JP2000105145A - 秤量装置のスパン温度補償方法及び秤量装置 - Google Patents

秤量装置のスパン温度補償方法及び秤量装置

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JP2000105145A
JP2000105145A JP10275531A JP27553198A JP2000105145A JP 2000105145 A JP2000105145 A JP 2000105145A JP 10275531 A JP10275531 A JP 10275531A JP 27553198 A JP27553198 A JP 27553198A JP 2000105145 A JP2000105145 A JP 2000105145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードセルを複数個使用した秤量装置のスパ
ン温度補償を極めて簡単に行なうことができる秤量装置
のスパン温度補償方法及び秤量装置を提供する。 【解決手段】 複数個のロードセルL1〜L4を備え、
各ロードセルL1〜L4の出力を出力調整抵抗RV1〜
RV4を介して並列和算回路によって並列和算すること
により荷重出力VOUTを得るようにした秤量装置であ
る。出力調整抵抗RV1〜RV4として感温抵抗を用
い、この感温抵抗の温度係数をこの出力調整抵抗RV1
〜RV4を付加することによって生じるスパン出力の温
度依存性を相殺するようなものとすることにより荷重出
力VOUTのスパン温度補償を行なう。出力調整抵抗RV
1〜RV4は、粗調用抵抗RAと可変抵抗からなる微調
用抵抗VRとから構成し、少なくとも粗調用抵抗RAに
感温抵抗を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロードセルを用いた
秤量装置、特に複数個のロードセルを用いて構成した秤
量装置のスパン温度補償方法及び秤量装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ロードセルを用いた秤量装置を構成する
場合、特に大秤量の場合は一つのロードセルで構成する
とロードセルが非常に大きくなり且つ高価となるため複
数個(通常4個)のロードセルを用いるのが一般的であ
る。
【0003】また秤量がそれほど大きくない場合でも、
秤量皿が大きい場合には偏荷重による誤差の影響を減少
させるために複数個(通常4個、各4隅部に配置する)
のロードセルを用いる場合がある。
【0004】そして複数個のロードセルを用いた場合に
は、各ロードセルの出力の並列和算値を求めて荷重出力
信号としている。上記の秤量装置の例としては、例えば
特公昭63−7328号,実用新案登録公報第2507
076号などがある。
【0005】なお並列和算値を求める結合回路は通常、
「和算箱」,「ジャンクションボックス」と呼ばれる筐
体に収納されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
の秤量装置には、特開昭63−61119号公報の〔従
来の技術〕及び〔発明が解決しようとする問題点〕の欄
で詳細に説明されているような不都合があった。
【0007】即ち複数個使用を想定していない一般のロ
ードセルでは、図11のように温度補償用抵抗R1,R
2を取り付けてそれ自体でスパン温度補償をしていた。
【0008】一方ロードセルを複数個(4個)使用して
秤量装置を構成した場合、各ロードセルの出力VOの大
きさを等しくする必要があるため、従来は例えば図12
に示すように、各ロードセルL1〜L4と電源Eとの間
に出力調整用の抵抗又は可変抵抗RV1〜RV4を付加
して各ロードセルL1〜L4の出力VOを調整するよう
にしていた。
【0009】この場合、上記出力調整用の抵抗又は可変
抵抗RV1〜RV4としては、従来の単体のロードセル
でも用いられている出力調整用の抵抗と同様、非感温抵
抗(温度係数100PPM程度)が用いられていた。
【0010】しかしながら単体のロードセルとして温度
