JP2000115797A - カラー映像表示装置の色制限回路 - Google Patents

カラー映像表示装置の色制限回路

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JP2000115797A
JP2000115797A JP10279067A JP27906798A JP2000115797A JP 2000115797 A JP2000115797 A JP 2000115797A JP 10279067 A JP10279067 A JP 10279067A JP 27906798 A JP27906798 A JP 27906798A JP 2000115797 A JP2000115797 A JP 2000115797A
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Akira Shimizu
彰 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー映像表示装置において、ユーザーがカ
ラー調整で色差信号C1、C2の振幅を増加したときに
色つぶれが起きないようにすること。 【解決手段】 第1、第2A/D変換器161、162
ら出力した色差信号C1、C2の最大レベルが上位設定
値US1、US2を超えたか否か、最小レベルが下位設
定値DS1、DS2未満か否かを判別する第1、第2判
別手段221、222と、この判別手段221、222の判
別信号で増幅器141、142の利得を制御し、A/D変
換器161、162から出力した色差信号C1、C2の最
大レベルをUS1、US2以下に制限し最小レベルをD
S1、DS2以上に制限する第1、第2制御手段(カウ
ンタ281、282、301、302及びMPU32で構
成)とを具備し、カラー調整で色差信号C1、C2の振
幅を増加した場合に、色差信号C1、C2がA/D変換
器161、162のダイナミックレンジを超えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力したカラー映
像信号をディジタル信号に変換した後、表示パネル側へ
出力してカラー映像を表示するカラー映像表示装置にお
いて、カラー調整で色信号の振幅を増加したときに色つ
ぶれが起きないようにするための色制限回路に関するも
のである。この表示パネルには、PDP(プラズマディ
スプレイパネル)やLCD(液晶ディスプレイ)パネル
がある。
【0002】
【従来の技術】一般に、入力カラー映像信号がアナログ
のR(赤)、G(緑)、B(青)信号、又はコンポジッ
ト信号のときに、このR、G、B信号、又はコンポジッ
ト信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換器でディ
ジタル信号に変換する場合、色成分のない白レベルを検
出し、AGC(自動利得制御)動作で白レベルが設定値
を超えないようにR、G、B信号、又はコンポジット信
号を増幅する増幅器の利得を制御することによって、入
力したR、G、B信号、又はコンポジット信号がA/D
変換器のダイナミックレンジを超えないようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年増
加している、輝度・色差信号を入力カラー映像信号とす
るDVD(Digital Video Disc 又はDigital Versatile
Disc)やHDTV(HighDefinition Television)では、
入力カラー映像信号が輝度信号Yと2種類の色差信号C
1、C2に分かれているので、入力カラー映像信号が
R、G、B信号、又はコンポジット信号の場合と同様に
色制限回路を構成すると、ユーザーがカラー調整で色信
号の振幅を増加したときに色つぶれを起こすことがある
という問題点があった。
【0004】すなわち、入力した輝度信号Y、色差信号
C1、C2を利得制御可能な増幅器で個別に増幅した
後、対応したA/D変換器でディジタル信号に変換し表
示パネル(例えばPDP)側へ出力してカラー映像を表
示するカラー映像表示装置において、輝度信号Yについ
ては、対応したA/D変換器の出力信号を検出し、この
検出値が設定値を超えないようにAGC動作で輝度信号
Yの増幅器の利得を制御することによって、入力輝度信
号YがA/D変換器のダイナミックレンジを超えないよ
うにし、白つぶれを防止することができる。しかしなが
ら、色差信号C1、C2については正方向と負方向の信
号レベルがあるので、最大レベルを制限しただけではユ
ーザーがカラー調整で色差信号C1、C2の振幅を増加
したときに、色差信号C1、C2が対応したA/D変換
器のダイナミックレンジを超えて色つぶれを起こしてし
まうことがあった。前述の色差信号C1、C2には、例
えば、NTSC(National TV System Committee)方式
のR−Y(赤色差信号)、B−Y(青色差信号)又はM
AC(Multiple Analog Component)方式のU、Vがあ
る。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、入力した輝度信号Y、色差信号C1、C2を利得制
御可能な増幅器で増幅した後、対応したA/D変換器で
ディジタル信号に変換し表示パネル側へ出力してカラー
映像を表示するカラー映像表示装置において、ユーザー
がカラー調整で色差信号C1、C2の振幅を増加したと
きに色つぶれが起きないようにすることを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る色
制御回路は、入力したカラー映像信号をディジタル信号
に変換した後、表示パネル側へ出力してカラー映像を表
示するカラー映像表示装置において、入力カラー映像信
号のうちの色差信号C1、C2を増幅して出力する利得
制御可能な第1、第2増幅器と、この第1、第2増幅器
