JP2000112236A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000112236A
JP2000112236A JP27890298A JP27890298A JP2000112236A JP 2000112236 A JP2000112236 A JP 2000112236A JP 27890298 A JP27890298 A JP 27890298A JP 27890298 A JP27890298 A JP 27890298A JP 2000112236 A JP2000112236 A JP 2000112236A
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developing
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developing roll
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JP27890298A
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English (en)
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Yoshiyuki Takashima
義行 高島
Takashi Sakamoto
孝 坂本
Kaneyoshi Miura
兼能 三浦
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】現像剤が現像ロールの軸方向の両端部からハウ
ジング外へ漏出した際に、トナーが現像ロールの両端部
に付着するのを積極的に防止し、トナー汚れを低減させ
ることが可能な現像装置を提供する。 【解決手段】二成分現像剤を収容すると共に潜像担持体
に向けて開口部を有するハウジング3と、潜像担持体と
対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像ロール4と、
上記ハウジングに固定されると共に上記現像ロールと所
定の間隙を保って対向し、現像剤量を規制するトリミン
グプレートと、上記現像ロールの外周面と僅かな隙間を
介して対向し、現像ロールとの間に磁界を形成すること
により、現像剤が現像ロールの軸方向へ漏出するのを防
止する一対のシール部材7とを備えた現像装置におい
て、上記シール部材の配設位置よりも軸端側における現
像ロールの外周面を、上記トナーの帯電極性と同帯電極
性を示す材質からなる付着防止部材8で覆うように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザビームプリンタ等において、感光体ドラム等の潜
像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて可視
像化する現像装置に係り、詳細には、磁力によって現像
剤を吸着して回動する現像ロールの軸方向両端とハウジ
ングとの間から現像剤が漏出するのを防止するための改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体ドラム等の潜像担持体上に
形成された静電潜像を可視像化する現像装置しては、ト
ナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を用いた現像
装置が知られている。この現像装置は、現像剤を収容す
ると共に感光体ドラムに向けて開口部を有するハウジン
グと、このハウジングの開口部を塞ぐようにして配設さ
れると共に複数の磁極が着磁されたマグネットロールを
内包して回動する現像ロールとを備えており、上記ハウ
ジング内の磁性キャリアをマグネットロールの磁力で現
像ロールの表面に吸着して現像剤の磁気ブラシを形成
し、かかる磁気ブラシで感光体ドラムの表面を摺擦する
ことにより、磁性キャリアに付着していたトナーを感光
体ドラム上の静電潜像に対して電気的に付着させ、これ
によって上記静電潜像をトナーで可視像化している。
【0003】トナーは静電潜像との間に作用する電気的
な静電誘因力によって磁性キャリアから感光体ドラムに
転移するため、現像装置のハウジング内で磁性キャリア
と充分に攪拌され、摩擦帯電によって正負いずれかの極
性に帯電する。いずれの極性に帯電するかは、摩擦帯電
系列上におけるトナーの材質と磁性キャリアの材質との
相対的な位置関係に依存する。また、現像装置のハウジ
ング内には現像ロールの外周面と所定の間隙を介してト
リミングプレートが配設されており、現像ロールに吸着
された現像剤の磁気ブラシはこのトリミングプレートに
