JP2006313096A - ディジタル重量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストレインゲージ抵抗及び増幅回路に影響することなく、低出力インピーダンスで駆動するゼロ点調整回路を備えたディジタル重量計を提供する。
【解決手段】ストレインゲージ式ロードセルのブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する差動増幅器と、差動増幅器によって増幅された出力電圧をディジタル値に変換するAD変換器と、前記ディジタル値に基づいて前記差動増幅器の基準電圧を可変してゼロ点を調整するゼロ点調整器とを備えたディジタル重量計において、前記ゼロ点調整器は、前記差動増幅器の入力インピーダンスに対して、低出力インピーダンスで基準電圧を出力するように、所望の抵抗比に設定した複数の抵抗を備えて成ることから、外乱ノイズや絶縁抵抗の変化などの環境の影響を受け難くすることを可能とし、また、熱雑音などによる内部ノイズの低減することを可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ストレインゲージ式ロードセルのブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する差動増幅器と、差動増幅器によって増幅された出力電圧をディジタル値に変換するAD変換器と、前記ディジタル値に基づいて前記差動増幅器の基準電圧を可変してゼロ点を調整するゼロ点調整器とを備えたディジタル重量計において、前記ゼロ点調整器は、前記差動増幅器の入力インピーダンスに対して、低出力インピーダンスで基準電圧を出力するように、所望の抵抗比に設定した複数の抵抗を備えて成ることから、外乱ノイズや絶縁抵抗の変化などの環境の影響を受け難くすることを可能とし、また、熱雑音などによる内部ノイズの低減することを可能とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ストレインゲージ式ロードセルを用いたディジタル重量計に関する。
一般に、ストレインゲージ式ロードセルを用いたディジタル重量計は、ストレインゲージにより構成したブリッジ回路からの出力(以下、ブリッジ出力VSGと言う。)が非常に小さいため、差動増幅器を介して増幅した後に、二重積分方式のAD変換器に入力して荷重に対応するカウント値を得るものである。
このとき、高精度化を目的として、AD変換器のAD変換可能入力電圧範囲内で、前記差動増幅した出力の範囲を可能な限り大きく取るために、荷重が無負荷時の差動増幅器の基準電圧を調整することによってAD変換の分解能を上げるゼロ点調整がなされる。
最も単純な回路構成としては、図5に示すように、ストレインゲージR1、R2、R3及びR4から成るブリッジ回路と、抵抗RG及びオペアンプA1から成る差動増幅器とから構成されるアナログ回路が、AD変換器を介して制御部に接続され、前記制御部は、演算部、記憶部及び表示部などを含む公知の重量計の周辺装置に接続されて構成する。
また、VRは、前記ゼロ点調整のために、荷重が無負荷時の差動増幅器の基準電圧を手動で調整するゼロ点調整用ボリュームであり、図5中のブリッジ回路を構成するR1、R2、R3’及びR4’において、R3’及びR4’は、各々前記ゼロ点調整用ボリュームVRに備えた抵抗とストレインゲージ抵抗R3及びR4との合成抵抗を示したものである。
この回路におけるゼロ点調整としては、前記ブリッジを構成する各ストレインゲージ抵抗R1、R2、R3及びR4が同等の抵抗値であるため、前記差動増幅器によって増幅された出力電圧(以下、増幅出力V0と言う。)は0v付近の値になってしまう。そこで、荷重が無負荷時の増幅出力が−VDD近傍の電圧値となるように前記VRを調整するものである。
ところが、図5の構成回路では、前記増幅出力V0は、V0=VSG×RG/(R1//R2)+VDD×(2×R4’/(R3’+R4’)−1)で表される。ただし、R1//R2=1/(1/R1+1/R2)である。この式からも明らかなように、前記差動増幅器における増幅率は、前記抵抗RGだけでなく、ストレインゲージ抵抗R1及びR2の影響を受けるため、偏置や傾斜を伴う荷重によって、各ストレインゲージの抵抗R1とR2との変化に違いが生じると、前記増幅出力V0に誤差となって現れてしまうことから、高精度の測定を要する重量計には不向きであった。
このことから、高精度に対応する回路構成としては、増幅率にストレインゲージ抵抗の変動が影響しないように、図6に示すように、オペアンプA1及びA2と、各二つの抵抗RG1及びRG2とから差動増幅器を構成し、差動増幅器の入力インピーダンスを大きくしたものが一般的である。図5の構成例と同様にAD変換器へ入力する増幅出力V0を算出すると、V0=VSG×(1+RG2/RG1)と表されることから、ストレインゲージ抵抗R1及びR2の影響を受けることなく出力されることが分かる。