の出力信号をディジタル信号に変換して出力する第1、
第2A/D変換器と、第1A/D変換器の出力信号の最
大レベルが上位設定値US1を超えたか否かを判別する
とともに、最小レベルが下位設定値DS1(DS1<U
S1)未満か否かを判別する第1判別手段と、第2A/
D変換器の出力信号の最大レベルが上位設定値US2を
超えたか否かを判別するとともに、最小レベルが下位設
定値DS2(DS2<US2)未満か否かを判別する第
2判別手段と、第1判別手段の判別信号に基づいて第1
増幅器の利得を制御することによって、第1A/D変換
器の出力信号の最大レベルを上位設定値US1以下に制
限するとともに最小レベルを下位設定値DS1以上に制
限する第1制御手段と、第2判別手段の判別信号に基づ
いて第2増幅器の利得を制御することによって、第2A
/D変換器の出力信号の最大レベルを上位設定値US2
以下に制限するとともに最小レベルを下位設定値DS2
以上に制限する第2制御手段とを具備してなることを特
徴とするものである。
【0007】色差信号C1については、第1判別手段に
よって第1A/D変換器の出力信号の最大レベルが上位
設定値US1を超えている、又は最小レベルが下位設定
値DS1未満であることが判別されると、第1制御手段
によって第1増幅器の利得が制御され、第1A/D変換
器の出力信号の最大レベルが上位設定値US1以下に制
限されるとともに最小レベルが下位設定値DS1以上に
制限される。色差信号C2についても、第2判別手段及
び第2制御手段によって色差信号C1と同様に作用す
る。このため、ユーザーがカラー調整で色差信号C1、
C2の振幅を増加した場合に、色差信号C1、C2が対
応した第1、第2A/D変換器のダイナミックレンジを
超えることがなく、色つぶれが起きない。さらに、A/
D変換後の信号に基づく利得制御をしているので、第
1、第2A/D変換器に変換誤差があっても、この変換
誤差をカバーした制御を行うことができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第1及び第2判別手段の構成を簡単にするために、
第1判別手段を、第1A/D変換器の出力信号に設定値
a1を加算し、その値が(US1+a1)を超えたとき
にパルス信号を出力する第1加算器と、第1A/D変換
器の出力信号から設定値b1を減算し、その値が(DS
1−b1)未満となったときにパルス信号を出力する第
1減算器とで構成し、第2判別手段を、第2A/D変換
器の出力信号に設定値a2を加算し、その値が(US2
+a2)を超えたときにパルス信号を出力する第2加算
器と、第2A/D変換器の出力信号から設定値b2を減
算し、その値が(DS2−b2)未満となったときにパ
ルス信号を出力する第2減算器とで構成する。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、第1、第2制御手段による第1、第2増幅器の利得
制御にヒステリシスをもたせるために、第1制御手段
を、1フレーム毎にリセットされるとともに第1加算
器、第1減算器から出力するパルス信号を計数する第1
a、第1bカウンタと、この第1a、第1bカウンタの
少なくとも一方のカウンタの計数値が設定値e1以上と
なるフレーム数が設定値f1以上連続したときに第1増
幅器の利得を下げる第1利得制御手段とで構成し、第2
制御手段を、1フレーム毎にリセットされるとともに第
2加算器、第2減算器から出力するパルス信号を計数す
る第2a、第2bカウンタと、この第2a、第2bカウ
ンタの少なくとも一方のカウンタの計数値が設定値e2
以上となるフレーム数が設定値f2以上連続したときに
第2増幅器の利得を下げる第2利得制御手段とで構成す
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、必要以上に第1、第2増幅器の利得を下げた状態が
継続するのを防止するために、第1制御手段に、第1利
得制御手段から第1増幅器へ出力する利得制御信号が設
定時間T以上変化しないときに第1増幅器の利得を初期
値に戻す初期復帰制御手段を設け、第2制御手段に、第
2利得制御手段から第2増幅器へ出力する利得制御信号
が設定時間T以上変化しないときに第2増幅器の利得を
初期値に戻す初期復帰制御手段を設ける。
【0011】請求項5の発明は、請求項1、2又は3の
発明において、入力カラー映像信号のチャンネルやモー
ド(例えばテレビモードやビデオモード)を切り替えた
ときに制御状態を初期状態に戻すために、第1、第2制
御手段に、入力カラー映像信号のチャンネル変化又はモ
ード変化を判別したときに対応した第1、第2増幅器の
利得を初期値に戻す初期復帰制御手段を設ける。
【0012】請求項6の発明に係る色制御回路は、入力
カラー映像信号をディジタル信号に変換し、表示パネル
へ出力してカラー映像を表示するカラー映像表示装置に
おいて、入力カラー映像信号のうちの色差信号C1、C
2を増幅して出力する利得制御可能な第1、第2増幅器
と、第1増幅器の出力信号を上位設定値us1、下位設
定値ds1(ds1<us1)と比較する第1a、第1
b比較器と、第2増幅器の出力信号を上位設定値us
2、下位設定値ds2(ds2<us2)と比較する第
2a、第2b比較器と、第1a、第1b比較器の出力信
号に基づいて第1増幅器の利得を制御し、第1増幅器の
出力信号の最大レベルを上位設定値us1以下に制限す
るとともに最小レベルを下位設定値ds1以上に制限す
る第1制御部と、第2a、第2b比較器の出力信号に基
づいて第2増幅器の利得を制御し、第2増幅器の出力信
号の最大レベルを上位設定値us2以下に制限するとと
もに最小レベルを下位設定値ds2以上に制限する第2
制御部とを具備してなることを特徴とする。
【0013】色差信号C1については、第1増幅器の出
力信号の最大レベルが上位設定値us1を超えたか、又
は最小レベルが下位設定値ds1未満かに対応した第1
a、第1b比較器からの出力信号に基づいて、第1制御
