JP2000108787A - 車両の荷室カバー構造 - Google Patents

車両の荷室カバー構造

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JP2000108787A
JP2000108787A JP10279198A JP27919898A JP2000108787A JP 2000108787 A JP2000108787 A JP 2000108787A JP 10279198 A JP10279198 A JP 10279198A JP 27919898 A JP27919898 A JP 27919898A JP 2000108787 A JP2000108787 A JP 2000108787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最後列シートの直後方位置でもって前トノカバ
ーを上下方向に伸ばしてルーフ部に係合するドッグネッ
ト状態を得つつ、後トノカバーが係合されたバックドア
を開閉しても後トノカバーとリアヘッダとが干渉しない
ようにする。 【解決手段】最後列シート4の直後方位置に、略水平方
向に伸ばして中間トノカバーとなるユニット体11が配
設される。ユニット体11は、前巻き取り装置12と、
後巻き取り装置13と、連結部材となる上下のボード部
材14、15とを有する。前巻き取り装置12から引き
出された前トノカバー21が、ルーフ部7の第1係合部
22またはシートバック4B背面の第2係合部23に選
択的に係合される。後巻き取り装置13から引き出され
た後トノカバー24が、バックドアのリアウィンドウ下
端付近に設けた第3係合部に係合される。前巻き取り装
置12は、リアヘッダ8よりも十分前方に位置される。
後巻き取り装置13は、バックドア2開閉に伴って、後
トノカバー24がリアヘッダ8と干渉しない後方位置と
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の荷室カバー構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の中には、いわゆるハッチバック車
で代表されるように、最後列シートからバックドアまで
の間の空間がそのまま荷室として構成されたものがあ
る。このように、最後列シートの直後方からそのまま荷
室とされる車両では、荷室に積み込んだ荷物が車室内か
ら見えないようにするため、トノカバーが設けられる。
すなわち、最後列シートの直後方位置において車幅方向
に伸びる後巻き取り装置を設けて、この後巻き取り装置
から後方へ引き出された後トノカバーの先端部を、バッ
クドアのうちリアウィンドウ下端付近に設けた係合部に
係合させてることにより、略水平状態となった後トノカ
バーによって、その下方にある荷物が覆われることにな
る。
【0003】また、最近の車両では、最後列シートが、
前後方向へ大きくスライド可能とされたり、大きくリク
ライニング可能とされる場合がある。このとき、前方へ
スライドされたあるいは前方へリクライニングされた最
後列シートの直後方から略水平に伸びるトノカバーを位
置させることができるように、後トノカバーの直前方位
置に前巻き取り装置を別途設けて、前巻き取り装置から
前トノカバーを略水平に引き出すことができるようにす
ることも提案されている(実開平7−8090号公
報)。
【0004】さらに、特開平6−270745号公報に
は、後トノカバー用の後巻き取り装置と、前トノカバー
用の前巻き取り装置とを設けたものにおいて、前トノカ
バーをいわゆるドッグネットとして利用するものが提案
されている。すなわち、前トノカバーをほぼ上下方向に
伸ばして、その先端部をルーフ部に係脱自在に係合させ
るものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、荷室内にお
いて略水平に伸びる後トノカバーの先端部をバックドア
に係合させる場合、バックドアがその上端部付近を揺動
中心として下方から開かれる下開き式とされた場合に
は、バックドアが全開となったときに、後トノカバーが
リアヘッダー(ルーフ後端部)と干渉しないことが望ま
れ、このために、バックドアに係合される後トノカバー
用の後巻き取り装置の前後方向位置は、かなりバックド
アに近い位置に設定せざるを得ないことになる。
【0006】一方、前トノカバーをほぼ上下方向に伸ば
してその先端部をルーフ部に係合させたドッグネットと
して利用するときは、この前トノカバー用の前巻き取り
