JP2014232184A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像容器の第1室と第2室との間の連通部を封止する封止部材を開封する際にその動作が停止してしまった場合でも、現像剤が溢れ出ししまうことを抑制することのできる現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置100は、現像剤の第1室111から第2室112への移動を許す第1連通部114aと、現像剤の第2室112から第1室111への移動を許す第2連通部114bと、第1連通部114aを封止する第1封止部材51aと、第2連通部114bを封止する第2封止部材51bと、第1、第2封止部材51a、51bを開封する開封手段60と、を有し、開封手段60は、第1、第2封止部材51a、51bの開封を行う際に、第1封止部材51aの開封よりも第2封止部材51bの開封を先に開始する構成とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などを利用して形成された静電像を現像剤で現像する現像装置及びその現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式や静電記録方式などを利用して像担持体に形成した静電像を、現像剤を用いてトナー像として現像し、このトナー像その記録材に転写させた後に定着させて画像形成物を出力する画像形成装置がある。このような画像形成装置には、例えば電子写真方式を利用した、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、又はこれらの複数の機能を備えた複合機などがある。
このような画像形成装置において静電像の現像に用いられる現像装置としては、現像剤として主にトナーとキャリアとから成る二成分現像剤を用いるものがある。例えば、この二成分現像剤(以下、単に「現像剤」ともいう。)を用いる現像装置として、次のような構成のものがある。
すなわち、現像装置は、現像室と攪拌室とを備えた現像容器と、現像室に設けられ現像剤を担持して搬送し像担持体に現像剤のトナーを供給する現像剤担持体と、攪拌室に設けられた第1搬送部材と、現像室に設けられた第2搬送部材と、を有する。攪拌室と現像室との間に設けられた隔壁には、攪拌室から現像室への現像剤の移動を許す第1連通部と、現像室から攪拌室への現像剤の移動を許す第2連通部とが設けられ、攪拌室と現像室とによって現像剤の循環経路が形成される。
このような現像装置では、現像剤は、攪拌室の内部で第1搬送部材によって攪拌された後に、第1連通部を通過して現像室に流入し、現像室の内部で第2搬送部材によって攪拌される。その後に、現像剤は現像剤担持体に担持される。現像容器内の現像剤のトナーとキャリアとの混合比は、検知手段によって検知されて、略一定になるようにトナーが補給されることで調整される。トナーの帯電量は、トナーとキャリアとが第1、第2搬送部材によって攪拌されることで、適正な値に引き上げられる。
初期の現像剤は、現像装置とは別容器に格納した現像剤を現像装置へ供給する方式、あるいは予め現像装置内に格納しておく方式がある。別容器から現像剤を入れる方式は、現像剤の投入時に現像剤の溢れや、汚れが問題となることがある。また、現像剤を入れる時間のロス、操作性が問題となることがある。そのため、現像剤を予め現像装置内に内蔵する方式が主流となりつつある。
しかし、現像剤が内蔵された現像装置を運搬する際、現像剤の溢れや漏れが問題となることがある。そこで、現像剤の漏れや溢れを抑制するために、現像装置内に現像剤を封止する様々な構成が提案されている。
例えば、特許文献1は、初期の現像剤を、現像室と攪拌室に格納しておくと共に、現像剤担持体にコートした状態とする構成を開示する。この構成では、現像剤担持体の外周に沿うように封止シールが装着される。
また、特許文献2は、初期の現像剤を現像室と攪拌室に格納した構成がある。この構成では、現像剤担持体と現像室との間に封止シールが装着される。
しかし、特許文献1の構成では、封止部材を開封する際や現像装置の立上げ工程において、トナー飛散が生じることがある。搬送部材による摩擦帯電がなされていない現像剤が現像剤担持体へと供給され、トナーの帯電量が低いためである。
また、特許文献2の構成では、現像剤担持体と搬送部材との間に封止部材を設けるため、現像剤担持体と搬送部材とをより近接させることが困難である。現像剤担持体と搬送部材とをより近接させることによりトナー像の高画質化と現像剤の劣化の抑制を図ることが考えられるが、特許文献2の構成ではこれは難しい。
これらの課題に関し有利な構成として、特許文献3に記載されるような構成がある。つまり、現像剤を攪拌室へ格納し、攪拌室と現像室とをつなぐ連通部に封止部材を設けて、現像装置の使用開始時にそれぞれの封止部材を開封する。
特開2001−343830号公報 特開2003−5517号公報 特開2012−8457号公報
しかしながら、特許文献3に記載されるような従来の構成では、封止部材を開封する途中で、何らかの理由でその動作が停止してしまうと、現像装置から現像剤が溢れ出してしまう場合がある。特に、第2搬送部材による現像室内の現像剤の搬送方向において上流側の封止部材のみ一部が開封され、同方向の下流側の封止部材が未開封となった場合などである。
この状態では、攪拌室から現像室へ現像剤が供給されるが、現像室から攪拌室への現像剤の供給ができない。そのため、現像室に供給された現像剤が過剰となり、現像室の現像剤担持体が配置されている開口部を介して現像装置から現像剤が溢れだしてしまう場合がある。
なお、以上では、現像剤として二成分現像剤を用いる現像装置を例に従来の課題について説明した。しかし、現像剤の循環経路を形成する第1室及び第2室を備えた現像容器を有し、使用開始前に第1室に現像剤を収容して第1室と第2室との間を封止部材で封止した構成の場合、一成分現像剤を用いる現像装置においても同様の課題は生じ得る。なお、一成分現像剤は、キャリアを含まず、主にトナーから成る現像剤である。
したがって、本発明の目的は、現像容器の第1室と第2室との間の連通部を封止する封止部材を開封する際にその動作が停止してしまった場合でも、現像剤が溢れ出ししまうことを抑制することのできる現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像装置において、現像剤を収容する第1室及び第2室を備え前記第1室と前記第2室との間で現像剤の循環経路が形成されている現像容器と、前記第2室に設けられ現像剤を担持して搬送し前記像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、前記第1室に設けられ前記第1室に収容された現像剤を前記第2室に向けて搬送する第1搬送部材と、前記第2室に設けられ前記第2室に収容された現像剤を前記第1室に向けて搬送する第2搬送部材と、前記第1搬送部材によって搬送される現像剤の前記第1室から前記第2室への移動を許す第1連通部と、前記第2搬送部材によって搬送される現像剤の前記第2室から前記第1室への移動を許す第2連通部と、前記第1連通部を封止する第1封止部材と、前記第2連通部を封止する第2封止部材と、前記第1、第2封止部材を開封する開封手段と、を有し、前記現像装置が使用開始される際に、前記開封手段によって前記第1、第2封止部材が開封されて、前記第1室に収容されていた現像剤の前記第2室への流入が可能となり、前記開封手段は、前記第1、第2封止部材の開封を行う際に、前記第1封止部材の開封よりも前記第2封止部材の開封を先に開始することを特徴とする現像装置である。
