JP2003194378A - 換気装置、浄化装置及び空気清浄装置 - Google Patents

換気装置、浄化装置及び空気清浄装置

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JP2003194378A
JP2003194378A JP2001391729A JP2001391729A JP2003194378A JP 2003194378 A JP2003194378 A JP 2003194378A JP 2001391729 A JP2001391729 A JP 2001391729A JP 2001391729 A JP2001391729 A JP 2001391729A JP 2003194378 A JP2003194378 A JP 2003194378A
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air
combustion engine
combustion
catalyst
outside
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Hiroshi Ito
宏 伊藤
Masahiro Taki
昌弘 瀧
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い換気能力を実現できる換気装置を得る。 【解決手段】 燃焼型エンジン20の高い吸気能力を利
用して、燃焼型エンジン20により、換気の対象とする
自動車内の内気を燃焼用空気として吸気すると共に、燃
焼用空気として使用された上記内気を自動車外に排気す
る。ここで、燃焼型エンジン20によって吸気された内
気に含まれる匂い原因物質等の有機物は、燃焼型エンジ
ン20の燃焼過程で燃焼(分解)される。また、燃焼型
エンジン20から排出される排気ガスは酸化触媒(図示
省略)によって清浄化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、換気装置、浄化装
置及び空気清浄装置に係り、より詳しくは、自動車の車
内や建物の室内等の空間内における内気を換気する換気
装置、上記空間内部を浄化する浄化装置、及び上記内気
を清浄化する空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車内や建物の室内等の空
間内部における内気を換気するための装置としては換気
扇や、換気用ファンを用いた換気装置があり、上記内気
を清浄化するための装置としては活性炭等の吸着剤や触
媒等を利用した空気清浄器があった。
【0003】一方、上記空間内部の壁面等に付着した匂
い原因物質等の有機物を浄化するために、従来は、専用
の洗浄剤等の薬剤を用いて当該有機物を浮き出させた
後、拭き取る、といった方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の換気扇や換気装置では、換気能力が必ずし
も十分とはいえず、換気の対象とする空間の広さによっ
ては内気を十分に換気することができない場合がある、
という問題点があった。
【0005】また、上記のような従来の浄化方法では、
上記洗浄剤等の薬剤を用いる作業や、浮き出させた有機
物を拭き取る作業に人手を要するため、利便性が低い、
という問題点があった。
【0006】また、上記のような従来の空気清浄装置で
も、内気の清浄化能力が必ずしも十分とはいえず、空気
清浄の対象とする空間の広さによっては内気を十分に清
浄化することができない場合がある、という問題点があ
った。
【0007】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、高い換気能力を実現できる換気装置
を提供することを第1の目的とし、高い利便性を実現で
きる浄化装置を提供することを第2の目的とし、高い空
気清浄化能力を実現できる空気清浄装置を提供すること
を第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の換気装置は、換気の対象とす
る空間の内気を燃焼用空気として吸気すると共に、燃焼
用空気として使用された前記内気を前記空間の外部に排
気する燃焼機関を備えている。
【0009】請求項1に記載の換気装置によれば、燃焼
機関によって換気の対象とする空間の内気が燃焼用空気
として吸気されると共に、燃焼用空気として使用された
上記内気が上記空間の外部に排気される。なお、本発明
の燃焼機関には、連続燃焼型の燃焼機関と、間欠燃焼型
の燃焼機関とを含めることができ、より具体的には、自
動車、ガスヒートポンプ、石油ヒートポンプ、コージェ
ネレーション・システム、燃焼器等に広く用いられてい
る燃焼型エンジンが例示できる。
【0010】一般に、燃焼機関は、空気を支燃剤として
燃焼させ、これに応じて行われるピストン運動に基づき
回転エネルギーを得ている。このように、本来、燃焼機
関において空気は燃焼のためだけに用いられているが、
その一方で燃焼機関における空気の吸気力は非常に強
く、かつ吸気量は非常に多いことが知られている。な
お、以下では、上記吸気力の強さ及び吸気量の多さを
「吸気能力」と総称する。
【0011】そこで本発明では、燃焼機関の吸気能力の
高さに着目し、燃焼機関により、換気の対象とする空間
の内気を燃焼用空気として吸気させ、燃焼用空気として
使用された内気を上記空間の外部に排気させることによ
り、上記空間の内気を強力かつ多量に吸気して燃焼に用
いた後、排気するようにしており、これによって、高い
換気能力を実現するようにしている。従って、本発明
は、例えば、バス、劇場、レストラン等の多数の人が存
在する空間内の炭酸ガスの当該空間外への排出や換気、
夏の車内温度の低減、シックハウス症候群等の原因とな
る室内化学物質等の排出等のために適用することができ
る。
【0012】また、一般に、燃焼機関では炭化水素を燃
料とするため、支燃剤として使用された空気は触媒等を
通して強力に清浄化された後に排出される。更に、吸気
された内気に含まれる匂い原因物質等の有機物は、燃料
の有機物の総量に比較して著しく微量である。
【0013】従って、吸気された内気に含まれる匂い原
因物質等の有機物は、燃焼機関における燃焼過程で燃料
の有機物と同様に燃焼(分解)され、更に上記触媒等で
清浄化される。また、このとき、吸気された内気は、上
記燃焼過程で高温にさらされるので殺菌効果及び除菌効
果も期待できる。このため、本発明に係る換気装置の燃
焼機関は、換気の対象とする空間の内気を強力に吸気な
いし排気するポンプ的な役割の他、当該内気を強力に清
浄化する役割も担うことができる。従って、本発明は、
例えば、焼肉屋等の飲食店から発生する匂いの低減、病
院内における空気の殺菌等のために適用することもでき
る。
【0014】また、本発明に係る燃焼機関としては、前
述のように、自動車、ガスヒートポンプ、石油ヒートポ
ンプ、コージェネレーション・システム、燃焼器等に広
く用いられている燃焼型エンジンを適用できるので、こ
れらの装置の燃焼型エンジンを本発明に係る燃焼機関と
して共用することにより、本発明を低コストで実現する
ことができる。
【0015】このように、請求項1に記載の換気装置に
よれば、燃焼機関によって換気の対象とする空間の内気
を燃焼用空気として吸気すると共に、燃焼用空気として
使用された上記内気を上記空間の外部に排気しているの
で、高い換気能力を実現することができる。
【0016】図1(A)は、本発明の好適な実現例を示
す模式図である。同図に示す例では、換気の対象とする
空間の内部からの吸気と、当該空間の外部からの吸気と
を切り替えるためのバルブが設けられている。
【0017】空間内部の空気(内気)を換気する場合
は、上記バルブを空間内部と燃焼機関の吸気口とが連通
されるように切り替える。これによって、空間内部の内
気は燃焼機関の吸気力によって強力に吸気され、燃焼機
関の支燃剤として用いられた後、燃焼機関の排気ガスの
清浄化用に備えられた触媒によって清浄化されて外部に
排出される。
【0018】一方、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の浄化装置は、浄化の対象とする空間の内
気を燃焼用空気として吸気すると共に、燃焼用空気とし
て使用された前記内気を前記空間の内部に循環させる燃
焼機関を備えている。
【0019】請求項2に記載の浄化装置によれば、燃焼
機関によって浄化の対象とする空間の内気が燃焼用空気
として吸気されると共に、燃焼用空気として使用された
上記内気が上記空間の内部に循環される。なお、本発明
の燃焼機関としても、自動車、ガスヒートポンプ、石油
ヒートポンプ、コージェネレーション・システム、燃焼
器等に広く用いられている燃焼型エンジンが例示でき
る。
【0020】すなわち、本発明でも、燃焼機関における
空気の吸気能力が非常に高い点に着目し、燃焼機関によ
り、浄化の対象とする空間の内気を燃焼用空気として吸
気させ、燃焼用空気として使用された内気を上記空間の
内部に循環させることにより、上記空間の内気を強力か
つ多量に吸気して燃焼に用いた後、上記空間の内部に循
環させるようにしている。
【0021】また、本発明では、請求項1記載の発明と
同様に、吸気された内気に含まれる匂い原因物質等の有
機物は、燃焼機関における燃焼過程で燃料の有機物と同
様に燃焼(分解)され、更に触媒等で強力に清浄化され
る。また、このとき、吸気された内気は、上記燃焼過程
で高温にさらされるので殺菌効果及び除菌効果も期待で
きる。このため、本発明に係る浄化装置の燃焼機関は、
浄化の対象とする空間の内気を強力に循環させるポンプ
的な役割の他、当該内気を強力に清浄化する役割も担う
ことができる。
【0022】更に、本発明では、上記内気が上記空間内
部と燃焼機関との間を循環しつつ燃焼に用いられること
により温度が上昇され、かつ燃焼機関の排気ガスに含ま
