JP2000117640A - ブラスト加工における被加工物の搬送方法及び搬送装置 - Google Patents

ブラスト加工における被加工物の搬送方法及び搬送装置

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JP2000117640A JP10288430A JP28843098A JP2000117640A JP 2000117640 A JP2000117640 A JP 2000117640A JP 10288430 A JP10288430 A JP 10288430A JP 28843098 A JP28843098 A JP 28843098A JP 2000117640 A JP2000117640 A JP 2000117640A
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rotating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物を好適に回転させながら搬送するこ
とができると共に、被加工物が移動したり飛ばされるこ
とのないブラスト加工における被加工物の搬送方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 全部又は一部が断面円形状を成す被加工
物Wを搬送対象とし、回転軸21a,21bに無端環状
に形成された回転伝達手段23と、前記回転伝達手段2
3の直線部24外周と平行に対向配置される挟持体30
を設け、前記回転伝達手段23の外周と挟持体30間で
前記被加工物Wを挟持すると共に、前記回転機構20の
回転軸21a,21bを回転させて前記回転伝達手段2
3の直線部24と、挟持体30の側壁35間に挟持され
た被加工物Wを回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物を搬送しなが
ら研磨材や研掃材、ショット等(本明細書において、こ
れらを総称して「研磨材」という)を圧縮流体や遠心
力、回転する羽根車との衝突により該被加工物に投射し
て被加工物を研磨、研掃し、又はショットピーニング等
の加工(本明細書において、これらを総称して「ブラス
ト加工」という)を施す際における、被加工物の搬送方
法及び装置に関し、より詳細には、その全部又は一部を
円柱、円筒、円板等、円形の断面形状を成す被加工物の
ブラスト加工において、該被加工物の全面を均一にかつ
むらなくブラスト加工することのできる被加工物の搬送
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラスト加工において研磨材を被
加工物に投射して加工する加工室等に被加工物を搬送
し、また加工後の被加工物を前記加工室等より搬出する
装置として、既知のベルトコンベア、ローラコンベア、
ターンテーブル等の各種の機器が使用されている。
【0003】このうち、ベルトコンベアは、回転するロ
ーラ間に張設された無端環状のベルト上に被加工物を載
置して被加工物の搬送を行うものであるが、該装置によ
り搬送された被加工物の加工を行う場合には、被加工物
のベルトに接する面を加工することができず、該部分に
対してもブラスト加工を行う必要がある場合には、該部
分について再度ブラスト加工を行う必要がある等その作
業が煩雑である。
【0004】また、ベルトコンベア上に配置された被加
工物は、被加工物が比較的軽量である場合や、円柱状、
円筒状等の転がりやすい形状の場合には、ブラスト加工
の際の研磨材の投射により被加工物がベルト上を移動し
て均一な加工が行えないだけでなく、コンベア上より飛
び出して落下等するおそれがある。
【0005】また、回転する多数のローラを複数平行に
配置して形成されたローラコンベアにあっては、円柱な
いしは円筒状に形成された被加工物が前記コンベアのロ
ーラと平行に配置された場合にはこれを搬送することが
できず、ローラと直交方向に配置して搬送する場合には
安定性に欠ける。また、前記ベルトコンベア同様に研磨
材の投射時にその圧力等により被加工物が飛ばされるお
それがある。
【0006】以上のように、前述のようなベルトコンベ
アやローラコンベアによっては被加工物の全面を良好に
加工することができないことから、ターンテーブル上に
被加工物を載置して、該テーブルの回転により被加工物
の表面全周を均一に加工することを図った搬送装置が存
