JP2000108227A - 積層管 - Google Patents

積層管

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JP2000108227A
JP2000108227A JP10280164A JP28016498A JP2000108227A JP 2000108227 A JP2000108227 A JP 2000108227A JP 10280164 A JP10280164 A JP 10280164A JP 28016498 A JP28016498 A JP 28016498A JP 2000108227 A JP2000108227 A JP 2000108227A
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JP10280164A
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリプレグの補強繊維の方向の基準平面に対
するずれを最小限に抑制して、補強繊維の弾性率及び強
度を十分に発揮させることが可能な積層管を提供する。 【解決手段】 積層管は、軸方向に配向させた補強繊維
Fに合成樹脂を含浸したプリプレグシートを先端側より
基端側が幅広な略台形状に裁断して、緩円錐状の芯金7
外周に捲回積層し、これを加圧焼成することによって形
成される。プリプレグシートは補強繊維Fの方向が先端
側と基端側の裁断面と直交し、先端側と基端側の幅を捲
回積層する層の周長の少なくとも3等分の長さの台形状
に裁断した単位プリプレグシート1a、1b、1c;2
a、2b、2c;…の側面を少なくとも3枚当接連結し
て形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層管、特に、高
弾性及び高強度を有し、釣り竿、ゴルフクラブのシャフ
ト等の使用に適した積層管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣竿等の積層管は、図12に示す
ように、炭素やガラス等の高強度、高弾性補強繊維を一
方向に引き揃えてエポキシ等の合成樹脂を含浸させたプ
リプレグシートを略台形状に裁断して、相互に形状の異
なる複数枚のプリプレグシート11、12、13を形成
し、これ等を先端に向けて漸次細径な緩円錐形状の芯金
の外周に捲回した後に、定法にて加圧焼成して形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
積層管は、芯金への捲回数、即ち、積層数に応じて芯金
の軸方向に補強繊維が配向されるように略台形状にプリ
プレグシートを裁断して、捲回開始時のみ芯金の軸方向
に補強繊維を捲回するものであるため、芯金の円錐度に
よって捲回数が多くなるほど補強繊維の配向方向が芯金
の軸心に対してずれてしまい、補強繊維の弾性率、強度
を十分に発揮できず、積層管の周方向の剛性が同一にな
らず、折れ、曲がりの原因となる問題がある。
【0004】これを、図12に基づいて、先径Ф10m
m、基径Ф15mm、長さ1000mmの緩円錐状の芯金
に、厚さ0.15mmで略台形状に裁断された3枚のプリ
プレグシート11、12、13を捲回する場合を想定し
て以下に説明する。図12は、これ等3枚のプリプレグ
シート11、12、13の形状及び寸法を示す図であ
る。
【0005】図12に示すように、1回目に捲回される
プリプレグシート11は、31.9mmの上底、47.6
mmの下底及び1000mmの高さ(長さ)を有しており、
2回目に捲回されるプリプレグシート12は、32.8
mm(64.7−31.9mm)の上底、48.5mm(9
6.1−47.6mm)の下底及び1000mmの高さ(長
さ)を有しており、3回目に捲回されるプリプレグシー
ト13は、33.7mm(98.4−64.7mm)の上
底、49.4mm(145.5−96.1mm)の下底及び
1000mmの高さ(長さ)を有している。尚、上述した
プリプレグシート11、12、13は0.15mmの厚さ
を有していることに起因して、これ等プリプレグシート
を捲回した際の上底及び下底の長さは、内表面側と外表
面側とで相違する。この事実に鑑み、プリプレグシート
11、12、13の上底及び下底の長さのそれぞれの平
均値を求めるために、これ等プリプレグシートの厚さ
は、上述した現実の厚さの値の半分の0.075mmであ
ると仮定されている。この仮定は、本発明に関する説明
においても採用されている。図12において、Fは補強
繊維の方向を示している。プリプレグシート11の左
辺、即ち、垂直辺11aは、補強繊維Fの方向と一致し
ている。
【0006】ここで、1回目に捲回されるプリプレグシ
ート11の芯金への捲回開始時においては、補強繊維F
の方向は芯金の中心軸線を通る平面(以下、「基準平
面」という)上にあり、補強繊維Fの方向の基準平面に
対するずれは0度であるが、芯金が全長1000mmに亘
って基径Ф15mmから先径Ф10mmに先細に形成されて
いるため、プリプレグシート11の捲回終了時における
補強繊維Fの方向は、基準平面に対して角度θ1だけず
れる。この角度θ1は、下式によって表される。
