JP2000111745A - プラスティック光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

プラスティック光ファイバ母材の製造方法

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JP2000111745A
JP2000111745A JP10284029A JP28402998A JP2000111745A JP 2000111745 A JP2000111745 A JP 2000111745A JP 10284029 A JP10284029 A JP 10284029A JP 28402998 A JP28402998 A JP 28402998A JP 2000111745 A JP2000111745 A JP 2000111745A
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resin composition
outer cylinder
liquid resin
optical fiber
fiber preform
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Takashi Fujii
隆志 藤井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時間が短く、かつ、孔隙の発生を抑制す
ることのできるプラスティック光ファイバ母材の製造方
法を提供するものである。 【解決手段】 円柱状又は円筒状の内層樹脂成形体1
と、内層樹脂成形体1の外径より大きい内径を有する外
筒2とを同軸に配置する工程と、内層樹脂成形体1と外
筒2との間に形成される空間に重合性の液状樹脂組成物
を充填する工程と、液状樹脂組成物を硬化させる工程と
を有するプラスティック光ファイバ母材の製造方法を提
供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスティック光
ファイバ母材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスティック光ファイバは、一般にプ
ラスティック光ファイバ母材と呼ばれる樹脂成形体を製
造した後、これを加熱溶融し線引することにより製造さ
れる。このプラスティック光ファイバ母材は、中央部が
主に光を集中して伝送するコア領域と外側がクラッド領
域を構成するように半径方向に所定の屈折率分布が形成
される。一般的な屈折率分布の形態としては、グレーデ
イッドインデックス型と呼ばれるコア領域に中央が高い
放物線状の屈折率分布を有し、クラッド領域にはコア領
域より低く、かつ略均一な屈折率分布を有するもの、あ
るいはステップインデデックス型と呼ばれるコア領域が
その内部で略均一で、かつ周囲のクラッド領域より高い
屈折率を備えるものなどが知られている。
【0003】このようなプラスティック光ファイバ母材
の製造方法として、例えば特開平9−230145号公
報に記載される方法は、まず、一定量のクラッド用重合
性材料を水平に保持された円筒容器内に注入し、この容
器を回転させながら加熱により重合させてクラッドパイ
プを作製する。その後、第1コア用重合性材料をクラッ
ドパイプ内に注入して回転させながら重合し、次いで、
第2コア用重合性材料を注入して回転させながら重合
し、以下同様の操作を繰り返して、屈折率の異なる重合
層を有するグレーデイッドインデックス型母材を製造す
る方法である。
【0004】また、特開平9−269424号公報に記
載されている方法は、前述と同様の方法によってクラッ
ドパイプを作製し、次いでこのクラッドパイプを膨潤さ
せる重合性材料と非重合性材料からなるコア用重合性材
料を垂直に保持されたクラッドパイプ内に充填し、重合
過程を通してクラッドパイプの内壁部分から中心部分に
向かって徐々に非重合性材料を増大させたグレーデイッ
ドインデックス型母材を製造する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−23014
5号公報に記載される製造方法は、径方向に屈折率の異
なる層を順次重合し積層するので長時間を要し、コスト
高となるという問題点があった。
【0006】また、特開平9−269424号公報に記
載される製造方法は、所定の温度で重合するにも係わら
ず形成された母材中に1mm〜数mm程度の薄い楕円状
の空隙(以下、「孔隙」という)が発生する場合があ
り、このような母材を線引して得られる光ファイバは散
乱損失が大きくなるという問題点があった。本発明者ら
はこの孔隙に着目して種々検討を行なったところ、孔隙
は重合性材料の気泡発生温度以下で重合しても発生する
可能性があり、高温のために発生するいわゆる「気泡」
とは異なる原因によることが明確となった。