在する。
【0007】しかし、前述のターンテーブルによる搬送
装置にあっては、テーブルを回転させることにより被加
工物がテーブルと共に回転することから、これをある程
度均一に加工することはできるものの、単にテーブル上
に被加工物を載置して搬送する場合には、前記ベルトコ
ンベアやローラコンベアの場合と同様に被加工物がブラ
スト加工の際の圧力等により飛ばされるおそれがあり、
また、テーブル上に載置された面はブラスト加工するこ
とができないという欠点を有する。
【0008】また、研磨材の投射による被加工物の位置
ずれ等を防止するために該被加工物をチャッキング等し
て該テーブル上に固定するよう構成したターンテーブル
も存在するが、連続的に行われる生産工程において被加
工物を個々にチャッキングして配置する場合には該作業
が煩雑であるだけでなく、該被加工物がチャッキングに
より挟持された部分については研磨材が衝突しないため
ブラスト加工することができず、該部分につき加工が必
要な場合には、再度同様の作業を繰り返して該部分にブ
ラスト加工を行う必要がある等、煩雑である。
【0009】このように、前述のベルトコンベア、ロー
ラコンベア、ターンテーブル等による搬送によっては、
被加工物の全面を均一に加工することができないという
問題点を解消するために、例えば円柱状の被加工物等を
加工対象と成し、この被加工物を回転させながらブラス
ト加工する装置として、シュートの下方に若干傾斜した
縦ベルトコンベアを設け、この縦ベルトコンベアの下側
部に正逆回転及び昇降傾斜可能にした水平ベルトコンベ
アを配置した実開平7−650号公報記載のブラスト用
ベルトコンベアや、スパイラル状の羽状体を備えた2の
ローラを所定間隔で平行に配置すると共に、該ローラ間
に円筒状等に形成された被加工物を載置して前記ローラ
を同一方向に回転させることにより、被加工物を回転さ
せながら搬送し得るよう構成した特開平8−52655
号公報記載の被加工物の搬送装置が存在する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術に示し
た実開平7−650号及び特開平8−52655号公報
に掲載の搬送装置にあっては、被加工物は前記縦ベルト
コンベアの端部と、水平ベルトコンベアの端部間に形成
された隙間部分に載置され(実開平7−650号)、又
は平行に配置された2のローラ間に載置されて円筒状の
被加工物については、前記コンベア又はローラの回転に
伴って回転して(特開平8−52655号)その表面を
均一に加工することができるものではあるが、被加工物
は搬送装置上に載置されているのみで固定されていない
ことから、例えば被加工物が軽量なものである場合等に
は、ブラスト加工の際の研磨材の投射により、該被加工
物が浮き上がり、または飛ばされる等して被加工物を好
適に加工することができないという問題を生ずる。
【0011】また、前記実開平7−650号及び特開平
8−52655号公報に掲載の搬送装置は、その全体が
円柱状や円筒状に形成されて成る被加工物については好
適に回転し得るが、円板状の被加工物や、被加工物の一
部が円柱状ないしは円筒状に形成され、他の部分が転が
り難い形状である場合には、これを回転しながら搬送す
ることはできない。
【0012】本発明は、上記従来技術における欠点を解
消するためになされたものであり、その全体が円柱状、
円筒状等の転がり易い形状に形成されている被加工物の
みならず、その一部において円板状、円柱状、円筒状等
の断面円形に形成された部分を有する被加工物であれば
これを好適に回転させながら搬送することができ、従っ
て被加工物の表面を均一に加工することができると共
に、搬送の際に被加工物を挟持してブラスト加工の際に
投射された研磨材の圧力等により比較的軽量の被加工物
であっても移動したり飛ばされることのないブラスト加
工における被加工物の搬送方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のブラスト加工における被加工物の搬送方法
及び搬送装置10は、被加工物Wを搬送しながら該被加
工物Wに研磨材を投射するブラスト加工における被加工
物の搬送方法及び搬送装置10において、全部又は一部
が断面円形状を成す被加工物Wを搬送対象と成し、平行
に配置された回転軸21a,21bに無端環状に形成さ
れた、例えばベルト等の回転伝達手段23と、前記回転