第2の本発明によると、上記第1の本発明の現像装置と、該現像装置を駆動する駆動手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像容器の第1室と第2室との間の連通部を封止する封止部材を開封する際にその動作が停止してしまった場合でも、現像剤が溢れ出ししまうことを抑制することができる。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。 本発明の一実施例の現像装置を上方から見た断面図である。 本発明の一実施例における使用開始前の現像装置を上方から見た部分断面平面図である。 本発明の一実施例における使用開始前の現像装置の状態を示す断面図である。 本発明の一実施例における封止部材及びその開封手段を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施例における封止部材の固定部を説明するための模式図である。 本発明の一実施例における現像装置の駆動伝達系(ギア列)を示す現像装置の側面図である。 本発明の一実施例における現像装置の初期の立ち上げ工程のフローチャート図である。 本発明の一実施例における現像装置の初期の立ち上げ工程で駆動手段にかかるトルクを示すグラフ図である。 本発明の一実施例における現像装置の初期の立ち上げ工程のあるタイミングでの現像装置の状態を示す断面図である。 本発明の一実施例における現像装置の初期の立ち上げ工程のあるタイミングでの現像装置の状態を示す断面図である。 封止部材の他の例を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。なお、以下の説明において、現像装置、画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、各図面において同一の符号を付したものは、同一又は対応する構成又は作用を有するものであり、これらについての重複する説明は適宜省略した。また、以下の説明において画像形成装置や現像装置に関連して用いられる上、下は、画像形成装置や現像装置が通常の用法に従って使用可能な状態における鉛直方向の上、下を示す。
実施例1
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
まず、本実施例の画像形成装置の全体的な構成及び動作について説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置200の全体構成を示す模式的な断面図である。
本実施例の画像形成装置200は、電子写真方式を利用してフルカラー画像の形成が可能な中間転写方式を採用したタンデム型(インライン型)の画像形成装置(複写機能、プリンタ機能、FAX機能を併せ持つ複合機)である。
画像形成装置200は、中間転写体としての中間転写ベルト7の被画像転写面の移動方向(図中矢印R7方向)に沿って上流側から下流側に、4個の画像形成部(画像形成ステーション)SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKは、この順に、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成部である。
なお、本実施例では、各画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素について総括的に説明する。
画像形成部Sは、像担持体としての円筒形(ドラム形)の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光体ドラム1を有する。感光体ドラム1は、図中矢印R1方向(図1中の時計回り)に回転駆動される。感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。まず、帯電手段としてのローラ形の帯電部材である帯電ローラ(一次帯電器)2が配置されている。次に、露光手段(潜像形成手段)としての露光装置(レーザースキャナー)3が配置されている。次に、現像手段としての現像装置100が配置されている。次に、一次転写手段としてのローラ形の一次転写部材である一次転写ローラ5が配置されている。次に、帯電補助手段としてのローラ状のブラシ部材である帯電補助ブラシ6が配置されている。
各画像形成部SY、SM、SC、SKの各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向するように、中間転写体としての無端状のベルトである中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8、テンションローラ17、18に、所定の張力をもって掛け渡されている。中間転写ベルト7の内周面(裏面)側において、各感光体ドラム1に対向する位置に、上記一次転写ローラ5が配置されている。中間転写ベルト7は、その裏面側から一次転写ローラ5によって感光体ドラム1に向けて押圧されており、その外周面(表面)が感光体ドラム1に当接させられている。これにより、感光体ドラム1と中間転写ベルト7との接触部に、一次転写部(一次転写ニップ)T1が形成されている。中間転写ベルト7は、駆動ローラも兼ねる二次転写対向ローラ8が図中矢印R8方向(図1中の反時計回り)に回転駆動されることによって、図中矢印R7方向(図1中の反時計回り)に回転する。中間転写ベルト7の回転速度(周速)は、感光体ドラム1の回転速度(周速)とほぼ同じに設定されている。本実施例では、感光体ドラム1の回転速度(周速)が、画像形成装置200のプロセススピードに相当する。中間転写ベルト7の表面側において、二次転写対向ローラ8に対応する位置には、二次転写手段としてのローラ形の二次転写部材である二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は、二次転写対向ローラ8との間に中間転写ベルト7を挟持している。これにより、二次転写ローラ9と中間転写ベルト7との接触部に、二次転写部(二次転写ニップ部)T2が形成されている。また、中間転写ベルト7の表面側において、テンションローラ17に対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ11が、中間転写ベルト7に当接するようにして配置されている。
また、画像形成に供される記録材(シート)Pは、記録材供給カセット10に積載された状態で収納されている。この記録材Pは、記録材供給ローラ、搬送ローラ、レジストローラなどを有する給搬送装置(図示せず)によって、二次転写部T2に供給される。
また、記録材Pの搬送方向において二次転写部T2の下流側には、定着手段としての定着装置13が配置されている。定着装置13は、定着ローラ14と、定着ローラ14に加圧された加圧ローラ15とを有する。
さらに、記録材Pの搬送方向において定着装置13の下流側には、記録材排出トレイ(図示せず)が配置されている。
フルカラー画像の形成時を例に、画像形成動作を説明する。例えば、複写機能が使用される場合、まず、画像形成装置200が備える原稿読取装置(図示せず)において原稿の画像が読み取られ、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色成分の画像信号が決定される。続いて、各画像形成部Sの各感光体ドラム1は、感光体駆動手段としての感光体ドラム駆動モータ(図示せず)によって、図中矢印R1方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。そして、回転する各感光体ドラム1の表面は、各帯電ローラ2によって所定の極性の所定の電位に略一様に帯電させられる。帯電処理された後の各感光体ドラム1の表面は、各露光装置3によって、各画像形成部Sに対応する色成分の画像情報に基づいて露光され、露光部分の電荷が除去される。これによって、各感光体ドラム1には各色用の静電像(静電潜像)が形成される。各感光体ドラム1上の静電像は、各現像装置100において現像スリーブ102に担持された現像剤からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーが供給されて、トナー像として現像される。本実施例では、イメージ部が露光されて形成された静電像が、反転現像方式にて現像される。すなわち、帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光体ドラム1の表面の露光部(画像部)に、感光体ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを付着させることで、静電像をトナー像として現像する。
