JP2000106519A - 弾性表面波素子 - Google Patents

弾性表面波素子

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JP2000106519A
JP2000106519A JP27407198A JP27407198A JP2000106519A JP 2000106519 A JP2000106519 A JP 2000106519A JP 27407198 A JP27407198 A JP 27407198A JP 27407198 A JP27407198 A JP 27407198A JP 2000106519 A JP2000106519 A JP 2000106519A
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acoustic wave
surface acoustic
idt
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piezoelectric substrate
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Satoshi Ichikawa
聡 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IDTからの漏洩波が除去されて良好な周波
数特性を有し、かつより小型化が図られた弾性表面波素
子を提供する。 【解決手段】 本発明の弾性表面波素子では、圧電性基
板5上に、入力用IDT6aと出力用IDT6b、およ
びボンディングパッド7がそれぞれ配設されている。ま
た、このような主面において、IDT6とそれにより励
振される弾性表面波の伝搬方向側の端面との間の領域
に、深さが弾性表面波の波長λよりも浅い凹部10(凹
穴8または凹溝9)が、1個または2個以上設けられて
いる。凹溝9の場合には、IDT6側の内周面が、弾性
表面波の進行方向に対して直角以外の傾斜した角度をな
すように配設することが望ましい。凹部10による反射
波が互いに干渉して打ち消し合うように、凹部の形状や
底面の幅等の寸法を設定することにより、効果をさらに
上げることができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波素子に
係わり、特に小型で良好な周波数特性を有する弾性表面
波素子に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波素子は、圧電体(圧電性基板
または圧電性薄膜)上に設けられた薄膜金属から成る櫛
歯状電極(IDT:Inter Digital Transducer)によ
り、電気的信号と弾性表面波(SAW)との変換を行な
い、信号を送受信する素子であり、小型、軽量、高い信
頼性、優れた帯域外減衰特性等の特徴を有しているた
め、周波数フィルタ、共振器、遅延回路等として、映像
機器や移動通信機器に盛んに用いられている。
【0003】このような弾性表面波素子において、ID
Tにより励振された弾性表面波が、IDTや反射器Gr
から漏洩する現象が生じていた。すなわち、圧電体の種
類やIDT等を構成する薄膜金属の厚さにより、電気機
械結合係数k2 や反射率が異なるため、漏洩の生じる程
度は明確ではないが、励振された弾性表面波がIDT等
から漏洩し、漏洩波が圧電性基板の端面で全反射して再
びIDTに戻るため、不要なリップルやスプリアスが発
生していた。
【0004】したがって、従来の弾性表面波素子では、
図10に示すように、IDT1と、これにより励振され
る弾性表面波の伝搬(進行)方向側の端面との間の圧電
性基板2上に、弾性表面波の吸収材(例えば、シリコー
ン系やエポキシ系の有機材料)3をスクリーン印刷等に
より塗布することで、不要波の影響を防止していた。な
お、図中符号4は、IDT1と外部回路等とを接続する
ための外部接続端子であるボンディングパッドを示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来からの弾性表面波素子においては、漏洩波の影
響を防止する効果を十分に確保するには、前記した吸収
材3の塗布量を多くする必要があり、吸収材3の塗布量
を多くした場合には、吸収材3が余分な領域にまで流れ
広がるダレ現象が生じやすかった。より具体的には、30
μm 程度の厚さに吸収材3を塗布した場合には、流動距
離として 100μm 程度のダレ量を見込む必要があった。
そして、このような吸収材3のダレからIDT1等を保