よってその穂高さを切り揃えられ、この後に感光体ドラ
ムを摺擦する。
【0004】ところで、現像剤は現像ロールの周方向に
関してはマグネットロールの磁力によって拘束されてお
り、上記ハウジングの開口部と現像ロールとの隙間から
現像剤がハウジング外へ漏れ出すことはないが、現像ロ
ールの軸方向に関しては該現像ロール両端部からハウジ
ング外へ現像剤が漏れ出し易く、何らかの手段によって
ハウジングの開口部と現像ロールの両端部との間を夫々
密封する必要がある。
【0005】従来、現像ロールの両端部とハウジングの
開口部との間を密封する方法としては、ハウジングに固
着した一対のシール部材を現像ロールの両端部において
その外周面に当接させる方法が知られており、上記シー
ル部材を現像ロールに機械的に接触させて隙間を排除す
ることから、比較的確実に現像剤の漏出を防止すること
ができた。また、かかるシール部材としては、ボロンか
らなるベース材にテフロン繊維を起毛状に貼り付けたも
のが使用されていた。しかし、このように機械的な接触
を伴うシール部材では、現像ロールの回転に伴ってシー
ル部材のテフロン繊維が抜けてしまい、これが現像剤に
混入して画像欠陥をもたらすという不都合があり、ま
た、このタイプのシール部材はコスト的にも不利でっ
た。
【0006】そこで、現像ロールとの機械的な接触を伴
わない他の方法として、磁性を有する一対のシール板を
現像ロールの外周面と僅かな隙間を介してハウジングの
内側面に固着すると共に、かかる磁性シール板の配設位
置を現像ロールに内包したマグネットロールの両端部に
略合致させ、上記磁性シール板とマグネットロールとの
間に形成される磁界をもって現像剤の漏出を防止する方
法(以下、「磁気シール法」という)が知られている。
この方法では、磁性シール板とマグネットロールとの間
に磁界が形成されることから、かかる磁性シール板と現
像ロールの外周面とが形成する隙間にキャリアが凝集
し、これによって現像剤が磁性シール板を超えて現像ロ
ールの軸方向の両端に漏れ出すのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の現像
装置では前述の如くトリミングプレートによって現像ロ
ールに吸着された磁気ブラシの穂高さを規制しているこ
とから、トリミングプレートの手前側には現像剤が高い
圧力で詰め込まれた状態が生じ、かかる圧力によって現
像剤が磁性シール板と現像ロールの外周面との隙間から
外へ漏れ出してしまうといった不都合があった。このよ
うにトリミングプレートの手前側で現像ロールの両端に
漏出した現像剤は、現像ロールの回転に伴ってトリミン
グプレートをくぐり抜けた後、マグネットロールの磁力
によって現像ロールの軸方向の中央に向けて引き戻され
るが、現像ロールそれ自体がトナーの帯電極性と逆極性
に帯電している場合には、現像剤中のキャリアのみが引
き戻され、トナーはキャリアから遊離して現像ロールの
両端に付着してしまう。現像ロールは通常アルミニウム
製であり、何ら電荷を与えずとも正極性に帯電し易いこ
とから、トナーが負極性に摩擦帯電している場合には、
このような現象が顕著に生じ易く、本来ならトナーが付
着してはならない現像ロールの両端に対してトナーが徐
々に堆積してしまう。
【0008】また、前述した磁気シール法では、磁性シ
ール板とマグネットロールとの間に磁界を形成すること
によって現像剤の漏出を防止しているが、かかるマグネ
ットロールには磁力の大きさの異なる複数の磁極が着磁
されており、マグネットロール上における磁極の配置に
応じてシール板との間に形成される磁界には強弱が生じ
てしまう。従って、かかる磁界の弱い部分では現像剤が
シール板と現像ロールの外周面との隙間から外へ漏れ出
してしまい、前述した理由と同じ理由から、現像ロール
の両端に対してトナーが徐々に堆積してしまう懸念があ
った。
【0009】そして、このようにして現像剤がシール板
よりも外側に漏出し、漏出した現像剤のうちのトナーが
現像ロールの外周面に付着・堆積してしまうと、これら
トナーが現像ロールの回転に伴って撒き散らされ、複写
機等の内部を汚染してしまうといった問題点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、現像剤が現像ロ
ールの軸方向の両端部からハウジング外へ漏出した際
に、かかる現像剤中のトナーが現像ロールの両端部に付
着するのを積極的に防止し、もって複写機やプリンタ等
の機内におけるトナー汚れを低減させることが可能な現
像装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の現像装置は、トナー及びキャリアからなる
二成分現像剤を収容すると共に潜像担持体に向けて開口