れる水蒸気(H2O)により加湿されることにより高温
・多湿とされるので、上記空間内部の温度及び湿度を上
昇させることができる。この結果として上記空間内部の
壁面等に付着したり、空気中に含まれる匂い原因物質、
VOC(揮発性有機化合物)、ホルムアルデヒド等の物
質を揮発させて当該空間内部を浄化させることができ
る。このような空間内部の浄化は人手を介することなく
行うことができるので、従来の人手を要する浄化に比較
して、著しく利便性を向上することができる。
【0023】また、本発明に係る燃焼機関としては、前
述のように、自動車、ガスヒートポンプ、コージェネレ
ーション・システム、燃焼器等に用いられている燃焼型
エンジンを適用できるので、これらの装置の燃焼型エン
ジンを本発明に係る燃焼機関として共用することによ
り、本発明を低コストで実現することができる。
【0024】このように、請求項2に記載の浄化装置に
よれば、燃焼機関によって浄化の対象とする空間の内気
を燃焼用空気として吸気すると共に、燃焼用空気として
使用された上記内気を上記空間の内部に循環させている
ので、人手を介することなく上記空間の内部を浄化する
ことができ、高い利便性を実現することができる。
【0025】一方、上記第3の目的を達成するために、
請求項3記載の空気清浄装置は、ガスエンジン空気調和
機に設けられた燃焼機関から排出された排気の熱により
活性化可能に構成された触媒と、空気清浄の対象とする
空間の内気又は外気を選択的に切り替える切替手段と、
前記切替手段による切り替えによって選択された前記内
気又は前記外気を前記触媒により清浄化して前記空間の
内部及び外部の少なくとも一方に供給する供給手段と、
を備えている。
【0026】請求項3に記載の空気清浄装置によれば、
空気清浄の対象とする空間の内気又は外気が切替手段に
よって選択的に切り替えられ、当該切り替えによって選
択された上記内気又は上記外気が触媒により清浄化され
て上記空間の内部及び外部の少なくとも一方に供給手段
によって供給される。なお、上記触媒としては、白金、
ロジウム、パラジウム等の貴金属を用いた酸化触媒、三
元触媒、鉄、銅を用いた酸化触媒等の、炭化水素等を酸
化する能力を持ち、かつ加熱によって活性化される、あ
らゆる触媒を適用することができる。
【0027】ここで、本発明では、上記触媒がガスエン
ジン空気調和機(所謂、ガスヒートポンプ)に設けられ
た燃焼機関から排出された排気の熱により活性化され
る。従って、切替手段により選択された内気又は外気
は、活性化された触媒によって強力に清浄化された後に
空気清浄の対象とする空間の内部及び外部の少なくとも
一方に供給される。
【0028】従来、燃焼機関から排出された排気の熱
は、一部を除いて殆ど利用されてなかった。そこで、本
発明では、この熱を利用して触媒を活性化させ、これに
よって清浄化能力が向上された触媒を用いて空気清浄の
対象とする空間の内気又は外気を清浄化して上記空間の
内部及び外部の少なくとも一方に供給するようにしてい
る。
【0029】従って、本発明では、触媒による空気清浄
化能力の向上を燃焼機関によって発生された熱を利用し
て実現しているので、燃焼機関を備えたガスエンジン空
気調和機に本発明を適用することにより、触媒活性化の
ための熱源を新たに設けることなく低コストで、高い空
気清浄化能力を実現することができる。
【0030】また、本発明において、空間の内気を触媒
によって清浄化して当該空間の内部に供給する場合に
は、空間の内気が、空間の内部と加熱された触媒との間
を循環することになるので、当該内気が徐々に高温とな
って空間内の温度を上昇させることができ、空間内の壁
面等に付着したり、空気中に存在している匂い原因物質
の揮発が促進されて、空間内の煙草等に起因する匂いを
低減することもできるし、空間内を暖房することもでき
る。
【0031】このように、請求項3に記載の空気清浄装
置によれば、触媒を、ガスエンジン空気調和機に設けら
れた燃焼機関から排出された排気の熱により活性化可能
に構成すると共に、空気清浄の対象とする空間の内気又
は外気を選択的に切り替え、当該切り替えによって選択
された内気又は外気を上記触媒により清浄化して上記空
間の内部及び外部の少なくとも一方に供給しているの
で、高い空気清浄化能力を低コストで実現することがで
きる。
【0032】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項4記載の空気清浄装置は、車両に搭載された内燃
機関から排出された排気の熱により活性化可能に構成さ
れた触媒と、前記車両の内気又は外気を選択的に切り替
える切替手段と、前記切替手段による切り替えによって
選択された前記内気又は前記外気を前記触媒により清浄
化して前記車両の内部及び外部の少なくとも一方に供給
する供給手段と、を備えている。
【0033】請求項4に記載の空気清浄装置によれば、
車両の内気又は外気が切替手段によって選択的に切り替
えられ、当該切り替えによって選択された上記内気又は
上記外気が触媒により清浄化されて上記車両の内部及び
外部の少なくとも一方に供給手段によって供給される。
なお、上記触媒としては、白金、ロジウム、パラジウム
等の貴金属を用いた酸化触媒、三元触媒、鉄、銅を用い
た酸化触媒等の、炭化水素等を酸化する能力を持ち、か
つ加熱によって活性化される、あらゆる触媒を適用する
ことができる。
【0034】ここで、本発明では、上記触媒が車両に搭
載された内燃機関から排出された排気の熱により活性化
される。従って、切替手段により選択された内気又は外
気は、活性化された触媒によって強力に清浄化された後
に車両の内部及び外部の少なくとも一方に供給される。
【0035】従来、内燃機関から排出された排気の熱
は、一部を除いて殆ど利用されてなかった。そこで、本
発明では、この熱を利用して触媒を活性化させ、これに
よって清浄化能力が向上された触媒を用いて空気清浄の
対象とする空間の内気又は外気を清浄化して上記空間の
内部及び外部の少なくとも一方に供給するようにしてい
る。
【0036】従って、本発明では、触媒による空気清浄
化能力の向上を内燃機関によって発生された熱を利用し
て実現しているので、内燃機関を備えた自動車に本発明
を適用することにより、触媒活性化のための熱源を新た
に設けることなく低コストで、高い空気清浄化能力を実
現することができる。
【0037】また、本発明において、車両の内気を触媒
によって清浄化して当該車両の内部に供給する場合に
は、車両の内気が、車両の内部と加熱された触媒との間
を循環することになるので、当該内気が徐々に高温とな
って車内の温度を上昇させることができ、車内の壁面等
に付着したり、空気中に存在している匂い原因物質の揮
発が促進されて、車内の煙草等に起因する匂いを低減す
ることもできるし、車内を暖房することもできる。
【0038】このように、請求項4に記載の空気清浄装
置によれば、触媒を、車両に搭載された内燃機関から排
出された排気の熱により活性化可能に構成すると共に、
車両の内気又は外気を選択的に切り替え、当該切り替え
によって選択された内気又は外気を上記触媒により清浄
化して車両の内部及び外部の少なくとも一方に供給して
いるので、高い空気清浄化能力を低コストで実現するこ
とができる。
【0039】更に、上記第3の目的を達成するために、
請求項5記載の空気清浄装置は、空気清浄の対象とする
空間の内気を燃焼用空気として吸気すると共に、燃焼用
空気として使用された前記内気を前記空間の内部に循環
させるか、又は外部に排気する燃焼機関と、前記燃焼機
関から排出された排気の熱により活性化可能に構成され
た触媒と、前記空間の内気又は外気を前記触媒により清
浄化して前記空間の内部及び外部の少なくとも一方に供
給する供給手段と、を備えている。
【0040】請求項5に記載の空気清浄装置によれば、
燃焼機関によって空気清浄の対象とする空間の内気が燃
焼用空気として吸気されると共に、燃焼用空気として使
用された内気が上記空間の内部に循環されるか、又は外
部に排気される。なお、上記燃焼機関としては、自動
車、ガスヒートポンプ、石油ヒートポンプ、コージェネ
レーション・システム、燃焼器等に用いられている燃焼
型エンジンが例示できる。
【0041】一方、請求項5に記載の発明では、上記空
間の内気又は外気が上記燃焼機関から排出された排気の
熱により活性化可能に構成された触媒によって清浄化さ
れて上記空間の内部及び外部の少なくとも一方に供給手
段によって供給される。なお、上記触媒としては、白
金、ロジウム、パラジウム等の貴金属を用いた酸化触
媒、三元触媒、鉄、銅を用いた酸化触媒等の、炭化水素
等を酸化する能力を持ち、かつ加熱によって活性化され
る、あらゆる触媒を適用することができる。
【0042】すなわち、本発明では、請求項1及び請求
項2の各請求項に記載の発明と同様に、吸気された内気
に含まれる匂い原因物質等の有機物は、燃焼機関におけ
る燃焼過程で燃料の有機物と同様に燃焼(分解)され、
更に触媒等で強力に清浄化される。また、このとき、吸
気された内気は、上記燃焼過程で高温にさらされるので
殺菌効果及び除菌効果も期待できる。このため、本発明
の燃焼機関は、空気清浄の対象とする空間の内気を強力
に空間内部に循環させるか、又は外部に排出させるポン
プ的な役割の他、当該内気を強力に清浄化する役割も担
うことができる。
【0043】その一方で本発明は、本発明の燃焼機関か
ら排出された排気の熱を利用して触媒を活性化させ、こ
れによって清浄化能力が向上された触媒を用いて空気清
浄の対象とする空間の内気又は外気を清浄化して上記空
間の内部及び外部の少なくとも一方に供給するようにし
ている。
【0044】従って、本発明では、触媒による空気清浄
化能力の向上を燃焼機関から排出された排気の熱を利用
して実現しているので、燃焼機関を備えた装置(自動
車、ガスヒートポンプ、石油ヒートポンプ、コージェネ
レーション・システム、燃焼器等)に本発明を適用する
ことにより、触媒活性化のための熱源を新たに設けるこ
