JP2000111785A - ズ―ム式カメラ - Google Patents

ズ―ム式カメラ

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JP2000111785A
JP2000111785A JP11221927A JP22192799A JP2000111785A JP 2000111785 A JP2000111785 A JP 2000111785A JP 11221927 A JP11221927 A JP 11221927A JP 22192799 A JP22192799 A JP 22192799A JP 2000111785 A JP2000111785 A JP 2000111785A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 撮影レンズないしはファインダにおけるズー
ム動作を制限し、それに伴う消費電力の削減を図ったズ
ーム式カメラを提供する。 【解決手段】 LCDモニタ27は焦点距離設定手段
(ズームボタン)46で設定される焦点距離に対応して
電子ズーム回路25でのズーム処理によって被写体をモ
ニタ表示し、撮影レンズ1は撮影動作時又はその直前時
にのみ設定焦点距離に設定される構成とする。撮影の前
時点では、電子ズーム処理された焦点距離で被写体像が
LCDモニタ27に表示されるため、撮影レンズ1の焦
点距離を変化させることなく被写体の撮影画角を確認す
ることができる。撮影時には、ズーム機構により撮影レ
ンズ1が設定焦点距離に設定され、撮影が実現される。
撮影の直前まで、撮影レンズ1のズーム機構は動作され
ることがなく、その間におけるズーム機構での消費電力
が削減でき、電池の消耗を抑制することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズーム式の撮像レン
ズを有するカメラに関し、特に感光フィルムへの撮影と
CCD等の撮像素子による撮影の両方式による撮影を可
能にしたズーム式カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、感光フィルムへの撮影と、CCD
等の撮像素子を利用した電子的な撮影の両方式での撮影
を可能としたスチルカメラが提案されている。この種の
カメラでは、撮影レンズで結像した被写体像を感光フィ
ルムに感光させ、あるいは撮像素子に結合して撮像信号
による撮影が行われる。この場合、撮影レンズをズーム
レンズで構成したカメラでは、一眼レフカメラの場合に
は撮影レンズでのズーム状態をファインダで確認するこ
とができるが、撮影レンズとは独立した光学ファインダ
を備えるカメラでは、この光学ファインダを撮影レンズ
のズーム動作に連動してズーム動作させる必要がある。
このため、この種のカメラでは撮影レンズをズーム動作
させるためのズーム機構と、光学ファインダをズーミン
グ動作させるためのズーム機構が必要であり、ズーム動
作にはこれら両方のズーム機構を駆動させることが必要
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなズーム動作
を行う際には、撮影レンズと光学ファインダの両ズーム
機構を駆動する必要があり、特に撮影レンズのズーム機
構は大径のレンズを駆動させる必要があるために比較的
に大きな電力が必要であり、その消費電力が無視できな
いものとなる。また、撮影時には焦点距離を種々に変化
させながら被写体の撮影画角等を確認することが行われ
るが、この際における撮影レンズや光学ファインダにお
けるズーム機構での消費電流が無視できず、電池容量の
早期消耗をまねく原因となっている。なお、光学ファイ
ンダを固定焦点方式の光学系で構成し、撮影レンズのみ
をズーム方式の光学系で構成したカメラも提案されてお
り、このカメラの場合には少なくとも光学ファインダで
のズーム機構を駆動するための電流が不要とされるが、
この方式のカメラにおいても撮影時における撮影レンズ
のズーム動作によって電池容量の消耗が増大されること
を回避することは困難である。
【0004】本発明の目的は、撮影レンズないしは光学
ファインダにおけるズーム動作を制限し、ズーム動作に
伴う消費電力の削減を図ったズーム式カメラを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を撮影
