JP4165986B2 - 開放燃焼式暖房機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータ、石油輻射暖房機等の燃焼排ガスを室内に放出して暖房する開放燃焼式暖房機に関し、詳しくは湿度センサー等の湿度検出手段を有する開放燃焼式暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油ファンヒータ等の開放燃焼式暖房機は、灯油等の液体燃料をバーナで燃焼させ、このバーナの燃焼による燃焼排ガスを温風用送風機の送風に合流させて温風とし、この温風を温風吹出口から室内に放出して室内の暖房を行なうように構成されている。また、このような開放燃焼式暖房機では、例えば、特開平5−332616号公報に記載されているように、室内温度を検出する室温センサーと、室内温度を設定するための室温設定器と、室温センサーにて検出される室温が設定温度になるようにバーナの燃焼量を調節する制御部とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した石油ファンヒータ等の開放燃焼式暖房機では、灯油等の液体燃料をバーナで燃料させている関係上、例えば、気密性の高い部屋で使用すると、燃焼反応によって生じた水分が部屋に排出されて、その部屋の湿度が徐々に上昇することが知られている。また、湿度の高い部屋等の環境下では、同じ温度であっても、湿度の低い部屋等の環境下よりも体感温度が上昇することも知られている。
【0004】
即ち、本発明は、暖房している部屋の湿度が高いときには体感温度が上昇する事実に着目してなされたものであり、暖房している部屋の湿度を検出する湿度センサー等の湿度検出手段を用い、快適で、かつ、省エネルギ―効果の高い開放燃焼式暖房機を提供できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、燃焼排ガスを被暖房室に放出して暖房する暖房機の燃焼部と、被暖房室の室内温度を検出する室温検出手段と、前記室内温度を設定する室温設定手段と、前記室温検出手段の信号に基づき前記燃焼部の燃焼量を調節して室内温度を前記室温設定手段にて設定された室温に制御する制御部とを備えた開放燃焼式暖房機において、前記被暖房室の室内湿度を検出する湿度検出手段を設け、前記制御部は、前記湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上のときに、前記室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有していることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の本発明によれば、制御部は、湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上(例えば、約30%以上)のときに、室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度(例えば、約0.5〜2.5℃)だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有しているので、体感温度を変えずに快適状態を維持しつつ、過暖房を抑えて省エネルギー効果を高めることが可能となる。
【0007】
請求項1に記載の発明は、燃焼排ガスを被暖房室に放出して暖房する暖房機の燃焼部と、被暖房室の室内温度を検出する室温検出手段と、前記室内温度を設定する室温設定手段と、前記室温検出手段の信号に基づき前記燃焼部の燃焼量を調節して室内温度を前記室温設定手段にて設定された設定室温に制御する制御部とを備えた開放燃焼式暖房機において、前記被暖房室の室内湿度を検出する湿度検出手段を設け、前記制御部は、前記湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上のときに、前記室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有し、この設定温度変更手段は、前記室温設定手段にて設定された設定室温があらかじめ定められた設定室温以上のときに設定室温の変更を可能としたことを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の本発明によれば、制御部は、湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