装置の配設位置が、荷室の前後方向長さ確保のために最
後列シートの直後方位置というように、バックドアから
はかなり大きく前方の位置に設定することが要求され
る。
【0007】しかしながら、前記公報記載のものでは、
前巻き取り装置と後巻き取り装置とは互いに前後方向に
極めて接近した位置に設定されており、後トノカバーが
バックドアを全開としたときにリアヘッダーと干渉しな
いように位置設定すれば、ほぼ上下方向に伸びる前トノ
カバーがかなり後方位置となってしまい、この分荷室が
前後方向に狭くなってしまう。逆に、前トノカバーを最
後列シートの直後方位置でもってほぼ上下方向に伸びる
ように位置設定したときは、バックドアを全開としたと
きに後トノカバーがリアヘッダーと干渉してしまうこと
になる。このような傾向は、最後列シートとバックドア
との前後方向距離が大きいつまり荷室が前後方向に長い
車両ほど顕著になる。
【0008】本発明は以上の事情を勘案してなされたも
ので、その目的は、前トノカバーをバックドアから大き
く前方へ離れた位置においてドッグネットとして機能さ
せつつ、バックドアが全開されたときにも、バックドア
に係合された後トノカバーがリアヘッダーと干渉しない
ようにした車両の荷室カバー構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、特許請求の範囲における請求項1に記載のよう
に、最後列シートからバックドアまでの間の空間がその
まま荷室として構成され、しかも該バックドアがその上
端部付近を揺動中心として下方から開かれる下開き式と
された車両において、前記荷室のうちリアヘッダよりも
前方に位置され、車幅方向に伸びる前巻き取り装置と、
前記前巻き取り装置から巻き取り可能に引き出され、ほ
ぼ上下方向に伸びた状態で、先端部がルーフ部に設けた
第1係合部に係脱自在に係合される前トノカバーと、前
記荷室のうち前記前巻き取り装置に対して後方に離間し
た位置に配設され、車幅方向に伸びる後巻き取り装置
と、前記後巻き取り装置から巻き取り可能に引き出さ
れ、ほぼ水平方向に伸びた状態で、先端部がバックドア
におけるリアウィンドウの下端付近に設けた第2係合部
に係脱自在に係合される後トノカバーと、前記前巻き取
り装置と後巻き取り装置とを前後方向に連結しており、
該前後の巻き取り装置を含めて全体的にほぼ水平方向に
伸びる中間トノカバーとして機能する1つのユニット体
を構成させる連結部材と、を備え、前記後巻き取り装置
の前後方向位置が、前記後トノカバーの先端部を前記第
2係合部に係合させた状態で前記バックドアを全開とし
たとき、該後トノカバーが前記リアヘッダーと干渉しな
い位置となるように設定されている、ようにしてある。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の
範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0010】
【発明の効果】請求項1によれば、連結部材を利用して
前トノカバーと後トノカバーとの間において中間トノカ
バーを形成するようにしてあるので、前トノカバーをバ
ックドアに対して大きく前方位置でもってほぼ上下方向
に伸びるドッグネットとして使用したときにも、後巻き
取り装置は上記中間トノカバーの前後方向長さ分だけ大
きく後方へ位置させることができ、バックドアを全開と
したときにも後トノカバーがリアヘッダーと干渉するこ
とが防止される。
【0011】請求項2によれば、最後列シートを前方へ
大きくスライドさせたりリクライニングしても、最後列
シートの直後方空間を前トノカバーで覆うことができ
る。請求項3によれば、前トノカバーをほぼ上下方向に
伸びるドッグネットとして利用するときに、最後列シー
トの直後方から荷室として有効利用できる。請求項4に
よれば、連結部材を物品支持用として兼用して、その有
効利用が図られる。請求項5によれば、物品支持部の構
成を簡単なものとしつつ、連結部材上の物品に容易に接
近できる。
【0012】請求項6によれば、中間トノカバーとなる
ユニット体を、車両の左右側壁によってしっかりと支持
させることができる。請求項7によれば、トノカバーを
一切使用しないときに、ユニット体を第2姿勢位置とす
ることにより最後列シートのシートバック背面側に上下
方向に伸びる収納状態として、荷室容積を大きく確保す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、車両1はバックド
ア2を有し、バックドア2は、その上端部付近に設けた