補償されたロードセルに新たに出力調整用の抵抗又は可
変抵抗RV1〜RV4を付加すると、これらの影響によ
り分圧回路の分母、分子の変化が等比でないため、各ロ
ードセルの出力VOは温度によるスパンの変化を生じ、
結果的に並列和算された秤量装置の出力VOUTの温度変
化が大きくなり、正確な計量が行なえない。
【0011】この問題点を解決するためには、単体のロ
ードセルを製作する際、後から出力調整用の抵抗(可変
抵抗RV1〜RV4)を付加することを見越してスパン
温度補償をすることが考えられる。しかしこの方法で製
作したロードセルは単体で使用するとスパンの温度変化
が大きいため、複数個のロードセルを使用する秤量装置
専用のロードセルとなり、製造工程が複雑化する上、ロ
ードセルの種類が増加し、メーカ側の負担が多く、結果
的にコストアップの要因となる。
【0012】上記問題点を解決するために他の提案され
ている方法としては、上記特開昭63−61119号公
報に記載されているように、複数個のロードセルの出力
をアナログ的に加算するのではなく、デジタル的に加算
する方法もある。この方法は各ロードセルの出力の調整
を出力調整用の抵抗(可変抵抗RV1〜RV4)で行な
うのではなく、デジタル演算で行なうので、上記問題点
を解決することが可能となる。
【0013】しかしながら使用するロードセルの個数分
だけA/D変換器が必要となり、コストアップとなる。
またA/D変換器を1つ用いて各ロードセルをスイッチ
で切換接続することも考えられるが、回路構成が複雑と
なり、また秤量出力が得られるまでに時間がかかる欠点
がある。
【0014】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、ロードセルを複数個使用した秤量装置
のスパン温度補償を極めて簡単に行なうことができる秤
量装置のスパン温度補償方法及び秤量装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、(a).出力調整抵抗として感温抵抗を用
い、(b).該感温抵抗は、その温度係数が計算から求め
られる理論値のものに近い値のものを用い、上記(a),
(b)により、温度補償済のロードセルに出力調整抵抗を
付加しても、それによるスパン温度変化をなるべく少な
くするものである。ここで感温抵抗とは温度によって抵
抗値が変化する性質のものであり、本発明においてはそ
の温度係数が200PPM以上のものを言う。即ち本願
発明にかかる秤量装置のスパン温度補償方法は、複数個
のロードセルを備え、各ロードセルの出力を出力調整抵
抗を介して並列和算することにより荷重出力を得るよう
にした秤量装置のスパン温度補償方法において、前記出
力調整抵抗として、この出力調整抵抗を前記ロードセル
に付加することによって生じるスパン出力の温度依存性
を相殺するような温度係数を有する材料の感温抵抗を用
いることを特徴とする。ここで前記出力調整抵抗は、歪
ゲージの抵抗値,温度補償抵抗の抵抗値及び温度係数な
どに基づいて、計算により、この出力調整抵抗を前記ロ
ードセルに付加することによって生じるスパン出力の温
度依存性を相殺するに最適な温度係数の理想値を求め、
この理想値又はこの理想値に近い温度係数を有する材料
の感温抵抗を用いることが好ましい。また本発明にかか
る秤量装置は、複数個のロードセルを備え、各ロードセ
ルの出力を出力調整抵抗を介して並列和算回路によって
並列和算することにより荷重出力を得るようにした秤量
装置において、前記出力調整抵抗として感温抵抗を用
い、この感温抵抗の温度係数をこの出力調整抵抗を付加
することによって生じるスパン出力の温度依存性を相殺
するようなものとすることにより前記荷重出力のスパン
温度補償を行なうことを特徴とする。ここで前記出力調
整抵抗は、粗調用抵抗と可変抵抗からなる微調用抵抗と
から構成し、少なくとも粗調用抵抗に前記温度係数を有
する感温抵抗を用いることが好ましい。また前記粗調用
抵抗は、複数個の抵抗から構成され、且つスイッチ手段
により前記複数個の抵抗の内の何れか1又は2以上の抵
