JP2008086942A - 空気浄化装置および空気浄化方法 - Google Patents

空気浄化装置および空気浄化方法 Download PDF

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和浩 村岡
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Abstract

【課題】従来の空気浄化装置は、ハニカム構造体の厚みを薄くすると、ガス成分の1パス除去率が悪くなってしまうのに対して、ハニカム構造体の厚みを厚くすると吸着したガス成分を加熱脱着、または加熱分解するときに、ハニカム構造体を十分に加熱することができず、再生効率が悪いという相反する課題があった。
【解決手段】本発明の空気浄化装置は、枠体1の中に疎水性ゼオライトを担持した吸着材2が空気の流れに対して直列に4個配置されている。吸着材2はしきり3によって、断面積の約3/4は吸着領域4と、約1/4は再生領域5に分けられている。また、吸着材2の再生領域5の図面奥側には、ニクロムヒータ6が配置されており、吸着材2とニクロムヒータ6の配置が直列かつ交互になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス成分を含む空気を吸着材に通過させることにより、空気中からガス成分を除去し、空気を浄化する空気浄化装置および空気浄化方法に関する。
近年、大気環境保全への関心の高まりやシックハウス等の室内環境汚染の問題が大きく取り上げられるようになり、地球環境や人体に対する有害物質の排出抑制が求められている。これを解決するために、種々の空気浄化システムが開発されてきた。
空気浄化装置としては、1)ガス成分を含む空気を吸着材に通過させることにより、空気中からガス成分を吸着除去する、2)ガス成分を含む空気を蓄熱材に通過させることにより、空気中のガス成分を酸化除去する、3)ガス成分を含む空気を冷却することにより、液化回収する、といったものが一般的である。
従来、この種の空気浄化装置は図3に示すように、ガス成分を吸着することができる吸着剤を表面に担持したハニカム構造体101を有し、ガス成分を含む空気をハニカム構造体101に通過させて吸着除去し、清浄空気を排出するというものである(特許文献1参照)。
この空気浄化装置のシステムは、ガス成分を含む空気をハニカム構造体101の円状断面の約3/4の吸着領域4に通過させてガス成分を吸着除去し、吸着したガス成分は残りの約1/4の再生領域5で、加熱手段102により加熱された少量の空気(脱着風)を通風させて加熱脱着することによって、吸着と再生とを繰り返し行っている。
特開2002−186822号公報
このような従来の空気浄化装置は、ガス成分を含む空気の流れ方向に対するハニカム構造体の厚みを薄くすると、ガス成分の1パス除去率(ガス成分を含む空気が空気浄化装置を1回通過したときのガス成分除去率)が悪くなってしまうのに対して、ハニカム構造体の厚みを厚くすると吸着したガス成分を加熱脱着、または加熱分解(酸化・燃焼)するときに、ハニカム構造体の脱着風流れの下流側にあたるところまで十分に加熱することができず、再生効率が悪いという相反する課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ガス成分の1パス除去率が良く、かつ、吸着したガス成分を脱着または分解する温度まで加熱することができる空気浄化装置および空気浄化方法を提供することを目的としている。
本発明の空気浄化装置は、複数の吸着材と、複数の加熱手段とを、空気の流れに対して直列かつ交互に配置することを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、ガス成分の1パス除去率が良く、かつ、吸着したガス成分を脱着または分解する温度まで加熱することができる空気浄化装置および空気浄化方法を提供することができる。
本発明によれば、複数の吸着材と、複数の加熱手段とを、空気の流れに対して直列かつ交互に配置することにより、ガス成分の1パス除去率が良く、かつ、吸着したガス成分を脱着または分解する温度まで加熱することができる空気浄化装置および空気浄化方法を提供することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、ガス成分を含む空気を吸着材に通過させることにより、空気中からガス成分を除去し、空気を浄化する装置において、ガス成分を吸着するための複数の吸着材と、吸着材からガス成分を除去するために吸着材を加熱するための複数の加熱手段とを、配置することを特徴とする空気浄化装置である。
