JP2000107967A - ディスクのクランプ機及びディスクの回転装置 - Google Patents

ディスクのクランプ機及びディスクの回転装置

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JP2000107967A
JP2000107967A JP10279108A JP27910898A JP2000107967A JP 2000107967 A JP2000107967 A JP 2000107967A JP 10279108 A JP10279108 A JP 10279108A JP 27910898 A JP27910898 A JP 27910898A JP 2000107967 A JP2000107967 A JP 2000107967A
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disk
ring
support portion
clamp
clamping
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JP10279108A
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Takeshi Tsuchida
武史 土田
Yasuyuki Fukutake
康之 福武
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクを押さえた場合に、そのディスクに
破損が生じる虞がなく、また耐久性が高く、短時間で組
み立てることができるディスクのクランプ機、及び該ク
ランプ機を備えるディスクの回転装置を提供する。 【解決手段】 バネ4によって第1ピストン部32はヘッ
ド8から離隔する方向へ付勢されるため、第1ロッド部
31及び押さえ部材84が後退し、当接部85がクランプ用O
リング3を押さえてこれを変形して、ディスクDをクラ
ンプする。エアーを第2気路17内へ供給し、第2ベロー
ズ36を伸長させることによって第2ピストン部34及び第
2ロッド部33を前進させると共に、気室42及び第1気路
41を経て第1ベローズ35内にエアーを供給して、第1ベ
ローズ35を伸長させることによって、バネ4の力に抗し
て第1ピストン部32を前進させ、変形していたクランプ
用Oリング3が復形し、該クランプ用Oリング3による
ディスクDのクランプが解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク及
びCDのマザーディスク等のディスクを加工又は検査す
る装置に配設され、前記ディスクをクランプするクラン
プ機、及び該クランプ機を備え、クランプ機及び該クラ
ンプ機にクランプされたディスクを回転する回転装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクの記録面には、データを記録す
る記録領域の外周側及び内周側に、データの記録に関与
しない非記録領域が設けてある。このようなディスク及
びデータの記録・読み出しを行う磁気ヘッドが固定して
あるスライダを内蔵するデータ処理装置が起動停止し、
再起動する場合、データ処理装置は、回転するディスク
の記録領域上で浮上しているスライダを非記録領域上に
移動した後、ディスクの回転を停止して非記録領域にス
ライダを着地させ、ディスクを再び回転させてスライダ
を浮上させた後、該スライダを記録領域上へ移動させて
いる。
【0003】しかし、非記録領域が平坦である場合、静
止状態のディスクの非記録領域にスライダが静電吸着さ
れ、ディスクを再び回転させる場合に、前記記録面から
スライダが浮上せずに記録領域に移動されて、記録領域
に疵が生じる虞があった。そのため、ディスクには、後
述するレーザテクスチャ装置によって非記録領域に複数
のバンプが、ディスクの全周にわたって設けてある。
【0004】レーザテクスチャ装置には、回転軸の先端
部に、ディスクをクランプするクランプ機を前記回転軸
と同軸上に固定してなる回転装置が、前記回転軸が略水
平になるように配設してあり、クランプ機にクランプし
たディスクの記録面に対向して、該記録面にレーザ光を
照射するレーザ光照射器が、ディスクの直径方向へ移動
可能に配設してある。そして、レーザテクスチャ装置
は、回転装置によってクランプ機及び該クランプ機にク
ランプされたディスクを回転しつつ、レーザ光照射器を
非記録領域に移動させ、レーザ照射器から非記録領域に
レーザ光をパルス状に照射することによって複数のバン
プを形成する。
【0005】図6は従来の回転装置を示す模式的正面図
であり、図中、110 は、スピンドルモータである。スピ