となく低コストで、高い空気清浄化能力を実現すること
ができる。
【0045】このように、請求項5に記載の空気清浄装
置によれば、燃焼機関によって空気清浄の対象とする空
間の内気を燃焼用空気として吸気し、燃焼用空気として
使用された内気を上記空間の内部に循環させるか、又は
外部に排気すると共に、上記燃焼機関から排出された排
気の熱により活性化された触媒によって上記空間の内気
又は外気を清浄化して上記空間の内部及び外部の少なく
とも一方に供給しているので、著しく高い空気清浄化能
力を実現することができる。
【0046】図1(B)は、本発明の好適な実現例を示
す模式図である。同図に示す例では、空気清浄の対象と
する空間の内部からの吸気と、当該空間の外部からの吸
気とを切り替えるためのバルブが設けられている。な
お、同図では、燃焼機関からの排気ガスの清浄化用とし
て当該燃焼機関に備えられている触媒は図示が省略され
ている。
【0047】空間内部の空気(内気)を清浄化する場合
は、上記バルブを空間内部と燃焼機関の吸気口とが連通
されるように切り替える。これにより、空間内部の内気
は燃焼機関の吸気力によって強力に吸気され、燃焼機関
の支燃剤として用いられた後、燃焼機関の排気ガスの清
浄化用に備えられた触媒によって浄化されて外部に排出
される。
【0048】このとき、空間内部の内気は燃焼機関の作
用によって外部に排出されるため、空間内部には同図に
示されている触媒を介して外気が供給されることになる
が、当該触媒は燃焼機関からの排気ガスによって発生さ
れた熱により加熱されて活性化されているため、空間内
部に供給される外気は強力に清浄化されたものとなる。
【0049】なお、請求項3乃至請求項5の何れか1項
記載の空気清浄装置における触媒は、請求項6記載の発
明のように、酸化能力を有するものとすることが好まし
い。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0051】〔第1実施形態〕本第1実施形態では、本
発明の換気装置を自動車の車内の換気を行うものとして
適用した場合の形態例について説明する。まず、図2及
び図3を参照して、本第1実施形態に係る換気装置10
Aの構成を説明する。
【0052】図2に示すように、この換気装置10A
は、自動車の駆動源として用いられる燃焼型エンジン2
0と、燃焼型エンジン20に車内の空気を燃焼用空気と
して供給するための円筒状の吸気用パイプ22と、燃焼
型エンジン20から排出された排気ガスを車外に排出す
るための円筒状の排気用パイプ24と、を含んで構成さ
れている。
【0053】吸気用パイプ22は、自動車の運転席付近
から最後部座席付近まで車内天井面に沿うように付設さ
れており、一端部が流量調整バルブ18(図3も参照、
図2では図示省略。)を介して車内の最後部に配置され
た燃焼型エンジン20の吸気口に結合されている。ま
た、吸気用パイプ22の一端部から他端部に至る胴部の
複数箇所には車内の空気を吸入するための孔22Aが穿
設されている。従って、車内の天井面付近と燃焼型エン
ジン20の吸気口とは、吸気用パイプ22及び流量調整
バルブ18を介して連通可能となっている。
【0054】また、排気用パイプ24は、一端部が燃焼
型エンジン20の排気口に結合されており、他端部が車
外に位置されるように設けられている。なお、排気用パ
イプ24の中間部には、排気ガス成分のうち有害である
HC(炭化水素)、及びCO(一酸化炭素)を触媒反応
によって清浄化するための酸化触媒(図示省略)が設け
られている。この酸化触媒により、排気ガスに含まれる
HC、COが触媒反応によってH2O(水蒸気)、CO2
(二酸化炭素)に清浄化される。
【0055】一方、図3には、換気装置10Aの電気系
の主に本発明に関連する部分の構成が示されている。
【0056】同図に示すように、換気装置10Aの電気
系には、換気装置10A全体の動作を司るECU(Elec
tronic Control Unit、電子制御装置)12が含まれて
おり、ECU12には、燃焼型エンジン20の吸気能力
を設定するための吸気能力設定スイッチ14と、車速を
検知するための車速センサ16と、前述の流量調整バル
ブ18と、燃焼型エンジン20と、が接続されている。
なお、吸気能力設定スイッチ14は、燃焼型エンジン2
0に対する吸気能力を予め定められた複数レベル(本実
施の形態では、‘強’、‘中’、‘弱’の3レベル。)
の何れかに設定するためのものである。
【0057】従って、ECU12は、操作者による燃焼
型エンジン20の吸気能力の設定状態及び自動車の車速
を常時把握することができると共に、流量調整バルブ1
8の開度及び燃焼型エンジン20の作動を制御すること
ができる。燃焼型エンジン20が本発明の燃焼機関に相
当する。
【0058】次に、図4を参照して、換気装置10Aの
作用を説明する。なお、図4は、燃焼型エンジン20の
作動が開始されたときに、換気装置10Aによって車内
の換気を行うためにECU12によって実行される換気
処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【0059】同図のステップ100では、車速センサ1
6によって検知される車速が所定速度(本実施の形態で
は、10km/h)未満であるか否かを判定し、肯定判
定の場合はステップ102へ移行して燃焼型エンジン2
0の作動が停止されたか否かを判定し、否定判定の場合
はステップ104へ移行する。従って、ステップ104
に処理が移行するときは、燃焼型エンジン20の作動が
停止されておらず、かつ車速が上記所定速度未満である
ときであり、自動車の始動時、上記所定速度未満の速度
での低速走行時、及びアイドリング時が含まれる。
【0060】ステップ104では、吸気能力設定スイッ
チ14の設定状態を検知し、次のステップ106では、
現時点の流量調整バルブ18の開度が上記ステップ10
4で検知した吸気能力に応じたものとなっているか否か
を判定することによって流量調整バルブ18の開度の変
更が不要か否かを判定し、否定判定の場合はステップ1
08へ移行して、開度が上記ステップ104で検知した
吸気能力に応じたものとなるように流量調整バルブ18
を制御した後に上記ステップ100へ戻り、肯定判定の
場合には上記ステップ108の処理を実行することなく
上記ステップ100へ戻る。
【0061】なお、上記ステップ108における流量調
整バルブ18の開度の制御は、吸気能力設定スイッチ1
4によって設定されている吸気能力が高いほど開度を大
きくするように流量調整バルブ18を制御するものであ
り、本実施の形態では、吸気能力設定スイッチ14が
‘強’に設定されている場合は開度が最大(全開より若
干閉じた状態)となるように、‘弱’に設定されている
場合は開度が最小(全閉より若干開いた状態)となるよ
うに、‘中’が設定されている場合は開度が‘強’の場
合と‘弱’の場合との略中央値となるように、各々流量
調整バルブ18の開度を制御する。
【0062】一方、上記ステップ100において否定判
定された場合、すなわち、車速が上記所定速度以上であ
る場合にはステップ110へ移行して全開となるように
流量調整バルブ18を制御した後にステップ100へ戻
る。また、上記ステップ102において肯定判定された
場合、すなわち、燃焼型エンジン20の作動が停止され
た場合には本換気処理プログラムを終了する。
【0063】本換気処理プログラムのステップ100〜
ステップ108の繰り返し処理によって、燃焼型エンジ
ン20の作動が停止されておらず、かつ車速が上記所定
速度未満である場合にのみ、吸気能力設定スイッチ14
により設定された吸気能力となるように流量調整バルブ
18の開度が制御される。
【0064】このとき、燃焼型エンジン20は、当該燃
焼型エンジン20の吸気力によって車内の空気を吸気用
パイプ22及び流量調整バルブ18を順に介して強力に
吸気し、燃焼用空気として用いた後、排気ガスとして排
気用パイプ24及び不図示の酸化触媒を介して車外に排
出する。このとき吸気される空気に含まれるVOC、匂
い原因物質等の有機物は、燃焼型エンジン20における
燃焼過程で燃料の有機物と同様に燃焼(分解)されるの
で、排気ガスに含まれることは殆どない。更に、燃焼型
エンジン20からの排気ガスは不図示の酸化触媒によっ
て清浄化された後に車外に排出される。
【0065】一方、車速が上記所定速度以上である場合
は燃焼型エンジン20を高速作動させる必要があるの
で、上記ステップ110の処理によって燃焼型エンジン
20に供給することができる空気量を最大としている。
【0066】なお、燃焼型エンジン20の作動に関する
空燃比補正制御等の各種制御は、ECU12によって通
常通りに行われる。ここで、酸化触媒は、空燃比が等量
比からリーン(希薄)の間である場合において酸化能力
(浄化能力)を発揮する。従って、空燃比補正制御は、
空燃比が等量比からリーンの間となるように行われる。
【0067】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る換気装置10Aでは、燃焼型エンジン20によっ
て換気の対象とする自動車の車内の内気を燃焼用空気と
して吸気すると共に、燃焼用空気として使用された上記
内気を上記自動車の外部に排気しているので、高い換気
能力を実現することができる。
【0068】従って、車内に滞留したVOC、匂い原因
物質等を瞬時に車外に排出できると共に、本実施の形態
に係る自動車が大型バスである場合等には、車内におけ
る乗客等から発生したCO2濃度の上昇を抑制すること
ができる。
【0069】なお、本実施の形態では、吸気能力設定ス
イッチ14の設定状態に応じて流量調整バルブ18の開
度を調整する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、車内の空気中の匂い
やO2(酸素)濃度、CO2濃度等の状態に応じて自動的
に開度を調整する形態とすることもできる。具体的に
