JP2000110076A - 繊維製品用液体仕上げ剤組成物 - Google Patents

繊維製品用液体仕上げ剤組成物

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JP2000110076A
JP2000110076A JP10283139A JP28313998A JP2000110076A JP 2000110076 A JP2000110076 A JP 2000110076A JP 10283139 A JP10283139 A JP 10283139A JP 28313998 A JP28313998 A JP 28313998A JP 2000110076 A JP2000110076 A JP 2000110076A
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秀一 二瓶
Jun Yokoyama
準 横山
Yoshikatsu Fukumoto
佳功 福本
Emiko Hashiyama
恵美子 橋山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 繊維や衣料などの繊維製品に好ましい柔軟性
を付与し、そのハリやコシを維持し、洗濯によるシワを
低減させる効果を有し、保存によるゲル化や粘度上昇が
少なく、使用性の良好な、繊維製品用液体仕上げ剤組成
物 【解決手段】 (A)式(I)で表される変性シリコー
ン、 (RはC1〜4炭化水素基、R1 はC1〜4炭化水素
基、R2 は水素原子またはC1〜4炭化水素基、Xはポ
リオキシアルキレン基を表し、Lは0〜5、Mは1〜1
00、Nは10〜1000を表す。ただし、ポリオキシ
アルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分の重量
割合は、分子全体の重量を基準として10%以上50%
未満である) (B)C6〜26炭化水素基を有するアミン化合物、そ
の中和物、4級化物、これらの混合物、および (C)C8〜22のアルコール、アミン、アルカノール
アミド、脂肪酸、脂肪酸エステルにアルキレンオキシド
を15〜150モル付加したノニオン界面活性剤を含む
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料等の繊維製品
に使用する液体仕上げ剤に関する。特に、本発明は、仕
上がりに柔軟性や自然なハリが要求されるシャツ類、パ
ンツ類、ブラウス類などの各種の繊維製品に使用するの
に好適であって、通常詰め替え用容器などに封入されて
おり、使用時にはキャップで計量して使用するような、
繊維製品用液体仕上げ剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、洗濯後の繊維製品に柔軟性を
付与することを目的として、様々な4級アンモニウム塩
を主成分として含む繊維製品用仕上げ剤が用いられてい
る。4級アンモニウム塩としては、ジ長鎖型の4級アン
モニウム塩が一般に使用されている。しかしながら、ジ
長鎖型の4級アンモニウム塩を主成分とする繊維製品用
仕上げ剤は、良好な柔軟性付与効果が得られるものの、
織維や衣類の種類によってはハリやコシを失い好ましく
ない場合がある。一方、繊維製品用仕上げ剤の各種の特
性を向上させることを目的として、シリコーン系化合物
を4級アンモニウム塩と併用することが試みられてい
る。例えば、特開平1−162878号公報には、水分
散性陽イオン性柔軟剤と、特定のシロキサンからなる非
イオン性柔軟剤を含む、水性基材織物用コンディショニ
ング処方物が開示されている。また、特開平2−191
774号公報には、4級アンモニウム塩と特定のシリコ
ーン誘導体を含有することを特徴とする、濃縮型の衣料
用柔軟仕上剤が開示されている。しかしながら、繊維製
品に好ましい柔軟性を付与すると同時に、繊維製品のハ
リやコシを維持することが可能な繊維製品用仕上げ剤は
得られていないのが現状であった。さらに、近年、資源
の節約などの観点から、仕上げ剤を詰め替え用容器など
に封入して扱う傾向にある。しかしながら、保存にとも
なう経時変化により仕上げ剤が高粘度となり、仕上げ剤
を詰め替え用容器からボトルへの詰め替える際や、キャ
ップを使用して計量する際に困難が生ずるという問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、繊維や衣料などの繊維製品に好ましい柔軟性を付与
し、かつ繊維製品のハリやコシを維持することにより、
洗濯によるシワを低減させる効果を有し、さらに、保存
によるゲル化や粘度上昇が少なく、計量や詰め替え時の
使用性の良好な、繊維製品用液体仕上げ剤組成物を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、変性シリコーン、
アミン化合物またはその中和物または4級化物およびノ
ニオン界面活性剤の特定の組合わせにより、上記課題を
