JP6118760B2 - Pm除去空気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車排ガスや工場等から排出されるPMに汚染された空気を浄化する空気浄化装置に関するものである。
PM2.5は大気中に浮遊している2.5μm以下の小さな粒子で、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さく、肺の奥深くまで入りやすいため、呼吸系への影響に加え、循環器系への影響が懸念されている。
PM除去装置として空気清浄器等が開発されている。空気清浄器には、高性能フィルターで捕捉もしくは吸着した後、加熱再生する方式(例えば特許文献1、2)や、触媒で分解する方式(例えば特許文献3、4)など、様々な提案がなされている。しかし、高性能フィルターで捕捉できるPMサイズには限界があり、例えば0.3μm未満のPMを完全に捕捉することほぼ不可能である。またフィルターでの捕捉部や触媒部と加熱部を別々に設けるため装置が大型になるとともに、フィルターの場合は長期使用による目詰まりによる電力消費量の増加や定期的交換が必要などの課題があった。
特許第3744208号公報 特許第3769939号公報 特許第4092786号公報 特許第5310809号公報
本発明は、PMを捕捉・分解する従来技術とは異なり、PMを直接加熱・分解させることで無害化させるとともに、フィルター交換も必要のないメンテナンスフリーなPM除去空気浄化装置を提供することを目的とする。また、実施に際しては、小型化も容易に行うことができるようにシンプルな構造のPM除去空気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明は、本発明に係るPM除去空気浄化装置は、汚染された空気を上流側から下流側へ流す間に、空気中の汚染物質を除去する空気浄化装置に関して、PMを含む汚染された空気を500℃〜600℃に直接加熱して、PMを分解・除去するようにしたことを特徴とするものである。加えて、加熱された空気を加湿、除湿、芳香に有効利用することもできるものである。
具体的には、空気を流すための移送ユニットと、前記移送ユニットにより流されて来る空気を直接加熱することによりPMを分解除去する加熱ユニットと、前記加熱ユニットから排出される加熱された空気中に含まれる有害物質を無害化する浄化ユニットと、前記加熱・無害化された空気を室温付近まで冷却する冷却ユニットとを備えるものであり、前記加熱ユニットと前記浄化ユニットと前記冷却ユニットとが直列でレイアウトされているものである。
前記加熱ユニットと前記浄化ユニットとは、両者を一体化させた複合ユニットとして構成される。前記複合ユニットは、加熱ヒーターと触媒担体としての機能を有する絶縁処理された多孔質の金属合金箔とが重環されており、前記加熱ヒーターにより加熱された空気中に存在する有害物質を触媒反応により分解・浄化する触媒が前記金属合金箔に担持されているものである。


また、本発明のPM除去空気浄化装置にあっては、前記手段に加えて、追加機能部を具備したものとすることもできる。追加機能部としては、前記加熱ユニット及び前記浄化ユニットにより加熱・無害化された空気を利用して空気を加湿する機能を有する加湿ユニット、前記加熱ユニット及び前記浄化ユニットにより加熱・無害化された空気を利用してデシカント除湿する機能を有するデシカント除湿ユニット、前記加熱ユニット及び前記浄化ユニットにより加熱・無害化された空気を利用して芳香成分を排出する芳香ユニット、空気中の硫黄酸化物、窒素酸化物、揮発性有機化合物の内の少なくとも何れか1種を除去する機能を有する除去ユニットなどを挙げることができる。
以上のように、本発明によれば、空気中のPMは加熱式空気浄化装置により除去されるとともに、加熱・触媒反応により消臭や除菌なども同時に行われ、我々の生活環境の大幅な改善に寄与することができる。
本発明の実施の形態に係るPM除去空気浄化装置の構成を示すもので、(A)は平面構成説明図、(B)は正面構成説明図。 本発明の他の実施の形態に係るPM除去空気浄化装置の構成を示すもので、(A)は平面構成説明図、(B)は正面構成説明図。 本発明装置を用いて実施したPM除去実験結果の示すものであり、2.5μm未満のPM量と温度の関係を示すグラフ。 本発明装置を用いて実施したPM除去実験結果の示すものであり、2.5μm未満のPM量と温度の関係を示すグラフ。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(構造の概略)