抗を選択して接続するように構成することが好ましい。
また前記出力調整抵抗及び並列和算回路を同一基板上に
配置すると共に、この基板をロードセルとは別体に構成
した筐体内に収納してもよい。また前記出力調整抵抗を
配置した基板をそれぞれ各ロードセルに設けてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用したロードセ
ルの回路構成図である。同図に示すようにこのロードセ
ルは、四個の温度補償されたロードセルL1〜L4を備
え、各ロードセルL1〜L4の出力をそれぞれ出力調整
抵抗RV1〜RV4を介して並列和算することにより荷
重出力VOUTを得るように構成されている。なお各出力
調整抵抗RV1〜RV4は、何れも粗調用抵抗RAと微
調用抵抗VRとを直列接続して構成されている。
【0017】そして本発明においては、前記出力調整抵
抗RV1〜RV4(この実施形態では粗調用抵抗RAの
部分)として感温抵抗を用いている。即ちこの感温抵抗
の温度係数をこの出力調整抵抗RV1〜RV4を付加す
ることによって生じるスパン出力の温度依存性を相殺す
るようなものとすることにより前記荷重出力VOUTのス
パン温度補償を行なうこととしている。
【0018】ここでまず本発明の原理的な説明をする。
即ち図2は出力調整抵抗RV1を取り付けないロードセ
ルL1単体の回路構成図、また図3は出力調整抵抗RV
1を取り付けたロードセルL1の回路構成図である。そ
して図2に示すロードセルL1単体の出力VOと出力調
整抵抗RV1を取り付けた後の出力VOUTの関係は下記
の式で示される。
【数1】
【0019】ここで4つの抵抗Rは同一抵抗値である。
またR1,R2はスパン温度補償抵抗で、温度係数が定
まった値であると、ロードセルベース材質と歪ゲージに
依存し、上記の材質が同程度であればロードセルのキャ
パシティによらず抵抗値は定まる。
【0020】例えばR=350Ω、R1,R2はニッケ
ル系合金で、温度係数3500PPMで、R1+R2≒
80Ωと定まる。
【0021】次に上記式の温度変化式を求めると下記
式が得られる。
【数2】
【0022】そして上式から出力調整後の出力の温度
による変化dVOUT/(dt・VOUT)と元の出力の温度
による変化dVO/(dt・VO)とを等しくするために
は、下記式を満足するRA,VRを用いれば良いこと
がわかる。
【数3】
【0023】式は
【数4】 となる。
【0024】従って温度補償抵抗(R1,R2)の温度
による変化に基づく値と出力調整抵抗RV1の温度によ
る変化に基づく値とが相殺する温度係数を有する抵抗を
出力調整抵抗RAとして可変抵抗VRに直列に挿入すれ
ば、 (dVOUT)/(dt・VOUT)=(dVO)/(dt・
O) とすることができる。
【0025】例えばアルミ合金(A2024−T4)の
起歪体で、350Ωコンスタンタン系の歪ゲージの場
合、温度補償抵抗は、 R1:CTNという仕様のニッケル系合金で3600P
PM、約30Ω R2:CTPという仕様の白金系合金で3500PP
M、約50Ω のものを使用している。
【0026】いま可変抵抗VRとして0〜10Ωで温度
係数が100PPM(一般的な可変抵抗)のものを用い
るとして、微調用抵抗VR=5Ω、粗調用抵抗RA=2
0Ωの場合について粗調用抵抗RAの温度係数xを上記
式から計算してみると、
【数5】 となり、x=797.7≒800PPMと求めることが
できる。
【0027】いま粗調用抵抗RAとして10Ω程度の抵
抗を4つスイッチを切り替えることで、0Ω、10Ω、
20Ω、30Ω、40Ωを得る構成とした場合、コンピ
ュータを用い、R1,R2については2次の温度係数ま
で考慮し、温度については−10℃〜40℃、また微調
用抵抗VRについては0〜10Ω、粗調用抵抗RAにつ
いては0〜50Ωの何点かについて、上記計算した温度
係数及びこの前後の数値を代入して、温度による変動値
を算出し、変動値が最も少ない温度係数(理想値)を求
める。
【0028】例えば上記の例では800PPM前後に理
想値があると予想されるので、800,750,70
