JP2000109414A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2000109414A
JP2000109414A JP10280038A JP28003898A JP2000109414A JP 2000109414 A JP2000109414 A JP 2000109414A JP 10280038 A JP10280038 A JP 10280038A JP 28003898 A JP28003898 A JP 28003898A JP 2000109414 A JP2000109414 A JP 2000109414A
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JP
Japan
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temperature
cosmetic
water
skin
exothermic
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JP10280038A
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English (en)
Inventor
Kenzo Koike
謙造 小池
Hiroshi Ota
浩史 大田
Masanori Shimizu
真規 清水
Kumiko Hosokawa
久美子 細川
Junichi Fukazawa
純一 深澤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 水で濡れた皮膚に塗布した場合に、皮膚
表面温度を、塗布前より2℃以上上昇させるか、また
は、塗布前より1℃以上の温度上昇が30秒以上持続す
る化粧料;および25℃の条件下で水と等量混合した場
合の最高到達温度が30℃以上かつ45℃以下である発
熱性化粧料。 【効果】 温感および使用感が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水に濡れた皮膚に塗
布した場合に発熱する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】発熱により温熱効果を得ることのできる
化粧料としては、ポリオール(ポリエチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等)の水
和熱を利用したものが市販されているが、その発熱量は
十分なものではなく、特に、皮膚表面が濡れている場合
には、その温感をほとんど感じられなかった。また、無
水無機粉体による水和時の発熱を利用した化粧料とし
て、たとえば、活性化ゼオライトの利用技術(米国特許
第3250680号、特開平6−100411号)があ
り、ゼオライトの水和熱による血行促進や使用時の心地
よさが示されている。また、リン酸塩等の発熱を利用し
たパック(特開平6−336413号)もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のいずれの技術においても、温感効果と使用感の両者を
満足する発熱性化粧料を得ることは困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、使用時に
皮膚温度を上昇させることができる発熱性化粧料に関し
て検討した結果、特定の発熱測定方法を考案し、これに
基づいて好適な発熱性化粧料が選択抽出できることを見
出した。
【0005】すなわち、水で濡れた皮膚に塗布した場合
に、皮膚表面温度を、塗布前より2℃以上上昇させる
か、または、塗布前より1℃以上の温度上昇が30秒以
上持続する発熱性化粧料を提供するものである。
【0006】また、本発明は、25℃の条件下で水と等
量混合した場合の最高到達温度が30℃以上かつ45℃
以下である発熱性化粧料を提供するものである。さら
に、本発明は、25℃の条件下で水と等量混合し、最高
到達温度が30℃以上かつ45℃以下となる化粧料を選
択する発熱性化粧料の選択方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における、水で濡れた皮膚
に塗布した場合の皮膚表面温度の測定は、次の如くして
行なわれる。
【0008】「試験方法1」:皮膚温度の変化を測定す
る方法 20〜30℃の一定温度(1時間の温度差が±1℃以
内)の雰囲気下(以下室温という)で、そこに1時間以
上いたパネラーの皮膚(下腕内側)を適量の水(室温±
1℃)でぬらした後、非接触温度計(たとえば株式会社
コス製CT−30)またはサーモグラフィー等で表面温
度を測定し、基準値とする。同様に水で濡らした皮膚
に、試験サンプル(室温±1℃)をパネラーの指または
掌で1〜5g塗布する(10〜100cm2 )。塗布した
時点から、塗布部位の皮膚表面温度を1秒〜1分間隔で
記録する。測定開始から10分間の最高温度(℃)と基
準値との差を上昇温度とする。上昇温度が1℃以上であ
