JPH1188721A - 映像表示装置の白ツブレ防止回路 - Google Patents

映像表示装置の白ツブレ防止回路

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JPH1188721A
JPH1188721A JP9257665A JP25766597A JPH1188721A JP H1188721 A JPH1188721 A JP H1188721A JP 9257665 A JP9257665 A JP 9257665A JP 25766597 A JP25766597 A JP 25766597A JP H1188721 A JPH1188721 A JP H1188721A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラスト比の低下を招かず白ツブレの発
生を防止すること。 【解決手段】 ディジタル入力のディスプレイ装置
(例:PDP表示装置)において、入力監視回路20と
制御回路22を設け、A/D変換回路14の出力信号の
映像レベルLvが監視レベルLm以上、飽和レベルLs
未満のときに入力監視回路20から白ツブレ監視信号が
制御回路22に入力し、制御回路22から入力アンプ1
0へ利得を増加させる利得制御信号が出力し、規格標準
値と略同じ振幅の映像信号入力時にコントラスト比の低
下を招かない。しかも、A/D変換回路14の出力信号
の映像レベルLvが飽和レベルLs以上のときに入力監
視回路20から白ツブレ監視信号及び白ツブレ検出信号
が制御回路22に入力し、制御回路22から入力アンプ
10へ利得を減少させる利得制御信号が出力し、規格標
準値より振幅の大きな映像信号が入力したときに白ツブ
レの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力映像信号を利
得可変アンプで増幅した後にA/D変換回路でディジタ
ルの映像信号に変換し、このディジタル映像信号を映像
信号処理回路で信号処理し表示パネルへ出力することに
よって映像を表示する映像表示装置において、規格標準
値(例えば、ビデオ信号におけるピークtoピーク電圧
の1ボルト)より振幅の大きな映像信号が入力したとき
に、白ツブレ(輝度飽和)が生じるのを防止する白ツブ
レ防止回路に関するものである。ディジタル入力の表示
パネルには、PDP(プラズマディスプレイパネル)や
LCD(液晶ディスプレイ)パネルがある。
【0002】
【従来の技術】PDPやLCDパネルはディジタル入力
のディスプレイパネルであり、従来のCRT表示管式の
テレビ技術だけでは対応できない問題が多くある。この
ような問題を解決すべくLSI(大規模集積回路)を搭
載した映像入力処理技術が開発され、入力側の映像信号
処理回路もディジタル化が進み、ブライト調整、コント
ラスト調整の機能もディジタル化された。ディジタル化
する前の信号レベルのバラツキが以前から問題視されて
いたが、ディジタル処理化が進むにつれて大きな問題と
なってきた。PDPはCRTと比べて発光輝度が暗く、
コントラスト比も低いので、少しでもコントラスト比を
上げるために入力処理側で限界までコントラスト比を上
げていた。しかし、入力信号レベルのバラツキによりそ
の能力を100%出し切れていないという問題点があっ
た。
【0003】具体的には、規格標準値より振幅の大きな
信号入力があると白ツブレ(輝度飽和)現象が起きてし
まうため、実際には規格標準値よりも小さな振幅となる
ように利得可変アンプ(例えば入力アンプ)で利得制御
した後にA/D変換回路でディジタル信号に変換してい
た。また、PDPはCRTと比べてコントラスト比が低
いので、映像レベルが低い映像源(暗い映像シーン)で
は入力利得を高く設定し、コントラスト比を上げた方が
見やすい映像になることが知られているが、従来提案さ
れているAGC(自動利得制御)回路は利得を100%
に調整するのみで、別途コントラスト調整回路を付加し
てコントラスト比を上げるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来例ではつぎのような問題点があった。 (1)規格標準値より振幅の大きな信号入力があると白
ツブレ現象が起きてしまうため、実際には規格標準値よ
りも小さな振幅となるように利得可変アンプで利得を制
御した後にA/D変換回路でディジタル信号に変換して
いたので、規格標準値とほぼ同じ振幅の映像信号が入力
