JP2000107814A - プレスブレーキ - Google Patents

プレスブレーキ

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JP2000107814A
JP2000107814A JP10281625A JP28162598A JP2000107814A JP 2000107814 A JP2000107814 A JP 2000107814A JP 10281625 A JP10281625 A JP 10281625A JP 28162598 A JP28162598 A JP 28162598A JP 2000107814 A JP2000107814 A JP 2000107814A
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pressure
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hydraulic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧のエネルギー効率の向上、油温上昇の抑
制を図る。 【解決手段】 プレスブレーキ1の可動テーブル3を昇
降駆動する油圧シリンダ7の加圧側15と背圧側21に
それぞれ管路を介して双方向ポンプ19を連通する。加
圧側管路17と背圧側管路23のうちの低圧側の管路と
作動油供給源29とを連通せしめる低圧優先型切換弁2
7を加圧側管路17と背圧側管路23に連通する。例え
ば、可動テーブル3を固定テーブルの方向に急速移動時
は、双方向ポンプ19により油圧シリンダ7の背圧側2
1の作動油が加圧側15へ移動する。このとき背圧側2
1と加圧側15との面積差により加圧側15の方が低圧
になるので、作動油供給源29の作動油が低圧優先型切
換弁27により直接加圧側15へ吸い込まれる。双方向
ポンプ19では低圧側からの作動油のみが通過し過剰圧
力がかからず油温の上昇が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスブレーキに
関し、特に可動テーブルを昇降駆動するテーブルシリン
ダやクラウニング装置のクラウニングシリンダ等の油圧
シリンダをエネルギー効率よく作動せしめるプレスブレ
ーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレスブレーキは図13に示され
ているように上部テーブル201が可動テーブルとして
上下方向に可動する下降式プレスブレーキ203と、図
14に示されているように下部テーブル205が可動テ
ーブルとして可動する上昇式プレスブレーキ207があ
り、上記の可動テーブルと本体フレーム(サイドフレー
ム)209に固定された固定テーブルに装着したパンチ
PとダイDとの協働により板材が折曲げ加工される。な
お、上記の各可動テーブルが油圧シリンダ211により
油圧で駆動されるプレスブレーキは油圧式プレスブレー
キと称する。
【0003】油圧式プレスブレーキでは一般的に大容量
の油圧源とその供給される作動油の圧力、流量を電磁比
例弁やサーボ弁等のバルブにより変化させ、また経路を
変化させることにより可動テーブルを動作させるもので
ある。
【0004】例えば、図13においてはリリーフ弁21
3により使用最高圧力が決定され、切換弁215により
作動油の方向が切り換えられ、作動油が油圧シリンダ2
11に供給されて駆動される。
【0005】図14においては下部テーブル205が駆
動される動作は上記の図13における下降式プレスブレ
ーキ203と同様であり、下部テーブル205の高さは
ブリードオフバルブ217により最終位置決めが行われ
る。
【0006】なお、図13又は図14において、可動テ
ーブルとして上部テーブル201又は下部テーブル20
5を上下動せしめるシリンダ駆動部は、タンク233の
オイルがモータ235により駆動される油圧ポンプ23
7により行われるものである。
【0007】また、従来のプレスブレーキにおいては、
例えば図14及び図15に示されているように上部テー
ブル201及び下部テーブル205を支持する支持部材
219,221は各両端側で本体フレーム209に支持
されているという機械の構造上、曲げ加工が行われる際
には図16に示されているように上部テーブル201及
び下部テーブル205の長手方向のほぼ中央部(図16
においてハッチングを設けた範囲)が変形するために、
製品の長手方向のほぼ中央部の曲げ角度が甘くなる。
【0008】この製品の中央部の角度の中垂れを防止す
るための現在主流な方法としては、例えば図17に示さ
れているように圧力によって上部テーブル201が変形
するカーブと同様な曲率を下部テーブル205に持たせ
ることにより上記のような中垂れを防止している。
【0009】従来、下部テーブル205を湾曲させる主
な方法としては油圧式とメカ式の2通りがある。
【0010】油圧式は図17に示されているように下部
テーブル205に油圧式クラウニングシリンダ223が
設けられており、下部テーブル205は図18に示され
ているように前、後プレート225,227と中央プレ
ート229からなる3つのプレートによるサンドイッチ
構造になっており、前、後プレート225,227と中
央プレート229間でクラウニングシリンダ223が圧
力を発生させることにより下部テーブル205が湾曲に
形成される。
【0011】シリンダ駆動部231は図17においては
右側のクラウニングシリンダ223を代表して示されて
おり、通常、タンク233のオイルがモータ235によ
り駆動される油圧ポンプ237とクラウニングシリンダ
223との間にあるリリーフバルブ239を通してタン
ク233に戻されるような回路が構成されている。上記
のタンク233に戻される流量が電磁比例リリーフバル
ブ241を作動して調整されることによりクラウニング
シリンダ223の圧力が制御される。
【0012】メカ式は図19及び図20に示されている
ように下部テーブル205の長手方向に複数個のクサビ
243が下部テーブル205に配列されており、複数の
クサビ243の傾斜面に金型受け台245が載せられて
いる。各クサビ243の勾配は下部テーブル205の長
手方向の中央部がきつくなっており、両端側に行くに従
って緩くなっている。上記の複数のクサビ243が前後
に移動されることにより金型受け台245の上面が上部
テーブル201と同様の湾曲形状が形成される構造であ
る。
【0013】ちなみに、図20においては(A)に対し
てクサビ243が左方向に移動されると(B)に示され
ているように金型受け台245の上面が上方に移動さ
れ、クサビ243が右方向に移動されると(C)に示さ
れているように金型受け台245の上面が下方に移動さ
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13及び
図14に示されるような従来の油圧式プレスブレーキに
おいては、回路内の油圧を確保するために油圧ポンプ2
37が常時回転され、且つ余分な作動油がリリーフ弁2
13よりオイルタンク233に逃がされる。従って以下
に示されるような問題点があった。
【0015】 (1) 不要なエネルギーが熱となり油温が上昇する。 (2) 油圧モータが常時回転するので無駄な消費電力が
発生している。 (3) 作動油が発熱するので冷却装置が必要となる。 (4) 油温の上昇により作動油の劣化が激しい。 (5) 大きな騒音が発生する。 (6) 油温の上昇を押さえるために必要以上の余分な作