上(例えば、約30%以上)のときに、室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度(例えば、約0.5〜2.5℃)だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有し、この設定温度変更手段は、室温設定手段にて設定された設定室温があらかじめ定められた設定室温以上(例えば、20℃以上)のときに設定室温の変更を可能としているので、体感温度を変えずに快適状態を維持しつつ、過暖房を抑えて省エネルギー効果を高めることが可能となるのはもちろんのこと、室温設定手段にて設定される設定温度が低めに設定された場合(例えば、20℃未満)には、暖房運転中であるにもかかわらず、暖かさを感じないというような不具合を解消できる。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、燃焼排ガスを被暖房室に放出して暖房する暖房機の燃焼部と、被暖房室の室内温度を検出する室温検出手段と、前記室内温度を設定する室温設定手段と、前記室温検出手段の信号に基づき前記燃焼部の燃焼量を調節して室内温度を前記室温設定手段にて設定された設定室温に制御する制御部とを備えた開放燃焼式暖房機において、前記被暖房室の室内湿度を検出する湿度検出手段を設け、前記制御部は、前記湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上のときに、前記室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有し、この設定温度変更手段は、前記室温検出手段の検出温度が設定室温に達したときから所定時間経過後に設定室温の変更を可能としたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の本発明によれば、制御部は、湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上(例えば、約30%以上)のときに、室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度(例えば、約0.5〜1.5℃)だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有し、この設定温度変更手段は、室温検出手段の検出温度が設定室温に達したときから所定時間経過後(約3〜8分経過後)に設定室温の変更を可能としているので、体感温度を変えずに快適状態を維持しつつ、過暖房を抑えて省エネルギー効果を高めることが可能となるのはもちろんのこと、暖房する部屋の壁面が温度上昇してから設定温度変更手段により設定室温を下げるので、室温が設定室温に達したにもかかわらず、暖かさを感じないというような不具合を解消できる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係る開放燃焼式暖房機の外観斜視図、図2は本発明に係る開放燃焼式暖房機の概略構造を説明する説明図、図3は操作部を説明する説明図である。
【0013】
図1乃至図3において、1は石油ファンヒータ等の開放燃焼式暖房機の本体、2はこの本体1の前面に設けられた温風吹出口であり、この温風吹出口2は複数の風向案内板3、3を有している。
【0014】
4は本体1の背面に設けられた空気吸込口、5は空気吸込口4と前記温風吹出口2とを連通する送風通路、6は送風通路5に立設した燃焼筒であり、この燃焼筒6の上部は送風通路5に開口している。7は温風用ファン、8は回転数可変の温風用モータ、9はフィルターを兼ねたファンガードである。
【0015】
10は本体1の前面上部に設けられた表示部兼用の操作部であり、この操作部10には、図3に示すように、運転入りスイッチ11、運転切りスイッチ12、節約運転モードを設定する節約運転スイッチ13、節約運転ランプ13A、アップスイッチ14Aとダウンスイッチ14Bからなり目標とする室内温度をユーザの操作によって設定するための室温設定部14(室温設定手段)及び自動運転モードの時に点灯する自動運転ランプ15が設けられており、さらに、強燃焼スイッチ16Aと中燃焼スイッチ16Bと弱燃焼スイッチ16Cとからなり、固定燃焼モードを設定するための固定燃焼モード設定部16が設けられている。
【0016】
