JPS6225928B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体燃料特に灯油を気化させて燃焼さ
せる式の気化式バーナに関する。

従来液体燃料を気化させる気化器と燃焼室の外
側に気化器と連通するガス室とを備え、且つ該気
化器を該燃焼室内に設けた気化ガス燃焼用のバー
ナに、該気化ガス燃焼用バーナの燃焼に先立つて
気化器を加熱するための液体燃料燃焼バーナを設
けたものは、実公昭45―16844号公報に知られ
る。

しかしこのものは、気化器を加熱するための液
体燃料燃焼バーナとして灯芯を備える式のものを
用いるため該液体燃料燃焼バーナが気化ガス燃焼
用バーナでの燃焼が開始されても速かに消火する
ことなく燃焼し続けるの不都合がある。

そこで本発明は加熱するための液体燃料燃焼バ
ーナとしてポツトバーナを用いて気化ガス燃焼用
バーナでの燃焼が開始されると速かに消火して気
化ガス燃焼用バーナのみでの燃焼が行われるよう
にした気化式液体燃焼器を提供することをその目
的とするもので、液体燃料を気化させる気化器と
筒型の燃焼室の外側に気化器と連通するガス室と
を備え、且つ該気化器を該燃焼室内に設け更に気
化ガス燃焼用のバーナの下部にポツトバーナを、
その燃焼室が該気化ガス燃焼用のバーナの燃焼室
と連通するごとく設け、且つ該ポツトバーナ並び
に気化ガス燃焼用バーナに通気する共通１個の送
風機を設けたものに於いて、前記気化器を一方に
傾斜する筒体で形成し、該気化器の傾斜方向の上
端側に燃料供給管を開口させると共に、該気化器
の傾斜方向の下端側とポツトバーナに設けた点火
ヒータ部とを連管で連通させ、更に該気化器の傾
斜下方の下端側に前記送風機を接続して成る。

本発明を図面に示す実施例につき説明する。

図面で１は気化器、２はその上部に設けた気化
器１加熱用のポツトバーナ、２ｂはその燃焼室、
３はこれに設けたセラミツクヒータ等の点火用電
熱ヒータ、４は該ポツトバーナ２の上部に設けた
気化器１と連通するガス室５を備えた気化ガス燃
焼バーナ、４ａはその燃焼室を示し、気化器１は
その１側にダクト６を介して送風機７を接続する
と共に、他側にダクト８を介して前記ガス室５を
連通させて成り、気化ガス燃焼バーナ４は、平面
から見て長方形に構成し、その内側面を斜め上方
に傾斜させ、その斜面に多数の炎口５ａを設け、
気化器１は該バーナ４の燃焼室４ａの長主方向に
横たわる筒体で構成し、該筒体の一端を前記する
ごとくその一側をダクト６を介して送風機７に接
続すると共に、その取付けに当つて他側にダクト
８を介してガス室５に連通させ、送風機接続側が
低くなるごとく傾斜させて取付けた。

そしてダクト８内を挿通して燃料供給管９の先
端開口９ａを該気化器１内に臨ませ、その供給管
先端開口９ａ位置より通気の上流側の気化器１底
部と前記ポツトバーナ２に設けた点火用電熱ヒー
タ３部とを連管１０で連通させた。尚図面で１１
は、供給管９に介在させた電磁ポンプである。

かくて点火ヒータ３に通電した状態で燃料供給
管９に介在させた電磁ポンプ１１を作動させて燃
料を気化器１に供給するときは、初め気化器１が
冷いため燃料は気化器１の斜面に沿つて流れ、連
管１０を介してポツトバーナ２内に流入し、点火
燃焼用ヒータ３に触れてポツトバーナ２内で燃焼
する。このときダクト６からの通気は二次空気と
して燃焼に関与する。そしてこの燃焼が続くとそ
の燃焼熱によつて気化器１が加熱される。このた
め燃料はその熱で蒸発気化し始め、該蒸気は送風
機７からの通気と混合して、バーナ４のガス室５
に供給され、炎口５ａから噴出し、ポツトバーナ
２の炎から移火してガス状態で燃焼する。

そして供給される燃料が全て蒸気となると、連
管１０を介してポツトバーナ２に供給される燃料
がとだえ、以後は完全な気化ガス燃焼に移行す
る。尚気化ガス燃焼が始まると、前述の構成から
連管１０からは空気のみが流出する。

そしてこの気化ガス燃焼のときポツトバーナ２
の周面に設けた空気孔２ａ並びに連管１０を介し
て供給される空気は気化バーナ４の燃焼に二次空
気として関与する。

このように上述のごとき構成とすれば、特別の
操作を必要とせず、ポツトバーナ２による拡散燃
焼から気化バーナ４による気化燃焼に移行させ得
る。

尚図面１４はポツトバーナ２の周面に形成した
前記送風機７と連なる空気室、１５は燃料タンク
である。

このように本発明によるときは、前記気化器を
一方に傾斜する筒体で形成し、該気化器の上端側
に燃料供給管を開口させると共に、下端側とポツ
トバーナに設けた点火ヒータ部とを連管で連通さ
せ、更に該気化器の下端側に前記送風機を接続し
たので、気化器が加熱されない初期の状態にあつ
ては、気化器を介して供給される燃料は連管を介
してポツトバーナに供給され、気化器が加熱され
ると該気化器内で蒸気となり、これが送風機から
の通気によつて、気化ガス燃焼用バーナに供給さ
れるため、ポツトバーナによる拡散燃焼から気化
ガス燃焼用のバーナへの移行が自動的に行われる
と共に、特に気化器を一方に傾斜する筒体で形成
し、ポツトバーナに設けた点火ヒータ部と連なる
連管が接続する該気化器の傾斜方向の下端側に、
送風機を接続したので、気化器が加熱されこれに
よつて燃料が蒸気化した後は、該連管を介してポ
ツトバーナ側に空気の流出があつても、該連管を
介して燃料が送り出されることは完全に防ぎ得ら
れ、気化ガス燃焼用バーナにより燃焼時に該連管
を介してポツトバーナに燃料が送り出されること
による不都合例えば赤火の発生又は蒸発した燃料
が連管内で冷されてタール化し、該連管のつまり
を生じるの不都合を解消出来るの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施の１例を示すもので、第１図
は平面図、第２図はその―線截断面図、第３
図は同―線截断面図である。 １…気化器、２…ポツトバーナ、４…気化ガス
燃焼用バーナ、５…ガス室、７…送風機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 液体燃料を気化させる気化器と筒型の燃焼室
   の外側に気化器と連通するガス室とを備え、且つ
   該気化器を該燃焼室内に設け更に気化ガス燃焼用
   のバーナの下部にポツトバーナを、その燃焼室が
   該気化ガス燃焼用のバーナの燃焼室と連通するご
   とく設け、且つ該ポツトバーナ並びに気化ガス燃
   焼用バーナに通気する共通１個の送風機を設けた
   ものに於いて、前記気化器を一方に傾斜する筒体
   で形成し、該気化器の傾斜方向の上端側に燃料供
   給管を開口させると共に、該気化器の傾斜方向の
   下端側とポツトバーナに設けた点火ヒータ部とを
   連管で連通させ、更に該気化器の傾斜下方の下端
   側に前記送風機を接続して成る気化式液体燃焼
   器。