また、前記ゼロ点調整用ボリュームVRによる手動ゼロ点調整では工数がかかり、製造工程上コストアップに繋がる可能性があることから、前記ゼロ点調整用ボリュームVRに代えて、例えば、ブリッジの+端子と並列に、ストレインゲージ抵抗よりも抵抗値の大きな抵抗Rofsの一端を接続し、前記抵抗のもう一端を、予め調整用係数などを設定した電圧切り換え制御することにより、自動で、容易に且つ高速にゼロ点調整を行なうことを可能としたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3091313号明細書
しかしながら、前記特許文献1に示される抵抗Rofsは、前記各ストレインゲージ抵抗R1、R2、R3及びR4の抵抗値変化が微小であることから、精度を上げるために、一般的ストレインゲージ抵抗の抵抗値が数百Ω程度であるのに対して、数MΩもの抵抗値にする必要がある。このような大きな抵抗は、外乱ノイズや絶縁抵抗の変化などの環境の影響を受けやすくなる。また、熱雑音などによる内部ノイズの増加を引き起こす場合があった。
また、前記特許文献1並びに図5及び図6に示される従来例においては、例えば図6の従来例において、ブリッジを構成するストレインゲージ抵抗R3’及びR4’として示してあるように、前記ゼロ点調整用ボリュームVRは、前記ストレインゲージ抵抗R3及びR4に対して並列に接続してあり、偏置や傾斜を伴う荷重を負荷した場合に、前記ストレインゲージの抵抗変化を妨げるように作用してしまう場合があった。
例えば、図6に示した回路において、前記ゼロ点調整用ボリュームVRを接続しない構成にした場合と、図6に示す通り、前記ゼロ点調整用ボリュームVRを接続して構成しゼロ点調整した場合とで、各々、重量計にある荷重を中央に負荷したときのブリッジ回路からの出力のスパンに対して、偏置荷重を負荷したときのスパンの変化率を算出し、前記ゼロ点調整用ボリュームVRの有無によるスパン誤差の違いを検証した。このときの、ブリッジ回路を構成する各抵抗R1、R2、R3及びR4の荷重無負荷時、中央荷重時及び偏置荷重時における各抵抗値を図7に示す。これによると、ゼロ点調整用ボリュームVRを接続しない構成にした場合の前記スパン変化率は−0.028%であったのに対して、ゼロ点調整用ボリュームVRを接続して0点調整した場合は−0.057%もの変化率を示す場合があり、明らかにゼロ点調整のために接続したゼロ点調整用ボリュームVRの抵抗が誤差要因となることが分かる。
従って本発明は上述の問題点を解決し、ストレインゲージ抵抗及び増幅回路に影響することなく、低出力インピーダンスで駆動するゼロ点調整回路を備えたディジタル重量計を提供する。
上記課題を解決するために本発明は、ストレインゲージ式ロードセルのブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する差動増幅器と、差動増幅器によって増幅された出力電圧をディジタル値に変換するAD変換器と、前記ディジタル値に基づいて前記差動増幅器の基準電圧を可変してゼロ点を調整するゼロ点調整器とを備えたディジタル重量計において、前記ゼロ点調整器は、前記差動増幅器の入力インピーダンスに対して、低出力インピーダンスで基準電圧を出力するように、所望の抵抗比に設定した複数の抵抗を備えて成るディジタル重量計を提供する。
また、前記ゼロ点調整器は、前記基準電圧を出力する出力端子を備えた基準電圧増幅回路と、前記基準電圧増幅回路に備えた入力端子に一端を接続するゼロ点調整用抵抗と、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端に更に接続する、前記基準電圧の電位変動範囲を設定する所定の電位差を有する2つの電圧端子と、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端の電位が、前記電位変動範囲の中心電位となるように、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端と前記2つの電圧端子との間の各々に配する同値の中心電位設定抵抗と、前記ゼロ点調整用抵抗のもう一端に接続する切換器とを備えて成り、前記切換器は、前記ゼロ点調整用抵抗に掛かる電位として、電源電圧の上限値から下限値までの間の2種若しくは2種以上の電位又はOPEN状態の電位の内、少なくとも前記2種の電位を切り換える。
また、前記基準電圧増幅回路は、非反転増幅回路又は反転増幅回路のいずれか一方で構成する。