【0007】
【数1】θ1=tan-1(47.6−31.9)/100
0=0.9度
【0008】また、2回目に捲回されるプリプレグシー
ト12の捲回開始時においては、補強繊維Fの方向は基
準平面上にあり、補強繊維Fの方向の基準平面に対する
ずれは0度であるが、プリプレグシート12の捲回終了
時における補強繊維Fの方向は、基準平面に対して角度
θ2だけずれる。この角度θ2は、下式によって表され
る。
【0009】
【数2】θ2=tan-1(96.1−64.7)/100
0=1.8度
【0010】同様に、3回目に捲回されるプリプレグシ
ート13の捲回開始時においては、補強繊維Fの方向は
基準平面上にあり、補強繊維Fの方向の基準平面に対す
るずれは0度であるが、プリプレグシート13の捲回終
了時における補強繊維Fの方向は、基準平面に対して角
度θ3だけずれる。この角度θ3は、下式によって表さ
れる。
【0011】
【数3】θ3=tan-1(145.5−98.4)/10
00=2.7度
【0012】このように各プリプレグシート11、1
2、13の捲回開始時においては、補強繊維Fの方向の
基準平面に対するずれは0度であるが、1回目のプリプ
レグシート11の捲回終了時における補強繊維Fの方向
の基準平面に対するずれは0.9度であり、2回目のプ
リプレグシート12の捲回終了時における補強繊維Fの
方向の基準平面に対するずれは1.8度であり、3回目
のプリプレグシート13の捲回終了時における補強繊維
Fの方向の基準平面に対するずれは2.7度である。
【0013】上述から明らかなように、プリプレグシー
トの捲回終了時において、補強繊維Fの方向の基準平面
に対するずれは、プリプレグシートの捲回数が増加する
に従って、即ち、積層管の外径が大きくなるに従って増
加する。従って、補強繊維の弾性率及び強度が十分に発
揮されているのは捲回開始部分のみであって、補強繊維
の殆どは、その特性を十分に発揮していない。
【0014】積層管の先部と基部とでプリプレグシート
の捲回数を異ならせて、基部に向かって漸次補強繊維量
を増大させる場合には、補強繊維の方向の基準平面に対
するずれは更に大きくなり、上述した不具合が顕著に現
われる。
【0015】これを、図13に基づいて以下に説明す
る。図13は、先部と基部とのプリプレグシートの捲回
数が異なる積層管を製造するために使用される4枚のプ
リプレグシート11、12、13、14の形状及び寸法
を示す図である。図13に示したプリプレグシート1
1、12及び13の形状及び寸法は、図12に示したプ
リプレグシート11、12及び13の形状及び寸法とそ
れぞれ同一である。従って、これ等の説明を省略する。
【0016】1回目乃至3回目に捲回されるプリプレグ
シート11、12、13はそれぞれ、相互に異なる略台
形状に形成されているが、4回目に捲回されるプリプレ
グシート14は三角形状に形成されており、これは、図
13に示すように、50.5mm(196−145.5m
m)の底辺及び1000mmの高さ(長さ)を有してい
る。
【0017】上述したように、1回目乃至3回目のプリ
プレグシート11、12、13の捲回終了時における補
強繊維Fの方向の基準平面に対するずれは、それぞれ、
0.9度、1.8度、2.7度である。
【0018】4回目に捲回されるプリプレグシート14
の捲回開始時においては、補強繊維Fの方向は基準平面
上にあり、補強繊維Fの方向の基準平面に対するずれは
0度であるが、プリプレグシート14の捲回終了時にお
ける補強繊維Fの方向は、基準平面に対して角度θ4だ
けずれる。この角度θ4は、下式によって表される。
【0019】
【数4】θ4=tan-1(196−133.1)/100
0=3.6度
【0020】上述したように、4枚のプリプレグシート
11、12、13、14を使用することによって、先部
に3プライ、基部に4プライのプリプレグシートが捲回
された積層管が得られるが、4枚目のプリプレグシート
14の捲回終了時においては、補強繊維Fの方向は、基
準平面に対して3.6度と大きくずれる。
【0021】しかも、この場合においては、積層管の先
部から基部に亘って、補強繊維量が周方向に変化する。
この事実を、図14を参照して以下に説明する。図14
は、上述した4枚のプリプレグシート11、12、1
3、14によって得られた積層管の先部から基部に亘る
補強繊維量の変化を示す断面図であり、図14(a)は
積層管の先端部における横断面図、図14(b)は積層
管の先端からその全長の1/4の距離だけ離れた位置に
おける横断面図、図14(c)は積層管の先端からその
全長の1/2の距離だけ離れた位置における横断面図、
図14(d)は積層管の先端からその全長の3/4の距
離だけ離れた位置における横断面図、図14(e)は積
層管の基部における横断面図である。
【0022】図14(a)乃至(e)から明らかなよう
に、積層管の先部から基部に亘って、3枚のプリプレグ
シート11、12、13による3つの層が完全な形で形
成されているが、積層管の先端部においては、プリプレ
グシート14は全く存在せず、そこにおける補強繊維量
は3プライ分である(図14(a)参照)。
【0023】積層管の先端からその全長の1/4の距離