伝達手段23の直線部24外周と平行に対向配置される
挟持体30を備え、前記回転伝達手段23の外周と挟持
体30間で前記被加工物Wの外周を挟持する挟持部と成
すと共に、前記回転伝達手段23の直線部24と挟持体
30間に挟持された被加工物Wを回転可能としたことを
特徴とする(請求項1,請求項4:図1)。
【0014】前記被加工物Wの搬送方法及び搬送装置1
0において、前記挟持体30は、前記回転伝達手段と同
様に平行に配置された回転軸31a,31bに無端環状
に形成されたベルト等の回転伝達手段33により構成す
ることができ、一方の回転伝達手段23と、挟持体30
を成す他方の回転伝達手段33を同一方向又は逆方向に
回転速度を異ならせて回転可能に構成し、前記両回転伝
達手段23,33の直線部24,34間に挟持された被
加工物Wを回転させながら搬送可能とすることもできる
(請求項2,請求項5:図2)。
【0015】また、同様に前記挟持体30を回転伝達手
段33により構成した被加工物Wの搬送方法及び搬送装
置10において、一方の回転伝達手段23と、挟持体3
0を成す他方の回転伝達手段33を同一方向に同一の回
転速度で回転可能に構成し、前記両回転伝達手段23,
33の直線部24,34間に挟持された被加工物Wを、
前記直線部24,34の長さ方向の所定位置において回
転可能とすることもできる〔請求項3,請求項6:図3
(A)〜(C)〕。
【0016】なお、前記被加工物Wの搬送装置10にお
いて、前記回転伝達手段23,33の外周面の幅方向の
一辺に、断面L字状の溝26を、回転伝達手段23,3
3の回転方向に一連に形成することができ〔請求項7:
図4(B)〕、また、被加工物Wに向かって開口する断
面コ字状の溝26を回転伝達手段23,33の回転方向
に一連に形成することができる〔請求項8:図4
(C)〕。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につき
添付図面を参照しながら以下説明する。
【0018】図1中、10は被加工物の搬送装置で、こ
の搬送装置10は、少なくとも一方がモータ等の駆動源
等に連結された、平行に配置された二の回転軸21a,
21bに、例えばプーリやスプロケット等を取り付け
て、該回転軸21a,21bに無端環状に形成されたベ
ルトやチェーン等の回転伝達手段23を係止して、回転
軸21a,21bの回転に伴って前記回転伝達手段23
が回転するよう構成された回転機構20と、前記回転機
構20の回転軸21a,21b間に形成された回転伝達
手段23の直線部24の外周面と、例えばその側壁35
において平行に対向配置される挟持体30を備え、前記
回転伝達手段23の直線部24と、挟持体30間に被加
工物Wを挟持して被加工物Wを搬送可能に構成してい
る。
【0019】前記回転機構20は、前述のようにスプロ
ケットやプーリ等の取り付けられた回転軸21a,21
bに、無端環状に形成されたチェーンやベルト等を係止
して形成したものもその他既知の各種の手段を用いて形
成することができるが、本実施形態にあっては、回転軸
21a,21bにプーリ22a,22bをそれぞれ取り
付けると共に、回転伝達手段としてベルト23を前記プ
ーリ22a,22bに係止して前述の回転機構20を形
成している。
【0020】前記回転伝達手段であるベルト23の直線
部24と平行に配置された挟持体30は、例えばベルト
23の直線部24と対向する例えば側壁35の表面にゴ
ム等の滑り止めを取り付けた板状体等により形成するこ
とができ、被加工物Wの一方を回転機構20のベルト2
3により、他方を前記挟持体30の側壁35により挟持
し、前記ベルト23を回転させることに被加工物Wを回
転しながら搬送し得るよう構成することもできるが(図
1)、本発明の別の実施形態にあつては、前記挟持体3
0を前述のベルト23の回転機構20と同様の構成と成
し(以下、この構成の挟持体を「回転機構30」とい
う)、前記2の回転機構20,30のベルト23,33
間に被加工物Wを挟持して搬送し得るよう構成している
(図2参照)。
【0021】好ましくは、前記2の回転機構20,30
は、その間隔を調整し得るよう構成されており、例えば
両回転機構20,30を、その間隔を広げる方向にスラ
イド可能に構成すると共に、回転機構20,30の一方
又は双方をバネ等の弾性部材により双方の間隔を狭める
方向に付勢して、両回転機構20,30間に挟持された