本発明の空気浄化装置は複数の吸着材を有しているので、ガス成分を含む空気中からガス成分を除去し、清浄空気を排出することができるとともに、吸着材からガス成分を除去するために吸着材を加熱するための複数の加熱手段を有しているので、素早く、短時間で吸着材全体を加熱でき、素早く、効率良く、短時間で吸着材全体からガス成分を除去し再生することができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、複数の吸着材と、複数の加熱手段とを、ガス成分を含む空気の流れに対して直列かつ交互に配置することを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、ガス成分を含む空気が空気浄化装置を1回通過する間に、複数の吸着材を通過するので、ガス成分の1パス除去率(ガス成分を含む空気が空気浄化装置を1回通過したときのガス成分除去率)を上げることができる。
また、複数の吸着材と、複数の加熱手段とが、交互に配置されているため、吸着材を効率良く加熱することができる。素早く、効率良く、短時間でそれぞれの吸着材全体からガス成分を除去し再生することができる。
また、ここに示す交互とは、吸着材と加熱手段とが、吸着材―加熱手段―吸着材―加熱手段―吸着材―加熱手段・・・というように一つずつ交互に配置されている場合に限らず、吸着材―吸着材―加熱手段―吸着材―吸着材―加熱手段・・・というように必ずしも一つずつが交互に配置されていなくても良いものとする。
本発明の請求項3に記載の発明は、吸着材にガス成分を吸着させる吸着工程と、吸着材に吸着したガス成分を除去するための再生工程とを、吸着材が回転することにより交互に行うことを特徴とする空気浄化装置である。
吸着材が回転することにより、吸着材が前記加熱手段に近づいたり、遠ざかったりすることを繰り返すので、吸着材が加熱手段に近づいたときには、吸着材が加熱されるため吸着材に吸着したガス成分を加熱脱着または加熱分解することができ、吸着材が加熱手段から遠ざかったときには、ガス成分を含んだ空気を吸着材に通過させることにより、空気中のガス成分を吸着除去し、清浄空気を排出することができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、吸着材が連続的に回転する、または所定時間経過したら所定角度回転することにより、吸着工程と、再生工程とを交互に行うことを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、吸着材に吸着したガス成分を加熱脱着または加熱分解する再生工程と、空気中のガス成分を吸着除去し、清浄空気を排出する吸着工程を繰り返し行うことができる。
また、吸着材は常に回転している必要はなく、例えば、吸着材の断面を4つの領域に分割し、1分経過したら1/4回転して、吸着工程−吸着工程−吸着工程−再生工程というサイクルを繰り返しても良い。領域は必ずしも4つに分割する必要はなく、3つでも、5つでも、6つでもよいが、吸着工程と脱着工程の時間のバランスを考慮すると4つから6つ程度に分割するのが好ましい。
さらに、所定時間とは必ずしも1分である必要はなく、もっと長い時間を設定してもよいが、吸着材が破過する前に再生工程を行うように、時間を設定するのが好ましい。
本発明の請求項5に記載の発明は、再生工程が、加熱しながら通風することにより吸着材からガス成分を脱着させる脱着工程であることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、ガス成分が吸着した吸着材を加熱することができるため、吸着したガス成分を過熱脱着または加熱分解することができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、再生工程が、吸着材に通風せずに加熱する加熱工程と、加熱せずに通風し蓄熱のみでガス成分を脱着する脱着工程と、からなることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、再生工程が始まるときにはすでに吸着材が加熱されているため、通風するとすぐにガス成分は脱着または分解し、再生工程が終わるときには吸着材の温度が下がっているために、次の吸着工程が始まるときにはすぐに吸着できるようになっている。