だけ離れた位置においては、プリプレグシート14が1
/4プライ分だけ存在し、そこにおける補強繊維量は
3.25プライ分である(図14(b)参照)。
【0024】積層管の先端からその全長の1/2の距離
だけ離れた位置においては、プリプレグシート14が1
/2プライ分だけ存在し、そこにおける補強繊維量は
3.5プライ分である(図14(c)参照)。
【0025】積層管の先端からその全長の3/4の距離
だけ離れた位置においては、プリプレグシート14が3
/4プライ分だけ存在し、そこにおける補強繊維量は
3.75プライ分である(図14(d)参照)。
【0026】積層管の基部においては、プリプレグシー
ト14が1プライ分完全な形で存在し、そこにおける補
強繊維量は4プライ分である(図14(e)参照)。
【0027】このように積層管の先部から基部までの5
箇所において、補強繊維量が周方向に変化しているた
め、積層管に好ましくない曲がりや反りが発生し易い。
しかも、積層管の周方向における剛性が一定でないた
め、積層管の方向により、剛性が変化して、撓み時の捻
れや折れの原因となる虞があった。
【0028】本発明の目的は、プリプレグの補強繊維の
方向の基準平面に対するずれを最小限に抑制して、補強
繊維の弾性率及び強度を十分に発揮させることが可能な
積層管を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明は、軸方向に配向させた補強
繊維(F)に合成樹脂を含浸したプリプレグシートを先
端側より基端側が幅広な略台形状に裁断して、緩円錐状
の芯金(7)外周に捲回積層し、これを加圧焼成して形
成される積層管において、前記プリプレグシートは前記
補強繊維(F)の方向が先端側と基端側の裁断面と直交
し、先端側と基端側の幅を捲回積層する層の周長の少な
くとも3等分の長さの台形状に裁断した単位プリプレグ
シート(1a、1b、1c;2a、2b、2c;…)の
側面を少なくとも3枚当接連結して形成されていること
を特徴とする。
【0030】請求項2の本発明は、請求項1の積層管に
おいて、前記捲回積層する層が異なる部分の単位プリプ
レグシート(1c、2a)を所定量重畳することによっ
て、各積層毎の補強繊維が軸方向に配向する位置を異な
らせたことを特徴とする。
【0031】請求項3の本発明は、請求項1又は請求項
2の積層管において、前記単位プリプレグシート(1
a、1b、1c;2a、2b、2c;…)の側面は捲回
積層する層の曲率半径分の角度をもたせて厚さ方向に裁
断されていることを特徴とする。
【0032】請求項4の本発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかの積層管において、前記単位プリプレグシー
ト(1a、1b、1c;2a、2b、2c;…)の側面
は捲回する芯金(7)の円錐角度の変化に応じて裁断角
度を異ならせてなることを特徴とする。
【0033】請求項5の本発明は、請求項1乃至請求項
4の何れかの積層管において、前記単位プリプレグシー
ト(1a、1b、1c;2a、2b、2c;…)を捲回
積層する層の外層側ほど基端側から先端側への長さを短
く裁断し、該単位プリプレグシート(1a、1b、1
c;2a、2b、2c;…)の基端側が一致するように
積層することによって先端側よりも基端側の補強繊維量
が多くなるように積層したことを特徴とする。
【0034】請求項6の本発明は、請求項1乃至請求項
5の何れかの積層管において、前記捲回積層する層の内
層、外層又は中間層の少なくとも一層に芯金(7)の周
方向に補強繊維が配向された層(4)を介在させたこと
を特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して本
発明の第1実施形態に係る積層管Aを説明する。積層管
Aは、釣竿用竿管として形成されたもので、その製造工
程における横断面を示す図3から明らかなように、芯金
7の外周面から外側に向かって順に配置された第1捲回
層1、第2捲回層2、第3捲回層3及び第4捲回層4か
ら構成されている。
【0036】第1捲回層1、第2捲回層2及び第3捲回
層3の各々においては、補強繊維Fの方向は芯金7の長
さ方向に向けられており、一方、第4捲回層4において
は、補強繊維Fの方向は芯金7の周方向に向けられてい
る。
【0037】第1捲回層1は、3枚の単位プリプレグシ
ート1a、1b、1cから形成されている。これ等単位
プリプレグシート1a、1b、1cの各々は、図1に示
すように、等脚台形状に裁断されており、これ等は、上
底UBが芯金7の先端部に周方向に配置され、下底LB
が芯金7の基端部に周方向に配置されるようにして、芯
金7の外周に捲回される。
【0038】単位プリプレグシート1a、1b、1cの
各々において、補強繊維Fの方向は、先端側と基端側の
裁断面、即ち、上底UB及び下底LBと直交している
(図2参照)。上底UBの長さL1は、芯金7の先端部
の周長の3分の1の長さと実質的に等しく、下底LBの
長さL2は、芯金7の基端部の周長の3分の1の長さと
実質的に等しい。
【0039】単位プリプレグシート1bの両側部に他の
単位プリプレグシート1a、1cの一方の側部をそれぞ
