JP2000104946A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000104946A
JP2000104946A JP10276910A JP27691098A JP2000104946A JP 2000104946 A JP2000104946 A JP 2000104946A JP 10276910 A JP10276910 A JP 10276910A JP 27691098 A JP27691098 A JP 27691098A JP 2000104946 A JP2000104946 A JP 2000104946A
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Japan
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temperature
air conditioner
catalyst
adsorbent
electric heater
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JP10276910A
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English (en)
Inventor
Katsumi Mochizuki
克己 望月
Teiichi Usami
禎一 宇佐見
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 吸着剤及び酸化触媒に電気ヒータを組合わせ
た熱触媒ユニットを空調機等に組みこんだ場合、所定温
度以下では脱臭効率が悪いので、所定温度以上に加熱の
必要があり、また加熱状態を継続すると、熱による空調
機内部品への悪影響があり、さらに脱離後の酸化分解さ
れなかった臭気、有毒ガス成の一部を室内に漏れないよ
うにすることが必要となる。 【解決手段】 吸着剤、酸化触媒、電気ヒータからなる
円筒形触媒ユニット8を備える空調装置1において、電
気ヒータの加熱動作をユニット8の吸着剤および酸化触
媒部分の温度と装置1内の温度をパラメータとして適切
に制御するヒータ制御手段を設け、また装置1内の空気
をユニット8を通して外部に排出する排気ファン24を
設け、該排気ファン24を装置内のユニット8周囲の温
度をパラメータとして駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸着剤と酸化触
媒、電気ヒータの組合せによる脱臭機能を備えた空気調
和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の人々の生活においては、例えば体
臭、ペット臭、パーマ臭(美容院の臭い)、建築物臭
(新築建築物における合板のVOC)、たばこ臭、生ゴ
ミ臭(台所の臭い)など、生活空間内の空気中に存在す
る悪臭成分や有害ガス成分が問題とされることが多く、
脱臭機は勿論、空気清浄機や空気調和機などの空気調和
装置においても、それら臭気ガス成分や有害ガス成分の
除去性能を備えた脱臭装置としての機能が要求されてき
ている。
【0003】これらの除去対象となるガス成分には、例
えば暮らしの中の4大悪臭成分であるアンモニア、アセ
トアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプタン
を始めとして、一酸化炭素やホルムアルデヒドのような
有害ガス成分も含まれている。
【0004】そこで、例えば従来の空気調和装置におい
ては、これら人間の快適環境生活に悪影響を及ぼす臭気
成分や有害ガス成分を除去する方法として、一般にエア
フィルターに対して活性炭やゼオライトなどの吸着剤を
組み合わせたものが用いられているが、これは上記吸着
剤に一旦吸着された臭気成分や有害ガス成分等を脱離処
理できないために、所定時間使用すると吸着性能が飽和
し、使用寿命に限界がある。
【0005】このような事情から、最近では例えば上記
吸着剤に対して酸化触媒と電気ヒータとを組合せ、吸着
剤および酸化触媒の各々をヒータにより加熱できるよう
にして、先ず上記のようにして吸着剤に吸着された有害
ガスや臭気成分を脱離させる一方、該吸着剤から脱離さ
せた臭気成分を酸化触媒を利用して酸化分解させるよう
にすることが検討されている。このようにすると、上述
のような臭気成分や有害ガス成分が吸着剤によって連続
的に吸着捕集され、かつ、それが脱離された後に酸化触
媒によって最終的に無害な物質に分解されて除去される
ようになることから、使用寿命のない連続的な脱臭作用
を得ることができる。このため、該吸着剤、酸化触媒、
電気ヒータの組み合わせによる臭気成分、有害ガス成分
等の処理ユニット(以下、これを熱触媒ユニットと呼ぶ
ことにする)が、今後のクリーンで効率の良い空気清浄
化手段として注目されており、上述のような脱臭機、空
気清浄機、空気調和機等の各種空気調和装置への採用が
検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該熱触媒ユニ
ットを上記のような空気調和装置に組込んだ場合、上記
熱触媒ユニットにおける吸着剤および酸化触媒は所定温
度以下では脱離・分解性能が低く、その効率が悪いため
に、脱離、分解時にはそれらを当該所定温度以上の高温
状態に加熱する必要がある一方、熱による空気調和装置
内の各部品への影響や安全性の低下などが検討課題とな