車幅方向に伸びる揺動軸線3を中心として下方から開か
れる下開き式とされており、図1一点鎖線でもって全開
位置にある状態が示される。バックドア2のウィンドウ
(リアウィンドウ)が符号2Aで示される。
【0014】4は最後列シートであり、シートクッショ
ン4Aとシートバック4Bとからなる。最後列シート4
は、全体的に前後方向にスライド可能であり、図1では
もっとも後方へスライドされた最後方位置が示される。
また、シートバック4Bは、前後方向にリクライニング
可能であり、図1ではもっとも後方にリクライニングさ
れた位置(起立位置)が示される。
【0015】最後列シート4とバックドア2との間の空
間は、そのまま荷室5とされている。すなわち、最後列
シート4とバックドア2との間には上下方向に伸びる仕
切り壁が何ら存在しないものとされて、荷室5が、最後
列シート4の上方空間を通じて車室(乗員室)6と連通
されている。図1中、7はルーフ部、8はリアヘッダー
(ルーフ部7の後端部)、9はサイドウィンドウ、10
は後輪である。
【0016】最後列シート4の後方には、ユニット体1
1が配設されている。ユニット体11は、前巻き取り装
置12と、その後方に配置された後巻き取り装置13
と、上ボード部材14と、下ボード部材15とを有す
る。各部材12〜15はそれぞれ車幅方向に伸びてお
り、前後の巻き取り装置12と13とが、上下のボード
部材14および15によって前後方向に連結されてい
る。ユニット体11は、全体として、極力薄くなるよう
にされて、リアウィンドウ2Aの下端付近の高さ位置で
もってほぼ水平方向に伸びており、実質的に中間トノカ
バーを構成するようにされている(第1姿勢位置)。そ
して、ユニット体11は、荷室5の左右側壁に設けた支
持部に係合、支持されている。
【0017】前巻き取り装置12からは、前トノカバー
21が巻き取り可能に引き出されている。前トノカバー
21の先端部は、前巻き取り装置12のほぼ直上方のル
ーフ部7に設けた第1係合部22(図2、図4をも参
照)と、シートバック4Bの背面に設けた第2係合部2
3に対して、選択的に係脱自在に係合可能とされている
また、後巻き取り装置13からは、後トノカバー24が
巻き取り可能に引き出されている。後トノカバー24の
先端部は、リアウィンドウ2A下端付近においてバック
ドア2に設けた第3係合部25に対して係脱自在に係合
可能とされている。
【0018】ユニット体11の前端部つまり前巻き取り
装置12は、もっとも後方位置にあって起立位置とされ
たシートバック4Bの直後方に位置されており、リアヘ
ッダ8からは十分前方位置とされている。また、ユニッ
ト体11の後端部つまり後巻き取り装置13は、図1一
点鎖線で示すように、後トノカバー24の先端部を第3
係合部25に係合させた状態のままバックドア2を全開
にしても、リアヘッダ8と干渉しない位置に設定されて
いる。なお、後トノカバー24とリアヘッダ8との干渉
を防止できる範囲で、後巻き取り装置13を極力前方へ
位置させることが、ユニット体11を不必要に前後方向
に長く形成するのを抑制する上で好ましいものとなる。
【0019】前後のトノカバー21、24の種々の使用
例について、図1〜図4を参照しつつ説明する。まず、
図1の状態は、後トノカバー24の先端部をバックドア
2の第3係合部25に係合させた状態を示す。バックド
ア2が閉じられている図1実線状態では、荷室5が、後
トノカバー24とユニット体11とによって、上下2つ
の荷室5a、5bに仕切られた状態となる。下方の荷室
5aに搭載された荷物は、ユニット体11と後トノカバ
ー24とによって覆われて、車室側にいる乗員からはこ
の荷物が見えない状態とされる。なお、図1では、最後
列シート4はもっとも後方位置にスライドされ、かつシ
ートバック4Bが起立位置とされていて、シートバック
4B背面に設けた第2係合部23に前トノカバー21の
先端部が係合されている。
【0020】バックドア2を開いて、荷室5aへの荷物
の積み降ろしが行われるが、バックドア2を全開にして
も後トノカバー24がリアヘッダ8に干渉することがな
い。つまり、荷室5aへの荷物積み降ろしに際して、後
トノカバー24をバックドア2の第3係合部25に係合
させたまま行うことができる。
【0021】図2は、後トノカバー24を図1と同じ状
態としたまま、前トノカバー21の先端部を、ルーフ部
7に設けた第1係合部22に係合させた場合が示され
る。このとき、前トノカバー21は、ユニット体11の
前端部つまり前巻き取り装置12の位置において、ほぼ
