JP2006288689A - Voc除去装置、その再生方法および産業用排気装置 - Google Patents

Voc除去装置、その再生方法および産業用排気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】VOCガスを高効率で除去できる低圧損で長寿命、低コストなVOC除去装置および産業用排気装置を得る。
【解決手段】VOCガスを含む空気の吸込口5及びVOCガスが除去された空気の排出口6を有するケーシング4と、このケーシング4の内部に設けられ、吸込口5から吸い込まれたVOCガスを吸着するハニカム状部材1と、吸着されたVOCガスを加熱分解する赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーター2と、ケーシング4内に気流を生じさせる送風機3とを備え、ハニカム状部材1として活性炭、常温活性触媒あるいはこれらの複合物を用い、VOCガスを高効率で除去し、また、VOC除去性能が低下したハニカム状部材1を赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーター2により加熱処理し再生する。
【選択図】図1

Description

この発明は室内空気汚染物質あるいは大気汚染物質として規制の対象となるVOCガス(主としてホルムアルデヒド、トルエン、キシレンおよびスチレン等の揮発性有機化合物)の除去を行うVOC除去装置、その再生方法および産業用排気装置に関するものである。
近年、冷暖房効果を高めるために居住空間の断熱化、気密化が進むにつれて室内空気の汚染が問題となっている。ガス状の汚染物質としては臭気ガスおよび有害ガスがある。前者は不快感を示す程度であるが、後者はシックハウス症候群を引き起こし、大きな社会問題となっている。シックハウス症候群の原因物質としてVOCガスが挙げられる。VOCガスとしてホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン等が挙げられるが、シックハウス症候群の主たる原因物質はホルムアルデヒドと言われている。そして、国土交通省は上記シックハウス症候群を大きな社会問題として捉え、高気密住宅においてホルムアルデヒドを発生する建材の使用制限と24時間換気を義務づける改正建築基準法を施行した。
一方、工場から大気中に排出されるVOCガス(主としてトルエン、キシレンおよびスチレン)に関しても車の排気ガスと同様に大気汚染の原因であり、大きな社会問題となっている。国土交通省では工場排気中のVOCガスに関しても今後排出規制の対象と考えている。トンネル内や大気中のVOCガスの除去方法として光触媒方式が検討されている。 また、大量のVOCガスを排出する工場では、可燃性であるVOCガスを含む排気を燃焼炉に送風して焼却処理する方式、VOCガスを疎水性ゼオライトの回転ロータで吸着した後に加熱して脱着させ、濃縮したVOCガスを凝縮して回収する方式あるいは活性炭繊維に吸着させた後に加熱脱着させ、濃縮したVOCガスを凝縮して回収する方式が実施されている。
また、中小規模の工場からVOCガスを排出させないための方法に関しては吸着剤に吸着させたVOCガスをプラズマ放電で分解する方式がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−321954号公報(段落0015〜0034、図1)
従来のVOC除去装置は、大型のものであり中型のものには適さず、また、コストが高いという問題があった。
また、大気汚染物質の濃度は1ppm以下と稀薄であるが、工場排気中のVOCガスの濃度は1ppm以上と高濃度であることが特徴である。工場排気中のVOCガスの除去を目的とするVOC除去装置は高濃度のVOCガスを高効率で除去すること、送風機に過大な負荷を掛けないために低圧損であること、長寿命で低コストであること等が要求されるが、従来のVOC除去装置はまだこれらを十分満たしていない。
また、VOC除去装置は長寿命であることが要求されるため、性能低下したハニカム状部材は再生することにより繰り返し再使用することが必要である。また、再生時に物理吸着したVOCガスを酸化分解して無害化し、二酸化炭素や水蒸気として大気中に放出する必要があるが、従来のVOC除去装置はまだこれらを十分満たしていないという問題がああった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、室内空気汚染や大気汚染の原因物質であるVOCガスを高効率で除去できる低圧損で長寿命、低コストなVOC除去装置、再生方法および産業用排気装置を得ることを目的とする。
