JP2000106266A - セラミックヒ―タ - Google Patents

セラミックヒ―タ

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JP2000106266A
JP2000106266A JP11201588A JP20158899A JP2000106266A JP 2000106266 A JP2000106266 A JP 2000106266A JP 11201588 A JP11201588 A JP 11201588A JP 20158899 A JP20158899 A JP 20158899A JP 2000106266 A JP2000106266 A JP 2000106266A
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Japan
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ceramic heater
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terminal portion
weight
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JP11201588A
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Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Makoto Shirai
白井  誠
Zenji Sakamoto
善次 坂本
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面状側面へのリード線の接合部分の耐久性
に優れた,積層型角板形状のセラミックヒータを提供す
ること。 【解決手段】 セラミック製の本体部10と,本体部1
0の中に形成した発熱部及びリード部12と,本体部1
0の平面状側面15に設けられリード部12と電気的に
接続された金属端子部2とよりなると共に,金属端子部
2にはリード線8を接合層3により接合してなる。接合
層3はブリネル硬度が80以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,例えば内燃機関用の酸素センサ
等に用いられるセラミックヒータに関する。
【0002】
【従来技術】例えば,自動車の内燃機関には,燃焼制御
を行うために酸素センサが用いられている。この酸素セ
ンサには,通常,測定値のばらつきを防止するために,
センサ素子を加熱するセラミックヒータが内蔵されてい
る。従来のセラミックヒータは,図8,図9に示すごと
く,概ね,外形が円柱状の丸棒ヒータ91と,立方体状
の角板ヒータ(積層型角形ヒータ)92とに大別され
る。
【0003】丸棒ヒータ91は,図8に示すごとく,セ
ラミック製の本体部10と,本体部10の中に形成した
発熱部及びリード部12と,本体部10の曲面状側面9
10に設けられ上記リード部12と電気的に接続した金
属端子部2とよりなる。そして,金属端子部2には断面
円形の丸棒リード線8をろう材90によって接合してあ
る。
【0004】また,角板ヒータ92も同様に,図9に示
すごとく,セラミック製の本体部10と,本体部10の
中に形成した発熱部及びリード部12と,上記リード部
12と電気的に接続した金属端子部2とよりなる。そし
て,金属端子部2には断面円形の丸棒リード線8をろう
材90によって接合してある。ここで,角板ヒータ92
が丸棒ヒータ91と大きく異なる点は,金属端子部2を
設けた側面が平面状の平面状側面920である点であ
る。
【0005】
【解決しようとする課題】ところで,従来の丸棒ヒータ
91と角板ヒータ92とを比べると,繰り返し使用の結
果,角板ヒータ92の方が本体部10のセラミック(例
えばアルミナ)や金属端子部2にクラック等が生じやす
い傾向にある。この現象は,図8(B),図9(B)に
示すごとく,角板ヒータ92の金属端子部2に対するろ
う材90の接触角度βが,丸棒ヒータ91における接触
角度αよりも大きいことに起因していると考えられる。
しかしながら,この接触角度α,βの違いは丸形状と平
面形状という側面の形状差によって生ずるものであり,
この差を無くすことは困難である。
【0006】一方,一般的に用いられているろう材とし
ては,銀銅ろう,金銅ろう等が考えられるが,銀系のろ
う材はマイグレーションが発生し易く適用することはで
きない。また,金銅ろうについては金の含有率35〜9
0%にてマイグレーションの防止と接合強度の向上が達
成されたとの報告(実公平7−43988号)がある。
しかしながら,このろう材では,上記のごとく,応力的
に不利な構造の角板ヒータにおける耐久性は十分ではな
い。この理由は,次のように考えられる。
【0007】即ち,金銅ろうはその比率により硬さが大
きく変化し,熱荷重によって生じる応力も異なる。また
この応カは上記ろう材層の厚みが厚いほど,即ち,上記
接触角度が大きいほど大きくなると考えられる。それ
故,上記のごとく接触角度βが大きい角板ヒータにおい
ては,ろう材の硬度が高い比率のろう材を使用した場