部が第1増幅器の利得を制御し、この制御によって第1
A/D変換器の出力信号の最大レベルが上位設定値us
1以下に制限されるとともに最小レベルが下位設定値d
s1以上に制限される。色差信号C2については第2
a、第2b比較器及び第2制御部によって、色差信号C
1の場合と同様に作用する。このため、ユーザーがカラ
ー調整で色差信号C1、C2の振幅を増加した場合に、
色差信号C1、C2が対応した第1、第2A/D変換器
のダイナミックレンジを超えることがなく、色つぶれが
起きない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明によるカラー映像表示装置
の色制限回路の一実施形態例を図1を用いて説明する。
図1において、10は増幅器で、この増幅器10はアナ
ログの入力カラー映像信号のうちの輝度信号Yを利得制
御可能に増幅して出力する。12はA/D変換器で、こ
のA/D変換器12は前記増幅器10から出力したアナ
ログの輝度信号Yをディジタルの輝度信号Y(例えば8
ビットの信号)に変換して出力する。141、142は第
1、第2増幅器で、この第1、第2増幅器141、142
はアナログの入力カラー映像信号のうちの色差信号C
1、C2を利得制御可能に増幅して出力する。161
162は第1、第2A/D変換器で、この第1、第2A
/D変換器161、162は前記第1、第2増幅器1
1、142から出力したアナログの色差信号C1、C2
をディジタルの色差信号C1、C2(例えば8ビットの
信号)に変換して出力する。
【0015】18は判別手段としての加算器で、この加
算器18は、前記A/D変換器12から出力した輝度信
号Yに設定値aを加算し、その値が最大設定値MS(例
えば、8ビットの場合「255」)を超えたときにパル
ス信号(例えばキャリーアウト信号)を出力する。判別
手段の上限設定値をUSとすると、US+a=MSの関
係が成立する。20は1フレーム毎に出力する垂直同期
信号VDでリセットされるカウンタで、このカウンタ2
0は前記加算器18から出力するパルス信号の数を計数
して出力する。
【0016】221は第1判別手段で、この第1判別手
段221は第1加算器241と第1減算器261からな
り、前記第1加算器241は、前記第1A/D変換器1
1から出力した色差信号C1に設定値a1を加算し、
その値が最大設定値MS1(例えば、8ビットの場合
「255」)を超えたときにパルス信号(例えばキャリ
ーアウト信号)を出力する。前記第1減算器261は、
前記第1A/D変換器161から出力した色差信号C1
から設定値b1を減算し、その値が最小設定値LS1未
満のときに(例えば、8ビットでLS1が「0」の場合
には負のときに)、パルス信号(例えばキャリーアウト
信号)を出力する。前記第1判別手段221の上位設定
値をUS1、下位設定値をDS1とすると、US1+a
1=MS1、DS1−b1=LS1の関係が成立する。
222は第2判別手段で、この第1判別手段222は第2
加算器242と第2減算器262からなり、前記第2加算
器242は、前記第2A/D変換器162から出力した色
差信号C2に設定値a2を加算し、その値が最大設定値
MS2(例えば、8ビットの場合「255」)を超えた
ときにパルス信号(例えばキャリーアウト信号)を出力
する。前記第2減算器262は、前記第2A/D変換器
162から出力した色差信号C2から設定値b2を減算
し、その値が最小設定値LS2未満のときに(例えば、
8ビットでLS2が「0」の場合には負のときに)、パ
ルス信号(例えばキャリーアウト信号)を出力する。前
記第2判別手段222の上位設定値をUS2、下位設定
値をDS2とすると、US2+a2=MS2、DS2−
b2=LS2の関係が成立する。
【0017】281、301は第1制御手段の構成要素の
一部を構成する第1a、第1bカウンタで、第1a、第
1bカウンタ281、301は1フレーム毎に出力する垂
直同期信号VDでリセットされる。前記第1aカウンタ
281は前記第1加算器241から出力するパルス信号の
数を計数して出力し、前記第1bカウンタ301は前記
第1減算器261から出力するパルス信号の数を計数し
て出力する。282、302は第2制御手段の構成要素の
一部を構成する第2a、第2bカウンタで、第2a、第
2bカウンタ282、302は1フレーム毎に出力する垂
直同期信号VDでリセットされる。前記第2aカウンタ
282は前記第2加算器242から出力するパルス信号の
数を計数して出力し、前記第2bカウンタ302は前記
第2減算器262から出力するパルス信号の数を計数し
て出力する。
【0018】32はMPU(マイクロプロセッサユニッ
ト)で、このMPU32は、プログラムを格納したRO
M、主記憶部としてのRAM(ランダムアクセスメモ
リ)、レジスタ等を具備し、つぎのような機能〜を
具備している。 電源オン信号に基づいて、内部記憶部(例えばROM
やレジスタ)に予め記憶された初期利得制御データを、
D/A(ディジタル/アナログ)変換器34、361
362を介して対応した増幅器10、141、142に出
力する初期利得制御機能。 カウンタ20の計数値が設定値e以上となるフレーム
数が設定値f以上連続したときに増幅器10の利得を1
段階下げるための制御信号を、D/A変換器34を介し
て増幅器10へ出力する利得制御機能。上述の設定値e
は、例えば1フレーム中の全ドット数の20%に相当す
る数に設定され、設定値fは例えば「50」に設定さ
れ、この場合は、1フレーム中の全ドット数の20%以
上のドットの輝度が上位設定値US以上のフレームが連
続して50フレーム以上継続したときに、増幅器10の
利得を1段階下げるための制御信号をD/A変換器34
を介して増幅器10へ出力する。
【0019】第1aカウンタ281、第1bカウンタ
301の少なくとも一方のカウンタの計数値が設定値e
1以上となるフレーム数が設定値f1以上連続したとき
に第1増幅器141の利得を1段階下げるための制御信