【0007】そこで本発明の目的は、上記の問題点を解
決するためになされたもので、製造時間が短く、かつ、
孔隙の発生を抑制することのできるプラスティック光フ
ァイバ母材の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるプラステ
ィック光ファイバ母材の製造方法は、円柱状又は円筒状
の内層樹脂成形体と、内層樹脂成形体の外径より大きい
内径を有する外筒とを同軸に配置する工程と、内層樹脂
成形体と外筒との間に形成される空間に重合性の液状樹
脂組成物を充填する工程と、液状樹脂組成物を硬化させ
る工程とを有することを特徴としている。
【0009】孔隙の発生メカニズムについて明確な解析
がなされている段階ではないが、内層樹脂成形体と外筒
との間に液状樹脂組成物を充填して硬化するに際し、内
層樹脂成形体と外筒はほぼ一定の体積を保持するのに対
して液状樹脂組成物は硬化収縮率するので、充填される
液状樹脂組成物の量が増えるほど液状樹脂組成物と内層
樹脂成形体あるいは外筒との界面近傍に孔隙の種となる
空隙が発生し易くなる。この空隙が発生すると、重合硬
化の進展にともなって液状樹脂組成物の重合が未だ十分
進んでいない中心部の柔らかい部分に移動して孔隙が形
成されると考えられる。
【0010】しかるに本発明の製造方法によれば、外筒
と母材の一部を形成する内層樹脂成形体との空間に液状
樹脂組成物を充填して硬化させる方法であり、内層樹脂
成形体を使用する分だけ母材中に占める液状樹脂組成物
の割合が小さくなる。したがって、母材中に占める液状
樹脂組成物の割合が減少するので、液状樹脂組成物の収
縮量が減少し、孔隙の発生を抑制することができる。さ
らに、内層樹脂成形体が円筒形状であり、かつ円筒内に
液状樹脂組成物を充填する場合は、液状樹脂組成物が内
層樹脂成形体の内側と外側に分割されるので、収縮量は
半減する。
【0011】また、本発明らは上述の母材の製造方法に
おいて、液状樹脂組成物が硬化収縮する際に発生する孔
隙の抑制についてさらに検討を重ねた結果、液状樹脂組
成物の硬化収縮率αが10%〜25%であり、内層樹脂
成形体の断面外径r1と、外筒の断面内径r2との差(r
2−r1)が次式: 0.5≦r2−r1≦80/α [式中、αは液状樹脂組成物の硬化収縮率(%)、r1
は内層樹脂成形体の断面外径(cm)、r2は外筒の断
面内径(cm)を夫々示す]の関係を満たすように形成
すると良いことを見出した。
【0012】上記本発明の製造方法によれば、内層樹脂
成形体の外径r1と外筒の内径r2との差(r2−r1)が
0.5cm未満であると、内層樹脂成形体と外筒との間
隙が狭くなり、この間隙に液状樹脂組成物を注入すると
きに混入する泡が揮散しにくくなり、母材内に泡が内蔵
し易くなる傾向にある。また、内層樹脂成形体の外径r
1と外筒の内径r2との間隔が80/αを越えると、それ
らの空間部に充填された液状樹脂組成物の収縮量が大き
くなり、孔隙が発生し易くなる傾向にある。
【0013】本発明の製造方法において、得られるプラ
スティック光ファイバ母材の一部の層を成す樹脂組成物
からなる円筒状樹脂成形体を外筒として使用すると良
い。外筒が母材の一部として使用されるので、外径の大
きい母材を効率よく製造することができる。
【0014】本発明の製造方法において、得られるプラ
スティック光ファイバ母材を構成する樹脂組成物と比較
して線膨張係数が小さい金属又はセラミック材料からな
る円筒状容器を外筒として使用しても良い。外筒として
金属又はセラミック材料からなる円筒状容器を使用する
ので、安定した重合反応を行なうことができ、また所望
の重合温度を選択することができる。
【0015】本発明に係わるプラスティック光ファイバ
母材の他の製造方法は、円柱状又は円筒状の内層樹脂成
形体と、内層樹脂成形体の外径より大きい内径を有する
第1外筒と、第1外筒の外径より大きい内径を有する第
2外筒とを同軸に配置する工程と、内層樹脂成形体と第
1外筒との間に形成される第1空間、及び第1外筒と第
2外筒との間に形成される第2空間に夫々重合性の液状
樹脂組成物を充填する工程と、液状樹脂組成物を同時に
硬化させる工程とを有することを特徴とする。
【0016】上記本発明の製造方法によれば、母材の一
部を形成する内層樹脂成形体と第1外筒との間に形成さ
れる第1空間、及び第1外筒と第2外筒との間に形成さ
れる第2空間に夫々充填された液状樹脂組成物を硬化さ
せる方法である。そのため、母材中に占める液状樹脂組
成物の割合が小さくなるので収縮量が減少すると共に、
液状樹脂組成物は円筒状の内層樹脂成形体と第1外筒に
よって分割されるので、分割数に比例して収縮量が減少
して孔隙の発生が抑制される。また、第1空間及び第2
空間に夫々充填された重合性の液状樹脂組成物を同時に
硬化させるので、硬化時間が短縮される。
【0017】本発明の製造方法において、第1空間に充