れ連結して、第1捲回層1のための連結ユニットU1が
形成される。
【0040】第2捲回層2は、3枚の単位プリプレグシ
ート2a、2b、2cから形成されている。これ等単位
プリプレグシート2a、2b、2cは、上底及び下底の
長さが異なることを除き、上述した単位プリプレグシー
ト1a、1b、1cと同一である。即ち、単位プリプレ
グシート2a、2b、2cの各々の上底の長さは、芯金
7の外周に形成される第1捲回層1における先端部の周
長の3分の1の長さと実質的に等しく、下底の長さは、
上記第1捲回層1における基端部の周長の3分の1の長
さと実質的に等しい。
【0041】単位プリプレグシート2bの両側部に他の
単位プリプレグシート2a、2cの一方の側部をそれぞ
れ連結して、第2捲回層2のための連結ユニットU2が
形成される。この連結ユニットU2の単位プリプレグシ
ート2aの側部は、更に、上述した連結ユニットU1の
単位プリプレグシート1cの側部に連結され、このよう
にして、連結ユニットU1と連結ユニットU2とが連結
される。
【0042】第3捲回層3は、3枚の単位プリプレグシ
ート3a、3b、3cから形成されている。これ等単位
プリプレグシート3a、3b、3cは、上底及び下底の
長さが異なることを除き、上述した単位プリプレグシー
ト1a、1b、1cと同一である。即ち、単位プリプレ
グシート3a、3b、3cの各々の上底の長さは、芯金
7の外周に形成される第1捲回層1の更に外側に形成さ
れる第2捲回層2における先端部の周長の3分の1の長
さと実質的に等しく、下底の長さは、上記第2層2にお
ける基端部の周長の3分の1の長さと実質的に等しい。
【0043】単位プリプレグシート3bの両側部に他の
単位プリプレグシート3a、3cの一方の側部をそれぞ
れ連結して、第3捲回層3のための連結ユニットU3が
形成される。この連結ユニットU3の単位プリプレグシ
ート3aの側部は、更に、上述した連結ユニットU2の
単位プリプレグシート2cの側部に連結され、このよう
にして、連結ユニットU3が、連結ユニットU1及びU
2と連結される。
【0044】第4捲回層4は、等脚台形状に裁断された
ユニットU4としての単一のプリプレグシートから形成
されており、補強繊維Fの方向は、先端側と基端側の裁
断面、即ち、上底及び下底と平行である(図1参照)。
このプリプレグシート4の上底の長さは、上述した第3
捲回層3における先端部の周長の3分の1の長さと実質
的に等しく、下底の長さは、上記第3捲回層3における
基端部の周長の3分の1の長さと実質的に等しい。この
ユニットU4の側部は、上述した連結ユニットU3の単
位プリプレグシート3cの側部に連結され、このように
して、ユニットU4が、連結ユニットU1、U2及びU
3と連結される。
【0045】ここで、芯金7が、先径Ф10mm、基径Ф
15mm、長さ1000mmの寸法を有しており、単位プリ
プレグシートが0.15mmの厚さを有している場合に
は、第1捲回層1のための単位プリプレグシート1a、
1b、1cの各々の上底UBの長さL1は、31.9mm
(この値は、単位プリプレグシートの厚さを、その現実
の厚さの半分の0.075mmと仮定し、式:(10+
0.15)πに基づいて算出されている)÷3に基づく
約10.6mmであり、その下底LBの長さL2は、4
7.6mm(この値も、単位プリプレグシートの厚さ
を、その現実の厚さの半分の0.075mmと仮定し、
式:(15+0.15)πに基づいて算出されている)
÷3に基づく約15.9mmであり、高さ(長さ)Hは
1000mmである。
【0046】第2捲回層2のための単位プリプレグシー
ト2a、2b、2cの各々の上底及び下底のそれぞれの
長さは、第1捲回層1の外表面における周長に基づいて
決定され、第3捲回層3のための単位プリプレグシート
3a、3b、3cの各々の上底及び下底のそれぞれの長
さは、第2捲回層2の外表面における周長に基づいて決
定され、更に、第4捲回層4のためのプリプレグシート
の上底及び下底のそれぞれの長さは、第3捲回層3の外
表面における周長に基づいて決定される。第2捲回層2
のための単位プリプレグシート2a、2b、2c、第3
捲回層3のための単位プリプレグシート3a、3b、3
c、及び、第4捲回層4のためのプリプレグシートの各
々の高さ(長さ)は、何れも同一の1000mmであ
る。
【0047】上述したように裁断連結されたプリプレグ
のユニットU1、U2、U3及びU4を、ユニットU1
側から芯金7に捲回し、これを焼成すると、その基端側
断面は、図3に示す多層構造を有する。
【0048】即ち、芯金7の外周に、第1捲回層1、第
2捲回層2及び、第3捲回層3がこの順序で形成され、
これ等の各々の補強繊維Fの方向は基準平面に実質的に
沿って配向されており、一方、第3捲回層3の外側に第
4捲回層が形成され、その補強繊維Fの方向は芯金7の
周方向に配向されている。
【0049】図4は、第1捲回層1の単位プリプレグシ
ート1a、1b、1cの各々の補強繊維Fの芯金7に対
する配向方向を示す、第1捲回層1の先端側における側
面図である。図4に示すように、単位プリプレグシート
1a、1b、1cの各々の補強繊維Fは、基準平面、即
ち、芯金7の中心軸線を通る平面に実質的に沿って配向