動油が必要となる。 (7) 油温の上昇により機械が局部的に熱せられ変形す
る。 (8) 油温の変化によりバルブの開度特性が変化する。
【0016】以上のことから、プレスブレーキによる加
工特性としては経時変化により製品の折曲げ角度がバラ
ツクという問題点があった。
【0017】また、エネルギー効率が大変悪いためにす
べて熱になって消費されているという問題点があった。
【0018】また、図17に示されているように下部テ
ーブル205を湾曲させるための油圧式の方法では、ブ
リードオフ回路のためにメータイン回路に比べて負荷を
駆動する圧力しか回路に発生しないので、従来の油圧回
路としてはエネルギー効率としては優れている。
【0019】しかし、油圧を発生させるときはリリーフ
バルブ239により回路を絞り抵抗として制御している
ので、エネルギーはロスとなり、すべて熱に変化されて
結果的に油温の上昇につながることになるという問題点
があった。プレスブレーキの場合は油温が上昇すると、
前述した図13及び図14における問題点と同様に、機
械各部が熱により変形し、製品の折曲げ角度がバラツク
という問題点があった。
【0020】また、負荷の状態に関係なく油圧ポンプ2
37は常時一定の回転速度で駆動されている。必然的に
作動油は油圧回路の管路内を常時循環しているので、無
負荷であっても油温は上昇し作動油の劣化が激しいとい
う問題点があった。また、常時騒音が発生されているこ
とになる。
【0021】また、図19に示されているように下部テ
ーブル205を湾曲させるためのメカ式の方法では、上
述した油圧式と比較してエネルギーのロス等が無いので
発熱する部分はなく、騒音等が発生することがないの
で、この点では大変優れているが、傾斜角が異なる複数
のクサビ243が必要となるので、コスト高や調整の難
しさが問題となる。
【0022】また、メカ式は曲げ加工中にクラウニング
量の変更ができないので、油圧式に比べて機能的に劣っ
ている。
【0023】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、油圧のエネルギー効率の向上
を図り、作動油の温度上昇を減少し、作動油の容量を削
減し、オイルクーラ等の冷却装置を不要とし、低騒音を
図り、曲げ角度の経時変化を削減し、油圧ポンプのサイ
ズを小さくし、作動油交換不要を実現することを可能と
するプレスブレーキを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のプレスブレーキは、可動テ
ーブルと固定テーブルに装着したパンチとダイとの協働
により板材を折曲げ加工するプレスブレーキにおいて、
可動テーブルを昇降駆動する油圧シリンダを設け、この
油圧シリンダの加圧側に連通する加圧側管路と油圧シリ
ンダの背圧側に連通する背圧側管路との作動油を直接、
吐出方向・流量・圧力を制御する双方向流体ポンプを設
け、前記加圧側、背圧側管路のうちの低圧側の管路に作
動油の流れを切換える低圧優先型切換弁を前記加圧側管
路の途中と背圧側管路の途中とに接続せしめると共に前
記低下優先型切換弁を作動油供給源に連通してなること
を特徴とするものである。
【0025】したがって、可動テーブルを固定テーブル
の方向に急速移動時は、双方向流体ポンプにより油圧シ
リンダの背圧側の作動油が加圧側へ移動する。このとき
は背圧側と加圧側との面積差により加圧側の方が低圧に
なるので、低圧優先型切換弁により作動油供給源からの
作動油が直接加圧側へ吸い込まれる。双方向流体ポンプ
では低圧側からの作動油のみが通過するので過剰圧力が
かからないため油温の上昇が抑えられる。
【0026】曲げ加工時は加圧側の方が高圧になるの
で、低圧優先型切換弁により作動油供給源からの作動油
が直接背圧側へ吸い込まれる。通常のシリンダによる加
圧の場合は背圧側と加圧側の圧力と面積からの差分より
加圧力が決定されるが、本システムでは加圧停止中には
加圧力に必要のないロッド圧力は発生しない。
【0027】可動テーブルを固定テーブルから離れる方
向に急速移動時は、双方向流体ポンプにより油圧シリン
ダの加圧側の作動油が背圧側へ移動する。このときは加
圧側の面積が大きいために加圧側の作動油が抜けないの
で背圧側の方が高圧になる。加圧側と作動油供給源との
間が低圧優先型切換弁により連通するので、加圧側の大
流量の作動油は双方向流体ポンプを経由せずに直接作動
油供給源へ戻される。したがって、双方向流体ポンプに
より移動される作動油には過剰な圧力がかからないので
油温の上昇が抑えられる。
【0028】結果として、油圧のエネルギー効率の向
上、油温上昇の抑制、作動油の容量の削減、作動油冷却
装置の不要化、低騒音化、曲げ角度の経時変化の減少、
油圧ポンプの小サイズ化による省スペース化、作動油交
換不要が実現される。
【0029】請求項2によるこの発明のプレスブレーキ
は、可動テーブルと固定テーブルに装着したパンチとダ
イとの協働により板材を折曲げ加工するプレスブレーキ
において、可動テーブルを昇降駆動する油圧シリンダを
小シリンダと大シリンダとから構成し、作動油の吐出方
向・流量・圧力を制御する双方向流体ポンプを作動油供
給源に連通すると共に無負荷時に可動テーブルを停止状
態に維持すると共に上昇及び下降時及び曲げ加工時に弁
を開放する第1方向制御弁を介して前記小シリンダを前
記双方向流体ポンプに連通し、曲げ加工時にのみ弁を開
放する第2方向制御弁を介して前記大シリンダを前記双
方向流体ポンプに連通すると共に、上昇及び下降時及び
曲げ加工時に弁を開放する第3方向制御弁を介して前記
大シリンダを前記作動油供給源に直接連通してなること
を特徴とするものである。
【0030】したがって、可動テーブルが無負荷時は、
第1方向制御弁により小シリンダの圧力が保持されるの
で、双方向流体ポンプには負荷がかからない。
【0031】可動テーブルを固定テーブルの方向に急速
移動時は、双方向流体ポンプの回転により作動油供給源
からの作動油が第1方向制御弁を経て小シリンダに供給
されて固定テーブルの方向に移動する。このとき、大シ
リンダは負圧となるが第3方向制御弁が開放されている
ので作動油供給源の作動油が直接大シリンダへ吸い込ま
れる。双方向流体ポンプにより移動される小シリンダの
作動油は比較的少量であるので油温の上昇が抑えられ
る。
【0032】曲げ加工時は双方向流体ポンプの回転によ
り作動油供給源からの作動油が第1方向制御弁を経て小
シリンダに供給されると共に第2方向制御弁を経て大シ
リンダにも供給されるので、曲げスピードは減少するが
曲げ力が増大する。
【0033】可動テーブルを固定テーブルから離れる方
向に急速移動時は、第1方向制御弁と第3方向制御弁が
開放されると共に双方向流体ポンプの逆回転により小シ
リンダの作動油が作動油供給源へ戻される。このとき、
大シリンダの作動油は第3方向制御弁を経由して直接作
動油供給源へ戻される。双方向流体ポンプにより移動さ
れる小シリンダの作動油は比較的少量であるので油温の
上昇が抑えられる。
【0034】結果として、請求項1記載の作用と同様
に、油圧のエネルギー効率の向上、油温上昇の抑制、作
動油の容量の削減、作動油冷却装置の不要化、低騒音
化、曲げ角度の経時変化の減少、油圧ポンプの小サイズ
化による省スペース化、作動油交換不要が実現される。
【0035】請求項3によるこの発明のプレスブレーキ
は、請求項2記載のプレスブレーキにおいて、前記第1
方向制御弁に連通する両側の管路に、双方向流体ポンプ
からの作動油を小シリンダへ流入可能であると共に小シ