合,上記クラックの発生率が高くなる。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,平面状側面へのリード線の接合部分の耐
久性に優れた,セラミックヒータを提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,セラミッ
ク製の本体部と,該本体部の中に形成した発熱部及びリ
ード部と,上記本体部の平面状側面に設けられ上記リー
ド部と電気的に接続された金属端子部とよりなると共
に,該金属端子部にはリード線を接合層により接合して
なる積層型角板形状のセラミックヒータであって,上記
接合層のブリネル硬度が80以下であることを特徴とす
るセラミックヒータにある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記接合層のブリネル硬度が80以下(単位は無次元)で
あり,比較的軟らかいことである。上記接合層のブリネ
ル硬度が80を越える場合には,熱荷重による金属端子
部へのクラックの発生率が高くなるおそれがある。
【0011】また,上記硬度を有する接合層としては,
例えば,Cu−Zn合金,Ag,Ag−Cu合金,Al
−Cu合金等,種々の合金においてその成分を調整する
ことにより得ることができる。
【0012】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明のセラミックヒータにおいては,上記リード線の
接合に上記ブリネル硬度が80以下の上記接合層を用い
ている。即ち,この接合層は,従来よりも硬度が低い。
そのため,上記セラミックヒータを温度変化の激しい環
境下で使用しても,接合層自体が熱応力を吸収すること
ができ,これにより本体部及び金属端子部への応力付与
を軽減させることができる。
【0013】それ故,本発明のセラミックヒータは,上
記リード線を接合する側面が平面状側面であっても,そ
の接合部分における金属端子部及び本体部のクラック発
生を抑制することができ,優れた耐久性を発揮すること
ができる。したがって,本発明によれば,平面状側面へ
のリード線の接合部分の耐久性に優れた,セラミックヒ
ー夕を提供することができる。
【0014】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記接合層はCuを40重量%以上含有していることが好
ましい。これにより,接合層の適度な軟らかさを容易に
得ることができ,上記のごとく,接合部分における金属
端子部及び本体部のクラック発生を抑制することができ
る。一方,Cuの含有率が40重量%未満の場合には,
その他の添加成分の作用により接合層の硬度が高くな
り,熱荷重によるクラックの発生率が高くなるおそれが
ある。
【0015】また,請求項3に記載の発明のように,上
記接合層は,Cu40重量%以上かつAu60重量%以
下を含有するよう構成することもできる。銅と金の成分
系では,図7に示すごとく,その比率により硬度が大き
く変化しており,Au60〜90重量%付近では硬度が
極端に大きくなっている。これにより,熱応力によるク
ラックが発生しやすくなるおそれがある。
【0016】また,Au90重量%以上では,硬度は低
い値を示しているものの,コスト高となるために採用す
ることはできない。本発明のセラミックヒータは,金と
銅を硬度の低い所定の比率に設定することにより,請求
項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0017】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記金属端子部表面に3μm以下のNiメッキ膜を形成
し,該Niメッキ膜上に上記リード線を上記接合層によ
り接合することが好ましい。
【0018】この場合には,上記接合層については,上
記と同様の作用効果を得ることができる。さらに,上記
金属端子部表面に3μm以下のNiメッキ膜を施すこと
により,接合層の濡れ性が向上し,角板ヒータ特有の問
題点である金属端子部とろう材との接触角を小さくする
ことができ,熱応力によるクラックの発生をさらに抑制
することができる。一方,Niメッキの厚さが3μmを
越える場合は,金属端子部との間で生成する金属化合物
が接合強度を低下させるおそれがある。
【0019】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記接合層はNiを2〜20重量%含有していることが好
ましい。接合層にNiを含有させた場合には,上記金属
端子部に対する接合層の濡れ性を向上させることができ
る。そのため,金属端子部に対して接合層を直接形成す
ることが容易にできる。
【0020】この効果を発揮させるためには,接合層に
Niを2重量%以上含有させることが望ましい。上記接
合層のNi含有率が2重量%未満である場合には,濡れ
性が悪くなり優れた接合状態を得ることができず,接合
強度が低下するおそれがある。一方,Niを20重量%
を超えて含有させた場合には,金属端子部を構成する金
属元素とNiとが金属間化合物を生成しやすくなり,接
合強度の低下を招きやすいという問題がある。
【0021】また,請求項6に記載の発明のように,上
記接合層には,上記金属端子部を構成する元素が含有さ
れていることが好ましい。この場合には,接合層と金属