達成することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、 (A)少なくとも1種の、一般式(I)で表される変性
シリコーン、
【0005】
【化2】
【0006】(式中、Rは同一でも異なっていてもよ
く、いずれも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化
水素基を表し、R1 は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽
和の炭化水素基を表し、R2 は水素原子または炭素数1
〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポ
リオキシアルキレン基を表し、L、M、Nは平均値を示
し、Lは0〜5の数を表し、Mは1〜100の数を表
し、Nは10〜1000の数を表す。ただし、ポリオキ
シアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分の重
量割合は、分子全体の重量を基準として10%以上50
%未満である) (B)分子内に少なくとも1個の炭素数6〜26の飽和
あるいは不飽和の炭化水素基を有するアミン化合物また
はその中和物または4級化物あるいはこれらの混合物、
および (C)直鎖あるいは分岐の炭素数8〜22のアルコー
ル、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸エス
テルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドを15〜
150モル付加して得られるノニオン界面活性剤を含む
ことを特徴とする、繊維製品用液体仕上げ剤組成物を提
供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる成分(A)は、一
般式(I)で表される、変性シリコーン
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Rは同一でも異なっていてもよ
く、いずれも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化
水素基を表し、R1 は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽
和の炭化水素基を表し、R2 は水素原子または炭素数1
〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポ
リオキシアルキレン基を表し、Lは0〜5の数を表し、
Mは1〜100の数を表し、Nは10〜1000の数を
表す。ただし、ポリオキシアルキレン基X中のポリオキ
シエチレン鎖の部分の重量割合は、分子全体の重量を基
準として10%以上50%未満である)である。成分
(A)としては、一般式(I)で表される単一の変性シ
リコーンを使用してもよく、複数の異なる変性シリコー
ンを使用してもよい。一般式(I)において、Rで表さ
れる置換基は、互いに同一でも異なっていてもよく、い
ずれも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分
岐の炭化水素基である。置換基Rとしては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和炭化水素基
が好ましく、中でもメチル基が好ましい。R1 で表され
る置換基は、炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖
又は分岐の炭化水素基である。置換基R1 としては、メ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基など
の飽和炭化水素基が好ましく、中でもプロピレン基が好
ましい。R2 で表される置換基は、水素原子または炭素
数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分岐の炭化水
素基である。置換基R2 が炭化水素基である場合には、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和
炭化水素基が好ましい。置換基R2 が水素原子であるの
が特に好ましい。
【0010】また、一般式(I)において、Xはポリオ
キシアルキレン基を表す。ポリオキシアルキレン基X
は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリ
オキシブチレン基等であってもよく、あるいはオキシエ
チレン単位、オキシプロピレン単位、またはオキシブチ
レン単位などが、ブロック状あるいはランダムに配列し
てなる基であってもよい。ただし、ポリオキシアルキレ
ン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合が、
繊維製品に好ましい柔軟性を付与し、かつ洗濯シワを低