した場合、入力処理側で意図した輝度が出力できずにコ
ントラスト比の低下を招くという問題点があった。
【0005】(2)また、PDPはコントラスト比が低
いので、映像レベルが低い映像源(暗い映像シーン)で
は入力利得(入力ゲイン)を高く設定してコントラスト
比を上げた方が見やすい映像になることが知られている
が、従来提案されているAGC(自動利得制御)回路は
利得を100%に調整するのみで、別途コントラスト調
整回路を付加してコントラスト比を上げるようにしてい
たので、回路構成が複雑になるとともに雑音を拾いやす
いという問題点があった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、規格標準値とほぼ同じ振幅の映像信号が入力し
た場合にコントラスト比の低下を招くことがなく、しか
も規格標準値より振幅の大きな映像信号が入力したとき
に白ツブレが生じるのを防止することを目的とするもの
である。さらに、コントラスト調整回路を付加すること
なく白ツブレ監視レベルLmを小さく設定するだけで、
入力映像信号が暗い映像シーンに対応した信号のとき
に、利得可変アンプの利得を増加してコントラスト比を
上げることができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の白ツブレ
防止回路は、入力映像信号を利得可変な利得可変アンプ
で増幅した後にA/D変換回路でディジタルの映像信号
に変換し、このディジタル映像信号を映像信号処理回路
で信号処理し表示パネルへ出力することによって映像を
表示する映像表示装置において、A/D変換回路から出
力するディジタル映像信号の映像レベルLvを予め設定
した監視レベルLm及び飽和レベルLs(Ls>Lm)
と比較し、Ls>Lv≧Lmのときに白ツブレ監視信号
を出力し、Lv≧Lsのときに白ツブレ監視信号及び白
ツブレ検出信号を出力する入力監視回路と、この入力監
視回路から白ツブレ監視信号のみが出力しているときに
は利得可変アンプへ利得を増加させるための利得制御信
号を出力し、入力監視回路から白ツブレ監視信号及び白
ツブレ検出信号が出力しているときには利得可変アンプ
へ利得を減少させるための利得制御信号を出力する制御
回路とを具備してなることを特徴とする。
【0008】A/D変換回路から出力する信号の映像レ
ベルLvが監視レベルLm以上、飽和レベルLs未満
(Ls>Lv≧Lm)のときには、入力監視回路から白
ツブレ監視信号が出力し制御回路に入力するので、この
制御回路から利得可変アンプへ利得を増加させるための
利得制御信号が出力する。このため、規格標準値とほぼ
同じ振幅の映像信号が入力した場合にコントラスト比の
低下を招くことがない。しかも、A/D変換回路から出
力する信号の映像レベルLvが飽和レベルLs以上(L
v≧Ls)のときには、入力監視回路から白ツブレ監視
信号及び白ツブレ検出信号が出力し制御回路に入力する
ので、この制御回路から利得可変アンプへ利得を減少さ
せるための利得制御信号が出力する。このため、規格標
準値より振幅の大きな映像信号が入力したときに白ツブ
レが生じない。
【0009】さらに、白ツブレの監視レベルLmを小さ
く設定することによって、回路構成が複雑になって雑音
を拾いやすいコントラスト調整回路を付加することな
く、暗い映像シーンの入力映像信号の増幅度を上げてコ
ントラスト比を向上させることができる。すなわち、白
ツブレ監視レベルLmを小さいLm1(例えばA/D変
換回路の出力信号を8ビットとした場合のフルレンジ2
56の1/4の64)に設定することによって、A/D
変換回路から出力する信号の映像レベルLvが小さいと
き(ただしLm1以上)にも白ツブレ監視状態として制
御回路から利得可変アンプへ利得を増加させるための利
得制御信号が出力するので、、暗い映像シーンのような
入力映像信号の輝度レベルが満遍なく小さいときに、利
得可変アンプでの入力映像信号の増幅度を上げてコント
ラスト比を向上させることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御回路の構成を簡単にするため、入力監視回路か
ら白ツブレ監視信号が出力しているか否かに応じて積分
値の増減と保持とを行うとともに、入力監視回路から白
ツブレ検出信号が出力しているか否かに応じて積分値の
減少と増加を行う積分回路と、この積分回路の積分値に
応じてパルス幅を変化させた信号を出力するパルス幅変
調回路と、このパルス幅変調回路の出力信号を復調し利