するためのズーム機構を備える撮影レンズと、前記撮影
レンズのズーム機構を制御してその焦点距離を設定する
ための焦点距離設定手段と、前記被写体の撮影像を映像
としてモニタ表示するためのモニタ装置とを備えるズー
ム式カメラにおいて、前記モニタ装置は常時前記焦点距
離設定手段で設定される焦点距離に対応したズーム倍率
で前記被写体の撮影像をモニタ表示する構成とされ、前
記撮影レンズは撮影動作時又はその直前にのみ前記ズー
ム機構が前記焦点距離設定手段により設定された焦点距
離に設定される構成とする。
【0006】ここで、本発明においては、前記撮影レン
ズ、又はこれとは独立して設けられた光学ファインダの
いずれか一方の光学系内に配設される撮像素子と、前記
撮像素子で撮像した撮像信号を信号処理して前記モニタ
装置に映像として表示させる信号処理回路とを備え、前
記信号処理回路には、前記撮像素子で撮像した撮像信号
を電子ズーム処理して前記モニタ装置に表示する電子ズ
ーム回路が設けられ、前記電子ズーム回路はモニタ像を
前記焦点距離設定手段で設定される焦点距離に対応する
ズーム倍率に制御する構成であることが好ましい。ま
た、前記被写体を測距するための測距手段と、前記測距
手段での測距データを繰り返し検出する手段と、前記測
距データの検出回数が所定回数に達し、かつ前記測距デ
ータが所定の範囲内にあるときに、前記撮影レンズのズ
ーム機構を直ちに前記焦点距離設定手段によって設定さ
れている焦点距離に設定する手段とを備えることが好ま
しい。
【0007】本発明によれば、撮影の直前時には、焦点
距離設定手段により設定された焦点距離に対応するズー
ム倍率で被写体像がモニタに表示されるため、撮影レン
ズのズーム機構を駆動することなく被写体の撮影画角を
確認することができる。そして、撮影時には、撮影レン
ズは焦点距離設定手段によって設定された焦点距離に設
定され、設定された焦点距離での撮影が実現できる。こ
のため、撮影の直前まで、撮影レンズ及び光学ファイン
ダのズーム機構は動作されることがなく、その間におけ
るズーム機構での消費電力が削減でき、電池の消耗を抑
制することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明のズーム式カメラの全
体構成を示すブロック図、図2はその要部の模式斜視図
である。撮影レンズ1は内部に焦点距離検出部2を含
み、モータ100を駆動源とするズーム機構3が内蔵さ
れた光学式ズームレンズとして構成されており、ズーム
駆動回路4により駆動されてその焦点距離が可変され
る。また、前記撮影レンズ1には被写体に対して合焦を
行うためのフォーカス駆動回路5、撮影時にシャッタを
駆動するシャッタ駆動回路6、撮影時に絞りを動作させ
る絞り駆動回路7が設けられ、これらはマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンと略称する)10により制御さ
れる。また、前記撮影レンズ1は被写体像を感光フィル
ム8に結像し、感光フィルム8に潜像を形成する。前記
感光フィルム8は前記マイコン10により制御されるフ
ィルム駆動回路9によりフィルム巻き上げが行われ、か
つ巻き戻しが行われる。一方、光学ファインダ11は前
記撮影レンズ1のズーム動作に追従して、撮影レンズ1
の焦点距離に対応した視野画角となるようなズームファ
インダとして構成されており、そのズーム機構12は前
記撮影レンズのズーム機構3と連動して動作されるよう
になっている。また、前記光学ファインダ11内にはハ
ーフミラー13が内蔵されるとともに、このハーフミラ
ー13に対向する位置に撮像素子としてのCCD撮像素
子14が配設されており、前記光学ファインダ11で観
察する被写体のファインダ像光の一部をハーフミラー1
3で反射し、かつこの反射光をCCD撮像素子14で光
電変換して撮像信号として出力するように構成されてい
る。
【0009】なお、前記撮影レンズ1のズーム機構3
と、前記光学ファインダ11のズーム機構12につい
て、図2を参照して簡単に説明すると、撮影レンズ1に
設けられたズームリング101をモータ100の駆動歯
車102によって回転することで、内部に設けられた図
外のヘリコイド機構によってレンズ103が撮影レンズ
1の光軸方向に移動され、撮影レンズ1の焦点距離が変