填される液状樹脂組成物は、第2空間に充填される液状
樹脂組成物と比較して高速で硬化する樹脂組成物で成形
すると良い。内側の第1空間に充填された液状樹脂組成
物の重合速度を外側の第2空間に充填される液状樹脂組
成物より速くすることによって、体積収縮を緩和するこ
とができ、孔隙の発生を抑制すると共に、真円度の高い
母材を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラスティック光
ファイバ母材の製造方法の好適な実施形態について添付
図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明
において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説
明を省略する。
【0019】(実施形態1)図1は、実施形態1に係わ
るプラスティック光ファイバ母材の製造方法を説明する
ための図である。図1において、樹脂組成物で成形され
た円筒状(又は円柱状)の一端に栓1aが設けられた内
層樹脂成形体1と、内層樹脂成形体1の外径より大きい
内径を有し、一端に底2aを有する外筒2とが垂直軸Y
と同軸に配置され、内層樹脂成形体1と外筒2との間に
形成される空間(以下、必要に応じて内層樹脂成形体の
「外側」という)に重合性の液状樹脂組成物A、内層樹
脂成形体1の中空部(以下、必要に応じて内層樹脂成形
体の「内側」という)に重合性の液状樹脂組成物B(液
状樹脂組成物Bは使用しない場合がある)が充填され、
液状樹脂組成物AおよびBが充填された外筒2をオイル
バス20内に配置し、加熱しながら液状樹脂組成物Aお
よびBを硬化させる方法である。
【0020】内層樹脂成形体1については、プラスティ
ック光ファイバ母材の一部の層を構成する樹脂組成物か
らなる円柱状または円筒状樹脂成形体である。図2は円
筒状樹脂成形体を製造する方法を示す図である。図2に
示すように円筒状の反応容器11を水平に配置し、この
反応容器21内に少なくとも1種類のモノマーと、重合
開始剤および連鎖移動剤及び/又は高屈折率ドーパント
を含む重合性の液状樹脂組成物重合性溶液を投入する。
その後、反応容器21をその中心軸Xの周りに回転させ
つつリングヒータ22を作動させて加熱することによ
り、反応容器21の内側に円筒状の内層樹脂成形体が形
成される。
【0021】上記のモノマーとしては、重合後に伝送光
に対して透明であれば特に制限されないが、例えばメチ
ルメタクリレート(以下、必要に応じて「MMA」とい
う)、2,2,2,−トリフォルオロエチルメタクリレ
ート(以下、「3FMA」という)などが用いられる。
重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル(以下、
「BPO」という)、ジ−t−ブチルペルオキシド(以
下、「PBD」という)などが用いられ、また、連鎖移
動剤としては、例えばn−ブチルメルカプタン(以下、
「n−BM」という)、ラウリルメルカプタン等のメル
カプタン系の連鎖移動剤が用いられる。高屈折率ドーパ
ントとしては、安息香酸ベンジル(以下、「BEN」と
いう)、ジフェニスルフィド等が用いられる。
【0022】外筒2については、プラスティック光ファ
イバ母材の一部の層を構成する樹脂組成物からなる円筒
状樹脂成形体が使用される場合と、樹脂組成物と比較し
て線膨張係数が小さい金属あるいはセラミック材料から
なる円筒状容器が使用される場合とがある。外筒2とし
て樹脂組成物が使用される場合は、内層樹脂成形体1と
同様の方法によって形成される。
【0023】次に、図1を参照しながら実施形態1に係
わる母材の製造方法について説明する。まず、円筒状の
内層樹脂成形体1を円筒2内に導入し、それぞれ垂直軸
Yと同軸に略鉛直に配置する。次いで、内層樹脂成形体
1の外壁面と円筒2の内壁面との空間部、および内層樹
脂成形体1の中空部に夫々重合性の樹脂組成物Aおよび
Bを充填する。樹脂組成物AおよびBは、前述のモノマ
ー、重合開始剤並びに連鎖移動剤及び/又は高屈折率ド
ーパントの中から適宜選択される。最後に、液状樹脂組
成物AおよびBが充填された外筒2をオイルバス20内
に導入し、所定温度に加熱しながら液状樹脂組成物Aお
よびBを硬化させてプラスティック光ファイバ母材を得
ることができる。
【0024】図3は、上記の方法によって製造された光
ファイバ母材を示す図である。図3に示すように内層樹
脂成形体1の内側には樹脂組成物Bを重合硬化して形成
された円柱状重合体11、内層樹脂成形体1の外周部に
は樹脂組成物Bを重合硬化して形成された筒状重合体1
0とが配置された母材である。本発明に係わる母材の製
造方法は母材の一部の層を構成する内層樹脂成形体を使
用するので、母材中に占める液状樹脂組成物の割合が小
さくなる。さらに内層樹脂成形体1が円筒形状である場