0,850,900等に関して、温度が−10℃,0
℃,10℃,20℃,30℃,40℃、粗調用抵抗RA
が0,10,20,30,40Ω、微調用抵抗VRが
0,2,4,6,8,10Ωの場合について計算し、温
度による変動値の大きさ及びバラツキが最も少ない温度
係数を求める。
【0029】このようにして、上述した起歪体がアルミ
合金(A2024−T4)で歪ゲージがコンスタン系の
350Ωの場合には、粗調用抵抗RAは750PPM
(理想値)の温度係数の抵抗を用いるとよいことがわか
った(前記のように微調用抵抗VRは0〜10Ω、10
0PPMのものを使用することを前提としている)。
【0030】しかし、市販されている精密抵抗で温度係
数が750PPMのものがないので、これに一番近い1
000PPMのものを用いた実験結果と理論値を図4に
示す。即ち微調用抵抗VRと粗調用抵抗RAの抵抗値を
変えた場合で、常温(20℃)時と高温(40℃)時と
低温(−10℃)時と再び常温(20℃)に戻したとき
の、零点と、負荷時の出力と、両者の差であるスパン出
力と、常温に対する変化率とを求め、また変化率につい
ては理論値も求めた。この実験結果から理論値及び実験
値とも全ての場合の温度変化は1桁以内となっているこ
とがわかる。
【0031】一方図5は本発明を用いていない従来の秤
量装置の場合の実験データである。図5のように出力調
整用の抵抗として非感温の可変抵抗器(温度係数100
PPM,0Ω〜54Ω)を用いた場合は、VR=54Ω
で、温度が40℃及び−10℃のときの温度変化は2桁
となり、本発明を用いれば明らかに温度変化が少なくな
っていることがわかる。なお、図4及び図5において変
化率の単位(t.u.)は、10-4即ち(1/100)
%を意味している。
【0032】図6は前記出力調整抵抗RV1の一具体例
を示す回路図である。即ちこの出力調整抵抗RV1のよ
うに、粗調用抵抗RAをr1〜r4の直列接続とし、デ
ィップスイッチSW2〜SW6によって粗調用抵抗RA
の抵抗値を変更できるように構成されている。なお微調
用抵抗VRは可変抵抗器としている。図中、r1〜r4
は各9.1Ωで温度係数が1000PPMである。また
VRは0〜10Ωで温度係数が100PPMのものを用
いている。
【0033】ディップスイッチSW2〜SW6によって
抵抗値RAを、0Ω , 9.1Ω(r1) , 1
8.2Ω(r1+r2) , 27.3Ω(r1+r2
+r3) , 36.4Ω(r1+r2+r3+r4)
とすることができる。
【0034】図7は図6に示す出力調整抵抗RV1〜R
V4と並列和算回路とを設けてなる基板の回路構成図で
ある。即ち図1に示す回路の内、ロードセルL1〜L4
と電源電圧Eとを設けない部分、即ち出力調整抵抗RV
1〜RV4と並列和算回路とを1つの基板上に配置した
ものである。同図において端子a1,,b1は電源電圧
Eに接続され、端子d,eは出力VOUT用の端子であ
る。また端子cはシールド用、端子fはアース用の端子
である。なお端子a1,b1にそれぞれ並列に接続され
た端子a2,b2は電源電圧Eをリモートセンシングす
る場合に使用するための端子である。
【0035】図8は和算箱の一例の外観を示す図であ
り、同図(a)は上面図、同図(b)は斜視図である。
即ちこの和算箱は、筐体40の中に前記図7に示す出力
調整抵抗RV1〜RV4と並列和算回路とを設けてなる
基板が収納固定されている。和算箱は4つのロードセル
L1〜L4への接続用のコネクタC1〜C4と電源電圧
E及び出力VOUTへの接続用のコネクタC5とを具備し
ている。
【0036】図9,図10は本発明の第二実施形態を示
すものであり、図9は一つのロードセルL1(又はL2
〜L4)に対応する回路構成図、図10は該回路を取り
付けたロードセルL1(又はL2〜L4)の外観の概略
上面図である。
【0037】図9に示す回路は、図1に示す各出力調整
抵抗RV1(又はRV2〜RV4)を配置した基板をそ
れぞれ各ロードセルL1(又はL2〜L4)に設ける場
合の回路構成の一例を示している。即ちこの出力調整抵