減するという観点から、分子全体の重量を基準として1
0%以上であり、50%未満であることを要する。ポリ
オキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分
の重量割合は、好ましくは、分子全体の重量を基準とし
て15%〜45%であり、さらに好ましくは20%〜3
5%である。また、ポリオキシアルキレン基Xの重量を
基準とするポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合は、
50%〜100%であるのが好ましい。さらに、一般式
(I)において、L、MおよびNは、いずれも各繰返し
単位の数を表し、Lは0〜5、好ましくは0〜1であ
り、Mは1〜100、好ましくは1〜50であり、Nは
10〜1000、好ましくは20〜500である。な
お、一般式(I)で表される変性シリコーンは、各繰返
し単位がブロック状に配列しているブロックコポリマー
の構造を有するものであってもよく、あるいは、各繰返
し単位がランダムに配列しているランダムコポリマーの
構造を有するものであってもよい。一般式(I)で表さ
れる変性シリコーンは、特に限定されるものではない
が、一般に、Si−H基を有するシリコーンオイルと炭
素−炭素二重結合を末端に有するポリエーテルとの付加
反応により、製造することができる。
【0011】本発明で用いる成分(A)の変性シリコー
ンの分子量は、3,000〜200,000の範囲であるの
が好ましく、5,000〜100,000の範囲であるのが
さらに好ましい。成分(A)の変性シリコーンは、十分
な仕上げ効果を得るという観点および仕上げ剤の粘度を
適度なものとするという観点から、本発明の仕上げ剤組
成物中に0.5〜30重量%配合するのが好適であり、さ
らに好ましくは1〜20重量%配合される。
【0012】本発明で用いる成分(B)は、分子内に少
なくとも1個の炭素数6〜26の飽和あるいは不飽和の
炭化水素基を有するアミン化合物またはその中和物また
は4級化物あるいはこれらの混合物である。成分(B)
のアミン化合物またはその中和物または4級化物は、分
子内に少なくとも1個、好ましくは1〜2個、最も好ま
しくは2個の、炭素数6〜26、好ましくは12〜2
4、最も好ましくは14〜22の飽和あるいは不飽和
の、アルキル基又はアルケニル基などの炭化水素基を有
する。該炭化水素基は、鎖中にエステル基、逆エステル
基、アミド基、逆アミド基、エーテル基を有していても
よい。なお、これらの炭化水素基は、通常工業的に使用
される牛脂由来の未水添脂肪酸や不飽和部を水添或いは
部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子など
の植物由来の未水添脂肪酸や脂肪酸エステル或いは不飽
和部を水添或いは部分水添して得られる脂肪酸や脂肪酸
エステル等を使用することにより、導入することができ
る。
【0013】(B)成分であるアミン化合物またはその
中和物または4級化物としては、たとえば、次の一般式
(II) 〜(IV)で表されるアミン化合物またはその中和
物または4級化物を挙げることができる。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】(式中、R3 はエステル基などの分断基を
含まない炭素数8〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分
岐の炭化水素基であって、不飽和の炭化水素基である場
合にはそのシス/トランス比は40/60以上であるの
が好ましく、R4 はR3 またはR5 であり、R5 は炭素
数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基ある
いは−(CH2 −CH(Y)−O)n −H(式中、Yは
水素又はCH3 であり、nは2〜10の数である)で表
される基であり、R6 はエステル基、逆エステル基、ア
ミド基、逆アミド基またはエーテル基で分断た炭素数6
〜26の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基で
あって、不飽和の炭化水素基である場合にはそのシス/
トランス比は40/60以上であるのが好ましく、R7
およびR8 はR6 またはR4 である。)
【0018】アミン化合物の中和は、通常の酸を用いて
行う。酸としては、具体的には塩酸、硫酸、リン酸等の
無機酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ア
クリル酸等の有機酸を挙げることができる。アミン化合
物の4級化物は、過アルキル化法により長鎖アルキル基
を有する3級アミンに更にアルキル基を結合することに
より得てよい。過アルキル化剤としてはジメチル硫酸又
は塩化ベンジルを使用することができる。また、これら
の過アルキル化剤の代わりに、沃化メチル、塩化メチ
ル、塩化エチル、臭化ブチル等の低級ハロゲン化アルキ
ル、ジエチル硫酸、又はエピクロロヒドリン等を使用し