これら4色のトナー像は、各一次転写ニップT1において、各一次転写ローラ5の作用により、中間転写ベルト7上に順次に転写(一次転写)され、中間転写ベルト7上には4色のトナー像が重ね合わされたフルカラー画像用の多重トナー像が形成される。このとき、一次転写ローラ5には、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の直流電圧である一次転写バイアスが印加される。
なお、中間転写ベルト7に一次転写されずに感光体ドラム1上に残ったトナー(一次転写残トナー)は、トナーの正規の帯電極性と同極性の帯電補助バイアスが印加された帯電補助ブラシ6によって帯電させられる。そして、この一次転写残トナーは、帯電ローラ2と感光体ドラム1との当接部を通過した後に、現像装置100の現像容器101に回収される。
中間転写ベルト7上で重ね合わされた4色のトナー像は、二次転写部T2において、二次転写ローラ9の作用により、記録材Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ9には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である二次転写バイアスが印加される。記録材Pは、給搬送装置によって、記録材供給カセット10から送出され、二次転写部T2まで搬送される。このとき、記録材Pは、給搬送装置において、レジストローラによって中間転写ベルト7上のトナー像にタイミングを合わせるようにして二次転写部T2に供給される。この二次転写部T2に供給された記録材Pに、中間転写ベルト7上の4色のトナー像が一括して二次転写される。
なお、記録材Pに二次転写されずに中間転写ベルト7上に残ったトナー(二次転写残トナー)は、ベルトクリーナ11によって中間転写ベルト7から除去される。
一方、トナー像が二次転写された記録材Pは、定着装置13に搬送され、ここで加熱及び加圧されて、その表面にトナー像が定着される。その後、トナー像が定着された後の記録材Pは、記録材排出トレイ上に排出される。
以上で、1枚の記録材Pの片面(表面)に対するフルカラーの画像形成が終了する。
2.現像装置
次に、本実施例の現像装置100の全体的な構成及び動作について説明する。図2は、本実施例の現像装置100を上方から見た断面図である。
現像装置100は、現像容器101を有する。現像容器101は、図2に示す方向から見て、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って長い略矩形の箱体(枠体)で形成されている。現像容器101には、その感光体ドラム1に近接して対向する位置の開口部103(図4(a)参照)から一部が露出するようにして、現像剤担持体としての現像スリーブ102が回転可能に設けられている。現像スリーブ102は、非磁性材料で形成された円筒状部材である。現像スリーブ102の長手方向(回転軸線方向)は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)と略平行である。現像スリーブ102の内部(中空部)には、磁界発生手段として、周方向に複数の磁極を有するマグネットローラ121(図4(a)参照)が、現像容器101に対して固定的に配置されている。
現像容器101の内部には、第1室である攪拌室111と、第2室である現像室112とが、互いに略平行になるように区画されて設けられている。攪拌室111と現像室112との間は、隔壁(仕切り壁)113で仕切られている。
攪拌室111の内部には、第1搬送部材としての第1攪拌スクリュー104aが回転自在に取り付けられている。また、現像室112の内部には、第2搬送部材としての第2攪拌スクリュー104bが回転自在に取り付けられている。第1攪拌スクリュー104a及び第2攪拌スクリュー104bは、それぞれ回転軸141と、回転軸141の周りに螺旋状に形成された搬送部(スクリュー羽根、搬送壁)142とを有する。そして、第1攪拌スクリュー104aは、回転することによって、図中矢印Aで示すように、現像容器101の長手方向に沿って、一方の端部側(図2中の右側)から他方の端部側(図2中の左側)に向けて、現像剤を攪拌しながら搬送する。一方、第2攪拌スクリュー104bは、回転することによって、図中矢印Bで示すように、現像容器101の長手方向に沿って、一方の端部側(図2中の左側)から他方の端部側(図2中の右側)に向けて、現像剤を攪拌しながら搬送する。このように、第1攪拌スクリュー104aと第2攪拌スクリュー104bとは、現像容器101の長手方向に沿って互いに反対方向に現像剤を搬送する。
攪拌室111及び現像室112は、現像剤として主に非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備えた二成分現像剤を収容可能なように構成されている。そして、攪拌室111と現像室112とが連結されて、現像剤の循環経路が形成されている。攪拌室111から現像室112への現像剤の受け渡しは、現像容器101の長手方向の一方の端部側(図2中の左側)において隔壁113に設けられた、第1連通部(受け渡し部)114aを介して行われる。一方、現像室112から攪拌室111への現像剤の受け渡しは、現像容器101の長手方向の他方の端部側(図2中の右側)において隔壁113に設けられた第2連通部(受け渡し部)114bを介して行われる。
本実施例では、第1、第2連通部114a、114bは、隔壁113に対し略直交する方向に見たときに略矩形(略正方形)の、実質的に同一形状の開口部で構成されている(図10参照)。
また、本実施例では、現像装置100には、第3搬送部材としての第3攪拌スクリュー104c(図3、図4(a)参照)が設けられている。第3攪拌スクリュー104cは、第1、第2攪拌スクリュー104a、104bと同様、回転軸141と、搬送部(スクリュー羽根、搬送壁)142とを有する。本実施例では、第3攪拌スクリュー104cは、第1攪拌スクリュー104aよりも上方に配置されている。また、本実施例では、第3攪拌スクリュー104cは、その回転軸141の長手方向の一方の端部側(第1連通部114a側)の所定範囲に搬送部142が設けられ、それよりも他方の端部側(第2連通部1114b側)には搬送部142は設けられていない。そして、第3攪拌スクリュー104cは、少なくとも第1攪拌スクリュー104aによる現像剤の搬送方向の下流側端部近傍の所定範囲において、第1攪拌スクリュー104aによる現像剤の搬送方向とは逆方向に現像剤を搬送する。特に、本実施例では、第3攪拌スクリュー104cの搬送部142は、第1攪拌スクリュー104aによる現像剤の搬送方向において下流側の攪拌室111の端部近傍から同方向の中央よりも下流側までの所定範囲に設けられている。
本実施例では、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104cの回転軸線方向は、互いに略平行であり、また現像スリーブ102の回転軸線方向とも略平行である。現像スリーブ102、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104cは、それぞれ現像容器101に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持されている。
現像装置100が使用開始されると、攪拌室111及び現像室112内には、主にトナーとキャリアとが混合された現像剤(二成分現像剤)が収容される。攪拌室111の第2連通部114b側(攪拌室111における現像剤の搬送方向の上流側)の上方には、現像剤補給手段としてのトナー補給機構105が設けられている。補給現像剤収容部としてのトナーボトル(図示せず)に収容された補給用のトナーは、トナー搬送経路(図示せず)を通してトナー補給機構105まで搬送される。そして、この補給用のトナーは、その通過を許すように現像容器101とトナー補給機構105との間に設けられたトナー補給口106を通して、攪拌室111内に落下させられる。これによって、現像容器101に補給用のトナーが補給される。なお、本実施例の現像装置100では、同一種類のトナー及び同一種類のキャリアを用いた。
第1攪拌スクリュー104aが回転すると、攪拌室111内の現像剤は、図中矢印Aで示すように、第2連通部114b側(攪拌室111における現像剤の搬送方向の上流側)から第1連通部114a側(同方向の下流側)に向かって搬送される。一方、第2攪拌スクリュー104bが回転すると、現像室112内の現像剤は、図中矢印Bで示すように、第1連通部114a側(現像室112における現像剤の搬送方向の上流側)から第2連通部114b側(同方向の下流側)に向かって搬送される。