号を、第1D/A変換器361を介して第1増幅器141
へ出力する利得制御機能。設定値e1、f1は設定値
e、fと同様に設定されている。 第2aカウンタ282、第2bカウンタ302の少なく
とも一方のカウンタの計数値が設定値e2以上となるフ
レーム数が設定値f2以上連続したときに第2増幅器1
2の利得を1段階下げるための制御信号を、第2D/
A変換器362を介して第2増幅器142へ出力する利得
制御機能。設定値e2、f2は設定値e、fと同様に設
定されている。
【0020】利得制御機能によりD/A変換器34
を介して増幅器10へ出力する利得制御信号が設定時間
T(例えば1分)以上変化しないときに、増幅器10の
利得を初期値に戻すための制御信号を増幅器10へ出力
する初期復帰制御機能。 利得制御機能により第1D/A変換器361を介し
て第1増幅器141へ出力する利得制御信号が設定時間
T以上変化しないときに、第1増幅器141の利得を初
期値に戻すための制御信号を第1増幅器141へ出力す
る初期復帰制御機能。 利得制御機能により第2D/A変換器362を介し
て第2増幅器142へ出力する利得制御信号が設定時間
T以上変化しないときに、第2増幅器142の利得を初
期値に戻すための制御信号を第2増幅器142へ出力す
る初期復帰制御機能。
【0021】つぎに、図1の実施形態例の作用を図2を
併用して説明する。説明の便宜上、図2(a)(b)
(c)に示すように、A/D変換器12から出力する輝
度信号Y、第1、第2A/D変換器161、162から出
力する色差信号C1、C2を8ビットとする。この色差
信号C1、C2は、レベル「128」を中心とし、この
レベル「128」より大きいレベルが正方向の信号レベ
ルとなり、レベル「128」より小さいレベルが負方向
の信号レベルとなる。また、加算器18の設定値をUS
=「250」、a=「5」(すなわち最大設定値MS=
「255」)とし、第1判別手段221の設定値をUS
1=「250」、a1=「5」(すなわち最大設定値M
S1=「255」)、DS1=「5」、b1=「5」
(すなわち最小設定値LS1=「0」)とし、第2判別
手段222の設定値をUS2=「250」、a2=
「5」(すなわち最大設定値MS2=「255」)、D
S2=「5」、b2=「5」(すなわち最小設定値LS
2=「0」)とする。また、利得制御機能〜の設定
値をe=e1=e2=1フレームの全ドット数の20%
に相当する数とし、f=f1=f2=「50」とする。
そして、初期状態においては、MPU32の初期利得制
御機能によって、増幅器10、第1、第2増幅器14
1、142の利得が予め設定された初期状態に設定され
る。
【0022】(イ)増幅器10から出力した輝度信号Y
がA/D変換器12のダイナミックレンジ内に収まって
いるときには、A/D変換器12から出力する輝度信号
Yの最大レベルが「250」(=US)を超えていない
ので、加算器18からパルス信号が出力しない。このた
め、MPU32からD/A変換器34を介して増幅器1
0へ出力する利得制御信号も変化しない。第1増幅器1
1から出力した色差信号C1が第1A/D変換器161
のダイナミックレンジ内に収まっているときには、第1
A/D変換器161から出力する色差信号C1の最大レ
ベルが「250」(=US1)を超えていないととも
に、最小レベルが「5」(=DS1)未満でないので、
第1判別手段221の第1加算器241及び第1減算器2
1からパルス信号が出力しない。このため、MPU3
2からD/A変換器361を介して第1増幅器141へ出
力する利得制御信号も変化しない。第2増幅器142
ら出力した色差信号C2が第2A/D変換器162のダ
イナミックレンジ内に収まっているときには、前記色差
信号C1の場合と同様に第2判別手段222の第2加算
器242及び第1減算器262からパルス信号が出力しな
いので、MPU32から第2D/A変換器362を介し
て第2増幅器142へ出力する利得制御信号も変化しな
い。
【0023】(ロ)増幅器10から出力した輝度信号Y
がA/D変換器12のダイナミックレンジを超えたとき
には、A/D変換器12から出力する輝度信号Yの最大
レベルが「250」を超えているので、加算器18から
パルス信号が出力し、そのパルス数が1フレーム毎にカ
ウンタ20で計数され、計数値がMPU32に入力す
る。MPU32の利得制御機能により、計数値が設定
値e(=20%相当の数値)以上のフレームが50(=
f)フレーム以上継続したときに、MPU32からD/
A変換器34を介して増幅器10へ出力する利得制御信
号が変化し、増幅器10の利得を1段階下げる。この利
得を下げる制御は、A/D変換器12から出力する輝度
信号Yの最大レベルが「250」以下に制限されるまで
続く。したがって、ユーザーが輝度調整のために輝度信
号Yの振幅を増加しても、入力輝度信号Yの最大レベル
をA/D変換器12のダイナミックレンジ内に抑えて、
表示映像に白つぶれが生じるのを防止できる。
【0024】(ハ)第1増幅器141から出力した色差
信号C1が第1A/D変換器161のダイナミックレン
ジを超えているときには、第1A/D変換器161から
出力する色差信号C1の最大レベルが「250」(=U
S1)を超え、及び/又は最小レベルがDS1(=
「5」)未満なので、第1判別手段221の第1加算器
241及び/又は第1減算器261からパルス信号が出力
し、そのパルス数が1フレーム毎に第1a、第1bカウ
ンタ281、301で計数され、計数値がMPU32に入
力する。MPU32の利得制御機能により、計数値が
設定値e1(=20%相当の数値)以上のフレームが5
0(=f1)フレーム以上継続したときに、MPU32
から第1D/A変換器361を介して第1増幅器141
出力する利得制御信号が変化し、第1増幅器141の利
得を1段階下げる。この利得を下げる制御は、第1A/
D変換器161から出力する色差信号C1の最大レベル
が「250」(=US1)以下に制限され且つ最小レベ