本発明のディジタル重量計は、ストレインゲージ式ロードセルのブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する差動増幅器と、差動増幅器によって増幅された出力電圧をディジタル値に変換するAD変換器と、前記ディジタル値に基づいて前記差動増幅器の基準電圧を可変してゼロ点を調整するゼロ点調整器とを備えたディジタル重量計において、前記ゼロ点調整器は、前記差動増幅器の入力インピーダンスに対して、低出力インピーダンスで基準電圧を出力するように、所望の抵抗比に設定した複数の抵抗を備えて成ることから、差動増幅器の負荷効果を無視でき、精度良くゼロ点調整を行なうことが可能であり、前記複数の抵抗に低い抵抗値のものを使用することが可能であり、外乱ノイズや絶縁抵抗の変化などの環境の影響を受け難くすることを可能とし、また、熱雑音などによる内部ノイズを低減することを可能とする。
また、前記ゼロ点調整器は、前記基準電圧を出力する出力端子を備えた基準電圧増幅回路と、前記基準電圧増幅回路に備えた入力端子に一端を接続するゼロ点調整用抵抗と、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端に更に接続する、前記基準電圧の電位変動範囲を設定する所定の電位差を有する2つの電圧端子と、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端の電位が、前記電位変動範囲の中心電位となるように、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端と前記2つの電圧端子との間の各々に配する同値の中心電位設定抵抗と、前記ゼロ点調整用抵抗のもう一端に接続する切換器とを備えて成り、前記切換器は、前記ゼロ点調整用抵抗に掛かる電位として、電源電圧の上限値から下限値までの間の2種若しくは2種以上の電位又はOPEN状態の電位の内、少なくとも前記2種の電位を切り換えるものであり、前記基準電圧増幅回路は、非反転増幅回路又は反転増幅回路のいずれか一方で構成することから、偏置や傾斜を伴う荷重を負荷した場合でも、前記ストレインゲージの抵抗変化を妨げることなくゼロ点調整を可能とし、AD変換の分解能を向上させ高精度化を図ることを可能とするものである。また、負電圧発生回路を不要とした単電源回路への組み込みも可能であり、安価に高精度な重量計を提供することを可能とする。
本発明のディジタル重量計は、ストレインゲージ式ロードセルのブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する差動増幅器と、差動増幅器によって増幅された出力電圧をディジタル値に変換するAD変換器と、前記ディジタル値に基づいて前記差動増幅器の基準電圧を可変してゼロ点を調整するゼロ点調整器とを備えたディジタル重量計において、前記ゼロ点調整器は、前記差動増幅器の入力インピーダンスに対して、低出力インピーダンスで基準電圧を出力するように、所望の抵抗比に設定した複数の抵抗を備えて成る。
また、前記ゼロ点調整器は、前記基準電圧を出力する出力端子を備えた基準電圧増幅回路と、前記基準電圧増幅回路に備えた入力端子に一端を接続するゼロ点調整用抵抗と、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端に更に接続する、前記基準電圧の電位変動範囲を設定する所定の電位差を有する2つの電圧端子と、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端の電位が、前記電位変動範囲の中心電位となるように、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端と前記2つの電圧端子との間の各々に配する同値の中心電位設定抵抗と、前記ゼロ点調整用抵抗のもう一端に接続する切換器とを備えて成り、前記切換器は、前記ゼロ点調整用抵抗に掛かる電位として、電源電圧の上限値から下限値までの間の2種若しくは2種以上の電位又はOPEN状態の電位の内、少なくとも前記2種の電位を切り換える
また、前記基準電圧増幅回路は、非反転増幅回路又は反転増幅回路のいずれか一方で構成する
本発明の実施例1は、前記図6の従来例において、ゼロ点調整用ボリュームVRによるゼロ点調整に代えて、ストレインゲージや差動増幅回路からの出力に影響を与えないように、低出力インピーダンスで駆動するゼロ点調整器の出力をもって、前記差動増幅回路の基準電圧を変動させることによってゼロ点調整を行なうものであり、以下図1を用いて構成を説明する。
図1によると、本実施例1の重量計の回路構成は、ストレインゲージR1、R2、R3及びR4からブリッジ回路を構成し、オペアンプA1及びA2と、各二つの抵抗RG1及びRG2とから差動増幅器を構成するものであり、また前記差動増幅器がAD変換器を介して制御部に接続され、前記制御部が、演算部、記憶部及び表示部などを含む公知の重量計の周辺装置に接続されて構成する。ここまでの構成は前記図6に示す従来例と同様の構成である。