ンドルモータ110 の出力軸側には、後述するクランプ機
120を取り付ける円板状の回転台140 が配してあり、回
転台140 の一面中央にスピンドルモータ110 の出力軸が
両中心軸を同軸上になして連結してある。クランプ機12
0 は、有蓋円筒殻状の袴部150 に該袴部150 の直径より
小さい直径の円柱状の軸部170 を同軸状に連結してな
り、該軸部170 の先端には、ディスクDに嵌合して、後
述する如くディスクDをクランプするヘッド180 が設け
てある。
【0006】袴部150 の基端側の周面には、回転台140
の外径と略同じ外径の環状のフランジ部160 が設けてあ
り、フランジ部160 にはネジ190 ,190 ,…を貫通させ
る複数の貫通孔が周方向に適宜の間隔で開設してある。
そして、クランプ機120 は、フランジ部160 を回転台14
0 に当接させて、各貫通孔を貫通させたネジ190 ,190
,…を回転台140 に予め設けてあるネジ穴に螺合させ
ることによって、回転台140 に固定してある。
【0007】このような回転装置100 にあっては、ヘッ
ド180 にディスクDを嵌合させ、クランプ機120 を作動
させて、ヘッド180 でディスクDをクランプした後、ス
ピンドルモータ110 を駆動することによって、出力軸,
回転台140 、クランプ機120及びディスクDを回転駆動
する。
【0008】図4は従来のクランプ機の要部構成を模式
的に示す部分正断面図であり、ディスクDをクランプし
ている状態を示している。軸部170 及び該軸部170 に連
結してある略円板状のヘッド基台182 には、それらを貫
通する貫通孔171 がそれらの中心軸に沿って開設してあ
り、該貫通孔171 にはロッド131 が進退自在に挿入して
ある。ロッド131 の一端はヘッド基台182 の先端から突
出しており、その端部には倒立円錐台形状のブロック18
5 が取り付けてある。また、ロッド131 の他端は図示し
ない進退駆動機に連結してあり、該進退駆動機によって
ロッド131 及びブロック185 は進退駆動される。
【0009】ヘッド基台182 の端面であって、前述した
ブロック185 の周囲には、ディスクDを押さえる複数の
押さえ部材183 ,183 ,…が、ロッド131 の中心軸と同
心をなす円上に適宜の間隔で、揺動自在に配設してあ
る。押さえ部材183 は、平面視が扇状をなし、内周側か
ら外周側へ漸次直径が大きくなり、周方向へ湾曲した形
状をなしている。ロッド131 が後退するに従って、ブロ
ック185 の周面が押さえ部材183 ,183 ,…に当接し、
ブロック185 によって押さえ部材183 ,183 ,…が外側
へ傾倒される。
【0010】ヘッド基台182 の外周縁部には、他の部分
の厚さより薄くすることによって段差を設けてなる支持
部181 が設けてあり、該支持部181 にディスクDが嵌合
支持されている。ディスクDの内周縁はテーパ部T,T
になしてあり、傾倒された押さえ部材183 ,183 ,…
が、対向するテーパ部Tに当接することによって、ディ
スクDが押さえ部材183 ,183 ,…によって押さえられ
る。これによって、ディスクDがクランプされる。
【0011】ブロック185 と各押さえ部材183 ,183 ,
…との間は図示しない係合部材によって係合してあり、
該係合部材によって、ロッド131 を前進させた場合、各
押さえ部材183 ,183 ,…が起立して、クランプが解除
される。
【0012】図5は、従来の他のクランプ機を示す模式
的部分側断面図であり、風船状の弾性部材によってディ
スクDをクランプするようになしてある。なお、図中、
図4に示した部分に対応する部分には同じ番号を付して
その説明を省略する。ヘッド基台182 の中央には、円柱
状の第1部材187 に円板状の第2部材188 を設けてな
り、断面視がT字状の展張支持部材186 が立設してあ
り、該展張支持部材186 及びヘッド基台182 で囲まれる
部分は、弾性シート189 で塞止してある。
【0013】軸部170 、ヘッド基台182 及び第1部材18
7 にはエアーを通流する気路175 が開設してあり、第1
部材187 の周面には、前記気路175 に連通し、前記弾性
シート189 で塞止された領域へ空気を導入・導出する入
出口187aが開設してある。気路175 には図示しない空気
給排器から空気が供給されるようになっており、気路17
5 に供給された空気が入出口187aから、弾性シート189
で塞止された領域内へ導入される。それによって弾性シ
ート189 がヘッド基台182 の周縁方向へ膨張し、支持部
181 に支持されているディスクDを押さえることによっ