部を有するハウジングと、このハウジングの開口部を塞
ぐようにして配設されると共に、磁力によってハウジン
グ内の現像剤を吸着しながら回動し、潜像担持体と対向
する現像領域へ現像剤を搬送する現像ロールと、上記ハ
ウジングに固定されると共に上記現像ロールと所定の間
隙を保って対向し、かかるハウジング内から現像領域へ
搬送される現像剤量を規制するトリミングプレートと、
上記ハウジングの内側面に固定されると共に上記現像ロ
ールの外周面と僅かな隙間を介して対向し、現像ロール
との間に磁界を形成することにより、現像剤が上記ハウ
ジング内から現像ロールの軸方向へ漏出するのを防止す
る一対のシール部材とを備えた現像装置を前提とし、上
記シール部材の配設位置よりも軸端側における現像ロー
ルの外周面は、上記トナーの帯電極性と同帯電極性を示
す材質からなる付着防止部材で覆われていることを特徴
とするものである。
【0012】このような技術的手段によれば、シール部
材の配設位置よりも軸端側における現像ロールの外周面
は、トナーの帯電極性と同一の帯電極性を示す材質から
なる付着防止部材で覆われていることから、現像剤がシ
ール部材をくぐり抜けて現像ロールの軸方向の外側に漏
出した場合であっても、かかる現像剤中のトナーがキャ
リアから遊離して現像ロールの両端に付着してしまうこ
とがなく、キャリアが現像ロールの磁力によってシール
部材の配設位置よりも内側に引き戻される場合には、ト
ナーもキャリアと共に引き戻されることになる。これに
より、シール部材の配設位置よりも外側に突出した現像
ロールの両端に対してトナーが付着し、かかる部位に堆
積するのを防止することができる。
【0013】ここで、上記付着防止部材における「トナ
ーの帯電極性と同帯電極性を示す材質」とは、積極的に
トナーの帯電極性と同じ極性に帯電させた材質を意味す
るのではなく、通常の取り扱い条件下においてもトナー
と同一の極性に僅かに帯電しているような材質を意味し
ている。一般に、物品はそれに対して積極的に電荷を与
えずとも、その材質に応じて正負いずれかの極性に微弱
ながら帯電している。いずれの極性に帯電するかは、物
品を形成している材質が摩擦帯電系列の中で何処に位置
しているかを把握することで、ある程度予想することが
できる。従って、摩擦帯電系列の中でトナーの帯電極性
と同一の極性の端に充分に近い材質を選定すれば、何ら
積極的に電荷を与えずとも、上記付着防止部材は微弱な
がらトナーと同一の帯電極性を示すことになる。
【0014】一方、上記付着防止部材は、現像ロールの
外周面に対して塗布するものであっても良いし、テープ
状の部材を現像ロールに対して巻き付けたものであって
も良い。但し、塗布する手間やテープを所定の位置に巻
き付ける手間等を考慮した場合、上記付着防止部材は現
像ロールの軸方向端面をも併せて覆うキャップ状に形成
されているのが好ましい。このように上記付着防止部材
をキャップ状に形成すれば、現像ロールの両端部に該付
着防止部材を嵌合させるだけで良く、また、合成樹脂の
射出成形等によって付着防止部材を製作することがで
き、コスト的にも安価なものとなる。
【0015】また、本発明においては、上記付着防止部
材で現像ロールの外周面を覆った際に、かかる付着防止
部材の外径が現像ロールの外径よりも大きくなり、両者
の境界に段部が形成されるのが好ましい。このように構
成すれば、かかる段部がシール部材と現像ロールの外周
面とが形成する隙間に隣接して位置することとなり、現
像剤が該隙間からシール部材の外側にはみ出すのを上記
段部によって阻害し、現像ロールの両端部にトナーが付
着する不都合を一層効果的に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の現像装置を詳細に説明する。図1乃至図3は本発明を
適用した現像装置の一実施例を示すものである。この現
像装置はトナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤
を用いて感光体ドラム(静電潜像担持体)1の表面に書
き込まれた静電潜像を現像するものであり、大きくは、
上記現像剤2を収容して攪拌する現像剤攪拌室30を有
すると共に上記感光体ドラム1に向けて開口する開口部
31を有するハウジング3と、このハウジング3の開口
部31を塞ぐようにして配設されると共に、磁力によっ
て上記現像剤攪拌室30内の現像剤2を吸着しながら回
動し、感光体ドラム1と対向する現像領域Aへ現像剤2
を搬送する現像ロール4と、上記ハウジング3に固定さ
れると共に上記現像ロール4と所定の間隙を保って対向
し、かかるハウジング3内から現像領域Aへ搬送される
現像剤の量を規制するトリミングプレート5とから構成
されている。