本実施例1において、前記差動増幅器の基準電圧を発生するゼロ点調整器は、ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4の各一端を各々抵抗RINを介してオペアンプA3のプラス端子に接続し、もう一端を各々プラス側電源端子の電位である+VDD(以下、単に+VDDと表す。)、マイナス側電源端子の電位である−VDD(以下、単に−VDDと表す。)又はOPEN状態のいずれかに接続を切り換える切換器に接続して構成するものである。
また、前記抵抗RINの各ゼロ点調整用抵抗を接続した一端は、前記基準電圧の電位変動範囲を設定するために、+VDD及び−VDDに、各々中心電位設定抵抗Rbを介して接続されて成り、前記オペアンプA3は、マイナス端子側に備えた抵抗R0G1及びR0G2と共に基準電圧増幅器となる非反転増幅回路を構成するものであり、この非反転増幅回路が、基準電圧増幅器のオペアンプA3を介して前記差動増幅器の基準電圧入力位置に接続されて成る。
ここで、前記OPEN状態とは、前記+VDD、−VDDその他回路上の何れにも接続しない状態を示すものである。また、前記抵抗RINはバイアス電流の影響をキャンセルするための抵抗であり、前記R0G1とR0G2との並列合成抵抗値と同一の抵抗値とするものである。
また、前記切換器は、制御部に接続されて成り、AD変換器から出力されるカウント値に基づいて、前記制御部によって各ゼロ点調整用抵抗に掛かる電位を切り換えるものである。ただし、切換器の制御は公知であるため、ここでは説明を省略する。
ここで、前述の従来例と同様にブリッジ出力VSG、AD変換器へ入力されるオペアンプA2からの出力を増幅出力V0とし、前記非反転増幅回路のオペアンプA3からの基準電圧出力をV0Gとし、前記各ゼロ点調整用抵抗が接続される側の抵抗RINの一端の電位を調整電位Vbと定義する。
前記定義に従って、前記増幅出力V0は、
V0=VSG×(1+RG2/RG1)+V0G(式1)
と表され、基準電圧出力V0Gを変化させることにより、増幅出力V0のゼロ点調整を可能とするものであることが分かる。
V0=VSG×(1+RG2/RG1)+V0G(式1)
と表され、基準電圧出力V0Gを変化させることにより、増幅出力V0のゼロ点調整を可能とするものであることが分かる。
また、前記基準電圧出力V0Gは、
V0G=Vb×(1+R0G2/R0G1)−VDD×R0G2/R0G1(式2)
として表され、低出力インピーダンスで駆動されることから、前記増幅出力V0に与える影響を無視することができるものである。
V0G=Vb×(1+R0G2/R0G1)−VDD×R0G2/R0G1(式2)
として表され、低出力インピーダンスで駆動されることから、前記増幅出力V0に与える影響を無視することができるものである。
ここで、前記調整電位Vbは、+VDD及び−VDDに各々中心電位設定抵抗Rbを介して接続されていることから、前記制御部によりAD変換器のカウント値に基づいて切換器を制御し、前記各ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4がすべてOPEN状態に接続された場合に、前記基準電圧出力V0GをV0G1とすると、
V0G1=−VDD×R0G2/R0G1(式3)
として出力されるものであり、調整電位Vb=0(v)となる。すなわち、前記ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4を、各々+VDD又は−VDDに接続する場合において、+VDDに接続した場合と−VDDに接続した場合とで、電位0(v)を中心に対称に調整可能とするものであり、前記基準電圧出力V0Gにおいては、前記V0G1の電位を中心にして、調整電位Vbを変化させることによってゼロ点調整がなされるものである。
V0G1=−VDD×R0G2/R0G1(式3)
として出力されるものであり、調整電位Vb=0(v)となる。すなわち、前記ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4を、各々+VDD又は−VDDに接続する場合において、+VDDに接続した場合と−VDDに接続した場合とで、電位0(v)を中心に対称に調整可能とするものであり、前記基準電圧出力V0Gにおいては、前記V0G1の電位を中心にして、調整電位Vbを変化させることによってゼロ点調整がなされるものである。
この調整電位Vbの変化量は、前記抵抗Rbと前記ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4との抵抗比を所望の値に設定するだけで良いため、抵抗値は低いものを用いることが可能である。
また、前記基準電圧増幅器の抵抗R0G1及びR0G2によって決定される増幅率を可変とすることにより、ゼロ点調整範囲の中心を任意に調整することが可能である。