は、車内の空気中の匂いの強弱を酸化スズ系熱線型焼結
半導体センサ等の匂いセンサにより検知し、匂いが強い
ほど流量調整バルブ18の開度を大きくする形態や、車
内の空気中のO2濃度を酸素センサにより検知し、O2
度が低いほど流量調整バルブ18の開度を大きくする形
態、車内の空気中のCO2濃度をCO2センサにより検知
し、CO2濃度が高いほど流量調整バルブ18の開度を
大きくする形態等が例示できる。この場合は、自動的に
排気能力を設定できるので、換気装置の利便性を向上で
きる。
【0070】また、本実施の形態では、本発明の燃焼機
関として自動車の駆動源として用いられる燃焼型エンジ
ン20を適用すると共に、車速センサ16によって検知
された車速に基づいて換気を行う場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の
燃焼機関として燃焼型エンジン20ではなく、当該エン
ジンとは別に搭載されている空気調和用のエンジンを適
用し、車速とは無関係に換気を行う形態とすることもで
きる。この場合、低速走行時やアイドリング時には勿論
のこと、中・高速走行時や、駐車中においても換気を行
うことが可能となり、利便性を向上することができる。
【0071】〔第2実施形態〕本第2実施形態では、本
発明の換気装置を飲食店(具体的には焼肉店)の店内の
換気を行うものとして適用した場合の形態例について説
明する。まず、図5及び図6を参照して、本第2実施形
態に係る換気装置10Bの構成を説明する。
【0072】図5に示すように、この換気装置10B
は、飲食店の店内の空気調和を行うエンジン式空調機4
2に内蔵された燃焼型エンジン40(図6も参照、図5
では図示省略。)と、エアーフィルタ44と、ダクト4
6と、油分を除去する役割を有するオイルトラップフィ
ルタ48と、燃焼型エンジン40に店内の空気又は外気
を燃焼用空気として供給するための円筒状の吸気用パイ
プ50、52、54と、燃焼型エンジン40に供給する
空気を店内の空気又は外気に切り替える切り替えバルブ
38と、排気ガスの有害成分を清浄化するための酸化触
媒56と、燃焼型エンジン40から排出された排気ガス
を外部に排出するための円筒状の排気用パイプ58及び
60と、を含んで構成されている。
【0073】ダクト46は店内天井面に沿うように付設
されており、一端部がオイルトラップフィルタ48の吸
気口に結合されている。また、ダクト46の一端部から
他端部に至る胴部の複数箇所には店内の空気を吸入する
ための吸気口46Aが設けられている。
【0074】一方、オイルトラップフィルタ48の排気
口は吸気用パイプ50を介して切り替えバルブ38の一
方の吸気口に連通されており、切り替えバルブ38の他
方の吸気口は吸気用パイプ52を介してエアーフィルタ
44に連通されており、更に切り替えバルブ38の排気
口は吸気用パイプ54を介して燃焼型エンジン40の吸
気口に連通されている。従って、燃焼型エンジン40の
吸気口は、店内の天井面付近と、ダクト46、オイルト
ラップフィルタ48、吸気用パイプ50、切り替えバル
ブ38及び吸気用パイプ54を介して連通可能となって
おり、店外と、エアーフィルタ44、吸気用パイプ5
2、切り替えバルブ38及び吸気用パイプ54を介して
連通可能となっている。
【0075】一方、燃焼型エンジン40の排気口は排気
用パイプ58を介して酸化触媒56の吸気口に連通され
ており、酸化触媒56の排気口は排気用パイプ60の一
端部に結合されている。なお、酸化触媒56は、上記第
1実施形態における酸化触媒と同様のものであり、燃焼
型エンジン40から排出される排気ガス成分のうち有害
であるHC、及びCOを触媒反応によって清浄化するも
のである。この酸化触媒56により、排気ガスに含まれ
るHC、COが触媒反応によってH2O、CO2に清浄化
される。
【0076】図6には、換気装置10Bの電気系の主に
本発明に関連する部分の構成が示されている。
【0077】同図に示すように、換気装置10Bの電気
系には、エンジン式空調機42及び換気装置10B全体
の動作を司るCPU(Central Processing Unit、中央
処理装置)32が含まれており、CPU32には、店内
の換気を行うか否かを設定するための換気スイッチ34
と、エンジン式空調機42の運転スイッチ36と、前述
の切り替えバルブ38と、燃焼型エンジン40と、が接
続されている。なお、換気スイッチ34は店内の換気を
行う場合にオンされ、換気を行わない場合にオフされる
ものである。又、運転スイッチ36はエンジン式空調機
42を運転する場合にオンされ、運転を停止する場合に
オフされるものである。
【0078】従って、CPU32は、換気スイッチ34
及び運転スイッチ36の設定状態を常時把握することが
できると共に、切り替えバルブ38の切り替え状態及び
燃焼型エンジン40の作動を制御することができる。燃
焼型エンジン40が本発明の燃焼機関に相当する。
【0079】次に、図7を参照して、換気装置10Bの
作用を説明する。なお、図7は、エンジン式空調機42
の作動が開始されたときに、換気装置10Bによって店
内の換気を行うためにCPU32によって実行される換
気処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0080】同図のステップ200では、換気スイッチ
34がオン状態となっているか否かを判定し、肯定判定
の場合はステップ202に移行して切り替え状態が店内
と燃焼型エンジン40とを連通させるように切り替えバ
ルブ38を制御し、次のステップ204では、換気スイ
ッチ34がオフ状態とされるまで待機する。
【0081】この待機の間、燃焼型エンジン40では、
当該燃焼型エンジン40の吸気力によって店内の空気を
ダクト46、オイルトラップフィルタ48、吸気用パイ
プ50、切り替えバルブ38及び吸気用パイプ54を順
に介して強力に吸気し、燃焼用空気として用いた後、排
気ガスとして排気用パイプ58、酸化触媒56、排気用
パイプ60を順に介して外部に排出する。
【0082】このとき、燃焼型エンジン40に供給され
る空気には油分が多量に含まれるが、当該油分はオイル
トラップフィルタ48の作用によって除去される。ま
た、燃焼型エンジン40に供給される空気に含まれるV
OC、匂い原因物質等の有機物は、燃焼型エンジン40
における燃焼過程で燃料の有機物と同様に燃焼(分解)
されるので、排気ガスに含まれることは殆どない。そし
て、燃焼型エンジン40からの排気ガスは酸化触媒56
によって清浄化された後に外部に排出される。
【0083】一方、換気スイッチ34がオフ状態とされ
ると、上記ステップ204が肯定判定となってステップ
206に移行する。
【0084】ステップ206では、切り替え状態が店外
と燃焼型エンジン40とを連通させるように切り替えバ
ルブ38を制御し、次のステップ208では、運転スイ
ッチ36がオフされたか否かを判定し、否定判定の場合
は上記ステップ200へ戻り、肯定判定となった時点で
本換気処理プログラムを終了する。
【0085】なお、燃焼型エンジン40の作動に関する
空燃比補正制御等の各種制御は、CPU32によって通
常通りに行われる。ここで、酸化触媒56は、前述のよ
うに、空燃比が等量比からリーン(希薄)の間である場
合において酸化能力(浄化能力)を発揮するので、上記
空燃比補正制御は、空燃比が等量比からリーンの間とな
るように行われる。
【0086】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る換気装置10Bでは、燃焼型エンジン40によっ
て換気の対象とする飲食店の店内の内気を燃焼用空気と
して吸気すると共に、燃焼用空気として使用された上記
内気を上記飲食店の外部に排気しているので、高い換気
能力を実現することができる。
【0087】なお、本実施の形態では、換気スイッチ3
4の設定に応じて換気を行う場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、店内
の空気中の匂いやO2濃度、CO2濃度等の状態に応じて
自動的に換気を行う形態とすることもできる。具体的に
は、店内における空気中の匂いの強弱を酸化スズ系熱線
型焼結半導体センサ等の匂いセンサにより検知し、匂い
のレベルが所定レベルより高い場合に換気を行う形態
や、店内における空気中のO2濃度を酸素センサにより
検知し、O2濃度が所定レベルより低い場合に換気を行
う形態、店内における空気中のCO2濃度をCO2センサ
により検知し、CO2濃度が所定レベルより高い場合に
換気を行う形態等を例示できる。この場合は、店内の空
気の状況に応じて自動的に換気を行うことができるの
で、換気装置の利便性を向上できる。
【0088】〔第3実施形態〕本第3実施形態では、本
発明の浄化装置を飲食店(具体的には焼肉店)の店内の
浄化を行うものとして適用した場合の形態例について説
明する。まず、図8を参照して、本第3実施形態に係る
浄化装置13の構成について説明する。なお、同図の図
5と同様の構成要素については図5と同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0089】同図に示すように、本第3実施形態に係る
浄化装置13は、排気用パイプ60に代えて、一端部が
酸化触媒56の排気口に結合され、他端部が飲食店の店
内に位置するように設けられた円筒状の排気用パイプ6
0Bが用いられている点のみが上記第2実施形態に係る
換気装置10Bと異なっている。
【0090】なお、浄化装置13の電気系の主に本発明
に関連する部分の構成は換気装置10Bの構成(図6参
照)と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0091】本第3実施形態に係る浄化装置13では、
エンジン式空調機42の作動が開始されたときに、浄化
装置13によって店内の浄化を行うためにCPU32に