上下方向にまっすぐ伸びた状態とされる。後トノカバー
24を後巻き取り装置13に巻き取った状態で、荷室5
に高く荷物を搭載しても、前トノカバー21によって、
荷物が車室側の乗員へ向けて移動してしまう事態が防止
される。
【0022】図3は、前トノカバー21の先端部をシー
トバック4B背面に設けた第2係合部23に係合させた
状態で、最後列シート4を、前方へ向けてスライドさせ
た状態(実線)と、前方へのスライド位置からシートバ
ック4Bを前後にリクライニングさせた状態を示す(実
線と一点鎖線)。最後列シート4の前後スライドや、リ
クライニングに伴って、シートバック4Bとユニット体
11との前後方向距離が変化されるが、この変化される
距離に応じて前トノカバー21が伸縮されて、シートバ
ック4の直後方空間が必ず前トノカバー21によって覆
われることになる。これにより、最後列シート4を前方
をスライドさせることによって前方へ拡大された下方の
荷室5aに積み込んだ荷物が、車室側の乗員から常に見
えないようにしておくことができる。
【0023】図4は、ユニット体11が、図1〜図3の
状態から前巻き取り装置12部分を中心として時計方向
に略90度強揺動されて、後巻き取り装置13が前巻き
取り装置12のほぼ直下方に位置して全体的にほぼ上下
方向に伸びる第2姿勢となるようにしてある。この図4
の状態では、後トノカバー24は後巻き取り装置13に
ほぼ完全に巻き取られており、前トノカバー21の先端
部がルーフ部7の第1係合部22に係合された状態であ
る。この図4では、上下方向および前後方向に大きく拡
大された状態の荷室5に多量の荷物を搭載したとき、前
トノカバー21によって、荷物が車室側の乗員へ向けて
移動することが防止される。
【0024】次に、ユニット体11の詳細および前記各
係合部22、23、25について、図5以下を参照しつ
つ説明する。まず、図5〜図7において、各巻き取り装
置12、13は、剛性に優れた車幅方向に細長いケーシ
ング12a、13aを有して、内部に車幅方向に細長く
伸びる巻き取りロッド12d、13d(図9、図12参
照)が収納されている。そして、この巻き取りロッド1
2d、13dに巻回されたトノカバー21、24が、ケ
ーシング12a、3aに形成されたスリット状の引き出
し開口12b、13bを通してケーシング外部へ延長さ
れる。
【0025】ケーシング12a、13aの各車幅方向端
面には、取付部としての取付凸部12c、13cが形成
されている。この取付凸部12c、13cを、図10に
示すように、荷室5の側壁に形成された支持部としての
取付凹部31、32に係脱自在に係合させることによ
り、各巻き取り装置12、13が車体にしっかりと支持
される。取付凹部31、32は、リアウィンドウ2Aの
下端付近高さ位置でもって前後方向に隔置されており、
この取付凹部31、32を利用した支持が、図1〜図3
に示すユニット体11の第1姿勢位置となる。取付凹部
31の下方位置において、取付凹部33が形成されてい
る。この取付凹部33は、後方の取付凹部32に対応し
たもので、取付凹部31と33とを利用した支持によっ
て、ユニット体11が図4の第2姿勢位置となる。
【0026】ユニット体11を構成する下ボード部材1
5は、図6に示すような形状とされて、その後方位置に
おいて、車幅方向に間隔をあけて複数の係止孔35が形
成されている。また、後巻き取り装置13には、図7に
示すように、車幅方向に間隔をあけて複数の係止爪部材
36が固定されている。この係止爪部材36を上記係止
孔35に挿入、係止させることにより、後巻き取り装置
13と下ボード部材15とが一体化(連結)される。一
体化された状態で係止爪部材36を押圧して係止孔35
への係止作用を解除することにより、後巻き取り装置1
3と下ボード部材15との連結が解除される。
【0027】下ボード部材15の前端部には、車幅方向
に間隔をあけて複数の係合部材37が一体化される一
方、前巻き取り装置12には当該複数の係合部材37に
係合される係合部材38が保持されている(図8をも参
照)。両係合部材37と38同士を係合させたとき、前
巻き取り装置12に対して、下ボード部材15の下方へ
の落下と前後方向への変位が規制される。
【0028】上ボード部材14は、図5に示すような形
状とされて、前後の巻き取り装置12、13上に載置さ
れる形式とされている。なお、例えばベルクロファスナ
等によって簡易に係脱自在として、各巻き取り装置1
2、13に係合(連結)することもできる。この上ボー
ド部材14は、下方へ向けて凸となった凹部14aが形