されている。従って、これ等の補強繊維Fが有する弾性
率及び強度を100%発揮させることができる。
【0050】図4において、1a−1、1a−2及び1
a−3は、単位プリプレグシート1aの周方向における
部分を示し、1b−1、1b−2及び1b−3は、単位
プリプレグシート1bの周方向における部分を示し、そ
して、1c−1、1c−2及び1c−3は、単位プリプ
レグシート1cの周方向における部分を示す。これ等部
分1a−1、1a−2、1a−3;1b−1、1b−
2、1b−3;1c−1、1c−2、1c−3の各々に
おける補強繊維Fの基準平面に対するずれを表1に示
す。
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、単位プリプレグ
シート1a、1b、1cの周方向におけるそれぞれの中
央部分1a−2、1b−2、1c−2においては、補強
繊維Fの基準平面に対するずれ角度は0度である。一
方、単位プリプレグシート1a、1b、1cの周方向に
おけるそれぞれの一方の端部1a−1、1b−1、1c
−1においては、補強繊維Fの基準平面に対するずれ角
度は0.15度である。また、単位プリプレグシート1
a、1b、1cの周方向におけるそれぞれの他方の端部
1a−3、1b−3、1c−3においても同様に、補強
繊維Fの基準平面に対するずれ角度は0.15度であ
る。
【0053】このように、単位プリプレグシート1a、
1b、1cの各々において、補強繊維Fの基準平面に対
するずれ角度は、中央部分1a−2;1b−2;1c−
2から両端部1a−1、1a−3;1b−1、1b−
3;1c−1、1c−3に向かって次第に増加するが、
その増加した最大の値でも、0.15度程度である。こ
の程度の僅かなずれ角度は、プリプレグの弾性率及び強
度に殆ど影響を与えることはない。
【0054】従って、本発明の上述した第1実施形態に
よれば、第1捲回層1のための連結ユニットU1の先端
側の31.9mmに亘る幅の全域において、補強繊維Fが
基準平面に実質的に沿って配向されており、プリプレグ
の弾性率及び強度を十分に発揮することができる。この
ような補強繊維Fの適正な配向状態は、第1捲回層1の
先端側のみならず、先端側から基端側に至るすべての部
分において維持されている。
【0055】しかも、上述した補強繊維Fの適正な配向
状態は、第1捲回層1のみならず、第2捲回層2及び第
3捲回層3においても維持されている。従って、第1捲
回層1、第2捲回層2及び第3捲回層3において、それ
ぞれ補強繊維Fの適正な配向状態が維持されており、こ
れ等の相乗効果により、これ等の3つの積層構造の全体
として、積層管の特に長さ方向において非常に高い弾性
率及び強度が得られる。
【0056】尚、第4捲回層4においては、補強繊維F
は積層管の周方向に沿って伸びている。従って、第4捲
回層4は、積層管に特にその周方向における良好な弾性
率及び強度を付与する作用を有する。
【0057】第1乃至第3捲回層のためのユニットU1
乃至U3において、単位プリプレグシート1a、1b、
1c;2a、2b、2c;3a、3b、3cの各々の両
側部、即ち、両脚部は、内表面側が外表面側よりも短く
なるように、その厚さ方向に斜めに切断することが望ま
しい。
【0058】この特徴を、積層されるべき単位プリプレ
グシート1a、2a、3aの切断状態を示す図5を参照
して以下に説明する。等脚台形状のこれ等単位プリプレ
グシート1a、2a、3aの各々の両脚部は、内表面側
が外表面側よりも短くなるように、垂直線VLに対して
傾斜角度βが維持されるように、厚さ方向に斜めに切断
されている。
【0059】上述した傾斜角度βは、例えば、単位プリ
プレグシート1aにおいては、これを芯金7に捲回した
際の内周長と外周長との差によって決定され、単位プリ
プレグシート2aにおいては、これを第1捲回層1の外
周に捲回した際の内周長と外周長との差によって決定さ
れ、また、単位プリプレグシート3aにおいては、これ
を第2捲回層2の外周に捲回した際の内周長と外周長と
の差によって決定される。これ等の傾斜角度βは、単位
プリプレグシート1a、2a、3aのそれぞれにおいて
実質的に同一であり、例えば、上述したように、第1乃
至第3捲回層1、2、3の各々が3枚の単位プリプレグ
シートから構成される場合には、約36度であることが
望ましい。このような傾斜角度βを維持することによ
り、第1乃至第3捲回層1、2、3の各々において、隣
接する単位プリプレグシートの脚部を相互に密接した状
態で結合することができる。
【0060】上述した第1実施形態においては、積層管
Aは、内側から外側に向かってこの順序で配置され、各
補強繊維Fの配向方向が基準平面に実質的に沿っている
第1乃至第3捲回層1、2、3と、第3捲回層3の外周
に配置され、補強繊維Fの配向方向が積層管Aの周方向
に沿っている第4捲回層4とから構成されるものとして
説明したが、このような積層構造に限定されるものでは
ない。例えば、第4捲回層4を設けることなく、第1捲
回層1と第2捲回層2との間、又は、第2捲回層2と第
3捲回層3との間に、第4捲回層4と同様の中間層を形
成してもよい。また、積層管は、全体として2層構造で