現像室112内を搬送される現像剤は、キャリアにトナーが静電的に吸着した状態で、マグネットローラ121の磁力によって拘束されて、現像スリーブ102上に担持される。そして、現像スリーブ102の回転に伴って、現像スリーブ102上の現像剤は、現像剤規制部材としての現像ブレード122(図4(a))によってその量が規制された後に、感光体ドラム1と現像スリーブ102とが対向する現像部(現像領域)に搬送される。本実施例では、現像スリーブ102は、現像部において感光体ドラム1の表面の移動方向とは逆方向に移動するように回転駆動される(図4中の矢印R2方向)。現像部において、現像スリーブ102上の現像剤は、マグネットローラ121の磁力によって穂立ちして磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシが感光体ドラム1の表面に近接又は接触させられる。そして、現像スリーブ102に対して、現像バイアス印加手段としての現像電源(高圧電源)HV(図3参照)から所定の現像バイアスが印加されることによって、感光体ドラム1上の静電像に応じて、磁気ブラシ中のトナーが感光体ドラム1上に転移する。その後、現像スリーブ102上の現像剤は、現像スリーブ102の回転に伴って現像容器101内に戻され、現像容器101内の現像剤と混合される。
ここで、トナーとキャリアとを用いた二成分現像剤においては、トナーの帯電量と、二成分現像剤中に含まれるトナーの割合(すなわち、トナー及びキャリアの重量Dに対するトナーの重量Tの比率。以下、「T/D」という。)とには、相関関係がある。トナーはキャリアとの接触摩擦により帯電することから、トナーはキャリアとの接触機会が多くなるほど帯電量が大きくなる。概して、T/Dが小さいほど、トナーの帯電量は大きくなる。
現像室112においてトナーが消費されてT/Dが小さくなった現像剤は、第2連通部114bを介して攪拌室111に搬送され、ここでT/Dが略一定となるように補給用のトナーが補給され、攪拌される。画像形成装置200は、現像容器101内の現像剤のT/Dを検知するための濃度検知手段を有する。そして、画像形成装置200は、この濃度検知手段の検知結果に応じて、トナー補給機構105から現像装置100への補給用のトナーの補給動作を制御して、現像容器101内の現像剤のT/Dが略一定となるようにする。トナーが補給されて、混合攪拌された攪拌室111内の現像剤は、第1連通部114aを介して再び現像室112に搬送され、現像に供される。
3.封止部材及び開封手段の構成
次に、図3〜図6をも参照して、現像装置100に設けられる封止部材及び開封手段の構成について説明する。図3は、使用開始前の現像装置100を上方から見た部分断面平面図である。図3には、現像装置100の駆動手段としての駆動モータM1、現像バイアス印加手段(高圧印加手段)としての現像電源HV、制御手段としてのCPU210、操作部としての操作パネル220を表す機能ブロックも一緒に図示した。これら駆動モータM1、現像電源HV、CPU210、操作パネル220は、画像形成装置200の装置本体に設けられている。また、図4は、使用開始前の現像装置100の状態を示している。特に、図4(a)は、図3中のE−E線断面図であり、図4(b)は図4(a)中のF−F線断面図である。また、図5は、本実施例における封止部材及びその開封手段を示す模式図である。特に、図5(a)は封止部材の開封開始前の状態を示し、図5(b)は封止部材の開封途中の状態を示す。また、図6は、本実施例における封止部材の固定部を説明するための模式図である。
現像装置100は、第1連通部114a、第2連通部114bを封止するための第1封止部材、第2封止部材として、それぞれシート状部材で形成された第1封止シート51a、第2封止シート51bを有する。本実施例では、第1、第2封止シート51a、51bは、それぞれ一方の端部側に第1、第2連通部114a、114bを封止する封止部52を有し、他方の端部に後述する開封機構60に接続される延長部53を有した、細長帯状形状とされている。現像装置100の使用開始前には、第1封止シート51a、第2封止シート51bは、それぞれ第1連通部114a、第2連通部114bを封止するように、隔壁113に貼付されている。そして、現像装置100の使用開始前には、トナーとキャリアとを備えた現像剤(二成分現像剤)は、現像容器101の攪拌室111にのみ充填されている。したがって、このとき現像室112の内部には、現像剤は(キャリア及びトナーのいずれも)存在しない。
また、現像装置100は、第1、第2封止シート51a、51bの開封手段としての開封機構60を有する。開封機構60は、開封作用部としての巻き取り軸61を有して構成される。第1封止シート51aは、その長手方向の一方の端部である第1の端部側の所定の範囲に設けられた封止部52で第1連通部114aを封止する。また、第1封止シート51aは、その長手方向の他方の端部である第2の端部側に封止部52から延長された延長部53が、封止部52に対して折り返された状態で巻き取り軸61に取り付けられている。第2封止シート51bも同様に、その長手方向の一方の端部である第1の端部側の所定の範囲に設けられた封止部52で第2連通部114bを封止する。また、第2封止シート51bは、その長手方向の他方の端部である第2の端部側に封止部52から延長された延長部53が、封止部52に対して折り返された状態で巻き取り軸61に取り付けられている。
更に説明すると、本実施例では、巻き取り軸61は、現像容器101の上部において、現像容器101の長手方向の略全域にわたって延在する、略一様の外径を有する円柱状部材である。巻き取り軸61は、現像容器101に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持されている。巻き取り軸61の回転軸線方向は、現像スリーブ102、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104cの回転軸線方向と略平行である。そして、図6に示すように、第1、第2封止シート51a、51bの上記第1の端部側の封止部52の端部52Aが、略矩形の第1、第2連通部114a、114bのそれぞれの上側の縁部114Aに沿うように配置される。また、第1、第2封止シート51a、51bの上記第2の端部側の封止部52の端部52Bが、略矩形の第1、第2連通部114a、114bのそれぞれの下側の縁部114Bに沿うように配置される。この状態で、第1、第2封止シート51a、51bの封止部52が、第1、第2の連通部114a、114bの周囲の固定部114Eに、剥離可能な固定手段によってそれぞれ固定される。本実施例では、この固定部114Eは、略矩形の第1、第2連通部114a、114bのそれぞれの4つの縁部114A、114B、114C、114Dに沿って、第1、第2連通部114a、114bの全周を取り囲むように設けられている。一方、第1、第2封止シート51a、51bの封止部52の上記下側の端部52Bに、それぞれ第1、第2封止シート51a、51bの延長部53の一方の端部53Aが連続するようにして、延長部53が形成されている。この延長部53は、それぞれ上方に向けて折り返された後に、現像容器101の上部(天板)に設けられたスリット101aを通して現像容器101の外部まで延長される。そして、この延長部53の、第1、第2封止シート51a、51bの上記第2の端部側の端部53Bが、それぞれ開封機構60の巻き取り軸61に固定される(図5(a))。
なお、第1、第2封止シート51a、51bの封止部52を隔壁113に固定する剥離可能な固定手段としては、接着、溶着などの任意の固定手段を用いることができるが、本実施例では剥離可能な接着剤を用いた。また、第1、第2封止シート51a、51bの延長部53を巻き取り軸61に固定する固定手段としても、接着、溶着などの任意の固定手段を用いることができるが、本実施例では接着剤を用いた。
