JPS6029844B2 - ガス石油温風暖房機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガスと石油の双方を燃料とする室内用温風暖房
機に関するものである。

ガス温風暖房機はガスに点火するとたべちに温風を発生
させることができる点ですぐれているが、石油に比べて
燃料費が高価である。これに対し石油はガスよりも安価
ではあるが点火してから石油が気化を開始するまでに時
間がか）るので、立上りが遅く温風を発生するまでに長
時間を要する。本発明はこの点にかんがみ、始動時はガ
スの燃焼によって速やかに温風を発生させると共に石油
の気化を促進し、石油が気化を開始した後は安価な石油
を燃料とすることによって立上りが早く、しかも燃料費
の安価な室内温風暖房機とすることを目的とするもので
ある。本発明の実施例を図面について説明する。

１は本発明のガス石油温風暖房機の崖体で、前面に温風
送出口２を有し、後部にファン３を備え、内部に燃料供
給部４と燃焼部５と排気部６の３段構成よりなる本体７
を収容している。

燃料供給部４は通孔８を有する仕切板９によって内部を
３室に区分され、最下段の室１０１こはガス供給管１３
が開□し、中段の室１１には送風管１４が閉口し、上段
の室１２は通孔８によって燃焼部５のバーナ１５の内部
と蓮適する。

燃焼部５はその最下部中央に前記バーナー５を有し、該
バーナを包囲する隔壁１６によって燃焼室１７とその周
囲に貯油兼気化室１８を形成する。

燃焼室１７はその下部に送風管１９が開□し、上部はバ
ッフル２０を介して排気部６に運通している。排気部６
は室外Ｎに排気する排気筒２１を有し、該排気筒２１が
壁２２を通過する部分は２重管２３を構成し、該２重管
２３を通して室外の空気が送風機２４によって吸込まれ
、前記送風管１４および１９によって１次空気および２
次空気として供給される。

バーナ１５は周辺にガスノズル２５を有し、中央部には
貯油兼気化室１８から気化ガス管２６によって送られて
くる気化ガスの補助噴出孔２７が設けてある。

２８はこれに近接して設けた炎検知器である。

２９は貯油兼気化室１８の石油供給管で液面検知器３０
１こよって制御されるバルブ３１が設けてある。

前記気化ガス管２６は前記補助噴出孔２７に至る流路か
ら分岐してバルブ３２を介して前記ガス供給管１３に連
結されている。３３はガス供給管１３に設けたバルブで
、前記バルフ３２と共に炎検知器２８によって制御され
る。

次にその作用を説明する。バルブ３３を開くとガス供給
管１３から燃料供給部４の室１川こガスが供給され、通
孔８を通って室１１に入り、送風管１４から送られてく
る１次空気と混合して室１２に入り、室１２からバーナ
１５の内部に供給され、ガスノズル２５から燃焼室１７
内に噴出する。そして図示してない点火器によって点火
され、送風管１９から送られてくる２次空気を受けて燃
焼する。第１図はこのときの状態を示している。この燃
焼によって隔壁１６の温度が上昇し、貯油兼気化室１８
内の石油３４は加熱されて気化する。

発生した気化ガスが補助噴出孔２７から噴出して燃焼す
ると炎検知器２８がこれを検知してバルブ３３を閉じて
ガスを停止し、バルブ３２を開いて気化ガスを室１０内
に導き、以後は石油の気化ガスのみによって燃焼が行な
われる。貯油兼気化室１８内の石油３４は液面検知器３
０がバルブ３１を制御することによって常時一定の貯油
量が保持される。

燃焼室１７内の燃焼ガスは排気部６を通って排気筒２１
から室外Ｎに排出されるが、この間に本体７が加熱され
、ファン３によって送られる空気と熱交換をして、温風
送出口２から室内Ｍに温風を供給する。以上述べたよう
に本発明の装置は、燃料供給部４と、燃焼部５と、排気
部６とよりなり、燃焼部５はバーナ１５を有する燃焼室
１７とその周囲に貯油兼気化室１８を備え、該貯油兼気
化室１８で発生した気化ガスを前記バーナ１５の補助噴
出孔２７と前記燃料供給部４に供給する気化ガス管２６
を有しＬ該燃料供給部４および前記燃焼室１７は燃焼用
の１次空気および２次空気が供給される送風管１４およ
び１９を有し、前記燃料供給部４のガス供給管１３およ
び前記気化ガス管２６に、前記補助噴出孔２７に近接し
て設けた炎検知器２８によって制御されるバルブ３３お
よび３２を設け「始動時においてはガスを燃焼させ、石
油の気化が開始された後はガスの燃焼を気化ガスの燃焼
に切換えるよう構成されているので、始動の当初から温
風がえらると共に、安価な石油によって燃焼を持続させ
ることができる。

そして燃料供給部４、燃焼部５および排気部６はすべて
ガスの燃焼と気化ガスの燃焼に共用されるので全体をコ
ンパクトに構成することができ、かつ、燃焼室１７の周
囲に貯油兼気化室１８が設けてあるので石油の気化が促
進され、ガス燃焼から気化ガス燃焼えの切換えを速やか
に行うことができるなど、いくたのすぐれた利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明の実施例の縦断面図、第２図：第１図の
ＡＢ線断面図、第３図：第１図のＣＤ線断面図。 １・・…・雀体、２・・・…温風送出口、３・・…・フ
ァン、４・・・・・・燃料供給部「 ５……燃焼部、６
…・・・８Ｅ気部、７・・…・本体、８・・・・・・通
孔Ｌ ９・…・・仕切板、１０，１１，１２・・・・・
・室、１３……ガス供給管、１４，１９……送風管、１
５…・”バーナ、１６・・・…隔壁、１７…・・・燃焼
室ト１８…・・・貯油兼気化室、２０・・・・・・バッ
フル、２１・・・・・・排気筒、２２・・・・・・壁ト
２３…・・・２重管、２４・・・・・・送風機、２５・
・・…ガスノズル、２６・・・・・・気化ガス管、２７
・…・・補助噴出孔、２８・・・・・・炎検知器、２９
…・・・石油供給管、３０・・・・・・液面検知器、３
１，３２，３３・・…・バルブ、３４……石油。 第１図 第２図 溝３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 燃料供給部と燃焼部と排気部とによつて構成された
   本体と熱交換をして温風を発生する装置において、燃焼
   部はバーナを有する燃焼室とその周囲に貯油兼気化室を
   備え、該貯油兼気化室で発生した気化ガスを前記バーナ
   の補助噴出孔と前記燃料供給部に供給する気化ガス管を
   有し、該燃料供給部および前記燃焼室には１次空気およ
   び２次空気を供給する送風管が配管されており、前記燃
   料供給部のガス供給管および前記気化ガス管に前記補助
   噴出孔に近接して設けた炎検知器によつて制御されるバ
   ルブを設けたことを特徴とするガス石油温風暖房機。