17は前記操作部10に設けられた概略湿度値を表示する湿度表示部(表示部)であり、この湿度表示部17には、図6の(a)(b)(c)に示すように、「35」、「45」及び「55」の概略湿度値の一つが暖房機の運転中に点灯表示される。
【0017】
18は液晶表示器等の液晶表示部であり、この液晶表示部18には、設定温度値や現在温度値(室内温度値)が表示される他、「換気」、「給油」、「消臭」等の警告文字や絵柄が表示される。
【0018】
19はこの暖房機を設置した部屋(被暖房室)の湿度(室内湿度)を検出する湿度センサー(湿度検出手段)、20は同じく暖房機を設置した部屋の温度(室内温度)を検出する室温センサー(室内温度検出手段)であり、これら湿度センサー19と室温センサー20は、本体1の背面の外側にそれぞれ配置されており、信号線21、22にて制御装置23に結線されている。
【0019】
24は灯油等の液体燃料を気化器25で気化した燃料ガスとバーナ送風機26にて供給される燃焼空気とを気化器25内で予混合してその混合ガスをバーナヘッド27で燃焼させる気化バーナ(燃焼部)であり、この気化バーナ24は、燃焼量が強から弱まで比例的に可変であり、かつ、最大発熱量が約3,600kcal/hに最小発熱量が約600kcal/hに設定されている。
【0020】
前記気化バーナ24の燃焼ガスは、燃焼筒6を加熱しながらこの燃焼筒6内を上昇し、図2に示すように、燃焼筒6の上部開口6Aから燃焼排ガスとなって送風通路5内に流出し、この燃焼排ガスは送風通路5内で温風用ファン7からの送風と合流して温風となり、この温風は温風吹出口2から吹き出されて暖房機を設置した部屋の暖房が行なわれる。
【0021】
また、前記気化器25には、この気化器25を加熱する電気ヒータ28が設けられるとともに、気化器25の温度を検出するバーナ温度センサー29が設けられている。
【0022】
30は前記気化器25内に液体燃料を送り込む燃料供給ノズルであり、この燃料供給ノズル30は送油管(図示せず)及び電磁ポンプにてなる燃料ポンプ31を介して燃料タンク(図示せず)に連通している。
【0023】
前記バーナ送風機26は、ファンケース26Aと、このファンケース26Aに内蔵されたバーナファン(図示せず)と、このバーナファンを駆動する回転数可変のバーナモータ26Bとにて構成されている。そして、このバーナ送風機26は、フィルター32を介して吸込んだ室内空気を前記気化バーナ24の気化器25内に燃焼空気として供給するものである。
【0024】
33は点火プラグ、34は火炎Fの有り無しを検出するフレームセンサーである。
【0025】
図4は制御装置の概略構成を示すブロック図であり、次に、図4に基づき制御装置23について詳述する。
【0026】
35は制御部としてのマイクロコンピュータ(以下マイコンという)であり、このマイコン35の入力側には、前記運転入りスイッチ11、運転切りスイッチ12、節約運転スイッチ13、室温設定部14、固定燃焼モード設定部16、湿度センサー19、室温センサー20、バーナ温度センサー29及びフレームセンサー34が接続されている。
【0027】
前記マイコン35の出力側には、温風用モータ8、節約運転ランプ13A、自動運転ランプ15、湿度表示部17、液晶表示器18、気化器25を加熱する電気ヒータ28、燃料ポンプ31、バーナモータ26B、点火プラグ33が接続されている。
【0028】
また、前記マイコン35には、湿度センサー19の検出湿度があらかじめ定められた所定湿度(例えば、湿度30%)以上のとき、前記室温設定部14にて設定された設定室温が約20℃以上のとき、さらに、室温センサー19の検出温度が室温設定部14にて設定された設定室温に達したときから約3〜8分経過後に、あらかじめ定められた所定温度(例えば、約0.5〜2.5℃)だけ自動的に設定室温を下げる設定温度変更部36(設定温度変更手段)と、前記湿度センサー19にて検出された室内湿度を「35」「45」「55」等の概略湿度値として前記湿度表示部17に表示させる湿度表示指示部(湿度表示指示手段)37とが内蔵されており、さらに、カウンタ、記憶部、演算部等を有している。
【0029】
また、マイコン35は、室温設定部14の操作、即ち、アップ・ダウンスイッチ14、14Bのどちらかを1回押すと自動運転モードを設定し、また、固定燃焼設定部16の操作、即ち、強燃焼・中燃焼・弱燃焼の各スイッチ16A、16B、16Cのどれかを一つ押すと選んだ燃焼量で燃焼する固定燃焼モードを設定する。
【0030】