本発明の請求項7に記載の発明は、再生工程が、吸着材に吸着されたガス成分を分解する分解工程であることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、吸着材に吸着したガス成分を分解除去することができるので、吸着工程でガス成分を吸着して飽和してしまった吸着材に、再び吸着能を付与することができる。
また、ここに示す分解とは、ガス成分の構造が変化することを示し、酸化や燃焼も分解に含まれる。
本発明の請求項8に記載の発明は、分解工程が、ガス成分の分解温度以上に吸着材を加熱することによりガス成分を分解する方法であることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、どのような種類のガス成分であっても分解することができるので、幅広い分野で活用できる装置となる。
また、ここに示す分解温度とは、ガス成分が自然発火もしくは酸化する温度のことをいう。例えば、トルエンの分解温度(発火点)は約550℃なので、吸着材の温度を550℃以上に加熱することによって、吸着材に吸着させたトルエンを分解することができる。
本発明の請求項9に記載の発明は、分解工程が、吸着材に担持したガス成分を分解することができる分解触媒の作用により、分解温度より低い温度でガス成分を分解する方法であることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、吸着工程でガス成分を吸着して飽和してしまった吸着材に、再び吸着能を付与することができる。
また、例えばトルエンの分解温度は約550℃であるが、分解触媒(酸化触媒)の作用により550℃未満でトルエンを分解することができるので(トルエンの濃度や触媒の性能により分解温度がどれほど低下するかは異なるが、200〜300℃程度まで下げられることがわかっている)、加熱手段への入力が少なくなり、エネルギーを節減することができる。
また、ここに示す分解触媒とは、ガス成分を分解する作用を有する触媒であり、一般的には貴金属を主成分とする触媒が用いられることが多い。また、触媒を高分散に担持させるためにゼオライト、シリカ、アルミナ、チタニアなどの耐熱性を有する無機化合物を担体とすることが好ましい。
本発明の請求項10に記載の発明は、分解触媒が貴金属を含む触媒であることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、一般的に貴金属は酸化作用を有するため、吸着材に吸着したガス成分を酸化分解させ、吸着工程でガス成分を吸着して飽和してしまった吸着材に、再び吸着能を付与することができる。
また、貴金属としては、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどを用いることができ、一種だけでも、複数種が混合していても構わない。
本発明の請求項11に記載の発明は、再生工程で発生した排熱を熱交換し、その熱交換して加熱された空気を再生工程で用いることを特徴とする空気浄化装置である。
排熱と再生工程に用いる空気を熱交換することによって、再生工程に用いる空気を加熱するためのエネルギーを節減することができる。
また、熱交換をするには、再生工程で発生した熱の出口に熱交換器を設ければ良い。
本発明の請求項12に記載の発明は、再生工程時の通風方向に対して、加熱手段が吸着材よりも上流側に配置されていることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、すべての吸着材において、再生工程時には少なくとも1つ以上の加熱手段が空気の流れに対して上流に配置されるので、すべての吸着材を加熱し、吸着したガス成分を加熱脱着または加熱分解することができる。
本発明の請求項13に記載の発明は、吸着材が、ガス成分を吸着することができる吸着剤を担持したハニカム状フィルタであることを特徴とする空気浄化装置である。
吸着材がハニカム状フィルタであることにより、吸着材としての表面積が非常に大きくなるため、ガス成分を吸着することができる吸着剤の担持量を増やすことができ、それに伴い、ガス成分の吸着量が増えるため、効率良く空気中のガス成分を吸着除去することができる。
本発明の請求項14に記載の発明は、吸着材の材質が耐熱性を有することを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、吸着材に耐熱性を付与することができるので、再生工程時に吸着材が加熱されて高温になっても、吸着材が燃えたりすることなく、また、性能も急激に劣化することもない。