この実施の形態に係るPM除去空気浄化装置は、移送ユニット11、加熱ユニット12、浄化ユニット13、冷却ユニット14、温度調整ユニット15、追加機能部16及び電源供給部17を備える。このPM除去空気浄化装置は、図1に示すように、加熱ユニット12、浄化ユニット13、冷却ユニット14を格納した浄化機能部20を備える。浄化機能部20は、外パイプ21、中パイプ22、内パイプ23からなるステンレス鋼製パイプの3層構造をなしており、外パイプ21と中パイプ22との間に外流路24が形成され、中パイプ22と内パイプ23との間に中流路25が形成され、内パイプ23の内部に内流路26が形成されている。
(空気の流路)
この浄化機能部20の上流側には移送ユニット11が配置され、移送ユニット11によって送られてくる空気は、図示下部から外流路24に導入される。導入された空気は外流路24内を上昇して、外流路24の上端から中流路25の上端に導入される。中流路25の上端にはフィルターを備えた空気取り入れ部27が配置され、フィルターを通過した空気は中流路25内を下降して、中流路25の下端に至る。さらに空気は、中流路25の下端に開口した内流路26の下端から、内流路26内に導入され、内流路26内を上昇して、内流路26内に直列で配置された加熱ユニット12と浄化ユニット13とを通過することによって加熱・浄化された後、冷却ユニット14を通過することで冷却され、内流路26の上端の排気口28から外部に排出される。
外流路24、中流路25、内流路26の流路断面積は本発明の作用を発揮できることを条件に適宜変更して実施することができるが、これらの流路断面積は、互いに略等しく設定でき、室内での利用を想定した場合、2,500〜25,000mm2程度が適当である。
(移送ユニット)
移送ユニット11は、外部からPMに汚染された空気を取り入れるもので、下流側に配置された吸引式のものであってもよいが、上流側に配置して取り込んだ空気を下流側の加熱ユニット12及び浄化ユニット13の高温部を通過させる押し込み式が効果的であり、この例では、空気の送り込みファンが用いられている。
本発明の作用を発揮できることを条件に単位時間当たりの風量は適宜変更して実施することができるが、室内での利用を想定した場合、風量約1〜8m3/分を付与できるものが適当である。
(加熱ユニット)
加熱ユニット12は、上流側の移送ユニット11から押し込まれて来て通過する空気を500℃以上600℃以下に直接加熱するものであり、そのために温度調整ユニットu15の制御を受けて適正な温度制御ができるものを採用する。温度調整ユニット15としては、従来から一般的に使用されている温調器が適用できる。
この加熱ユニット12による高温加熱によって、PMは分解される。加えて住まいに存在する臭いやほこり、ダニなどの有害な有機物も分解除去される。
加熱手段は特に限定はなく、電気、ガス、灯油、LNGなどいずれでも適用することが可能であるが、ここでは一例として電気式加熱を適用したものであり、具体的には加熱ヒーターを内流路26内に配置したものである。
加熱条件は、500℃以上600℃以下に通過する空気を加熱できる範囲で設定することができるが、前記の流路断面積、風量、流速の条件下であれば、流路長さ100〜150mmの範囲に800℃までに発熱するヒーターを配置して実施することが適当である。
(浄化ユニット)
浄化ユニット13は加熱ユニット12の下流側(図の内流路26内では上側)に直列で接続されている。浄化ユニット13には、触媒が担持された触媒担体が配置されており、加熱ユニット12を通過することで加熱された空気中に存在する有害物質を触媒反応により分解・浄化する。特に、12と13とを直結することによって、高温の空気を13に送り込むことができ、触媒作用がより有効に発揮される。触媒に白金や酸化触媒が、触媒担体はアルミナ等のセラミックス、Fe-Cr-Al合金等の金属がそれぞれ適用できる。
(複合ユニット化)
前記の加熱ユニット12と浄化ユニット13とは、両者を一体化させた複合ユニットとして実施することも可能である。この場合、大幅な省スペース化が可能となる。複合ユニットとしては、例えば加熱ヒーターと触媒担体としての機能を有する絶縁処理された多孔質Fe-Cr-Al合金箔を重環し、両端に電極を取り付けたものが適している。電極に通電し加熱された複合ユニットの中をPMで汚染された空気が通過することにより、空気は直接加熱され、PMが分解除去されるとともに有害物質も触媒反応により分解され、空気は浄化される。