ここで、本実施例では、第1、第2封止シート51a、51bを折り返してから巻き取り軸61に取り付けられるまでの延長部53の長さは、第2封止シート51bの方が第1封止シート51aよりも短くされている。これにより、詳しくは後述するように、第2封止シート51bの開封の方が第1封止シート51aの開封よりも先に開始されるようになっている。本実施例では、第1、第2封止シート51a、51bは、開封開始タイミングが異なるが、開封速度(開封開始から完了までにかかる時間)は略同じである。また、本実施例では、完全に開封された第1、第2連通部114a、114bの開口面積は略同じである。
本実施例では、巻き取り軸61に巻き取るために、第1、第2封止シート51a、51bとしては、厚さが0.1mm程度のポリエステルを含む薄板シート状の樹脂を用いた。
図7は、現像装置100の駆動伝達系(ギア列)150を示す現像装置100の側面図である。現像スリーブ102、第1攪拌スクリュー104a、第2攪拌スクリュー104b、第3攪拌スクリュー104c及び巻き取り軸61は、ギア列150により連結されている。また、現像スリーブ102が、駆動手段としての駆動モータM1に接続されている。駆動モータM1がCPU210からの指示により制御されて駆動されることにより、現像スリーブ102が回転駆動される。すると、現像スリーブ102に直結されたスリーブ入力ギア158と、第1アイドラギア152と、第2攪拌スクリュー104bに直結された第2攪拌ギア151とにより、第2攪拌スクリュー104bに駆動が伝達される。また、第1アイドラギア152と、第1攪拌スクリュー104aに直結された第1攪拌ギア159とにより、第1攪拌スクリュー104aに駆動が伝達される。また、第1アイドラギア152と、第2アイドラギア153と、第3攪拌スクリュー104cに直結された第3攪拌ギア156とにより、第3攪拌スクリュー104cに駆動が伝達される。また、第2アイドラギア153と、第3アイドラギア157と、ウォームギア154と、巻き取り軸61に直結された巻き取りギア155とにより、巻き取り軸61に駆動が伝達される。
このように、本実施例では、現像スリーブ102、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104c及び巻き取り軸61は、共通の駆動モータM1によって連動して回転駆動される。すなわち、本実施例では、現像スリーブ102、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104c及び巻き取り軸61は、1つの駆動源によって同期して動作する。
現像スリーブ102、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104c、巻き取り軸61のそれぞれの回転数は、例えば、本実施例では次のように設定されている。現像スリーブ102は250rpm、第1攪拌スクリュー104aは400rpm、第2攪拌スクリュー104bは300rpm、第3攪拌スクリュー104cは300rpm、巻き取り軸600は20rpm。
また、本実施例では、第1攪拌スクリュー104aは、搬送部142のピッチが24mm、外径が18mmであり、搬送部142間に回転軸141の半径方向に延在する攪拌用の羽根形状(図示せず)を具備している。また、本実施例では、第2攪拌スクリュー104bは、搬送部142のピッチが20mm、外径が18mmである。また、本実施例では、第3攪拌スクリュー104cは、搬送部142のピッチが18mm、トナー補給部(トナー補給口106の近傍)の外径が10mm、その他の部分の外径が15mmである。また、本実施例では、第3攪拌スクリュー104cは、搬送部142が設けられていない部分に回転軸141の半径方向に延在する攪拌用の羽根形状(図示せず)を具備する。
上記構成により、本実施例では、第1攪拌スクリュー104aによる現像剤の攪拌力は、第2攪拌スクリュー104bによる現像剤の攪拌力に比べて大きく設定されている。また、本実施例では、第1、第2封止シート51a、51bを剥がす時に必要なトルクが発生できるように、巻き取り軸61への駆動伝達は、ウォームギア154を用いて減速するように設定されている。なお、巻き取り軸61と巻き取りギア155との接続は、2つの封止シート51a、51bのうち、第1封止シート51aに近い位置で行われている。
4.封止部材及び開封手段の動作
次に、図8〜図11をも参照して、現像装置100に設けられる封止部材及び開封手段の動作について更に詳しく説明する。図8は、本実施例における現像装置100の初期の立ち上げ工程のフローチャートを示す。なお、初期の立ち上げ工程とは、現像装置100(現像装置100を搭載した画像形成装置200、或いは少なくとも現像装置100を備えたユニットを含む。)の使用開始時に、現像動作が可能になるまでの間に行われる動作である。また、図9は、初期の立ち上げ工程時に駆動モータM1にかかるトルクを示す。なお、図9中の実線のグラフが本実施例の現像装置100におけるトルクであり、破線のグラフは後述する第3攪拌スクリュー104cを設けない場合のトルクである。また、図10及び図11は、それぞれ初期の立ち上げ工程時の異なるタイミングにおける現像装置100の状態を示す図4と同様の図である。
まず、現像装置100が画像形成装置200の装置本体にセットされる(S101)。次に、操作パネル220からの入力などに応じたCPU210の指示により、駆動モータM1の回転が開始され、現像スリーブ102の回転が開始される(S102)。現像スリーブ102の回転に連動して、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104c、巻き取り軸61が回転する。このとき、第1攪拌スクリュー104aが回転し、現像剤を図中矢印A方向に搬送する。しかし、第1封止シート51aはまだ隔壁113から剥がれていないため(図5(a))、第1攪拌スクリュー104aによる現像剤の搬送方向の下流側に現像剤が集まってくる(図4)。この集まってきた現像剤は、第3攪拌スクリュー104cが図中矢印C方向へ搬送することによって循環する。これによって、第1攪拌スクリュー104aに過剰なトルクが発生することが抑制されている。その間にも、巻き取り軸61の回転により第1、第2封止シート51a、51bは巻き取られていく。
第1、第2封止シート51a、51bの折り返された延長部53の長さは、第2封止シート51bの方が第1封止シート51aよりも短くされている。そのため、第2封止シート51bの封止部52が第1封止シート51aの封止部52よりも先に隔壁113から剥がれ始めることにより(図5(b))、第2連通部114bの方が第1連通部114aよりも先に開封し始める(S103)。
所定期間経過後、第2封止シート51bに遅れて、第1封止シート51aが隔壁113から剥がれ始めることにより、第1連通部114aが開封し始める(S104)。このとき駆動モータM1にかかるトルクが最大となる。まだ第1連通部114aの隙間が小さい間は、攪拌室111内の現像剤は、第1攪拌スクリュー104aと第3攪拌スクリュー104cとにより循環している。そして、図10に示すように、第1連通部114aの隙間D1が大きくなってくるに従って、第1攪拌スクリュー104aによって、この隙間D1を通して攪拌室111から現像室112に徐々に現像剤が搬送される。現像室112に搬送された現像剤は、第2攪拌スクリュー104bにより搬送される。
現像室12において現像剤が第2連通部14bに到達する頃には、第2封止シート51bは剥がれ始めてからしばらく経過している。そのため、現像剤はこの第2封止シート51bにせき止められることなく、第2攪拌スクリュー104bにより現像室112から攪拌室111へ搬送される。これによって、攪拌室111と現像室112との間で現像剤が循環を開始する(S105)。
第2封止シート51bの長手方向の第1の端部が隔壁113から剥がれて、第2連通部114bが完全に開封された状態になり、その後巻き取り軸61への第2封止シート51bの巻き取りが完了する(S106)。また、第2封止シート51bに遅れて、第1封止シート51aの長手方向の第1の端部が隔壁113から剥がれて、第1連通部114aが完全に開封された状態になり、その後巻き取り軸61への第1封止シート51aの巻き取りが完了する(S107)。
この状態で、現像スリーブ102、第1、第2、第3攪拌スクリュー104a、104b、104cを所定時間(本実施例では120秒間)回転させる。これにより、図11に示すように、現像容器101に充填された現像剤(二成分現像剤)は十分に攪拌されて混合され、現像装置100の初期の立ち上げ工程は終了する(S108)。
