JP2000114892A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JP2000114892A
JP2000114892A JP28178498A JP28178498A JP2000114892A JP 2000114892 A JP2000114892 A JP 2000114892A JP 28178498 A JP28178498 A JP 28178498A JP 28178498 A JP28178498 A JP 28178498A JP 2000114892 A JP2000114892 A JP 2000114892A
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transistor
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voltage
amplifier circuit
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Michiro Kobayashi
道郎 小林
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Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レールツーレール化した入出力を実現でき、
オフセットや特性歪みを低減できる増幅回路を実現す
る。 【解決手段】 信号変換回路10,20により、レール
ツーレール化入力信号、即ち(0V〜VCC)の範囲にあ
る入力信号Sin1 ,Sin2 のレベルを変換し、(ΔV〜
CC−ΔV)の範囲にある変換信号SO1,SO2を出力す
る。差動増幅回路30の非反転入力端子と反転入力端子
にそれぞれ変換信号SO1,SO2を入力し、これらの変換
信号の差に応じた増幅信号Sout を出力する。当該増幅
回路において出力信号Sout はレールツーレール化され
ているので、増幅回路全体として入出力側をともにレー
ルツーレール化でき、低電源電圧化の場合広いダイナミ
ックを獲得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入出力信号を電源
電圧とほぼ同じ範囲に設定可能であり、広い入出力ダイ
ナミックレンジを有する増幅回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の低電源電圧化が進むに
つれ、アナログ回路のダイナミックレンジを確保するこ
とが重要な課題となってきている。いわゆるレールツー
レール(Rail to Rail)オペアンプにおいて、入力信号
および出力信号の電圧範囲は接地電位GND(または負
の電源電圧)から電源電圧まで広くとることができ、広
いダイナミックレンジを持つ増幅回路として注目されつ
つある。
【0003】図7はレールツーレール入力を実現するた
めの増幅回路の構成例を示している。図示のように、本
例の回路はそれぞれpnpトランジスタP1,P2とn
pnトランジスタN3,N4からなる二つの差動回路に
より構成されている。
【0004】pnpトランジスタP1とP2により構成
されている差動回路において、トランジスタP1のベー
スに入力信号Sin1 が印加され、トランジスタP2のベ
ースに入力信号Sin2 が印加される。トランジスタP1
とP2のエミッタ同士が接続され、当該接続点と電源電
圧VCCの供給線との間に電流源IS1が接続されてい
る。なお、npnトランジスタN1とN2によりカレン
トミラー回路が構成され、当該カレントミラー回路はト
ランジスタP1とP2の負荷回路を構成している。np
nトランジスタN3とN4により構成されている差動回
路において、トランジスタN3のベースに入力信号S
in1 が印加され、トランジスタN4のベースに入力信号
in2 が印加される。トランジスタN3とN4のエミッ
タ同士が接続され、当該接続点と接地電位GNDとの間
に電流源IS2が接続されている。なお、pnpトラン
ジスタP3とP4によりカレントミラー回路が構成さ
れ、当該カレントミラー回路はトランジスタN3とN4
の負荷回路を構成している。
【0005】図7に示す回路において、入力信号Sin1
およびSin2 は例えば、一対の差動入力信号である。こ
の差動入力信号に応じた出力信号Sout が出力端子
O1,T O2に出力される。
【0006】トランジスタP1とP2のエミッタ側と電
源電圧VCCの供給線との間に電流源IS1が接続されて
いるので、入力信号Sin1 ,Sin2 の電圧レベルが電源
電圧VCCに近づく場合に、電源電圧VCCからそれより所
定の電圧ΔVだけ低い電圧(VCC−ΔV)までの範囲は