リンダからの作動油の逆流を防止するチェック弁を並設
してなることを特徴とするものである。
【0036】したがって、第1方向制御弁に連通する両
側の管路に並設したチェック弁は、小シリンダへ流入し
た双方向流体ポンプからの作動油の逆流を確実に防止す
るので、無負荷状態では双方向流体ポンプに負荷がかか
らないので回転不要にできる。
【0037】請求項4によるこの発明のプレスブレーキ
は、可動テーブルと固定テーブルに装着したパンチとダ
イとの協働により板材を折曲げ加工するプレスブレーキ
において、前記可動テーブルのたわみ量を調整するクラ
ウニングシリンダを備えたクラウニング装置を設け、作
動油供給源からの作動油の吐出方向・流量・圧力を制御
する双方向流体ポンプを作動油供給管路を経て前記クラ
ウニングシリンダに連通すると共に、前記作動油供給管
路に双方向流体ポンプからの作動油をクラウニングシリ
ンダへ流入可能であると共にクラウニングシリンダから
の作動油の逆流を防止する第1チェック弁を介設し、前
記双方向流体ポンプを絞り弁と第2チェック弁とを介し
て並列に作動油供給源に連通し、前記第1チェック弁と
前記双方向流体ポンプとの間の作動油供給管路と作動油
供給源とを第3チェック弁を介して連通し、前記第1チ
ェック弁とクラウニングシリンダの間の作動油供給管路
と作動油供給源とをパイロットチェック弁を介して連通
し、このパイロットチェック弁を前記双方向流体ポンプ
と絞り弁との間の管路に連通してなることを特徴とする
ものである。
【0038】したがって、クラウニングシリンダの圧力
上昇動作時は、双方向流体ポンプの回転により作動油供
給源からの作動油が第2チェック弁と第1チェック弁を
経てクラウニングシリンダへ供給され圧力が上昇する。
設定圧力まで上昇すると双方向流体ポンプの回転が停止
するが、第1チェック弁により双方向流体ポンプ側へ逆
流することなくクラウニングシリンダの圧力は維持され
る。双方向流体ポンプには負荷がかからないので油温の
上昇が抑えられる。
【0039】クラウニングシリンダの減圧動作では、双
方向流体ポンプの逆回転により作動油供給源からの作動
油が第3チェック弁を経由して双方向流体ポンプを通過
して絞り弁を経て再び作動油供給源へ戻される。このと
き、絞り弁を通過する手前では圧力が上昇し、この圧力
がパイロットチェック弁にパイロット圧として作用する
のでパイロットチェック弁が開放され、クラウニングシ
リンダの高圧、大流量の作動油は双方向流体ポンプを通
過することなくパイロットチェック弁を経て作動油供給
源へ戻される。
【0040】双方向流体ポンプはパイロット圧を発生せ
しめるための低圧で少量の作動油を制御するだけである
ので油温の上昇が抑えられる。
【0041】請求項5によるこの発明のプレスブレーキ
は、可動テーブルと固定テーブルに装着したパンチとダ
イとの協働により板材を折曲げ加工するプレスブレーキ
において、前記可動テーブルのたわみ量を調整するクラ
ウニングシリンダを備えたクラウニング装置を設け、作
動油供給源からの作動油を供給する流体ポンプを作動油
供給管路を経て前記クラウニングシリンダに連通すると
共に前記作動油供給管路に前記流体ポンプからの作動油
をクラウニングシリンダへ流入可能であると共にクラウ
ニングシリンダからの作動油の逆流を防止する第1チェ
ック弁を介設し、この第1チェック弁と前記双方向流体
ポンプとの間の作動油供給管路と作動油供給源とを電磁
比例アンロードリリーフバルブを介して連通し、前記流
体ポンプを駆動する駆動手段に前記クラウニングシリン
ダの圧力を上昇せしめるべく駆動指令を与える圧力上昇
回路と、前記クラウニングシリンダの圧力を減圧せしめ
るべく指令を電磁比例アンロードリリーフバルブに与え
る減圧回路とを備えた圧力制御部を設けてなることを特
徴とするものである。
【0042】したがって、油圧ポンプは圧力を上昇する
ときのみ動作し、クラウニングシリンダの圧力が設定圧
力に達成すると停止する。その後は、第1チェック弁に
よりクラウニングシリンダの圧油は逆流せず圧力が保持
されるので油圧ポンプには反力が生じない。また、圧力
保持中はエネルギーのロスが無いので油温が上昇するこ
とはない。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレスブレーキの
実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0044】(第1実施の形態)図1を参照するに、本
実施の形態に係わるプレスブレーキ1は例えば下降式で
あり、可動テーブルとしての上部テーブル3はその長手
方向の両端側が本体フレームを構成する側板5に固定さ
れた油圧シリンダとしての例えば上部テーブルシリンダ
7のピストンロッド9の先端に連結され、この上部テー
ブルシリンダ7の動作により昇降自在に設けられてい
る。
【0045】上部テーブル3を昇降駆動するシステムと
しては油圧回路部11と制御部13とから構成されてい
る。
【0046】油圧回路部11には、上部テーブルシリン
ダ7の加圧側としてのヘッド側15は加圧側管路17を
経て双方向流体ポンプとしての例えば双方向ポンプ19
に接続され、シリンダ7の背圧側としてのロッド側21
は背圧側管路23を経て上記の双方向ポンプ19に接続
されている。この双方向ポンプ19は加圧側管路17と
背圧側管路23との作動油を直接、吐出方向・流量・圧
力を制御するポンプであり、駆動モータとしての例えば
サーボモータ25により回転駆動される。
【0047】したがって、サーボモータ25により双方
向ポンプ19が回転することによりシリンダ7のロッド
側21の作動油がヘッド側15に移動し、あるいはシリ
ンダ7のヘッド側15の作動油がロッド側21に移動す
ることになり、上部テーブルシリンダ7のピストンロッ
ド9が上下動作する。
【0048】また、1つの管路を他の2つの管路のうち
の低圧側に連通せしめる機能を有する低圧優先型切換弁
としての例えば低圧優先型シャトル弁27が加圧側管路
17と背圧側管路23に上述した双方向ポンプ19と並
列に連通されており、しかも低圧優先型シャトル弁27
は作動油供給源としての例えばオイルタンク29にタン
ク側管路31を経て連通されている。なお、低圧優先型
シャトル弁27と加圧側管路17とは加圧側シャトル弁
管路33を経て連通されており、低圧優先型シャトル弁
27と背圧側管路23とは背圧側シャトル弁管路35を
経て連通されている。
【0049】ちなみに、低圧優先型シャトル弁27とし
ては、例えば加圧側シャトル弁管路33と背圧側シャト
ル弁管路35の両方の圧力が取り込まれてパイロット操
作により圧力の高い方が低圧優先型シャトル弁27のブ
ロックを押圧することにより、圧力の低い方の管路がタ
ンク側管路31と連通する構造となっている。
【0050】なお、低圧優先型切換弁としては上記の低
圧優先型シャトル弁27に限定されず、加圧側管路17
と背圧側管路23の圧力を監視し、圧力の低い側の管路
とタンク側管路31とを接続せしめる切換弁であればよ
い。例えば、上部テーブルシリンダ7のロッド側21と
ヘッド側15の圧力をそれぞれ圧力検出装置等の検出手
段により検出されたデータを制御装置により監視し、こ
の制御装置により電磁切換弁等の切換弁に指令が与えら
れて圧力の低い側の管路とタンク側管路31とを接続す
るように構成することもできる。
【0051】また、上記の加圧側管路17にはリリーフ
弁37を経てタンク側管路31に連結されている。
【0052】また、プレスブレーキ1には上部テーブル
