JP2000105857A - 自動販売機筐体の製造方法 - Google Patents

自動販売機筐体の製造方法

Info

Publication number
JP2000105857A
JP2000105857A JP10276150A JP27615098A JP2000105857A JP 2000105857 A JP2000105857 A JP 2000105857A JP 10276150 A JP10276150 A JP 10276150A JP 27615098 A JP27615098 A JP 27615098A JP 2000105857 A JP2000105857 A JP 2000105857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
vending machine
outer box
plate member
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10276150A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Yanagawa
克彦 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP10276150A priority Critical patent/JP2000105857A/ja
Publication of JP2000105857A publication Critical patent/JP2000105857A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動販売機筐体の各部材間の接合に使用するス
ポット溶接をなくし、接着剤の塗布作業を簡単にすると
共に、自動販売機筐体の剛性率を高め、経済性のある製
造方法を提供する。 【解決手段】シート状接着剤基材9の主要部表面に反応
型接着剤10を塗布し、適度な熱を加え反応させること
により接着剤の反応状態をBステージに制御し、接着剤
表面を非粘着性にする。その後に基材9の一部表面に感
圧型接着剤11を塗布し、シート状接着剤とする。外箱
本体部材1の接着しろにシート状接着剤を張りつけた
後、背板部材2を取り付けると、感圧型接着剤11の効
果により瞬間的に接合される。同様にして各部材を組み
立てた後加熱処理すると、反応型接着剤10が硬化して
各部材間の接着強さが強固に発現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機筐体の
組み立て構造と製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の自動販売機の構造を図2、図
3および図4に示す。図2は、従来の自動販売機外箱の
組み立て構造例を示す図で、(a)は外箱正面図、
(b)は外箱側面図(A方向透視図)である。図3は、
従来の実施例のスポット溶接による各部材の接合部の断
面図である。
【0003】図4は、従来の他の実施例のスポット溶接
と液状接着剤による各部材の接合部の断面図である。自
動販売機外箱の組み立てには、肉厚0.5〜2.0mm
のフープ材の薄板鋼板を用いて、プレス加工により打ち
抜き、曲げ等の板金加工により製作したものを、各部の
組み立て用部材として使用する。
【0004】自動販売機外箱の組み立て方法は、まず外
箱本体部材1に背板部材2を組み合わせ、図示しない治
具により固定し、スポット溶接により鋼板間を溶着し接
合する。この場合、スポット溶接は100mm間隔を基
本に接合が行われる。以下、部材の接合組み立ては、次
の方法(順序)で行われる。外箱本体部材1に上部補強
板部材3を同様に固定し、スポット溶接により鋼板間を
溶着し接合する。次に、外箱本体部材1に外箱底板部材
5を同様に固定し、スポット溶接により鋼板間を溶着し
接合する。次に、外箱本体部材1に側面補強板部材4を
同様に固定し、スポット溶接により鋼板間を溶着し接合
する。次に、外箱本体部材1に基台部材6を同様に固定
し、スポット溶接により鋼板間を溶着し接合して、自動
販売機外箱が組み立てられる。
【0005】自動販売機外箱は、外箱本体部材1と背板
部材2の接合面、外箱本体部材1と外箱底板部材5の接
合面および外箱本体部材1と基台部材6の接合面の鋼板
間をシーリング材(図示せず)により気密シールし、塗
装工程で焼き付け塗装して組み立てが完了する。そし
て、自動販売機としての各種内装機器を組み込み、扉を
取り付けて完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すスポット溶
接による接合で組み立てられた自動販売機外箱には、ス
ポット溶接痕の修正作業に関する問題点と、自動販売機
の剛性に関する問題点が発生する。すなわち、自動販売
機の組み立てにおいて、各部材間の接合にはスポット溶
接が使用されるが、外箱本体の表面にスポット溶接痕が
残るため、表面切削研磨作業により修正する作業が必要
となる欠点がある。
【0007】また、自動販売機の本体内部に商品を補充
したり、内部のメンテナンス作業を行う場合、扉部分を
開いた状態で行うため、扉部分の重量約80〜100k
g(自動販売機全体重量約300〜350kgの約25
〜30%の重量比)が取り付けヒンジ部を通じて本体部
分に加わり、変形量(歪み量)が大きくなる問題点があ
る。このため、本体の剛性を向上するためにスポット溶
接の点数を増加する方法が考えられるが、表面切削研磨
作業によるスポット溶接痕の修正作業が増加し、製造コ
ストが高くなる問題点がある。