この発明に係るVOC除去装置は、VOCガスを含む空気の吸込口及び前記VOCガスが除去された空気の排出口を有するケーシングと、このケーシングの内部に設けられ、前記吸込口から吸い込まれた前記VOCガスを吸着するハニカム状部材と、前記吸着されたVOCガスを加熱分解する赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーターと、前記ケーシング内に気流を生じさせる送風機と、を備えたものである。
また、この発明に係るVOC除去装置の再生方法は、VOC除去装置のVOC除去性能が低下したときに、前記ハニカム状部材を遠赤外線ヒーターあるいは赤外線ヒーターにより加熱処理することにより再生するものである。
この発明により、VOCガスを含む空気の吸込口及び前記VOCガスが除去された空気の排出口を有するケーシングと、このケーシングの内部に設けられ、前記吸込口から吸い込まれた前記VOCガスを吸着するハニカム状部材と、前記吸着されたVOCガスを加熱分解する赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーターと、前記ケーシング内に気流を生じさせる送風機と、を備えたので、VOCガスを高効率で除去でき、低圧損で長寿命、低コストとすることができる。
また、VOC除去装置の再生方法は、VOC除去装置のVOC除去性能が低下したときに、前記ハニカム状部材を遠赤外線ヒーターあるいは赤外線ヒーターにより加熱処理することにより再生するので、VOCガスを高効率で除去でき、低圧損で長寿命、低コストとすることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すVOC除去装置の構成図である。図においてVOC除去装置は、VOCガスを含む空気の吸込口5及びVOCガスを除去した空気の排出口6を有するケーシング4と、このケーシング4の内部に設けられVOCガスを吸着・除去するハニカム状部材1と、吸着されたVOCガスを加熱分解しハニカム状部材1を再生するための赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーター2と、ケーシング4内に気流を生じさせる送風機3とから構成される。
吸込口5は上部と下部に設け、ケーシング4の中央にハニカム状部材1が設けられ、このハニカム状部材1の両面を赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーター2で加熱可能としている。
赤外線あるいは遠赤外線ヒーター2としては市販の円管状のシーズヒーターが好適に用いられる。入力を1KWに設定するとシーズヒーターは赤熱して赤外線を照射する。また、入力を500Wに設定するとシーズヒーターは変色せず、遠赤外線を照射する。送風機3としては市販のシロッコファンが好適に用いられる。
図2、図3はハニカム状部材1の斜視図である。図2は活性炭、常温活性触媒あるいはこれらを配合した複合材料を格子状に成形した格子状ハニカム状部材1aであり、空孔にVOCガスを含む空気を通過させることによりVOCガスを吸着・除去する。
図3は活性炭、常温活性触媒あるいはこれらを配合した複合材料をコルゲート加工したコルゲート状ハニカム状部材1bであり、空孔にVOCガスを含む空気を通過させることによりVOCガスを吸着・除去する。これらのハニカム状部材1は市販されている物もあるが、今回新たに試作した物もある。
また、低圧損、低コストな活性炭ハニカムが室内空気中や工場排気中のVOCガス(主としてホルムアルデヒド、トルエン、キシレンおよびスチレン)を高効率で物理吸着すること、および常温活性触媒が物理吸着したVOCガスを常温において徐々に酸化分解することに着目し、常温活性触媒としては貴金属と金属酸化物を複合した触媒が用いた。貴金属としては金、白金、イリジウム、パラジウム、ロジウムおよびルテニウムが用いられる。金属酸化物としては酸化錫、酸化マンガン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化セリウム等である。
また、常温活性触媒として金属酸化物を主成分とする触媒を用いることもできる。金属酸化物としては酸化錫、酸化マンガン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化セリウム等である。