3の位置を検出するテーブル位置センサ39が設けられ
ており、このテーブル位置センサ39にて検出された検
出データの帰還信号は制御部13にフィードバックされ
るよう構成されている。
【0053】制御部13としては、フィードバックされ
たテーブル位置の検出データと予め設定されたテーブル
位置指令と比較されて、その差が制御要素としてサーボ
モータ25の回転指令がアンプ41に入力される。この
入力された回転指令に従ってサーボモータ25が回転さ
れ双方向ポンプ19が回転するので、上部テーブルシリ
ンダ7に作動油が流れて上部テーブル3が動作する。
【0054】上記構成により、プレスブレーキ1の動
作、とりわけ可動テーブルとしての上部テーブル3の動
作について図2〜図4を参照して説明する。
【0055】上部テーブル3の動作としては、急下降動
作、曲げ加工動作、上昇動作に分類できる。
【0056】図2を参照するに、急下降動作は矢印に示
されているように双方向ポンプ19によりロッド側21
の作動油がヘッド側15に移動する。このとき、上部テ
ーブル3の自重落下と、上部テーブルシリンダ7のロッ
ド側21とヘッド側15との面積差とからヘッド側15
の圧力、換言すれば加圧側管路17及び加圧側シャトル
弁管路33の圧力がロッド側21の背圧側管路23及び
背圧側シャトル弁管路35より低下するので、低圧優先
型シャトル弁27によりタンク側管路31と加圧側シャ
トル弁管路33が接続される。ちなみに、本実施の形態
では上部テーブルシリンダ7のロッド側21とヘッド側
15との面積差は、1:10である。
【0057】したがって、オイルタンク29の作動油は
低圧優先型シャトル弁27から加圧側シャトル弁管路3
3を経て加圧側管路17に吸い込まれて流れるので、こ
の急下降動作では双方向ポンプ19としてはロッド側2
1から排出される作動油の必要な流量が確保できればよ
い。したがって、双方向ポンプ19により移動される作
動油には過剰な圧力がかからないので、従来のように油
温が上昇することはない。
【0058】図3を参照するに、曲げ加工動作は矢印に
示されているように双方向ポンプ19によりロッド側2
1の作動油がヘッド側15に移動する。このとき、曲げ
加工動作では必然的に上部テーブルシリンダ7のヘッド
側15の圧力が上昇する。換言すれば加圧側管路17及
び加圧側シャトル弁管路33の圧力よりロッド側21の
背圧側管路23及び背圧側シャトル弁管路35の方が圧
力が低くなるので、低圧優先型シャトル弁27によりタ
ンク側管路31と背圧側シャトル弁管路35が接続され
る。
【0059】したがって、オイルタンク29の作動油は
低圧優先型シャトル弁27から背圧側シャトル弁管路3
5を経て背圧側管路23にロッド側21とヘッド側15
の面積差分の作動油が吸い込まれて流れる。通常の上部
テーブルシリンダ7による加圧の場合はロッド側21と
ヘッド側15の圧力と面積からの差分より加圧力が決定
される。しかし、本システムでは加圧停止中には加圧力
に必要のないロッド圧力は発生しない。
【0060】図4を参照するに、上昇動作は矢印に示さ
れているように双方向ポンプ19によりヘッド側15の
作動油がロッド側21に移動する。このとき、上部テー
ブルシリンダ7のヘッド側15の面積の方が大きいため
にヘッド側15の作動油が抜けないので、ロッド側21
の圧力が上昇する。換言すれば、ヘッド側15の加圧側
管路17及び加圧側シャトル弁管路33の圧力がロッド
側21の背圧側管路23及び背圧側シャトル弁管路35
より低下するので、低圧優先型シャトル弁27によりタ
ンク側管路31と加圧側シャトル弁管路33が接続され
る。
【0061】したがって、前述したように本実施の形態
では上部テーブルシリンダ7のロッド側21とヘッド側
15との面積差は、1:10であるので、ヘッド側15
から大流量の作動油が排出されるが、この大流量の作動
油は双方向ポンプ19を経由せずに、加圧側管路17及
び加圧側シャトル弁管路33から低圧優先型シャトル弁
27を経てタンク側管路31よりオイルタンク29に戻
されるので、この上昇動作では双方向ポンプ19として
はロッド側21に上昇時必要な作動油の流量が確保でき
ればよい。したがって、双方向ポンプ19により移動さ
れる作動油には過剰な圧力がかからないので、従来のよ
うに油温が上昇することはない。
【0062】なお、本実施の形態では、以上の動作にお
いてプレスブレーキ1の接近速度と曲げ速度の比は約
1:10である。また、本実施の形態では上部テーブル
シリンダ7のロッド側21とヘッド側15との面積差
は、1:10であるが、下降式プレスブレーキの場合、
双方向ポンプ19により移動される作動油は上部テーブ
ルシリンダ7のロッド側21へ供給あるいは排出される
流量だけ確保されればよいので、双方向ポンプ19の容
量は通常のシリンダの動作の1/10でよいことにな
る。この点は、低コスト化及び省スペース化の面からも
効果的である。
【0063】(第2実施の形態)本発明のプレスブレー
キの他の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。
【0064】図5を参照するに、本実施の形態に係わる
プレスブレーキ1は例えば上昇式であり、可動テーブル
としての下部テーブル43はその長手方向の両端側が図
示せざる本体フレームに固定された油圧シリンダとして
の例えば下部テーブルシリンダ45のピストンロッド4
7の先端に連結され、この下部テーブルシリンダ45の
動作により昇降自在に設けられている。なお、下部テー
ブルシリンダ45は小シリンダ49と大シリンダ51と
から構成されている。
【0065】下部テーブル43を昇降駆動するシステム
としては油圧回路部53と制御部55とから構成されて
いる。
【0066】油圧回路部53には、双方向流体ポンプと
しての例えば双方向ポンプ57が設けられている。双方
向ポンプ57は正逆転可能でPポートからTポートへ、
あるいはTポートからPポートへ双方の作動油を送るこ
とができる。つまり、吐出方向・流量・圧力を制御する
ポンプであり、駆動モータとしての例えばサーボモータ
59により回転駆動される。
【0067】双方向ポンプ57のTポートは第1タンク
側管路61を経て作動油供給源としての例えばオイルタ
ンク29に連通されており、双方向ポンプ57のPポー
トはポンプ側管路63を経て第1ソレノイドバルブSO
L1のBポートに連通されており、第1ソレノイドバル
ブSOL1のAポートは第1シリンダ側管路65を経て
小シリンダ49に連通されている。また、第1ソレノイ
ドバルブSOL1のAポート側とBポート側の管路、つ
まり第1シリンダ側管路65とポンプ側管路63には第
1ソレノイドバルブSOL1と並列に第1逆止弁67を
介してバイパスされている。
【0068】上記の第1ソレノイドバルブSOL1と第
1逆止弁67は、無負荷時に下部テーブル43を停止状
態に維持し、上昇及び下降時及び曲げ加工時に第1シリ
ンダ側管路65とポンプ側管路63とを連通せしめる第
1方向制御弁69を構成している。
【0069】大シリンダ51は、曲げ加工時にのみ弁を
開放する第2方向制御弁71としての例えば第2ソレノ
イドバルブSOL2を介して第2シリンダ側管路73並
びに第2タンク側管路75により双方向ポンプ57に連
通されている。さらに、上記の大シリンダ51は、上昇
及び下降時及び曲げ加工時に弁を開放する第3方向制御
弁77を経てオイルタンク29に直接連通されている。
【0070】この第3方向制御弁77としては、例えば
第3ソレノイドバルブSOL3と第3逆止弁79とから