上述の構成において、自動運転モードが設定され、また、室温設定部14にて、例えば、設定室温が22℃に設定されている状態で、図5に示すように、運転入りスイッチ11をオン(S1)した後、節約運転スイッチ13をオン(S2)すると、気化器25の電気ヒータ28に通電され、この通電により気化器25が加熱され、気化器25が液体燃料の気化可能温度に達したことをバーナ温度センサー29が検出すると、バーナ送風機26のバーナモータ26Bが駆動して所定時間、プレパージを行い、燃料ポンプ31が運転する。
【0031】
燃料ポンプ31の運転開始により、灯油等の液体燃料が燃料供給ノズル30を介して気化器25内に噴出し、この気化器25の気化面に接触して気化する。この燃料ガスはバーナ送風機26から気化器25内に送り込まれた燃焼空気(室内空気)と予混合され後、バーナヘッド27の側壁全周から横向きに噴出し、点火プラグ33で着火され、火炎Fを形成して燃焼し、こうして、燃焼開始当初は最大発熱量(約3,600kcal/h)で自動運転モード+節約運転モードによる暖房運転が開始される(図6の時刻t0)。
【0032】
上述の燃焼による自己加熱で気化器25が液体燃料の気化可能温度に維持されるようになると、電気ヒータ28への通電が停止されるが、気化バーナ24は燃焼が継続される。このように、気化バーナ24で燃焼が行なわれると、この気化バーナ24の燃焼ガスは、燃焼筒6を加熱しながらこの燃焼筒6内を上昇して送風通路5内に流出する。
【0033】
ここで、前記燃料ポンプ31の運転開始からわずかに遅れて温風用モータ8が駆動し、温風用ファン7の回転により送風通路5内に送り込まれた室内空気は燃焼筒6と接触して熱交換されるとともに、燃焼筒6から流出する燃焼排ガスと合流して温風となり、この温風は温風吹出口2から吹き出され、この暖房機を設置した部屋の温風暖房が行なわれる。
【0034】
上述した温風暖房により、図6に示すように、室温センサー20にて検出された現在室温T(室温)が室温設定部14にて設定された設定室温T1(例えば、22℃)に近づくと、気化バーナ24は燃焼量が減少する。そして、図5に示すように、マイコン35は、現在室温Tが設定室温T1に達しかどうかを判定し(S3)、現在室温Tが設定室温T1に達した時刻(t1)から、あらかじめ設定された所定時間(例えば、約3〜8分)が経過したかどうかを判定し(S4)し、そして、この所定時間経過後の時刻(t2)に、湿度センサー19にて検出された現在湿度(室内湿度)が40%未満かどうかを判定する(S5)。
【0035】
そこで、現在湿度が40%未満の場合は、図5及び図6に示すように、前記設定温度変更部36が、室温設定部14にて設定された設定室温T1(例えば、22℃)をあらかじめ設定された第1の温度Δt0(例えば、0.5℃)だけ自動的に下げる(S6)。そのため、設定室温はT2(例えば、21.5℃)になり、この設定室温T2を目標室温として気化バーナ24は燃焼制御される(S7)。
【0036】
一方、現在湿度(室内湿度)が40%以上の場合、マイコン35は現在湿度(室内湿度)が40%以上でかつ50%未満かどうかを判定する(S8)。ここで、現在湿度が40%以上でかつ50%未満の場合は、設定温度変更部36が室温設定部14にて設定された設定室温T1(例えば、22℃)をあらかじめ設定された第2の温度Δt1(例えば、1.5℃)だけ自動的に下げる(S9)。そのため、設定室温はT3(例えば、20.5℃)になり、この設定室温T3を目標室温として気化バーナ24は燃焼制御される(S7)。
【0037】
さらに、現在湿度(室内湿度)が50%以上の場合、設定温度変更部36が室温設定部14にて設定された設定室温T1(例えば、22℃)をあらかじめ設定された第3の温度Δt2(例えば、2.5℃)だけ自動的に下げる(S10)。そのため、設定室温はT4(例えば、19.5℃)になり、この設定室温T4を目標室温として気化バーナ24は燃焼制御される(S7)。
【0038】
次に、湿度表示部17における概略湿度の表示動作を図7のフローチャートと図8の説明図を用いて説明する。
【0039】
まず、運転入りスイッチ11をオンすると、運転入りスイッチ11のオン時に、湿度センサー19が現在湿度(室内湿度)を検出し、マイコン35は、この湿度センサー19の検出湿度を記憶し、湿度表示指示部37が、暖房機の運転開始当初から、湿度センサー19にて検出された現在湿度を概略湿度値(例えば、「35」)として湿度表示部17に「35」を点灯表示する(例えば、図8の(a)を参照)。
【0040】