て、ディスクDをクランプする。また、前記空気給排器
によって、気路175 及び入出口187aを介して、弾性シー
ト189 で塞止された領域内の空気を排出し、弾性シート
189 を収縮させることによって、ディスクDのクランプ
を解除する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来のクランプ機にあっては、高い寸法精度の押
さえ部材が必要であり、また高い取り付け精度で押さえ
部材を取り付けなければならないため、クランプ機の製
造コストが高いという問題があった。また、押さえ部材
によってディスクを過剰にクランプした場合、ディスク
が破損する虞もあった。
【0015】一方、図5に示した従来のクランプ機にあ
っては、弾性部材を膨張させることによって、ディスク
をクランプするため、クランプしたディスクを破損させ
ることが防止される。しかし、クランプ機の寸法に応じ
た寸法の弾性部材を製造しなければならないため、クラ
ンプ機の製造コストが高い。また、支持部材へ弾性部材
を取り付ける作業が困難であり、取り付け作業に長時間
を要するという問題があった。更に、繰り返し使用に対
する弾性部の耐久性が低いという問題もあった。
【0016】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、Oリングを第2支
持部に圧接して、Oリングがディスクの他面側の内周縁
部に当接するように変形させ、該Oリング及びディスク
の一面側の内周縁部を支持する第1支持部でディスクを
挟持することによってディスクをクランプし、変形した
Oリングを復形させることによって、ディスクのクラン
プを解除する構成になすことによって、ディスクをクラ
ンプした場合に、そのディスクに破損が生じる虞がな
く、また耐久性が高く、短時間で組み立てることができ
るディスクのクランプ機、及び該クランプ機を備えるデ
ィスクの回転装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るディスク
のクランプ機は、ディスクに内嵌して該ディスクをクラ
ンプするヘッド部を軸体の一端に有するクランプ機にお
いて、前記ヘッド部は、ディスクの内径より小さい外径
のOリングと、ディスクの一面側の内周縁部を支持する
環状の第1支持部と、前記Oリングの外径と略同じ外径
であり、該第1支持部の内周縁に立設してあり、前記O
リングを支持する環状の第2支持部とを有し、前記Oリ
ングを第2支持部に圧接して、Oリングがディスクの他
面側の内周縁部に当接するように変形させ、該Oリング
及び前記第1支持部でディスクを挟持することによって
ディスクをクランプし、変形したOリングを復形させる
ことによって、ディスクのクランプを解除すべくなして
あることを特徴とする。
【0018】第2発明に係るディスクのクランプ機は、
ディスクに内嵌して該ディスクをクランプするヘッド部
を軸体の一端に有するクランプ機において、前記ヘッド
部は、ディスクの内径より小さい外径のOリングと、デ
ィスクの一面側の内周縁部を支持する環状の第1支持部
と、前記Oリングの外径と略同じ外径であり、該第1支
持部の内周縁に立設してあり、前記Oリングを支持する
環状の第2支持部とを有し、該Oリングの第2支持部と
は反対側に配置してあり、Oリングを第2支持部に圧接
させる圧接部材と、前記軸体を貫通する貫通孔及び前記
第1支持部及び第2支持部内に進退可能に設けてあり、
前記圧接部材を支持するロッドと、前記圧接部材にてO
リングを変形させてディスクをクランプすべく、前記圧
接部材が第2支持部に接近する方向へ前記ロッドを付勢
するバネと、変形させたOリングを復形させてディスク
のクランプを解除すべく、前記圧接部材が第2支持部か
ら離隔する方向へ、前記バネによる付勢に抗して前記ロ
ッドを駆動するシリンダとを備えることを特徴とする。
【0019】第3発明に係るディスクの回転装置は、第
1又は第2発明に記載のディスクのクランプ機と、該ク
ランプ機に設けてある軸体の中心軸と同軸上に出力軸が
配置してあり、前記クランプ機を回転駆動するモータと
を備えることを特徴とする。
【0020】第1及び第3発明にあっては、弾性を有す
るOリングを第2支持部に圧接して、該第2支持部の周
縁からOリングが突出するように変形させる。第2支持
部から突出したOリングに対向して、第1支持部に支持
されたディスクの他面側の内周縁部が位置しており、第
2支持部の周縁から突出したOリング及び第1支持部で
ディスクの両面の周縁部を挟持することによって、ディ
スクをクランプする。また、変形したOリングを復形さ
せることによって、クランプを解除する。
【0021】Oリングは市販の規格品を使用することが
