JPS5916676Y2 - ポツト式石油燃焼器の点火装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はポット式石油燃焼器の点火装置に関するもので
あって、点火ヒータの付近に十分な量の空気が供給され
る構造とすることによって点火を確実、容易にすること
を目的とする。

本考案の実施例を図面について説明する。

１は長方形箱型のバーナの本体で、下部に気化室２、中
間に混合室３、上部に燃焼室４を形威し、各室にはそれ
ぞれ多数の気孔５が設けである。

６は気化室２の中間に設けたビード部で、該ビード部６
に気化室２の底面に向けて設けた気孔５′が気化室２の
最下段の気孔である。

７は扁平中空箱型の加熱体で、多数の気孔８を有し、気
化室２の底面に直立して設けられ、その内部を長手方向
に２分すると共に両側には整流板９が気化室２を上下に
区分するように設けである。

１０は点火器で、そのヒータ１１は整流板９の下に位置
していて、吸上芯１２を有する。

１３は気化室２の底面に開口する給油管、１４は混合室
３の人口に設けた均圧板、１５は燃焼室４に設けた助燃
体で、燃焼炎を安定にする。

以上の構造は従来の石油燃焼器の備えている構造であっ
て、本考案の特徴は、整流板９の一部に切欠１６を設け
、該切欠１６によりビード部６に設けた気孔５′から気
化室２の底面に向けて噴出する空気が点火器１０のヒー
タ１１に十分に供給されるようにした点である。

次にその作用を説明する。

給油管１３から気化室２の底面に供給された燃料油は吸
上芯１２によって吸上げられ、ヒータ１１によって点火
される。

燃焼用空気は図示してない送風機によってバーナ本体１
の外側から気孔５を通して供給される。

燃料油の点火により気化室２の内部が加熱されて燃料油
が蒸発気化し、気化ガスは整流板９に沿ってその長手方
向に均一に分布する。

気化室２で１次空気によって燃焼した気化ガスは混合室
３で２次空気との混合ガスになり燃焼室４で完全燃焼を
する。

加熱体７は多数の気孔８を有するのでその内部において
気化ガスと空気とを混合して燃焼させ、気化室２の温度
を高め、燃料油の気化を促進する。

ところで点火時において、吸上芯１２によって吸上げら
れた燃料油にヒータ１１により点火すると多量の気化ガ
スを発生するがこの気化ガスは濃度が高いために大量の
空気を必要とする。

本考案においては整流板９に切欠１６を設けであるため
、ビード部６に設けた気孔５′から気化室２の底面に向
けて噴出する空気がヒータ１１の付近に供給されると共
に切欠１６から濃度の高い気化ガスが逃出するのでヒー
タ１１付近の気化ガスは適度の空気を含む混合ガスとな
る。

すなわち、従来のこの種の燃焼器においては整流板９に
よりヒータ付近に供給される空気の量が制限されていた
ため、点火時において気化ガスの濃度が高く、かつ空気
の量が不足して着火困難ないしは点火ミスがあったが、
本考案においては整流板９に切欠１６が設けであるので
点火時に十分な量の空気が供給され、点火を確実、容易
にする。

【図面の簡単な説明】

第１図：本考案の実施例の正面図、第２図：第１図の実
施例の側断面図、第３図：本考案の実施例の要部の平面
図。 １・・・・・・バーナ本体、２・・・・・・気化室、３
・・・・・・混合室、４・・・・・・燃焼室、５．５’
、８・・・・・・気孔、６・・・・・・ビード部、７・
・・・・・加熱体、９・・・・・・整流板、１０・・・
・・・点火器、１１・・・・・・ヒータ、１２・・・・
・・吸上芯、１３・・・・・・給油管、１４・・・・・
・均圧板、１５・・・・・・助燃体、１６・・・・・・
切欠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に燃焼室、中間に混合室、下部に気化室を形成する
   長方形箱型のバーナ本体に多数の気孔を設け、前記気化
   室の内部に多数の気孔を有する扁平中空箱型の加熱体を
   その底面に直立させて内部を長手方向に２分すると共に
   該加熱体の両側に前記気化室の内部を上下に区分する整
   流板を設け、前記気化室は該整流板の上に該気化室の底
   面に向けて空気を噴出する気孔を設けたビード部を有し
   、かつその底面には給油管が開口し、前記整流板の下方
   に点火器のヒータを位置させた構造において、該整流板
   に切欠を設けて前記ビード部に設けた気孔から噴出する
   空気が前記ヒータの付近に到達するよう構成したことを
   特徴とするポット式石油燃焼器の点火装置。