(冷却ユニット)
冷却ユニット14は、前記の加熱ユニット12と浄化ユニット13の上流側に直列に配置されている。加熱ユニット12で加熱されて浄化ユニット13を通過した後の空気は、500℃程度の高温状態にあるが、冷却ユニット14にて取り入れ温度と同等までに冷却する。
冷却ユニット14は空冷式、水冷式のいずれも適用できる。水冷式は冷却能力があり効果的であるが、水タンクが必要となり、かつ給水が必要となる。空冷式は水冷式よりも冷却能力は劣るがメンテナンス不要であるという特長がある。
冷却ユニット14は熱交換器として機能し、中流路25と内流路26との間で熱交換がなされる。より詳しくは、空気取り入れ部27から中流路25内に導入される室温の空気(低温空気)は、内流路26内における加熱ユニット12及び浄化ユニット13を通過した高温空気との間で、順次熱交換が行われる。これにより、中流路25内の空気(低温空気)は加温され、加熱ユニット12に導入される前には高温状態となる。したがって、加熱ユニット12及び冷却ユニット14が定常運転状態になると、空気を加温するために加熱ユニット12が消費するエネルギーは最低限に抑えられる。
(断熱材)
加熱ユニット12及び浄化ユニット13は、全体を断熱材、特に真空断熱材で覆うことで、装置からの放熱が抑制され、更に消費エネルギーが低減される。真空断熱材にはステンレス製真空断熱パイプを適用することが望ましい。ステンレス製であるため、耐熱グラスウールと同等の断熱性能で薄肉化が可能となり、装置の小型化が可能となる。この真空断熱材は、図示は省略するが、加熱ユニット12及び浄化ユニット13の設けられた部位で、外パイプの外側と中パイプの外側との少なくとも何れか一方に配置することがで適当である。
(電源供給部)
電源供給部17は、移送ユニット11による送風や加熱ユニット12の加熱等のPM除去空気浄化装置の各ユニットの作動のために必要な電気を供給するもので、必要に応じて制御基盤等を備える。電源供給部17には電源コードを巻き取ることができるコードリールを配置することも好ましい。
(追加機能部)
上述のとおり、この実施の形態に係るPM除去空気浄化装置は、加熱ユニット12及び浄化ユニット13によって空気中のPMにより除去されるとともに、加熱・触媒反応により消臭や除菌なども同時に行われる基本性能を発揮する。これに加えて、追加機能部16により種々の機能を追加することができる。追加機能部16の機能としては、加湿、除湿、芳香、硫黄酸化物等の除去の4種類の機能を例示することができ、これらは選択的に採用することができる。
(加湿ユニット)
加湿ユニットは、加熱ユニット12及び浄化ユニット13により加熱・無害化された空気を利用して空気を加湿する加湿機能を発揮する。具体的には、冷却ユニット14に水冷式を適用した場合、高温の空気を利用して、水を加温させ、スチーム加湿を供給できる。また気化式加湿器にも適用できる。この場合、従来にはない温風が室内に供給できる。この加湿の対象となる空気は、加熱・浄化ユニットで無害化された空気であってもよく、別の経路から取り入れた空気であってもよい。また、加湿後の空気は、排気口28から外部に排出することも可能であり、別個の排出口を設けて実施することも可能である。
(デシカント除湿ユニット)
デシカント除湿ユニットは、加熱ユニット12及び浄化ユニット13により加熱・無害化された空気を利用してデシカント除湿する機能を発揮する。具体的には、水分を吸着するシリカゲルやゼオライトなどの吸着剤を適用することで、室内の湿度を低減させることができる。冷却ユニット14に水冷式を適用した場合、加熱された空気を利用して吸着剤に吸着された水分を蒸発させ、吸着剤を再生させることができる。本発明の場合、従来のデシカント除湿機では必要となる加熱ヒーターが不要となり、また、省スペース化が可能となる。さらに、温風を室内に供給できるというメリットもある。この除湿の対象となる空気は、加熱・浄化ユニットで無害化された空気であってもよく、別の経路から取り入れた空気であってもよい。また、除湿後の空気は、排気口28から外部に排出することも可能であり、別個の排出口を設けて実施することも可能である。
(芳香ユニット)