より上記第2実施形態に係る換気装置10Bと同様に図
7に示される換気処理プログラムが実行されるが、浄化
装置13では、ステップ204による待機時に、燃焼型
エンジン40の吸気力によって店内の空気をダクト4
6、オイルトラップフィルタ48、吸気用パイプ50、
切り替えバルブ38及び吸気用パイプ54を順に介して
強力に吸気し、燃焼用空気として用いた後、排気ガスと
して排気用パイプ58、酸化触媒56、排気用パイプ6
0Bを順に介して店内に再び戻す。
【0092】従って、上記待機時には、店内の空気が、
ダクト46、オイルトラップフィルタ48、吸気用パイ
プ50、切り替えバルブ38、吸気用パイプ54、燃焼
型エンジン40、排気用パイプ58、酸化触媒56、排
気用パイプ60B、店内、の順に循環されることにな
る。
【0093】この循環の際に店内に戻される排気ガス
は、前述のように、オイルトラップフィルタ48によっ
て油分が除去され、燃焼型エンジン40の燃焼過程でV
OC、匂い原因物質等の有機物が燃焼(分解)され、更
に酸化触媒56によって清浄化されたものであることに
加え、上記燃焼過程で高温とされ、かつ酸化触媒56に
よる触媒反応によってH2O(水蒸気)が多分に含まれ
たものとなる。
【0094】従って、店内は高温、多湿の空気で充満さ
れることになり、店内の壁面等に付着している匂い原因
物質、シックハウス症候群の原因とされる物質(ホルム
アルデヒド、VOC等)等の化学物質の放散(放出)を
促進させることができる。
【0095】なお、浄化装置13の作動によって店内に
戻される排気ガスは、完全には有害物質を除去すること
ができない場合があり、この場合、浄化装置13は、店
内に人や他の動物等、排気ガスの悪影響を受ける可能性
のある生物が存在しないことを前提として使用されるこ
とは言うまでもない。
【0096】また、この場合であっても、当該生物が店
内に誤って入り込んでしまう場合を想定して、店内に
は、当該生物が死亡することのない程度のO2濃度を確
保する必要がある。具体的には、O2センサにより店内
のO2濃度を常時検知し、当該O 2濃度が所定レベルを下
回った場合には、切り替えバルブ38を外気側に切り替
えるようにする。
【0097】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る浄化装置13では、燃焼型エンジン40によって
浄化の対象とする飲食店の店内の内気を燃焼用空気とし
て吸気すると共に、燃焼用空気として使用された上記内
気を上記飲食店の内部に循環させているので、人手を介
することなく上記飲食店の内部を浄化することができ、
人手を介して浄化する場合に比較して、高い利便性を実
現することができる。
【0098】〔第4実施形態〕本第4実施形態では、請
求項4に記載の空気清浄装置を自動車の車内の空気を清
浄化するものとして適用した場合の形態例について説明
する。まず、図9及び図10を参照して、本第4実施形
態に係る空気清浄装置11Aの構成を説明する。
【0099】図9に示すように、この空気清浄装置11
Aは、自動車の駆動源として用いられる燃焼型エンジン
80と、自動車の車内に清浄化された空気を供給するた
めの円筒状の供給用パイプ82、84、86及び88
と、車内に供給する空気の吸気先を車内又は車外(外
気)に切り替える切り替えバルブ76と、車内に供給す
る空気を触媒反応によって清浄化する触媒92と、燃焼
型エンジン80から排出された排気ガスを車外に排出す
るための円筒状の排気用パイプ94と、を含んで構成さ
れている。なお、触媒92としては、白金、ロジウム、
パラジウム等の貴金属を用いた酸化触媒、三元触媒、
鉄、銅を用いた酸化触媒等の、炭化水素等を酸化する能
力を持ち、かつ加熱によって活性化される、あらゆる触
媒を適用することができる。
【0100】供給用パイプ82は一端部が切り替えバル
ブ76の一方の吸気口に結合され、他端部が自動車の最
後部座席付近に位置するように設けられており、供給用
パイプ84は一端部が切り替えバルブ76の他方の吸気
口に結合され、他端部が車外に位置するように設けられ
ている。また、切り替えバルブ76の排気口は供給用パ
イプ86を介して触媒92の吸気口に連通されており、
触媒92の排気口は供給用パイプ88の一端部に結合さ
れている。
【0101】供給用パイプ88は、自動車の最後部座席
付近から運転席付近まで車内天井面に沿うように付設さ
れており、一端部から他端部に至る胴部の複数箇所には
車内に空気を排出するための孔88Aが穿設されてい
る。
【0102】一方、排気用パイプ94は、一端部が燃焼
型エンジン80の排気口に結合されており、胴部が触媒
92を貫通し、かつ他端部が車外に位置されるように設
けられている。なお、排気用パイプ94の中間部には、
排気ガス成分のうち有害であるHC、及びCOを触媒反
応によって清浄化するための酸化触媒(図示省略)が設
けられている。この酸化触媒により、排気ガスに含まれ
るHC、COが触媒反応によってH2O、CO2に清浄化
される。なお、燃焼型エンジン80の支燃剤としての空
気は、燃焼型エンジン80の吸気力によって車内の空気
が吸気されて用いられる。
【0103】図10には、空気清浄装置11Aの電気系
の主に本発明に関連する部分の構成が示されている。
【0104】同図に示すように、空気清浄装置11Aの
電気系には、空気清浄装置11A全体の動作を司るEC
U72が含まれており、ECU72には、車内の空気を
清浄化しつつ循環させる場合にオン状態とされ、外気を
清浄化しつつ車内に取り込む場合にオフ状態とされる空
気循環スイッチ74と、前述の切り替えバルブ76と、
燃焼型エンジン80と、が接続されている。
【0105】従って、ECU72は、操作者による空気
循環スイッチ74の設定状態を常時把握することができ
ると共に、切り替えバルブ76の切り替え及び燃焼型エ
ンジン80の作動を制御することができる。切り替えバ
ルブ76が本発明の切替手段に、燃焼型エンジン80が
本発明の内燃機関に、触媒92が本発明の触媒に、供給
用パイプ82、84、86、88が本発明の供給手段
に、各々相当する。
【0106】次に、図11を参照して、空気清浄装置1
1Aの作用を説明する。なお、図11は、燃焼型エンジ
ン80の作動が開始されたときに、空気清浄装置11A
によって車内の空気の清浄化を行うためにECU72に
より実行される空気清浄処理プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。
【0107】同図のステップ300では、空気循環スイ
ッチ74がオン状態となっているか否かを判定し、肯定
判定の場合はステップ302に移行して、切り替え状態
を吸気元が車内となるように切り替えバルブ76を制御
し、次のステップ304では、空気循環スイッチ74が
オフ状態とされるまで待機する。そして、空気循環スイ
ッチ74がオフ状態にされると、上記ステップ304が
肯定判定となってステップ306に移行する。
【0108】ステップ306では、切り替え状態を吸気
元が車外(外気)となるように切り替えバルブ76を制
御し、次のステップ308では、燃焼型エンジン80が
停止されたか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステ
ップ300へ戻り、肯定判定となった時点で本空気清浄
処理プログラムを終了する。
【0109】本空気清浄処理プログラムの実行により、
空気循環スイッチ74がオン状態とされている間は、燃
焼型エンジン80は、当該燃焼型エンジン80の吸気力
によって車内の空気を強力に吸気し、燃焼用空気として
用いた後、排気ガスとして排気用パイプ94及び不図示
の酸化触媒を介して外部に排出する。
【0110】これと同時に、車内の空気は供給用パイプ
82、切り替えバルブ76、供給用パイプ86、触媒9
2、供給用パイプ88を順に介して車内に再び戻される
ことが繰り返され、車内で循環されることになる。
【0111】このとき、排気用パイプ94内を流れる排
気ガスは燃焼型エンジン80による燃焼過程により高温
とされており、従って触媒92も高温とされる。これに
よって触媒92は活性化されるので、車内を循環する空
気は触媒92によって強力に清浄化される。
【0112】また、この循環を継続することにより、車
内を循環する空気の温度が徐々に上昇するので、車内の
温度を上昇させることができ、車内の壁面等に付着した
り、空気中に存在している匂い原因物質の揮発が促進さ
れて、車内の煙草等に起因する匂いを低減することがで
きる。
【0113】一方、空気循環スイッチ74がオフ状態と
されている間も、燃焼型エンジン80では、当該燃焼型
エンジン80の吸気力によって車内の空気を強力に吸気
し、燃焼用空気として用いた後、排気ガスとして排気用
パイプ94及び不図示の酸化触媒を介して外部に排出す
る。
【0114】これと同時に、車内には、供給用パイプ8
4、切り替えバルブ76、供給用パイプ86、触媒9
2、供給用パイプ88を順に介して外気が供給される。
【0115】このとき、排気用パイプ94内を流れる排
気ガスは燃焼型エンジン80による燃焼過程により高温
とされており、従って触媒92も高温とされる。これに
よって触媒92は活性化されるので、車内に供給される
空気は触媒92によって強力に清浄化される。
【0116】従って、例えば、自動車がトンネル内を走
行中であっても、トンネル内の空気に含まれる他車から
の排気ガス成分を清浄化して車内に導入することができ
る。
【0117】なお、燃焼型エンジン80の作動に関する
空燃比補正制御等の各種制御は、ECU72によって通
常通りに行われる。ここで、酸化触媒は、前述のよう
に、空燃比が等量比からリーン(希薄)の間である場合
において酸化能力(浄化能力)を発揮するので、上記空
燃比補正制御は、空燃比が等量比からリーンの間となる
ように行われる。
【0118】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る空気清浄装置11Aでは、触媒92を、車両を駆