成されている。凹部14aは、物品支持部を構成するも
ので、実施形態では、車幅方向に間隔をあけて複数形成
されている。なお、下ボード部材15にも、下に凸とな
る物品支持部としての凹部15aが形成され、上ボード
部材14を開くことにより凹部15aに接近される。
【0029】後トノカバー24は、図9に示すように、
先端部分がボード部材24aによって形成され、それ以
外の部分は可撓性を有するシート部材24bによって形
成されている。ボード部材24aの先端部には、車幅方
向に間隔をあけて複数の第1係止片部41が突起状に形
成され、また車幅方向各端部には突起状の第2係止片部
42が形成されている。バックドア2のうち、リアウィ
ンドウ2Aの直下方位置には、上記第1係止片部41が
係脱自在に係合される記述の第3係合部25が形成され
ている(図11参照)。また、バックドア2により開閉
されるリア開口部の周縁部には、第1係止片部41が係
合部25に係合されるときに、上記第2係止部42が係
脱自在に係合される係合部44が形成されている(図1
0、図11参照)。係合部44は、バックドア2の開閉
に応じて、第2係止片部42が係脱可能なように、車幅
方向内方側および後方側に向けてそれぞれ開口された形
状とされている。
【0030】前トノカバー21は、図12に示すよう
に、先端部分が可撓性を有するシート部材21aで形成
され、それ以外の部分はネット部材21bで形成されて
いる。上記シート部材21aの先端部には、図13に示
すように(図12では図示略)、複数本のロッド部材を
組み合わせてなる車幅方向に伸縮可能な伸縮ロッド51
が一体化されている。この伸縮ロッド51には、車幅方
向に間隔をあけて複数の係止片部52が一体化されてい
る。係止片部52は、シートバック4Bの背面に形成さ
れた第2係合部23に係脱自在に係合される。
【0031】伸縮ロッド52は、内蔵されたスプリング
により伸び方向に付勢されており、最大伸び状態では、
シートバック4B付近での車体左右側壁間隔のうち、閉
状態にあるバックドア2のリアウィンドウ下端付近の高
さ位置に対応した長さとされる(長い状態)。伸縮ロッ
ド51は、その車幅方向端部がそのまま、ルーフ部7に
設けた第1係合部22への取付部を構成する。第1係合
部22に係合されたときの車幅方向間隔は、リアウィン
ドウ2A下端付近での車幅方向間隔よりも小さいので、
伸縮ロッド51は短い状態とされる。伸縮ロッド51
は、その車幅方向一方側端部のみが、他の部分に対して
伸縮されるように設定され、このため、係止片部52の
うち、上記一方側端部に設けられている1つの係止片部
52のみが、伸縮ロッド51の伸縮に応じて他の係止片
部52に対して車幅方向に相対変位されるようになって
いる。
【0032】以上実施形態について説明したが、前後の
巻き取り装置12と13とを連結する連結部材は、例え
ば上ボード部材14のみとする等適宜変更可能である。
この場合、上ボード部材14を、各巻き取り装置12、
13に対して例えばねじ固定する等、工具を使用しない
限り容易には分解できないようにすることもできる。な
お、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的
に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供す
ることをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、前後のトノ
カバーの第1使用例を示す図。
【図2】前後のトノカバーの第2使用例を示す図。
【図3】前後のトノカバーの第3使用例を示す図。
【図4】前後のトノカバーの第4使用例を示す図。
【図5】ユニット体の斜視図。
【図6】ユニット体の構成部品である下ボード部材を示
す斜視図。
【図7】ユニット体の側面断面図。
【図8】前トノカバーと前巻き取り装置との連結用部材
を示す斜視図。
【図9】後トノカバーを示す斜視図。
【図10】車体後部に形成された後トノカバー用の係合
部を示す斜視図。
【図11】バックドアに形成された後トノカバー用の係
合部を示す斜視図。
【図12】前トノカバーの一例を示す斜視図。
【図13】前トノカバーの先端部の様子を詳細に示す斜
視図。
【図14】シートバック背面に形成された前トノカバー
用の係合部を示す斜視図。
【図15】前トノカバーをルーフ部に係合させた状態を
示す正面図。
【符号の説明】