pnpトランジスタP1とP2の不感帯となる。なお、
電圧ΔVは、pnpトランジスタP1とP2のベース・
エミッタ間電圧で決まり、例えば1V程度である。同様
に、入力信号Sin1 ,Sin2 の電圧レベルが接地電位G
NDに近づく場合に、npnトランジスタN3とN4の
ベース・エミッタ間電圧により、例えば、0VからΔV
までの不感帯が存在する。即ち、入力信号のレベルが接
地電位GNDから電圧ΔVまでの範囲にあるとき、np
nトランジスタN3とN4は動作しない。pnpトラン
ジスタP1,P2およびnpnトランジスタN3,N4
からなる差動回路の不感帯を図8のグラフにより示して
いる。
【0007】図8に示すように、入力信号Sin1 または
in2 が接地電位GNDから(VCC−ΔV)までの範囲
にあるとき、pnpトランジスタがオン(動作)する。
逆に、入力信号Sin1 またはSin2 がΔVから電源電圧
CCまでの範囲にあるとき、npnトランジスタがオン
(動作)する。(0〜ΔV)までの範囲はnpnトラン
ジスタの不感帯となり、(VCC−ΔV〜VCC)までの範
囲はpnpトランジスタの不感帯となる。入力信号S
in1 ,Sin2 が(ΔV〜VCC−ΔV)の範囲内にあると
き、pnpトランジスタおよびnpnトランジスタの両
方がともにオンする。
【0008】このように、図7に示す増幅回路におい
て、npnトランジスタとpnpトランジスタの両方を
用いて、それぞれ差動回路を構成することによりnpn
トランジスタとpnpトランジスタは互いに相手側の不
感帯をカバーすることができ、回路全体としてレールツ
ーレールの信号入力を実現できる。なお、図7の増幅回
路の次段には増幅部が接続され、その増幅部においてレ
ールツーレールの信号出力を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の増幅回路では、出力側のレールツーレール化が容易
に実現できるが、入力側のレールツーレール化には種々
の問題がある。例えば、入力信号レベルの変化に伴い、
増幅回路においてpnpトランジスタとnpnトランジ
スタで構成された差動回路の切り換えが行われる。この
切り換えにより増幅回路のオフセットや歪みなどが生ず
るという不利益がある。
【0010】図9は図7に示す増幅回路のオフセットや
歪みを確認するためのテスト回路である。図示のよう
に、増幅回路AMPにおいて非反転入力端子(+)に入
力信号Sinが入力される。増幅回路AMPの反転出力端
子(−)は出力端子に接続されている。即ち、増幅回路
AMPにより電圧フォロワが構成されている。理想的に
出力端子から入力信号Sinと同じレベルの信号SO が得
られる。
【0011】図10は図9に示すテスト回路の入出力特
性の一例を示している。図示のように、増幅回路AMP
の実際の入出力特性Bは、理想的な入出力特性からずれ
ている。即ち、上述したように入力信号Sinのレベルに
従って、増幅回路AMPにおいてpnpトランジスタと
npnトランジスタからなる差動回路が切り換わる。当
該切り換えにより生じたオフセットおよび歪みなどによ
り、増幅回路AMPの入出力特性が劣化する。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、レールツーレール入力を実現で
き、オフセットや特性歪みを低減できる増幅回路を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の増幅回路は、第1の電圧から第2の電圧の
範囲のレベルをとる入力信号を上記第1の電圧と上記第
2の電圧との中間の範囲のレベルをとる第1及び第2の
変換信号に変換して出力する第1及び第2の信号変換回
路と、上記第1及び第2の変換信号をそれぞれ非反転入
力端子と反転入力端子とに入力して上記第1及び第2の
変換信号の差に応じた増幅信号を出力する差動増幅回路
とを有する。
【0014】また、本発明では、好適には、上記第1及
び第2の信号変換回路は1対1対応の単調な変換関数に
より上記入力信号を上記第1及び第2の変換信号に変換
する。
【0015】また、本発明では、上記第1及び第2の信
号変換回路は、それぞれ、第1の電圧供給端と第2の電
圧供給端との間に直列に接続されている第1導電型の第
1のトランジスタ、第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子
と、上記第1の電圧供給端と上記第2の電圧供給端との
間に直列に接続されている第1の電流源及び第2導電型
の第2のトランジスタと、上記第1の電圧供給端と上記
第2の電圧供給端との間に直列に接続されている第3の
抵抗素子、第4の抵抗素子及び第2導電型の第3のトラ
ンジスタと、上記第1の電圧供給端と上記第2の電圧供