得制御信号として利得可変アンプへ出力する低域フィル
タとで構成する。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、積分回路の構成を簡単にするために、積分回路は、
入力監視回路から白ツブレ監視信号が出力している白ツ
ブレ監視状態において、入力監視回路から白ツブレ検出
信号が出力しているときには現在の積分値から映像レベ
ル差(Lv−Ls)を減算した値を新たな積分値とし、
入力監視回路から白ツブレ検出信号が出力していないと
きには現在の積分値に映像レベル差(Lv−Lm)を加
算した値を新たな積分値とし、予め設定したコントラス
ト調整レベルLcを積分値の飽和値となるように構成す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による映像表示装置
の白ツブレ防止回路の一実施形態例を図面を用いて説明
する。図1において、10は利得制御信号によって利得
が可変する入力アンプ(増幅器)で、この入力アンプ1
0は、例えば、利得制御信号が高いレベルであれば大き
な利得を得、逆に低いレベルであれば小さな利得を得る
特性をもっている。前記入力アンプ10は、映像信号入
力端子12に入力した映像信号を増幅してA/D(アナ
ログ/ディジタル)変換回路14へ出力するように構成
されている。
【0013】16は映像処理回路で、この映像処理回路
16は、A/D変換回路14から出力したディジタル映
像信号に画素数変換やガンマ補正などの信号処理をし、
出力端子18を介してPDPへ映像信号を出力し映像を
表示せしめるように構成されている。20、22は本発
明に特有の入力監視回路、制御回路である。
【0014】前記入力監視回路20は、前記A/D変換
回路14から出力したディジタル映像信号の映像レベル
Lvを、予め設定レベル入力端子24、26にシステム
から与えられた白ツブレ監視レベルLm、白ツブレ飽和
レベルLs(Ls>Lm)と比較し、監視レベル以上飽
和レベル未満(Ls>Lv≧Lm)のときに一方の出力
線OL1にのみ白ツブレ監視信号を出力し、飽和レベル
以上(Lv≧Ls)のときに一方の出力線OL1に白ツ
ブレ監視信号を出力するとともに他方の出力線OL2に
白ツブレ検出信号を出力するように構成されている。
【0015】前記制御回路22は、積分回路28、PW
M(パルス幅変調)回路30及びLPF(低域フィル
タ)32で構成されている。前記積分回路28は、前記
入力監視回路20の一方の出力線OL1に白ツブレ監視
信号が出力しているか否かに応じて、現在の積分値Eの
増減を行う監視状態と積分値Eの保持(維持)を行う非
監視状態になるとともに、その監視状態において、前記
入力監視回路20の出力線OL2に白ツブレ検出信号が
出力しているときには現在の積分値Eから映像レベル差
(Lv−Ls)を減算した値E1(=E−(Lv−L
s))を新たな積分値とし、前記入力監視回路20の出
力線OL2に白ツブレ検出信号が出力していないときに
は現在の積分値Eに映像レベル差(Lv−Lm)を加算
した値E2(=E+(Lv−Lm))を新たな積分値と
するように構成されている。前記積分回路28は、さら
に、その積分値E、E1、E2、…の値が、予め設定レ
ベル入力端子34にシステムから与えられたコントラス
ト調整レベルLcで飽和(オーバーフロー)し、このL
cを超えないように構成されている。
【0016】前記PWM回路30は、前記積分回路28
の積分値E、E1、E2、…の値に応じてパルス幅を変
化させたパルス幅変調信号を出力するように構成されて
いる。 前記LPF32は、例えばRC積分回路で形成
され、前記PWM回路30の出力信号をPWM復調し、
利得制御信号として前記入力アンプ10へ出力するよう
に構成されている。
【0017】つぎに、図1の作用につき図2を併用して
説明する。説明の便宜上、A/D変換回路14から出力
するディジタル映像信号が8ビット、その映像レベルL
vの最大値が255、最小値が0で、システムによって
設定レベル入力端子24、26、34に設定された白ツ
ブレ監視レベルLm、白ツブレ飽和レベルLs、コント
ラスト調整レベルLcがそれぞれ253、254、25
5であるとし、入力アンプ10の初期設定の利得が、規
格標準値より振幅の大きい信号入力のときに白ツブレが
生じないように制御されているものとする。
【0018】(1)入力端子12への入力映像信号が規
格標準値より振幅の小さい映像信号で、A/D変換回路
14から出力するディジタル映像信号の映像レベルLv