ルが「5」(=DS1)以上となるまで続く。したがっ
て、ユーザーがカラー調整のために色差信号C1の振幅
を増加しても、入力した色差信号C1の最大レベルと最
小レベルを第1A/D変換器161のダイナミックレン
ジ内に抑えて、表示映像に色つぶれが生じるのを防止で
きる。
【0025】(ニ)第2増幅器142から出力した色差
信号C2が第2A/D変換器162のダイナミックレン
ジを超えているときには、前記(ハ)の場合と同様にし
て、第2判別手段222の第2加算器242及び/又は第
2減算器262からパルス信号が出力し、そのパルス数
が1フレーム毎に第2a、第2bカウンタ282、302
で計数され、計数値がMPU32に入力する。MPU3
2の利得制御機能により、計数値が設定値e2以上の
フレームが50(=f2)フレーム以上継続したとき
に、MPU32から第2D/A変換器362を介して第
2増幅器142へ出力する利得制御信号が変化し、第2
増幅器14 2の利得を1段階下げる。この利得を下げる
制御は、第2A/D変換器162から出力する色差信号
C2の最大レベルが「250」以下に制限され且つ最小
レベルが「5」以上となるまで続く。したがって、ユー
ザーがカラー調整のために色差信号C2の振幅を増加し
ても、入力した色差信号C2の最大レベルと最小レベル
を第2A/D変換器162のダイナミックレンジ内に抑
えて、表示映像に色つぶれが生じるのを防止できる。
【0026】(ホ)前記(イ)〜(ニ)の利得制御は、
A/D変換後の信号に基づく制御なので、A/D変換器
12、161、162に変換誤差があっても、この変換誤
差をカバーした制御を行うことができる。
【0027】(ヘ)受信チャンネルの切り替えやビデオ
モードの切り替え等によって、切り替え前と比べて入力
カラー映像信号の最大レベルが低く、及び/又は最小レ
ベルが高くなったときには、必要以上に増幅器10、1
1、142の利得を下げた状態が継続するのを防止する
作用をする。すなわち、MPU32の初期復帰制御機能
により、D/A変換器34、361、362を介し
て増幅器10、へ出力する利得制御信号が設定時間T継
続して変化しないときに、増幅器10、141、142
利得を初期値に戻すための制御信号を内部記憶部から読
み出して、増幅器10、141、142へ出力する。
【0028】前記実施形態例では、輝度信号Y、色差信
号C1、C2が8ビット、上位設定値US、US1、U
S2が互いに等しい「250」、下位設定値DS1、D
S2が互いに等しい「5」、設定値a、a1、a2、b
1、b2が互いに等しい「5」の場合について説明した
が、本発明はこれに限るものではない。例えば、輝度信
号Y、色差信号C1、C2を8ビット以外(例えば7ビ
ット)とし、上位設定値US、US1、US2が互いに
等しい値(例えば「125」)又は異なる値とし、下位
設定値DS1、DS2が互いに等しい値(例えば
「3」)又は異なる値とし、設定値a、a1、a2、b
1、b2が互いに等しい値(例えば「3」)又は異なる
値の場合についても利用することができる。
【0029】前記実施形態例では、MPU32に初期復
帰制御機能を設け、利得制御信号が設定時間T以
上変化しないときに増幅器10、141、142の利得を
初期値に戻すようにしたが、本発明はこれに限るもので
なく、初期復帰制御機能の代わりに、受信チャン
ネルの変化又はビデオモードの変化を検出し、この検出
時に増幅器10、141、142の利得を初期値に戻すよ
うな初期復帰制御機能をMPU32に付与したものにつ
いても利用することができる。
【0030】前記実施形態例では、第1、第2制御手段
による第1、第2増幅器の利得制御にヒステリシスをも
たせるために、第1制御手段を第1a、第1bカウンタ
と第1利得制御手段で構成し、第2制御手段を第2a、
第2bカウンタと第2利得制御手段で構成した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限るものでなく、第1
制御手段は、第1判別手段の判別信号に基づいて第1増
幅器の利得を制御することによって、第1A/D変換器
の出力信号の最大レベルを上位設定値US1以下に制限
するとともに最小レベルを下位設定値DS1以上に制限
するものであればよく、第2制御手段は、第2判別手段
の判別信号に基づいて第2増幅器の利得を制御すること
によって、第2A/D変換器の出力信号の最大レベルを
上位設定値US2以下に制限するとともに最小レベルを
下位設定値DS2以上に制限するものであればよい。
【0031】前記実施形態例では、第1、第2判別手段
の構成を簡単にするために、第1判別手段を第1加算器
と第1減算器で構成し、第2判別手段を第2加算器と第
2減算器で構成場合について説明したが、本発明はこれ
に限るものでなく、第1判別手段は、第1A/D変換器
の出力信号の最大レベルが上位設定値US1を超えたか
否かを判別するとともに、最小レベルが下位設定値DS
1未満か否かを判別し、第2判別手段は、第2A/D変
換器の出力信号の最大レベルが上位設定値US2を超え
たか否かを判別するとともに、最小レベルが下位設定値
DS2未満か否かを判別するものであればよい。
【0032】図3は本発明の他の実施形態例を示すもの
で、この図において図1と同一部分は同一符号とする。
図3において、10はアナログの入力カラー映像信号の
うちの輝度信号Yを増幅して出力する利得制御可能な増
幅器、12は前記増幅器10から出力した輝度信号Yを
ディジタルの輝度信号Yに変換して出力するA/D変換
器である。141、142はアナログの入力カラー映像信
号のうちの色差信号C1、C2を利得制御可能に増幅し
て出力する第1、第2増幅器、161、162は前記第
1、第2増幅器141、142から出力した色差信号C
1、C2をディジタルの色差信号C1、C2に変換して
出力する第1、第2A/D変換器である。
【0033】40は比較器で、この比較器40は、前記
増幅器10から出力した輝度信号Yを上位設定値us
