JP2000104997A - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JP2000104997A
JP2000104997A JP10275872A JP27587298A JP2000104997A JP 2000104997 A JP2000104997 A JP 2000104997A JP 10275872 A JP10275872 A JP 10275872A JP 27587298 A JP27587298 A JP 27587298A JP 2000104997 A JP2000104997 A JP 2000104997A
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繁 桑子
Takao Arai
孝夫 新井
Satoshi Hoshino
聡 星野
Nobuhiro Ogura
信博 小倉
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 石油ファンヒータ等の温風暖房機において、
床面の局部的な温度上昇を防ぎつつ、温風を遠くまで届
けて室内温度を均一化することにより、暖房運転時の快
適性を高める。 【解決手段】 吹出口19の下部に横羽根20を水平に
設けるとともに、この横羽根20より広い面積を有する
2枚の整流羽根21を吹出口19の上部に斜め下向きに
設ける。これにより、吹出口19の下部から吹き出され
る比較的高温の空気が、吹出口19の上部から層流とし
て吹き出される比較的低温の空気によって上方から押さ
え込まれて上昇を抑制される。また、この比較的低温の
空気が広い面積の整流羽根21で十分に角度づけされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油ファンヒータ
等の石油温風暖房機や、ガスファンヒータ等のガス温風
暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の石油ファンヒータの一例を
示す断面図である。
【0003】従来の石油ファンヒータ1としては、図2
に示すように、ケーシング2内にバーナ3、燃焼筒1
0、送風機17を組み込み、ケーシング2の前面の吹出
口19に複数枚(図2では4枚)の横羽根20を水平に
取り付けたものが主流である。そして、この石油ファン
ヒータ1の運転スイッチをONすると、バーナ3で燃焼
が開始して燃焼筒10内の燃焼室8の空気が昇温すると
ともに、送風機17が回転して燃焼室8の高温の空気が
ケーシング2内を前進した後、横羽根20に案内される
形で吹出口19から温風として吹き出されて暖房が行わ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これで
は吹出口19の横羽根20が水平であるので、この横羽
根20に案内されて温風が横向きに吹き出されるが、温
かい空気は上昇しやすい性質があり、この温風の風向き
がすぐに上向きとなることから、遠くまで温風を届ける
ことができない。そのため、室内の温度分布が不均一と
なり、天井付近の室温が足許の室温より高くなってしま
う。そうかといって、温風の吹き出す向きを決定する横
羽根20を下向きにすれば、吹出口19直前の床面に温
風が吹き付けられることとなり、その熱で床面が局部的
に熱くなってしまうという不都合があった。
【0005】このことは石油ファンヒータ1に限らず、
他の石油温風暖房機、さらにガスファンヒータ等のガス
温風暖房機についても同様である。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、床面の
局部的な温度上昇を防ぎつつ、温風を遠くまで届けて室
内温度を均一化することにより、暖房運転時の快適性を
高めることが可能な温風暖房機を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ケー
シングに吹出口を形成し、前記ケーシング内にバーナを
設置し、このバーナの上方に燃焼筒を載置し、この燃焼
筒の上方に遮熱板を取り付けて当該燃焼筒との間に温風
通路を前記吹出口の下部に連通する形で形成し、この遮
熱板の上方に仕切板を取り付けて当該遮熱板との間に冷
風通路を前記吹出口の上部に連通する形で形成し、これ
ら温風通路および冷風通路に送風する送風機を設けた温
風暖房機において、前記吹出口の下部に横羽根を水平に
設けるとともに、この横羽根より広い面積を有する2枚
の整流羽根を前記吹出口の上部に斜め下向きに設けて構
成される。こうした構成を採用することにより、吹出口
の下部から吹き出される比較的高温の空気が、吹出口の
上部から層流として吹き出される比較的低温の空気によ
って上方から押さえ込まれて上昇を抑制されるととも