構成されている。大シリンダ51は第3ソレノイドバル
ブSOL3のAポートに第3シリンダ側管路81を経て
連通されており、第3ソレノイドバルブSOL3のBポ
ートは第3タンク側管路83を経てオイルタンク29に
連通されている。また、第3ソレノイドバルブSOL3
のAポート側とBポート側の管路、つまり第3シリンダ
側管路81と第3タンク側管路83には第3ソレノイド
バルブSOL3と並列に第3逆止弁79を介してバイパ
スされている。
【0071】また、上記のポンプ側管路63はリリーフ
弁85を経てオイルタンク29に連通されている。
【0072】また、プレスブレーキ1には前述した実施
の形態とほぼ同様に、下部テーブル43の位置を検出す
るテーブル位置センサ87が設けられており、このテー
ブル位置センサ87にて検出された検出データの帰還信
号は制御部55にフィードバックされるよう構成されて
いる。
【0073】制御部55としては前述した実施の形態と
ほぼ同様であり、フィードバックされたテーブル位置の
検出データと予め設定されたテーブル位置指令と比較さ
れて、その差が制御要素としてサーボモータ59の回転
指令がアンプ89に入力される。この入力された回転指
令に従ってサーボモータ59が回転され双方向ポンプ5
7が回転するので、下部テーブルシリンダ45つまり小
シリンダ49、大シリンダ51に作動油が流れて下部テ
ーブル43が動作する。
【0074】上記構成により、プレスブレーキ1の動
作、とりわけ可動テーブルとしての下部テーブル43の
動作について図6〜図8を参照して説明する。
【0075】上部テーブル3の動作としては、急上昇動
作、曲げ加工動作、急下降動作に分類できる。
【0076】図5を参照するに、無負荷停止状態では第
1、第2、第3ソレノイドバルブSOL1、SOL2、
SOL3はすべてOFF状態にある。小シリンダ49側
の第1逆止弁67により下部テーブル43の位置が維持
される。大シリンダ51側の第2ソレノイドバルブSO
L2からのリークが考えられるので、テーブル保持には
期待できない。
【0077】図6を参照するに、急上昇動作では第1、
第2、第3ソレノイドバルブSOL1、SOL2、SO
L3はすべてOFF状態にある。
【0078】制御部55から回転指令を受けてサーボモ
ータ59が回転駆動して双方向ポンプ57が回転される
と、矢印に示されているようにオイルタンク29の作動
油が第1タンク側管路61、双方向ポンプ57、ポンプ
側管路63から第1逆止弁67を経て第1シリンダ側管
路65から小シリンダ49に供給されて、小シリンダ4
9により下部テーブル43が急上昇する。
【0079】これに伴って、大シリンダ51は負圧とな
るのでオイルタンク29の作動油が第3タンク側管路8
3から第3方向制御弁77の第3逆止弁79を経て第3
シリンダ側管路81から大シリンダ51に吸い込まれ
る。
【0080】したがって、この急上昇動作では双方向ポ
ンプ57としてはオイルタンク29の作動油を小シリン
ダ49に必要な流量が確保できればよいので、双方向ポ
ンプ57により移動される作動油は比較的少量であるの
で、従来のように油温が上昇することはない。
【0081】図7を参照するに、曲げ加工動作では第
1、第2ソレノイドバルブSOL1、SOL2はON状
態で、第3ソレノイドバルブSOL3はOFF状態にあ
る。
【0082】曲げ加工動作は第2ソレノイドバルブSO
L2がON状態になり第3ソレノイドバルブSOL3は
OFF状態であるので、急上昇動作時に小シリンダ49
にのみ供給されていた作動油が矢印に示されているよう
に大シリンダ51にも供給されるため、曲げスピードは
減少するが曲げ力が増大する。
【0083】なお、加圧停止では、第1ソレノイドバル
ブSOL1がON状態になりAポートとBポートが連通
されるため、双方向ポンプ57の微少な正逆回転により
テーブル位置が維持される。
【0084】図8を参照するに、急下降動作では第1、
第3ソレノイドバルブSOL1、SOL3はON状態
で、第2ソレノイドバルブSOL2はOFF状態にあ
る。
【0085】このとき、大シリンダ51及び小シリンダ
49の双方のシリンダ圧は低下し、下部テーブル43の
自重にて下降を開始し始めると共に、制御部55から回
転指令を受けてサーボモータ59が回転駆動し、双方向
ポンプ57は作動油がPポートからTポートへ流れる方
向に回転される。このとき小シリンダ49の作動油は双
方向ポンプ57の回転により矢印に示されているように
オイルタンク29へ流れる量がコントロールされて下部
テーブル43の位置が制御される。
【0086】大シリンダ51の作動油は、第3ソレノイ
ドバルブSOL3を通過してオイルタンク29へ戻され
る。
【0087】なお、圧抜き時のショック対策として、曲
げ加工の状況によっては一度双方向ポンプ57を反転さ
せて管路内の圧を抜いてから各ソレノイドバルブSOL
1,SOL2,SOL3の切換えが必要になることが予
想される。
【0088】(第3実施の形態)本発明のプレスブレー
キの他の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。
【0089】図9を参照するに、本実施の形態に係わる
プレスブレーキ1は上昇式であり、可動テーブルとして
の図示せざる下部テーブルにはその長手方向のほぼ中央
に油圧式クラウニングシリンダ91を備えたクラウニン
グ装置93(従来の技術の項で述べたものと同様であ
る)が設けられている。
【0090】クラウニングシリンダ91を昇降駆動する
システムとしては油圧回路部95と電気制御部97とか
ら構成されている。
【0091】油圧回路部95には、双方向流体ポンプと
しての例えば双方向ポンプ99が設けられている。双方
向ポンプ99は正逆転可能でPポートからTポートへ、
あるいはTポートからPポートへ双方の作動油を送るこ
とができる。つまり、吐出方向・流量・圧力を制御する
ポンプであり、駆動モータとしての例えばサーボモータ
101により回転駆動される。
【0092】双方向ポンプ99のPポートは作動油供給
管路103を経てクラウニングシリンダ91に連通され
ており、上記の作動油供給管路103には第1チェック
弁CV1が介設されている。この第1チェック弁CV1
は双方向ポンプ99から供給される作動油をクラウニン
グシリンダ91へ流入可能であると共にクラウニングシ
リンダ91からの作動油の逆流を防止するものである。
【0093】双方向ポンプ99のTポートは第1タンク
側管路105に介設した絞り弁107を経て作動油供給
源としての例えばオイルタンク29に連通されており、
双方向ポンプ99のTポートには上記の第1タンク側管
路105と並列に設けた第2タンク側管路109に第2
チェック弁CV2が介設され、この第2チェック弁CV
2を経て作動油供給源としての例えばオイルタンク29
に連通されている。
【0094】上記の第1チェック弁CV1と双方向ポン
プ99との間の作動油供給管路103にはオイルタンク
29に連通する第3タンク側管路111が分岐して連通
されており、第3タンク側管路111には第3チェック
弁CV3が介設されている。
【0095】また、上記の第1チェック弁CV1とクラ
ウニングシリンダ91の間の作動油供給管路103には
オイルタンク29に連通する第4タンク側管路113が
分岐して連通されており、第4タンク側管路113には
パイロットチェック弁PC1としての例えばばね付きパ
イロットチェック弁PC1が介設されている。このばね
付きパイロットチェック弁PC1は常時はバネ圧により
弁が閉塞されており、絞り弁107と双方向ポンプ99