(例えば3V(ボルト))と比較し、Y>usのときに
Hレベル信号、Y≦usのときにLレベル信号を出力す
る。42は抵抗とコンデンサからなる積分回路で、この
積分回路42は前記比較器40の出力信号を積分した電
圧eを出力する。44は制御部で、この制御部44は、
電源電圧Vccを分圧する抵抗R1、R2と、分圧点に
積分電圧eを供給する線路に挿入された抵抗R3とから
なり、分圧点の電圧を利得制御信号として前記増幅器1
0へ出力する。
【0034】461は第1a比較器で、この第1a比較
器461は前記第1増幅器141から出力した色差信号C
1を上位設定値us1(例えば3V)と比較し、C1>
us1のときにHレベル信号、C1≦us1のときにL
レベル信号を出力する。48は抵抗とコンデンサからな
る積分回路で、この積分回路48は前記第1a比較器4
1の出力信号を積分した電圧e1aを出力する。501
は第1b比較器で、この第1b比較器501は前記第1
増幅器141から出力した色差信号C1を下位設定値d
s1(例えば1V)と比較し、C1>ds1のときにH
レベル信号、C1≦ds1のときにLレベル信号を出力
する。52は反転回路、54は抵抗とコンデンサからな
る積分回路で、この積分回路54は前記第1b比較器5
1の出力信号を前記反転回路52で反転した信号を積
分し、この積分電圧e1bを出力する。561は第1制
御部で、この第1制御部561は、電源電圧Vccを分
圧する抵抗R4、R5と、分圧点に積分電圧e1a、e
1bを供給する線路に挿入された抵抗R6、R7、R8
とからなり、分圧点の電圧を利得制御信号として前記第
1増幅器141へ出力する。
【0035】462は第2a比較器で、この第2a比較
器462は前記第2増幅器142から出力した色差信号C
2を上位設定値us2(例えば3V)と比較し、C2>
us2のときにHレベル信号、C2≦us2のときにL
レベル信号を出力する。58は抵抗とコンデンサからな
る積分回路で、この積分回路58は前記第2a比較器4
2の出力信号を積分した電圧e2aを出力する。502
は第2b比較器で、この第2b比較器502は前記第2
増幅器142から出力した色差信号C2を下位設定値d
s2(例えば1V)と比較し、C2>ds2のときにH
レベル信号、C2≦ds2のときにLレベル信号を出力
する。60は反転回路、62は抵抗とコンデンサからな
る積分回路で、この積分回路62は前記第2b比較器5
2の出力信号を前記反転回路60で反転した信号を積
分し、この積分電圧e2bを出力する。562は第2制
御部で、この第2制御部562は、電源電圧Vccを分
圧する抵抗R9、R10と、分圧点に積分電圧e2a、
e2bを供給する線路に挿入された抵抗R11、R1
2、R13とからなり、分圧点の電圧を利得制御信号と
して前記第2増幅器142へ出力する。
【0036】つぎに、図3の実施形態例の作用を図4を
併用して説明する。説明の便宜上、A/D変換器12、
第1、第2A/D変換器161、162のダイナミックレ
ンジを1V〜3Vとし、これに対応してus=us1=
us2=3V、ds1=ds2=1Vとする。
【0037】(イ)増幅器10から出力した輝度信号Y
がA/D変換器12のダイナミックレンジ内に収まって
いるときには、増幅器10から出力した輝度信号Yの最
大レベルが3V(=us)を超えていないので、比較器
40の出力がLレベル、積分回路42の積分電圧eが0
Vである。このため、制御部44から増幅器10へ出力
する利得制御信号は、VccをR1とZ1(R2とR3
の合成抵抗)で分圧した電圧となる。第1増幅器141
から出力した色差信号C1が第1A/D変換器161
ダイナミックレンジ内に収まっているときには、第1増
幅器141から出力した色差信号C1の最大レベルが3
V(=us1)を超えていないとともに、最小レベルが
1V(=ds1)以上なので、第1a比較器461の出
力がLレベル、第1b比較器501の出力がHレベルと
なり、積分回路48、54の積分電圧e1a、e1bが
共に0Vである。このため、第1制御部561から第1
増幅器141へ出力する利得制御信号は、VccをR4
とZ2(R5〜R8の合成抵抗)で分圧した電圧とな
る。第2増幅器142から出力した色差信号C2が第2
A/D変換器162のダイナミックレンジ内に収まって
いるときには、前記色差信号C1の場合と同様にして、
積分回路58、62の積分電圧e2a、e2bが共に0
Vである。このため、第2制御部562から第2増幅器
142へ出力する利得制御信号は、VccをR9とZ3
(R10〜R13の合成抵抗)で分圧した電圧となる。
【0038】(ロ)増幅器10から出力した輝度信号Y
がA/D変換器12のダイナミックレンジを超えたとき
には、増幅器10から出力した輝度信号Yの最大レベル
が3Vを超えているので、比較器40の出力がHレベ
ル、積分回路42の出力側に正の積分電圧eが現われ
る。このため、制御部44から増幅器10へ出力する利
得制御信号を前記(イ)の場合より増加させ、増幅器1
0の利得を前記(イ)の場合より下げる制御を行う。こ
の利得制御動作は、増幅器10から出力した輝度信号Y
がA/D変換器12のダイナミックレンジ内に収まるま
で継続する。第1増幅器141から出力した色差信号C
1が第1A/D変換器161のダイナミックレンジを超
えたときには、第1増幅器141から出力した色差信号
C1の最大レベルが3V(=us1)を超えるか、及び
/又は第1増幅器141から出力した色差信号C1の最
小レベルが1V(=ds1)未満となるので、第1a比
較器461の出力がHレベル、及び/又は第1b比較器
501の出力がLレベルとなり、積分回路48、54の
出力側に正の積分電圧e1a及び/又は正の積分電圧e
1bが現われる。このため、第1制御部561から第1
増幅器141へ出力する利得制御信号を前記(イ)の場
合より増加させ、第1増幅器141の利得を前記(イ)
の場合より下げる制御を行う。この利得制御動作は、第