合は液状樹脂組成物を内側と外側に分割するので、重合
硬化する際の体積収縮量が半減して孔隙の発生が抑制さ
れる。
【0025】また、本発明らは上述の母材の製造方法に
おいて、液状樹脂組成物が硬化収縮する際に発生する孔
隙の抑制についてさらに検討を行なった結果、液状樹脂
組成物の硬化収縮率αが10%〜25%であり、内層樹
脂成形体の断面外径r1と、外筒の断面内径r2との差
(r2−r1)が次式: 0.5≦r2−r1≦80/α [式中、αは液状樹脂組成物の硬化収縮率(%)、r1
は内層樹脂成形体の断面外径(cm)、r2は外筒の断
面内径(cm)を夫々示す]の関係を満たすように形成
すると良いことを見出した。
【0026】ここで液状樹脂組成物の硬化収縮率α
(%)は、樹脂の配合方法によって左右され、例えばモ
ノマー:MMA、3FMA等のオリゴマーの鎖長が長く
なるほど小さく、反対に短くなるほど大きくなる傾向を
示す。硬化収縮率α(%)は、常温において硬化前の液
状樹脂組成物の比重G1と硬化後の液状樹脂組成物の比
重G2とを測定し、両者の比率:(G2−G1)/G1×1
00によって決定される値である。
【0027】内層樹脂成形体の外径r1と外筒の内径r2
との差(r2−r1)が0.5cm以上の場合は、内層樹
脂成形体1と外筒2との空間に液状樹脂組成物を充填す
るときに泡が混入する場合であっても、液状樹脂組成物
を重合硬化させる間に泡は容易に揮散することができ、
母材中に泡を残存させないようにすることができる傾向
にある。また、内層樹脂成形体の外径r1と外筒の内径
2との間隔の上限が80/αの場合は、両者の空間部
に充填された液状樹脂組成物の収縮量も所定の範囲を越
えることがなく、孔隙の発生を抑制することができる傾
向にある。
【0028】本発明の製造方法における重合温度の範囲
としては、外筒2が母材の一部を構成する樹脂成形体を
用いる場合は、樹脂成形体のガラス転移温度Tg前後で
成形するのが良い。これは液状樹脂組成物の硬化収縮に
ともなう寸法変化が外筒の寸法変化、すなわち内側への
変形により補償されるからである。この際重合温度の下
限としては樹脂成形体の応力緩和速度が比較的速い(T
g−30)℃以上であることが望ましい。
【0029】一方、重合温度の上限は重合中に液状樹脂
組成物の配合物が加熱により成分の分解や揮散により気
泡が生じない程度の温度、又は局所的且つ急速な重合の
結果製造された母材の屈折率分布が長手方向に不均一に
ならない程度の温度であればよく、液状樹脂組成物中最
も沸点の低いn−BMやMMAが樹脂中に気泡を発生す
る温度であって150℃程度である。n−BMの沸点は
98℃、MMAの沸点は100℃と低いが硬化中の樹脂
に溶解している状態では経験的に発泡温度は高くなって
いる。このため液状樹脂組成物の気泡発生温度は、配合
物中の最も沸点の低い成分の沸点以上であり、実際には
液状樹脂組成物を所定温度に放置して気泡が発生するか
を調べて決定する必要がある。
【0030】気泡あるいは孔隙は、主として拡大鏡によ
って測定した。
【0031】ここで、外筒のガラス転移温度Tgは、前
述したモノマーのなかから適宜選択された透明な熱可塑
性樹脂によって決定され、ガラス転移温度Tgの測定方
法としては、例えばDynamic Scaning
Calorimeter(MAC SCIENCE社、
DSC−300)を用いて昇温速度10℃/分で測定す
ることができる。
【0032】(実施形態2)図4は、実施形態2に係わ
るプラスティック光ファイバ母材の製造方法を説明する
ための図である。図4において、樹脂組成物で成形され
た円筒状(又は円柱状)の一端に栓3aが設けられた内
層樹脂成形体3と、内層樹脂成形体3の外径より大きい
内径を有し、一端に底4aを有する第1外筒4と、第1
外筒4の外径より大きい内径を有し、一端に底5aを有
する第2外筒5とが垂直軸Yと同軸に配置され、内層樹
脂成形体3と第1外筒4との間に形成される第1空間、
および第1外筒4と第2外筒5との間に形成される第2
空間に夫々重合性の液状樹脂組成物D、E、内層樹脂成
形体3の中空部に重合性の液状樹脂組成物C(液状樹脂
組成物Cは使用しない場合がある)が充填され、液状樹
脂組成物C、DおよびEが充填された外筒5をオイルバ
ス20内に配置し、加熱しながら液状樹脂組成物C、D
およびEを同時に硬化させる方法である。
【0033】図4に示される構成において、内層樹脂成
形体3、第1外筒4、第2外筒5は上述した実施形態1
の内層樹脂成形体1、外筒2に対応している部材であ
り、また、液状樹脂組成物C、D、Eも実施形態1に記
載した液状樹脂組成物A、Bに対応する組成物である。
【0034】次に、図4を参照しながら実施形態2に係
わる母材の製造方法について説明する。まず、円筒状の
内層樹脂成形体3と、第1外筒4と、第2外筒5をそれ
ぞれ垂直軸Yと同軸に略鉛直に配置する。次いで、内層
樹脂成形体3の外壁面と第1外筒4の内壁面との第1空