化される。また、前記ズームリング101に噛合される
歯車列104には、前記光学ファインダ11の光軸方向
に沿って設けられたボールねじ105と一体の従動歯車
106が噛合されている。そして、前記ボールねじ10
5がズームリング101に追従して軸転動作されると、
前記ボールねじ105に螺合されているボス107に一
体のレンズ108が光学ファインダ11の光軸方向に移
動され、その焦点距離が撮影レンズ1に追従して変化さ
れるように構成されている。また、前記ズーム機構3に
は図2には示されないが、前記ズームリング101の回
転量を検出するためのエンコーダや、前記レンズ103
の光軸方向の移動位置を検出するポテンショメータ等で
構成されて前記ズーム機構3により駆動制御される撮影
レンズ1の焦点距離を検出するための前記焦点距離検出
部2(図1参照)が設けられており、この焦点距離検出
部2で検出した焦点距離を前記マイコン10に入力する
ように構成されている。
【0010】前記CCD素子14は前記マイコン10に
より制御されるCCD駆動部15により駆動され、前記
CCD素子14で撮像された撮像信号は信号処理部16
に入力される。前記信号処理部16は、前記CCD素子
14から出力される撮像信号に含まれるノイズをCDS
回路17において相関二重サンプリングにより抑圧し、
A/D変換回路18で撮像信号をデジタル信号に変換し
て撮像データを得る。また、得られた撮像データを第1
フィールドメモリ19に一旦記憶し、その後第1フィー
ルドメモリ19から順次撮像データが読み出されて信号
処理回路20においてシェーディング補正、ガンマ補
正、圧縮等の種々の処理を行なう。この信号処理が行わ
れた撮像データは、第2フィールドメモリ21に記憶さ
れ、その後順次読み出されてD/A変換回路22でアナ
ログ信号に変換され、映像信号として出力される。ま
た、前記信号処理された撮像データはレリーズ操作に伴
ってフラッシュメモリコントローラ24によってフラッ
シュメモリ23に記憶される。ここで、前記信号処理回
路20には、電子ズーム回路25が内蔵されており、後
述するように前記第1フィールドメモリ19に記憶され
たデジタル信号を電子ズーム処理して第2フィールドメ
モリ21に記録することが可能とされている。また、前
記信号処理部16から出力される映像信号は、LCD
(液晶)駆動回路26に送出され、LCDモニタ27に
よりモニタ映像として表示される。
【0011】また、本実施形態のカメラでは、測距部3
0、測光部31、ストロボ発光部32が設けられてお
り、前記マイコン10の制御により測距動作、測光動
作、及び補助光の照射を行い得る。前記マイコン10に
は、電源回路33、撮影枚数やその他の撮影情報を表示
するためのLCD表示部34、前記LCDモニタ27の
バックライト35を駆動するバックライト駆動回路36
が接続され、それぞれ前記マイコン10により制御され
る。さらに、前記マイコン10には、電源スイッチ4
1、レリーズボタン42の操作によって動作されるレリ
ーズ半押しスイッチ43及びレリーズ全押しスイッチ4
4、モード選択スイッチ45、ズームボタン46の操作
によって動作されるズームアップスイッチ47及びズー
ムダウンスイッチ48、撮像データ消去スイッチ49等
の各種スイッチが接続され、これらスイッチのオン,オ
フ動作によってマイコン10が所要の制御を行うように
構成される。
【0012】以上の構成のカメラの撮影動作を図3のフ
ローチャートを参照して説明する。先ず、パワーオンさ
れると(S11)、マイコン10はモード選択スイッチ
45の状態を判定し(S12)、選択された撮影モード
に設定する。ここでは、光学ファインダ11で被写体を
目視にて確認しながら感光フィルムに撮影を行う通常撮
影モードM1と、LCDモニタ27で被写体を確認しな
がら感光フィルムに撮影を行う電子モニタ撮影モードM
2と、LCDモニタ27で被写体を確認しながらフラッ
シュメモリ23に撮影データを記録するデジタル撮影モ
ードM3と、LCDモニタ27で被写体を確認しながら
前記と同様に感光フィルムへの撮影とデジタル撮影を行
うデュアル撮影モードM4とが選択可能とされている。
【0013】前記通常撮影モードM1では、マイコン1
0はCCD駆動回路15によりCCD素子14での撮像
動作を停止する。このため、撮影者は光学ファインダ1
1を覗いて被写体を確認し、レリーズボタン42を操作