そして、図7に示すように、その後、マイコン35は、あらかじめ定められた所定検出時間(例えば、約3〜8分)が経過したかどうか判断し(S11)、この所定検出時間が経過した場合、再び湿度センサ―19が現在湿度(室内湿度)を検出する(S12)。そして、マイコン35は、検出湿度が40%未満かどうか判断し(S13)、その検出湿度が40%未満の場合、湿度表示指示部37が湿度表示部17の「35」の点灯表示を継続させる(S14)。
【0041】
一方、検出湿度が40%以上の場合、マイコン35は、検出湿度が40%以上でかつ50%未満かどうか判断し(S15)、その検出湿度が40%以上で50%未満の場合、湿度表示指示部37が湿度表示部17の「45」を点灯表示させる(S16)(図8の(b)を参照)。また、検出湿度が50%以上の場合、湿度表示指示部37が湿度表示部17の「55」を点灯表示させる(S17)(図8の(c)を参照)。
【0042】
この一実施形態によれば、暖房機を設置した部屋に燃焼排ガスを放出して温風暖房する気化バーナ24と、部屋の温度を検出する室温センサー20と、目標とする室内温度をユーザーが操作して設定する室温設定部14と、室温センサー20の信号に基づき気化バーナ24の燃焼量(発熱量)を調節して室内温度を室温設定部14にて設定された目標とする室内温度に制御するマイコン35(制御部)とを備えた開放燃焼式暖房機であり、この開放燃焼式暖房機の本体1の背面外側に湿度を検出する湿度センサー19を配置している。
【0043】
そして、マイコン35は、図5及び図6に示すように、湿度センサー19の検出湿度が約30%以上のとき、その湿度の度合いに応じて、室温設定部14にて設定された設定室温を、約0.5〜2.5℃の適当な温度だけユーザが操作することなく、自動的に下げる設定温度変更部36を有する構成であるから、ユーザの体感温度を変えることなく、快適暖房状態を維持しながら、暖め過ぎの暖房を抑制できる。そのため、液体燃料の使用量を削減でき、エネルギーの節約が図れる。
【0044】
また、前記設定温度変更部36は、ユーザが室温設定部14にて設定した設定室温(T1)が、あらかじめ定められた約20℃以上の設定室温のとき、その設定室温の自動変更を可能とする構成であるから、ユーザーにより室温設定部14にて設定される設定温度が20℃未満の低めに設定された場合には、暖房運転中にもかかわらず、ユーザーが暖かさを感じないような不具合を解消できる。
【0045】
また、前記設定温度変更部36は、図6に示すように、室温センサー20の検出温度が、室温設定部14にて設定された設定室温(T1)に達したときから約3〜8分経過後に、設定室温の変更を可能とする構成であるから、暖房する部屋の壁面が温度上昇してから設定温度変更部36により設定室温を自動的に下げることができ、室温が設定室温に達したにもかかわらず、ユーザーが暖かさを感じないような不具合を解消できる。
【0046】
また、マイコン35には、湿度センサー19にて検出された室内湿度を「35」、「45」、「55」等の概略湿度値として、本体1前面上部の操作部10に設けられた湿度表示部17に表示させる湿度表示指示部37を有している構成であるから、湿度センサー19にて検出された室内湿度の概略値が、暖房機の運転中は常に表示されるため、部屋の湿度をおおむね知ることができ、加湿器等の他の加湿手段を用いた加湿を必要とすべきかどうかの判断がしやすく、使い勝手に優れている。
【0047】
本願によれば、制御部は、湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上(例えば、湿度30%以上)のときに、室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度(例えば、0.5〜2.5℃)だけ自動的に下げる設定温度変更手段と、湿度検出手段にて検出された室内湿度を概略湿度値として表示部に表示させる湿度表示指示手段とを有しているので、体感温度を変えずに快適状態を維持しつつ、過暖房を抑えて省エネルギー効果を高めることが可能となるのはもちろんのこと、湿度検出手段にて検出された室内湿度が概略湿度値として表示部に表示されるので、部屋の湿度をおおむね知ることができ、加湿器等による加湿が必要か否かを判断しやすくなる。
【0048】