芳香ユニットは、加熱ユニット12及び浄化ユニット13により加熱・無害化された空気を利用して芳香成分を排出する芳香機能を発揮するものである。具体的には、冷却ユニット14に水冷式を適用した場合、温かい空気を利用して、担体(例えばゼオライト、竹炭)に芳香成分(例えばアロマ液)を吸着させたユニットを兼備することで芳香成分を有効に気化させることができる。この芳香成分を付加する空気は、加熱・浄化ユニットで無害化された空気であってもよく、別の経路から取り入れた空気であってもよい。また、芳香成分を付加した後の空気は、排気口28から外部に排出することも可能であり、別個の排出口を設けて実施することも可能である。
(除去ユニット)
除去ユニットは、空気中の硫黄酸化物、窒素酸化物、揮発性有機化合物の内の少なくとも何れか1種を除去する機能を発揮する。より詳しくは、PMには、物の燃焼などによって直接生成されるものと、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)等のガス状大気汚染物質が環境大気中での化学反応等により粒子化したものがある。したがって、加熱・浄化ユニットで無害化された空気中にはガス状のSOxが残存している可能性がある。そこで、本ユニットではガス状SOxを固定化する(例えばCaCO3と反応させ、CaSO4として固定化する)ことで空気中から除去することができる。このように、加熱・浄化ユニットで無害化された空気に対して、除去ユニットにて上記除去を行った後、排気口28から外部に排出することにより、ガス状大気汚染物質への対応も可能となる。
(他の実施の形態)
次に、図2を参照して他の実施の形態を説明するが、上述の実施の形態と実質的に同じ部分については、同じ符号を付して、その説明を省略する。この実施の形態に係るPM除去空気浄化装置は、加熱ユニット12、浄化ユニット13、冷却ユニット14を格納した浄化機能部30を備える。先の例では、浄化機能部20を3層構造としたが、この例では外パイプ31と内パイプ32からなるステンレス鋼製パイプの2層構造としたものである。外パイプ31と内パイプ32との間に外流路33が形成され、内パイプ32の内部に内流路34が形成されている。
この浄化機能部30の上部には移送ユニット11が配置され、移送ユニット11によって送られてくる空気は、図示上部から外流路33に導入される。導入された空気は外流路33内を下降して、内流路34の下端から、内流路34内に導入され、内流路34内を上昇して、内流路26内に直列で配置された加熱ユニット12と浄化ユニット13とを通過することによって加熱・浄化された後、冷却ユニット14を通過することで冷却され、内流路26の上端の排気口28から外部に排出される。加熱ユニット12及び浄化ユニット13に対応する位置を含む外パイプの外周には、真空断熱材35が配置されている。なお、上部に移送ユニット11を配置した関係上、追加機能部16は下部に配置されているが、これらの配置は適宜変更して実施する事ができる。この実施の形態にあっては、浄化機能部30が2層構造となっているため、3層構造の先の実施の形態に比してダウンサイジングが可能であり、また同じサイズで実施した場合には流路面積を増加させることができる。
より具体的には、風量は1〜8m3の範囲で可変とし、8畳部屋相当の13m3の空気を、7分〜20分で清浄する場合の風量を、図1の3層構造のタイプと、図2の2層構造のタイプとでそれぞれ計算で求めた。
その際、流路面積を外パイプの径の最小値φ100mmとした場合と、最大値φ250mmとした場合で、設計可能な内流路の流路面積と風量とを求めた。
(3層構造)
図1の3層構造のタイプでは、下記のパイプ径のように設計することができ、その際の風速は下記のとおりとなった。
・最小=(外パイプ)φ100mm/(中パイプ)φ83mm/(内パイプ)φ60mm
内流路の流路面積=2,500mm2
風速=3m/秒
・最大=(外パイプ)φ250mm/(中パイプ)φ210mm/(内パイプ)φ10mm
内流路の流路面積=14,000mm2
風速=1.2m/秒
(2層構造)
・最小=(外パイプ)φ100mm/(内パイプ)φ75mm
内流路の流路面積=3,000mm2
風速=5m/秒
・最大=(外パイプ)φ250mm/(内パイプ)φ180mm
内流路の流路面積=25,000mm2
風速=0.7m/秒
(結果)
以上の結果、3層構造と2層構造とを比較すると、2層構造の方が流路断面積を大きく設計でき、風速も抑制できることが、明らかとなった。
本発明の理解を高めるために、実施例を示すが、本発明はこの実施例に限定して理解されるべきではない。