給端との間に直列に接続されている第1導電型の第4の
トランジスタ及び第2の電流源と、上記第1の電流源と
上記第2のトランジスタとの接続中点と上記第4のトラ
ンジスタと上記第2の電流源との接続中点との間に直列
に接続されている第5の抵抗素子及び第6の抵抗素子と
を含み、上記第1及び第3のトランジスタの制御端子は
上記入力信号の入力端に接続されており、上記第2のト
ランジスタの制御端子は上記第1の抵抗素子と第2の抵
抗素子との接続中点に接続されており、上記第4のトラ
ンジスタの制御端子は上記第3の抵抗素子と第4の抵抗
素子との接続中点に接続されており、上記第5の抵抗素
子と上記第6の抵抗素子との接続中点から変換信号を出
力する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る増幅回路の一
実施形態を示す回路図である。図示のように、本実施形
態の増幅回路は、信号変換回路10,20および差動増
幅回路30により構成されている。
【0017】入力信号Sin1 とSin2 は、一対の差動信
号を構成しており、入力信号Sin1は信号変換回路10
に入力され、入力信号Sin2 は信号変換回路20に入力
されている。信号変換回路10の出力信号SO1は差動増
幅回路30の非反転入力端子(+)に入力され、信号変
換回路20の出力信号SO2は差動増幅回路30の反転入
力端子(−)に入力される。差動増幅回路30の出力端
子から出力信号Soutが得られる。差動増幅回路30
は、差動入力信号を増幅する差動段と、この差動段の出
力信号を増幅してレールツーレールの出力信号を得るた
めの増幅段とを有している。
【0018】図2は、図1の増幅回路を構成する信号変
換回路の入出力特性を示すグラフである。なお、図2に
おいては、比較のために図7に示したpnpトランジス
タとnpnトランジスタからなる差動増幅回路のそれぞ
れの入出力特性をあわせて示している。図2において、
特性A1はnpnトランジスタにより構成された差動回
路の入出力特性を示している。図示のように、npnト
ランジスタにおいて入力信号レベルが(0〜ΔV)の範
囲はその不感帯である。このため、npnトランジスタ
からなる差動回路は、A1の入出力特性を持ち、入力信
号Sinが(0〜VCC)の範囲にあるとき、出力信号SO
は(ΔV〜VCC)の範囲にある。一方、pnpトランジ
スタにおいて入力信号レベルが(VCC−ΔV〜VCC)の
範囲はその不感帯である。このため、pnpトランジス
タからなる差動回路は図示のA2の入出力特性を持ち、
入力信号Sinが(0〜VCC)の範囲にあるとき、出力信
号は(0〜VCC−ΔV)の範囲にある。
【0019】本実施形態の増幅回路において、信号変換
回路10,20に図2に示すA3の入出力特性を持たせ
ることにより、上述したnpnトランジスタおよびpn
pトランジスタからなる差動回路の不感帯を避ける。即
ち、(0〜VCC)の範囲にある入力信号Sin1 ,Sin2
に対して、(ΔV〜VCC−ΔV)の範囲にある信号S O
を出力する。即ち、信号変換回路10,20は、入力信
号Sin1 ,Sin2 のレベルを他のレベルに変換した信号
O1,SO2を出力する。信号変換回路10,20におけ
る信号レベルの変換関数は図2のA3に示す直線的な特
性を持つ線型関数がもっとも望ましいが、入出力信号レ
ベルと出力信号レベルが1対1で対応する単調関数であ
ればよく、直線に限ることはない。ただし、信号変換回
路10おび20の特性にバラツキがあるとき、直線の変
換関数を持つ変換特性が有利である。
【0020】図1に示すように、本実施形態の増幅回路
において、一対の入力信号Sin1 ,Sin2 が信号変換回
路10,20によりレベルが変換され、信号So1とSo2
が出力される。信号So1とSo2がそれぞれ差動増幅回路
30の非反転入力端子(+)および反転入力端子(−)
に入力され、これらの入力信号に応じて信号Sout が出
力される。
【0021】差動増幅回路30は、レールツーレール化
した出力信号Sout が得られる。即ち、入力信号のレベ
ルに応じて出力信号Sout のレベルは、(0V〜VCC
の範囲内にある。なお、当該差動増幅回路30の入力側
にはレールツーレールの信号ではなく、信号変換回路1
0,20によりレベルが変換された信号SO1およびS O2
が入力される。これらの入力信号SO1とSO2の入力範囲
は、図2の特性A3に示すように、(ΔV〜VCC−Δ
V)である。この入力範囲にある入力信号SO1とSO2
差動増幅回路30により増幅され、レールツーレールの
出力信号、即ち(0〜VCC)の範囲にある信号Sout
出力される。
【0022】信号変換回路のもっとも簡単な例は、分圧
抵抗素子で構成される変換回路である。図3は分圧抵抗
素子からなる信号変換回路10a,20aおよび差動増