端子部との接合強度を高めることができる。なお,上記
接合層には,上記金属端子部の構成元素の他に,不可避
不純物も含有されることは言うまでもない。
【0022】また,請求項7に記載の発明のように,上
記金属端子部はWを70重量%以上含有していることが
好ましい。Wは,セラミック製の本体部とのなじみがよ
く,また,耐熱性に優れているため,上記金属端子部と
して適している。Wの含有量が70重量%未満の場合に
はその効果があまり発揮されない。一方,上記金属端子
部は,セラミック製の本体部及び該本体部の中に形成さ
れたリード部との接合が良好であればW100重量%で
構成してもよい。
【0023】また,請求項8に記載の発明のように,上
記金属端子部は上記本体部の平面状側面のエッジ部まで
形成されていることが好ましい。即ち,金属端子部は,
上記平面状側面の一端から他端までの表面を覆うよう形
成することが好ましい。この場合には,金属端子部の平
面状側面への接着強度を向上させることができる。
【0024】また,請求項9に記載の発明のように,上
記金属端子部は上記本体部の平面状側面のエッジ部を覆
っていることがさらに好ましい。この場合には,金属端
子部と本体部との接着面積がさらに大きくなり,一層接
着強度を向上させることができる。
【0025】また,請求項10に記載の発明のように,
上記接合層は,上記金属端子部とリード部との接合位置
の上方を覆うように,上記金属端子部の上部に設けてあ
ることが好ましい。この場合には,上記リード部と金属
端子部との接合部を上記接合層によって覆うことができ
るため,上記リード部の酸化抑制効果を向上させること
ができる。
【0026】また,請求項11に記載の発明のように,
上記接合層は,リード線及び金属端子部の最外表面はN
iメツキにより被覆されていることが好ましい。この場
合には,Niの優れた耐食性及び耐熱性によって,上記
リード線の接合部分全体の耐久性を向上させることがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるセラミックヒータにつき,
図1〜図4を用いて説明する。本例のセラミックヒータ
1は,図1,図2に示すごとく,積層型角形ヒータであ
って,セラミック製の本体部10と,該本体部10の中
に形成した発熱部11(図4)及びリード部12と,上
記本体部10の平面状側面15に設けられ上記リード部
12と電気的に接続された金属端子部2とよりなると共
に,該金属端子部2には断面円形の丸棒リード線8を銅
ろう接合層3により接合してなる。そして,上記銅ろう
接合層3はCuを40重量%以上含有しており,かつ,
そのブリネル硬度は80以下である。
【0028】以下,これを詳説する。まず,上記本体部
10は,後述するごとく,アルミナ(Al)を主
体とするセラミックシートを3枚積層してなり,内部に
発熱部11及びリード部12を有してなる。このリード
部12は,図1,図3に示すごとく,左右一対で2層形
成されており,それぞれ平面状側面15に露出させて設
けてある。
【0029】平面状側面15には,図1〜図3に示すご
とく,上記リード部12を覆い,これらと電気的に導通
するように金属端子部2を設けてある。また,この金属
端子部2は,図1,図3に示すごとく,本体部10の平
面状側面15のエッジ部151まで形成されている。た
だし,エッジ151を覆うようには設けていない。ま
た,金属端子部2はWを70重量%以上含有した金属を
用いている。
【0030】また,上記銅ろう接合層3はNiを2〜2
0重量%含有している。即ち,本例の銅ろう接合層3
は,Cuを40重量%以上含有すると共にNiを2〜2
0重量%含有する合金よりなる。また,図1,図3に示
すごとく,銅ろう接合層3は金属端子部2に直接接合さ
れている。即ち,銅ろう接合層3と金属端子部2との間
には何ら介在層を設けていない。また,同図に示すごと
く,銅ろう接合層3は,金属端子部2とリード部12と
の接合位置の上方を覆うように,金属端子部2の上部に
設けてある。
【0031】また,図1,図3に示すごとく,丸棒リー
ド線8の接合部分全体,即ち,銅ろう接合層3,丸棒リ
ード線8及び金属端子部2の最外表面はNiメッキ6に
より被覆されている。このNiメッキ6は,図3に示す
ごとく,金属端子部2のエッジ部21まで設けてある。
【0032】次に,上記セラミックヒータ1の製造手順
について,図4を用いて,簡単に説明する。セラミック
ヒータ1を製造するに当たっては,まず,Al
約92重量%と,SiO,CaO,MgO等を合計約
8重量%含有する原料粉末を準備し,そのスラリーを作
製する。
【0033】次いで,上記スラリーをドクターブレード
法によって処理し,厚み0.1〜2.0mmのセラミッ
クシートを成形した。次いで,該セラミックシートに打
ち抜きプレスを施し,120mm×120mmの,ヒー
タ基板用グリーンシート101と,被覆基板用グリーン
シート102を作製した。なお,これらのグリーンシー
ト101,102の作製は,押出成形法等により行うこ
ともできる。
【0034】次に,W,Mo等の金属を含有した導電性
ペーストを準備した。そして,図4(A)に示すごと
く,この導電性ペーストを2枚のヒータ基板用グリーン
シート101上にヒータパターンに応じて印刷し,発熱
部11及びリード部12を形成した。次に,2枚のヒー
タ基板用グリーンシート101の上記リード部12等の