2:バックドア 2A:リアウィンドウ 3:バックドアの揺動軸線 4:最後列シート 4B:シートバック 5:荷室 7:ルーフ部 8:リアヘッダ 11:ユニット体 12:前巻き取り装置 12a:取付凸部(ユニット体の車体への取付部) 13:後巻き取り装置 13a:取付凸部(ユニット体の車体への取付部) 14:上ボード部材 14a:凹部(物品支持部) 15:下ボード部材 15a:凹部(物品支持部) 21:前トノカバー 22:第1係合部(ルーフ部) 23:第2係合部(シートバック背面) 24:後トノカバー 25:第3係合部(バックドア) 31〜33:取付凹部(ユニット体の支持用) 41:第1係止片部(後トノカバーの先端部) 52:係止片部(前トノカバーの先端部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最後列シートからバックドアまでの間の空
    間がそのまま荷室として構成され、しかも該バックドア
    がその上端部付近を揺動中心として下方から開かれる下
    開き式とされた車両において、 前記荷室のうちリアヘッダよりも前方に位置され、車幅
    方向に伸びる前巻き取り装置と、 前記前巻き取り装置から巻き取り可能に引き出され、ほ
    ぼ上下方向に伸びた状態で、先端部がルーフ部に設けた
    第1係合部に係脱自在に係合される前トノカバーと、 前記荷室のうち前記前巻き取り装置に対して後方に離間
    した位置に配設され、車幅方向に伸びる後巻き取り装置
    と、 前記後巻き取り装置から巻き取り可能に引き出され、ほ
    ぼ水平方向に伸びた状態で、先端部がバックドアにおけ
    るリアウィンドウの下端付近に設けた第2係合部に係脱
    自在に係合される後トノカバーと、 前記前巻き取り装置と後巻き取り装置とを前後方向に連
    結しており、該前後の巻き取り装置を含めて全体的にほ
    ぼ水平方向に伸びる中間トノカバーとして機能する1つ
    のユニット体を構成させる連結部材と、を備え、前記後
    巻き取り装置の前後方向位置が、前記後トノカバーの先
    端部を前記第2係合部に係合させた状態で前記バックド
    アを全開としたとき、該後トノカバーが前記リアヘッダ
    ーと干渉しない位置となるように設定されている、こと
    を特徴とする車両の荷室カバー構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記最後列シートが、前後方向のスライド動またはリク
    ライニング動の少なくとも一方が可能となるように設定
    され、 前記最後列シートのシートバック背面に、前記前トノカ
    バーの先端部が係脱自在に係合される第3係合部が形成
    されている、ことを特徴とする車両の荷室カバー構造。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記ユニット体が、前記最後列シートの直後方に配設さ
    れている、ことを特徴とする車両の荷室カバー構造。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、 前記連結部材に、物品支持部が設けられている、ことを
    特徴とする車両の荷室カバー構造。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記物品支持部が、前記連結部材の上面に形成された凹
    状のトレイ部とされている、ことを特徴とする車両の荷
    室カバー構造。
  6. 【請求項6】請求項3において、 前記ユニット体の車幅方向端部に取付部が形成され、 前記荷室の左右側壁に、前記取付部が係脱自在に係合さ
    れて前記ユニット体を支持するための支持部が形成され
    ている、ことを特徴とする車両の荷室カバー構造。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記支持部が、第1支持部と第2支持部との2種類設定
    され、 前記ユニット体を前記第1支持部に係合させたときに、
    該ユニット体が全体的に略水平方向に伸びて前記前巻き
    取り装置の後方に前記後巻き取り装置が位置された基本
    位置となる第1姿勢位置とされ、 前記ユニット体を前記第2支持部に支持させたときに、
    該ユニット体が全体的にほぼ上下方向に伸びて、前記前
    巻き取り装置の下方に前記後巻き取り装置が位置された
    第2姿勢位置とされる、ことを特徴とする車両の荷室カ
    バー構造。
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