る時間を発熱時間とする。また、パネラーが暖かく感じ
ない場合は、発熱なしとする。
【0009】また、本発明における化粧料を水と等量混
合したときの最高到達温度は、次のようにして測定す
る。
【0010】「試験方法2」:化粧料の発熱量を測定す
る方法 25℃±1℃の一定温度(1時間の温度差が±1℃以
内)の雰囲気下、ビーカー等の容器内で25℃±1℃の
水と25℃±1℃の化粧料を等重量混合する。直ちに、
混合液の温度を5秒〜1分間隔で記録する。混合液を攪
拌する場合は、上下あるいは横方向の振とう、または、
機械的攪拌により行う。攪拌は、連続的または間欠式で
もよい。混合開始から30分間の最高温度(℃)を最高
到達温度とする。
【0011】本発明の化粧料は上記の試験方法1または
2において測定される発熱性で規定されるものであり、
配合される個々の成分には特に限定されない。すなわ
ち、25℃の条件下で水と等量混合した場合に、30℃
〜45℃程度の発熱性を有し、かつ/または、水に濡れ
た皮膚に塗布した場合に皮膚温を2℃以上上昇させる、
または1℃以上の皮膚温上昇が30秒以上続く化粧料で
あれば、その組成は限定されない。
【0012】本発明においては、上記試験方法2、すな
わち組成物自体の発熱量の測定により選択された組成を
有し、試験方法1の皮膚温度変化をもたらすものが特に
好ましい。
【0013】本発明の化粧料の例を挙げれば、発熱性無
機粉体や多価アルコール等の水和熱を発生させる材料を
利用した化粧料である。この場合に使用する無機粉体と
しては、入手容易性や経済性などから、水和熱を発生す
る無機物が望ましく、活性化ゼオライトや発熱性無水塩
(硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、リン酸塩、ピロ
リン酸塩、ミョウバン、セッコウ等)が挙げられる。こ
れら発熱体の種類および配合量は特に限定されず、2種
以上を組み合わせて用いても良く、最終形態での発熱量
を満足すればよい。これらの配合量を例示すると、発熱
性ゼオライトでは、10〜40重量%(以下、単に%で
示す)、特に20〜30%;無水硫酸マグネシウムで
は、5〜30%、特に10〜20%配合すると使用感や
発熱性が良好である。
【0014】また、水和熱を発生する多価アルコール
も、発熱体として、また感触向上剤として有効である。
これらの例としては、ポリエチレングリコール、グリセ
リン、グルカム、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、イソプレングリコール等、粧原基、あるい
は粧配基記載のものが挙げられる。それらの配合量は1
〜99%、好ましくは10〜80%、さらに好ましくは
30〜60%が発熱体として、また溶媒として良好であ
る。
【0015】本発明の化粧料は水を含まない非水系が好
ましいが、発熱性を損なわない範囲で水を加えても良
く、また、水の添加により発熱性を調節することができ
る。
【0016】これらの化粧料には、上記の基本組成以外
に、非発熱性の無機塩、非発熱性の粉体、油剤、界面活
性剤、潤滑剤、湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、血行促進剤、
収斂剤、止血剤、消炎剤、粘度調整剤、清涼剤、冷感
剤、金属防錆剤、動植物エキス、色素、抗酸化剤、キレ
ート剤、香料、酵素等を本発明の効果を損なわない範囲
で適宜配合できる。本発明の化粧料は、上記に例示した
成分を常法により混合し、上記試験方法2の最高到達温
度を測定することにより組成を決定して製造するのが好
ましい。
【0017】本化粧料の剤形は、液状、ローション状、
クリーム状、ペースト状、粉末状等種々の形態をとりう
る。また、液体を紙や不織布等に含浸させたものも使用
性が良好である。クリーム状やペースト状のものは、皮
膚に塗布しやすいので好ましい。また、粘度が10Pa
・s以上100Pa・s以下のものは、使用感、特に皮
膚上での発熱感が持続するのでさらに好ましい。
【0018】
【実施例】実施例1〜5および比較例1、2 表1に示した組成の化粧料を調製し、水と等量混合した
場合の発熱温度(最高到達温度)を調べた。化粧料の発
熱量は、前記試験方法2に準じて、次のように測定し
た。
【0019】25℃±1℃の一定温度(1時間の温度差
が±1℃以内)の雰囲気下において、プラスチック製ビ
ーカー(50mL容)内で25℃±1℃の水10gと25
℃±1℃の化粧料10gを混合した。直ちに、マグネチ
ックスターラーで攪拌しながら、混合液の温度を5秒間
隔で記録した。混合開始から30分間の最高温度(℃)
を最高到達温度とした。
【0020】その結果、表1から実施例1〜5の各処方
の組成物の発熱性が30℃〜45℃の範囲内であること
がわかる。また、水を10%添加した処方(比較例1)
では、最高到達温度が30℃以下であった。また無水硫
酸マグネシウムを20g添加した処方(比較例2)で
は、最高到達温度は約50℃となった。
【0021】
【表1】
【0022】〔使用感評価〕実施例1、3、5および比
較例1、2の化粧料を、専門パネラー10人により使用