るとともに、さらには脱離した臭気成分の一部が分解さ
れずに室内へ漏れる場合の対策も必要となる。
【0007】本願発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、吸着剤、酸化触媒、電気ヒータか
らなる熱触媒ユニットを備えた上述のような空気調和装
置において、電気ヒータの加熱動作を適切に制御する電
気ヒータ制御手段を設けることによって、また上記熱触
媒ユニット付近の空気を外部に排出する排気ファンを設
け、必要に応じて該排気ファンを熱触媒ユニット周囲の
温度をパラメータとして駆動制御することによって、そ
れぞれその十分な脱離・分解効率を確保しながら、同時
に装置内の加熱安全性の要求にも応じられるようにした
空気調和装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
【0009】(1) 請求項1の発明 この発明の空気調和装置は、臭気成分・有害ガス成分等
を吸着する吸着剤32と、該吸着剤32から脱離した臭
気成分・有害ガス成分等を酸化分解する酸化触媒33
と、該吸着剤32および酸化触媒33を加熱する電気ヒ
ータ23とからなる熱触媒ユニット8を備えてなる空気
調和装置1において、上記吸着剤32および酸化触媒3
3の温度が所定の温度になるように上記電気ヒータ23
の加熱動作を制御する電気ヒータ制御手段30を設けた
ことを特徴としている。
【0010】このような構成によると、一応空気調和装
置内の加熱温度の安全性を確保しながら、吸着剤32に
ついては吸着された臭気成分・ガス成分等を効率良く脱
離させるのに適した温度に、また酸化触媒33について
は、上記吸着剤32から脱離された臭気成分・有害ガス
成分等を効率よく酸化分解するのに適した温度に、それ
ぞれ維持することができるようになる。
【0011】(2) 請求項2の発明 この発明の空気調和装置は、上記請求項1の発明の構成
において、上記所定の温度は、上記吸着剤32の脱離機
能および酸化触媒33の酸化分解機能を維持するのに必
要な最低温度と吸着剤32および酸化触媒33の安全限
界温度との間に設定されていることを特徴としている。
【0012】このような構成によると、確実に吸着剤3
2および酸化触媒33の性能を確保しながら、吸着剤3
2については吸着された臭気成分・ガス成分等を効率良
く脱離させるのに適した温度に、また酸化触媒33につ
いては、上記吸着剤32から脱離された臭気成分・有害
ガス成分等を効率よく酸化分解するのに適した温度に、
それぞれ適切に維持することができるようになる。
【0013】(3) 請求項3の発明 この発明の空気調和装置は、上記請求項1の発明の構成
において、上記所定の温度は、上記吸着剤32の脱離機
能および酸化触媒33の酸化分解機能を維持するのに必
要な最低温度と空気調和装置1内の加熱安全限界温度と
の間に設定されていることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、確実に空気調和
装置1内の加熱温度の安全性を確保しながら、吸着剤3
2については吸着された臭気成分・ガス成分等を効率良
く脱離させるのに適した温度に、また酸化触媒33につ
いては、上記吸着剤32から脱離された臭気成分・有害
ガス成分等を効率よく酸化分解するのに適した温度に、
それぞれ適切に維持することができるようになる。
【0015】(4) 請求項4の発明 この発明の空気調和装置は、上記請求項1,2又は3の
発明の構成において、さらに上記吸着剤32および酸化
触媒33の加熱時に、上記空気調和装置1内の空気を上
記熱触媒ユニット8を通して室外へ排出する排気ファン
24を設けたことを特徴としている。
【0016】このような構成によると、吸着剤32およ
び酸化触媒33の加熱時において、上記上記排気ファン
24の風により上記吸着剤32や酸化触媒33の温度、
空気調和装置1内の環境温度が適切にコントロールされ
とともに、臭気成分・有害ガス成分の脱離・分解時に分
解されないまま室内に漏れる成分を確実に室外へ排出す
ることができるようになり、脱臭性能の向上が図られ
る。
【0017】(5) 請求項5の発明 この発明の空気調和装置は、上記請求項4の発明の構成
において、上記排気ファン24を空気調和装置1内の環
境温度(例えば熱触媒ユニット8周囲の温度)に応じて
駆動制御するようにしたことを特徴としている。
【0018】このような構成によると、上記熱触媒ユニ
ット8の周囲等空気調和装置1内の環境温度に応じて排
気ファン24が駆動制御されるから、熱触媒ユニット8
の吸着剤32および酸化触媒33部分の温度の下がりす
ぎを生じさせることなく、空気調和装置1内の環境温度
を安全な加熱温度範囲に維持することができるようにな
り、装置の信頼性が向上する。
【0019】(6) 請求項6の発明 この発明の装置は、上記請求項5記載の発明の構成にお
いて、上記排気ファン24を、空気調和装置1内の環境
温度に応じて当該空気調和装置1内の環境温度が加熱安
全限界温度範囲内になるように駆動制御するようにした
ことを特徴としている。
【0020】このような構成によると、上記排気ファン
24の風による冷却作用により確実に空気調和装置1内
の各部加熱温度の安全性を確保しながら、吸着剤32に
ついては吸着された臭気成分・ガス成分等を効率良く脱
離させるのに適した温度に、また酸化触媒33について
は、上記吸着剤32から脱離された臭気成分・有害ガス
成分等を効率よく酸化分解するのに適した温度に、それ