1増幅器141から出力した色差信号C1が第1A/D
変換器161のダイナミックレンジ内に収まるまで継続
する。第2増幅器142から出力した色差信号C2が第
2A/D変換器162のダイナミックレンジを超えたと
きには、前記色差信号C1の場合と同様にして、積分回
路58、62の出力側に正の積分電圧e2a及び/又は
正の積分電圧e2bが現われる。このため、第2制御部
562から第2増幅器142へ出力する利得制御信号を前
記(イ)の場合より増加させ、第2増幅器142の利得
を前記(イ)の場合より下げる制御を行う。この利得制
御動作は、第2増幅器142から出力した色差信号C2
が第2A/D変換器162のダイナミックレンジ内に収
まるまで継続する。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明に係る色制限回路は、第
1、第2増幅器、第1、第2A/D変換器、第1、第2
判別手段及び第1、第2制御手段を具備し、第1、第2
判別手段によって第1、第2A/D変換器の出力信号の
最大レベルが上位設定値US1、US2を超えたか、又
は最小レベルが下位設定値DS1、DS2未満であるこ
とが判別されると、第1、第2制御手段によって第1、
第2増幅器の利得が制御され、第1、第2A/D変換器
の出力信号の最大レベルが上位設定値US1、US2以
下に制限されるとともに最小レベルが下位設定値DS
1、DS2以上に制限されるようにしたので、ユーザー
がカラー調整で色差信号C1、C2の振幅を増加した場
合に、色差信号C1、C2が第1、第2A/D変換器の
ダイナミックレンジをオーバーすることがなく、色つぶ
れが起きない。さらに、A/D変換後の信号に基づく利
得制御をしているので、第1、第2A/D変換器に変換
誤差があっても、この変換誤差をカバーした制御を行う
ことができる。
【0040】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第1判別手段を第1加算器と第1減算器で構成し、
第2判別手段を第2加算器と第2減算器で構成したの
で、第1、第2判別手段の構成を簡単にすることができ
る。
【0041】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、第1制御手段を第1a、第1bカウンタと第1利得
制御手段で構成し、第2制御手段を第2a、第2bカウ
ンタと第2利得制御手段で構成したので、第1、第2制
御手段による第1、第2増幅器の利得制御にヒステリシ
スをもたせることができる。
【0042】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、第1制御手段に、第1利得制御手段から第1増幅器
へ出力する利得制御信号が設定時間T以上変化しないと
きに第1増幅器の利得を初期値に戻す初期復帰制御手段
を設け、第2制御手段に、第2利得制御手段から第2増
幅器へ出力する利得制御信号が設定時間T以上変化しな
いときに第2増幅器の利得を初期値に戻す初期復帰制御
手段を設けたので、必要以上に第1、第2増幅器の利得
を制限した状態が継続するのを防止することができる。
【0043】請求項5の発明は、請求項1、2又は3の
発明において、第1、第2制御手段に、入力カラー映像
信号のチャンネル変化又はモード変化を判別したときに
対応した第1、第2増幅器の利得を初期値に戻す初期復
帰制御手段を設けたので、チャンネルやモード(例えば
テレビモードやビデオモード)を切り替えたときに制御
状態を初期状態に戻すことができる。
【0044】請求項6の発明に係る色制限回路は、第
1、第2増幅器、第1a、第1b比較器、第2a、第2
b比較器及び第1、第2制御部を具備し、色差信号C1
については、第1制御部が第1a、第1b比較器からの
出力信号に基づいて第1増幅器の利得を制御することに
よって、第1A/D変換器の出力信号の最大レベルを上
位設定値us1以下に制限するとともに最小レベルを下
位設定値ds1以上に制限し、色差信号C2について
は、第2制御部が第2a、第2b比較器からの出力信号
に基づいて第2増幅器の利得を制御することによって、
第2A/D変換器の出力信号の最大レベルを上位設定値
us2以下に制限するとともに最小レベルを下位設定値
ds2以上に制限するので、ユーザーがカラー調整で色
差信号C1、C2の振幅を増加した場合に、色差信号C
1、C2が第1、第2A/D変換器のダイナミックレン
ジを超えるのを防止して、色つぶれが起きないようにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー映像表示装置の色制限回路
の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】図1のA/D変換器12、161、162から出
力するディジタルの輝度信号Y、色差信号C1、C2
と、上位設定値US、US1、US2と、下位設定値L
S1、LS2と、設定値a、a1、a2、b1、b2と
の関係を示す説明図である。
【図3】本発明によるカラー映像表示装置の色制限回路
の他の実施形態例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…増幅器、 12…A/D変換器、 141…第1
増幅器、 142…第2増幅器、 161…第1A/D変
換器、 162…第2A/D変換器、 18…加算器、
20…カウンタ、 221…第1判別手段、 222
第2判別手段、241…第1加算器、 242…第2加算
器、 261…第1減算器、 262…第2減算器、 2
1…第1aカウンタ、 282…第2aカウンタ、 3
1…第1bカウンタ、 302…第2bカウンタ、 3
2…MPU、 34、361、362…D/A変換器、
40…比較器、 42、48、54、58、62…積分
回路、 44…制御部、 461…第1a比較器、 4
2…第2a比較器、 501…第1b比較器、 502
…第2b比較器、 52、60…反転回路、 56 1