試験装置として、内径86mmのステンレス管内に長さ120mmに渡って800℃までに発熱するヒーターを配置し、その一端からディーゼル排ガスの供給部を配置し、他端に吸引機能付きの測定装置(ニッタ株式会社製Aero Trak9306)を配置した。処理温度(ヒーターによる加熱温度)を変化させつつ、同測定装置によって風量2.83リットル/分でディーゼル排ガスを吸引し、PM量を測定した。その結果を、PM除去率として、表1、図3及び図4に示す。
除去率は、処理前のPM量を除去率0%とすると共に、PM量が0の場合を除去率100%として、測定されたPM量の値をPM除去率に換算した。
表1、図3に示すように、2.5μm未満のPMの除去率は処理温度100〜800℃で99%以上の値を示した。一方、表1、図4に示すように、2.5μm以上のPM除去率も100〜800℃で高い値を示したが、より詳細には、300℃以上で99%以上の値で安定した反面、700℃以上で若干低下した。したがって、適正な加熱ユニット12による加熱温度は、400℃〜600℃、より好ましくは500〜600℃であることが確認された。
なお、PMを高温で燃焼除去することに伴う弊害としては、ダイオキシンの発生が考えられる。このダイオキシンは塩素源(漂白紙、塩、しょうゆ、海水,PVC等)と炭素源が空気中で約250℃〜400℃の低温で不完全燃焼することによって発生するものであるが、本発明ではPM量が安定して低減する500℃〜600℃で運転することから、PM除去に伴うダイオキシン発生の懸念も排除される。
11 移送ユニット
12 加熱ユニット
13 浄化ユニット
14 冷却ユニット
15 温度調整ユニット
16 追加機能部
17 電源供給部
20 浄化機能部
21 外パイプ
22 中パイプ
23 内パイプ
24 外流路
25 中流路
26 内流路
27 空気取り入れ部
28 排気口
30 浄化機能部
31 外パイプ
32 内パイプ
33 外流路
34 内流路
35 真空断熱材

Claims (4)

  1. 汚染された空気を上流側から下流側へ流す間に、空気中の汚染物質を除去する空気浄化装置において、
    空気を流すための移送ユニットと、
    前記移送ユニットにより流されて来る前記空気を直接加熱することにより前記空気中のPMを分解除去する加熱ユニットと、
    前記加熱ユニットから排出される加熱された前記空気中に含まれる有害物質を無害化する浄化ユニットと、
    前記加熱・無害化された空気を室温付近まで冷却する冷却ユニットとを備え、
    前記加熱ユニットと前記浄化ユニットとは、両者を一体化させた複合ユニットとして構成され、
    前記複合ユニットは、加熱ヒーターと触媒担体としての機能を有する絶縁処理された多孔質の金属合金箔とが重環されており、前記加熱ヒーターにより加熱された空気中に存在する有害物質を触媒反応により分解・浄化する触媒が前記金属合金箔に担持されているものであり、
    前記加熱ヒーターによる加熱温度が400℃〜600℃であることを特徴とするPM除去空気浄化装置。
  2. 前記加熱ヒーターによる加熱温度が500℃〜600℃であること特徴とする請求項1記載のPM除去空気浄化装置。
  3. 前記複合ユニット及び前記冷却ユニットが格納された浄化機能部を備え、前記浄化機能部は、外パイプ、中パイプ及び内パイプからなる3層構造をなし、前記外パイプと前記中パイプとの間に外流路が形成され、前記中パイプと前記内パイプとの間に中流路が形成され、前記内パイプの内部に内流路が形成されており、
    前記空気は、前記外流路内を上昇して前記中流路の上端に導入され、前記中流路内を下降して前記内流路内に導入され、前記内流路内を上昇するように構成され、
    前記内流路内に直列で前記複合ユニットと前記冷却ユニットとが配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のPM除去空気浄化装置。
  4. 前記複合ユニット及び前記冷却ユニットが格納された浄化機能部を備え、前記浄化機能部は、外パイプ及び内パイプからなる2層構造をなし、前記外パイプと前記内パイプとの間に外流路が形成され、前記内パイプの内部に内流路が形成されており、
    前記空気は、前記外流路内を下降して前記内流路内に導入され、前記内流路内を上昇するように構成され、
    前記内流路内に直列で前記複合ユニットと前記冷却ユニットとが配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のPM除去空気浄化装置。
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