形成面を互いに向かい合わせると共に,これらの間に被
覆基板用グリーンシート102に挟んで,3層積層体を
得る。
【0035】次いで,図4(B)に示すごとく,上記3
層積層体を切断して個片化すると共に平面状側面15を
形成して中間体を得る。次いで,この平面状側面15に
金属端子部2を形成する。この金属端子部2は,Wを7
0重量%以上含有すると共にMo等を含む金属を含有し
た導電性ペーストを作製し,これを塗布することにより
形成した。この金属端子部2用の導電性ペーストは,上
記発熱部11及びリード部12と同じ成分でもよいし,
異なる成分でもよい。
【0036】次に,上記中間体をN及びHガスより
なる還元雰囲気において,1400〜1600℃の温度
に加熱して焼成し,焼結体を得る。次いで,焼結体の先
端部を研磨装置を使用して所望形状に研磨する。なお,
この研磨工程は省略することもできる。
【0037】次いで,Cuを40重量%以上含有すると
共にNiを2〜20重量%含有する銅ろう接合層3によ
り,丸棒リード線8を金属端子部2上に接合する。接合
は,銅ろう接合層3と丸棒リード線8を金属端子部2上
に配置して,N雰囲気中もしくは真空中において10
00〜1200℃の温度に加熱することにより行った。
なお,上記接合層中のNiは,Niを含有した丸棒リー
ド線8から加熱処理中に供給されてもよい。次に,図
1,図3に示すごとく,丸棒リード線8の接合部分全
体,即ち,銅ろう接合層3,丸棒リード線8及び金属端
子部2の最外表面はNiメッキ6により被覆した。これ
により,本例のセラミックヒータ1が得られた。
【0038】次に,本例のセラミックヒータ1の作用効
果につき説明する。本例のセラミックヒータ1において
は丸棒リード線8の接合に上記銅ろう接合層3を用いて
いる。この銅ろう接合層3は,上記のごとく,Cuを4
0重量%以上含有する銅主体のろう材である。そして,
この銅ろう接合層は,そのブリネル硬度が80以下であ
り,従来のCu−Auろう材よりも軟らかい。
【0039】そのため,セラミックヒータ1を温度変化
の激しい環境で使用しても,銅ろう接合層3自体が熱応
力を吸収することができ,これにより本体部10及び金
属端子部2への応力付与を軽減させることができる。そ
れ故,本例のセラミックヒータ1は,丸棒リード線8を
接合する側面が平面状側面15であっても,その接合部
分における金属端子部2及び本体部10のクラック発生
を抑制することができ,優れた耐久性を発揮することが
できる。
【0040】さらに,銅ろう接合層3はNiを2〜20
重量%含有しているので,Wを主体とする上記金属端子
部2に対する濡れ性に優れている。そのため,銅ろう接
合層3と金属端子部2との接合力を強固にすることがで
きる。また,金属端子部2はWを70重量%以上含有し
ているので,セラミック製の本体部10とのなじみもよ
く,これらの間の接合力も強固にすることができる。そ
れ故,本例のセラミックヒータ1は,本体部10,金属
端子部2,銅ろう接合層3のそれぞれの間の接合力の強
化により,丸棒リード線8の接続強度を向上させること
ができる。
【0041】また,銅ろう接合層3,丸棒リード線8及
び金属端子部2の最外表面はNiメッキ6により被覆し
てあるので,Niの優れた耐食性及び耐熱性によって,
丸棒リード線8の接合部分全体の耐久性をさらに向上さ
せることができる。
【0042】このように,本例のセラミックヒータ1に
おいては,丸棒リード線8の接続強度を向上させること
ができると共に,上記銅を主体とした銅ろう接合層3に
よる本体部10及び金属端子部2のクラック抑制効果を
得ることができる。それ故,本例のセラミックヒータ1
は,積層型角形ヒータであっても,その平面状側面15
への丸棒リード線8の接合部分の耐久性に優れたものと
なる。
【0043】実施形態例2 本例は,図5に示すごとく,実施形態例1におけるNi
メッキ6を,金属端子部2のエッジ部21を十分に覆う
ように設けた例である。また,本例においては,セラミ
ックヒータの寸法関係の具体例についても示す。即ち,
同図に示すごとく,本体部10の厚みtは1.6m
m,表裏面からのリード部12の埋設深さtはそれぞ
れ0.25mm,丸棒リード線8の直径dは0.6m
m,丸棒リード線8と本体部10の表裏面との垂直距離
は0.5mmである。その他は実施形態例1と同様
である。この場合には,金属よりなる金属端子部2全体
を耐食性及び耐熱性に優れたNiメッキ6により被覆す
ることができ,さらに耐久性を向上させることができ
る。その他は実施形態例1と同様の作用効果が得られ
る。
【0044】実施形態例3 本例は,図6に示すごとく,実施形態例1における金属
端子部2を本体部10の平面状側面15のエッジ部15
1を覆うように設けた例である。その他は実施形態例1
と同様である。この場合には,金属端子部2と本体部1
0との接合強度をさらに向上させることができる。その
他は実施形態例1と同様の作用効果が得られる。
【0045】なお,実施形態例2と同様に,エッジ部1
51を覆う金属端子部2をさらにNiメッキ6により覆
うこともできる。また,上記各実施形態例においては,
積層型角形ヒータ(角板ヒータ)について示したが,従
来の丸棒ヒータの側面を平面状に成形してこれを上記平
面状側面にした場合であっても,上記と同様の効果が得
られる。