でき、またその取り付けも容易であるため、部品コスト
及び製造コストが低い。また、Oリングは弾性を有する
ため、ディスクを破損する虞がない。更に、従来の弾性
シートを使用する場合に比べて、耐久性が高い。
【0022】第2及び第3発明にあっては、Oリングの
第2支持部と反対側にOリングを第2支持部に圧接する
圧接部が配置してあり、該圧接部はシリンダに連結した
ロッドによって進退自在に支持されている。このロッド
は、バネによってそれが後退する方向へ付勢されてお
り、ロッドが後退して圧接部がOリングを第2支持部に
圧接し、Oリングが変形し、前同様にディスクをクラン
プする。クランプを解除する場合、シリンダによって、
バネによる付勢に抗してロッドを前進させて圧接部を第
2支持部から離隔させ、Oリングを復形させる。
【0023】このようにバネを用いてディスクをクラン
プするため、停電又は部品の故障等が生じた場合でもデ
ィスクをクランプし続けることができ、安全性が高い。
また、前同様、Oリングは市販の規格品を使用すること
ができ、またその取り付けも容易であるため、部品コス
ト及び製造コストが低い。更に、Oリングは弾性を有す
るため、ディスクを破損する虞がない。また、従来の弾
性シートを使用する場合に比べて、耐久性が高い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図3は本発明に係る回転
装置を示す正面図であり、図中、11は、スピンドルモー
タである。スピンドルモータ11の出力軸側には、後述す
るクランプ機2を取り付ける回転台12が配してあり、回
転台12の一面中央にスピンドルモータ11の出力軸が両中
心軸を同軸上になして連結してある。クランプ機2は、
有蓋円筒形状の袴部5に該袴部5の直径より小さい直径
になした円柱状の軸部7を同軸状に連結してなり、該軸
部7の先端には、ディスクDに嵌合して該ディスクDを
クランプするヘッド8が取り付けてある。
【0025】袴部5の基端側の周面には、回転台12の外
径と略同じ外径の環状のフランジ部6が設けてあり、フ
ランジ部6にはネジ9,9,…を貫通させる複数の貫通
孔が周方向に適宜の間隔で開設してある。そして、クラ
ンプ機2は、フランジ部6を回転台12に当接させて、各
貫通孔を貫通させたネジ9,9,…を回転台12に予め設
けてあるネジ穴に螺合させることによって、回転台12に
固定してある。
【0026】図1及び図2は本発明に係るクランプ機及
び該クランプ機を取り付ける回転台を示す正断面図であ
り、図1はディスクDをクランプしている状態を、図2
はクランプを解除した状態をそれぞれ示している。回転
台12は、円柱状の基台部13の一面側に該基台部13の直径
より小さい直径の円柱状の頭部14を設けてなり、基台部
13の周縁部は頭部14とは反対側へ傾斜する第1テーパ部
15になしてある。
【0027】前述したフランジ部6の基台部13に対向す
る部分には、基台部13の第1テーパ部15に対応する第2
テーパ部62が設けてある。クランプ機2を回転台12に取
り付ける場合、クランプ機2に設けてある第2テーパ部
62を回転台12に設けてある第1テーパ部15に外嵌するこ
とによって位置合わせし、前述した如く、ネジ9,9,
…によって固定してある。このように、クランプ機2の
フランジ部6に第2テーパ部62が設けてあり、回転台12
に第1テーパ部15が設けてあるため、クランプ機2を回
転台12に取り付ける場合の位置合わせが容易であり、ク
ランプ機2の交換作業を短時間で行うことができる。
【0028】軸部7及び該軸部7の先端に設けてあるヘ
ッド基台80には、それらを貫通する貫通孔71がそれらの
中心軸に沿って開設してあり、該貫通孔71には袴部5の
内部に設けてある第1シリンダ21から延設してなる第1
ロッド部31が進退自在に挿入してある。
【0029】ヘッド基台80は、ディスクDの内径より少
し大きい外径であり、ディスクDを支持する第1支持部
81、及びディスクDの内径より僅かに小さい外径の第2
支持部82及び第2支持部82の外径より少し小さい外径の
先端部83を段状に設けてなり、第1支持部81と第2支持
部82との段差はディスクDの厚さ寸法と略同じ寸法にな
してある。そして、先端部83及び第2支持部82をディス
クDに内嵌させて、ディスクDを第1支持部81上に載置
してある。また、先端部83には弾性を有するクランプ用
Oリング3が外嵌してあり、該クランプ用Oリング3は
第2支持部82に当接してこれに支持されている。
【0030】前述した第1ロッド部31の先端には、断面
視が略凸状をなし、クランプ用Oリング3を押さえる押
さえ部材84がねじ10によって着脱自在に取り付けてあ