との間の第1タンク側管路105内のパイロット圧によ
り弁を開閉しクラウニングシリンダ91の作動油をオイ
ルタンク29に逃がすものである。
【0096】また、上記の第1チェック弁CV1とクラ
ウニングシリンダ91の間の作動油供給管路103には
オイルタンク29に連通する第5タンク側管路115が
分岐して連通されており、第5タンク側管路115には
リリーフバルブ117が介設されている。
【0097】また、リリーフバルブ117と作動油供給
管路103との間の第5タンク側管路115にはクラウ
ニングシリンダ91内の圧力を検出する圧力センサ11
9が設けられており、この圧力センサ119にて検出さ
れた検出データの帰還信号は電気制御部97にフィード
バックされるよう構成されている。
【0098】電気制御部97としては、フィードバック
された圧力検出データが予め設定された圧力指令と比較
されて、その差が制御要素としてサーボモータ101の
回転指令がサーボアンプ121に入力される。この入力
された回転指令に従ってサーボモータ101が回転され
双方向ポンプ99が回転するので、クラウニングシリン
ダ91に作動油が流れて下部テーブルの上面が湾曲形成
されるよう動作する。
【0099】上記構成により、クラウニングシリンダ9
1の動作について図10及び図11を参照して説明す
る。
【0100】クラウニングシリンダ91の動作として
は、圧力上昇動作、減圧動作に分類される。
【0101】図10を参照するに、圧力上昇動作では圧
力指令と圧力センサ119の帰還信号との関係に基づい
てクラウニングシリンダ91の圧力を上昇せしめる場
合、双方向ポンプ99は作動油がTポートからPポート
に流れる方向に回転される。
【0102】この双方向ポンプ99の回転により、矢印
に示されているようにオイルタンク29の作動油がタン
ク側管路109、第2チェック弁CV2、双方向ポンプ
99、作動油供給管路103から第1チェック弁CV1
を経てクラウニングシリンダ91に供給されて、クラウ
ニングシリンダ91のピストンロッド123により下部
テーブルの上面が湾曲形成される。
【0103】このとき、パイロットチェック弁PC1及
び第3チェック弁CV3は、逆止弁であるので回路的に
作動油は流れない。
【0104】クラウニングシリンダ91内の圧力が上昇
し、設定圧力に達成した場合、双方向ポンプ99は停止
する。双方向ポンプ99の吐出が停止したことにより、
第1チェック弁CV1が閉塞してクラウニングシリンダ
91の圧力は第1チェック弁CV1とクラウニングシリ
ンダ91との間にて発生するので、双方方向ポンプには
反力が生じない。
【0105】したがって、圧力を上昇せしめるためのエ
ネルギーは必要であるが、予め設定した圧力にすると、
その後は外部からのエネルギー(駆動モータの仕事)は
必要としない。但し、各弁からのリーク分は除く。
【0106】また、圧力保持中はエネルギーのロスが無
いので、従来のように油温が上昇することはない。
【0107】図11を参照するに、減圧動作では油圧回
路構成として主回路とパイロット回路とに分類される。
【0108】減圧動作では双方向ポンプ99の回転方向
が圧力上昇動作とは逆となり、作動油はPポートからT
ポートに流れる。双方向ポンプ99が減圧側に回転する
とPポート側の圧力が下がる。しかも、第1チェック弁
CV1は閉じる方向に作用するのでクラウニングシリン
ダ91の作動油は双方向ポンプ99には流れ込まない。
したがって、Pポート側の作動供給管路に接続されてい
る第3タンク側管路111の第3チェック弁CV3を経
由してオイルタンク29の作動油が吸い込まれることに
なる。
【0109】双方向ポンプ99のTポート側から吐出さ
れた作動油は、第1タンク側管路105及び絞り弁10
7を通過してオイルタンク29に戻される。このとき、
Tポート側の第1タンク側管路105内は絞り弁107
で絞られているので圧力が発生する。このTポート側の
第1タンク側管路105内に発生する圧力は、双方向ポ
ンプ99の回転の速度によって比例的に変化する。この
Tポート側の第1タンク側管路105内の圧力は主回路
のパイロット圧力として利用される。
【0110】すなわち、上記のパイロット圧力によりパ
イロット回路内のバネ付きパイロットチャック弁PC1
が動作して弁が開閉され、図11の矢印に示されている
ようにクラウニングシリンダ91の作動油がオイルタン
ク29に戻される。
【0111】以上のように、減圧動作時はクラウニング
シリンダ91に発生している高圧、大流量の作動油は双
方向ポンプ99にて直接制御されるのではなく、双方向
ポンプ99は低圧で少量のパイロット圧を制御するのみ
で良いので、小さいエネルギーで減圧動作の制御が可能
である。
【0112】(第4実施の形態)本発明のプレスブレー
キの他の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。
【0113】図12を参照するに、上述した図9におけ
る油圧式クラウニングシリンダ91を備えたクラウニン
グ装置93を作動する場合を例として説明する。
【0114】クラウニングシリンダ91を昇降駆動する
システムとしては油圧回路部125と電気制御部127
とから構成されている。
【0115】油圧回路部125には、オイルタンク29
からの作動油を供給する流体ポンプとしての例えば油圧
ポンプ129が設けられており、油圧ポンプ129は駆
動モータとしての例えばサーボモータ131により回転
駆動される。
【0116】油圧ポンプ129の吸込み側は第1タンク
側管路133を介してオイルタンク29に連通されてい
る。
【0117】油圧ポンプ129の吐出側は作動油供給管
路135を経てクラウニングシリンダ91に連通されて
おり、上記の作動油供給管路135には第1チェック弁
CV1が介設されている。この第1チェック弁CV1は
油圧ポンプ129から供給される作動油をクラウニング
シリンダ91へ流入可能であると共にクラウニングシリ
ンダ91からの作動油の逆流を防止するものである。
【0118】また、上記の第1チェック弁CV1とクラ
ウニングシリンダ91の間の作動油供給管路135には
オイルタンク29に連通する第2タンク側管路137が
分岐して連通されており、第2タンク側管路137には
電磁比例流量制御弁としての例えば電磁比例アンロード
リリーフバルブ139が介設されている。この電磁比例
アンロードリリーフバルブ139は詳しくは後述する電
気制御部127に電気的に接続されている。
【0119】また、上記の第1チェック弁CV1とクラ
ウニングシリンダ91の間の作動油供給管路135には
オイルタンク29に連通する第3タンク側管路141が
分岐して連通されており、第3タンク側管路141には
リリーフバルブ143が介設されている。
【0120】また、第1チェック弁CV1とクラウニン
グシリンダ91の間の作動油供給管路135にはクラウ
ニングシリンダ91内の圧力を検出する圧力センサ14
5が設けられており、この圧力センサ145にて検出さ
れた検出データの帰還信号は電気制御部127にフィー
ドバックされるよう構成されている。
【0121】電気制御部127としては、油圧ポンプ1
29を駆動する駆動手段にクラウニングシリンダ91の
圧力を上昇せしめるべく駆動指令を与える圧力上昇回路
147と、前記クラウニングシリンダ91の圧力を減圧
せしめるべく指令を電磁比例アンロードリリーフバルブ
139に与える減圧回路149とを備えた圧力制御部1
51が設けられている。
【0122】また、フィードバックされた圧力検出デー