が白ツブレの監視レベルLmに達していない(Lv<L
m)ような場合には、入力監視回路20の出力線OL
1、OL2に白ツブレの検出信号、監視信号がともに出
力していないので、図2に示すように、Lv<Lmのよ
うな場合、積分回路28は現在の積分値E(例えば初期
値)を保持して変化しない。このため、積分値Eに応じ
てパルス幅を変化させた信号を出力するPWM回路30
の出力も変化せず、PWM回路30の出力信号をPWM
復調した信号を出力するLPF32の出力も変化しない
ので、入力アンプ10の利得は変化しない。
【0019】(2)入力端子12への入力映像信号が規
格標準値の振幅とほぼ等しいか、より大きい映像信号
で、A/D変換回路14から出力するディジタル映像信
号の映像レベルLvが白ツブレの監視レベルLm以上
(Lv≧Lm)となるような場合には、入力監視回路2
0の一方の出力線OL1に白ツブレ監視信号が出力し、
白ツブレ監視状態になる。この白ツブレ監視状態におい
ては、積分回路28は、入力監視回路20の他方の出力
線OL2に白ツブレ検出信号が出力しているか否か応じ
て現在の積分値Eに対して所定の映像レベル差を減算又
は加算した値を新たな積分値とする。
【0020】(2−1)入力監視回路20の出力線OL
2に白ツブレ検出信号が出力しているときには、すなわ
ち映像レベルLvが白ツブレ飽和レベルLs以上(Lv
≧Ls)のときには、積分回路28は、現在の積分値E
から映像レベル差(Lv−Ls)を減算した値を新たな
積分値E1(=E−(Lv−Ls))とする。このた
め、PWM回路30の出力信号が積分値E1(≦E)に
応じてパルス幅を変化させた信号に変化し、これに伴っ
てLPF32の出力信号レベルが低下し、入力アンプ1
0の利得が小さくなる。
【0021】(2−2)入力監視回路20の出力線OL
2に白ツブレ検出信号が出力していないときには、すな
わち映像レベルLvが白ツブレの飽和レベルLs未満
(Ls>Lv≧Lm)のときには、積分回路28は、現
在の積分値Eに映像レベル差(Lv−Lm)を加算した
値E2(=E+(Lv−Lm))がコントラスト調整レ
ベルLcを超えなければ、このE2を新たな積分値と
し、E2がLcを超えた場合はLcを新たな積分値とす
る。このため、PWM回路30の出力信号が積分値E2
(≧E)に応じてパルス幅を変化させた信号に変化し、
これに伴ってLPF32の出力信号レベルが上昇し、入
力アンプ10の利得が大きくなる。また、積分値をLc
で制限し、入力アンプ10の利得が大きくなり過ぎるの
を防いでいる。
【0022】(2−3)上記のように、映像レベルLv
が監視レベルLm以上(Lv≧Lm)となる白ツブレ監
視状態においては、映像レベルLvが飽和レベルLs以
上のときには映像レベルLvが飽和レベルLs未満とな
るまで入力アンプ10の利得が減少していき、映像レベ
ルLvが飽和レベルLs未満のときには映像レベルLv
が飽和レベルLs以上となるまで入力アンプ10の利得
が増加していく。このため、入力端子12への入力映像
信号が規格標準値より振幅の大きな信号のときは、映像
レベルLvが飽和レベルLs未満となるまで入力アンプ
10の利得が減少して白ツブレを防止することができ
る。しかも、入力端子12への入力映像信号が規格標準
値とほぼ同一振幅の信号のときは、映像レベルLvが飽
和レベルLs以上となるまで入力アンプ10の利得が増
加してコントラスト比を向上させることができる。
【0023】前記実施形態例では、A/D変換回路から
出力するディジタル映像信号が8ビット、その映像レベ
ルLvの最大値が255、最小値が0で、白ツブレ監視
レベルLm、白ツブレ飽和レベルLs、コントラスト調
整レベルLcがそれぞれ253、254、255の場合
について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、
飽和レベルLsが監視レベルLmより大きく(Ls>L
m)なる条件が満足されるものであればよい。
【0024】例えば、白ツブレ監視レベルLmのみを小
さな値Lm1(例えばLm1=64)に変更した場合に
は、A/D変換回路から出力するディジタル映像信号の
映像レベルLvがLm1以上であれば、白ツブレ監視状
態になって積分回路の積分値を増加させ入力アンプの利
得を大きくすることができるので、入力映像信号が満遍
なく小さいとき(暗い映像シーンのとき)に入力アンプ
での入力映像信号の増幅度を上げてコントラスト比を向
上させることができる。