【0017】先ず、上記現像ロール4は、固定支持され
た略円柱形状のマグネット部材40の外周に回動可能な
円筒状スリーブ41を配設したものであり、上記マグネ
ット部材40の磁力によって上記スリーブ41上に磁性
キャリアが吸着され、磁力線に沿って穂立ちをなす現像
剤2の磁気ブラシが形成されるようになっている。上記
マグネット部材40には、剥離極N1、吸着極N2、搬
送極S2、N3、現像主極S1ら複数の磁極が時計周り
に順番に設けられており、これらはフェライト製マクネ
ットロールに着磁されている。そして、このような磁極
配置を有する本実施例の現像ロール4においては、異な
る極性の磁極が交互に連続する吸着極N2→搬送極S2
→搬送極N3→現像主極S1→剥離極N1の間で現像剤
がスリーブ41表面に保持される一方、同極性の磁極が
隣接配置された剥離極N1→吸着極N2の間では現像剤
がスリーブ41から剥離する。
【0018】一方、上記現像剤攪拌室30には現像ロー
ル4の軸方向に沿って延びる仕切り板32がハウジング
3の底板から立設されており、現像剤2の攪拌を行うた
めの2本攪拌路33,34が仕切り板32の両側に形成
されている。現像ロール4に近接して位置するフロント
攪拌路33には現像剤2を図1の紙面手前側に向けて搬
送するフロントオーガ35が配設される一方、仕切り板
32によって現像ロール4から離隔されたリヤ攪拌路3
4には現像剤2を図1の紙面奥側に向けて搬送するリヤ
オーガ36が配設されている。図2の平面図に示される
ように、これらフロント攪拌路33の上流側端部及びリ
ヤ攪拌路34の下流側の端部はその一端が上記ハウジン
グ3の一側から突出するように設けられており、かかる
突出部37には上記リヤ攪拌路34に対して補給トナー
を落とし込むための補給口38が開設されている。ま
た、上記仕切り板32はフロント攪拌路33及びリヤ攪
拌路34の両端部において切り欠かれており、かかる位
置においてフロント攪拌路33とリヤ攪拌路34とが連
通連結されるようになっている。
【0019】従って、上記フロントオーガ35及びリヤ
オーガ36が回転駆動されると、図2に矢線で示される
如く、現像剤はフロント撹拌路33→リヤ撹拌路34→
フロント撹拌路33という具合に上記仕切り板32の周
囲を循環し、かかる循環の際に現像剤2が攪拌されて、
摩擦帯電による電荷がトナーに与えられるようになる。
また、図示外のトナー補給装置から上記トナー補給口3
8を経てリヤ攪拌路34の上流側に落とし込まれた補給
トナーは、フロント攪拌路33の下流側からリヤ攪拌路
34の上流側に流動してきた現像剤と共にリヤ攪拌路3
4内を搬送され、第一撹拌路33に循環するまでの間に
現像剤と均一に混合されるようになっている。
【0020】また、補給トナーが加えられて所定のトナ
ー濃度に回復した現像剤2を現像ロール4に対して積極
的に供給すべく、現像ロール4とフロントオーガ35と
の間には軸方向に平行な複数の羽根を有するパドルホイ
ール39が設けられており、フロントオーガ35の回転
によってフロント攪拌路33から溢れ出した現像剤2を
このパドルホイール39の回転に伴って現像ロール4へ
供給するように構成されている。加えて、このパドルホ
イール39は現像ロール4から剥離された現像剤2をフ
ロント攪拌路33に送り返す役割も担っており、これに
よって一旦現像ロール4から剥離された現像剤2が補給
トナーと攪拌されることなしに再び現像ロール4に吸着
されてしまうのを防止している。
【0021】このようにして現像ロール4に供給された
現像剤2はマグネットロール40の磁力によってスリー
ブ41の表面に磁気ブラシを形成するが、かかる磁気ブ
ラシは現像ロール4の回転に伴ってトリミングプレート
5の配設位置に達すると、その穂立ちがトリミングプレ
ート5によって所定の長さに切り揃えられ、現像ロール
4の更なる回転によって感光体ドラム1と対向する現像
領域Aに送り込まれる。一方、トリミングプレート5に
よって切断された磁気ブラシの穂先はパドルホイール3
9に降り注ぎ、現像ロール4及びパドルホイール39の
回転に伴って再度現像ロール4に吸着されて磁気ブラシ
を形成する。
【0022】更に、感光体ドラム1の周面に沿った現像
ロール4の下方にはシールロール6が設けられ、現像領
域から落下した塊状トナー等が現像装置外へ漏出するの
を防止している。従って、このシールロール6は感光体
ドラム1と極めて近接(隙間約1mm)して設けられて
おり、現像領域から落下した塊状トナー等がシールロー
ル6の表面に付着するようになっている。そして、この
シールロール6は現像ロール4と逆方向に回転し、表面
に付着したトナーはスクレーパ60によって掻き取られ
てそのままハウジング3の内部に回収される。このスク
レーパ60の先端はシールロール6の表面に当接する一