タが予め設定された圧力指令と比較されて、その差がプ
ラス(+)かマイナス(−)かに基づいてクラウニング
シリンダ91の圧力を上昇又は減圧のいずれにするかを
決定し、上記の圧力上昇回路147又は減圧回路149
のいずれかに指令を切り換えるための接点153が設け
られている。ちなみに、本実施の形態では接点153は
c接点である。
【0123】接点153が圧力上昇回路147に接続さ
れた場合は、制御要素としてサーボモータ131の回転
指令がサーボアンプ155に入力される。この入力され
た回転指令に従ってサーボモータ131が回転され油圧
ポンプ129が回転するので、クラウニングシリンダ9
1に作動油が流れて下部テーブルの上面が湾曲形成され
るよう動作する。
【0124】接点153が減圧回路149に接続された
場合は、制御要素として電磁比例アンロードリリーフバ
ルブ139の開放指令がソレノイド駆動アンプ157に
入力される。この入力された指令に従って電磁比例アン
ロードリリーフバルブ139が開放されるので、クラウ
ニングシリンダ91の作動油が電磁比例アンロードリリ
ーフバルブ139を経てオイルタンク29に戻されて減
圧される。
【0125】上記構成により、油圧ポンプ129は常時
回転されるのではなく、圧力を上昇するときのみ動作
し、クラウニングシリンダ91内の圧力が上昇し、設定
圧力に達成した場合、油圧ポンプ129は停止する。油
圧ポンプ129の吐出が停止したことにより、第1チェ
ック弁CV1が閉塞してクラウニングシリンダ91の圧
力は第1チェック弁CV1とクラウニングシリンダ91
との間にて発生するので、油圧ポンプ129には反力が
生じない。
【0126】以上のように、予め設定した圧力に達した
後は油圧ポンプ129には外部からのエネルギーを必要
としない。また、圧力保持中はエネルギーのロスが無い
ので、従来のように油温が上昇することはない。
【0127】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0128】本実施の形態の例では下降式プレスブレー
キにおける上部テーブルを駆動する駆動シリンダや、上
昇式プレスブレーキにおける下部テーブルを駆動する駆
動シリンダや、クラウニング装置のクラウニングシリン
ダなどの油圧シリンダを動作せしめる場合を例にとって
説明したが、第1〜第4実施の形態のうちのいずれの実
施の形態の例においても上記の油圧シリンダを含む他の
油圧シリンダを動作せしめる場合にも適用される。第1
実施の形態で下部テーブルを上昇せしめるように、第2
実施の形態で上部テーブルを下降せしめるようにしても
構わない。
【0129】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、可動テ
ーブルを固定テーブルの方向に急速移動時は加圧側の方
が低圧になるので、低圧優先型切換弁により作動油供給
源からの作動油が直接加圧側へ吸い込まれ、双方向流体
ポンプでは低圧側からの作動油のみが通過するので油温
の上昇を抑えることができる。
【0130】曲げ加工時は加圧側の方が高圧になるの
で、低圧優先型切換弁により作動油供給源からの作動油
が直接背圧側へ吸い込まれる。加圧停止中には加圧力に
必要のないロッド圧力が発生しない。
【0131】可動テーブルを固定テーブルから離れる方
向に急速移動時は、加圧側の面積が大きいために加圧側
の作動油が抜けないので背圧側の方が高圧になる。加圧
側の大流量の作動油は双方向流体ポンプを経由せずに低
圧優先型切換弁により直接作動油供給源へ戻される。双
方向流体ポンプには過剰な圧力がかからないので油温の
上昇を抑えることができる。
【0132】結果として、油圧のエネルギー効率の向
上、油温上昇の抑制、作動油の容量の削減、作動油冷却
装置の不要化、低騒音化、曲げ角度の経時変化の減少、
油圧ポンプの小サイズ化による省スペース化、作動油交
換不要を実現できる。
【0133】請求項2の発明によれば、可動テーブルが
無負荷時は、第1方向制御弁により小シリンダの圧力を
保持できるので、双方向流体ポンプには負荷がかからな
い。
【0134】可動テーブルを固定テーブルの方向に急速
移動時は、双方向流体ポンプの回転により作動油供給源
からの作動油を小シリンダに供給し、大シリンダには第
3方向制御弁を開放して作動油供給源の作動油を直接吸
い込まれる。したがって、双方向流体ポンプにより移動
する小シリンダの作動油は比較的少量であるので油温の
上昇を抑えることができる。
【0135】曲げ加工時は双方向流体ポンプの回転によ
り作動油供給源からの作動油を小シリンダと大シリンダ
にも供給するので、曲げスピードと曲げ力が増大する。
【0136】可動テーブルを固定テーブルから離れる方
向に急速移動時は、第1方向制御弁と第3方向制御弁を
開放し、小シリンダの作動油は双方向流体ポンプを逆回
転することにより作動油供給源へ戻される。小シリンダ
の動きに伴って大シリンダの大流量の作動油は第3方向
制御弁を経て直接作動油供給源へ戻される。双方向流体
ポンプにより移動する小シリンダの作動油は比較的少量
であるので油温の上昇を抑えることができる。
【0137】請求項3の発明によれば、第1方向制御弁
に連通する両側の管路に並設したチェック弁は、小シリ
ンダへ流入した双方向流体ポンプからの作動油の逆流を
確実に防止でき、双方向流体ポンプを回転不要にでき
る。
【0138】請求項4の発明によれば、クラウニングシ
リンダの圧力上昇動作時は、双方向流体ポンプの回転に
より作動油供給源からの作動油を第2チェック弁と第1
チェック弁を経てクラウニングシリンダへ供給し、設定
圧力まで上昇したとき双方向流体ポンプの回転を停止し
ても、第1チェック弁により双方向流体ポンプ側へ逆流
することなくクラウニングシリンダの圧力を維持でき
る。双方向流体ポンプには負荷がかからないので油温の
上昇を抑えることができる。
【0139】クラウニングシリンダの減圧動作では、双
方向流体ポンプの逆回転により作動油供給源からの作動
油を第3チェック弁を経由して絞り弁を経て再び作動油
供給源へ戻される。絞り弁を通過する手前で上昇する圧
力をパイロット圧としてパイロットチェック弁を開放す
るので、クラウニングシリンダの高圧、大流量の作動油
は双方向流体ポンプを通過することなくパイロットチェ
ック弁を経て作動油供給源へ戻せる。したがって、双方
向流体ポンプはパイロット圧を発生せしめるための低圧
で少量の作動油を制御するだけであるので油温の上昇を
抑えることができる。
【0140】請求項5の発明によれば、クラウニングシ
リンダの圧油は第1チェック弁により逆流せず圧力を保
持できるので油圧ポンプには反力が生じない。油圧ポン
プはクラウニングシリンダを設定圧力まで上昇するとき
のみ動作する。また、圧力保持中はエネルギーのロスが
無いので油温が上昇することはない。
【0141】以上の請求項1ないしは請求項5では、い
ずれの場合も請求項1記載の効果で述べたように、油圧
のエネルギー効率の向上、油温上昇の抑制、作動油の容
量の削減、作動油冷却装置の不要化、低騒音化、曲げ角
度の経時変化の減少、油圧ポンプの小サイズ化による省
スペース化、作動油交換不要を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す油圧回路図であ
る。
【図2】本発明の第1実施の形態の急下降動作を説明す
る油圧回路図である。
【図3】本発明の第1実施の形態の曲げ加工動作を説明
する油圧回路図である。
【図4】本発明の第1実施の形態の上昇動作を説明する
油圧回路図である。