あっても3層構造であっても、それ以上の多層構造であ
ってもよく、これ等の層構造においては、第1乃至第3
捲回層1、2、3と同種の層、及び/又は、第4捲回層
4と同種の層が任意の組合せで使用される。
【0061】また、上述した第1乃至第3捲回層1、
2、3における単位プリプレグシートの各々は、芯金7
又は積層する層の内側の外周長の3等分の長さに裁断さ
れるものとして説明したが、その4等分、5等分など、
その等分数は任意である。
【0062】更に、第1捲回層1を3枚の単位プリプレ
グシートによって形成し、第2捲回層2を4枚の単位プ
リプレグシートによって形成し、第3捲回層3を3枚の
単位プリプレグシートによって形成し、このように、各
層における単位プリプレグシートの枚数を変化させても
よい。
【0063】また、上述した実施形態においては、0.
15mmの厚さを有する単位プリプレグシートを使用する
ものとして説明したが、厚さ0.15mmのものを3枚重
畳して使用してもよく、その他、0.15mm以外の厚さ
のプリプレグシートを使用したり、種々の厚さのプリプ
レグシートを組み合わせて使用してもよい。
【0064】次に、図6及び図7を参照して本発明の第
2実施形態に係る積層管Bを説明する。積層管Bは、捲
回積層する層が異なる部分の単位プリプレグシート1
c、2aを所定量重畳していることを除き、上述した本
発明の第1実施形態に係る積層管Aと同一である。従っ
て、同一の構成要素に同一の符号を付して、その説明を
省略する。
【0065】即ち、第1実施形態においては、各捲回層
を形成する単位プリプレグシート1a、1b、1c;2
a、2b、2c;3a、3b、3cの脚部の当接連結位
置を積層管Aの径方向において一致させ、もって、基準
平面に実質的に沿って配向された補強繊維Fの位置も径
方向に一致させるように構成されている。第2実施形態
においても、第1捲回層1のための3枚の単位プリプレ
グシート1a、1b、1c及び第2捲回層2のための3
枚の単位プリプレグシート2a、2b、2cは、ユニッ
トU1及びU2を形成するように相互に連結されている
が、第1捲回層1のためのユニットU1の終端部である
単位プリプレグシート1cと、第2捲回層2のためのユ
ニットU2の始端部である単位プリプレグシート2aと
が、単位プリプレグシート2aの幅の約1/2の長さを
もって相互に重畳している。
【0066】上述した構造を採用することにより、図7
に示すように、各捲回層毎の補強繊維Fが積層管の軸方
向に配向する位置を相対的にずらすことができる。これ
により、単位プリプレグシート1cの脚部の当接連結位
置の外側に、別の単位プリプレグシート2aの補強繊維
Fを配置することができる。
【0067】尚、図6及び図7においては、説明を簡略
化するため、第1捲回層1及び第2捲回層2のみしか示
されていないが、第1実施形態におけると同様の他の捲
回層を有していてもよいことは勿論である。
【0068】第2実施形態においては、各捲回層が3枚
の単位プリプレグシートから形成されるため、第1捲回
層1の単位プリプレグシート1cと、第2捲回層2の単
位プリプレグシート2aとの重畳量が、それ等の幅の約
1/2の長さ、即ち、中心角にして約60度分に対応し
ているが、その重畳量はこれに限定されるものではな
く、任意である。
【0069】尚、上述した第1及び第2実施形態におい
て、芯金7におけるプリプレグシート捲回部分は、所定
のテーパー角度をもって先細形状に形成されているもの
として説明した。しかしながら、図8に示すように、芯
金8が、所定のテーパー角度をもって先細形状に形成さ
れた芯金本体8aと、その後端に一体的に形成され、芯
金本体8aのテーパー角度よりも小さいテーパー角度を
有する延長部分8bとから構成されている場合がある。
この場合には、図9に示すように、単位プリプレグシー
ト(例えば1a)の基端側部分における裁断角度を変え
ればよい。
【0070】即ち、芯金8の延長部分8bにおける小さ
いテーパー角度に合わせて、単位プリプレグシート1a
の基端側部分の裁断角度を変えて、図9において斜線で
示した部分を切除すればよい。勿論、芯金8の延長部分
8bのテーパー角度が芯金本体8aのテーパー角度より
も大きい場合には、単位プリプレグシート1aの基端側
部分の裁断角度を大きくして、基端側の幅を広くすれば
よい。
【0071】次に、図10及び図11を参照して本発明
の第3実施形態に係る積層管Cを説明する。積層管C
は、単位プリプレグシート1a、1b、1c;2a、2
b、2c;…を捲回積層する層の外層側ほど基端側から
先端側への長さを短く裁断し、該単位プリプレグシート
1a、1b、1c;2a、2b、2c;…の基端側が一
致するように積層することによって先端側よりも基端側
の補強繊維量が多くなるように積層したことを除き、上
述した本発明の第1実施形態に係る積層管Aと同一であ
る。従って、同一の構成要素に同一の符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0072】図10は、芯金7と、これに捲回される捲
回層及びその長さを概念的に示している。図10におい
て、1乃至6は捲回層を示し、その各々は、第1実施形