【0008】このため、図4のスポット溶接と液状接着
剤による接合が用いられるが、この方法では接着剤によ
り自動販売機の剛性は向上するものの、組み立て上スポ
ット溶接を併用する必要があり、スポット溶接痕の修正
作業が問題点となる。また、液状の接着剤を使用するこ
とから、接着剤の塗布作業および塗布設備が必要とな
る。
【0009】鋼板以外の自動販売機筐体の部材としてカ
ラー鋼板があり、塗装工程を使用せずに組み立てが可能
で経済効果が期待できるが、スポット溶接等の接合手法
が使用できない。また、上記以外の部材として強化プラ
スチック板があり、自動販売機筐体の軽量化と経済効果
が期待できるが、やはりスポット溶接等の接合手法が使
用できない。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、自動販売機筐体の
各部材間の接合に使用するスポット溶接をなくし、接着
剤の塗布作業を簡単にすると共に、自動販売機の筐体の
剛性率を高め、経済性のある製造方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、鋼板を板金加工した外箱本体部
材、背板部材、上部補強板部材、側面補強板部材、外箱
底板部材および基台部材を組み立ててなる自動販売機筐
体において、前記各部材間の接合にシート状またはテー
プ状接着剤を使用することとした。
【0012】また、上記シート状またはテープ状接着剤
として基材の両面に反応型接着剤と感圧型接着剤とから
なる接着層を有するものを使用することとした。また、
上記反応型接着剤としてBステージ化したエポキシ系接
着剤を使用することとした。ここで、Bステージ化と
は、接着剤の硬化過程を表す用語であり、接着剤が未反
応の状態をAステージ、硬化が完了した状態をCステー
ジ、この中間の未硬化の状態をBステージという。
【0013】また、上記外箱本体部材、背板部材および
基台部材としてカラー塗装鋼板を使用することとした。
また、上記背板部材として強化プラスチック板を使用す
ることとした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施例のシー
ト状接着剤による各部材の接合部の断面図である。自動
販売機の各部材間の接合に使用される接着剤としては、
次のようなものが使用される。シート状またはテープ状
の接着剤で、反応型接着剤と感圧型接着剤からなる接着
剤である。この接着剤の製作方法としては、まず、基材
9の主要部表面に、反応型接着剤10として例えばエポ
キシ系接着剤をロールコーター等により塗布した後に、
適度な熱を加え反応させることにより、接着剤の反応状
態をBステージに制御し接着剤表面を非粘着性にする。
その後に、基材9の一部表面に、感圧型接着剤11とし
て例えばアクリル系接着剤をロールコーター等により塗
布し、シート状接着剤として作られる。
【0015】反応型接着剤10をBステージ化して表面
を非粘着性にする理由は、後工程の感圧型接着剤11の
塗布工程での接触による付着を防止し、作業性を改良す
るためである。シート状は、当然フィルム状でもよく、
適当な幅に裁断した後に使用される。本実施例での自動
販売機外箱の組み立て方法は、まず、外箱本体部材1の
接着しろ(図示せず)にシート状接着剤を張りつけた後
に、背板部材2を取り付ける。この場合、シート状接着
剤の感圧型接着剤11の効果により、外箱本体部材1と
背板部材2とは瞬間的に接合される。
【0016】以下、各部材の接合は次の方法(順序)で
行われる(図2参照)。外箱本体部材1に、シート状接
着剤を張りつけた上部補強板部材3を取り付ける。次
に、外箱本体部材1に、シート状接着剤を張りつけた外
箱底板部材5を取り付ける。次に、外箱本体部材1に、
シート状接着剤を張りつけた側面補強板部材4を取り付
ける。次に、外箱本体部材1に、シート状接着剤を張り
つけた基台部材6を取り付けて自動販売機外箱が組み立
てられる。
【0017】組み立て完了後、自動販売機外箱は、約1
00℃の温度で約1時間加熱処理すると、シート状接着
剤の反応型接着剤10が硬化してこの状態で完全硬化状
態となり、各部材間の接着強さが強固に発現される。自
動販売機外箱は、その後に塗装工程で焼き付け塗装さ
れ、組み立てが完了する。
【0018】自動販売機外箱をスポット溶接で組み立て
た場合とシート状接着剤で組み立てた場合の剛性率比較
を表1に示す。
【0019】
【表1】 図1の自動販売機外箱の上部角部と下部角部を対角線に
圧縮した場合の同一荷重下における歪み率(剛性率)で
は、シート状接着剤を使用して組み立てた場合の歪み率
を100%とした場合、スポット溶接で組み立てた場合
の歪み率は150%となり、シート状接着剤を使用して
組み立てた場合の剛性率が高く、自動販売機筐体の組み
立て方法として有利であることがわかる。
【0020】本発明は、スポット溶接を使用しないの
で、スポット溶接による接合手法を採用できないカラー
塗装鋼板や強化プラスチック板を筐体の部材として使用
することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、自動販売機筐体の組み
立てに、Bステージ化したエポキシ系からなる反応型接
着剤と感圧型接着剤からなるシート状またはテープ状の
接着剤を使用することにより、感圧型接着剤により瞬間
的に各部材間の位置決め等が完了するため治具等による
拘束の必要がなく、反応型接着剤の硬化により各部材間
の接着接合は強固になり、自動販売機筐体としての剛性
率を向上することが可能になり、スポット溶接を使用し
ないことから、スポット溶接痕の修正作業をなくし、液