なお、現像装置100の使用時には、巻き取り軸61も連動して回転しているが、第1、第2封止シート51a、51bを空回ししているだけなので、例えば現像剤の攪拌などの他の動作に悪影響を与えることはない。
5.開封停止時の説明
ここで、第1、第2封止シート51a、51bの開封動作の途中で巻き取り軸61に不具合が発生し、回転が停止した場合を想定する。
(1)ケース1
まず、第2封止シート51bのみが開封し始めた直後に、巻き取り軸61が停止した場合を想定する。この場合、第1封止シート51aは開封しておらず、第1攪拌スクリュー104aと第3攪拌スクリュー104cとにより現像剤が循環している。
そして、巻き取り軸61が停止したことにより、駆動モータM1にかかるトルクが増幅する。本実施例では、画像形成装置200の装置本体側の駆動モータM1の破損を抑制するために、現像装置100のギアにメカヒューズを設定している。本実施例では、このメカヒューズは、次のようにして現像装置100への駆動伝達を断つことで、画像形成装置200の装置本体側の駆動モータM1を保護するものである。すなわち、本実施例では、巻き取り軸61は、ギア列150(図7)を介して現像スリーブ102と連動して駆動モータM1によって駆動される。そして、本実施例では、現像スリーブ102に取り付けられているスリーブ入力ギア158のDカット部158aの嵌合幅(対応する現像スリーブ102側のDカット形状との係合幅)W1を十分に狭くする。これにより、所定値以上のトルクがかかった場合に、このDカット部158aを故意的に破損させる。これにより、現像装置100への駆動伝達が遮断される。このスリーブ入力ギア158のDカット部158aは、少なくとも第2封止シート51bの開封が完了する前にその開封が停止させられた場合に、現像装置100への駆動伝達を断つ遮断手段の一形態である。本実施例では、このスリーブ入力ギア158の破損トルクを5〜6kgf・cmとしている。
なお、第2封止シート51bが剥がされて一部分開封された第2連通部114bの隙間D2(図10参照)を通して、攪拌室111から現像室112へ現像剤の一部が漏れて入ることがある。しかし、この漏れて入る現像剤の量は、第1、第2攪拌スクリュー104a、104bの現像剤の搬送方向から分かるように、十分に少量であるため、現像装置100から現像剤が溢れることはない。
(2)ケース2
次に、第1封止シート51aが開封し始めた直後に、巻き取り軸61が停止した場合を想定する。この場合、第2封止シート51bは先に開封し始めているため、第2連通部114bは必ず開口している。そのため、現像室112へ供給された現像剤が攪拌室111へ移動する経路が必ず形成されているので、現像装置100から現像剤が溢れることを抑制することができる。また、本実施例では、第2連通部114bの開口の方が第1連通部114aの開口よりも必ず大きくなる。第1、第2封止シート51a、51bは、第2封止シート51bの方が第1封止シート51aよりも先に開封を開始し、実質的に同一形状の第1、第2連通部114a、114bを略同一の開封速度で開封していくからである。そのため、現像室112へ供給される現像剤に対して、攪拌室111へ供給される現像剤が不足することはなく、現像装置100から現像剤が溢れることをより確実に抑制することができる。
なお、ケース2においても、巻き取り軸61が停止すると、駆動モータM1にかかるトルクが上昇するが、ケース1の場合と同様に、メカヒューズによって現像装置100への駆動伝達が遮断される。
以上のように、本実施例の現像装置100は、現像剤を収容する第1室111及び第2室112を備え第1室111と第2室112との間で現像剤の循環経路が形成されている現像容器101を有する。また、現像装置100は、第2室112に設けられ現像剤を担持して搬送し像担持体1に現像剤を供給する現像剤担持体102を有する。また、現像装置100は、第1室111に設けられ第1室111に収容された現像剤を第2室112に向けて搬送する第1搬送部材104aを有する。また、現像装置100は、第2室112に設けられ第2室112に収容された現像剤を第1室111に向けて搬送する第2搬送部材104bを有する。また、現像装置100は、第1搬送部材104aによって搬送される現像剤の第1室111から第2室112への移動を許す第1連通部114aを有する。また、現像装置100は、第2搬送部材104bによって搬送される現像剤の第2室112から第1室111への移動を許す第2連通部114bを有する。また、現像装置100は、第1連通部114aを封止する第1封止部材51aと、第2連通部114bを封止する第2封止部材51bと、第1、第2封止部材51a、51bを開封する開封手段60と、を有する。また、現像装置100は、現像装置100が使用開始される際に、開封手段60によって第1、第2封止部材51a、51bが開封されて、第1室111に収容されていた現像剤の第2室112への流入が可能となる。そして、本実施例では、開封手段60は、第1、第2封止部材51a、51bの開封を行う際に、第1封止部材114aの開封よりも第2封止部材114bの開封を先に開始する。
特に、本実施例では、開封手段60は、第1連通部114aの開口量よりも第2連通部114bの開口量の方が大きい状態を維持しながら、第1、第2封止部材51a、51bの開封を行う。また、本実施例では、開封手段60は、第1封止部材51aの開封よりも第2封止部材51bの開封を先に完了するようになっている。
ここで、本実施例では、開封手段60による開封動作が停止した場合には、第2封止部材51bの開封が終了すると共に、第1封止部材51aの開封も終了することになる。開封が終了するとは、開封が完了して終了する場合の他、何らかの理由で開封手段60による開封動作が途中で停止することで開封が完了する前に終了することも含む。したがって、本実施例では、少なくとも第2封止部材51bの開封が完了するまで、常に、第1連通部114aの開口量よりも第2連通部114bの開口量の方が大きい状態を維持できる。現像装置100の使用中の第1室111と第2室112との間での適正な現像剤の循環が可能であれば、第1、第2封止部材51a、51bの両方の開封が完了した際に、第1連通部114aの開口量の方が第2連通部114bの開口量よりも大きくてもよい。
なお、第1、第2連通部114a、114bの開口量とは、第1、第2封止部材51a、51aが途中まで又は完全に開封されることで現像剤が通過することが可能になった開口の大きさである(開口部の縁部間を最小面積となるように連続させた面で代表)。例えば、本実施例では、略矩形の第1、第2連通部114a、114bの対向する2つの縁部の一方から他方に向けて平坦なシート状部材である第1、第2封止シート51a、51bの封止部52を剥離していく。この場合、第1、第2連通部114a、114bの開口量は、開封する前の第1、第2封止シート51a、51bの封止部52の平面と略直交する方向に見た場合の、徐々に増大していく開口部の面積(開口面積)で代表できる。この開口量は、第1、第2連通部114a、114bのそれぞれを通した現像剤の移動可能量と相関する。この移動可能量とは、第1室111、第2室112のそれぞれに十分量の現像剤が充填されていると仮定した場合に、第1、第2封止部材51a、51aが途中まで又は完全に開封されることで可能になった単位時間当たりの現像剤の移動量である。したがって、本実施例では、開封手段60は、次のような状態を維持しながら、第1、第2封止部材51a、51bの開封を行う。すなわち、第2連通部114bを通した第2室112から第1室111への現像剤の移動可能量の方が、第1連通部114aを通した第1室111から第2室112への現像剤の移動可能量よりも多い状態である。
また、本実施例では、第1、第2封止部材51a、51bは、巻き取り可能なシート状部材であり、開封手段60は、第1、第2封止部材51a、51bを巻き取る巻き取り軸61を有する。そして、本実施例では、第1、第2封止部材51a、51bは、第1、第2連通部114a、114bの開封が開始されるまでにそれぞれ巻き取り軸61に巻き取られる長さが異なる。また、本実施例では、少なくとも開封手段60による第2封止部材51bの開封が完了する前にその開封が停止させられた場合に、現像装置100への駆動伝達を断つ遮断手段158aを有する。