態におけると同様に複数枚の単位プリプレグシートから
形成される。
【0073】図10から明らかなように、芯金7の外周
には、1000mmの長さをそれぞれ有する第1乃至第
3捲回層1、2、3がこの順序で捲回されている。これ
等第1乃至第3捲回層1、2、3の各々における単位プ
リプレグシートは0.15mmの厚さを有している。
【0074】次いで、第3捲回層3の外周に、その基端
を揃えるようにして、750mmの長さを有する第4捲
回層4が捲回されている。この第4捲回層における単位
プリプレグシートも0.15mmの厚さを有している。
【0075】次いで、第4捲回層4の外周に、その基端
を揃えるようにして、500mmの長さを有する第5捲
回層5が捲回されている。この第5捲回層における単位
プリプレグシートも0.15mmの厚さを有している。
【0076】更に、第5捲回層5の外周に、その基端を
揃えるようにして、250mmの長さを有する第6捲回
層6が捲回されている。この第6捲回層における単位プ
リプレグシートも0.15mmの厚さを有している。
【0077】このようにして芯金7の外周に、第1乃至
第6捲回層1、2、3、4、5、6を捲回し、次いで、
これを焼成する。このようにして焼成された積層管Cに
おいて、図10に示した部分a、b、c、dにおける横
断面を図11に示す。
【0078】積層管Cの図10に示した部分aにおける
横断面は、図11(a)に示すように、同芯状に積層さ
れた第1乃至第3捲回層1、2、3からなる3層構造を
有している。
【0079】積層管Cの図10に示した部分bにおける
横断面は、図11(b)に示すように、同芯状に積層さ
れた第1乃至第4捲回層1、2、3、4からなる4層構
造を有している。
【0080】積層管Cの図10に示した部分cにおける
横断面は、図11(c)に示すように、同芯状に積層さ
れた第1乃至第5捲回層1、2、3、4、5からなる5
層構造を有している。
【0081】積層管Cの図10に示した部分dにおける
横断面は、図11(d)に示すように、同芯状に積層さ
れた第1乃至第6捲回層1、2、3、4、5、6からな
る6層構造を有している。
【0082】このように、積層管Cの長さ方向における
異なる部分a、b、c、dにおいて、3層乃至6層の捲
回層がそれぞれ周方向に完全な形で形成され、周方向に
おける補強繊維量が一定に維持されている。従って、積
層管の周方向における補強繊維量の変化に起因する、好
ましくない曲がりや反りの発生が防止され、周方向にお
ける剛性を一定に維持することができ、撓み時の捻れや
折れが回避される。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、積
層管を形成する各層の少なくとも3方向に補強繊維が基
準平面に実質的に沿って配向されるように単位プリプレ
グシートが配置され、且つ、単位プリプレグシートの補
強繊維の基準平面に対する角度のずれを最小限に抑制す
ることができるので、補強繊維の弾性や強度を損なうこ
となく、撓み方向にずれの少ない物性の安定した均一な
積層管を得ることができる。
【0084】請求項2に記載した本発明によれば、捲回
層毎の補強繊維が軸方向に配向する位置を異ならせるこ
とができるので、単位プリプレグシートの補強繊維の配
向方向が僅かにずれた位置において、別の単位プリプレ
グシートの補強繊維を適正な配向方向で配置することが
でき、補強繊維の弾性や強度を損なうことなく、撓み方
向にずれの少ない物性の安定した均一な積層管を得るこ
とができる。
【0085】請求項3に記載した本発明によれば、複数
枚の単位プリプレグシートの側面が捲回積層する層に応
じて相互に密着し、捲回時におけるしわやたくれの発生
を防止でき、均一な曲がりと弾性を備え、且つ、折れに
くい積層管を提供できる。
【0086】請求項4に記載した本発明によれば、中間
部等で円錐角度が異なる積層管においても、積層管を形
成する各層の少なくとも3つの部分で補強繊維を基準平
面に実質的に沿って配向できるので、物性の安定した均
一な積層管を得ることができる。
【0087】請求項5に記載した本発明によれば、先端
側よりも基端側の補強繊維量が多くなるように積層でき
るので、基端側から先端側に向かって柔らかな綺麗な曲
線で湾曲する積層管を得ることができ、部分的に負荷が
かかっても、折れる虞がない。
【0088】請求項6に記載した本発明によれば、捲回
積層する内層、外層又は中間層に芯金の周方向に補強繊
維が配向された層を介在させるため、撓み時における竿
の断面変形に伴う積層管の割れや座屈を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る積層管の製造に使
用される複数枚の単位プリプレグシートを示す正面図。
【図2】図1における単位プリプレグシートの拡大部分
正面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る積層管の横断面
図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る積層管における第
1捲回層の先端側における側面図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る積層管における単