てもよい。アミン化合物の4級化物はまた、低級3級ア
ミンに長鎖ハロゲン化アルキルを作用させることにより
得てもよい。長鎖ハロゲン化アルキルは、鎖中にエーテ
ル結合を有するものであってもよい。長鎖ハロゲン化ア
ルキルの代わりに、脂肪酸のクロロメチルエステル、ク
ロロエチルエステル、又はクロロプロピルエステル等の
クロロアルキルエステル、あるいはクロロメチル化酸ア
ミド等を使用してもよい。上記のアミン化合物の中和物
あるいは4級化物を、単独で、又は2種以上の混合物と
して使用することができる。混合物とする場合、これら
の割合は任意とすることができ、特に限定されない。
【0019】成分(B)のアミン化合物またはその中和
物または4級化物は、十分な仕上げ効果を得るという観
点および仕上げ剤の粘度を適度なものとするという観点
から、本発明の仕上げ剤組成物中に3〜50重量%配合
するのが好適であり、さらに好ましくは5〜30重量%
配合される。
【0020】本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物中の成
分(A):成分(B)の重量比は、5:95〜50:5
0の範囲内であるのが好ましく、10:90〜40:6
0の範囲内であるのがさらに好ましい。
【0021】本発明で用いる成分(C)は、直鎖あるい
は分岐の炭素数8〜22、好ましくは10〜20のアル
コール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸
エステルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドを1
5〜150モル付加して得られるノニオン界面活性剤で
ある。これらの化合物に付加するアルキレンオキシドと
してはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシド等の1種または2種以上を使用することがで
きる。アルキレンオキシドの平均付加モル数は、保存時
の仕上げ剤の粘度上昇やゲル化を防止する観点から、1
5〜150モルであり、好ましくは30〜80モルであ
る。成分(C)として使用可能なノニオン界面活性剤の
例としては、ステアリルアルコールのエチレンオキシド
付加物、牛脂アミンのエチレンオキシド付加物、ステア
リルモノエタノールアミドのエチレンオキシド付加物、
オクチルフェノールのエチレンオキシド付加物、牛脂脂
肪酸のエチレンオキシド付加物、牛脂脂肪酸ソルビタン
エステルのエチレンオキシド付加物、イソトリデシルア
ルコール(ブテンの3量体またはプロピレンの4量体等
から得られる)のエチレンオキシド付加物などが挙げら
れる。成分(C)のノニオン界面活性剤は、特に高温で
の保存時の仕上げ剤の粘度上昇やゲル化を有効に防止す
るという観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に0.1
〜5重量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは
0.3〜3重量%配合される。
【0022】本発明の仕上げ剤組成物には、本発明の効
果を妨げない範囲で、通常の家庭用仕上げ剤に使用され
ている添加剤などを使用することができる。そのような
添加剤として、具体的には、ヘキサン酸とグリセリンま
たはペンタユリスリトールとの部分エステル化物や、食
塩、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、塩化カリウム等の水溶性塩、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、イソプロピレングリコール、ヘキシレ
ングリコール等の溶剤、尿素、殺菌剤、酸化防止剤、染
料、顔料、炭化水素、セルロース誘導体、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤、香料等が挙げられる。
【0023】本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物は、
(A)成分、(B)成分、(C)成分および必要に応じ
て任意成分を、水または水性溶媒中に溶解あるいは分散
させることにより、調製することができる。この場合、
使用可能な溶媒としては、エタノール、イソプロピルア
ルコール等の低級アルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコー
ル等の多価アルコールなどが挙げられる。また、仕上げ
剤の使用性の観点から、本発明の繊維製品用仕上げ剤組
成物が10cP〜400cP程度の粘度を有するように
調製するのが望ましい。さらに、本発明の繊維製品用仕
上げ剤組成物は、実際に繊維製品の仕上げを行う際の全
使用水量に対し、(B)成分の濃度が20ppm〜30
0ppmとなるような量で使用するのが望ましく、45
ppm〜200ppmとなるような量で使用するのがさ