抗RV1の場合は、粗調用抵抗RAをr1,r2の直列
接続とし、ディップスイッチSW2〜SW4によって粗
調用抵抗RAの抵抗値を変更できるように構成してい
る。なお微調用抵抗VRは可変抵抗器である。また端子
a,cは電源電圧E用の端子であり、端子b,dは荷重
出力VOUT用の端子である。
【0038】一方図10において、10はロードセル本
体を上からみた状態を示しており、ロードセル本体10
の一端近傍に固定されたステー23によってロードセル
本体10の側面と平行となるように基板25が配置され
ている。そしてこのような構造のロードセルを4つ用意
し、これらを図示しない秤量皿の4隅に固定すること
で、秤量装置が構成される。
【0039】なお図9,図10に示した第二実施形態の
場合、コストダウンの目的で、ホイートストンブリッジ
を構成する4つの抵抗の内、2つのみを歪ゲージとした
ハーフブリッジタイプの場合であり、温度補償抵抗も一
つの場合であったが、第一実施形態のロードセルのよう
にフルブリッジタイプで温度補償抵抗が2つの場合であ
っても同様に適用できることは言うまでもない。
【0040】このロードセル本体10は薄型の秤(厚さ
20mm程度)用に開発されたもので、数十mmの厚さ
のロードセル本体10の片面のみに歪ゲージZ3,Z4
が取り付けられているハーフブリッジタイプのロードセ
ルである。
【0041】このロードセルの場合、その基板25に歪
ゲージZ3,Z4と同じ抵抗値(1000Ω)のダミー
抵抗Z1,Z2(図ではZ2はZ1に隠れて見えない)
や、温度補償抵抗R2(75Ω,4300PPM)や、
粗調用抵抗RAや、微調用抵抗VRや、ディップスイッ
チSW1〜SW4等が取り付けられている。
【0042】即ちこの具体例の場合は、図1に示す回路
の内、出力調整抵抗RV1(又はRV2〜RV4)を配
置した基板をそれぞれ各ロードセルL1(又はRV2〜
RV4)に設けている。
【0043】またこの具体例では、粗調用抵抗RAを構
成するr1,r2が各48Ωで400PPM、微調用抵
抗VRが0〜50Ωで100PPMのものを使用してい
る。
【0044】この例では上記と同じ方法で粗調用抵抗R
Aの温度係数の理想値が400PPMとして求められ、
400PPMの温度係数の抵抗が市販されているのでそ
れを用いている。
【0045】参考までにRA(=r1+r2)=96
Ω、VR=50Ωの場合について簡単化して計算して温
度係数を上記式より求めてみると、
【数6】 より、x≒400PPMとなる。
【0046】なおこの具体例の場合、図10に示すよう
にダミー抵抗Z1,Z2、温度補償抵抗R2はロードセ
ル本体10に接触させるようにして、ロードセル本体1
0と同じ温度となるようにしている。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 ロードセル複数個使用の秤量装置を構成する場合、出
力調整抵抗によるスパンの温度変化を従来に比べ極めて
小さくできる。このため秤量精度が向上する。
【0048】単体のロードセルを製造する場合、予め
出力調整抵抗分を加味して温度補償をする必要がないの
で、ロードセルを複数個使用した秤量装置専用のロード
セルを製造しなくて良い。
【0049】出力調整抵抗の温度係数を選択するだけ
の構成なので、構成が簡単であると共にコストアップと
ならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したロードセルの回路構成図であ
る。
【図2】出力調整抵抗RV1を取り付けないロードセル
L1単体の回路構成図である。
【図3】出力調整抵抗RV1を取り付けたロードセルL
1の回路構成図である。
【図4】本発明を用いた秤量装置による実験結果と理論
値を示す図である。
【図5】従来の秤量装置による実験結果を示す図であ
る。
【図6】出力調整抵抗RV1の一具体例を示す回路図で
ある。
【図7】図6に示す出力調整抵抗RV1〜RV4と並列
和算回路とを設けてなる基板の回路構成図である。
【図8】和算箱の一例の外観を示す図であり、同図
(a)は上面図、同図(b)は斜視図である。