位プリプレグシートの側面の裁断状態を示す概略図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る積層管のための単
位プリプレグシートの接続状態を示す図
【図7】本発明の第2実施形態に係る積層管の横断面
図。
【図8】積層管の製造に使用される別のタイプの芯金を
示す正面図。
【図9】図8に示した芯金に適用するように裁断された
単位プリプレグシートを示す正面図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る積層管の製造工
程を示す概略図。
【図11】本発明の第3実施形態に係る積層管の横断面
図。
【図12】従来の積層管のための複数枚のプリプレグシ
ートを示す正面図。
【図13】従来の他の積層管のための複数枚のプリプレ
グシートを示す正面図。
【図14】図13の複数枚のプリプレグシートを使用し
て得られた従来の積層管の横断面図。
【符号の説明】
1a、1b、1c 単位プリプレグシート 2a、2b、2c 単位プリプレグシート 3a、3b、3c 単位プリプレグシート 4 周方向に補強繊維が配向された層 7 芯金 F 補強繊維
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AD11A AD11B AG00A AG00B AK53A AK53B BA01 BA02 BA16 BA22B DA11 DG01A DG01B DH01A DH01B DH02A DH02B EC052 EJ082 EJ422 GB87 JK01 4F205 AA39 AD02 AD04 AD16 AD20 AG08 AH59 HA02 HA33 HA37 HA45 HB01 HC02 HC16 HC17 HK01 HK16 HL04 HL12 HL13 HT13 HT22 HT27 HW05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に配向させた補強繊維に合成樹脂
    を含浸したプリプレグシートを先端側より基端側が幅広
    な略台形状に裁断して、緩円錐状の芯金外周に捲回積層
    し、これを加圧焼成して形成される積層管において、 前記プリプレグシートは前記補強繊維の方向が先端側と
    基端側の裁断面と直交し、先端側と基端側の幅を捲回積
    層する層の周長の少なくとも3等分の長さの台形状に裁
    断した単位プリプレグシートの側面を少なくとも3枚当
    接連結して形成されていることを特徴とする積層管。
  2. 【請求項2】 前記捲回積層する層が異なる部分の単位
    プリプレグシートを所定量重畳することによって、各積
    層毎の補強繊維が軸方向に配向する位置を異ならせたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の積層管。
  3. 【請求項3】 前記単位プリプレグシートの側面は捲回
    積層する層の曲率半径分の角度をもたせて厚さ方向に裁
    断されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の積層管。
  4. 【請求項4】 前記単位プリプレグシートの側面は捲回
    する芯金の円錐角度の変化に応じて裁断角度を異ならせ
    てなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
    に記載の積層管。
  5. 【請求項5】 前記単位プリプレグシートを捲回積層す
    る層の外層側ほど基端側から先端側への長さを短く裁断
    し、 該単位プリプレグシートの基端側が一致するように積層
    することによって先端側よりも基端側の補強繊維量が多
    くなるように積層したことを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れかに記載の積層管。
  6. 【請求項6】 前記捲回積層する層の内層、外層又は中
    間層の少なくとも一層に芯金の周方向に補強繊維が配向
    された層を介在させたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れかに記載の積層管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092979A1 (ja) * 2009-02-16 2010-08-19 積水化学工業株式会社 円筒部材の接合方法、複合円筒体の製造方法、繊維強化樹脂成形品の成形方法、及び成形品
CN105899819A (zh) * 2014-04-22 2016-08-24 宝马股份公司 用于连接至少两个构件的连接部段的方法
JP2018149737A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 トヨタ自動車株式会社 補強層の製造方法

Cited By (4)

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