方、現像ロール4の表面とは2〜3mmの隙間を介して
対向しており、現像ロール4の表面に形成された現像剤
の磁気ブラシは現像領域Aを通過した後、該隙間からハ
ウジング3内に回収される。
【0023】尚、図1乃至図3において、符号51は上
記トリミングプレート5をハウジング3に固定するため
のねじ、符号52は複写機本体側のモータ(図示せず)
の回転を現像ロール4のスリーブ41に伝達するための
駆動ギヤ、符号53〜56は上記駆動ギヤ52の回転を
パドルホイール39、フロントオーガ35及びリヤオー
ガ36に伝達するためのギヤ、符号57は上記ハウジン
グ3の現像剤攪拌室30を上方から覆うアッパーカバ
ー、符号58はこのアッパーカバー57と感光体ドラム
1との間の隙間を密封するポリウレタン製のシールフィ
ルムである。
【0024】次に、図4は現像ロール4の構造とその軸
方向の両端近傍に配された一対の磁性シール板(シール
部材)7,7とを示すものである。上記現像ロール4は
前述の如く固定配置されたマグネットロール40とその
周囲を回動するスリーブ41とから構成されているが、
かかるスリーブ41の両端の開口には一対のフランジ部
材42f,42rが嵌合しており、これらフランジ部材
42f,42rから突出する回転軸43f,43rがベ
アリング(図示せず)を介してハウジング3に支承され
るようになっている。また、一方の回転軸43rは中空
状に形成されており、その端部には上記駆動ギヤ52の
回転動力を伝達するためのキー溝44が切り欠かれてい
る。マグネットロール40から突出した固定軸45f,
45rはベアリング46を介して上記フランジ部材42
f,42rに支承されると共に、一方の固定軸45rは
中空状に形成された上記回転軸43rを貫通して外部に
突出し、ハウジング3に固定されるようになっている。
従って、駆動ギヤ52から上記回転軸43rに対して回
転動力が伝達されると、マグネットロール40が固定さ
れた状態で上記スリーブ41のみが該マグネットロール
40の周囲を回転する。
【0025】一方、磁性シール板7はその面方向を現像
ロール4の軸方向に直交させるようにしてハウジング3
の内側面に夫々固定されると共に、図1に示すように、
その端部を上記スクレーパ60からトリミングプレート
5の間で現像ロール4の外周面と対向させている。シー
ル板7の端部と現像ロール4の外周面とが形成する間隙
は0.5mm程度である。このシール板7はSUS等の
磁性板から形成されており、現像ロール4内のマグネッ
トロール40との間に磁界を形成し、かかる磁界によっ
て現像ロール4とシール板7との隙間から現像剤2が漏
出するのを防止するようになっている。
【0026】前述の如く、現像ロール4はマグネットロ
ール40及びその周囲を回動するスリーブ41から構成
されているが、かかるマグネットロール40はスリーブ
41の軸方向の全長よりも短く、しかもハウジング3の
内側面の間の距離、すなわち静電潜像の現像幅に対応し
た長さに形成されており、上記シール板7はマグネット
ロール40の端面と略合致する位置に固定されている。
また、図1に示すように、マグネットロール40に着磁
された剥離極N1は上記スクレーパ60の先端に合致し
た位置に設けられる一方、搬送極S2は上記トリミング
プレート5の先端に略合致した位置に設けられており、
上記シール板7はこれら剥離極N1と搬送極S2との間
でスリーブ41の周面と対向している。
【0027】このように、上記シール板7はマグネット
ロール40の軸方向の両端部に合致して配設されている
ことから、これらシール板7とマグネットロール40と
の間に形成される磁界はシール板7の配設位置よりも現
像ロール4の軸端方向には拡がらない。このため、現像
剤2は上記磁界によってシール板7の内側で現像ロール
4との隙間に凝集し、基本的には該シール板7を超えて
現像ロール4の軸端方向へ漏出することがない。また、
上記シール板7が現像ロール4と対向している円弧状の
辺の両端部は夫々マグネットロール40に着磁された剥
離極N1及び搬送極S2に対向していることから、シー
ル板7と現像ロール4との間の磁界はかかる位置におい
て最も強力なものとなり、現像ロール4の周方向に沿っ
たシール板7の両端部から現像剤が漏れ出すのを効果的
に防止している。
【0028】もっとも、現像ロール4のスリーブ41上
に吸着された現像剤の磁気ブラシはその穂立ちをトリミ
ングプレート5によって切断されているので、かかるト
リミングプレート5の手前側では現像剤2の密度が高
く、シール板7と現像ロール4との間に凝集した現像剤
2がシール板7をくぐり抜けて現像ロール4の端部側に
押し出されてしまうこともある。現像剤2中のキャリア
はシール板7から僅かに外側へ押し出されても依然とし