材質としては、コージェライトなどのセラミックやセラミックペーパー、またはステンレスなどの金属が挙げられる。
本発明の請求項15に記載の発明は、吸着剤が多孔性無機酸化物であることを特徴とする空気浄化装置である。
吸着剤が多孔性であることにより、吸着剤の表面積が非常に大きくなるため、ガス成分の吸着量が増え、効率良く空気中のガス成分を吸着除去することができるだけでなく、ガス成分を分解するための触媒を高分散に担持することができるので、吸着したガス成分を効率良く分解することができ、吸着工程でガス成分を吸着して飽和してしまった吸着材に、再び吸着能を付与することができる。
また、吸着剤が無機酸化物であることにより、耐熱性を有するため、再生工程時に吸着材が加熱されて高温になっても、吸着材が燃えたりすることなく、また、性能も急激に劣化することもない。
本発明の請求項16に記載の発明は、多孔性無機酸化物がゼオライト、シリカ、アルミナ、またはチタニアから選ばれるいずれか一種を含むことを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、吸着剤の表面積が非常に大きくなるため、ガス成分の吸着量が増え、効率良く空気中のガス成分を吸着除去することができるだけでなく、ガス成分を分解するための触媒を高分散に担持することができるので、吸着したガス成分を効率良く分解することができ、吸着工程でガス成分を吸着して飽和してしまった吸着材に、再び吸着能を付与することができる。
また、ゼオライト、シリカ、アルミナ、またはチタニアは耐熱性を有するため、再生工程時に吸着材が加熱されて高温になっても、吸着材が燃えたりすることなく、また、性能も急激に劣化することもない。
本発明の請求項17に記載の発明は、加熱手段がヒータであることを特徴とする空気浄化装置である。
これにより、再生工程時に吸着材を加熱して、吸着材に吸着したガス成分を加熱脱着または加熱分解することができるので、吸着工程でガス成分を吸着して飽和してしまった吸着材に、再び吸着能を付与することができる。
本発明の請求項18に記載の発明は、前述の空気浄化装置を用いて、臭気物質または揮発性有機化合物から選ばれるいずれか一種を含むガス成分を浄化することを特徴とする空気浄化方法である。
これにより、臭気物質、有害物質または揮発性有機化合物を吸着除去、もしくは、分解除去することができるので、清浄空気を提供することができる。
また、臭気物質としては、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンまたは酢酸などが挙げられ、また、揮発性有機化合物としては、トルエン、キシレンまたはイソプロパノールなどの炭化水素系有機溶剤や、ジクロロメタンまたはトリクロロエチレンなどのハロゲン化有機溶剤などが挙げられる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明するが、以下の解釈に何ら限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明に記載の空気浄化装置について図1を参照しながら説明する。
本発明の空気浄化装置は、図1に示すように、例えば、枠体1の中に吸着材2が空気の流れに対して直列に4個配置されている。吸着材2はしきり3によって、断面積の約3/4は吸着領域4と、約1/4は再生領域5に分けられている。また、吸着材2の再生領域5の図面奥側には、ニクロムヒータ6が配置されており、吸着材2とニクロムヒータ6の配置が直列かつ交互になっている。ここで、吸着材2は疎水性ゼオライトを担持したセラミックハニカムである。
なお、ここでは吸着剤として疎水性ゼオライトを用いたが、シリカ、アルミナ、またはチタニアを用いてもよく、一種だけでなく複数を組み合わせてもよい。
次に、ジクロロメタンの蒸気を含む空気を浄化するシステムについて説明する。
ジクロロメタンの蒸気を含む空気は吸着用ファン7により吸着領域4の図面手前側から送風され、吸着材2の吸着作用によりジクロロメタンは吸着除去され、吸着領域4の図面奥側から清浄空気が排出される。次に、吸着材2が回転(この場合は時計回りでも反時計回りでもよい)することによって、揮発性有機化合物を吸着した部分が再生領域5に入り、ニクロムヒータ6により加熱されて脱着し、再生用ファン8により送風され、熱交換器9を通る。熱交換器9を通過するとき脱着風は高温になっているため、その後に脱着に用いられる空気に熱を与えて熱交換器9の外に排出される。