る。押さえ部材84の第1ロッド部31に対向する部分は、
先端部83の外径と略同じ直径の円形凹部が設けてあり、
該円形凹部の周囲はクランプ用Oリング3に当接する当
接部85になしてある。そして、第1ロッド部31を袴部5
側へ後退させることによって、押さえ部材84の当接部85
と第2支持部82との間の寸法を小さくし、当接部85によ
ってクランプ用Oリング3を押さえて該クランプ用Oリ
ング3を変形させ、変形させたクランプ用Oリング3及
び第1支持部81でディスクDを挟持することによって、
ディスクDをクランプしている。
【0031】袴部5には、第1シリンダ21及び第2シリ
ンダ22がタンデムに設けてある。第1シリンダ21は、袴
部5をシリンダ筒とし、その内部に第1ピストン部32が
摺動自在に嵌合してあり、該第1ピストン部32から前述
した第1ロッド部31が延設してある。第1ピストン部32
の周面には、環状の凹部37が第1ピストン部32の中心軸
と同心円上に設けてあり、該凹部37内には環状シール材
38が嵌合してある。
【0032】第1ロッド部31の基端側の周面と貫通穴71
の周面との間には間隙が設けてあり、第1ロッド部31の
基端部にはつるまき状のバネ4が外嵌してある。該バネ
4の一端は前述した間隙に設けた環状のストッパ72に当
接してあり、バネ4の他端は第1ピストン部32に当接し
てある。このバネ4によって第1ピストン部32はヘッド
8から離隔する方向へ付勢されるため、第1ロッド部31
及び押さえ部材84が後退し、前述した如く、当接部85が
クランプ用Oリング3を押さえてこれを変形して、ディ
スクDをクランプする。
【0033】第1シリンダ21の底部には第1ベローズ35
が設けてあり、第1ベローズ35は袴部5に固定してある
中間支持部材45によって支持されている。中間支持部材
45には第2シリンダ22を構成し、前述した回転台12の頭
部14の外径と略同じ内径の第2シリンダ筒部46が設けて
あり、該第2シリンダ筒部46には第2ピストン部34が摺
動自在に内嵌してある。第2ピストン部34からは第2ロ
ッド部33が延設してあり、該第2ロッド部33は中間支持
部材45を貫通して第1ピストン部32に連結してある。
【0034】第2シリンダ筒部46及び袴部5の周面であ
って中間支持部材45の頭部近傍の位置には、中間支持部
材45の頭部、第2シリンダ筒部46及び第2ピストン部34
で囲まれる空間に連通する細孔48が開設してある。ま
た、第2ピストン部34の周面には、環状の凹部39が第2
ピストン部34の中心軸と同心円上に設けてあり、該凹部
39内には環状シール材40が嵌合してある。
【0035】第2ピストン部34の底部中央には円形凹部
状の気室42が設けてあり、気室42の周囲には第2ベロー
ズ36が設けてある。第2シリンダ筒部46は回転台12の頭
部14に外嵌してあり、第2ベローズ36は前記頭部14によ
って支持されている。また、頭部14の周面の第2シリン
ダ筒部46に対向する部分には、環状の凹部が回転台12の
中心軸と同心円上に設けてあり、該凹部にはOリング19
が嵌合してある。
【0036】第2ベローズ36及び気室42は連通してお
り、第2ロッド部33内には、気室42と第1ベローズ35と
を連通させる第1気路41が開設してある。また、回転台
12の中心軸上にはエアーポンプ(図示せず)に連通する
第2気路17が開設してあり、第2ベローズ36の第2気路
17に対向する部分には開口が設けてある。
【0037】そして、エアーポンプ(図示せず)からエ
アーを第2気路17内へ供給し、第2ベローズ36を伸長さ
せることによって第2ピストン部34及び第2ロッド部33
を前進させると共に、気室42及び第1気路41を経て第1
ベローズ35内にエアーを供給して、第1ベローズ35を伸
長させることによって、バネ4の力に抗して第1ピスト
ン部32を前進させる。これによって、第1ロッド部31が
前進し、当接部85と第1支持部81との間の寸法が拡がっ
て、変形していたクランプ用Oリング3が復形し、該ク
ランプ用Oリング3によるディスクDのクランプが解除
される。
【0038】このとき、タンデムに配置してある第1ピ
ストン部32及び第2ピストン部34にエアーを供給するた
め、シリンダ面積が広く、比較的小さいパワーのエアポ
ンプを用いても、バネ4の力に抗して第1ピストン部32
及び第2ロッド部33を前進させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1及び第3発明に
あっては、Oリングは市販の規格品を使用することがで
き、またその取り付けも容易であるため、部品コスト及
び製造コストが低い。また、Oリングは弾性を有するた
め、ディスクを破損する虞がない。更に、従来の弾性シ
