JP2006211187A - 弾性表面波デバイス - Google Patents

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Abstract


【課題】 圧電基板の長手方向に対し45度の切り込み(ハーフカッティング)を入れたSAWデバイスは、バルク波による伝送特性、群遅延時間特性の劣化は大幅に改善されるもののヒートサイクル試験で45%強が破損するという問題があった。本発明はヒートサイクルに強固であり且つIDT電極により励起されるバルク波スプリアスを抑圧することが可能なSAWデバイスの構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 圧電基板の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極を配置した弾性表面波デバイスにおいて、前記圧電基板の裏面のほぼ全面に長手方向に沿って切り込みを入れて弾性表面波デバイスを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弾性表面波デバイスに関し、特に圧電基板の裏面にヒートサイクル試験に十分に耐えられる切り込み(ハーフカッティング)施し、伝送特性、群遅延時間特性を改善した弾性表面波デバイスに関するものである。
近年、弾性表面波デバイス(SAWデバイス)は通信分野で広く利用され、高性能、小型、量産性等の優れた特徴を有することから特に携帯電話等に多く用いられている。図2は、SAWデバイスの一つであるトランスバーサル型SAWフィルタの構成を示す概略平面図であって、圧電基板11の主表面上に表面波の伝搬方向に沿って2つのIDT電極12、13を所定の間隙を隔して配置すると共に、該IDT電極12、13の間に電極14(ベタ電極)を配設して、トランスバーサル型SAWフィルタ素子を形成する。IDT電極12、13はそれぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対の櫛形電極より構成されている。
そして、図3に示すようにセラミックパッケージ16の内底部に接着剤17を塗布し、その上に前記トランスバーサル型SAWフィルタ素子を載置し、接着剤17を硬化させて接着固定する。トランスバーサル型SAWフィルタ素子のIDT電極12の一方の櫛形電極を、ボンディングワイヤ18にてセラミックパッケージ16の入力端子電極INに接続すると共に、他方の櫛形電極はボンディングワイヤにて接地電極に接続する。さらに、IDT電極13の一方の櫛形電極はボンディングワイヤ18にて出力端子電極OUTに接続すると共に、他方の櫛形電極はボンディングワイヤにて接地電極に接続して、トランスバーサル型SAWフィルタを構成する。
なお、IDT電極12、13の間に設けた電極14は接地電極に接続し、その作用は入出力端子間の直達波の遮蔽用として機能している。そして、圧電基板11の長辺方向(表面波伝搬方向)の両端に弾性表面波吸収体(吸音材)15を塗布して不要反射波を抑圧するのが一般的である。また、IDT電極12、13の両外側にグレーティング反射器を設ける場合もある。
図4(a)は、図2に示した電極パターンを用いてトランスバーサル型SAWフィルタの伝送特性、群遅延時間特性をシミュレーションにより求めた特性で、実線が伝送特性、破線が群遅延時間特性である。しかし、圧電基板上に図2に示す電極パターンを形成し、SAWデバイスの伝送特性、群遅延時間特性を測定すると、図4(b)に示すような特性となる。伝送特性、群遅延時間特性が図4(a)に示した特性より劣化する理由は次のように考えられる。図5(a)に示すように、圧電基板上のIDT電極Aに高周波電圧を印加すると、表面波(SAW)が励起され、この表面波が伝搬してIDT電極Bに到達し、受信されて高周波電圧に変換される。図5(a)に示すように表面波のみが受信されるのであれば、図4(a)に示すような伝送特性、群遅延時間特性が得られるはずである。
しかし、IDT電極Aは表面波のみならず図5(b)、(c)に模式的に示すように、圧電基板の裏面の反射を経てIDT電極Bに受信されるDBAW(deep bulk acoustic wave)、IDT電極と圧電基板間の高次の厚み共振によるもの(thickness resonance)、あるいは高次の輪郭振動等のバルク波(BAW)がIDT電極Bにより受信されて電気信号に変換され、表面波による信号に重畳するので、伝送特性、群遅延時間特性が劣化すると考えられている。IDT電極により励起されるバルク波を抑圧すべく、古くから圧電基板の裏面を粗い砥石で研磨して凹凸を付けたり、あるいは図6(a)の裏面図、同図(b)のQ−Qにおける断面図に示すように、圧電基板の裏面全体に無数の切り込み(ハーフカティング)を入れて、バルク波を弱めていた。切り込みの角度は圧電基板の長手方向に対して直交又は45度に入れた例が報告されている。
図6に示したように圧電基板の長手方向に対し45度の切り込み(ハーフカッティング)を入れたSAWデバイスは、バルク波による伝送特性、群遅延時間特性の劣化は大幅に改善される。
特開平08−032403号公報 柴山幹夫 「弾性波素子ハンドブック」、オーム社、平成3年11月30日 中沢祐三他、「水晶を用いたテレビIF用弾性表面波フィルタ」、東洋通信機技報、1978、NO.23、p.42