【図5】本発明の第2実施の形態を示す油圧回路図であ
る。
【図6】本発明の第2実施の形態の急上昇状態を説明す
る油圧回路図である。
【図7】本発明の第2実施の形態の曲げ加工状態を説明
する油圧回路図である。
【図8】本発明の第2実施の形態の急下降状態を説明す
る油圧回路図である。
【図9】本発明の第3実施の形態を示す油圧回路図であ
る。
【図10】本発明の第3実施の形態の圧力上昇動作を説
明する油圧回路図である。
【図11】本発明の第3実施の形態の減圧動作を説明す
る油圧回路図である。
【図12】本発明の第4実施の形態を示す油圧回路図で
ある。
【図13】従来例の下降式プレスブレーキの正面図並び
に油圧回路図である。
【図14】従来例の上昇式プレスブレーキの正面図並び
に油圧回路図である。
【図15】図14における矢視XV−XV線の断面図で
ある。
【図16】テーブルの湾曲状態を示すプレスブレーキの
正面図である。
【図17】従来例の下部テーブルに油圧式クラウニング
装置を備えた上昇式プレスブレーキの正面図並びに油圧
回路図である。
【図18】図17における矢視A−A線の油圧式クラウ
ニング装置の断面図である。
【図19】従来例の下部テーブルにメカ式クラウニング
装置を備えた上昇式プレスブレーキの正面図である。
【図20】メカ式クラウニング装置の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ 3 上部テーブル 7 上部テーブルシリンダ(油圧シリンダ) 11 油圧回路部 13 制御部 15 ヘッド側(加圧側) 17 加圧側管路 19 双方向ポンプ(双方向流体ポンプ) 21 ロッド側(背圧側) 23 背圧側管路 27 低圧優先型シャトル弁(低圧優先型切換弁) 29 オイルタンク(作動油供給源) 43 下部テーブル 45 下部テーブルシリンダ(油圧シリンダ) 49 小シリンダ 51 大シリンダ 53 油圧回路部 55 制御部 57 双方向ポンプ(双方向流体ポンプ) 67 第1逆止弁 69 第1方向制御弁 71 第2方向制御弁 77 第3方向制御弁 91 油圧式クラウニングシリンダ 93 クラウニング装置 95 油圧回路部 97 電気制御部 99 双方向ポンプ(双方向流体ポンプ) 125 油圧回路部 127 電気制御部 139 電磁比例アンロードリリーフバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B30B 15/22 B30B 15/22 B F15B 11/00 F15B 11/00 C Fターム(参考) 3H089 BB21 CC01 DA01 DB03 DB37 GG02 JJ03 4E063 AA01 BA07 FA09 4E089 EA01 EB03 ED03 EE04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動テーブルと固定テーブルに装着した
    パンチとダイとの協働により板材を折曲げ加工するプレ
    スブレーキにおいて、 可動テーブルを昇降駆動する油圧シリンダを設け、この
    油圧シリンダの加圧側に連通する加圧側管路と油圧シリ
    ンダの背圧側に連通する背圧側管路との作動油を直接、
    吐出方向・流量・圧力を制御する双方向流体ポンプを設
    け、前記加圧側、背圧側管路のうちの低圧側の管路に作
    動油の流れを切換える低圧優先型切換弁を前記加圧側管
    路の途中と背圧側管路の途中とに接続せしめると共に前
    記低下優先型切換弁を作動油供給源に連通してなること
    を特徴とするプレスブレーキ。
  2. 【請求項2】 可動テーブルと固定テーブルに装着した
    パンチとダイとの協働により板材を折曲げ加工するプレ
    スブレーキにおいて、 可動テーブルを昇降駆動する油圧シリンダを小シリンダ
    と大シリンダとから構成し、作動油の吐出方向・流量・
    圧力を制御する双方向流体ポンプを作動油供給源に連通
    すると共に無負荷時に可動テーブルを停止状態に維持す
    ると共に上昇及び下降時及び曲げ加工時に弁を開放する
    第1方向制御弁を介して前記小シリンダを前記双方向流
    体ポンプに連通し、曲げ加工時にのみ弁を開放する第2
    方向制御弁を介して前記大シリンダを前記双方向流体ポ
    ンプに連通すると共に、上昇及び下降時及び曲げ加工時
    に弁を開放する第3方向制御弁を介して前記大シリンダ
    を前記作動油供給源に直接連通してなることを特徴とす
    るプレスブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記第1方向制御弁に連通する両側の管
    路に、双方向流体ポンプからの作動油を小シリンダへ流
    入可能であると共に小シリンダからの作動油の逆流を防
    止するチェック弁を並設してなることを特徴とする請求
    項2記載のプレスブレーキ。
  4. 【請求項4】 可動テーブルと固定テーブルに装着した
    パンチとダイとの協働により板材を折曲げ加工するプレ
    スブレーキにおいて、 前記可動テーブルのたわみ量を調整するクラウニングシ
    リンダを備えたクラウニング装置を設け、作動油供給源
    からの作動油の吐出方向・流量・圧力を制御する双方向
    流体ポンプを作動油供給管路を経て前記クラウニングシ
    リンダに連通すると共に、前記作動油供給管路に双方向
    流体ポンプからの作動油をクラウニングシリンダへ流入
    可能であると共にクラウニングシリンダからの作動油の
    逆流を防止する第1チェック弁を介設し、前記双方向流
    体ポンプを絞り弁と第2チェック弁とを介して並列に作
    動油供給源に連通し、前記第1チェック弁と前記双方向
    流体ポンプとの間の作動油供給管路と作動油供給源とを
    第3チェック弁を介して連通し、前記第1チェック弁と
    クラウニングシリンダの間の作動油供給管路と作動油供
    給源とをパイロットチェック弁を介して連通し、このパ
    イロットチェック弁を前記双方向流体ポンプと絞り弁と
    の間の管路に連通してなることを特徴とするプレスブレ
    ーキ。
  5. 【請求項5】 可動テーブルと固定テーブルに装着した
    パンチとダイとの協働により板材を折曲げ加工するプレ
    スブレーキにおいて、 前記可動テーブルのたわみ量を調整するクラウニングシ
    リンダを備えたクラウニング装置を設け、作動油供給源
    からの作動油を供給する流体ポンプを作動油供給管路を
    経て前記クラウニングシリンダに連通すると共に前記作
    動油供給管路に前記流体ポンプからの作動油をクラウニ
    ングシリンダへ流入可能であると共にクラウニングシリ
    ンダからの作動油の逆流を防止する第1チェック弁を介
    設し、この第1チェック弁と前記双方向流体ポンプとの
    間の作動油供給管路と作動油供給源とを電磁比例アンロ
    ードリリーフバルブを介して連通し、前記流体ポンプを
    駆動する駆動手段に前記クラウニングシリンダの圧力を
    上昇せしめるべく駆動指令を与える圧力上昇回路と、前
    記クラウニングシリンダの圧力を減圧せしめるべく指令
    を電磁比例アンロードリリーフバルブに与える減圧回路
    とを備えた圧力制御部を設けてなることを特徴とするプ
    レスブレーキ。
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