ートを使用する場合に比べて、耐久性が高い。
【0040】第2及び第3発明にあっては、バネを用い
てディスクをクランプするため、停電又は部品の故障等
が生じた場合でもディスクをクランプし続けることがで
き、安全性が高い。また、前同様、Oリングは市販の規
格品を使用することができ、その取り付けも容易である
ため、部品コスト及び製造コストが低い。更に、Oリン
グは弾性を有するため、ディスクを破損する虞がない。
また、従来の弾性シートを使用する場合に比べて、耐久
性が高い等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプ機及び該クランプ機を取
り付ける回転台を示す正断面図である。
【図2】本発明に係るクランプ機及び該クランプ機を取
り付ける回転台を示す正断面図である。
【図3】本発明に係る回転装置を示す正面図である。
【図4】従来のクランプ機の要部構成を模式的に示す部
分正断面図である。
【図5】従来の他のクランプ機を示す模式的部分側断面
図である。
【図6】従来の回転装置を示す模式的正面図である。
【符号の説明】
2 クランプ機 3 クランプ用Oリング 4 バネ 7 軸部 8 ヘッド 21 第1シリンダ 22 第2シリンダ 31 第1ロッド部 81 第1支持部 82 第2支持部 85 当接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに内嵌して該ディスクをクラン
    プするヘッド部を軸体の一端に有するクランプ機におい
    て、 前記ヘッド部は、ディスクの内径より小さい外径のOリ
    ングと、ディスクの一面側の内周縁部を支持する環状の
    第1支持部と、前記Oリングの外径と略同じ外径であ
    り、該第1支持部の内周縁に立設してあり、前記Oリン
    グを支持する環状の第2支持部とを有し、 前記Oリングを第2支持部に圧接して、Oリングがディ
    スクの他面側の内周縁部に当接するように変形させ、該
    Oリング及び前記第1支持部でディスクを挟持すること
    によってディスクをクランプし、変形したOリングを復
    形させることによって、ディスクのクランプを解除すべ
    くなしてあることを特徴とするディスクのクランプ機。
  2. 【請求項2】 ディスクに内嵌して該ディスクをクラン
    プするヘッド部を軸体の一端に有するクランプ機におい
    て、 前記ヘッド部は、ディスクの内径より小さい外径のOリ
    ングと、ディスクの一面側の内周縁部を支持する環状の
    第1支持部と、前記Oリングの外径と略同じ外径であ
    り、該第1支持部の内周縁に立設してあり、前記Oリン
    グを支持する環状の第2支持部とを有し、 該Oリングの第2支持部とは反対側に配置してあり、O
    リングを第2支持部に圧接させる圧接部材と、前記軸体
    を貫通する貫通孔及び前記第1支持部及び第2支持部内
    に進退可能に設けてあり、前記圧接部材を支持するロッ
    ドと、前記圧接部材にてOリングを変形させてディスク
    をクランプすべく、前記圧接部材が第2支持部に接近す
    る方向へ前記ロッドを付勢するバネと、変形させたOリ
    ングを復形させてディスクのクランプを解除すべく、前
    記圧接部材が第2支持部から離隔する方向へ、前記バネ
    による付勢に抗して前記ロッドを駆動するシリンダとを
    備えることを特徴とするディスクのクランプ機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のディスクのクラン
    プ機と、該クランプ機に設けてある軸体の中心軸と同軸
    上に出力軸が配置してあり、前記クランプ機を回転駆動
    するモータとを備えることを特徴とするディスクの回転
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102825485A (zh) * 2012-02-15 2012-12-19 沈阳富创精密设备有限公司 加工盘类零件的夹具
CN111230529A (zh) * 2020-03-18 2020-06-05 苏州宝优际科技股份有限公司 平衡夹具
CN111251037A (zh) * 2020-03-18 2020-06-09 苏州宝优际科技股份有限公司 工装夹及工装
WO2021157709A1 (ja) * 2020-02-06 2021-08-12 株式会社日進製作所 被加工物保持具、被加工物保持具用押圧部材および被加工物保持装置

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