尚。上述の一実施形態では、石油ファンヒータ等の開放燃焼式温風暖房機をを例に説明したが、本発明は上述の一実施形態に限定されるものではなく、例えば、温風用ファンの無い、輻射暖房を主体とした開放燃焼式暖房機や、温風ファンと輻射暖房を併用した開放燃焼式暖房機であっても良く、さらには、ガスを燃料とする開放燃焼式暖房機であっても良い等、上述の一実施形態に限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように発明によれば、ユーザの体感温度を変えることなく、快適暖房状態を維持しながら、暖め過ぎの暖房を抑制できるため、燃料の使用量を削減でき、エネルギーの節約が図れる。
【0050】
請求項1に記載の発明によれば、設定温度が例えば、20℃未満の低めに設定された場合には、暖房運転中にもかかわらず、ユーザーが暖かさを感じないような不具合を解消できる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、暖房する部屋の壁面が温度上昇してから設定室温を自動的に下げることができ、室温が設定室温に達したにもかかわらず、ユーザーが暖かさを感じないような不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す開放燃焼式暖房機の斜視図である。
【図2】 同じく、開放燃焼式暖房機の概略構成を説明する説明図である。
【図3】 同じく、開放燃焼式暖房機の操作部を説明する説明図である。
【図4】 同じく、開放燃焼式暖房機の制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 同じく、制御装置のマイクロコンピューの動作説明用のフローチャートである。
【図6】 同じく、制御装置のマイクロコンピューによる作用説明図である。
【図7】 同じく、制御装置のマイクロコンピューの湿度表示を説明するフローチャートである。
【図8】 同じく、湿度表示部の表示状態を説明する説明図であり、(a)は「35」の点灯表示、(b)は「45」の点灯表示、(c)は「55」の点灯表示状態を示している。
【符号の説明】
1 開放燃焼式暖房機の本体
6 燃焼筒
10 操作部
11 運転入れスイッチ
12 運転切りスイッチ
13 節約運転スイッチ
14 室温設定部(室温設定手段)
17 湿度表示部(表示部)
18 液晶表示部
19 湿度センサー(湿度検出手段)
20 室温センサー(室温検出手段)
23 制御装置
24 気化バーナ(燃焼部)
35 マイクロコンピュータ(制御部)
36 設定温度変更部(設定温度変更手段)
37 湿度表示指示部(湿度表示指示手段)

Claims (2)

  1. 燃焼排ガスを被暖房室に放出して暖房する暖房機の燃焼部と、被暖房室の室内温度を検出する室温検出手段と、前記室内温度を設定する室温設定手段と、前記室温検出手段の信号に基づき前記燃焼部の燃焼量を調節して室内温度を前記室温設定手段にて設定された設定室温に制御する制御部とを備えた開放燃焼式暖房機において、
    記被暖房室の室内湿度を検出する湿度検出手段を設け、前記制御部は、前記湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上のときに、前記室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有し、この設定温度変更手段は、前記室温設定手段にて設定された設定室温があらかじめ定められた設定室温以上のときに前記設定室温の変更を可能としたことを特徴とする開放燃焼式暖房機。
  2. 燃焼排ガスを被暖房室に放出して暖房する暖房機の燃焼部と、被暖房室の室内温度を検出する室温検出手段と、前記室内温度を設定する室温設定手段と、前記室温検出手段の信号に基づき前記燃焼部の燃焼量を調節して室内温度を前記室温設定手段にて設定された設定室温に制御する制御部とを備えた開放燃焼式暖房機において、
    記被暖房室の室内湿度を検出する湿度検出手段を設け、前記制御部は、前記湿度検出手段の検出湿度が所定湿度以上のときに、前記室温設定手段にて設定された設定室温を所定温度だけ自動的に下げる設定温度変更手段を有し、この設定温度変更手段は、前記室温検出手段の検出温度が設定室温に達したときから所定時間経過後に前記設定室温の変更を可能としたことを特徴とする開放燃焼式暖房機。
JP2000194247A 2000-06-28 2000-06-28 開放燃焼式暖房機 Expired - Fee Related JP4165986B2 (ja)

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