ぞれ適切に維持することができるようになる。
【0021】(7) 請求項7の発明 この発明の空気調和装置は、上記請求項1,2,3,
4,5又は6の発明の構成おける上記空気調和装置1
が、天井埋込型の空気調和機であることを特徴としてい
る。
【0022】このような構成によると、上述のように電
気ヒータ23の加熱動作が、吸着剤32の脱離機能およ
び酸化触媒33の酸化分解機能や空気調和装置1内の安
全限界温度などを考慮して制御され、また排気ファン2
4の排気風により空気調和装置1内が適切に冷却される
ようになるので、該天井埋込型空気調和機のような本体
ケーシング内の密閉度が高い空気調和装置の場合にも安
全に適用できるようになる。
【0023】
【発明の効果】以上の結果、本願各発明の空気調和装置
によると、熱触媒ユニット部分での吸着、脱離、分解作
用を連続して効率よく行えるとともに室内への臭気漏れ
がなく、しかも加熱時の安全性が高い各種空気調和装置
の提供が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(各実施の形態に共通な空気調和
装置本体部の構成)先ず図1〜図3は、上述のような本
願発明の熱触媒ユニットを適用して構成された空気調和
装置の一例としての天井埋込型空気調和機の構成を示し
ている。
【0025】図1中、先ず符号2は、上記天井埋込型空
気調和機1のカセット型の本体ケーシングである。該本
体ケーシング2は、その吸気・吹出パネル部(下面側外
装パネル部)4が天井3と略同一平面状に近い形で連続
するようにして天井3内に埋設されている。
【0026】そして、上記本体ケーシング2の上記吸気
・吹出パネル部4には、例えば中央部に空気吸込グリル
5が設けられ、該空気吸込グリル5の内側に位置してプ
レフィルタ7が設けられている。また、上記吸気・吹出
パネル部4の上記空気吸込グリル5の外周部には、風向
調節板17,17・・・を備えた所定の幅の空気吹出口
9が設けられている。
【0027】そして、以上の構成により上記本体ケーシ
ング2内には上記空気吸込グリル5からプレフィルタ7
を経て上記空気吹出口9に到る送風路10が形成されて
いる。該送風路10の中央部には、内側から外側方向に
各々筒体構造の熱触媒ユニット8と空調用熱交換器15
が半径方向に所定の間隔を保って略同軸状に設けられて
いる。そして、該熱触媒ユニット8と空調用熱交換器1
5とによって仕切られた上記送風路10の上流側には斜
流ファン11aが、また下流側には軸流ファン11bが
各々設けられている。これら2つのファン11a,11
bは第1,第2のハブ11c,11dを介してファンモ
ータ11eのモータ軸11fに一体に連結され、吸気・
送風・吹出の一連の作用を行う単一構造体の空調ファン
11として、上記熱触媒ユニット8の内側に位置して設
けられている当該ファンモータ11e部分を介して上記
本体ケーシング2の天板部12の下方に固定されている
支持プレート26の下面側に吊設されている。
【0028】また、上記空調ファン11のファンモータ
11eの上方部には上記熱触媒ユニット8を通して、そ
の周囲の空気(特に後述する吸着剤および酸化触媒の加
熱時に脱離された臭気成分・有害ガス成分の内の酸化処
理されなかった成分を含む空気)を室外に排出する排気
ファン24が設けられている。この排気ファン24は、
そのファンモータ24aが、上記空調ファン11の支持
プレート26上に設置されている一方、同支持プレート
26と、そのファンケーシング27との間に空気吸込通
路28aを形成し、さらに上記ファンケーシング27と
上記天板部12との間から室外への排気ダクト29に通
じる斜め上方への空気吹出通路28bを形成している。
そして、上記排気ファン24は、例えば上記空調ファン
11の停止した状態において駆動され、例えば図1中に
細い矢線で示したように上述のような本体ケーシング2
内の空気を吸引して、外部排気ダクト29に導くように
なっている。また、符号40は上記本体ケーシング2の
側部に形成された給気口である。
【0029】ところで、上記熱触媒ユニット8は、例え
ば図2および図3に示すように、所定幅の帯状シートを
上方から下方に交互にコルゲート形状に折曲扁平化した
吸着シート32と、上下方向に延びた長尺平板状の触媒
プレート33とを、円周方向へ順次交互に配置するとと
もに、これら交互に配列された吸着シート32と触媒プ
レート33の全体間を円周方向に貫通する電気ヒータ2
3を取り付けて構成されている。
【0030】上記吸着シート32は、アルミニウムより
も低い熱伝導性をもつ素材、例えばセラミックファイバ
ー等の繊維素材を編成してなるシート状の担持体に、例
えば疎水ゼオライトか活性炭の少なくともいずれか一つ
を含む吸着剤を担持させて構成されている。一方、上記
触媒プレート33は、例えば長尺平板状のアルミニウム
板の表面に酸化触媒を付着させて構成されている。そし
て、それらは上記触媒プレート33,33間に吸着シー
ト32,32・・・が位置するように交互に配列されて
全体として筒状の熱触媒ユニット8に構成されている。
そして、この場合、上記空調ファン11の回転による空
気流は、例えば図2に矢印で示すように、該筒状の熱触
媒ユニット8の内周側から外周側に向けて流れるように
なっており、上記吸着シート32の開放空間部とこれに
対向する上記触媒プレート33の対応面部分とで囲繞さ
れる略三角形の多数の空間部がその空気流路として機能
するようになっている。
【0031】さらに、上記電気ヒータ23は、例えば図