護するには、吸収材3とIDT1等との間の距離を十分
にとる必要があるため、素子の小型化が難しかった。ま
た、素子ごとにダレ量が異なるため、スプリアスの発生
防止を再現性良く行なうことが難しかった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、小型であり、かつIDTから漏洩し
た不要な成分が除去されて、良好な周波数特性を有する
弾性表面波素子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波素子
は、圧電性基板と、この圧電性基板の主面に配設された
櫛歯状電極とを備え、前記圧電性基板の主面において、
前記櫛歯状電極と、この櫛歯状電極により励振される弾
性表面波の伝搬方向側の端面との間の領域に、前記弾性
表面波の波長λよりも浅い最深部を有する凹部を設けた
ことを特徴としている。
【0008】弾性表面波素子において、櫛歯状電極(I
DT)によって励振された弾性表面波のエネルギーは、
圧電性基板の主面である表面付近に集中しており、表面
からの深さが弾性表面波の波長λ内に、90%以上が含ま
れている。そして、IDTから漏洩した弾性表面波は、
伝搬方向側の圧電性基板の端面とIDTとの間の領域に
設けられた凹部で反射されるが、凹部の深さがλより浅
くなっているので、完全に反射されることなく、一部の
成分のみが反射され、残りの成分が凹部を通過する。し
かし、凹部を通過した弾性表面波の漏洩成分は、圧電性
基板の端面で完全に反射された後、再び凹部で反射さ
れ、最終的にIDTに戻ることがほとんどない。こうし
て、深さがλよりも浅い凹部を設けることで、IDTか
ら漏洩した弾性表面波による影響を、効果的に防止する
ことができる。
【0009】本発明において、圧電性基板に凹部を形成
する方法としては、例えば、圧電性基板を直接ダイシン
グして形成する方法がある。また、四ホウ酸リチウム基
板や水晶基板のように、化学的エッチング(ウェットエ
ッチング)が容易な圧電性基板に対しては、フォトエッ
チングプロセスにより任意の形状の凹部を形成すること
ができる。いずれの形成方法も、効率的で量産性が高
い。
【0010】また、本発明の弾性表面波素子は、前記凹
部が、前記弾性表面波の伝搬方向に対して垂直な平面状
の内周面を持たないことを特徴としている。
【0011】また、前記凹部が溝状をなしており、かつ
この凹溝が、内周面が前記弾性表面波の伝搬方向に対し
て直角以外の角度をなすように、配設されていることを
特徴としている。
【0012】また、前記凹部が、前記圧電性基板の主面
に対して垂直な内周面を持たないことを特徴としてい
る。さらに、このように凹部が圧電性基板の主面に対し
て垂直な内周面を持たない弾性表面波素子において、前
記凹部の前記IDT側の内周面で、前記圧電性基板の主
面側の端部と前記最深部の底面側の端部との間の水平距
離が、(1/2 n+ 1/4)λ(但し、nは整数。)となっ
ていることを特徴としている。
【0013】また、前記凹部の前記IDT側の内周面
が、1段または2段以上の段差を有し、かつ前記段差の
水平方向の長さが、(1/2 n+ 1/4)λであることを特
徴としている。
【0014】また、前記凹部の最深部の底面において、
前記弾性表面波の伝搬方向に沿った長さが、(1/2 n+
1/4)λとなっていることを特徴としている。
【0015】このような弾性表面波素子では、圧電性基
板の主面に配設された凹部が、弾性表面波の伝搬(進
行)方向に対して垂直な(直交する)内周面を有してい
ないので、IDTから漏洩した弾性表面波は、凹部のI
DT側の内周面で、進行方向と異なる方向に乱反射さ
れ、その結果、直接IDTに到達する反射波の量が低減
される。さらに、凹部の内周面による反射波が互いに干
渉して打ち消し合うように、凹部の形状や最深部の底面
の幅等の寸法を設定することにより、前記した効果をさ
らに上げることができる。
【0016】さらに、本発明の弾性表面波素子は、前記
凹部が、複数配設されていることを特徴としている。ま
たさらに、このように複数の凹部が配設された弾性表面
波素子において、前記複数の凹部が、前記最深部の底面
の中心の間隔で、(1/2 n+1/4)λの距離をおいてそ
れぞれ配設されていることを特徴としている。
【0017】本発明の弾性表面波素子において、凹部の
個数は、1個でも十分に効果を上げることができるが、
複数個の凹部を、互いに所定の間隔をおいて配置した場
合には、それぞれの凹部による反射波が互いに干渉し合
って弱まるので、より高い効果を上げることができる。
【0018】さらに、本発明の弾性表面波素子は、前記