して感光フィルム8への撮影を行う。このとき、レリー
ズボタン42でのレリーズ半押しスイッチ43のオンに
より測距回路30での測距と測光回路31での測光が行
われ、レリーズ全押しスイッチ44のオンにより絞り駆
動回路7、シャッタ駆動回路6が動作して撮影を実行す
る。また、撮影に際してズームボタン46を操作し、ズ
ームアップスイッチ47又はズームダウンスイッチ48
がオン動作されることで、撮影レンズ1のズーム機構3
が動作して撮影レンズ1をズーム動作し、焦点距離検出
部2で撮影レンズ1の焦点距離を検出しながらフィード
バック制御により撮影レンズ1の焦点距離を変化させ、
かつこれと連動して光学ファインダ11をズーム動作す
る。これにより、撮影者は撮影レンズ1のズーム動作に
伴う撮影画角を光学ファインダ11で確認しながら感光
フィルム8への撮影が可能となる(S13)。
【0014】また、デジタル撮影モードM3では、マイ
コン10はCCD駆動回路15によりCCD素子14を
駆動し、光学ファインダ11の光学系を通してCCD素
子14で撮影した撮像信号を信号処理部16において処
理する。すなわち、撮像信号をCDS回路17において
ノイズを抑圧し、かつA/D変換器18でデジタル信号
に変換して撮像データを得る。さらに、第1のフィール
ドメモリ19、信号処理回路20、第2のフィールドメ
モリ21を経て所定の処理を実行した上でD/A変換器
22から映像信号として出力し、LCDモニタ27に撮
像した映像を表示する。また、このときレリーズボタン
42を操作することにより、マイコン10は撮像画面の
撮像データを信号処理回路20において圧縮し、フラッ
シュメモリ23に記憶する(S14)。この記憶した撮
像データは、随時LCDモニタ27において映像として
表示することが可能である。なお、このデジタル撮影モ
ードM3においては、ズームボタン46の操作により光
学ファインダ11をズーム動作して撮影を行うことが可
能であるが、レリーズボタン42が操作される前の状態
では信号処理回路20内の電子ズーム回路25において
電子ズーム処理が行われ、この電子ズーム処理により得
られる映像が前記LCDモニタ27に表示される。この
電子ズーム処理については、次の電子モニタ撮影モード
M2において説明する。
【0015】前記電子モニタ撮影モードM2では、CC
D素子14で撮像した撮像信号を信号処理回路20の電
子ズーム回路25において電子ズーム処理し、映像信号
としてLCDモニタ27に表示する。電子ズーム回路2
5は、例えば、特開平5−83612号公報にもその一
例が記載されているように、撮影レンズ1の焦点距離に
対応するズーム倍率での表示を行うべく、撮像データの
うち拡大表示する部分のみをフィールドメモリから読み
出し、かつ当該ズーム倍率に対応する本数の走査線補間
を行い、この補間により所定の走査線数とされた撮像デ
ータに基づいて映像信号を生成し、LCDモニタ27に
表示することで、画面を水平・垂直方向に拡大したモニ
タ映像を得ることができる。例えば、図4(a)の第1
フィールドメモリ19内の撮像データの一部を選択し、
これを図4(b)のように拡大してLCDモニタ27に
表示することで、電子ズーム処理が実現される。そし
て、この実施形態のカメラの場合には、撮影に際して撮
影者がズームボタン46を操作したときには直ちには撮
影レンズ1のズーム動作と、これに連動する光学ファイ
ンダ11のズーム動作は行わず、マイコン10はズーム
ボタン46が操作されたときのズームアップスイッチ4
7、ズームダウンスイッチ48の状態からズームボタン
46で設定された焦点距離(以下、設定焦点距離と称す
る)を検出し、かつ保持する。そして、マイコン10
は、この保持した設定焦点距離に基づいて信号処理回路
20に内蔵されている電子ズーム回路25を制御し、前
記したようにLCDモニタ27に設定焦点距離に対応し
たズーム倍率でのモニタ映像を表示する。そして、後述
するような特定の条件の場合、あるいは撮影者が設定焦
点距離に対応するLCDモニタ映像を確認しながらレリ
ーズボタン42を操作したときに、マイコン10は速や
かに撮影レンズ1を設定焦点距離にまでズーム動作す
る。そして、このズーム動作の完了と同時にシャッタ駆
動回路6により感光フィルム8への撮影が実行される
(S13)。
【0016】この電子モニタ撮影モードM2の動作を、