動するために当該車両に搭載された燃焼型エンジン80
から排出された排気ガスの熱により活性化可能に構成す
ると共に、車両の内気又は外気を選択的に切り替え、当
該切り替えによって選択された内気又は外気を上記触媒
により清浄化して車両の内部に供給しているので、高い
空気清浄化能力を低コストで実現することができる。
【0119】なお、本実施の形態では、空気循環スイッ
チ74の設定状態に応じて車内の空気を循環させるか否
かを判断する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、車内の空気中の匂い
やO2濃度、CO2濃度等の状態に応じて自動的に当該判
断を行う形態とすることもできる。具体的には、車内に
おける空気中の匂いの強弱を酸化スズ系熱線型焼結半導
体センサ等の匂いセンサにより検知し、匂いのレベルが
所定レベルより低い場合に車内の空気を循環させるもの
と判断する形態や、車内における空気中のO2濃度を酸
素センサにより検知し、O2濃度が所定レベルより高い
場合に車内の空気を循環させるものと判断する形態、車
内における空気中のCO2濃度をCO2センサにより検知
し、CO 2濃度が所定レベルより低い場合に車内の空気
を循環させるものと判断する形態等を例示できる。この
場合は、車内の空気の状況に応じて自動的に制御するこ
とができるので、空気清浄装置の利便性を向上できる。
【0120】また、本実施の形態では、触媒92によっ
て清浄化された空気を車内に供給する場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、車外に排出する形態とすることもできる。この場合
は、切り替えバルブ76による切り替えによって設定さ
れた吸気元が車内であるときは車内の空気を清浄化して
車外に排出することができ、当該吸気元が車外であると
きには車外の空気を、それまでより清浄化することがで
きる。
【0121】〔第5実施形態〕本第5実施形態では、請
求項3に記載の空気清浄装置を住居の室内の空気を清浄
化するものとして適用した場合の形態例について説明す
る。まず、図12及び図13を参照して、本第5実施形
態に係る空気清浄装置11Bの構成を説明する。
【0122】図12に示すように、この空気清浄装置1
1Bは、住居の室内の空気調和を行うエンジン式空調機
42に内蔵された燃焼型エンジン40(図13も参照、
図12では図示省略。)と、エアーフィルタ66と、室
内に清浄化された空気を供給するための円筒状の供給用
パイプ62A、62B、62C及び62Dと、室内に供
給する空気の吸気元を室内又は室外(外気)に切り替え
る切り替えバルブ98と、室内に空気を排出(供給)す
る室内ユニット68と、室内に供給する空気を触媒反応
によって清浄化する触媒92と、燃焼型エンジン40か
ら排出された排気ガスを外部に排出するための円筒状の
排気用パイプ94と、を含んで構成されている。なお、
触媒92としては、白金、ロジウム、パラジウム等の貴
金属を用いた酸化触媒、三元触媒、鉄、銅を用いた酸化
触媒等の、炭化水素等を酸化する能力を持ち、かつ加熱
によって活性化される、あらゆる触媒を適用することが
できる。
【0123】供給用パイプ62Aは一端部が切り替えバ
ルブ98の一方の吸気口に結合され、他端部が住居の室
内に位置するように設けられており、切り替えバルブ9
8の他方の吸気口は供給用パイプ62Bを介してエアー
フィルタ66に連通されている。また、切り替えバルブ
98の排気口は供給用パイプ62Cを介して触媒92の
吸気口に連通されており、触媒92の排気口は供給用パ
イプ62Dを介して室内ユニット68の吸気口に連通さ
れている。
【0124】室内ユニット68は供給用パイプ62D内
を通過した空気を室内に吐き出すように回転駆動される
ファンを内蔵しており、当該ファンを回転駆動すること
によって、室内の空気を供給用パイプ62A、切り替え
バルブ98、供給用パイプ62C、触媒92、及び供給
用パイプ62Dを順に介して再度室内に供給するか、又
は外気をエアーフィルタ66、供給用パイプ62B、切
り替えバルブ98、供給用パイプ62C、触媒92、及
び供給用パイプ62Dを順に介して室内に供給すること
ができる。
【0125】一方、排気用パイプ94は、一端部が燃焼
型エンジン40の排気口に結合されており、胴部が触媒
92を貫通し、かつ他端部が室外に位置されるように設
けられている。なお、排気用パイプ94の中間部には、
排気ガス成分のうち有害であるHC、及びCOを触媒反
応によって清浄化するための酸化触媒(図示省略)が設
けられている。この酸化触媒により、排気ガスに含まれ
るHC、COが触媒反応によってH2O、CO2に清浄化
される。なお、燃焼型エンジン40の支燃剤としての空
気は、燃焼型エンジン40の吸気力により不図示の吸気
用パイプを介して室内の空気が吸気されて供給される。
【0126】図13には、空気清浄装置11Bの電気系
の主に本発明に関連する部分の構成が示されている。
【0127】同図に示すように、空気清浄装置11Bの
電気系には、エンジン式空調機42及び空気清浄装置1
1B全体の動作を司るCPU32が含まれており、CP
U32には、室内の空気を清浄化しつつ循環させる場合
にオン状態とされ、外気を清浄化しつつ室内に取り込む
場合にオフ状態とされる空気循環スイッチ96と、前述
の切り替えバルブ98と、燃焼型エンジン40と、が接
続されている。
【0128】従って、CPU32は、操作者による空気
循環スイッチ96の設定状態を常時把握することができ
ると共に、切り替えバルブ98の切り替え及び燃焼型エ
ンジン40の作動を制御することができる。燃焼型エン
ジン40が本発明の燃焼機関に、触媒92が本発明の触
媒に、供給用パイプ62A〜62Dが本発明の供給手段
に、切り替えバルブ98が本発明の切替手段に、各々相
当する。
【0129】次に、図14を参照して、空気清浄装置1
1Bの作用を説明する。なお、図14は、燃焼型エンジ
ン40の作動が開始されたときに、空気清浄装置11B
によって室内の空気の清浄化を行うためにCPU32に
より実行される空気清浄処理プログラムの処理の流れを
示すフローチャートである。また、ここでは、室内ユニ
ット68に内蔵されたファン(図示省略)が回転駆動さ
れていることを前提に説明する。
【0130】同図のステップ400では、空気循環スイ
ッチ96がオン状態となっているか否かを判定し、肯定
判定の場合はステップ402に移行して、切り替え状態
を吸気元が室内となるように切り替えバルブ98を制御
し、次のステップ404では、空気循環スイッチ96が
オフ状態とされるまで待機する。そして、空気循環スイ
ッチ96がオフ状態にされると、上記ステップ404が
肯定判定となってステップ406に移行する。
【0131】ステップ406では、切り替え状態を吸気
元が室外(外気)となるように切り替えバルブ98を制
御し、次のステップ408では、燃焼型エンジン40が
停止されたか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステ
ップ400へ戻り、肯定判定となった時点で本空気清浄
処理プログラムを終了する。
【0132】本空気清浄処理プログラムの実行により、
空気循環スイッチ96がオン状態とされている間は、燃
焼型エンジン40は、当該燃焼型エンジン40の吸気力
によって室内の空気を強力に吸気し、燃焼用空気として
用いた後、排気ガスとして排気用パイプ94及び不図示
の酸化触媒を介して外部に排出する。
【0133】これと同時に、室内ユニット68に内蔵さ
れたファンの回転駆動により、室内の空気は、供給用パ
イプ62A、切り替えバルブ98、供給用パイプ62
C、触媒92、供給用パイプ62D、室内ユニット68
を順に介して室内に再び戻されることが繰り返され、室
内で循環されることになる。
【0134】このとき、排気用パイプ94内を流れる排
気ガスは燃焼型エンジン40による燃焼過程により高温
とされており、従って触媒92も高温とされる。これに
よって触媒92は活性化されるので、室内を循環する空
気は触媒92によって強力に清浄化される。
【0135】また、この循環を継続することにより、室
内を循環する空気の温度が徐々に上昇するので、室内の
温度を上昇させることができ、室内の壁面等に付着した
り、空気中に含まれる匂い原因物質の揮発が促進され
て、室内の煙草等に起因する匂いを低減することができ
る。
【0136】一方、空気循環スイッチ96がオフ状態と
されている間も、燃焼型エンジン40は、当該燃焼型エ
ンジン40の吸気力によって室内の空気を強力に吸気
し、燃焼用空気として用いた後、排気ガスとして排気用
パイプ94及び不図示の酸化触媒を介して外部に排出す
る。
【0137】これと同時に、室内には、エアーフィルタ
66、供給用パイプ62B、切り替えバルブ98、供給
用パイプ62C、触媒92、供給用パイプ62D、室内
ユニット68を順に介して外気が供給される。
【0138】このとき、排気用パイプ94内を流れる排
気ガスは燃焼型エンジン40による燃焼過程により高温
とされており、従って触媒92も高温とされる。これに
よって触媒92は活性化されるので、室内に供給される
空気は触媒92によって強力に清浄化される。
【0139】従って、本実施の形態に係る空気清浄装置
11Bを、例えば交通量の多い交差点付近の民家に適用
した場合でも、外気に混在する排気ガス成分を清浄化し
て室内に導入することができる。
【0140】なお、燃焼型エンジン40の作動に関する
空燃比補正制御等の各種制御は、CPU32によって通
常通りに行われる。ここで、酸化触媒は、前述のよう
に、空燃比が等量比からリーン(希薄)の間である場合
において酸化能力(浄化能力)を発揮するので、上記空
燃比補正制御は、空燃比が等量比からリーンの間となる
ように行われる。
【0141】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る空気清浄装置11Bでは、触媒92を、エンジン