間、第1外筒の外壁面と第2外筒5の内壁面との第2空
間および内層樹脂成形体3の中空部に夫々重合性の樹脂
組成物D、EおよびCを充填する。樹脂組成物C、Dお
よびEは、前述のモノマー、重合開始剤および連鎖移動
剤及び/又は高屈折率ドーパントの中から適宜選択され
る。最後に、液状樹脂組成物C、DおよびEが充填され
た外筒5をオイルバス20内に配置し、所定温度に加熱
しながら液状樹脂組成物C、DおよびEを硬化させてプ
ラスティック光ファイバ母材を得ることができる。
【0035】図5は、上記の方法によって製造された光
ファイバ母材を示す図である。図5に示すように内層樹
脂成形体3の内側には樹脂組成物Cを重合硬化して形成
された円柱状重合体12、内層樹脂成形体3と第1外筒
4との間には樹脂組成物Dを重合硬化して形成された円
筒状重合体13、第1外筒4の外周部には樹脂組成物E
を重合硬化して形成された筒状重合体14とが配置され
た母材である。
【0036】本発明に係わる母材の製造方法は、母材の
一部の層を構成する内層樹脂成形体3および第1外筒4
を使用するので、母材中に占める液状樹脂組成物の割合
が小さくなり、液状樹脂組成物が重合硬化する際の体積
収縮量が減少する。さらに液状樹脂組成物はC、D、E
に分割されて充填されるので収縮量も分散され、孔隙の
発生が抑制される。また、液状樹脂組成物C、Dおよび
Eを同時に硬化させる方法であるので、重合硬化に要す
る時間を著しく短縮することができる。
【0037】本発明の製造方法において、第1空間に充
填される液状樹脂組成物は、第2空間に充填される液状
樹脂組成物と比較して高速で硬化する樹脂組成物で成形
すると良い。内側の第1空間に充填された液状樹脂組成
物の重合速度を外側の第2空間に充填される液状樹脂組
成物より速くすることによって、体積収縮を緩和するこ
とができ、孔隙の発生を抑制すると共に、真円度の高い
母材を得ることができる。
【0038】
【実施例】本発明者らは、上記の実施形態に基づいて、
以下に示すプラスティックス光ファイバ母材の製造条件
と、製造された母材中に発生する孔隙等との関係につい
て検討した。製造条件および得られた母材の判定結果を
表に示す。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例1〜3及び参考例1〜4)図1に
示す母材の製造装置を用いて、内層樹脂形成体1と外筒
2との間隔(r2−r1)および液状樹脂組成物の硬化収
縮率αとの関係について検討した。
【0041】[実施例1]まず、メチルメタクリレート
(MMA)に安息香酸ベンジル(BEN)を10重量
%、開始剤として過酸化ベンゾイル(BPO)を0.5
重量%、連続移動剤としてn−ブチルメルカプタン(n
−BM)を0.2重量%混合した溶液をガラス管に入
れ、1500rpmで回転させながら60℃、20時間
保持して重合させ、外径36mm、内径24mm、長さ
400mm、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作
製した。
【0042】続いて、パイプの片端に栓を施し、内径4
1mm、外径46mmの底部を閉じたガラス管の中に同
軸に配置した。パイプの内側中空部にMMAにBENを
25重量%、開始剤としてジ−t−ペルオキシド(PB
D)0.5重量%、連続移動剤としてn−BM0.2重
量%を混合した溶液を入れ、また、パイプとガラス管と
の間にはMMAに開始剤としてPBDを0.3重量%、
連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した溶液
(この溶液単独での硬化収縮率αは21%である。)を
入れて、オイルバス中で90℃、40時間放置して合成
した。
【0043】なお、パイプとガラス管との間隔(r2
1)は0.5(cm)であり、80/α(=3.8)
より小さかった。得られた母材には孔隙が発生すること
なく、外径41mmで真円度(長径と短径の比)が98
%の良好な母材が得られた。
【0044】[参考例1]実施例1と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径39mm、外径
44mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。実施例1と同様に、パイプの内側中空部にMMAに
BENを25重量%、開始剤としてPBDを0.5重量
%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した
溶液を入れ、また、パイプとガラス管との間にはMMA
に開始剤としてPBDを0.3重量%、連続移動剤とし
てn−BMを0.2重量%混合した溶液(この溶液単独
での硬化収縮率αは21%である。)を入れて、オイル
バス中で90℃、40時間放置して合成した。