凹部の内部に、前記弾性表面波の吸収材が埋め込まれて
いることを特徴としている。
【0019】このような弾性表面波素子では、凹部(の
内周面)による弾性表面波の反射作用と、凹部の底面を
伝播する成分の吸収材による吸収効果との相乗効果によ
り、弾性表面波の漏洩波による影響をより効果的に防止
することができる。また、凹部が配設されていない従来
の弾性表面波素子に比べて、吸収材の塗布量を少なくす
ることができるうえに、凹部の内周面がダムとなるた
め、吸収材のダレとそれによるIDT等への付着を防止
することができる。したがって、IDTと圧電性基板の
端面との距離を減少することができ、よりいっそうの小
型化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施例である弾性
表面波フィルタの概略構成を示す斜視図である。
【0022】第1の実施例においては、Li2 4 7
のような圧電性基板5上に、入力用IDT6aと出力用
IDT6b、および入出力用の各IDT6を外部の入出
力回路とワイヤボンディング等により接続するためのボ
ンディングパッド7が、それぞれ配設されている。これ
らのIDT6およびボンディングパッド7は、いずれ
も、AlやAl−Cu合金等の薄膜を所定の形状にパタ
ーニングすることにより形成されている。
【0023】また、このような圧電性基板5の主面にお
いて、入出力用の各IDT6と、出力用IDT6bによ
り励振される弾性表面波の伝搬方向(図中、矢印で示
す。)側の端面との間の領域(以下、周辺伝搬領域)に
は、円形または楕円形の平面形状を有し、深さが前記し
た弾性表面波の波長λよりも浅い凹穴8が、それぞれ設
けられている。
【0024】このように構成される第1の実施例の弾性
表面波フィルタにおいて、入力用IDT6aまたは出力
用IDT6bから漏洩した弾性表面波の大部分は、周辺
伝搬領域に設けられた凹穴8(の内周面)で反射され、
これらのIDT6に戻ることがない。また、凹穴8を通
過した漏洩波の残りの成分も、弾性表面波の伝搬方向側
の圧電性基板5端面で全反射された後、再び凹穴8で反
射されるので、IDT6に戻ることがない。したがっ
て、IDT6からの漏洩成分による不要なリップルやス
プリアスがなく、良好な帯域外減衰特性を有する弾性表
面波フィルタが得られる。
【0025】次に、本発明の第2乃至第4の実施例を、
図2乃至4に基づいてそれぞれ説明する。なお、これら
の図において、図1と同一の部分には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0026】本発明の第2の実施例においては、図2に
示すように、圧電性基板5の主面の周辺伝搬領域に、深
さがIDT6により励振される弾性表面波の波長λより
も浅い凹溝9が設けられている。この凹溝9は、少なく
ともIDT6に近い側の内周面が、弾性表面波の進行方
向に対して直交しないように、すなわち直角以外の傾斜
した角度をなすように配設され、好ましくは、圧電性基
板5の幅方向(弾性表面波の進行方向と直交する方向)
全体に亘って設けられている。
【0027】第2の実施例の弾性表面波フィルタでは、
IDT6から漏洩した弾性表面波は、大部分が凹溝9の
IDT側内周面で進行方向と異なる方向に乱反射され、
その結果直接IDT6に到達する反射波の量が低減され
る。また、凹溝9を通過した弾性表面波の残りの成分
も、圧電性基板5端面で全反射された後再び凹溝9で反
射されるので、IDT6に戻ることがない。したがっ
て、不要なリップルやスプリアスがなく、良好な帯域外
減衰特性を有する弾性表面波フィルタが得られる。
【0028】本発明の第3および第4の実施例の弾性表
面波フィルタにおいては、図3および図4にそれぞれ示
すように、圧電性基板5の主面の周辺伝搬領域に、深さ
が弾性表面波の波長λよりも浅い複数の凹穴8または凹
溝9が、それぞれ配設されている。
【0029】第3の実施例では、図3に示すように、円
形または楕円形の平面形状を有する複数個の凹穴8が、
ランダムに配設されている。この実施例の弾性表面波フ
ィルタでは、1個の凹穴8での反射波が、その反射波の
進行方向に配設された別の凹穴8でさらに反射される。
そして、このような反射が次々に生じ、IDT6から漏
洩した弾性表面波は、反射源である複数個の凹穴8によ
りあらゆる方向に散乱されることになる。その結果、漏
洩波は、圧電性基板5の端面にもIDT6にも到達する
ことなくエネルギーが消費されるので、IDT6からの
漏洩波によるリップルやスプリアスの発生が抑えられ
る。
【0030】また、第4の実施例では、図4に示すよう