3に示すように、円周方向に向けて交互に配列された上
記吸着シート32,32・・・と触媒プレート33,3
3・・・とをその配列方向に貫通して配置され、通電さ
れることにより上記吸着シート32,32・・・及び触
媒プレート33,33・・・が、それぞれ図4に示すよ
うな略共通の活性化温度Tc℃以上に加熱されるように
なっている。
【0032】しかし、該熱触媒ユニット8の場合、上記
吸着シート32の吸着剤および触媒プレート33の酸化
触媒は、上記図4に示すように所定温度Tc℃以下では
脱離性能・分解性能が低く、その効率が悪いために、脱
離、分解時にはそれらを同所定温度Tc℃以上の高温状
態に加熱する必要がある一方、熱による本体ケーシング
2内の各部品への影響や安全性の低下などが検討課題と
なるとともに、さらには脱離した臭気成分の一部が分解
されずに室内へ漏れる場合のより確実な対策も必要とな
る。
【0033】そこで、以下に述べるように、本願発明の
各実施の形態では、このような課題を解決するために、
例えば図3に示すように、上記吸着シート32および触
媒プレート33部分の温度(熱触媒温度)T1℃を検出
する第1のサーミスタ20を設けて、例えば図5、図
8、図10の制御システムおよび図6、図9、図11の
フローチャートに示すように、マイクロコンピュータよ
りなる制御ユニット30により、例えば上記電気ヒータ
23の加熱動作、加熱時間を適切に制御することによっ
て、上記吸着シート32の吸着剤および触媒プレート3
3の酸化触媒を上記所定温度Tc℃以上で、かつその安
全限界温度Th℃以下の熱触媒ユニット8部分の安全性
を確保でき、かつ吸着剤の脱離性能と酸化触媒の酸化分
解性能を十分に保証できる適切な温度範囲内に維持する
一方、また上述の図1の構成に示すように、空気調和機
1内の空気を上記熱触媒ユニット8を通して外部に排出
する排気ファン24を設け、例えば図8の制御システム
および図9のフローチャートに示すように同温度Tc℃
〜Th℃内の状態において該排気ファン24を駆動する
ことにより、上記吸着剤からの脱離後酸化触媒部分で酸
化分解されなかった臭気成分・有害ガス成分を、室内に
漏らすことなく、確実に室外に排出するようにしてい
る。又さらに図1の構成に示すように、上記本体ケーシ
ング2内の熱触媒ユニット8外周側上方部位置の最も機
内温度が上がりやすい場所である天板部12の下面に設
けた第2のサーミスタ25によって熱触媒ユニット8周
囲の機内環境温度T2℃を検出し、同温度T2℃をパラメ
ータとして、例えば図10の制御システムおよび図11
のフローチャートに示すように、同様の制御ユニット3
0により適切に上記排気ファン24を駆動制御すること
によって、上記電気ヒータ23をOFFすることなく熱
触媒ユニット8部分を冷却してその温度を調節し、かつ
上記本体ケーシング2内を有効に冷却することによっ
て、熱触媒ユニット8部分の十分な脱離・分解効率を確
保しながら、しかも空気調和機1内の温度を加熱安全限
界内の温度レベルに調節することによって、加熱安全性
の要求にも応じられるようにしている。
【0034】そして、上記のような制御によって、上記
電気ヒーター23が適切に制御され、その熱によって上
記吸着シート32,32・・・が図4の上記脱離温度T
c℃以上に加熱されると、該吸着シート32,32・・
・の吸着剤部分に吸着されていた臭気成分や有害ガス成
分等が当該吸着剤から順次脱離されてゆき、当該吸着剤
は次第にその吸着能力を回復する。
【0035】また、それと同時に上記触媒プレート3
3,33・・・も、上記電気ヒーター23による加熱に
より、その酸化触媒部分が活性化される。この場合、該
酸化触媒が付着されている上記触媒プレート33,33
・・・は、上述のようにアルミニウム板で構成されてい
て、その熱伝導性が上記吸着シート32,32・・・の
吸着剤担持体よりも良好になっているから、上記吸着シ
ート32の吸着剤部分から臭気成分・有害ガス成分等が
脱離するようになる時点においては、すでに上記触媒プ
レート33,33・・・側の酸化触媒部分は十分に活性
化されている状態となっているようにタイムラグが持た
されている。従って、上記吸着シート32,32・・・
の吸着剤部分から脱離した臭気成分・有害ガス成分等は
十分に活性化された上記触媒プレート33,33・・・
の酸化触媒によって有効に酸化分解され、その無臭化及
び無害化が図られる。また、仮に酸化触媒部分で酸化分
解されなかった臭気成分・有害ガス成分等があったとし
ても、それらは排気ファン24によって確実に室外に排
出される。そのため、臭気成分・有害ガス成分等が未処
理のまま室内へ散逸することが可及的に防止され、臭気
成分・有害ガス成分等の吸着からその脱離ないし酸化分
解処理までを含めた脱臭処理性能が可及的に高められ
る。
【0036】従って、上記のように構成された空気調和
機1では、例えば上記空調ファン11(斜流ファン11
a、軸流ファン11b)が運転されて冷暖房運転が行わ
れた場合においては、該空調ファン11の運転により上
記空気吸込グリル5から機内空間内に吸い込まれる室内
空気は、上記プレフィルタ7を介して上記熱触媒ユニッ
ト8及び上記熱交換器15を径方向に貫通して上記空気
吹出口9から清浄な温風あるいは冷風として再び室内に
吹き出される(図1中の太い矢線部分を参照)。そし
て、該室内空気は、上記のように熱触媒ユニット8を通
過する際に、当該室内空気に混入している臭気成分・有
害ガス成分等が吸着シート32,32・・・の吸着剤に