てマグネットロール40の磁力に拘束されていることか
ら、スリーブ41の回動に伴ってトリミングプレート5
をくぐり抜けさえすれば、シール板7よりも内側の現像
剤の密度が低下するので、再度シール板7よりも内側、
すなわち現像幅の内側に引き戻されることになる。トナ
ーもキャリアに付着している限りは共に現像幅の内側に
引き戻されるので、この限りではシール板7を超えて現
像剤が漏出するといった問題は生じない。
【0029】しかし、この実施例における現像ロール4
のスリーブ41はアルミニウムで形成されており、かか
るアルミニウム製スリーブ41は積極的に電荷を与えず
ともその表面が僅かに正極性に帯電している。その反
面、この現像装置は反転現像方式によって静電潜像を現
像することから、現像剤2中のトナーはハウジング3内
のでの攪拌により負極性に帯電している。このため、現
像剤2がシール板7をくぐり抜けて現像幅の外側にはみ
出してしまうと、キャリアに付着していたトナーが現像
ロール4のスリーブ41に電気的に誘引されて付着して
しまい、その後、キャリアが再度シール板7をくぐり抜
けて現像幅の内側へ引き戻されても、トナーはキャリア
から遊離したまま現像幅よりも外側のスリーブ41上に
残留してしまう。そして、このようにして現像幅よりも
外側のスリーブ41上にトナーが徐々に付着していく
と、これらのトナーが現像ロール4の回転の際に現像装
置から吹き出して複写機の内部を汚してしまうといった
不都合があり、特に現像ロール4の回転速度が大きい高
速複写機において問題となっている。
【0030】このため、本実施例の現像装置では、現像
幅よりも外側に位置するスリーブ41の外周面に対して
トナーが付着するのを防止すべく、図5に示すような付
着防止部材8を現像ロール4の端部に嵌合させ、これに
よってスリーブ41の外周面を被覆している。この付着
防止部材8は現像ロール4のフランジ部材42f,42
rを覆うキャップ状に形成されると共に、その中心には
回転軸43f,43rを挿通させる貫通孔80が開設さ
れ、かかる貫通孔80の周囲に貼られた両面テープ81
によってフランジ部材43f,43rに固定されてい
る。また、この付着防止部材8は積極的に電荷を与えず
ともトナーと同帯電極性に帯電する材質で形成されてお
り、この実施例ではトナーが負極性に帯電することか
ら、負極性に帯電し易い材質、具体的にはポリエチレン
で形成されている。
【0031】これにより、現像剤がシール板7を超えて
現像幅の外側にはみ出した場合であっても、スリーブ4
1を覆っている付着防止部材8がトナーと同帯電極性に
帯電し易いことから、トナーがキャリアから遊離して現
像ロール4のスリーブ41に対して電気的に付着してし
まうことがなく、キャリアがマグネットロール40の磁
力によって再び現像幅の内側に引き戻される際にはトナ
ーも一緒に引き戻されることになる。従って、トナーが
シール板7を超えて現像ロール4のスリーブ41の端部
に堆積し、現像ロール4の回転によって複写機内に撒き
散らされるのを防止することができるものである。
【0032】ここで、上記付着防止部材8は、シール板
7よりも軸方向の外側に位置するスリーブ41の表面を
全て覆うよう、その先端82を出来る限りシール板7の
外側面(ハウジングの内側面)に近接させるようにして
フランジ部材43f,43rに被せるのが好ましい。但
し、マグネットロール40に付着防止部材8が重なって
しまうと、スリーブ41上に形成される現像剤2の磁気
ブラシを乱してしまうおそれがあり、現像した画像に画
質欠陥が生じる可能性がある。このため、現像ロール4
の組立時における生産性を考慮すると、シール板7の外
側面から1〜2mmの距離まで付着防止部材8を被せる
のが良い。
【0033】また、上記トリミングプレート5は現像ロ
ール4のスリーブ41と略同じ長さに形成されており、
現像幅の外側においても該スリーブ41と僅かな隙間で
対向していることから、上記付着防止部材8はトリミン
グプレート5とスリーブ41との形成する隙間よりも薄
く形成されなくてはならない。しかし、かかる範囲内で
付着防止部材8に出来る限り大きな厚みを与えること
で、かかる付着防止部材8の先端がシール板7とスリー
ブ41との隙間の蓋の如く機能し、かかる隙間から現像
剤2が外側にはみ出そうとする効果的に防止することが
できる。
【0034】更に、現像剤2の搬送性を向上させるべ
く、現像ロール4のスリーブ41の表面には軸方向に沿
って延びる多数の溝が形成されているが、上記付着防止
部材8の表面は平滑なので、スリーブ41が回転して
も、シール板7よりも外側にはみ出したトナーがトリミ
ングプレート5を超えて搬送される量は格段に少なくな
り、これによって現像ロール4の端部に堆積するトナー