に、圧電性基板5の主面の周辺伝搬領域に、それぞれ2
群の凹溝9a、9bが設けられている。各群において
は、複数本の凹溝9が、互いに平行に、かつ底面の中心
線の間隔aがそれぞれ(1/2 n+ 1/4)λとなるよう
に、それぞれ配列されており、これら2群の凹溝9a、
9bが、いずれも、弾性表面波の進行方向に対して直角
以外の傾斜した角度をなすように配設されている。
【0031】この実施例の弾性表面波素子フィルタで
は、それぞれの凹溝9a、9b群において、凹溝9の底
面の中心線の間隔aが(1/2 n+ 1/4)λに設定されて
いるので、各々の凹溝9からの反射波は位相が 180゜ず
れることになる。その結果、これらの反射波が干渉し打
ち消し合うため、IDT6に戻ることがない。したがっ
て、IDT6からの漏洩波によるリップルやスプリアス
の発生が抑えられる。また、IDT6からの漏洩波のう
ちで、λ以外の波長を有する成分については、各凹溝9
での反射波の干渉による打ち消し合いは生じないが、各
凹溝9が弾性表面波の進行方向に対して傾斜した角度を
なすように配置されているので、これらの成分もIDT
に戻ることがない。
【0032】次に、本発明の第5乃至第8の実施例を、
図5乃至図8に基づいてそれぞれ説明する。これらの実
施例では、第1乃至第4の実施例とは異なる断面形状を
有し、最深部の深さdが弾性表面波の波長λよりも浅い
凹部10(凹穴8または凹溝9)が、それぞれ配設され
ている。なお、凹部10が溝状のもの(凹溝9)の場合
には、中心軸が弾性表面波の進行方向に対して直角以外
の傾斜した角度をなすように、配設することが望まし
い。
【0033】第5の実施例では、図5に示すように、圧
電性基板5の主面の周辺伝搬領域に、弾性表面波の進行
方向に平行な断面形状(以下、単に断面形状と示す。)
が、半円状または円弧状の凹部10(凹穴8または凹溝
9)が、設けられている。
【0034】また、第6および第7の実施例では、図6
および図7にそれぞれ示すように、圧電性基板5の表面
に対して傾斜したテーパー状の内周側面を有する凹部1
0が配設されている。そして、第6の実施例では、凹部
10の底面において、弾性表面波の進行方向に沿った長
さbが、(1/2 n+ 1/4)λに設定されている。また、
第7の実施例では、凹部10の少なくともIDT6側の
テーパー面において、圧電性基板5の表面側の端部と底
面側の端部との間の水平距離cが、(1/2 n+1/4)λ
に設定されている。
【0035】さらに、第8の実施例では、断面形状を図
8(a)および(b)にそれぞれ示すように、凹部10
の少なくともIDT6側の内周面が、階段状に段差が形
成された面となっており、かつ各段差の水平方向の長さ
eが、それぞれ(1/2 n+1/4)λに設定されている。
【0036】このように構成される第5乃至第8の実施
例の弾性表面波素子フィルタにおいては、漏洩波が凹部
10の内周面で乱反射されるので、直接IDT6に戻る
反射波の量が低減される。特に、第6乃至第8の実施例
では、IDT6からの漏洩波でλの波長を有する成分
は、凹部10の内周面による反射で、位相が 180゜ずれ
た反射波が生じる。そして、これらの反射波は干渉し打
ち消し合うので、IDT6からの漏洩波が再びIDT6
に戻ってくることがなく、リップルやスプリアスの発生
が抑えられる。
【0037】さらに、本発明の第9の実施例について説
明する。
【0038】この実施例の弾性表面波フィルタにおいて
は、圧電性基板5の主面の周辺伝搬領域に、深さが弾性
表面波の波長λよりも浅い凹部10(凹穴8または凹溝
9)が配設され、かつ凹部10内に、シリコーン系やエ
ポキシ系の弾性表面波の吸収材11が充填されている。
【0039】このように構成される第9の実施例では、
凹部10による弾性表面波の反射作用と、凹部10の底
面を伝播する成分の吸収材11による吸収効果との相乗
効果により、弾性表面波の漏洩成分による影響をより効
果的に防止することができる。また、従来の弾性表面波
フィルタに比べて、弾性表面波吸収材11の使用量を少
なくすることができるうえに、凹部10の内周面がダム
となるため、吸収材11の凹部10外への流動およびI
DT6等への吸収材11の付着が生じるおそれがない。
したがって、IDT6と圧電性基板5端面との間の距離
を減少することができ、大幅な小型化が達成される。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、圧電性基板上でIDTにより励振される弾性
表面波の周辺伝搬領域に、1個または複数個の凹部が配
設されており、IDTから漏洩した弾性表面波は、この
凹部により反射されてIDTに戻ることがないので、リ