式空調機42を駆動するために当該エンジン式空調機4
2に搭載された燃焼型エンジン40から排出された排気
ガスの熱により活性化可能に構成すると共に、住居の内
気又は外気を選択的に切り替え、当該切り替えによって
選択された内気又は外気を触媒92により清浄化して住
居の内部に供給しているので、高い空気清浄化能力を低
コストで実現することができる。
【0142】なお、本実施の形態では、空気循環スイッ
チ96の設定状態に応じて室内の空気を循環させるか否
かを判断する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、上記第4実施形態に係る空気
清浄装置11Aと同様に、室内の空気中の匂いやO2
度等の状態に応じて自動的に当該判断を行う形態とする
こともできる。この場合は、室内の空気の状況に応じて
自動的に制御することができるので、空気清浄装置の利
便性を向上できる。
【0143】また、本実施の形態では、空気清浄装置1
1Bによって住居内の匂いを低減できる旨を示したが、
これに限らず、例えば、飲食店や旅館等の室内の匂いを
低減することもできることは言うまでもない。
【0144】更に、本実施の形態では、触媒92によっ
て清浄化された空気を室内に供給する場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、室外に排出する形態とすることもできる。この場合
は、切り替えバルブ98による切り替えによって設定さ
れた吸気元が室内であるときは室内の空気を清浄化して
室外に排出することができ、当該吸気元が室外であると
きには室外の空気を、それまでより清浄化することがで
きる。
【0145】〔第6実施形態〕本第6実施形態では、請
求項5に記載の空気清浄装置を住居の室内の空気を清浄
化するものとして適用した場合の形態例について説明す
る。まず、図15を参照して、本第6実施形態に係る空
気清浄装置11Cの構成を説明する。
【0146】図15に示すように、この空気清浄装置1
1Cは、住居の室内の空気調和を行うエンジン式空調機
42に内蔵された燃焼型エンジン40(図6も参照、図
15では図示省略。)と、エアーフィルタ66と、燃焼
型エンジン40に室内の空気又は外気を燃焼用空気とし
て供給するための円筒状の供給用パイプ62A、62
B’、62C’と、燃焼型エンジン40に供給する空気
を室内の空気又は外気に切り替える切り替えバルブ38
と、室内に清浄化された空気を供給するための円筒状の
供給用パイプ62Dと、室内に空気を排出(供給)する
室内ユニット68と、室内に供給する空気を触媒反応に
よって清浄化する触媒92と、燃焼型エンジン40から
排出された排気ガスを外部に排出するための円筒状の排
気用パイプ94と、を含んで構成されている。なお、触
媒92としては、白金、ロジウム、パラジウム等の貴金
属を用いた酸化触媒、三元触媒、鉄、銅を用いた酸化触
媒等の、炭化水素等を酸化する能力を持ち、かつ加熱に
よって活性化される、あらゆる触媒を適用することがで
きる。
【0147】供給用パイプ62Aは一端部が切り替えバ
ルブ38の一方の吸気口に結合され、他端部が住居の室
内に位置するように設けられており、切り替えバルブ3
8の他方の吸気口は供給用パイプ62B’を介してエア
ーフィルタ66に連通されている。また、切り替えバル
ブ38の排気口は供給用パイプ62C’を介して燃焼型
エンジン40の吸気口に連通されている。
【0148】一方、供給用パイプ62B’の胴部は分岐
されて触媒92の吸気口に連結されており、触媒92の
排気口は供給用パイプ62Dを介して室内ユニット68
の吸気口に連通されている。
【0149】室内ユニット68は供給用パイプ62D内
を通過した空気を室内に吐き出すように回転駆動される
ファンを内蔵しており、当該ファンを回転駆動すること
によって、外気をエアーフィルタ66、供給用パイプ6
2B’、触媒92、及び供給用パイプ62Dを順に介し
て室内に供給することができる。すなわち、供給用パイ
プ62B’は、燃焼型エンジン40に外気を燃焼用空気
として供給する役割に加え、外気を室内に供給する役割
も有している。
【0150】一方、排気用パイプ94は、一端部が燃焼
型エンジン40の排気口に結合されており、胴部が触媒
92を貫通し、かつ他端部が室外に位置されるように設
けられている。なお、排気用パイプ94の中間部には、
排気ガス成分のうち有害であるHC、及びCOを触媒反
応によって清浄化するための酸化触媒(図示省略)が設
けられている。この酸化触媒により、排気ガスに含まれ
るHC、COが触媒反応によってH2O、CO2に清浄化
される。
【0151】なお、空気清浄装置11Cの電気系の構成
は、上記第2実施形態に係る換気装置10B(図6参
照)と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0152】また、空気清浄装置11Cでは、燃焼型エ
ンジン40の作動が開始されたときに、室内の空気の清
浄化を行うために、図7に示した換気処理プログラムと
略同様のプログラムがCPU32によって実行される。
【0153】当該プログラムの実行中において、換気ス
イッチ34がオン状態とされている場合には、燃焼型エ
ンジン40は、当該燃焼型エンジン40の吸気力によっ
て室内の空気を供給用パイプ62A、切り替えバルブ3
8及び供給用パイプ62C’を順に介して強力に吸気
し、燃焼用空気として用いた後、排気ガスとして排気用
パイプ94及び不図示の酸化触媒を介して外部に排出す
る。このとき、燃焼型エンジン40に供給される空気に
含まれるVOC、匂い原因物質等の有機物は、燃焼型エ
ンジン40における燃焼過程で燃料の有機物と同様に燃
焼(分解)されるので、排気ガスに含まれることは殆ど
ない。そして、燃焼型エンジン40からの排気ガスは不
図示の酸化触媒によって清浄化された後に外部に排出さ
れる。
【0154】これと同時に、室内には、エアーフィルタ
66、供給用パイプ62B’、触媒92、供給用パイプ
62D、室内ユニット68を順に介して外気が供給され
る。
【0155】このとき、排気用パイプ94内を流れる排
気ガスは燃焼型エンジン40による燃焼過程により高温
とされており、従って触媒92も高温とされる。これに
よって触媒92は活性化されるので、室内に供給される
空気は触媒92によって強力に清浄化される。
【0156】なお、燃焼型エンジン40の作動に関する
空燃比補正制御等の各種制御は、CPU32によって通
常通りに行われる。ここで、酸化触媒は、前述のよう
に、空燃比が等量比からリーン(希薄)の間である場合
において酸化能力(浄化能力)を発揮するので、上記空
燃比補正制御は、空燃比が等量比からリーンの間となる
ように行われる。
【0157】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る空気清浄装置11Cでは、燃焼型エンジン40に
よって空気清浄の対象とする住居の室内の内気を燃焼用
空気として吸気し、燃焼用空気として使用された内気を
上記空間の外部に排気すると共に、燃焼型エンジン40
から排出された排気ガスの熱により活性化された触媒9
2によって上記住居の外気を清浄化して上記空間の内部
に供給しているので、著しく高い空気清浄化能力を実現
することができる。
【0158】なお、本実施の形態では、触媒92によっ
て清浄化された空気を室内に供給する場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、室外に排出する形態とすることもできる。この場合
は、外気を、それまでより清浄化することができる。
【0159】また、本実施の形態では、触媒92によっ
て清浄化する空気を室外の空気(外気)とした場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、室内の空気とする形態とすることもでき
る。この場合は、室内の空気が循環されることになるの
で、室内の空気を強力に清浄化することができると共
に、室内の空気を高温とすることができるので、室内に
存在する匂い原因物質、VOC、ホルムアルデヒド等の
物質の揮発を促進させることができ、室内を浄化するこ
とができる。
【0160】また、本実施の形態では、燃焼型エンジン
40から排出された排気ガスを室外に排出する場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、上記第3実施形態に係る浄化装置13と同様に、室
内に戻す形態とすることもできる。この場合、浄化装置
13と同様に、人手を介することなく住居内を浄化する
ことができ、人手を介して浄化する場合に比較して、高
い利便性を実現することができる。
【0161】また、上記第2実施形態〜第6実施形態で
は、燃焼型エンジンの吸気能力の調整については言及し
なかったが、各実施形態とも必要に応じて吸気能力を調
整する形態とすることもできる。図16には、この場合
の燃焼型エンジン及び触媒(酸化触媒)とその周辺の構
成例が示されている。
【0162】同図に示す例では、燃焼型エンジンに接続
された吸気管に、開度を調整することにより流量を調整
することができるスロットル(スロットル開度センサ内
蔵)と、排気の逆流監視用の吸気管圧センサと、が設け
られており、燃焼型エンジンに接続された排気管には、
前述の空燃比補正制御の際に用いられる酸素センサが設
けられている。
【0163】この場合、スロットルの開度が所望の吸気
能力に対応する度合いとなるようにスロットルをCPU
又はECUによって調整する。これにより、きめ細かな
吸気能力の調整が可能となるので、利便性をより向上す
ることができる。
【0164】また、上記各実施形態では、燃焼型エンジ
ンの排気の逆流については言及しなかったが、当該逆流
の期間には燃焼型エンジンへの吸気を中止する形態とす
ることもできる。