よって吸着捕集され、かつ加熱によって脱離された後、
さらに上記触媒プレート33,33・・・の酸化触媒の
酸化分解処理により処理される。そして、それにより吸
着剤の吸着能力の回復が図られるとともに連続した臭気
成分・有害ガス成分等の無臭化あるいは無害化作用が実
現され、再び適切な冷暖房運転が開始されることにな
る。
【0037】(実施の形態1)先ず図5〜図7は、本願
発明の実施の形態1に係る上記空気調和機1の熱触媒ユ
ニット8の電気ヒータ23の制御手段の構成および制御
内容を示すものである。
【0038】該制御手段では、例えば図5に示されるよ
うに、上述した制御ユニット30に対して、入力手段と
して上記熱触媒ユニット8部(具体的には吸着シート3
2および触媒プレート33部・・・以下この部分を単に
「熱触媒」と呼び、その温度を単に「熱触媒温度」とい
うことにする)の温度T1℃を検出する第1のサーミス
タ20と、当該空気調和機1の運転時間Kをカウントす
る運転時間タイマー21と、上記熱触媒(熱触媒ユニッ
ト8)の吸着剤および酸化触媒が、上述した図4の脱離
・分解温度Tc℃以上になってからの上記電気ヒータ2
3の加熱時間(通電時間)Tikをカウントする加熱タ
イマー22とを設け、これら各々からの入力データに基
いて上述の電気ヒータ23の加熱動作を、例えば図6の
フローチャートおよび図7のタイムチャートに示される
ように適切に制御する。
【0039】すなわち、先ず図6のステップS1では、
当該空気調和機1の運転時間Kが所定時間Ks以上継続
されているか否かにより、熱触媒に対する加熱条件の成
立(熱触媒の再生の必要性)を判断し、運転継続時間K
が所定時間Ks以上のときには加熱条件成立と判断し
て、次にステップS2に進み電気ヒータ23がONされ
る。他方運転継続時間Kが所定時間Ks以下のときには
加熱条件不成立(熱触媒を再生する必要がない)と判断
して再びステップS1にリターンする。
【0040】上記のようにステップS2で電気ヒータ2
3がONされると、続いてステップS3での上記熱触媒
の温度T1℃の監視が始まる。そして、ステップS4で、
該熱触媒の温度T1℃が上記吸着剤の脱離機能および酸
化触媒の酸化分解機能を発揮するのに必要な最低温度T
c℃(図4参照)以上となっているか否かを判断し、熱
触媒の温度T1℃が同必要最低温度Tc℃以上になると
次にステップS5に移り、上記電気ヒータ23の加熱時
間Tikをカウントする加熱タイマー22のカウント動
作をスタートする。
【0041】次に、ステップS6に移り、上記熱触媒の
温度T1℃が、当該熱触媒の機能を維持し得る安全限界
温度Th℃以下にあるか否かにより、上記電気ヒータ2
3への通電の可否を判定する。該安全限界温度Th℃
は、電気ヒータ23の通電を継続しても、その吸着剤お
よび酸化触媒部分の損傷等の恐れがない安全な温度の上
限を意味する。上記第1のサーミスタ20により検出さ
れた熱触媒の温度T1℃が該安全限界温度Th℃以下の
ときにはステップS7に進み、上記電気ヒータ23への
通電が継続される一方、同熱触媒の温度T1℃が上記安
全限界温度Th℃以上になっているときはステップS9
に移り、熱触媒の温度上昇を抑えるために上記電気ヒー
タ23への通電を停止(OFF)する。そして、このよ
うにステップS9で電気ヒータ23への通電を停止した
ときには、さらにステップS10に進み、熱触媒の温度T
1℃が、上記熱触媒の安全限界温度Th℃よりも所定値
N℃だけ低い温度(Th−N)℃以下となったか否かを
みる。ここで所定値N℃は、上記熱触媒の安全限界温度
Th℃のディファレンシャル値(不感値)で、(Th−
N)℃は上記熱触媒機能必要最低温度Tcよりも十分に
高い温度値である(図7参照)。熱触媒の温度T1℃が
(Th−N)℃以上のときは上記安全限界温度Th℃を
超えないように熱触媒の温度を下げるべきであると判断
して、再びステップS9に戻って上記電気ヒータ23へ
の通電を停止する一方、上記熱触媒の温度T1℃が(T
h−N)℃以下まで低下したときは熱触媒の加熱が必要
であると判断して、ステップS7に移り改めて電気ヒー
タ23へ通電し、目標温度(Th−N)℃〜Th℃の範
囲に制御する。その後、ステップS8に進み、上記加熱
タイマー22のカウント値Tikが、予じめ設定されて
いる熱触媒機能必要最低加熱時間Tout以上になって
いるか否かを判定して、同熱触媒機能必要最低加熱時間
Tout以上になっていれば吸着剤の脱離および酸化触
媒による酸化分解(熱触媒の再生)が終了したと判断し
て、ステップS11に進んで熱触媒の加熱を終了し、上記
電気ヒータ23をOFFにする。他方上記加熱タイマー
22のカウント値Tikが、上記熱触媒機能必要最低加
熱時間Tout以下であれば、再度上記ステップS6
らステップS8の動作を繰り返し、目標温度範囲(Th
−N)℃〜Th℃での加熱再生を継続する。
【0042】このようにして、本実施の形態の構成によ
れば、上述の熱触媒ユニット8の吸着剤および酸化触媒
は、例えば図7のタイムチャートに示されるように、そ
の必要な加熱時間Tout内、その安定した吸脱着機能
および酸化分解機能を確保することができる脱離および
酸化分解に適した目標温度範囲(Th−N)℃〜Th℃
(但し、Th℃>(Th−N)℃>Tc℃)内に維持さ
れるとともに、空気調和機1内も安全な温度に保たれ
る。
【0043】(実施の形態2)次に図8および図9は本
願発明の実施の形態2に係る空気調和機1の熱触媒ユニ
ット8の電気ヒータ23および排気ファン24の制御手