図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。すな
わち、図3のフローチャートで説明したように、モード
選択スイッチ45によって電子モニタ撮影モードM2で
あると判定されると、マイコン10はLCDモニタ27
にモニタ像の表示を開始し(S101)、初期値m=0
を設定する(S102)。そして、ズームボタン46の
状態から設定焦点距離を検出し(S103)、かつ検出
した設定焦点距離を例えばレジスタ等に保持する。次い
で、ズーム機構3の焦点検出部から検出される撮影レン
ズ1の現在の焦点距離(以下、現在焦点距離と称する)
と、保持している設定焦点距離とを比較し(S10
4)、設定焦点距離が現在焦点距離よりも短い場合、す
なわち撮影レンズ1の焦点距離が現在焦点距離よりも広
角側に設定されているという特定の条件の場合には、ズ
ーム駆動回路4により撮影レンズ1の焦点距離を設定焦
点距離に設定する(S105)。これにより、光学ファ
インダ11の焦点距離も設定焦点距離に対応した焦点距
離に設定される。なお、ステップS104において、設
定焦点距離が現在焦点距離よりも大きい場合には、この
ズーム駆動は行わず、電子ズーム回路25を駆動してC
CD素子14の撮像信号を電子ズーム処理し、この電子
ズーム処理によって前記被写体映像を拡大し、みかけ上
焦点距離が増大された望遠状態でLCDモニタ27に設
定焦点距離に対応したモニタ画像を表示する(S10
6)。
【0017】そして、マイコン10はレリーズ半押しス
イッチ43の状態を監視しており(S107)、レリー
ズボタン42の操作によってレリーズ半押しを検出する
と、測距回路30及び測光回路31を駆動して測距デー
タdmと測光データfmを得る(S108)。次いで、
レリーズ全押スイッチ44によりレリーズ全押しを判定
し(S109)、レリーズ全押しを検出したときには、
ズーム駆動回路4により撮影レンズ1の焦点距離を設定
焦点距離に設定し(S110)、かつ設定された焦点距
離により、後述するように撮影を実行する(S12
0)。一方、前記ステップS109においてレリーズ全
押しが検出されない場合には、前記測距値dmに基づい
てD2=dmとし(S111)、かつm=0であるか否
かを判定する(S112)。m=0のときには、測距値
dmをD1=dmとする(S113)。また、mが0で
ないときには、D1の測距値はm=0のときの値dmを
保持する。しかる上で、D2とD1の距離差が50cm
よりも小さいか大きいかを判定し(S114)、この距
離差が50cmよりも大きい場合には撮影者が撮影対象
を異なるものに向けたと判定し、m=0に設定し(S1
15)、その上で、ステップS107に戻り、所定の極
短い時間間隔で同様のフローを繰り返す。
【0018】一方、ステップS114において、D2と
D1の距離差が50cmよりも小さいときには、撮影者
が同じ被写体を撮影対象としているものと判定し、前記
フローの繰り返し数、すなわち、mが予め設定した回数
値M(ここではM=5)に等しいか否かを判定する(S
116)。mがMでない場合には、mに1を加え(S1
17)、ステップS107に戻る。そして、このフロー
はm=M(=5)になるまで5回繰り返し、m=5とな
って5回の繰り返しでも変化がないときには、撮影を行
う蓋然性が高いものとして、ズーム駆動回路4を制御
し、ズーム機構3により撮影レンズ1を設定焦点距離に
なるようにズーム動作する(S118)。
【0019】しかる上で、レリーズボタン42の全押し
を検出すると(S119)、絞り駆動回路7では測光値
fmに基づいた露出制御が行われ、かつシャッタ駆動回
路6によるシャッタ動作により、撮影レンズ1により感
光フィルム8への撮影が実行される(S120)。ま
た、このとき第2フィールドメモリ21に撮像データが
記録され、かつD/A変換回路22でアナログ信号に変
換されて映像信号として出力され、LCDモニタ27に
おいてモニタ映像がフリーズ(決定)される(S12
1)。
【0020】なお、デュアル撮影モードM4では、前記
電子モニタ撮影モードM2とデジタル撮影モードM3を
同時に行うことにより、感光フィルムへの撮影13と、
撮像データメモリへの記録S14とが行われる。なお、
各撮影及び記録の動作は、それぞれのモードM2,M3
と同じであるので、ここでは説明は省略する。