6.効果
以上のように、本実施例によれば、巻き取り軸61に不具合が発生し、回転が停止した場合においても、現像剤が現像装置100から溢れることを抑制することができる。そのため、画像形成装置200の装置本体内を汚してしまうことが抑制され、巻き取り軸61に不具合が発生した場合の弊害を最小限にすることができる。上述のように、第2封止シート51bを第1封止シート51aより先に開封し始めることで、現像室112から攪拌室111への現像剤の経路を確保して、現像装置100から現像剤が溢れることを抑制できる。このとき、第1連通部114aよりも第2連通部114bの方が常に大きく開口していることで、現像装置100から現像剤が溢れることをより良好に抑制できる。
また、本実施例では、初期の立ち上げ工程において第3攪拌スクリュー104cを用いた。これにより、図9に示すように、第3攪拌スクリュー104cを用いない場合と比較して、第1封止シート51aを剥がすタイミングで駆動モータM1にかかるトルクを、ΔTmaxで表されるトルク差分だけ低減することができる。これは、上述のように、攪拌室111において第1連通部114a側に集まってきた現像剤が第3攪拌スクリュー104cによって反対方向に搬送されて循環するため、第1攪拌スクリュー104aに過剰なトルクが発生することが抑制されるからである。これにより、開封機構60の駆動源を別に設ける必要をなくし、また駆動モータM1の容量の低減を図ることが可能となる。
また、本実施例では、第3攪拌スクリュー104cは、第1攪拌スクリュー104aの上方に配置し、かつ、第1攪拌スクリュー104aと第3攪拌スクリュー104cの回転軸線(中心軸)をG1だけずらして配置した(図4(a))。本実施例では、第1、第3攪拌スクリュー104a、104cの回転軸線と略直交する平面上で、第1攪拌スクリュー104aの回転軸線に対して現像室112側とは反対側にG1だけずらして配置した。これにより、第3攪拌スクリュー104cを、第1攪拌スクリュー104aの上方で開封機構60と十分なクリアランスを確保しつつ、現像装置100の初期の立ち上げ工程が終了した状態で現像剤に接触しないように配置することができる。
また、封止シートを剥がす際に開封手段や駆動手段にかかる負荷は、剥がし始め(図9のS103、S104参照)と剥がし終わり(図9のS106、S107参照)に高くなる傾向がある。これは、例えば本実施例に即して言えば、次のような理由による。図6に示すように、剥がし始めと剥がし終わりには、第1、第2連通部114a、114bの上下の縁部114A、114Bに沿って剥離方向と交差する方向に延在する固定部114E1、114E1を剥がす必要がある。したがって、第1、第2連通部114a、114bの側部の縁部114C、114Dに沿って剥離方向に延在する固定部114E2、114E2を剥がす場合よりも、一度に広い面積の固定部を剥がす必要があるからである。そのため複数の封止シートを同時に剥がす場合には、剥がし始めと剥がし終わりのタイミングが異なるようにすることが望ましい。本実施例では、第2封止シート51bを折り返してから巻き取り軸61に取り付けられるまでの長さは、第1封止シート51aを折り返して巻き取り軸61に取り付けられるまでの長さよりも短くされている。これにより、第1、第2封止シート51a、51bの剥がし始めと剥がし終わりのタイミングが異なるため、巻き取り軸61にかかる負荷が分散し、駆動モータM1にかかる負荷が軽減される。
また、本実施例によれば、画像形成装置の装置本体外でユーザーやサービスマンが封止部材を除去するのではなく、装置本体内の駆動を用いて自動で封止部材を除去することができる。そのため、ユーザービリティの高い現像装置を提供することができる。
また、近年の高画質化に伴い、現像装置100内の現像スリーブ102と第2攪拌スクリュー104bとの間の距離T1(図4(a))をできるだけ小さくすることが望まれる。第2攪拌スクリュー104bから現像スリーブ102への現像剤の供給不足が起きないように、距離を小さくすることが望ましいからである。前述したように、現像スリーブと第2攪拌スクリューとの間に封止部材を設けるような構成では、この距離T1を小さくするのに限界がある。また、そのような封止部材を除去する際に、現像スリーブを傷つける可能性がある。これに対して、本実施例では、現像スリーブ102と第2攪拌スクリュー104bとの間に封止部材がない。そのため、本実施例では、距離T1は2mmであり、現像スリーブ102と第2攪拌スクリュー104bとを近づけることができ、初期の立ち上げ工程時のトナーの飛散などを抑制するとともに、更なる高画質化が可能となる。また、封止部材を除去する際に、現像スリーブ102を傷つけることもない。また、現像室112にある現像剤は、現像スリーブ102内のマグネットの磁力により現像スリーブ102へ引き付けられる。距離T1を小さくすることにより、マグネットに必要とされる磁力を弱めることができる。すなわち、例えば、距離T1が2.5mmの場合、現像室112の現像剤を現像スリーブ102に引き付けるマグネットの磁極(以下、「引き付け極」ともいう。)の磁力が600Gであった。これに対して、本実施例では、距離T1を2mmとしたことにより、引き付け極の磁力を500G以下にできる。引き付け磁の磁力を弱めることにより、現像剤に対する負荷を減少させ、現像剤の劣化を抑制することができる。現像剤が劣化してくると、白地部へトナーが付着するかぶり画像が生じるようになる。本実施例によれば、マグネットの磁力を弱め、現像剤の劣化を抑制することによって、かぶり画像の発生を抑制することができる。このように、本実施例によれば、現像装置からの現像剤の溢れ出しだけでなく、トナー飛散やかぶり画像の発生も抑制し、高画質画像を長期にわたって提供することができる。
その他の実施例
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
封止部材など各構成要素の材料や形状、あるいは初期の立ち上げ工程における封止部材の具体的な開封タイミングなどの各動作の具体的なタイミングなどは、上述の実施例のものに限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、本実施例では、巻き取り軸61の外径は、第1封止シート51aを巻き取る箇所も、第2封止部材51bを巻き取る箇所も略同一とした。変形例として、巻き取り軸61の外径を変更して、先に剥したい第2封止シート51bを巻き取る箇所の外径を、第1封止シート51aを巻き取る箇所の外径よりも大きくすることができる。これによっても、第1、第2封止シート51a、51bの開封のタイミングに時間差をつけることができる。また、巻き取り軸61の外径は略同一とし、第1、第2封止シート51a、51bの延長部53の長さ自体は略同一にしつつ、予め巻き取っておく量を異ならせることで、第1、第2封止シート51a、51bの開封のタイミングを異ならせてもよい。
また、現像装置は、単独で又は他の要素と一緒に画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とされていてよい。本発明は、現像装置が画像形成装置に容易には着脱できないように搭載されている場合、あるいは現像装置が単独で画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な場合にも有利な効果が得られる。しかし、現像装置をプロセスカートリッジとして画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な構成にすることによって、現像装置からの現像剤の溢れ出しが抑制され、メンテナンスフリーである、ユーザービリティの高い現像装置を実現することができる。プロセスカートリッジとは、一般に、感光体と、感光体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうち少なくとも1つと、が一体的にカートリッジ化されて、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とされたものである。本発明においては、プロセスカートリッジには、プロセス手段として少なくとも現像装置が含まれる。