被加工物Wのサイズにより、両回転機構20,30がス
ライドしてその間隔を広げるよう構成することもでき、
このように構成することで、サイズの異なる被加工物W
を連続して加工する際に、このサイズの変更に伴う搬送
装置10の調整を不用とすることができる。
【0022】被加工物Wを挟持する前記回転機構20,
30に設けられたベルト23,33の少なくとも一方を
回転させる回転軸21a,21b(31a,31b)
は、好ましくはその回転速度を可変と成すと共に正逆回
転可能に構成し、被加工物Wの搬送速度ないし搬送方
向、並びに回転速度及び回転方向を変更可能に構成され
ている。
【0023】また、前記ベルト23,33は、その表面
を平坦に形成されたものの他、一例として図4(A)〜
図4(C)に示すように被加工物Wの形状にあわせて被
加工物Wを挟持する部分の形状を異ならせることができ
る。
【0024】図4(A)に示すベルト23,33は、該
ベルト23,33の表面を平坦に形成した場合における
被加工物の取り付け例を示したものであり、円柱状に形
成された部分において被加工物の外周を挟持して被加工
物を回転しながら搬送可能に構成したものであり、図4
(B)に示すベルト23,33は、例えば円板状に形成
された被加工物Wの底面の周縁部分と側面を同時に挟持
可能に構成された断面略L字状の溝26,36の形成さ
れたベルトとした例であり、図4(C)に示すベルト2
3,33は、例えば図4(B)の場合と同様に円板状を
成す被加工物Wを加工する場合の例であるが、被加工物
Wが比較的軽量である場合であって、被加工物を底面よ
り加工する場合のように、被加工物Wが浮き上がるおそ
れがある場合等においてこの被加工物Wの浮き上がりを
防止し得るよう前記被加工物Wの上下面の周縁部と側面
とを同時に挟持し得る溝26,36を形成したものであ
る。
【0025】以上のように構成された被加工物Wの搬送
装置10に対しては、本実施形態にあってはその上下方
向の2箇所より被加工物に対して研磨材を投射するノズ
ル12,12等の研磨材投射手段の先端が、好ましくは
前記ベルト23,33間に形成された隙間に向けて配置
される(図2参照)。
【0026】また、少なくともその一方のベルト23
(又は33)を駆動する回転軸21a,21b(又は3
1a,31b)は、好ましくはその回転速度が可変であ
るとともに、正逆回転可能に構成されており、被加工物
Wに施される加工の状況に応じて被加工物Wの搬送方
向、搬送速度、回転方向、回転速度を変更し得るよう構
成されている。
【0027】以上のように構成された本発明の搬送装置
10の動作の一例を説明すると、前記搬送装置10にお
いて、被加工物Wを回転させながら搬送する例を図2を
参照して説明すると、被加工物Wを挟持する2のベルト
23,33の一方23を回転する回転軸21a,21b
を低速で、他方のベルト33を回転する回転軸31a,
31bを前記一方のベルト23を回転する回転軸21
a,21bに比較して高速でそれぞれ反対方向に回転
し、この状態において搬送装置10の一端側14より被
加工物Wをベルト23,33間に挿入すると、このベル
ト23,33間に挟持された被加工物Wは前記搬送装置
10の一端側14から他端側16に搬送される。
【0028】このとき、被加工物Wの側面は、それぞれ
回転速度の異なる2のベルト23,33により挟持され
ているので、被加工物Wは、一端側14より他端側16
に回転しながら搬送される。
【0029】従って、このように回転されながら搬送さ
れる被加工物Wに対して、ノズル12等の研磨材投射手
段により研磨材を投射してブラスト加工すると、被加工
物Wの全周に対して研磨材を衝突させることができ、被
加工物Wはその全面が均一に加工される。
【0030】特に、図2に示すように、ベルト23,3
3間に挟持された被加工物Wの上下方向から研磨材を投
射すると共に、前記ベルト23,33間に形成された間
隔に向かって研磨材を投射することにより、被加工物W
の回転によりベルト23,33により挟持されている被
加工物Wの表面部分が回転に伴ってベルト23,33間
の隙間に露出されて順次研磨材と衝突し、被加工物Wの
全面を加工することができる。
【0031】なお、前述のように被加工物Wを回転させ
ながら搬送する方法としては、前述のように、2のベル
ト23,33を回転する回転軸21a,21b;31
a,31bをそれぞれ逆方向に回転させる場合の他、異
なる回転速度により同一方向に回転させて搬送すること