次に、この構成におけるVOC除去装置のハニカム状部材1の送風機3に負荷の掛からない圧損およびVOCガスの除去効率を評価した結果について表1、表2により説明する。
表1はハニカム状部材1の圧損の測定結果、表2はハニカム状部材1のVOCガス除去性能の測定結果を示す。
まず、表1により、VOC除去装置のハニカム状部材1の圧損の測定結果について説明する。ハニカム状部材1は、格子状ハニカム状部材1aとコルゲート状ハニカム状部材1bを用いた。圧損はハニカム状部材のセル数(1平方インチ当たりの空孔の数)および厚さに依存するが、材料の種類にはほとんど依存しないので材料の種類の比較はしてない。
また、表1、表2に示すように、格子状ハニカム状部材1aの場合は、活性炭のときはセル数120個/平方インチ、厚さ20mm、触媒のときはセル数250個/平方インチ、厚さ20、活性炭と触媒の複合材のときはセル数300個/平方インチ、厚さ20mmと50mmとし、コルゲート状ハニカム状部材1bの場合は、活性炭のときはセル数300個/平方インチ、厚さは20mmと50mm、触媒のときはセル数500個/平方インチ、厚さ20mmと50mmとした。
また、複合材料の常温活性触媒の配合率を30%とした。また、表1に示すように、ハニカム状部材1の圧損は風速に依存するため、風速0.2〜1.0m/sにおける圧損を測定した。
Figure 2006288689
測定結果は、表1に示すように格子状ハニカム状部材1a、コルゲート状ハニカム状部材1bとも、セル数が500でも、活性炭、触媒、複合材料によらず圧損は厚さが20mmのときは一般に用いられる風速1m/sで20Pa以下と低く、送風機3に負荷の掛からない範囲の圧損である。
厚さが50mmでは、格子状ハニカム状部材1aの複合材料、コルゲート状ハニカム状部材1bの活性炭とも、セル数が300でも風速1m/sで40Pa以下で送風機3に負荷の掛からない範囲の圧損である。しかし、コルゲート状ハニカム状部材1bが触媒、セル数が500のときは風速1m/sで圧損が45Pa以上となり送風機3に負荷が掛かるものとなる。
従って、セル数の上限は300/平方インチ、厚さの上限は50mmである。セル数のと厚さは小さいほど圧損が低くくなるが、VOCガス除去性能が低下するので、VOCガス除去性能測定結果からセル数の下限と厚さの下限を判断する必要がある。
次に、表2によりハニカム状部材1のVOCガス除去性能の測定結果について説明する。VOCガスの除去性能はVOCガスを含む空気がハニカム状部材を一回通過した時にVOCガスが除去される割合を「一過性除去効率」で表す。
VOCガスについては、室内空気汚染では建材や家具から発生するVOCガスがシックハウス症候群の原因と考えられている。VOCガスとしてホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン等が挙げられるが、シックハウス症候群の主たる原因物質はホルムアルデヒドと言われている。
一方、工場から大気中に排出されるVOCガスは主としてトルエン、キシレンおよびスチレンであり、車の排気ガスと同様に大気汚染の原因となっている。
そこで、VOCガスとして代表的なホルムアルデヒド、トルエン、キシレンおよびスチレンについて一過性除去効率の測定を行った。一過性除去効率はハニカム状部材のセル数、厚さおよび材料の種類に依存する。また、風速にも依存するため、風速0.6および1.0m/sにおける表1に示したハニカム状部材の一過性除去効率の測定結果を表2に示している。
Figure 2006288689
測定結果は、表2に示すように、ハニカム状部材のVOC除去性能は風速0.6m/sではいずれも50%以上であり、風速1.0m/sにおいても40%以上と高い一過性除去効率を有している。そして、セル数と厚さの下限は、活性炭の格子状ハニカム状部材1aのときで、セル数の下限は120個/平方インチ、厚さの下限は20mmである。
以上のように、VOCガスを高効率で除去でき、低圧損とするには、ハニカム状部材1のセル数の範囲を120〜300個/平方インチとし、厚みを20〜50mmとするのが望ましい。
なお、評価試験では、複合材料の常温活性触媒の配合率を30%としたが、複合材料の常温活性触媒の配合率は圧損に影響を与えないが、VOCガス除去性能の向上に影響がある。20%以下では、性能向上の効果が十分でなく、60%を越えるとVOCガスを吸収する活性炭の量が減少するので逆に性能が低下する。従って、複合材料の常温活性触媒の配合率は20〜60%が望ましい。