に、この比較的低温の空気が広い面積の整流羽根で十分
に角度づけされるように作用する。
【0008】また本発明は、上記整流羽根の先端を上記
横羽根より前方に突出させて構成される。かかる構成に
より、吹出口の上部から吹き出される比較的低温の空気
が、吹出口の下部から吹き出される比較的低温の空気よ
り先行し、上述した押さえ込み効果が増すように作用す
る。
【0009】さらに本発明は、上記整流羽根の後端を上
記横羽根より後方に突出させて構成される。かかる構成
により、冷風通路からの冷風を吹出口の上部に取り込み
やすくなり、上述した押さえ込み効果が増すように作用
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0011】図1は本発明に係る温風暖房機である石油
ファンヒータの一実施形態を示す断面図である。
【0012】この石油ファンヒータ1は、図1に示すよ
うに、ケーシング2を有しており、ケーシング2内には
バーナファン5がバーナモータ6によって回転駆動自在
に支持されている。バーナファン5の上方にはバーナ3
が設置されており、バーナ3には給油ノズル7、点火プ
ラグ9等が取り付けられている。また、バーナ3の上方
には燃焼筒10がその内部に燃焼室8を形成する形で載
置されている。燃焼筒10の上方には遮熱板11が取り
付けられており、この遮熱板11と燃焼室8との間には
温風通路12が後述の吹出口19の下部に連通する形で
形成されている。さらに、遮熱板11の上方には仕切板
13が取り付けられており、この仕切板13と遮熱板1
1との間には冷風通路15が後述の吹出口19の上部に
連通する形で形成されている。また、燃焼筒10の後方
(図1右方)には送風機17が載置されており、送風機
17は送風ファン17aおよび駆動モータ17bを備え
ている。
【0013】ところで、ケーシング2の前面(図1左
面)には吹出口19が燃焼筒10の前方に位置するよう
に形成されており、吹出口19の下部には、互いに平行
な4枚の横羽根20が水平に取り付けられている。一
方、吹出口19の上部には、互いに平行な2枚の整流羽
根21が斜め下向きに取り付けられており、各整流羽根
21は、その面積が各横羽根20の面積より大きく、そ
の先端および後端がそれぞれ各横羽根20の先端および
後端より外側に突出している。
【0014】石油ファンヒータ1は以上のような構成を
有するので、この石油ファンヒータ1を用いて室内を暖
房する際には、図示しない運転スイッチをONする。す
ると、バーナモータ6によってバーナファン5が回転し
て燃焼用空気がバーナ3に供給されるとともに、給油ノ
ズル7からバーナ3内に灯油などの燃料が吐出されて気
化し、この気化ガスが燃焼用空気と混合した後、点火プ
ラグ9で点火され、火炎を形成して燃焼するため、燃焼
室8の空気が昇温する。この状態で、送風機17の送風
ファン17aが駆動モータ17bによって回転して送風
する。すると、その一部は冷風通路15を通って整流羽
根21の手前に達し、残部は燃焼室8の高温の空気を誘
導しつつ温風通路12を通って横羽根20の手前に達す
る。その結果、温風が横羽根20および整流羽根21に
案内される形で吹出口19から吹き出され、室内の暖房
が行われる。
【0015】この際、温風通路12からの温風と冷風通
路15からの冷風とは吹出口19の手前で混合するもの
の、前者は横羽根20の手前に、後者は整流羽根21の
手前にそれぞれ達することから、吹出口19の下部から
は比較的高温の空気が吹き出され、吹出口19の上部か
らは比較的低温の空気が吹き出される。しかも、整流羽
根21は2枚で互いに平行となっているので、吹出口1
9の上部から吹き出される比較的低温の空気は層流とな
る。また、各整流羽根21の面積は各横羽根20の面積
より大きいので、吹出口19の上部から吹き出される比
較的低温の空気はその角度づけが十分に行われる。する
と、この比較的高温の空気は比較的低温の空気によって
上方から押さえ込まれて上昇を抑制され、そのため遠く
まで届くことになる。その結果、室内温度の不均一が是
正され、天井付近と足許の室温差が小さくなるので、暖
房運転時の室内の快適性が向上する。その上、横羽根2
0に案内された比較的高温の空気は斜め下向きではなく
横向きに吹き出されるので、この熱で床面の温度が局部
的に高くなることはない。
【0016】ここで、各整流羽根21の先端は各横羽根
20の先端より前方に突出しているので、吹出口19の
上部から吹き出される比較的低温の空気は、吹出口19
の下部から吹き出される比較的高温の空気より先行する
ことになることに加えて、各整流羽根21の後端は各横
羽根20の後端より後方に突出しているので、冷風通路
15からの冷風を吹出口19の上部に取り込みやすくな
り、比較的高温の空気と比較的低温の空気との分離が容
易に行われることから、上述した押さえ込み効果が顕著