状接着剤の塗布工程および塗布設備の合理化が可能とな
る。
【0022】また、筐体の部材として鋼板以外にカラー
塗装鋼板や強化プラスチック板を使用することが出来る
ので、自動販売機筐体の軽量化やコスト低減を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のシート状接着剤による各部
材の接合部の断面図。
【図2】従来の自動販売機外箱の組み立て構造例を示す
図で、(a)は外箱正面図、(b)は外箱側面図(A方
向透視図)。
【図3】従来の実施例のスポット溶接による各部材の接
合部の断面図。
【図4】従来の他の実施例のスポット溶接と液状接着剤
による各部材の接合部の断面図。
【符号の説明】
1…外箱本体部材、2…背板部材、3…上部補強板部
材、4…側面補強板部材、5…外箱底板部材、6…基台
部材、9…シート状接着剤基材、10…反応型接着剤、
11…感圧型接着剤。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板を板金加工した外箱本体部材、背板部
    材、上部補強板部材、側面補強板部材、外箱底板部材お
    よび基台部材を組み立ててなる自動販売機筐体におい
    て、前記各部材間の接合にシート状またはテープ状接着
    剤を使用することを特徴とした自動販売機筐体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】シート状またはテープ状接着剤として基材
    の両面に反応型接着剤と感圧型接着剤とからなる接着層
    を有するものを使用することを特徴とした請求項1記載
    の自動販売機筐体の製造方法。
  3. 【請求項3】反応型接着剤としてBステージ化したエポ
    キシ系接着剤を使用することを特徴とした請求項2記載
    の自動販売機筐体の製造方法。
  4. 【請求項4】外箱本体部材、背板部材および基台部材と
    してカラー塗装鋼板を使用することを特徴とした請求項
    1記載の自動販売機筐体の製造方法。
  5. 【請求項5】背板部材として強化プラスチック板を使用
    することを特徴とした請求項1記載の自動販売機筐体の
    製造方法。
JP10276150A 1998-09-29 1998-09-29 自動販売機筐体の製造方法 Pending JP2000105857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10276150A JP2000105857A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 自動販売機筐体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10276150A JP2000105857A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 自動販売機筐体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000105857A true JP2000105857A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17565465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10276150A Pending JP2000105857A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 自動販売機筐体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000105857A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000105857A (ja) 自動販売機筐体の製造方法
JP2000094141A (ja) 自動販売機の製造方法
EP1641611B1 (en) Laminate with fill layer
JPH09134474A (ja) 自動販売機
JPS62135584A (ja) 被接着物体の接着方法
SU1109293A1 (ru) Способ изготовлени многослойных панелей диффузионной сваркой
JPS61235029A (ja) 箱体の製造方法
JP5366067B2 (ja) 家具用面板及び家具用面板の製造方法
JPH0742340Y2 (ja) 箱 体
JPH0531836A (ja) 複合パネルの製造方法
JPH11326883A (ja) 液晶表示パネルの製造方法
JPH10165269A (ja) ショーケースの商品陳列棚
JPH0317032B2 (ja)
JP3059075B2 (ja) 溶接部に樹脂フィルムを固着した缶及びその製法
JPH11191177A (ja) 自動販売機
JPH0136599Y2 (ja)
JPH0613926Y2 (ja) 建築用パネル
JPH0313276A (ja) 接合方法
JPH03272829A (ja) 複合材多桁構造の一体成形方法および一体成形装置
JPS5949912B2 (ja) サンドイツチパネルの表面材と芯材の接着法
JPS5828337A (ja) 接着方法
JPH03273975A (ja) 車体板材の合せ目防錆構造及び防錆方法
JPH0446916Y2 (ja)
JPH0737100B2 (ja) 塗装金属板製パネル
JPS62164940A (ja) 建築用パネル