もでき、また、一方の回転機構20(又は30)を停止
してベルト23(又は33)を回転させていない状態で
他方の回転機構30(又は20)のベルト33(又は2
3)を回転させることにより、被加工物を回転させなが
ら搬送することもできる。
【0032】従って、被加工物Wを回転させながら搬送
する場合には、前記回転機構のいずれか一方20(又は
30)は、他方の回転機構30(又は20)との間で被
加工物Wを挟持する機能を備えるのみで良く、例えば図
1に示すようにベルト33(又は23)、プーリ32
a,32b(又は22a,22b)等を備えない板状体
等により構成することもできる(図1参照)。
【0033】また、本発明の搬送装置10による被加工
物Wの別の搬送方法を図3(A)〜(C)を参照して説
明すると、対向配置された回転機構20,30の回転軸
21a,21b;31a,31bをそれぞれ反対方向に
例えば同速度で回転すると、相対向するベルト23,3
3の直線部24,34はいずれも該搬送装置10の一端
側14から他端側16に向かって同じ長さが送り出さ
れ、この状態において被加工物Wを搬送装置10の一端
側14よりベルト23,33間に挿入すると被加工物W
は回転機構20,30のベルト23,33間に引き込ま
れて挟持され、回転することなく搬送装置10の他端側
16に向かって搬送される。
【0034】このようにして被加工物Wを、例えばノズ
ル12等の先端位置に搬送後、前記回転機構20,30
の一方の回転軸21a,21b(又は31a,31b)
を他方の回転機構の回転軸31a,31b(又は21
a,21b)と同一の方向に同速度で回転すると、一方
の回転機構20(又は30)のベルト23(又は33)
の直線部24(又は34)は搬送装置10の一端側14
から反対側16に向かって、他方の回転機構30(又は
20)のベルト33(又は23)の直線部34(又は2
4)は搬送装置10の他端側16から一端側14に向か
って送りこまれ、該ベルト23,33の直線部24,3
4間に挟持された被加工物Wはその場で回転する。
【0035】この状態において、被加工物Wに対して研
磨材を投射すると、回転した状態にある被加工物Wに研
磨材が衝突し、被加工物Wの表面が均一に加工されると
共に、ベルト23,33により挟持されている被加工物
Wの表面部分は該回転に伴って研磨材と衝突するので被
加工物Wの全面を均一に加工することができる。
【0036】その後、前記回転機構20,30のいずれ
か一方の回転軸21a,21b(31a,31b)を逆
回転すると、被加工物Wが搬送装置10の一端側14又
は他端側18のいずれかに搬送され、ブラスト加工の終
了した被加工物が取り出されて該装置による被加工物の
搬送が終了する。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、本発
明の被加工物の搬送方法及び装置によれば、円柱状、円
筒状等の断面形状を円形と成す被加工物のみならずその
一部を断面円形状と成す被加工物に対しても好適に回転
させながら搬送することができるブラスト加工における
被加工物の搬送方法および装置を提供することができ
た。
【0038】また、回転機構の回転軸の回転を正逆回転
及び回転速度を可変としたことにより、被加工物を所定
の位置に停止させた状態で回転させ、また被加工物の搬
送方向を往復双方向に搬送することができ、被加工物の
加工条件等に合わせて各種の搬送を行うことができる。
【0039】さらに、搬送ベルトの被加工物を挟持する
面に、被加工物の端部を係止する溝条を設けた搬送装置
にあっては、被加工部の端部が該溝条に係止されること
により、比較的軽量の被加工物に対して研磨材を投射す
る場合であっても、被加工物がベルト間より脱落等する
ことのない被加工物の搬送装置を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す搬送装置の概略
図。
【図2】 本発明の別の実施形態を示す搬送装置を示す
概略図。
【図3】 (A)〜(C)は本発明の搬送装置の動作の
一例を示す説明図。
【図4】 図2のIV−IV線断面図であり、(A)は
ベルトの側面を平坦に構成した例、(B)はL字状の溝
を設けた例、(C)はコ字状の溝を設けた例。
【符号の説明】