らに望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、変性シリコーン、アミ
ン化合物の中和物または4級化物およびノニオン界面活
性剤の特定の組合わせにより、繊維製品に好ましい柔軟
性を付与すると同時にハリやコシを維持し、洗濯による
シワを低減し、かつ保存による仕上げ剤のゲル化や粘度
上昇を防止して、計量や詰め替え時の使用性を良好なも
のとするという効果を得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔変性シリコーン〕変性シリコーンとして、次の表1に
示す構造を有する本発明の変性シリコーンA−1および
A−2を準備した。
【0026】
【表1】 表1 化学構造 分子全体に対する R R1 2 L M N 基X中のPOE鎖の 重量割合(%) *1 A−1 CH3 C3H6 H 0 3 75 20(POE/POP=100/0) A−2 CH3 C3H6 H 0 10 115 32(POE/POP=50/50) *1:()はポリアルキレン基の構成モル比を示す。 POE:ポリオキシエチレン基、POP:ポリオキシプロピレン基
【0027】〔アミン化合物の中和物または4級化物〕
アミン化合物の中和物または4級化物として、次の表2
に示す構造を有する本発明のアミン化合物の中和物また
は4級化物B−1〜B−10を準備した。
【0028】
【表2】 表2 化学構造 B−1 一般式(II)で表されるアミン化合物を、塩化メチルで4 級化したもの(ただし、R3 およびR4 は、炭素数18の 炭化水素基であり、R5 はメチル基である) B−2 一般式(II)で表されるアミン化合物を、塩化メチルで4 級化したもの(ただし、R3 は、炭素数18の直鎖の炭化 水素基であり、R4 およびR5 はメチル基である) B−3 一般式(III)で表されるアミン化合物を、塩化メチルで4 級化したもの(ただし、R6 およびR7 は、総炭素数20 のアシルオキシエチル基であり、R8 はメチル基である) B−4 一般式(III)で表されるアミン化合物を、塩化メチルで4 級化したもの(ただし、R6 は、総炭素数20のアシルオ キシエチル基であり、R7 はC2H4OH基であり、R8 はメチ ル基である) B−5 一般式(III)で表されるアミン化合物を、ジメチル硫酸で 4級化したもの(ただし、R6 およびR7 は、炭素数20 のアシルオキシエチル基であり、R8 はC2H4OH基である) B−6 一般式(III)で表されるアミン化合物を、ジメチル硫酸で 4級化したもの(ただし、R6 は、炭素数20のアシルオ キシエチル基であり、R7 およびR8 はC2H4OH基である) B−7 一般式(III)で表されるアミン化合物を、ジメチル硫酸で 4級化したもの(ただし、R6 、R7 およびR8 は、総炭 素数20のアシルオキシエチル基である) B−8 一般式(II)で表されるアミン化合物の、塩酸塩(ただし 、R3 およびR4 は、炭素数18の炭化水素基であり、R 5 はメチル基である) B−9 一般式(III)で表されるアミン化合物の、塩酸塩(ただし 、R6 およびR7 は、炭素数20のアシルオキシエチル基 であり、R8 はメチル基である) B−10 一般式(III)で表されるアミン化合物の、塩酸塩(ただし 、R6 およびR7 は、総炭素数20のアシルオキシエチル 基であり、R8 はC2H4OH基である)
【0029】上記B−1、B−2、およびB−8記載の
長鎖炭化水素基は、炭素数18の飽和脂肪酸と炭素数1
8の不飽和基を1個有する不飽和脂肪酸とを混合したも
のから合成され、最終的に、飽和炭化水素基/不飽和炭
化水素基の割合が、重量比で80/20であり、また、
不飽和炭化水素基の立体異性体のシス/トランス比は4
5/55であった。また、上記記載のアシルオキシエチ
ル基(B−3〜B−7およびB−9〜B−10)は、炭
素数18の飽和脂肪酸と炭素数18の不飽和基を1個有
する不飽和脂肪酸とを混合したものを原料とし、最終的
に、飽和アシル/不飽和アシルの割合が、重量比で60
/40であり、また、不飽和アシルの立体異性体のシス
/トランス比は75/25であった。
【0030】〔ノニオン界面活性剤〕ノニオン界面活性
剤として、次の表3に示す比較のためのノニオン界面活
性剤C−1および本発明のノニオン界面活性剤C−2〜
C−4を準備した。
【0031】
【表3】 表3 C−1 牛脂アルコールエチレンオキシト゛ 付加物 (平均 5モル付加) 2 イソトリテ゛シルアルコールエチレンオキシト゛付加物 (平均40モル付加)*2 3 イソトリテ゛シルアルコールエチレンオキシト゛付加物 (平均60モル付加)*3 4 牛脂アルキルアミンエチレンオキシト゛ 付加物 (平均60モル付加) *2 :ブテン3量体由来のイソトリテ゛シルアルコールを使用した。 *3 :プロピレン4量体由来のイソトリテ゛シルアルコールを使用した。
【0032】〔仕上げ剤組成物の調製〕以下の表4に示
す組成により、変性シリコーン(A)、アミン化合物の
中和物または4級化物(B)およびノニオン界面活性剤