幅回路30により構成された増幅回路の一例を示してい
る。図示のように、信号変換回路10a,20aは、そ
れぞれ直列接続されている分圧用抵抗素子により構成さ
れている。例えば、信号変換回路10aは、入力信号S
in1 の入力端子と接地電位GNDとの間に直列接続され
ている抵抗素子R1,R2により構成され、信号変換回
路20aは、入力信号Sin2 の入力端子と接地電位GN
Dとの間に直列接続されている抵抗素子R3,R4によ
り構成されている。抵抗素子R1とR2との接続点から
信号SO1が出力され、抵抗素子R3とR4との接続点か
ら信号S O2が出力される。
【0023】図3に示す増幅回路において、入力信号S
in1 およびSin2 は信号変換回路10a,20aにより
それぞれレベルが変換される。即ち、信号So1は入力信
号S in1 を抵抗素子R1とR2により分圧した分圧信号
であり、信号So2は入力信号Sin2 を抵抗素子R3とR
4により分圧した分圧信号である。このため、例えば、
入力信号Sin1 ,Sin2 が(0〜VCC)の範囲内にある
とき、信号変換回路10a,20aの出力信号SO1,S
O2のレベルは入力信号より低くなる。
【0024】図3に示す分圧抵抗素子により構成された
信号変換回路において、信号Sin1およびSin2 の入力
インピーダンスは、それぞれ抵抗素子R1,R2および
R3,R4の和に等しいので、これらの抵抗素子の抵抗
値を小さくすると、入力インピーダンスが低下し、逆に
抵抗値を大きくすると、抵抗素子の相対精度が悪化し、
または抵抗素子の面積が大きくなるので、チップサイズ
が大きくなる。また、入力バイアス電流が無視できなく
なり、動作速度が遅くなるといった問題がある。このた
め、実際に分圧抵抗素子からなる信号変換回路は利用で
きず、改良したものが用いられる。
【0025】図4には、改良した信号変換回路の一例を
示している。当該信号変換回路を用いることにより、上
述した信号変換回路10aおよび10bの問題点を改善
することができる。図4に示すように、本例の信号変換
回路はpnpトランジスタPT1,PT2、npnトラ
ンジスタNT1,NT2、抵抗素子R11,R12,R
13,R21,R22,R23および電流源IS1,I
S2により構成されている。
【0026】npnトランジスタNT1のベースが信号
i の入力端子に接続され、コレクタが電源電圧VCC
供給線に接続されている。トランジスタNT1のエミッ
タと接地電位GNDとの間に、抵抗素子R11,R12
が直列接続されている。pnpトランジスタPT1のベ
ースが抵抗素子R11とR12との接続点に接続され、
コレクタが接地されている。さらに、トランジスタPT
1のエミッタと電源電圧VCCの供給線との間に電流源I
S1が接続され、当該エミッタと電流源IS1との接続
点がノードND1を形成している。
【0027】入力信号Si のレベルに応じて、トランジ
スタNT1がオンまたはオフする。例えば、入力信号S
i が△V以上のとき、トランジスタNT1がオンし、抵
抗素子R11とR12に入力信号Si のレベルに応じた
電流が流れる。当該電流により抵抗素子R12に生じた
電圧降下はトランジスタPT1のベースに入力される。
トランジスタPT1とそのベースに接続されている電流
源IS1によりエミッタフォロワが形成され、当該エミ
ッタフォロワによって、抵抗素子R11とR12の接続
点の電圧に応じてノードND1の電圧が設定される。
【0028】pnpトランジスタPT2のベースが信号
i の入力端子に接続され、コレクタが接地されてい
る。トランジスタPT2のエミッタと電源電圧VCCの供
給線との間に抵抗素子R22,R21が直列接続されて
いる。npnトランジスタNT2のベースが抵抗素子R
21とR22との接続点に接続され、コレクタが電源電
圧VCCの供給線に接続されている。トランジスタNT2
のエミッタと接地電位GNDとの間に電流源IS2が接
続され、当該エミッタと電流源IS2との接続点はノー
ドND2を形成している。
【0029】入力信号Si のレベルに応じて、トランジ
スタPT2がオンまたはオフする。さらに、トランジス
タPT2がオンするとき、トランジスタPT2に流れる
電流が入力信号Si に応じて決まる。トランジスタPT
2に流れる電流に応じて、抵抗素子R21とR22との
接続点の電圧が決まり、当該電圧がトランジスタNT2
のベースに入力される。トランジスタNT2とそのエミ
ッタに接続されている電流源IS2によりエミッタフォ
ロワが構成され、当該エミッタフォロワにより、トラン
ジスタNT2のベース電圧に応じて、トランジスタNT
2のエミッタ、即ちノードND2の電圧が設定される。
【0030】ノードND1とND2との間に、抵抗素子
R13とR23が直列接続され、これらの抵抗素子間の