第1制御部、 562…第2制御部、 a、a1、a
2、b1、b2…設定値、 C1、C2…色差信号、
DS、DS1、DS2、ds1、ds2…下位設定値、
US、US1、US2、us、us1、us2…上位
設定値、 Y…輝度信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力したカラー映像信号をディジタル信号
    に変換した後、表示パネル側へ出力してカラー映像を表
    示するカラー映像表示装置において、前記入力カラー映
    像信号のうちの色差信号C1、C2を増幅して出力する
    利得制御可能な第1、第2増幅器と、この第1、第2増
    幅器の出力信号をディジタル信号に変換して出力する第
    1、第2A/D変換器と、前記第1A/D変換器の出力
    信号の最大レベルが上位設定値US1を超えたか否かを
    判別するとともに、最小レベルが下位設定値DS1未満
    か否かを判別する第1判別手段と、前記第2A/D変換
    器の出力信号の最大レベルが上位設定値US2を超えた
    か否かを判別するとともに、最小レベルが下位設定値D
    S2未満か否かを判別する第2判別手段と、前記第1判
    別手段の判別信号に基づいて前記第1増幅器の利得を制
    御することによって、前記第1A/D変換器の出力信号
    の最大レベルを前記上位設定値US1以下に制限すると
    ともに最小レベルを前記下位設定値DS1以上に制限す
    る第1制御手段と、前記第2判別手段の判別信号に基づ
    いて前記第2増幅器の利得を制御することによって、前
    記第2A/D変換器の出力信号の最大レベルを前記上位
    設定値US2以下に制限するとともに最小レベルを前記
    下位設定値DS2以上に制限する第2制御手段とを具備
    してなることを特徴とするカラー映像表示装置の色制限
    回路。
  2. 【請求項2】第1判別手段は、第1A/D変換器の出力
    信号に設定値a1を加算し、その値が(US1+a1)
    を超えたときにパルス信号を出力する第1加算器と、前
    記第1A/D変換器の出力信号から設定値b1を減算
    し、その値が(DS1−b1)未満となったときにパル
    ス信号を出力する第1減算器とからなり、第2判別手段
    は、第2A/D変換器の出力信号に設定値a2を加算
    し、その値が(US2+a2)を超えたときにパルス信
    号を出力する第2加算器と、前記第2A/D変換器の出
    力信号から設定値b2を減算し、その値が(DS2−b
    2)未満となったときにパルス信号を出力する第2減算
    器とからなる請求項1記載のカラー映像表示装置の色制
    限回路。
  3. 【請求項3】第1制御手段は、1フレーム毎にリセット
    されるとともに第1加算器、第1減算器から出力するパ
    ルス信号を計数する第1a、第1bカウンタと、この第
    1a、第1bカウンタの少なくとも一方のカウンタの計
    数値が設定値e1以上となるフレーム数が設定値f1以
    上連続したときに第1増幅器の利得を下げる第1利得制
    御手段とからなり、第2制御手段は、1フレーム毎にリ
    セットされるとともに第2加算器、第2減算器から出力
    するパルス信号を計数する第2a、第2bカウンタと、
    この第2a、第2bカウンタの少なくとも一方のカウン
    タの計数値が設定値e2以上となるフレーム数が設定値
    f2以上連続したときに第2増幅器の利得を下げる第2
    利得制御手段とからなる請求項2記載のカラー映像表示
    装置の色制限回路。
  4. 【請求項4】第1制御手段は、第1利得制御手段から第
    1増幅器へ出力する利得制御信号が設定時間T以上変化
    しないときに前記第1増幅器の利得を初期値に戻す初期
    復帰制御手段を具備し、第2制御手段は、第2利得制御
    手段から第2増幅器へ出力する利得制御信号が設定時間
    T以上変化しないときに前記第2増幅器の利得を初期値
    に戻す初期復帰制御手段を具備してなる請求項3記載の
    カラー映像表示装置の色制限回路。
  5. 【請求項5】第1、第2制御手段は、入力カラー映像信
    号のチャンネル変化又はモード変化を検出したときに第
    1、第2増幅器の利得を初期値に戻す初期復帰制御手段
    を具備してなる請求項1、2又は3記載のカラー映像表
    示装置の色制限回路。
  6. 【請求項6】入力したカラー映像信号をディジタル信号
    に変換した後、表示パネル側へ出力してカラー映像を表
    示するカラー映像表示装置において、前記入力カラー映
    像信号のうちの色差信号C1、C2を増幅して出力する
    利得制御可能な第1、第2増幅器と、前記第1増幅器の
    出力信号を上位設定値us1、下位設定値ds1と比較
    する第1a、第1b比較器と、前記第2増幅器の出力信
    号を上位設定値us2、下位設定値ds2と比較する第
    2a、第2b比較器と、前記第1a、第1b比較器の出
    力信号に基づいて前記第1増幅器の利得を制御すること
    によって、前記第1増幅器の出力信号の最大レベルを前
    記上位設定値us1以下に制限するとともに最小レベル
    を前記下位設定値ds1以上に制限する第1制御部と、
    前記第2a、第2b比較器の出力信号に基づいて前記第
    2増幅器の利得を制御することによって、前記第2増幅
    器の出力信号の最大レベルを前記上位設定値us2以下
    に制限するとともに最小レベルを前記下位設定値ds2
    以上に制限する第2制御部とを具備してなることを特徴
    とするカラー映像表示装置の色制限回路。
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