感を評価した(表2)。その時に、これらのパネラーの
皮膚温上昇についても調べた。さらに、温感マッサージ
剤として市販されている製品2種類についても調べた
(表3)。
【0023】皮膚温度の変化は、前記試験方法1に準じ
て、次のようにして測定した。25℃の室温(1時間の
温度差が±1℃以内)の部屋で、そこに1時間以上いた
パネラーの皮膚(下腕内側)を水(室温±1℃)(1〜
2mL)で濡らした後、表面温度を非接触温度計(株式会
社コス製CT−30)で測定し、基準値とした。試験サ
ンプル(室温±1℃)を1〜2g塗布した。パネラーの
指先で1〜5秒程度混合し、暖かく感じた時点から塗布
した部位の皮膚表面温度の測定を開始した。測定開始か
ら30秒間隔で、10分間温度測定を継続した。測定し
た最高温度(℃)を最高到達温度とし、基準値との差を
上昇温度とした。パネラーが感じた温感についても聞き
取りを行った。暖かく感じない場合は、発熱なしとし
た。また、1℃以上の温度上昇の時間を発熱時間とし
た。
【0024】評価方法 ○:5人以上がそう思うと答えた。 △:1〜4人がそう思うと答えた。 ×:そう思うと答えた人はいなかった。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】上記の評価結果(表2、3)から、発熱化
粧料として、最高到達温度が30℃〜45℃の範囲にあ
るものが、温感として好印象であり、また、45℃以上
の発熱を有するものは、温感は感じられるものの発熱が
高すぎて熱いと感じてしまうことがわかった。
【0028】以上の結果から、発熱が30℃〜45℃の
範囲にあるもの、また、皮膚温を1〜3℃上昇させるも
のが、発熱性化粧料として好ましいことがわかる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば温感および使用感の良好
な発熱性化粧料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 真規 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 細川 久美子 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 深澤 純一 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB332 AB342 AB362 AB442 AC022 AC122 AD042 AD092 AD152 AD282 BB51 CC01 DD28 EE06 EE07 EE12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水で濡れた皮膚に塗布した場合に、皮膚
    表面温度を、塗布前より2℃以上上昇させるか、また
    は、塗布前より1℃以上の温度上昇が30秒以上持続す
    る発熱性化粧料。
  2. 【請求項2】 25℃の条件下で水と等量混合した場合
    の最高到達温度が30℃以上かつ45℃以下である発熱
    性化粧料。
  3. 【請求項3】 25℃の条件下で水と等量混合し、最高
    到達温度が30℃以上かつ45℃以下となる化粧料を選
    択する発熱性化粧料の選択方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の選択方法により得られる
    発熱性化粧料。
JP10280038A 1998-07-21 1998-10-01 化粧料 Pending JP2000109414A (ja)

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TW88110867A TW516966B (en) 1998-07-21 1999-06-28 Cosmetic composition containing finely particulate metal oxide

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003113039A (ja) * 2001-09-28 2003-04-18 Lion Corp 発熱性組成物及び皮膚外用剤組成物
JP2004131413A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Showa Denko Kk 発熱性組成物および温感化粧料
JP2004300121A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Toshio Yoshioka 温熱感シート
JP2005531541A (ja) * 2002-05-01 2005-10-20 マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド 加温性で無刺激性の無水の潤滑性組成物

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