近年、自動車に種々のワイヤレス機器が搭載されるようになり、その無線部にSAWデバイスを使用したいという要求が高まっている。しかしながら、自動車に搭載する電子デバイスは過酷な環境試験が課せられている。客先仕様で規定されるヒートサイクル試験(−40℃、30分〜+80℃、30分)を1万サイクル行うと、切り込みが45度の場合、30個中1個、切り込み部より圧電基板が破損する故障が発生した。また、圧電基板の長手方向に対して直交する切り込みを入れたSAWデバイスは、千サイクルのヒートサイクル試験で、試験した45%強が破損するという結果となった。
本発明の請求項1の発明は、圧電基板の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極を配置した弾性表面波デバイスにおいて、前記圧電基板の裏面に前記表面波の伝搬方向とほぼ平行な複数本の切り込みを入れて構成する弾性表面波デバイスである。
前記切り込みの深さが圧電基板のほぼ20%であることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波デバイスである。
本発明のSAWデバイスは、圧電基板の裏面のほぼ全面に長手方向に沿って切り込み(ハーフカッティング)を施したため、ヒートサイクル試験に十分に耐えられると共に伝送特性及び群遅延時間特性を改善したSAWデバイスが実現できるとういう利点がある。
図1は本発明に係るSAWデバイスの一つであるトランスバーサル型SAWフィルタの実施の形態を示す概略図であって、同図(a)は裏面図、同図(b)はQ−Qにおける断面図、同図(c)は平面図である。図1(a)、(b)に示すように、圧電基板1の裏面に長手方向に沿って切り込み(ハーフカッティング)を施す。図1(c)に示すように圧電基板1の表面上に表面波の伝搬方向に沿って2つのIDT電極3、4を所定の間隙を隔して配置すると共に、該IDT電極3、4の間に電極5(直達波遮蔽用電極)を配設して、トランスバーサル型SAWフィルタ素子を形成する。IDT電極3、4はそれぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対の櫛形電極より構成されている。
そして、セラミックパッケージ(図示しない)の内底部に接着剤を塗布し、その上に前記トランスバーサル型SAWフィルタ素子を載置し、接着剤を硬化させて接着固定する。そして、トランスバーサル型SAWフィルタ素子のIDT電極3の一方の櫛形電極を入力端子INに接続すると共に、他方の櫛形電極は接地する。さらに、IDT電極4の一方の櫛形電極は出力端子OUTに接続すると共に、他方の櫛形電極は接地して、トランスバーサル型SAWフィルタを構成する。
なお、圧電基板1の長辺方向(表面波伝搬方向)の両端に弾性表面波吸収体(吸音材)6を塗布して不要反射波を抑圧する。
本発明の特徴は図1(a)、(b)に示したように圧電基板の裏面に表面波の伝搬方向とほぼ平行にハーフカッティングを施してバルク波による伝送特性、群遅延時間特性の劣化を抑圧し、しかも1万サイクルのヒートサイクル試験(−40℃、30分〜+80℃、30分)に十分に耐えるSAWデバイスを実現したことである。
一般的に用いられる厚さ0.35mmの圧電基板の裏面に、図1(b)に示すように、圧電基板の長手方向に沿って切り込み幅が0.15mm、深さが圧電基板の厚さhのほぼ20%、繰り返し周期が0.3mmの圧電基板を用いて、SAWデバイスを30個試作した。この30個のSAWデバイスに要求仕様のヒートサイクル試験(−40℃、30分〜+80℃、30分)を1万サイクル行ったが、基板が破損したものは1個も発生しなかった。この理由は次のように考えられる。セラミックパッケージ、接着剤、圧電基板のそれぞれの熱膨張係数は異なるが、熱膨張による歪みは長手方向により大きな歪力がかかる。長手方向に沿ってハーフカッティングを施しているので切り込み部に加わる歪力は、長手方向に直交した切り込み部にかかる歪力よりも弱いと考えられる。
本発明に係るSAWデバイスの構成を示した概略図であって、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)は断面図である。 従来のトランスバーサル型SAWフィルタの構成を示す平面図である。 従来のトランスバーサル型SAWフィルタの構成を示す断面図である。 トランスバーサル型SAWフィルタの、(a)はシミュレーションによる伝送特性と群遅延時間特性、(b)は実際の伝送特性と群遅延時間特性である。 (a)は表面波の伝搬を示す模式断面図、(b)、(c)は表面波と、バルク波の伝搬の様子を示す模式断面図である。 (a)は圧電基板の裏面に切り込み(ハーフカッティング)を施したものの模式図、(b)は断面図である。
符号の説明
1 圧電基板
2 切り込み(ハーフカッティング)
3、4 IDT電極
5 遮蔽用電極
6 吸音材



Claims (2)

  1. 圧電基板の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極を配置した弾性表面波デバイスにおいて、
    前記圧電基板の裏面に前記表面波の伝搬方向とほぼ平行な複数本の切り込みを設けたことを特徴とする弾性表面波デバイス。
  2. 前記切り込みの深さが圧電基板のほぼ20%であることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波デバイス。



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