段の構成および制御内容を示すものである。
【0044】この実施の形態の制御手段では、例えば図
8に示すように、上記実施の形態1の制御手段(図5)
の構成に加え、さらに排気ファン24の駆動制御機能を
備えており、上述のような熱触媒の吸着剤の再生時には
排気ファン24を駆動することにより、脱離後、酸化触
媒で酸化分解されなかった未処理ガス成分を排気ダクト
29を通して確実に室外に排出するようになっている。
【0045】すなわち、先ずステップS1では、当該空
気調和機1の運転時間Kが所定時間Ks以上継続されて
いるか否かにより、熱触媒の加熱条件の成立(再生の必
要性)が判断され、運転継続時間が所定時間Ks以上の
ときには加熱条件成立と判断されてステップS2に進
み、上記電気ヒータ23がONされる。他方、上記運転
継続時間が上記所定時間Ks以下のときには熱触媒を再
生する必要がないと判断され、ステップS1にリターン
する。
【0046】ステップS2で上記のように電気ヒータ2
3がONされると、続いてステップS3で上記熱触媒の
温度T1℃の監視が始まり、さらにステップS4に進んで
上述の排気ファン24を駆動する。これにより、未処理
ガス成分の室外への室外への排出が可能となる。そし
て、続くステップS5では上記熱触媒の温度T1℃が、上
述した図4の熱触媒機能必要最低温度Tc℃以上になる
と熱触媒の再生が始まったものとしてステップS6に移
り、該再生が始まってからの電気ヒータ23の加熱時間
Tikをカウントする加熱タイマー22のカウント動作
をスタートする。
【0047】次に、ステップS7に移り、上記熱触媒の
温度T1℃が当該熱触媒の安全限界温度Th℃以下か否
かで電気ヒータ23の通電を継続するか否かを判断す
る。この熱触媒安全限界温度Th℃は、上述のように電
気ヒータ23への通電を継続しても熱触媒の損傷等の恐
れがない安全な温度の上限である。上記熱触媒の温度T
1℃が、該熱触媒の安全限界温度Th℃以下のときはス
テップS8に移り、電気ヒータ23への通電が継続され
る一方、上記熱触媒の温度T1℃が上記熱触媒の安全限
界温度Th℃以上のときはステップS9に移り、熱触媒
の安全限界温度Th℃以上への温度上昇を抑えるため電
気ヒータ23への通電を停止する。また上記のようにス
テップS9で電気ヒータ23への通電を停止した場合に
は、さらにステップS10に進み、上記熱触媒の温度T1
℃が前述の不感値の下限(Th−N)℃以下か否かを見
る。そして、上記熱触媒の温度が(Th−N)℃以上の
ときは、安全限界温度Th℃を超えないように熱触媒の
温度を下げるべきであると判断してステップS9に進ん
で上記電気ヒータ23への通電を引き続き停止し、この
動作が熱触媒の温度T1℃が(Th−N)℃以下になる
まで繰り返される。他方、熱触媒の温度T1℃が(Th
−N)℃以下のときは熱触媒の加熱が必要と判断され、
ステップS7に進んで再び上記電気ヒータ23へ通電
し、その後、さらにステップS11に進んで上記加熱タイ
マー22のカウント値Tikが熱触媒機能必要最低加熱
時間Tout以上になっているか否かを見て、熱触媒機
能必要最低加熱時間Tout以上になっていれば再生が
終了したと判断してステップS12に進んで加熱を終了
し、電気ヒータ23、排気ファン24をそれぞれOFF
にする。他方、上記加熱タイマー22のカウント値Ti
kが熱触媒機能必要最低加熱時間Tout以下であれ
ば、再生が終了したと判定されるまで、上記ステップS
7からステップS11の動作を繰り返す。
【0048】このようにして、本実施の形態の制御手段
の構成によれば、例えば図9のタイムチャートに示すよ
うに、上記熱触媒の吸着剤および酸化触媒は再生に適し
た温度で、かつ安定した吸脱着・酸化分解機能が保証さ
れる安全な温度範囲に保たれ、かつ同温度状態において
上記排気ファン24により吸着剤から脱離後、酸化触媒
で酸化処理されなかった臭気成分・有害ガス成分等が確
実に室外に排出され、確実に室内への漏れを防ぐことが
できる。
【0049】(実施の形態3)さらに、図10〜図12
は、本願発明の実施の形態3に係る空気調和機1の熱触
媒ユニット8の電気ヒータ23および排気ファン24の
制御手段の構成および制御内容を示すものである。
【0050】該制御手段では、例えば図10に示される
ように、前述した制御ユニット30に対して、入力手段
として上記熱触媒ユニット8部(吸着シート32および
触媒プレート33部・・・以下、この部分を単に「熱触
媒」と呼び、その温度を「熱触媒温度」ということにす
る)の温度T1℃を検出する第1のサーミスタ20と、
上記熱触媒ユニット8外周囲上方部の環境温度T2℃を
検出する第2のサーミスタ25と、当該空気調和機1の
運転時間Kをカウントする運転時間タイマー21と、上
記図4の脱離・分解温度Tc℃以上となってからの電気
ヒータ23の加熱時間(通電時間)Tikをカウントす
る加熱タイマー22とを設け、これらからの入力データ
に基いて上述の電気ヒータ23の加熱動作と排気ファン
24の駆動状態を、例えば図11のフローチャートおよ
び図12のタイムチャートに示されるように、熱触媒の
吸脱着酸化分解性能および機内温度の安全性を考えて適
切に制御する。
【0051】すなわち、先ずステップS1では、上記同
様に空調ファン11の運転時間Kが所定時間Ks以上継
続されているか否かにより、上記熱触媒の加熱条件の成
立(熱触媒の再生の必要性)が判断され、ステップS2
に進んで上記電気ヒータ23がONされる。他方運転継
続時間が所定時間Ks以下のときは加熱条件不成立(熱