【0045】なお、パイプの内側と外側に充填した液状
樹脂組成物を同時に重合したので、製造時間は従来法と
較べてほぼ半減することができた。一方、パイプとガラ
ス管との間(r2−r1)が0.3cmであり、0.5c
mより小さかった。得られた母材には液状樹脂組成物を
充填するときに混入したと考えられる泡が残存した。
【0046】[実施例2]実施例1と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径66mm、外径
72mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。実施例1と同様に、パイプの内側中空部にMMAに
BENを25重量%、開始剤としてPBDを0.5重量
%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した
溶液を入れ、また、パイプとガラス管との間にはMMA
に開始剤としてPBDを0.3重量%、連続移動剤とし
てn−BMを0.2重量%混合した溶液(この溶液単独
での硬化収縮率αは21%である。)を入れて、オイル
バス中で90℃、40時間放置して合成した。
【0047】なお、パイプとガラス管との間隔(r2
1)は3.0(cm)であり、80/α(=3.8)
より小さかった。得られた母材には孔隙が発生すること
なく、外径66.4mmで真円度が98%の良好な母材
が得られた。
【0048】[参考例2]実施例2と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径76mm、外径
84mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。実施例2と同様に、パイプの内側中空部にMMAに
BENを25重量%、開始剤としてPBDを0.5重量
%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した
溶液を入れ、また、パイプとガラス管との間にはMMA
に開始剤としてPBDを0.3重量%、連続移動剤とし
てn−BMを0.2重量%混合した溶液(この溶液単独
での硬化収縮率αは21%である。)を入れて、オイル
バス中で90℃、40時間放置して合成した。
【0049】なお、パイプの内側と外側に充填した液状
樹脂組成物を同時に重合したので、製造時間は従来法と
較べてほぼ半減することができた。一方、パイプの外壁
面とガラス管の内壁面との間隔(r2−r1)は4.0
(cm)であり、80/α(=3.8)より大きかっ
た。得られ た母材には孔隙が発生していた。
【0050】[実施例3]実施例1と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径76mm、外径
84mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。パイプの内側中空部にMMAにBENを25重量
%、開始剤としてPBDを0.5重量%、連続移動剤と
してn−BMを0.2重量%混合した溶液を入れ、ま
た、パイプとガラス管との間にはMMAにBENを25
重量%、開始剤としてPBDを0.3重量%、連続移動
剤としてn−BMを0.2重量%混合した溶液(この溶
液単独での硬化収縮率αは18.5%である。)を入れ
て、オイルバス中で90℃、40時間放置して合成し
た。
【0051】なお、パイプの外壁面とガラス管の内壁面
との間隔(r2−r1)が4.0(cm)であり、80/
α(=4.3)より小さかった。得られた母材には孔隙
が発生することなく、外径66.4mmで真円度が98
%の良好な母材が得られた。
【0052】[参考例3]実施例3と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径81mm、外径
89mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。実施例3と同様に、パイプの内側中空部にMMAに
BENを25重量%、開始剤としてPBDを0.5重量
%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した
溶液を入れ、また、パイプとガラス管との間にはMMA
にBENを25重量%、開始剤としてPBDを0.3重
量%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合し
た溶液(この溶液単独での硬化収縮率αは18.5%で
ある。)を入れて、オイルバス中で90℃、40時間放
置して合成した。
【0053】なお、パイプの内側と外側に充填した液状
樹脂組成物を同時に重合したので、製造時間は従来法と
較べてほぼ半減することができた。一方、パイプの外壁
面とガラス管の内壁面との間(r2−r1)が4.5(c
m)であり、80/α(=4.3)より大きかった。得