【0165】この場合の具体的な態様としては、使用す
る燃焼型エンジンが吸気弁及び排気弁の各々の開弁期間
にオーバーラップが存在するものである場合に、当該燃
焼型エンジンの吸気管に設けられたスロットル(図16
参照)が所定量より開いたとき、又は上記吸気管に設け
られた吸気管圧センサ(図16参照)によって検知され
た吸気管圧力が所定圧力より高いときに、燃焼型エンジ
ンへの吸気を中止する態様を例示することができる。こ
の場合には、排気の逆流に起因する諸々の不具合を未然
に防止することができる。
【0166】なお、このように燃焼型エンジンへの吸気
を中止することは、制御の負荷を増大させることになる
ので、本発明の燃焼機関ないし内燃機関として、上記オ
ーバーラップが存在しない燃焼型エンジンを適用するこ
とが好ましい。
【0167】また、上記各実施形態では、触媒の活性化
の状態については言及しなかったが、触媒の活性化が十
分でないときには、燃焼型エンジンへの吸気を行わない
形態とすることもできる。
【0168】この場合の具体的な態様としては、燃焼型
エンジンの水温が所定温度より低い場合は、触媒の活性
化の度合いが要求される度合いより小さいものと見なし
て当該燃焼型エンジンへの吸気を中止する態様を例示す
ることができる。この場合は、触媒による浄化不足に起
因する不具合を未然に防止することができる。
【0169】また、上記各実施形態では、内気及び外気
の両方を同時に燃焼型エンジンに吸気させる場合につい
ては言及しなかったが、内気と外気とを切り替える切り
替えバルブを内気と外気とを混合する機能も有するもの
とし、必要に応じて、内気及び外気の両方を同時に燃焼
型エンジンに吸気させる形態とすることもできる。
【0170】この場合の具体的な態様としては、処理対
象とする空間(車内、又は店内、又は室内)の圧力を監
視し、当該圧力が所定値以下となった場合に内気と外気
の双方を吸気するように上記切り替えバルブを制御する
態様や、上記空間の酸素濃度を監視し、当該酸素濃度が
所定値以下となった場合に内気と外気の双方を吸気する
ように上記切り替えバルブを制御する態様等を例示でき
る。この場合にも、利便性をより向上できる。
【0171】
【発明の効果】請求項1に記載の換気装置によれば、燃
焼機関によって換気の対象とする空間の内気を燃焼用空
気として吸気すると共に、燃焼用空気として使用された
上記内気を上記空間の外部に排気しているので、高い換
気能力を実現することができる、という効果が得られ
る。
【0172】また、請求項2に記載の浄化装置によれ
ば、燃焼機関によって浄化の対象とする空間の内気を燃
焼用空気として吸気すると共に、燃焼用空気として使用
された上記内気を上記空間の内部に循環させているの
で、人手を介することなく上記空間の内部を浄化するこ
とができ、高い利便性を実現することができる、という
効果が得られる。
【0173】また、請求項3に記載の空気清浄装置によ
れば、触媒を、ガスエンジン空気調和機に設けられた燃
焼機関から排出された排気の熱により活性化可能に構成
すると共に、空気清浄の対象とする空間の内気又は外気
を選択的に切り替え、当該切り替えによって選択された
内気又は外気を上記触媒により清浄化して上記空間の内
部及び外部の少なくとも一方に供給しているので、高い
空気清浄化能力を低コストで実現することができる、と
いう効果が得られる。
【0174】また、請求項4に記載の空気清浄装置によ
れば、触媒を、車両に搭載された内燃機関から排出され
た排気の熱により活性化可能に構成すると共に、車両の
内気又は外気を選択的に切り替え、当該切り替えによっ
て選択された内気又は外気を上記触媒により清浄化して
車両の内部及び外部の少なくとも一方に供給しているの
で、高い空気清浄化能力を低コストで実現することがで
きる、という効果が得られる。
【0175】更に、請求項5に記載の空気清浄装置によ
れば、燃焼機関によって空気清浄の対象とする空間の内
気を燃焼用空気として吸気し、燃焼用空気として使用さ
れた内気を上記空間の内部に循環させるか、又は外部に
排気すると共に、上記燃焼機関から排出された排気の熱
により活性化された触媒によって上記空間の内気又は外
気を清浄化して上記空間の内部及び外部の少なくとも一
方に供給しているので、著しく高い空気清浄化能力を実
現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実現例を示す模式図である。
【図2】 第1実施形態に係る換気装置10Aの構成を
示す模式図である。
【図3】 第1実施形態に係る換気装置10Aの電気系
の主に本発明に関連する部分の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 第1実施形態に係る換気装置10Aで実行さ
れる換気処理プログラムの処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】 第2実施形態に係る換気装置10Bの構成を
示す模式図である。
【図6】 第2実施形態に係る換気装置10Bの電気系
の主に本発明に関連する部分の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 第2実施形態に係る換気装置10Bで実行さ
れる換気処理プログラムの処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図8】 第3実施形態に係る浄化装置13の構成を示
す模式図である。
【図9】 第4実施形態に係る空気清浄装置11Aの構
成を示す模式図である。
【図10】 第4実施形態に係る空気清浄装置11Aの
電気系の主に本発明に関連する部分の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】 第4実施形態に係る空気清浄装置11Aで
実行される空気清浄処理プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図12】 第5実施形態に係る空気清浄装置11Bの
構成を示す模式図である。
【図13】 第5実施形態に係る空気清浄装置11Bの
電気系の主に本発明に関連する部分の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】 第5実施形態に係る空気清浄装置11Bで
実行される空気清浄処理プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図15】 第6実施形態に係る空気清浄装置11Cの
構成を示す模式図である。
【図16】 他の形態の説明に供する図であり、燃焼型
エンジン、及びその周辺の構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
10A、10B 換気装置 11A、11B、11C 空気清浄装置 13 浄化装置 20、40 燃焼型エンジン(燃焼機関) 56 酸化触媒 62A〜62D 供給用パイプ(供給手段) 76 切り替えバルブ(切替手段) 80 燃焼型エンジン(内燃機関) 82、84、86、88 供給用パイプ(供給手段) 92 触媒 98 切り替えバルブ(切替手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 35/108 F24F 7/00 E F24F 7/00 F02M 35/10 301A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気の対象とする空間の内気を燃焼用空
    気として吸気すると共に、燃焼用空気として使用された
    前記内気を前記空間の外部に排気する燃焼機関を備えた
    換気装置。
  2. 【請求項2】 浄化の対象とする空間の内気を燃焼用空
    気として吸気すると共に、燃焼用空気として使用された
    前記内気を前記空間の内部に循環させる燃焼機関を備え
    た浄化装置。
  3. 【請求項3】 ガスエンジン空気調和機に設けられた燃
    焼機関から排出された排気の熱により活性化可能に構成
    された触媒と、 空気清浄の対象とする空間の内気又は外気を選択的に切
    り替える切替手段と、 前記切替手段による切り替えによって選択された前記内
    気又は前記外気を前記触媒により清浄化して前記空間の
    内部及び外部の少なくとも一方に供給する供給手段と、 を備えた空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 車両に搭載された内燃機関から排出され
    た排気の熱により活性化可能に構成された触媒と、 前記車両の内気又は外気を選択的に切り替える切替手段
    と、 前記切替手段による切り替えによって選択された前記内
    気又は前記外気を前記触媒により清浄化して前記車両の
    内部及び外部の少なくとも一方に供給する供給手段と、 を備えた空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 空気清浄の対象とする空間の内気を燃焼
    用空気として吸気すると共に、燃焼用空気として使用さ
    れた前記内気を前記空間の内部に循環させるか、又は外
    部に排気する燃焼機関と、 前記燃焼機関から排出された排気の熱により活性化可能
    に構成された触媒と、前記空間の内気又は外気を前記触
    媒により清浄化して前記空間の内部及び外部の少なくと
    も一方に供給する供給手段と、 を備えた空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 前記触媒を、酸化能力を有するものとし
    た請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の空気清浄装
    置。
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