また、活性炭はシックハウス症候群の主たる原因物質であるホルムアルデヒドに対する除去性能がやや低いが、トルエン、キシレン、スチレンに対する除去性能は高い。一方常温活性触媒はホルムアルデヒドに対する除去性能が比較的高いと言う特長がある。
また、活性炭に常温活性触媒を配合してハニカム状に成形した複合ハニカムにおいて、常温において活性炭表面に物理吸着したVOCガスが表面拡散により触媒表面に拡散し、触媒表面において徐々に酸化分解されることが確認された。
次に、遠赤外線あるいは赤外線加熱方法によりハニカム状部材1の再生について説明する。
ハニカム状部材1のVOC除去性能が低下したときに、ハニカム状部材1を遠赤外線ヒーターあるいは赤外線ヒーター2により加熱処理することにより常温活性触媒を活性化し、物理吸着したVOCガスを酸化分解することにより再生する。
この再生の効果を調べるために、ハニカム状部材1の加速寿命試験を行った結果について次に説明する。
まず、活性炭を用いたハニカム状部材1の加速寿命試験を行うため、工場の排気に含まれるVOCガスの代表として100ppmのトルエンを100時間通風すると除去性能が初期の50%に低下した。性能低下したハニカム状部材1を再生するため、円管状のシーズヒーターを用いて加熱処理した。シーズヒーターに1KWを5分間通電すると赤熱し、赤外線がハニカム状部材に照射された。シーズヒーターに500Wを10分間通電すると、遠赤外線がハニカム状部材1に照射された。その後にトルエンの除去性能を測定するといずれの場合にもほぼ初期の除去性能に回復することを確認した。
また、常温活性触媒を用いたハニカム状部材の加速寿命試験を行うため、工場の排気に含まれるVOCガスの代表として10ppmのトルエンを100時間通風すると除去性能が初期の50%に低下した。性能低下したハニカム状部材を再生するため、円管状のシーズヒーターを用いて加熱処理した。シーズヒーターに500Wを10分間通電すると、遠赤外線がハニカム状部材に照射された。その後にトルエンの除去性能を測定するとほぼ完全に初期の除去性能に回復することを確認した。活性炭に常温活性触媒を配合した複合材料を用いたハニカム状部材の場合も同様の再生効果が得られた。
なお、厚さが20mm程度の場合には片面からの赤外線照射でも再生が可能であるが、厚さが20〜50mmの場合には両面からの赤外線照射で再生が可能である。
以上のように、VOCガスを含む空気の吸込口5及びVOCガスが除去された空気の排出口6を有するケーシング4と、このケーシング4の内部に設けられ、吸込口5から吸い込まれたVOCガスを吸着するハニカム状部材1と、吸着されたVOCガスを加熱分解する赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーター2と、ケーシング4内に気流を生じさせる送風機3と、を備えたので、VOCガスを高効率で除去でき、低圧損で長寿命、低コストとすることができる。
また、ハニカム状部材1として活性炭、常温活性触媒あるいはこれらの複合物を用いたので、VOCガスを高効率で除去すると共に常温において活性炭表面に物理吸着したVOCガスが表面拡散により触媒表面に拡散し、触媒表面において徐々に酸化分解されることにより再生が可能なため、メンテナンスフリーで長期間に亘って使用が可能であり、経済的にも地球環境保全の立場からも有利である。
また、複合物の常温活性触媒の配合率を20〜60%としたので、VOCガス除去性能を向上させることができる。
また、ハニカム状部材1のセル数を120〜300個/平方インチ、ハニカム状部材の厚さを20〜50mmとしたので、所望のVOC除去性能を実現すると共に遠赤外線あるいは赤外線加熱方法により再生を可能とすることができる。
さらに、VOC除去装置のVOC除去性能が低下したときに、ハニカム状部材1を遠赤外線ヒーターあるいは赤外線ヒーター2により加熱処理することにより再生するので、常温活性触媒を活性化し、短時間で再生を可能とすることができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2におけるVOC除去装置の構成図である。室内空気汚染を浄化する場合には処理風量が少なくても良いため、実施の形態1の図1に示したVOC除去装置を簡略化したものが用いられる。
実施の形態1の図と同一または相当部分には同一の符号を付し説明を省略する。
吸込口5は下部に1つ設け、ケーシング4の内側寄りにハニカム状部材1が設けられ、このハニカム状部材1の片面を赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーター2で加熱可能としている。