(C)に、任意成分として、塩化カルシウム0.3重量
%、エチレングリコール3.0重量%、香料0.6重量%お
よびpH調整剤(塩酸調整)3.0重量%を、バランス量
の水に乳化分散させて、仕上げ剤組成物を調製した。
【0033】
【表4】 表4 A(重量%) B(重量%) C(重量%) 比較例 1 A−1 2.0 B−1 7.5 C−1 1.0 B−2 0.5 B−8 0.1 実施例 1 A−1 2.0 B−1 7.5 C−2 1.0 B−2 0.5 B−8 0.1 2 A−2 2.0 B−1 7.5 C−2 1.0 B−2 0.5 B−8 0.1 3 A−1 2.0 B−1 7.5 C−3 1.0 B−2 0.5 B−8 0.1 4 A−1 2.0 B−3 4.5 C−4 1.0 B−4 3.0 B−9 0.5 5 A−2 2.0 B−3 4.5 C−2 1.0 B−4 3.0 B−9 0.5 6 A−1 2.0 B−5 7.0 C−2 1.0 B−6 2.0 B−7 1.0 B−10 0.5 7 A−1 2.0 B−5 7.0 C−3 1.0 B−6 2.0 B−7 1.0 B−10 0.5
【0034】〔仕上げ剤組成物の評価〕 (1)仕上げ効果 市販ダンガリーシャツ(綿100%)を、市販洗剤「ス
ーパートップ」(ライオン(株)社製)により、電気洗
濯機を用いて洗浄した。次いで、すすぎ3回目に、実施
例1〜7の仕上げ剤組成物を水量30リットルに対して
20g加えて、衣料の仕上げ処理を行った。その後、衣
料をハンガーに掛け、20℃、40%RHの条件で自然
乾燥し、衣料の柔らかさ、ハリ・コシおよびシワの少な
さについて評価を行った。結果は、いずれの仕上げ剤組
成物についても良好であった。 (2)保存安定性の評価 比較例1および実施例1〜7で調製した仕上げ剤組成物
を、50℃で1ヶ月保存した後、25℃まで冷却後分散
液を均一にしてBL型粘度計で粘度を測定し、計量キャ
ップのそそぎ易さ、詰替用スタンデイングパウチから容
器への詰め替え易さを評価した。なお、いずれ仕上げ剤
組成物も、調製直後の粘度は30〜100cPであっ
た。結果を以下の表5に示す。
【0035】
【表5】 表5 粘度(cP) 比較例 1 (ゲル化) 実施例 1 60 2 80 3 150 4 200 5 200 6 150 7 200
【0036】実施例1〜7の仕上げ剤組成物は、計量キ
ャップへのそそぎ易さ、詰替用パウチのボトルへの詰め
替え易さについても良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 佳功 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 橋山 恵美子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4L033 AB01 AC15 BA11 BA12 BA14 BA45 BA46 BA62 BA71 BA85 BA96 CA48 CA60 DA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)少なくとも1種の、一般式(I)
    で表される変性シリコーン、 【化1】 (式中、Rは同一でも異なっていてもよく、いずれも炭
    素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、
    1 は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基
    を表し、R2 は水素原子または炭素数1〜4の飽和ある
    いは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシアルキ
    レン基を表し、L、M、Nは平均値を示し、Lは0〜5
    の数を表し、Mは1〜100の数を表し、Nは10〜1
    000の数を表す。ただし、ポリオキシアルキレン基X
    中のポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合は、分子全
    体の重量を基準として10%以上50%未満である) (B)分子内に少なくとも1個の炭素数6〜26の飽和
    あるいは不飽和の炭化水素基を有するアミン化合物また
    はその中和物または4級化物あるいはこれらの混合物、
    および (C)直鎖あるいは分岐の炭素数8〜22のアルコー
    ル、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸エス
    テルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドを15〜
    150モル付加して得られるノニオン界面活性剤を含む
    ことを特徴とする、繊維製品用液体仕上げ剤組成物。
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