この構成により、ジクロロメタンの蒸気を含む空気は浄化されて排出され、吸着されたジクロロメタンは加熱脱着されて熱交換器9を通り空気浄化装置の外へ排出される。
このとき、ジクロロメタンの蒸気を含む空気の流量よりも脱着風の流量を少なくすると、ジクロロメタンの濃度を濃縮して脱着させることができるため好ましい。
また、脱着して熱交換器9を通過した後の濃縮されたジクロロメタンの蒸気は、液化回収してもよく、また、無害な化合物に分解して大気放出するのもよい。すなわち、この空気浄化装置をジクロロメタンの蒸気の濃縮装置として捉えることもできる。
(実施の形態2)
本発明に記載の空気浄化装置について、実施の形態1で用いた図1を参照しながら説明する。実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
吸着材2には、トルエンを酸化する作用を有する酸化触媒として、白金を担持した疎水性ゼオライトが表面に担持されており、それ以外の装置の構成は実施の形態1と同じなので省略する。
なお、ここでは酸化触媒として白金を担持した疎水性ゼオライトを用いたが、白金の代わりにパラジウム、ロジウムまたはルテニウムを用いてもよく、一種だけでなく複数を組み合わせてもよい。また、疎水性ゼオライトの代わりにシリカ、アルミナ、またはチタニアを用いてもよく、一種だけでなく複数を組み合わせてもよい。
次に、トルエンの蒸気を含む空気を浄化するシステムについて説明する。
トルエンの蒸気を含む空気は吸着用ファン7により吸着領域4の図面手前側から送風され、吸着材2の吸着作用によりトルエンは吸着除去され、吸着領域4の図面奥側から清浄空気が排出される。次に、吸着材2が回転(この場合は時計回りでも反時計回りでもよい)することによって、トルエンを吸着した部分が再生領域5に入り、ニクロムヒータ6により加熱されると白金の酸化作用により、トルエンは酸化分解される。トルエンは分解されて無害な二酸化炭素と水になり再生用ファン8により送風され、熱交換器9を通る。トルエンが分解されて生成した二酸化炭素と水を含んだ空気は熱交換器9を通過するとき高温になっているため、その後の送風に用いられる空気に熱を与えて熱交換器9の外に排出される。
この構成により、トルエンの蒸気を含む空気は浄化されて排出され、吸着されたトルエンは加熱分解されて無害な二酸化炭素と水になり、熱交換器9を通り空気浄化装置の外へ排出される。
(実施の形態3)
本発明に記載の空気浄化装置について図2を参照しながら説明する。実施の形態1または2と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
本発明の空気浄化装置は、図2に示すように、例えば、枠体1の中に吸着材2が空気の流れに対して直列に4個配置されている。吸着材2はしきり3によって、断面積の約3/6は吸着領域4と、約1/6は加熱領域10と、約2/6は再生領域5とに、分けられている。また、吸着材2の再生領域5の図面奥側には、ニクロムヒータ6が配置されており、吸着材2とニクロムヒータ6の配置が直列かつ交互になっている。ここで、吸着材2は疎水性ゼオライトを担持したセラミックハニカムである。
なお、ここでは吸着剤として疎水性ゼオライトを用いたが、シリカ、アルミナ、またはチタニアを用いてもよく、一種だけでなく複数を組み合わせてもよい。
次に、ジクロロメタンの蒸気を含む空気を浄化するシステムについて説明する。
ジクロロメタンの蒸気を含む空気は吸着用ファン7により吸着領域4の図面手前側から送風され、吸着材2の吸着作用によりジクロロメタンは吸着除去され、吸着領域4の図面奥側から清浄空気が排出される。次に、吸着材2が時計回りに回転することによって、ジクロロメタンを吸着した部分が加熱領域10に入り、ニクロムヒータ6により加熱される。吸着材2がさらに時計回りに回転することによって、ニクロムヒータ6により加熱された部分が再生領域5に入り、再生用ファン8により送風され、熱交換器9を通る。このとき、再生領域5に入った部分は加熱されておらず、蓄熱のみで脱着する。加熱工程と脱着工程とを分離することによって、脱着工程が終わるときには吸着材の温度が下がっているために、次の吸着工程が始まるときにはすぐに吸着できるようになる。熱交換器9を通過するとき脱着風は高温になっているため、その後に脱着に用いられる空気に熱を与えて熱交換器9の外に排出される。
この構成により、ジクロロメタンの蒸気を含む空気は浄化されて排出され、吸着されたジクロロメタンは加熱脱着されて熱交換器9を通り空気浄化装置の外へ排出される。