ップルやスプリアスの発生が抑えられ、帯域外減衰量の
良好な弾性表面波素子が得られる。また、IDTからの
漏洩波を吸収材のみで吸収除去するように構成された従
来の弾性表面波素子に比べて、吸収材の使用量を少なく
して、ダレ量を最小限に抑えることができるので、より
小型化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である弾性表面波フィル
タの概略構成を示す斜視図。
【図2】本発明の第2の実施例の概略構成を示す斜視
図。
【図3】本発明の第3の実施例の概略構成を示す斜視
図。
【図4】本発明の第4の実施例の概略構成を示す斜視
図。
【図5】本発明の第5の実施例の弾性表面波フィルタに
おいて、凹部の形状を示す断面図。
【図6】本発明の第6の実施例の弾性表面波フィルタに
おいて、凹部の形状を示す断面図。
【図7】本発明の第7の実施例の弾性表面波フィルタに
おいて、凹部の形状を示す断面図。
【図8】本発明の第8の実施例において、凹部の形状を
示す断面図。
【図9】本発明の第9の実施例において、凹部の形状お
よび構造を示す断面図。
【図10】従来からの弾性表面波フィルタの概略構成を
示す斜視図。
【符号の説明】
5………圧電性基板 6………IDT 6a………入力用IDT 6b………出力用IDT 7………ボンディングパッド 8………凹穴 9………凹溝 10………凹部 11………弾性表面波の吸収材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基板と、この圧電性基板の主面に
    配設された櫛歯状電極とを備え、前記圧電性基板の主面
    において、前記櫛歯状電極と、この櫛歯状電極により励
    振される弾性表面波の伝搬方向側の端面との間の領域
    に、前記弾性表面波の波長(以下、λで表わす。)より
    も浅い最深部を有する凹部を設けたことを特徴とする弾
    性表面波素子。
  2. 【請求項2】 前記凹部が、前記弾性表面波の伝搬方向
    に対して垂直な平面状の内周面を持たないことを特徴と
    する請求項1記載の弾性表面波素子。
  3. 【請求項3】 前記凹部が溝状をなしており、かつこの
    凹溝が、内周面が前記弾性表面波の伝搬方向に対して直
    角以外の角度をなすように、配設されていることを特徴
    とする請求項1記載の弾性表面波素子。
  4. 【請求項4】 前記凹部が、前記圧電性基板の主面に対
    して垂直な内周面を持たないことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項記載の弾性表面波素子。
  5. 【請求項5】 前記凹部の前記櫛歯状電極側の内周面に
    おいて、前記圧電性基板の主面側の端部と前記最深部の
    底面側の端部との間の水平距離が、(1/2 n+ 1/4)λ
    (但し、nは整数。以下同じ。)となっていることを特
    徴とする請求項4記載の弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】 前記凹部の前記櫛歯状電極側の内周面
    が、1段または2段以上の段差を有し、かつ前記段差の
    水平方向の長さが、(1/2 n+ 1/4)λであることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の弾性表面
    波素子。
  7. 【請求項7】 前記凹部の最深部の底面において、前記
    弾性表面波の伝搬方向に沿った長さが、(1/2 n+ 1/
    4)λとなっていることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項記載の弾性表面波素子。
  8. 【請求項8】 前記凹部が、複数配設されていることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の弾性表
    面波素子。
  9. 【請求項9】 前記複数の凹部が、前記最深部の底面の
    中心の間隔で、(1/2 n+ 1/4)λの距離をおいてそれ
    ぞれ配設されていることを特徴とする請求項8記載の弾
    性表面波素子。
  10. 【請求項10】 前記凹部の内部に、前記弾性表面波の
    吸収材が埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれか1項記載の弾性表面波素子。
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