接続点により当該信号変換回路の出力端子が形成され
る。当該出力端子から出力される信号SO は、ノードN
D1とND2の電圧に応じて決まる。
【0031】図5は、図4に示す信号変換回路の入出力
特性を示している。以下、図4および図5を参照しつ
つ、本例の信号変換回路の動作について説明する。入力
信号Si は0Vから電源電圧VCCまでの範囲内にある。
入力信号Si のレベルが上昇すると、図4に示す信号変
換回路において、ノードND1とND2のレベルがそれ
ぞれ変化し、これに応じて出力信号SO のレベルが上昇
する。一方、入力信号Si のレベルが降下すると、ノー
ドND1とND2のそれぞれのレベル変化に応じて出力
信号SO のレベルが降下する。
【0032】入力信号Si が0Vのとき、トランジスタ
NT1がオフし、抵抗素子R11とR12に電流が流れ
ない。このため、トランジスタPT1のベース電圧はほ
ぼ接地電位GNDにある。ノードND1の電圧はトラン
ジスタPT1のベース・エミッタ間の電圧VBEに等しく
約0.7Vである。また、トランジスタPT2のベース
電圧は0VであるからトランジスタPT2のエミッタの
電圧は約0.7Vであり、トランジスタNT2のベース
電圧は抵抗素子R22,R21の抵抗値に応じて決ま
る。トランジスタNT2のベース電圧に応じてノードN
D2の電圧が設定されるので、ノードND2とND1の
電圧差に応じた電流がノードND2から抵抗素子R2
3,R13を通して、ノードND1に流れる。当該電流
および抵抗素子R23,R13の抵抗値に応じて出力信
号SO の電圧レベルが設定される。図5に示すように、
入力信号Si が0Vのとき、出力信号SO の電圧はΔV
である。
【0033】入力信号Si が電源電圧VCCのレベルにあ
るとき、トランジスタNT1のエミッタ電圧は(VCC
BE)となる。通常、VBEは例えば0.7V程度の電圧
なので、このときトランジスタNT1のエミッタの電圧
はおよそ(VCC−0.7)Vに保持される。このとき、
トランジスタPT1のベース電圧は抵抗素子R11,R
12の抵抗値によって決まる。当該ベース電圧に応じて
トランジスタPT1のエミッタ電圧、即ち、ノードND
1の電圧が決まる。入力信号Si が電源電圧VCCのレベ
ルにあるとき、トランジスタPT1がオフするので、ト
ランジスタNT2のベース電圧はほぼ電源電圧VCCに等
しい。このため、ノードND2の電圧は、(VCC
BE)となる。即ち、ノードND2はおよそ(VCC
0.7)Vに保持される。この場合、図5に示すよう
に、入力信号Si が電源電圧VCCのとき、出力信号SO
の電圧は(VCC−ΔV)である。
【0034】以上説明したように、図4に示す信号変換
回路によれば、(0V〜VCC)の範囲にある入力信号S
i のレベルが変換され、(ΔV〜VCC−ΔV)の範囲に
ある出力信号SO が得られる。差動増幅回路30の非反
転入力側と反転入力側にそれぞれ図4に示す信号変換回
路を設けると、図1に示す増幅回路が構成される。入力
信号Sin1 およびSin2 は、信号変換回路によりレール
ツーレール化され、且つ出力側は差動増幅回路30の増
幅段によりレールツーレール化される。従って、この増
幅回路は、全体として、入出力側がともにレールツーレ
ール化されており、低電源電圧化の場合広いダイナミッ
クレンジを獲得できる。
【0035】図4に示す信号変換回路の入力インピーダ
ンスを改善するための一変形例を図6に示している。図
示のように、本例の信号変換回路において、図4に示す
信号変換回路のトランジスタNT1はダーリントン接続
されているトランジスタNT0とNT1により置き換え
られ、トランジスタPT2はダーリントン接続されてい
るトランジスタPT0とPT2により置き換えられた。
上記以外の部分は、図4に示す信号変換回路とほぼ同じ
であるので、図6では同じ回路素子には図4と同じ符号
を付して表記している。
【0036】図6に示す信号変換回路は、図4に示す信
号変換回路と同じ入出力特性を有する。即ち、図5に示
す入出力特性を有する。ただし、本例の信号変換回路の
入力部にはダーリントン接続されたトランジスタを用い
ているので、図4の信号変換回路より入力インピーダン
スが大きくなり、回路の入力特性の向上を実現できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の増幅回路
によれば、簡単な回路構成により入力のレールツーレー
ル化を実現できる。このため、本発明の増幅回路は入出
力の双方を容易にレールツーレール化でき、アナログA
SICに適用することができる。また、本発明の増幅回
路においては、入力信号のレベルに応じて回路の入力側
におけるpnpトランジスタとnpnトランジスタとの