なものとなる。
【0017】なお、上述の実施形態においては石油ファ
ンヒータ1について説明したが、温風を吹き出して暖房
するものである限り、石油ファンヒータ1以外の温風暖
房機(例えば、ガスファンヒータ等)に本発明を適用す
ることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、ケーシングに吹出口を形成し、前記ケー
シング内にバーナを設置し、このバーナの上方に燃焼筒
を載置し、この燃焼筒の上方に遮熱板を取り付けて当該
燃焼筒との間に温風通路を前記吹出口の下部に連通する
形で形成し、この遮熱板の上方に仕切板を取り付けて当
該遮熱板との間に冷風通路を前記吹出口の上部に連通す
る形で形成し、これら温風通路および冷風通路に送風す
る送風機を設けた石油ファンヒータ等の温風暖房機にお
いて、前記吹出口の下部に横羽根を水平に設けるととも
に、この横羽根より広い面積を有する2枚の整流羽根を
前記吹出口の上部に斜め下向きに設けて構成したので、
吹出口の下部から吹き出される比較的高温の空気が、吹
出口の上部から層流として吹き出される比較的低温の空
気によって上方から押さえ込まれて上昇を抑制されると
ともに、この比較的低温の空気が広い面積の整流羽根で
十分に角度づけされることから、床面の局部的な温度上
昇を防ぎつつ、温風を遠くまで届けて室内温度を均一化
することができる。その結果、暖房運転時の快適性を高
めることが可能となる。
【0019】また、請求項2に係る本発明によれば、上
記整流羽根の先端を上記横羽根より前方に突出させて構
成したので、吹出口の上部から吹き出される比較的低温
の空気が、吹出口の下部から吹き出される比較的低温の
空気より先行し、上述した押さえ込み効果が増すことか
ら、暖房運転時の快適性を一層向上させることができ
る。
【0020】さらに、請求項3に係る本発明によれば、
上記整流羽根の後端を上記横羽根より後方に突出させて
構成したので、冷風通路からの冷風を吹出口の上部に取
り込みやすくなり、上述した押さえ込み効果が増すこと
から、暖房運転時の快適性を一層向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温風暖房機である石油ファンヒー
タの一実施形態を示す断面図である。
【図2】従来の石油ファンヒータの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1……石油ファンヒータ(温風暖房機) 17……送風機 2……ケーシング 3……バーナ 10……燃焼筒 11……遮熱板 13……仕切板 19……吹出口 12……温風通路 15……冷風通路 20……横羽根 21……整流羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小倉 信博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L028 AA02 AC01 AC04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに吹出口を形成し、前記ケー
    シング内にバーナを設置し、このバーナの上方に燃焼筒
    を載置し、この燃焼筒の上方に遮熱板を取り付けて当該
    燃焼筒との間に温風通路を前記吹出口の下部に連通する
    形で形成し、この遮熱板の上方に仕切板を取り付けて当
    該遮熱板との間に冷風通路を前記吹出口の上部に連通す
    る形で形成し、これら温風通路および冷風通路に送風す
    る送風機を設けた温風暖房機において、 前記吹出口の下部に横羽根を水平に設けるとともに、こ
    の横羽根より広い面積を有する2枚の整流羽根を前記吹
    出口の上部に斜め下向きに設けたことを特徴とする温風
    暖房機。
  2. 【請求項2】 整流羽根の先端を横羽根より前方に突出
    させたことを特徴とする請求項1に記載の温風暖房機。
  3. 【請求項3】 整流羽根の後端を横羽根より後方に突出
    させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の温風暖房機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113203209A (zh) * 2021-04-22 2021-08-03 中山亿联智能科技有限公司 一种智能暖风机

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CN113203209A (zh) * 2021-04-22 2021-08-03 中山亿联智能科技有限公司 一种智能暖风机

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