また、上述の実施例では、画像形成装置は、帯電補助手段を有するクリーナレス構成のものであった。クリーナレス構成の場合、転写残トナーが帯電補助手段や帯電手段を汚染するのを抑制することが重要である。転写効率を高めて、転写残トナーによる帯電補助手段や帯電手段の汚染を抑制するためには、現像剤の帯電量を適切に保つことが重要である。この点、上述の実施例によれば、初期の設置時から現像剤の帯電量を適切に保つことができ、クリーナレス構成においてもトナー飛散や帯電手段などの汚染による画像の不具合の発生を抑制することができる。しかし、本発明は、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段として、従来一般的に用いられているクリーニング部材としてのクリーニングブレードやクリーニングブラシを有する画像形成装置にも等しく適用でき、同様の効果が得られる。
また、封止部材はシート状部材に限定されるものではない。例えば、スライド開閉式の扉状部材(図12(a))、ヒンジ開閉式(回動式)の扉状部材(図12(b))、蛇腹式の扉状部材(図12(c))など、任意の形式の封止部材であってよい。そして、開封手段も封止部材に対応してそれを開封することができるのであれば、任意の構成を採用することができる。いずれの形式の封止部材、開封手段を用いる場合も、本発明に従って開封のタイミングを制御することで、上述の実施例と同様の効果を得ることがでる。
また、現像剤として一成分現像剤を用いる現像装置であっても、本発明を等しく適用することができ、同様の効果が得られる。
また、現像剤の第1室から第2室への移動を許す第1連通部は単数であっても複数であってもよく、それに対応して第1連通部を封止する第1封止部材も単数であっても複数であってもよい。同様に、現像剤の第2室から第1室への移動を許す第2連通部は単数であても複数であってもよく、それに対応して第2連通部を封止する第2封止部材も単数であっても複数であってもよい。
また、上述の実施例では、開封手段は、共通の開封作用部(巻き取り軸)によって第1、第2封止部材を開封するものとしたが、これに限定されるものではない。開封手段が、第1、第2封止部材のそれぞれに作用する別個の開封作用部(別個の巻き取り軸など)を有しており、これらが所定のタイミングで動作することによって、第1、第2封止部材を開封するようにしてもよい。
1 感光体ドラム
51a 第1封止シート
51b 第2封止シート
60 開封機構
61 巻き取り軸
100 現像装置
101 現像容器
102 現像スリーブ
104a 第1攪拌スクリュー
104b 第2攪拌スクリュー
111 攪拌室
112 現像室
113 隔壁
114a 第1連通部
114b 第2連通部
M1 駆動モータ

Claims (16)

  1. 像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像装置において、
    現像剤を収容する第1室及び第2室を備え前記第1室と前記第2室との間で現像剤の循環経路が形成されている現像容器と、
    前記第2室に設けられ現像剤を担持して搬送し前記像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記第1室に設けられ前記第1室に収容された現像剤を前記第2室に向けて搬送する第1搬送部材と、
    前記第2室に設けられ前記第2室に収容された現像剤を前記第1室に向けて搬送する第2搬送部材と、
    前記第1搬送部材によって搬送される現像剤の前記第1室から前記第2室への移動を許す第1連通部と、
    前記第2搬送部材によって搬送される現像剤の前記第2室から前記第1室への移動を許す第2連通部と、
    前記第1連通部を封止する第1封止部材と、
    前記第2連通部を封止する第2封止部材と、
    前記第1、第2封止部材を開封する開封手段と、
    を有し、
    前記現像装置が使用開始される際に、前記開封手段によって前記第1、第2封止部材が開封されて、前記第1室に収容されていた現像剤の前記第2室への流入が可能となり、
    前記開封手段は、前記第1、第2封止部材の開封を行う際に、前記第1封止部材の開封よりも前記第2封止部材の開封を先に開始することを特徴とする現像装置。
  2. 前記開封手段は、前記第1連通部の開口量よりも前記第2連通部の開口量の方が大きい状態を維持しながら、前記第1、第2封止部材の開封を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開封手段は、前記第1封止部材の開封よりも前記第2封止部材の開封を先に完了することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記第1、第2封止部材は、巻き取り可能なシート状部材であり、前記開封手段は、前記第1、第2封止部材を巻き取る巻き取り軸を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 前記第1、第2封止部材は、前記第1、第2連通部の開封が開始されるまでにそれぞれ前記巻き取り軸に巻き取られる長さが異なることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記第1、第2搬送部材は、それぞれ反対方向に現像剤を搬送し、前記第1連通部は前記第1搬送部材による現像剤の搬送方向の下流側に設けられ、前記第2連通部は前記第2搬送部材による現像剤の搬送方向の下流側に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像装置。
  7. 前記開封手段は、前記第1搬送部材と同期して動作することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像装置。
  8. 前記第1搬送部材は、前記現像剤担持体と同期して動作することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の現像装置。
  9. 前記第1室に設けられ、前記第1搬送部材による現像剤の搬送方向とは逆方向に現像剤を搬送する第3搬送部材を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の現像装置。
  10. 前記第3搬送部材は、前記第1搬送部材と同期して動作することを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 前記第3搬送部材は前記第1搬送部材よりも上方に配置されることを特徴とする請求項9又は10に記載の現像装置。
  12. 前記第1、第3搬送部材はそれぞれ回転可能であり、第3搬送部材の回転軸線は前記第1搬送部材の回転軸線に対して前記第2室とは反対側にずらして配置されていることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の現像装置。
  13. 少なくとも前記開封手段による前記第2封止部材の開封が完了する前にその開封が停止させられた場合に、前記現像装置への駆動伝達を断つ遮断手段を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の現像装置。
  14. 前記像担持体を有する画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の現像装置。
  15. 前記像担持体としての感光体と一体的に、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の現像装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の現像装置と、該現像装置を駆動する駆動手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017156586A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 キヤノン株式会社 現像装置

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