られた母材には孔隙が発生していた。
【0054】[参考例4]図1に示す母材の製造装置を
用いて、内層樹脂形成体1の中心部に充填される液状樹
脂組成物の硬化速度が内層樹脂形成体1の外表面と外筒
2の内表面との空間部に充填される液状樹脂組成物の硬
化速度より遅い場合について検討した。
【0055】実施例2と同様の調合比の材料を用いて外
径36mm、内径24mm、長さ400mm、ガラス転
移温度Tgが80℃のパイプを作製した。続いて、パイ
プの片端に栓を施し、内径66mm、外径72mmの底
部を閉じたガラス管の中に同軸に配置した。パイプの内
側中空部にMMAにBENを25重量%、開始剤として
PBDを0.3重量%、連続移動剤としてn−BMを
0.2重量%混合した溶液を入れ、また、パイプとガラ
ス管との間にはMMAに開始剤としてPBDを0.5重
量%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合し
た溶液(この溶液単独での硬化収縮率αは21%であ
る。)を入れて、オイルバス中で90℃、40時間放置
して合成した。
【0056】なお、パイプの内側と外側に充填した液状
樹脂組成物を同時に重合したので、製造時間は従来法と
較べてほぼ半減することができた。一方、パイプの内側
中空部に充填された溶液の重合速度をパイプの外側とガ
ラス管との間に充填された溶液(PBDの添加量を調節
して)の重合速度より遅くした。得られた母材には孔隙
が発生していた。
【0057】(実施例4および参考例5、6)図1に示
す母材の製造装置を用いて、液状樹脂組成物の重合温度
の影響について検討した。
【0058】[実施例4]実施例2と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径66mm、外径
72mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。実施例2と同様に、パイプの内側中空部にMMAに
BENを25重量%、開始剤としてPBDを0.5重量
%、連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した
溶液を入れ、また、パイプとガラス管との間にはMMA
に開始剤としてPBDを0.3重量%、連続移動剤とし
てn−BMを0.2重量%混合した溶液(この溶液単独
での硬化収縮率αは21%である。)を入れて、オイル
バス中で90℃、40時間放置して合成した。
【0059】なお、パイプとガラス管との間隔(r2
1)が3.0(cm)であり、80/α(=3.8)
より小さかった。得られた母材には孔隙が発生すること
なく、外径66.4mmで真円度が98%の良好な母材
が得られた。
【0060】[参考例5]まず、MMAに開始剤として
BPOを0.5重量%、連続移動剤としてn−BMを
0.2重量%混合した溶液をガラス管に入れ、1500
rpmで回転させながら60℃、20時間保持して重合
させ、外径36mm、内径24mm、長さ400mm、
ガラス転移温度Tgが110℃のパイプを作製した。
【0061】続いて、このパイプの片端に栓を施し、内
径66mm、外径72mmの底部を閉じたガラス管の中
に同軸に配置した。実施例2と同様に、パイプの内側中
空部にMMAにBENを25重量%、開始剤としてPB
Dを0.5重量%、連続移動剤としてn−BMを0.2
重量%混合した溶液を入れ、また、パイプとガラス管と
の間にはMMAに開始剤としてPBDを0.3重量%、
連続移動剤としてn−BMを0.2重量%混合した溶液
(この溶液単独での硬化収縮率αは21%である。)を
入れて、オイルバス中で60℃、40時間放置して合成
した。
【0062】なお、パイプの内側と外側に充填した液状
樹脂組成物を同時に重合したので、製造時間は従来法と
較べてほぼ半減することができた。一方、重合温度(6
0℃)はパイプのガラス転移温度Tg(110℃)に対
して50℃低かった。得られた母材には孔隙が発生して
いた。
【0063】[参考例6]実施例2と同様の調合比の材
料を用いて外径36mm、内径24mm、長さ400m
m、ガラス転移温度Tgが80℃のパイプを作製した。
続いて、パイプの片端に栓を施し、内径66mm、外径
72mmの底部を閉じたガラス管の中に同軸に配置し
た。パイプの内側中空部にMMAにBENを25重量
%、開始剤としてPBDを0.5重量%、連続移動剤と
してn−BMを0.2重量%混合した溶液を入れ、ま
た、パイプとガラス管との間にはMMAに開始剤として
PBDを0.3重量%、連続移動剤としてn−BMを
0.2重量%混合した溶液(この溶液単独での硬化収縮
率αは21%である。)を入れて、オイルバス中で13
0℃、40時間放置して合成した。
【0064】なお、パイプの内側と外側に充填した液状
樹脂組成物を同時に重合したので、製造時間は従来法と