触媒を再生する必要がない)と判断される。
【0052】そして、上記のようにステップS2で電気
ヒータ23がONされると、続いてステップS3で熱触
媒の温度T1℃、環境温度T2℃の監視が始まる。次にス
テップS4では、上記環境温度T2℃が空気調和機1内の
機器安全限界温度(限界温度に近いことを示す注意温
度)Tkh1以上になっているか否かを判断し、上記環
境温度T2℃が同機器安全限界温度Tkh1以上になって
いれば空気調和機1内の熱触媒周囲の温度が上がりすぎ
ていると判断し、同熱触媒周囲の温度を下げるために、
ステップS6に進んで上記排気ファン24を風量強で駆
動して空気調和機1内を冷却するとともに未処理ガス成
分を排気ダクト29から室外に排出する。他方、上記環
境温度T2℃が上記機器安全限界温度Tkh1以下であれ
ばステップS5に進み、上記電気ヒータ23が上記熱触
媒を加熱するのを妨げないように、上記排気ファン24
を風量弱で駆動する。さらに、その後ステップS7
は、上記熱触媒の温度T1℃が図4の熱触媒機能必要最
低温度Tc℃以上になっているか否かを判断し、上記熱
触媒の温度T1℃が熱触媒機能必要最低温度Tc℃以上
になると、熱触媒の脱離・分解作用(再生作用)が始ま
ったものとしてステップS8に移り、同脱離・分解作用
が始まってからの電気ヒータ23の加熱時間Tikをカ
ウントする加熱タイマー22のカウント動作をスタート
する。
【0053】次に、ステップS9に移り、上記環境温度
2℃が、上述の機器安全限界温度Tkh1以上か否かで
排気ファン24の風量の強・弱で熱触媒周囲の温度調節
を行う。すなわち環境温度T2℃が機器安全限界温度T
kh1以上であれば、ステップS11に移って排気ファン
24を風量強で駆動する一方、環境温度T2℃が機器安
全限界温度Tkh1以下であればステップS10に進んで
上記排気ファン24を風量弱で駆動する。そして、次に
ステップS12に移り、上記熱触媒の温度T1℃が熱触媒
安全限界温度Th℃以下か否かで電気ヒータ23の通電
を継続するか否かを判断する。ここで、該熱触媒安全限
界温度Th℃は、上記のように電気ヒータ23への通電
を継続しても熱触媒の損傷等の恐れがない安全な温度の
上限温度である。上記熱触媒の温度T1℃が、この熱触
媒安全限界温度Th℃以下のときにはステップS13に移
り、上記電気ヒータ23への通電が継続される一方、上
記熱触媒の温度T1℃が、この熱触媒安全限界温度Th
℃以上のときはステップS14に移り、熱触媒の温度上昇
を抑えるため電気ヒータ23への通電を停止する。ステ
ップS14で一旦電気ヒータ23への通電を停止した後、
さらにステップS15に進み、上記熱触媒の温度T1℃が
上述の(Th−N)℃以下か否かを判定する。そして、
上記熱触媒の温度T1℃が(Th−N)℃以上のとき
は、熱触媒の温度を下げるべきであると判断して再びス
テップS14に戻り、上記電気ヒータ23への通電を引き
続き停止し、上記熱触媒の温度T1℃が(Th−N)℃
以下になるまで、この動作が繰り返される。他方、熱触
媒の温度T1℃が上記(Th−N)℃以下のときは、熱
触媒の加熱が必要と判断され、ステップS13に移って電
気ヒータ23へ通電し、さらにステップS16に進んで上
記加熱タイマー22のカウント時間Tikが熱触媒機能
必要最低加熱時間Tout以上になっているか否かを見
て、熱触媒機能必要最低加熱時間Tout以上になって
いれば再生が終了したと判断してステップS17に移り、
電気ヒータ23をOFFにして加熱を終了するとともに
排気ファン24をOFFにする。一方加熱タイマー22
のカウント時間Tikが熱触媒機能必要最低加熱時間T
out以下であれば、再生途中であると判断して上記ス
テップS9からステップS16の動作を繰り返す。
【0054】このようにして、本実施の形態の制御手段
の構成によれば、例えば図12のタイムチャートに示す
ように、熱触媒は前述の場合同様の再生に適した温度で
安全な温度範囲に保たれ、しかも排気ファン24により
室内への臭気の漏れを防ぐことができる。また排気ファ
ン24のON,OFF並びに風量の強弱運転により、上
記電気ヒータ23のON,OFFによる場合のように再
生時の加熱効率(脱着・分解効率)を下げることなく、
空気調和機1内の環境温度T2℃を機器安全限界温度T
kh1以下の安全な温度範囲内にコントロールして空気
調和機1内の加熱安全性をも同時に確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施の形態に共通な空気調和機の
構成を示す断面図である。
【図2】同空気調和機の熱触媒ユニット部の拡大斜視図
である。
【図3】同空気調和機の熱触媒ユニット部の要部の一部
切欠拡大図である。
【図4】上記空気調和機の熱触媒ユニット部の吸着剤の
脱離性能および酸化触媒の酸化分解性能と加熱温度との
関係を示す特性図である。
【図5】本願発明の実施の形態1に係る空気調和機の熱
触媒ユニットのヒータ制御システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】同ヒータ制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】同ヒータ制御の内容を示すタイムチャートであ
る。
【図8】本願発明の実施の形態2に係る空気調和機の熱
触媒ユニットのヒータおよび排気ファン制御システムの
構成を示すブロック図である。
【図9】同ヒータおよび排気ファン制御の内容を示すフ