【0046】なお,上記各実施形態例においては,上記
接合層3としてCuを40重量%以上含有すると共にN
iを2〜20重量%含有する合金を適用した。これに代
えて,例えば,Cu−Zn合金,Ag,Ag−Cu合
金,Al−Cu合金等においてその組成を調整し,ブリ
ネル硬度を80以下にした合金を適用することもでき
る。この場合にも,上記と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0047】さらに,上記各実施形態例における接合層
3に,Wを含有させることもできる。この場合には,上
記金属端子部2が70重量%以上のWを含有しているの
で,該金属端子部2と接合層3との両者がWを有するこ
ととなる。それ故,両者の接合性をさらに向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,丸棒リード線の接続部
の構造を図2のC−C線矢視断面から見た説明図。
【図2】実施形態例1における,セラミックヒータの斜
視図。
【図3】実施形態例1における,丸棒リード線の接続部
の構造を示す詳細説明図。
【図4】実施形態例1における,セラミックヒータの製
造工程を示す説明図。
【図5】実施形態例2における,丸棒リード線の接続部
の構造を示す詳細説明図。
【図6】実施形態例3における,丸棒リード線の接続部
の構造を示す詳細説明図。
【図7】Au−Cu成分比とろう材の硬度との関係を示
す説明図。
【図8】従来例における,(A)丸棒ヒータの斜視図,
(B)A−A線矢視断面図。
【図9】従来例における,(A)角板ヒータの斜視図,
(B)B−B線矢視断面図。
【符号の説明】
1...セラミックヒータ, 10...本体部, 11...発熱部, 12...リード部, 15...平面状側面, 151...エッジ部, 2...金属端子部, 3...銅ろう接合層, 6...Niメッキ, 8...丸棒リード線,

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製の本体部と,該本体部の中
    に形成した発熱部及びリード部と,上記本体部の平面状
    側面に設けられ上記リード部と電気的に接続された金属
    端子部とよりなると共に,該金属端子部にはリード線を
    接合層により接合してなる積層型角板形状のセラミック
    ヒータであって,上記接合層のブリネル硬度が80以下
    であることを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記接合層はCuを
    40重量%以上含有していることを特徴とするセラミッ
    クヒータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記接合層は,Cu
    40重量%以上かつAu60重量%以下を含有すること
    を特徴とするセラミックヒータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記金属端子部表面に3μm以下のNiメッキ膜を形成
    し,該Niメッキ膜上に上記リード線を上記接合層によ
    り接合することを特徴とするセラミックヒータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記接合層はNiを2〜20重量%含有していることを
    特徴とするセラミックヒータ。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記接合層には,上
    記金属端子部を構成する元素が含有されていることを特
    徴とするセラミックヒータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項において,
    上記金属端子部はWを70重量%以上含有していること
    を特徴とするセラミックヒータ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項において,
    上記金属端子部は上記本体部の平面状側面のエッジ部ま
    で形成されていることを特徴とするセラミックヒータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項において,
    上記金属端子部は上記本体部の平面状側面のエッジ部を
    覆っていることを特徴とするセラミックヒータ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項におい
    て,上記接合層は,上記金属端子部とリード部との接合
    位置の上方を覆うように,上記金属端子部の上部に設け
    てあることを特徴とするセラミックヒータ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項におい
    て,上記接合層は,リード線及び金属端子部の最外表面
    はNiメツキにより被覆されていることを特徴とするセ
    ラミックヒータ。
JP11201588A 1998-07-27 1999-07-15 セラミックヒ―タ Pending JP2000106266A (ja)

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