本発明の実施例2は、前記実施例1のゼロ点調整器を、図2に示すように単電源回路において用いる例である。すなわち図1に示したマイナス側電源端子の電位である−VDDをグランド:GNDに置き換えた回路である。これによると、増幅出力V0及び基準電圧出力V0Gは、各々前記式1及び式2で示したものと同様である。
前記各ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4をすべてOPEN状態に接続した場合には、調整電位VbはVb=VDD/2となり、前記基準電圧出力V0GをV0G2とすると、
V0G2=(1−R0G2/R0G1)×VDD/2(式4)
と表されることから、前記基準電圧出力V0Gにおいては、前記V0G2の電位を中心にして、調整電位Vbを変化させることによってゼロ点調整がなされるものである。
V0G2=(1−R0G2/R0G1)×VDD/2(式4)
と表されることから、前記基準電圧出力V0Gにおいては、前記V0G2の電位を中心にして、調整電位Vbを変化させることによってゼロ点調整がなされるものである。
これにより、例えば乾電池などの直流電源で動作する回路を備えた重量計にも応用可能であり、負電圧への変換回路などが不要となることから、単純な回路構成で、安価に高精度な重量計を提供できる。
本発明の実施例3は、前記実施例2のゼロ点調整器を、図3に示すようにインスツルメンテーションアンプを使用した回路において用いる例である。
これは、オペアンプA1及びA2における各増幅出力において生ずるオフセット電圧をオペアンプA4の増幅出力においてキャンセルすることにより高精度化を図ったものである。ここで、AD変換器へ入力するオペアンプA4からの出力を増幅出力V0とすると、増幅率を設定する各抵抗RG1、RG2、RG3及びRG4に基づいて、増幅出力V0は、
V0=VSG×(1+2×RG2/RG1)×(RG4/RG3)+V0G(式5)
と表され、基準電圧出力V0Gは、実施例2と同様にして、(式4)で表されるV0G2の電位を中心にして、Vbを変化させることによってゼロ点調整がなされるものである。
V0=VSG×(1+2×RG2/RG1)×(RG4/RG3)+V0G(式5)
と表され、基準電圧出力V0Gは、実施例2と同様にして、(式4)で表されるV0G2の電位を中心にして、Vbを変化させることによってゼロ点調整がなされるものである。
これにより、オペアンプ自身のばらつきや環境温度による誤差を低減した安定した性能の回路であることから、例えば、低秤量でブリッジ出力が極端に小さい重量計の場合であっても、より精密なゼロ点調整が可能となり、高精度な重量測定を可能とするものである。
なお、実施例においては、前記ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4として4つの抵抗を用いたが、少なくとも一つの抵抗があれば良い。ただし、高精度化のためには複数の抵抗を用いるのが望ましい。
また、前記切換器は、実施例1において、ゼロ点調整用抵抗Rofs1、Rofs2、Rofs3及びRofs4の各一端を各々+VDD、−VDD又はOPEN状態のいずれかに接続を切り換えるものとしたが、+VDDと−VDDとの接続を切り換えるものであっても良い。更に接続する電位は、+VDDから−VDDまでの任意の2種の電位であっても良い。このことは、実施例2及び3に示したような−VDDをGNDに置き換えた場合であっても同様のことが言える。
また、前記差動増幅器の基準電圧を出力する基準電圧増幅回路を、非反転増幅回路に代えて反転増幅回路を用いても良い。例えば、実施例1に例示した図1の回路構成において、オペアンプA3と抵抗R0G1及びR0G2とから成る非反転増幅回路を備えたゼロ点調整器を例示したが、これを図4に示すようにVofsを基準電位として、前記非反転増幅回路と同様にオペアンプA3と抵抗R0G1及びR0G2とから反転増幅回路を構成しても良い。このとき、前記実施例1では式2で示した基準電圧出力V0Gは、
V0G=Vb×(−R0G2/R0G1)+Vofs×(1+R0G2/R0G1)
と表され、その他構成及び動作は実施例1と同じであるため、前記基準電圧出力V0Gは、前記OPEN状態のときの電位V0G=Vofs×(1+R0G2/R0G1)を中心にして、調整電位Vbを変化させることによってゼロ点調整が可能となるものである。これは、実施例2に例示した図2の単電源回路で前記反転増幅回路を用いる場合であっても、前記OPEN状態のときの電位V0G=(VDD/2)×(−R0G2/R0G1)+Vofs×(1+R0G2/R0G1)を中心にしてゼロ点調整がなされる。
V0G=Vb×(−R0G2/R0G1)+Vofs×(1+R0G2/R0G1)
と表され、その他構成及び動作は実施例1と同じであるため、前記基準電圧出力V0Gは、前記OPEN状態のときの電位V0G=Vofs×(1+R0G2/R0G1)を中心にして、調整電位Vbを変化させることによってゼロ点調整が可能となるものである。これは、実施例2に例示した図2の単電源回路で前記反転増幅回路を用いる場合であっても、前記OPEN状態のときの電位V0G=(VDD/2)×(−R0G2/R0G1)+Vofs×(1+R0G2/R0G1)を中心にしてゼロ点調整がなされる。