【0025】前記実施形態例では、積分回路の構成を簡
単にするために、入力監視回路から白ツブレ監視信号が
出力している白ツブレ監視状態において、入力監視回路
から白ツブレ検出信号が出力しているときには、現在の
積分値から映像レベル差(Lv−Ls)を減算した値を
新たな積分値とし、入力監視回路から白ツブレ検出信号
が出力していないときには、現在の積分値に映像レベル
差(Lv−Lm)を加算した値を新たな積分値とし、予
め設定したコントラスト調整レベルLcが積分値の飽和
値となるように、積分回路を構成した場合について説明
したが、本発明はこれに限るものでなく、入力監視回路
から白ツブレ監視信号が出力しているか否かに応じて積
分値の増減と保持を行うとともに、入力監視回路から白
ツブレ検出信号が出力しているか否かに応じて積分値の
減少と増加を行うものであればよい。
【0026】前記実施形態例では、制御回路の構成を簡
単にするために、制御回路を積分回路、パルス幅変調回
路及び低域フィルタで構成した場合について説明した
が、本発明はこれに限るものでなく、制御回路は、入力
監視回路から白ツブレ監視信号のみが出力しているとき
には利得可変アンプ(例えば入力アンプ)へ利得を増加
させるための利得制御信号を出力し、入力監視回路から
白ツブレ監視信号及び白ツブレ検出信号が出力している
ときには利得可変アンプへ利得を減少させるための利得
制御信号を出力するものであればよい。
【0027】
【発明の効果】本発明による映像表示装置の白ツブレ防
止回路は、入力監視回路と制御回路を具備し、A/D変
換回路から出力する信号の映像レベルLvが監視レベル
Lm以上、飽和レベルLs未満(Ls>Lv≧Lm)の
ときには、入力監視回路から白ツブレ監視信号が制御回
路に入力し、制御回路から利得可変アンプへその利得を
増加させるための利得制御信号が出力するように構成し
たので、規格標準値と略同じ振幅の映像信号が入力した
場合にコントラスト比の低下を招くことがない。しか
も、A/D変換回路から出力する信号の映像レベルLv
が飽和レベルLs以上(Lv≧Ls)のときには、入力
監視回路から白ツブレ監視信号及び白ツブレ検出信号が
制御回路に入力し、制御回路から利得可変アンプへその
利得を減少させるための利得制御信号が出力するように
構成したので、規格標準値より振幅の大きな映像信号が
入力したときに白ツブレが生じるのを防止できる。
【0028】さらに、白ツブレの監視レベルLmを小さ
く設定することによって、回路構成が複雑になって雑音
を拾いやすいコントラスト調整回路を付加することな
く、暗い映像シーンの入力映像信号の増幅度を上げてコ
ントラスト比を向上させることができる。すなわち、白
ツブレ監視レベルLmを小さいLm1(例えばA/D変
換回路のフルレンジの1/4の64)に設定することに
よって、A/D変換回路から出力する信号の映像レベル
Lvが小さいとき(ただしLm1以上)にも白ツブレ監
視状態として制御回路から利得可変アンプへ利得を増加
させるための利得制御信号が出力するので、、暗い映像
シーンのような入力映像信号の輝度レベルが満遍なく小
さいときに、利得可変アンプでの入力映像信号の増幅度
を上げてコントラスト比を向上させることができる。
【0029】入力監視回路から白ツブレ監視信号が出力
しているか否かに応じて積分値の増減と保持とを行うと
ともに、入力監視回路から白ツブレ検出信号が出力して
いるか否かに応じて積分値の減少と増加を行う積分回路
と、この積分回路の積分値に応じてパルス幅を変化させ
た信号を出力するパルス幅変調回路と、このパルス幅変
調回路の出力信号を復調し利得制御信号として利得可変
アンプへ出力する低域フィルタとで制御回路を構成した
場合には、制御回路の構成を簡単にすることができる。
【0030】入力監視回路から白ツブレ監視信号が出力
している白ツブレ監視状態において、入力監視回路から
白ツブレ検出信号が出力しているときには現在の積分値
から映像レベル差(Lv−Ls)を減算した値を新たな
積分値とし、入力監視回路から白ツブレ検出信号が出力
していないときには現在の積分値に映像レベル差(Lv
−Lm)を加算した値を新たな積分値とし、予め設定し
たコントラスト調整レベルLcが積分値の飽和値となる
ように、積分回路を構成した場合には、積分回路の構成
を簡単にすることができる。
【0031】この場合、コントラスト調整レベルLcを
大きく、白ツブレ監視レベルLmを小さく(例えばA/
D変換回路のフルレンジの1/4の64)設定すること