ローチャートである。
【図10】本願発明の実施の形態3に係る空気調和機の
熱触媒ユニットのヒータおよび排気ファン制御システム
の構成を示すブロック図である。
【図11】同ヒータおよび排気ファン制御の内容を示す
フローチャートである。
【図12】同ヒータおよび排気ファン制御の内容を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
2は本体ケーシング、3は天井、5は空気吸込グリル、
8は熱触媒ユニット、11は空調ファン、20は熱触媒
ユニット温度検出用第1のサーミスタ、21は運転時間
タイマー、22は加熱タイマー、23は電気ヒータ、2
4は排気ファン、25は環境温度検出用第2のサーミス
タ、30は制御ユニットである。
フロントページの続き Fターム(参考) 3K058 AA12 AA88 BA01 CB12 3L060 AA01 AA08 CC01 DD02 EE07 3L061 BE02 BF01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭気成分・有害ガス成分等を吸着する吸
    着剤(32)と、該吸着剤(32)から脱離した臭気成
    分・有害ガス成分等を酸化分解する酸化触媒(33)
    と、該吸着剤(32)および酸化触媒(33)を加熱す
    る電気ヒータ(23)とからなる熱触媒ユニット(8)
    を備えてなる空気調和装置(1)において、上記吸着剤
    (32)および酸化触媒(33)の温度が所定の温度に
    なるように上記電気ヒータ(23)の加熱動作を制御す
    る電気ヒータ制御手段(30)を設けたことを特徴とす
    る空気調和装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の発明の構成におい
    て、上記所定の温度は、上記吸着剤(32)の脱離機能
    および酸化触媒(33)の酸化分解機能を維持するのに
    必要な最低温度と上記吸着剤(32)および酸化触媒
    (33)の安全限界温度との間に設定されていることを
    特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1記載の発明の構成におい
    て、上記所定の温度は、上記吸着剤(32)の脱離機能
    および酸化触媒(33)の酸化分解機能を維持するのに
    必要な最低温度と空気調和装置(1)内の加熱安全限界
    温度との間に設定されていることを特徴とする空気調和
    装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1,2又は3記載の発明の構
    成において、さらに吸着剤(32)および酸化触媒(3
    3)の加熱時に、空気調和装置(1)内の空気を熱触媒
    ユニット(8)を通して室外へ排出する排気ファン(2
    4)を設けたことを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項4記載の発明の構成におい
    て、上記排気ファン(24)を空気調和装置(1)内の
    環境温度に応じて駆動制御するようにしたことを特徴と
    する空気調和装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5記載の発明の構成におい
    て、上記排気ファン(24)を空気調和装置(1)内の
    環境温度に応じて当該空気調和装置(1)内の環境温度
    が加熱安全限界温度範囲内になるように駆動制御するよ
    うにしたことを特徴とする空気調和装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1,2,3,4,5又は6記
    載の発明の構成において、上記空気調和装置(1)が、
    天井埋込型の空気調和機であることを特徴とする空気調
    和装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002103253A1 (en) * 2001-06-19 2002-12-27 Honeywell International Inc. Smart air cleaning system and method thereof
US10363337B2 (en) 2014-12-24 2019-07-30 Koninklijke Philips N.V. Type of thermal catalytic oxidation material for air purification and apparatus therefore

Cited By (3)

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WO2002103253A1 (en) * 2001-06-19 2002-12-27 Honeywell International Inc. Smart air cleaning system and method thereof
US6503462B1 (en) 2001-06-19 2003-01-07 Honeywell International Inc. Smart air cleaning system and method thereof
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