10 搬送装置 12 ノズル 14 搬送装置の一端側 16 搬送装置の他端側 20 回転機構 21a,21b 回転軸 22a,22b プーリ 23 回転伝達手段(ベルト) 24 直線部 26 溝 30 挟持体(回転機構) 31a,31b 回転軸 32a,32b プーリ 33 回転伝達手段(ベルト) 34 直線部 35 側壁 36 溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を搬送しながら該被加工物に研
    磨材を投射するブラスト加工における被加工物の搬送方
    法において、 全部又は一部が断面円形状を成す被加工物を搬送対象と
    成し、 平行に配置された回転軸に無端環状に形成された回転伝
    達手段と、 前記回転伝達手段の直線部外周と平行に対向配置される
    挟持体を設け、 前記回転伝達手段の外周と挟持体間で前記被加工物の外
    周を挟持して、前記回転伝達手段の直線部と挟持体間に
    挟持された被加工物を回転させることを特徴とするブラ
    スト加工における被加工物の搬送方法。
  2. 【請求項2】 前記挟持体は、平行に配置された回転軸
    に無端環状に形成された回転伝達手段より成り、 一方の回転伝達手段と、他方の回転伝達手段を同一方向
    又は逆方向に回転速度を異ならせて回転させ、前記回転
    伝達手段の直線部間に挟持された被加工物を回転させな
    がら搬送することを特徴とする請求項1記載のブラスト
    加工における被加工物の搬送方法。
  3. 【請求項3】 前記挟持体は、平行に配置された回転軸
    に無端環状に形成された回転伝達手段より成り、 一方の回転伝達手段と、他方の回転伝達手段を同一方向
    に同一の回転速度で回転させ、前記回転伝達手段の直線
    部間に挟持された被加工物を前記直線部の長さ方向の所
    定位置にて回転させることを特徴とする請求項1記載の
    ブラスト加工における被加工物の搬送方法。
  4. 【請求項4】 被加工物を搬送しながら該被加工物に研
    磨材を投射するブラスト加工における被加工物の搬送装
    置において、 全部又は一部が断面円形状を成す被加工物を搬送対象と
    成し、 平行に配置された回転軸に無端環状に形成された回転伝
    達手段と、 前記回転伝達手段の直線部外周と平行に対向配置される
    挟持体を備え、 前記回転伝達手段の外周と挟持体間で前記被加工物の外
    周を挟持する挟持部と成すと共に、前記回転伝達手段の
    直線部と挟持体間に挟持された被加工物を回転可能とし
    たことを特徴とするブラスト加工における被加工物の搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記挟持体は、平行に配置された回転軸
    に無端環状に形成された回転伝達手段より成り、 一方の回転伝達手段と、他方の回転伝達手段を同一方向
    又は逆方向に回転速度を異ならせて回転可能に構成し、
    前記両回転伝達手段の直線部間に挟持された被加工物を
    回転させながら搬送可能とした請求項4記載のブラスト
    加工における被加工物の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記挟持体は、平行に配置された回転軸
    に無端環状に形成された回転伝達手段より成り、 一方の回転伝達手段と、他方の回転伝達手段を同一方向
    に同一の回転速度で回転可能に構成し、前記両回転伝達
    手段の直線部間に挟持された被加工物を、前記直線部の
    長さ方向の所定位置において回転可能とした請求項4記
    載のブラスト加工における被加工物の搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記回転伝達手段の外周面の幅方向の一
    辺に、断面L字状の溝を、回転伝達手段の回転方向に一
    連に形成した請求項4〜6いずれか1項記載のブラスト
    加工における被加工物の搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記回転伝達手段の外周面に、被加工物
    に向かって開口する断面コ字状の溝を回転伝達手段の回
    転方向に一連に形成した請求項4〜6いずれか1項記載
    のブラスト加工における被加工物の搬送装置。
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