【0021】このように、本実施形態のカメラでは、電
子モニタ撮影モードM2とデジタル撮影モードM3にお
いては、特定の条件の場合、すなわち現在焦点距離より
も短焦点側の広角での撮影を行う場合を除けば、LCD
モニタ27に表示される被写体像は、電子ズーム回路2
5における電子ズームによってズーミングされた映像が
表示されるため、撮影者はズームボタン46を操作して
設定した設定焦点距離に対応するズーム倍率で被写体を
モニタすることが可能となる。そして、このLCDモニ
タ27を観察しながらレリーズボタン42を操作する
と、マイコン10の制御によって撮影レンズ1及び光学
ファインダ11はズーム機構3,12によって直ちに設
定焦点距離にまで追従駆動されるため、設定焦点距離で
の撮影、すなわち電子モニタ撮影モードM2の場合には
感光フィルム8への感光動作が、またデジタル撮影モー
ドM3の場合にはCCD素子14での撮像が実行される
ことになる。このため、撮影の直前まで、撮影レンズ1
及び光学ファインダ11の各ズーム機構3,12は動作
されることがなく、その間におけるズーム機構3,12
での消費電力が削減でき、電池の消耗を抑制することが
可能になる。
【0022】また、本実施形態では、処理のステップS
107からS113において、レリーズボタン42が半
押し状態にされた時点からの計時を行いながら測距回数
値mを計数し、測距回数値mが所定回数Mに達したとき
には撮影者が当該被写体を撮影する蓋然性が高いものと
見なして撮影レンズ1及び光学ファインダ11のズーム
機構3,12を駆動して各焦点距離をズームボタン46
による設定焦点距離に設定するため、レリーズボタン4
2が全押し状態とされたときには、撮影レンズ1が設定
焦点距離に設定されるまでの時間を短縮し、応答性の高
いレリーズ動作が実現できる。なお、この応答性はデジ
タル撮影モードにおいても同様である。
【0023】ここで、前記実施形態では、撮影レンズと
光学ファインダの各ズーム機構が機構的に連動して動作
される場合について説明したが、撮影レンズと光学ファ
インダのそれぞれに独立したズーム機構が設けられ、そ
れぞれの焦点距離が個別に設定できる構成のカメラにお
いても同様に適用できる。この場合には、撮影レンズの
ズーム動作を停止している間、光学ファインダのみをズ
ーム動作させる構成としてもよく、CCD素子において
実際にズーム撮影された被写体を撮像し、これをLCD
モニタに表示することが可能となるため、電子ズーム回
路は省略することが可能である。ただし、光学ファイン
ダでのズーム動作を前記実施形態のように撮影時以外に
停止させることができないため、消費電力を低減する点
では前記実施形態の方が有利である。また、本発明は撮
影レンズで結像される被写体像を光学ファインダに導い
てファインダ像とし、かつ撮影レンズの光学系内にCC
D素子を内装してLCDモニタ式の一眼レフカメラに対
しても適用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、撮影を行
う前の時点では焦点距離設定手段により設定された焦点
距離に対応するズーム倍率で被写体像がモニタに表示さ
れるため、撮影レンズのズーム機構を駆動することなく
被写体の撮影画角を確認することができ、また撮影時に
は、焦点距離設定手段によって設定された焦点距離で撮
影レンズによる撮影が実現できる。このため、撮影の直
前まで、撮影レンズ又は光学ファインダのズーム機構を
動作する必要がなく、その間におけるズーム機構での消
費電力、特に消費量の大きな撮影レンズのズーム機構で
の消費電力が削減でき、カメラに搭載している電池の消
耗を抑制し、カメラの撮影寿命を長寿命化できる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの全体構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1のカメラの撮影レンズと光学ファインダの
構成を示す模式斜視図である。
【図3】撮影モードと各モードでの動作の概略を示すフ
ローチャートである。
【図4】電子ズームの動作を説明するための図である。