【図9】本発明の第二実施形態にかかる一つのロードセ
ルL1(又はL2〜L4)に対応する回路図である。
【図10】図9の回路を取り付けたロードセルL1(又
はL2〜L4)の概略平面図である。
【図11】スパン温度補償をした従来の単独のロードセ
ルの回路構成図である。
【図12】ロードセルを複数個使用した従来例の回路構
成図である。
【符号の説明】
L1〜L4 ロードセル RV1〜RV4 出力調整抵抗 RA 粗調用抵抗 VR 微調用抵抗 VOUT 荷重出力 40 筐体 SW1〜SW6 ディップスイッチ(スイッチ手段) Z3,Z4 歪ゲージ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のロードセルを備え、各ロードセ
    ルの出力を出力調整抵抗を介して並列和算することによ
    り荷重出力を得るようにした秤量装置のスパン温度補償
    方法において、 前記出力調整抵抗として、この出力調整抵抗を前記ロー
    ドセルに付加することによって生じるスパン出力の温度
    依存性を相殺するような温度係数を有する材料の感温抵
    抗を用いることを特徴とする秤量装置のスパン温度補償
    方法。
  2. 【請求項2】 前記出力調整抵抗は、粗調用抵抗と可変
    抵抗からなる微調用抵抗とから構成し、少なくとも粗調
    用抵抗に前記温度係数を有する感温抵抗を用いることを
    特徴とする請求項1記載の秤量装置のスパン温度補償方
    法。
  3. 【請求項3】 前記粗調用抵抗は、複数個の抵抗から構
    成され、且つスイッチ手段により前記複数個の抵抗の内
    の何れか1又は2以上の抵抗を選択して接続するように
    構成したことを特徴とする請求項2記載の秤量装置のス
    パン温度補償方法。
  4. 【請求項4】 前記出力調整抵抗は、歪ゲージの抵抗
    値,温度補償抵抗の抵抗値及び温度係数などに基づい
    て、計算により、この出力調整抵抗を前記ロードセルに
    付加することによって生じるスパン出力の温度依存性を
    相殺するに最適な温度係数の理想値を求め、この理想値
    又はこの理想値に近い温度係数を有する材料の感温抵抗
    を用いることを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか
    1項記載の秤量装置のスパン温度補償方法。
  5. 【請求項5】 複数個のロードセルを備え、各ロードセ
    ルの出力を出力調整抵抗を介して並列和算回路によって
    並列和算することにより荷重出力を得るようにした秤量
    装置において、 前記出力調整抵抗として感温抵抗を用い、この感温抵抗
    の温度係数をこの出力調整抵抗を付加することによって
    生じるスパン出力の温度依存性を相殺するようなものと
    することにより前記荷重出力のスパン温度補償を行なう
    ことを特徴とする秤量装置。
  6. 【請求項6】 前記出力調整抵抗は、粗調用抵抗と可変
    抵抗からなる微調用抵抗とから構成し、少なくとも粗調
    用抵抗に前記温度係数を有する感温抵抗を用いることを
    特徴とする請求項5記載の秤量装置。
  7. 【請求項7】 前記粗調用抵抗は、複数個の抵抗から構
    成され、且つスイッチ手段により前記複数個の抵抗の内
    の何れか1又は2以上の抵抗を選択して接続するように
    構成したことを特徴とする請求項6記載の秤量装置。
  8. 【請求項8】 前記出力調整抵抗及び並列和算回路を同
    一基板上に配置すると共に、この基板をロードセルとは
    別体に構成した筐体内に収納したことを特徴とする請求
    項5乃至7の内の何れか1項記載の秤量装置。
  9. 【請求項9】 前記出力調整抵抗を配置した基板をそれ
    ぞれ各ロードセルに設けたことを特徴とする請求項5乃
    至7記載の内の何れか1項記載の秤量装置。
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