の量も減少する。従って、現像ロール4の回転に伴って
現像器外に撒き散らされるトナーの量の減少を図ること
ができるものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の現像
装置によれば、シール部材の配設位置よりも軸端側にお
ける現像ロールの外周面をトナーの帯電極性と同一の帯
電極性を示す材質からなる付着防止部材で覆うことによ
り、現像剤がシール部材をくぐり抜けて現像ロールの軸
方向の外側に漏出した場合であっても、かかる現像剤中
のトナーがキャリアから遊離して現像ロールの両端に付
着・堆積してしまうことがないので、現像ロールの回転
時等に付着したトナーが現像装置外へ撒き散らされるの
を防止することができ、もって複写機やプリンタ等の機
内におけるトナー汚れを低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像装置の実施例を示す正面断面図
である。
【図2】 実施例に係る現像装置を示す平面図である。
【図3】 実施例に係る現像装置を示す側面図である。
【図4】 実施例に係る現像ロールの構成及びシール板
の配置を示す断面図である。
【図5】 実施例に係る付着防止部材を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1…感光体ドラム(潜像担持体)、2…現像剤、3…ハ
ウジング、4…現像ロール、5…トリミングプレート、
7…シール板(シール部材)、8…付着防止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 兼能 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AB02 AB15 AC02 AC03 AD02 AD06 AD13 AD32 BA08 CA01 CA11 CA12 CA19 EA03 GA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー及びキャリアからなる二成分現像
    剤を収容すると共に潜像担持体に向けて開口部を有する
    ハウジングと、このハウジングの開口部を塞ぐようにし
    て配設されると共に、磁力によってハウジング内の現像
    剤を吸着しながら回動し、潜像担持体と対向する現像領
    域へ現像剤を搬送する現像ロールと、上記ハウジングに
    固定されると共に上記現像ロールと所定の間隙を保って
    対向し、かかるハウジング内から現像領域へ搬送される
    現像剤量を規制するトリミングプレートと、上記ハウジ
    ングの内側面に固定されると共に上記現像ロールの外周
    面と僅かな隙間を介して対向し、現像ロールとの間に磁
    界を形成することにより、現像剤が上記ハウジング内か
    ら現像ロールの軸方向へ漏出するのを防止する一対のシ
    ール部材とを備えた現像装置において、 上記シール部材の配設位置よりも軸端側における現像ロ
    ールの外周面は、上記トナーの帯電極性と同帯電極性を
    示す材質からなる付着防止部材で覆われていることを特
    徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現像装置において、上記
    付着防止部材の外径は現像ロールの外径よりも大きいこ
    とを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の現像装置におい
    て、上記付着防止部材は、現像ロールの軸方向端面をも
    併せて覆うキャップ状に形成されていることを特徴とす
    る現像装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6580166B2 (en) * 2001-03-30 2003-06-17 Fujitsu Quantum Devices Limited High frequency semiconductor device
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JP2008134404A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
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JP2016197270A (ja) * 2016-08-31 2016-11-24 キヤノン株式会社 粒子付着抑制部材及び画像形成装置

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