A1、A2、A3、A4 オペアンプ
R1、R2、R3、R4 ストレインゲージ抵抗
RG1、RG2、RG3、RG4 差動増幅器の増幅率を設定する抵抗
R0G1、R0G2 非反転増幅回路の増幅器の増幅率を設定する抵抗
Rofs1、Rofs2、Rofs3、Rofs4 ゼロ点調整用抵抗
Rb中心電位設定抵抗
RIN 抵抗
V0 増幅出力
VSG ブリッジ出力
V0G 基準電圧出力
VR ゼロ点調整用ボリューム
Vb 調整電位
+VDD、−VDD プラス側及びマイナス側電源電圧
R1、R2、R3、R4 ストレインゲージ抵抗
RG1、RG2、RG3、RG4 差動増幅器の増幅率を設定する抵抗
R0G1、R0G2 非反転増幅回路の増幅器の増幅率を設定する抵抗
Rofs1、Rofs2、Rofs3、Rofs4 ゼロ点調整用抵抗
Rb中心電位設定抵抗
RIN 抵抗
V0 増幅出力
VSG ブリッジ出力
V0G 基準電圧出力
VR ゼロ点調整用ボリューム
Vb 調整電位
+VDD、−VDD プラス側及びマイナス側電源電圧
Claims (3)
- ストレインゲージ式ロードセルのブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力電圧を増幅する差動増幅器と、差動増幅器によって増幅された出力電圧をディジタル値に変換するAD変換器と、前記ディジタル値に基づいて前記差動増幅器の基準電圧を可変してゼロ点を調整するゼロ点調整器とを備えたディジタル重量計において、
前記ゼロ点調整器は、前記差動増幅器の入力インピーダンスに対して、低出力インピーダンスで基準電圧を出力するように、所望の抵抗比に設定した複数の抵抗を備えて成ることを特徴とするディジタル重量計。 - 前記ゼロ点調整器は、
前記基準電圧を出力する出力端子を備えた基準電圧増幅回路と、
前記基準電圧増幅回路に備えた入力端子に一端を接続するゼロ点調整用抵抗と、
前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端に更に接続する、前記基準電圧の電位変動範囲を設定する所定の電位差を有する2つの電圧端子と、
前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端の電位が、前記電位変動範囲の中心電位となるように、前記入力端子に接続したゼロ点調整用抵抗の一端と前記2つの電圧端子との間の各々に配する同値の中心電位設定抵抗と、
前記ゼロ点調整用抵抗のもう一端に接続する切換器とを備えて成り、
前記切換器は、前記ゼロ点調整用抵抗に掛かる電位として、電源電圧の上限値から下限値までの間の2種若しくは2種以上の電位又はOPEN状態の電位の内、少なくとも前記2種の電位を切り換えることを特徴とする請求項1記載のディジタル重量計。
- 前記基準電圧増幅回路は、非反転増幅回路又は反転増幅回路のいずれか一方で構成することを特徴とする請求項2記載のディジタル重量計。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2148179A1 (en) | 2008-07-25 | 2010-01-27 | Tanita Corporation | Load converter and measuring device |
CN109655140A (zh) * | 2019-01-29 | 2019-04-19 | 深圳市伊欧乐科技有限公司 | 电子秤 |
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JPS6269125A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-03-30 | Ishida Scales Mfg Co Ltd | 計量装置の信号処理回路 |
JPH06169255A (ja) * | 1992-04-07 | 1994-06-14 | Tanita:Kk | 積分型a/dコンバータのディジタル的オフセット補正装置 |
JP2000304629A (ja) * | 1999-04-22 | 2000-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 歪みゲージ調整装置 |
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2005
- 2005-05-06 JP JP2005135328A patent/JP2006313096A/ja active Pending
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