この構成において、室内空気汚染の場合にはVOCガス濃度が1ppm以下と低く、処理風量も少なくて良いため、VOCガスを吸着・除去するハニカム状部材1は厚さが20mm程度で一過性除去効率が実施の形態1の表2に示すように40%以上の高い除去効果が発現される。性能低下したハニカム状部材を再生するための赤外線ヒーターも片面照射で十分であり、簡略化・低コスト化される。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3の産業用排気装置の構成を示す斜視図である。断面は実施の形態1の図1とほぼ同じである。
この構成において、トルエン、キシレンあるいはスチレンを含む排気は送風機3によりケーシング4で示される産業用排気装置の開口部より吸引される。吸引風路にはコルゲート状ハニカム状部材1bおよび赤外線あるいは遠赤外線ヒーター2があり、排気中に含まれるVOCガスはコルゲート状ハニカム状部材1bに吸着・除去される。
産業用排気の場合にはVOCガス濃度が1ppm以上と高く、処理風量も大きいため、VOCガスを吸着・除去するコルゲート状ハニカム状部材1bは厚さが20〜50mmで一過性除去効率が実施の形態1の表2に示すように50〜80%以上の高い除去効果が発現される。また、性能低下したハニカム状部材を再生するための赤外線ヒーターも両面照射が必要である。
このように、工場排気を排出させる産業用排気装置の風路にVOC除去装置を組み込むことにより、大気中にVOCガスが排出されることを軽減することができる。
この発明による実施の形態1を示すVOC除去装置の構成図である。 この発明による実施の形態1を示すVOC除去装置のハニカム状部材の斜視図である。 この発明による実施の形態1を示すVOC除去装置のハニカム状部材の斜視図である。 この発明による実施の形態2を示すVOC除去装置の構成図である。 この発明による実施の形態3を示す産業用排気装置の概略斜視図である。
符号の説明
1 ハニカム状部材、2 赤外線ヒーター、3 送風機、4 ケーシング、5 吸込口、6 排出口。

Claims (7)

  1. VOCガスを含む空気の吸込口及び前記VOCガスが除去された空気の排出口を有するケーシングと、
    このケーシングの内部に設けられ、前記吸込口から吸い込まれた前記VOCガスを吸着するハニカム状部材と、
    前記吸着されたVOCガスを加熱分解する赤外線ヒーターあるいは遠赤外線ヒーターと、
    前記ケーシング内に気流を生じさせる送風機と、
    を備えたことを特徴とするVOC除去装置。
  2. 前記ハニカム状部材として活性炭、常温活性触媒あるいはこれらの複合物を用いたことを特徴とする請求項1記載のVOC除去装置。
  3. 前記複合物の常温活性触媒の配合率を20〜60%としたことを特徴とする請求項2記載のVOC除去装置。
  4. 前記ハニカム状部材のセル数を120〜300個/平方インチとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のVOC除去装置。
  5. 前記ハニカム状部材の厚さを20〜50mmとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のVOC除去装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のVOC除去装置のVOC除去性能が低下したときに、前記ハニカム状部材を前記遠赤外線ヒーターあるいは赤外線ヒーターにより加熱処理することにより再生することを特徴とするVOC除去装置の再生方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のVOC除去装置を工場排気の排出風路に組み込んだことを特徴とする産業用排気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101075369B1 (ko) 2011-06-03 2011-10-24 주식회사 지이테크 흡착탑의 활성탄 가열 재생 처리장치
JP2018134614A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 株式会社Nbcメッシュテック 有機ガス低減装置

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