切り換えを必要としないので、切り換えにより生ずる歪
みやオフセットが防止でき、増幅回路の特性を改善でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る増幅回路の一実施形態を示す回路
図である。
【図2】図1に示す増幅回路の入出力特性を示すグラフ
である。
【図3】分圧抵抗素子からなる信号変換回路を有する増
幅回路の一構成例を示す回路図である。
【図4】信号変換回路の一構成例を示す回路図である。
【図5】図4に示す信号変換回路の入出力特性を示すグ
ラフである。
【図6】信号変化回路の他の構成例を示す回路図であ
る。
【図7】従来の増幅回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図8】図7に示す増幅回路の信号入力範囲とトランジ
スタのオン/オフ状態との関係を示す図である。
【図9】図7に示す増幅回路で構成されたテスト回路の
構成を示す図である。
【図10】図9に示すテスト回路の入出力特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10,20,10a,20a…信号変換回路、 30…差動増幅回路、 R11,R12,R13,R21,R22,R23…抵
抗素子、 IS1,IS2…電流源、 PT1,PT2…pnpトランジスタ、 NT1,NT2…npnトランジスタ、 VCC…電源電圧、GND…接地電位。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電圧から第2の電圧の範囲のレベル
    をとる入力信号を上記第1の電圧と上記第2の電圧との
    中間の範囲のレベルをとる第1及び第2の変換信号に変
    換して出力する第1及び第2の信号変換回路と、 上記第1及び第2の変換信号をそれぞれ非反転入力端子
    と反転入力端子とに入力して上記第1及び第2の変換信
    号の差に応じた増幅信号を出力する差動増幅回路とを有
    する増幅回路。
  2. 【請求項2】上記差動増幅回路は上記第1及び第2の変
    換信号の差を増幅する差動段と上記差動段の出力信号を
    増幅する増幅段とを含む請求項1に記載の増幅回路。
  3. 【請求項3】上記第1及び第2の信号変換回路は1対1
    対応の単調な変換関数により上記入力信号を上記第1及
    び第2の変換信号に変換する請求項1又は2に記載の増
    幅回路。
  4. 【請求項4】上記増幅信号は上記第1の電圧から上記第
    2の電圧までの範囲のレベルをとる請求項1、2又は3
    に記載の増幅回路。
  5. 【請求項5】上記第1及び第2の信号変換回路は、それ
    ぞれ、第1の電圧供給端と第2の電圧供給端との間に直
    列に接続されている第1導電型の第1のトランジスタ、
    第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子と、上記第1の電圧
    供給端と上記第2の電圧供給端との間に直列に接続され
    ている第1の電流源及び第2導電型の第2のトランジス
    タと、上記第1の電圧供給端と上記第2の電圧供給端と
    の間に直列に接続されている第3の抵抗素子、第4の抵
    抗素子及び第2導電型の第3のトランジスタと、上記第
    1の電圧供給端と上記第2の電圧供給端との間に直列に
    接続されている第1導電型の第4のトランジスタ及び第
    2の電流源と、上記第1の電流源と上記第2のトランジ
    スタとの接続中点と上記第4のトランジスタと上記第2
    の電流源との接続中点との間に直列に接続されている第
    5の抵抗素子及び第6の抵抗素子とを含み、上記第1及
    び第3のトランジスタの制御端子は上記入力信号の入力
    端に接続されており、上記第2のトランジスタの制御端
    子は上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続中点
    に接続されており、上記第4のトランジスタの制御端子
    は上記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続中点に
    接続されており、上記第5の抵抗素子と上記第6の抵抗
    素子との接続中点から変換信号を出力する請求項1、
    2、3又は4に記載の増幅回路。
  6. 【請求項6】上記第1導電型のトランジスタはnpn型
    のバイポーラトランジスタであり、上記第2導電型のト
    ランジスタはpnp型のバイポーラトランジスタである
    請求項5に記載の増幅回路。
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