【図5】電子モニタ撮影モードの動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 焦点距離検出部 3 ズーム機構 4 ズーム駆動回路 5 フォーカス回路 6 シャッター回路 7 絞り駆動回路 8 感光フィルム 10 マイコン 11 光学ファインダ 14 CCD素子 16 信号処理部 20 信号処理回路 25 電子ズーム回路 27 LCDモニタ 42 レリーズボタン 46 ズームボタン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影するためのズーム機構を備
    える撮影レンズと、前記撮影レンズのズーム機構を制御
    してその焦点距離を設定するための焦点距離設定手段
    と、前記被写体をモニタ表示するためのモニタ装置とを
    備えるズーム式カメラにおいて、前記モニタ装置は前記
    焦点距離設定手段で設定される焦点距離に対応するズー
    ム倍率で前記被写体をモニタ表示する構成とされ、前記
    撮影レンズは撮影動作時又はその直前時にのみ前記ズー
    ム機構によって前記焦点距離設定手段により設定された
    焦点距離に設定される構成であることを特徴とするズー
    ム式カメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズ、又はこれとは独立して
    設けられた光学ファインダのいずれか一方の光学系内に
    配設される撮像素子と、前記撮像素子で撮像して得られ
    る撮像信号を信号処理して前記モニタ装置に映像として
    表示させる信号処理回路とを備え、前記信号処理回路に
    は、前記撮像素子で得られる撮像信号を電子ズーム処理
    して前記モニタ装置に表示する電子ズーム回路が設けら
    れ、前記電子ズーム回路はモニタ像を前記焦点距離設定
    手段で設定された焦点距離に対応するズーム倍率に制御
    する構成であることを特徴とする請求項1に記載のズー
    ム式カメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影レンズと光学ファインダにはそ
    れぞれズーム機構が設けられ、前記撮影レンズと光学フ
    ァインダの各ズーム機構が連動して駆動されてそれぞれ
    の焦点距離が設定され、前記撮像素子は前記光学ファイ
    ンダで結像された被写体像を撮像することを特徴とする
    請求項2に記載のズーム式カメラ。
  4. 【請求項4】 前記被写体を測距するための測距手段
    と、前記測距手段での測距データを繰り返し検出する手
    段と、前記測距データの検出回数が所定回数に達し、か
    つ前記測距データが所定の範囲内にあるときに、前記撮
    影レンズのズーム機構を直ちに前記焦点距離設定手段に
    よって設定されている焦点距離に設定する手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のズーム式カメラ。
  5. 【請求項5】 前記測距データを検出する手段は、レリ
    ーズボタンが半押し状態のときに所定の時間間隔をおい
    て検出動作を行うことを特徴とする請求項4に記載のズ
    ーム式カメラ。
  6. 【請求項6】 前記焦点距離設定手段は、ズーム操作に
    よって前記撮影レンズの現在の焦点距離より短い焦点距
    離が設定されたときに、前記ズーム機構を駆動して前記
    撮影レンズと光学ファインダを前記設定されている焦点
    距離に設定することを特徴とする請求項5に記載のズー
    ム式カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1939662A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-02 Fujinon Corporation Lens driving system
US7884862B2 (en) 2003-12-17 2011-02-08 Fujifilm Corporation Camera and camera zoom control method
KR101406802B1 (ko) * 2007-10-16 2014-06-12 삼성전자주식회사 디지털 영상 촬영 장치 및 그 제어 방법

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