によって、コントラスト調整回路を付加することなく暗
い映像シーンの入力映像信号の増幅度を上げてコントラ
スト比を向上させることができる。すなわち、コントラ
スト調整レベルLcを大きく、白ツブレ監視レベルLm
を小さく(例えばLvの最大値の1/4の64)設定す
ることによって、A/D変換回路から出力する信号の映
像レベルLvが小さいときにも白ツブレ監視状態として
積分回路の積分値を上げることができるので(コントラ
スト調整レベルLcで飽和するが)、暗い映像シーンの
ような入力映像信号の輝度レベルが満遍なく小さいとき
に、利得可変アンプでの入力映像信号の増幅度を上げて
コントラスト比を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像表示装置の白ツブレ防止回路
の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】図1の積分回路の作用を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
10…入力アンプ(利得可変アンプの一例)、 12…
映像信号の入力端子、14…A/D(アナログ/ディジ
タル)変換回路、 16…映像処理回路、18…PDP
やLCDパネルへ映像信号を出力する出力端子、 20
…入力監視回路、 22…制御回路、 24、26、3
4…設定レベル入力端子、 28…積分回路、 30…
PWM(パルス幅変調)回路、 32…LPF(低域フ
ィルタ)、 Lc…コントラスト調整レベル、 Lm…
白ツブレ監視レベル、 Ls…白ツブレ飽和レベル、
Lv…ディジタル映像信号の映像レベル、 OL1、O
L2…入力監視回路20の出力線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/57 H04N 5/57 5/66 5/66 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力映像信号を利得可変アンプで増幅した
    後にA/D変換回路でディジタルの映像信号に変換し、
    このディジタル映像信号を映像信号処理回路で信号処理
    し表示パネルへ出力することによって映像を表示する映
    像表示装置において、前記A/D変換回路から出力する
    ディジタル映像信号の映像レベルLvを予め設定した監
    視レベルLm及び飽和レベルLs(Ls>Lm)と比較
    し、Ls>Lv≧Lmのときに白ツブレ監視信号を出力
    し、Lv≧Lsのときに白ツブレ監視信号及び白ツブレ
    検出信号を出力する入力監視回路と、この入力監視回路
    から白ツブレ監視信号のみが出力しているときには前記
    利得可変アンプへ利得を増加させるための利得制御信号
    を出力し、前記入力監視回路から白ツブレ監視信号及び
    白ツブレ検出信号が出力しているときには前記利得可変
    アンプへ利得を減少させるための利得制御信号を出力す
    る制御回路とを具備してなることを特徴とする映像表示
    装置の白ツブレ防止回路。
  2. 【請求項2】制御回路は、入力監視回路から白ツブレ監
    視信号が出力しているか否かに応じて積分値の増減と保
    持とを行うとともに、前記入力監視回路から白ツブレ検
    出信号が出力しているか否かに応じて積分値の減少と増
    加を行う積分回路と、この積分回路の積分値に応じてパ
    ルス幅を変化させた信号を出力するパルス幅変調回路
    と、このパルス幅変調回路の出力信号を復調し利得制御
    信号として利得可変アンプへ出力する低域フィルタとか
    らなる請求項1記載の映像表示装置の白ツブレ防止回
    路。
  3. 【請求項3】積分回路は、入力監視回路から白ツブレ監
    視信号が出力している白ツブレ監視状態において、前記
    入力監視回路から白ツブレ検出信号が出力しているとき
    には現在の積分値から映像レベル差(Lv−Ls)を減
    算した値を新たな積分値とし、前記入力監視回路から白
    ツブレ検出信号が出力していないときには現在の積分値
    に映像レベル差(Lv−Lm)を加算した値を新たな積
    分値とし、予め設定したコントラスト調整レベルLcを
    積分値の飽和値としてなる請求項2記載の映像表示装置
    の白ツブレ防止回路。
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