較べてほぼ半減することができた。一方、重合温度は溶
液の気泡発生温度より高かった。得られた母材に気泡が
発生しており、またパイプが軟化し円筒形状を保持する
ことができなっかった。
【0065】
【発明の効果】本発明の製造方法は、外筒と母材の一部
を形成する内層樹脂成形体との空間に液状樹脂組成物を
充填して硬化させる方法であり、内層樹脂成形体を使用
する分だけ母材中に占める液状樹脂組成物の割合が小さ
くなる。したがって、母材中に占める液状樹脂組成物の
割合が減少するので、液状樹脂組成物の収縮量が減少
し、孔隙の発生を抑制することができる。また、複数層
に分割された液状樹脂組成物を重合する場合でもこれら
を同時に重合するので、製造時間を著しく低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係わるプラスティック光ファイバ
母材の製造方法を説明するための図である。
【図2】円筒状の樹脂成形体の製造方法を示す図であ
る。
【図3】実施形態1の製造方法によって得られたプラス
ティック光ファイバ母材を示す図である。
【図4】実施形態2に係わるプラスティック光ファイバ
母材の製造方法を説明するための図である。
【図5】実施形態2の製造方法によって得られたプラス
ティック光ファイバ母材を示す図である。
【符号の説明】
1、3・・・内層樹脂成形体、2、4、5・・・外筒、1a、
3a・・・栓、2a、4a 、5a・・・底、10、12・・・円
柱状重合体、11、13、14・・・円筒状重合体 、20
・・・オイルバス、21・・・円筒状反応容器、22・・・リン
グヒータ、A、B 、C、D、E・・・液状樹脂組成物、X
・・・水平軸、Y・・・垂直軸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状又は円筒状の内層樹脂成形体と、
    前記内層樹脂成形体の外径より大きい内径を有する外筒
    とを同軸に配置する工程と、 前記内層樹脂成形体と前記外筒との間に形成される空間
    に重合性の液状樹脂組成物を充填する工程と、 前記液状樹脂組成物を硬化させる工程と、を有すること
    を特徴とするプラスティック光ファイバ母材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記液状樹脂組成物の硬化収縮率α
    (%)が10%〜25%であり、前記内層樹脂成形体の
    断面外径r1(cm)と、前記外筒の断面内径r2(c
    m)との差(r2−r1)が次式: 0.5≦r2−r1≦80/α [式中、αは液状樹脂組成物の硬化収縮率(%)、r1
    は内層樹脂成形体の断面外径(cm)、r2は外筒の断
    面内径(cm)を夫々示す]の関係を満たすことを特徴
    とする請求項1に記載のプラスティック光ファイバ母材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 得られるプラスティック光ファイバ母材
    の一部の層を成す樹脂組成物からなる円筒状樹脂成形体
    を前記外筒として使用することを特徴とする請求項1又
    は2に記載のプラスティック光ファイバ母材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 得られるプラスティック光ファイバ母材
    を構成する樹脂組成物と比較して線膨張係数が小さい金
    属又はセラミック材料からなる円筒状容器を前記外筒と
    して使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    プラスティック光ファイバ母材の製造方法。
  5. 【請求項5】 円柱状又は円筒状の内層樹脂成形体と、
    前記内層樹脂成形体の外径より大きい内径を有する第1
    外筒と、前記第1外筒の外径より大きい内径を有する第
    2外筒とを同軸に配置する工程と、 前記内層樹脂成形体と前記第1外筒との間に形成される
    第1空間、及び前記第1外筒と前記第2外筒との間に形
    成される第2空間に夫々重合性の液状樹脂組成物を充填
    する工程と、 前記液状樹脂組成物を同時に硬化させる工程と、を有す
    ることを特徴とするプラスティック光ファイバ母材の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1空間に充填される前記液状樹脂
    組成物は、前記第2空間に充填される前記液状樹脂組成
    物と比較して高速で硬化する樹脂組成物であることを特
    徴とする請求項5に記載のプラスティック光ファイバ母
    材の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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