このとき、揮発性有機化合物を含む空気の流量よりも脱着風の流量を少なくすると、ジクロロメタンの濃度を濃縮して脱着させることができるため好ましい。
また、脱着して熱交換器9を通過した後の揮発性有機化合物は、液化回収してもよく、また、無害な化合物に分解して大気放出するのもよい。すなわち、この空気浄化装置をジクロロメタンの濃縮装置として捉えることもできる。
(実施の形態4)
本発明に記載の空気浄化装置について、実施の形態3で用いた図2を参照しながら説明する。実施の形態1乃至3のいずれかと同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
吸着材2には、トルエンを酸化する作用を有する酸化触媒として、白金を担持した疎水性ゼオライトが表面に担持されており、それ以外の装置の構成は実施の形態3と同じなので省略する。
なお、ここでは酸化触媒として白金を担持した疎水性ゼオライトを用いたが、白金の代わりにパラジウム、ロジウムまたはルテニウムを用いてもよく、一種だけでなく複数を組み合わせてもよい。また、疎水性ゼオライトの代わりにシリカ、アルミナ、またはチタニアを用いてもよく、一種だけでなく複数を組み合わせてもよい。
次に、トルエンの蒸気を含む空気を浄化するシステムについて説明する。
トルエンの蒸気を含む空気は吸着用ファン7により吸着領域4の図面手前側から送風され、吸着材2の吸着作用によりトルエンは吸着除去され、吸着領域4の図面奥側から清浄空気が排出される。次に、吸着材2が回転(この場合は時計回りでも反時計回りでもよい)することによって、トルエンを吸着した部分が再生領域5に入り、ニクロムヒータ6により加熱されると白金の酸化作用により、トルエンは酸化分解される。分解されて無害な二酸化炭素と水になり再生用ファン8により送風され、熱交換器9を通る。トルエンが分解されて生成した二酸化炭素と水を含んだ空気は熱交換器9を通過するとき高温になっているため、その後の送風に用いられる空気に熱を与えて熱交換器9の外に排出される。
この構成により、トルエンの蒸気を含む空気は浄化されて排出され、吸着されたトルエンは加熱分解されて無害な二酸化炭素と水になり、熱交換器9を通り空気浄化装置の外へ排出される。
本発明の空気浄化装置および空気浄化方法は、複数の吸着材と、複数の加熱手段とを、空気の流れに対して直列かつ交互に配置することにより、ガス成分の1パス除去率が良く、かつ、吸着したガス成分を脱着または分解する温度まで加熱することができるので有用である。
実施の形態1および2における空気浄化装置を示す図 実施の形態3および4における空気浄化装置を示す図 従来例における空気浄化装置の図
符号の説明
1 枠体
2 吸着材
3 しきり
4 吸着領域
5 再生領域
6 ニクロムヒータ
7 吸着用ファン
8 再生用ファン
9 熱交換器
10 加熱領域
101 ハニカム構造体
102 加熱手段

Claims (18)

  1. ガス成分を含む空気を吸着材に通過させることにより、空気中からガス成分を除去し、空気を浄化する装置において、ガス成分を吸着するための複数の吸着材と、吸着材からガス成分を除去するために吸着材を加熱するための複数の加熱手段とを、配置することを特徴とする空気浄化装置。
  2. 複数の吸着材と、複数の加熱手段とを、ガス成分を含む空気の流れに対して直列かつ交互に配置することを特徴とする請求項1記載の空気浄化装置。
  3. 吸着材にガス成分を吸着させる吸着工程と、吸着材に吸着したガス成分を除去するための再生工程とを、吸着材が回転することにより交互に行うことを特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化装置。
  4. 吸着材が連続的に回転する、または所定時間経過したら所定角度回転することにより、吸着工程と、再生工程とを交互に行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気浄化装置。
  5. 再生工程が、加熱しながら通風することにより吸着材からガス成分を脱着させる脱着工程であることを特徴とする請求項3または4に記載の空気浄化装置。
  6. 再生工程が、吸着材に通風せずに加熱する加熱工程と、加熱せずに通風し蓄熱のみでガス成分を脱着する脱着工程と、からなることを特徴とする請求項3または4に記載の空気浄化装置。
  7. 再生工程が、吸着材に吸着されたガス成分を分解する分解工程であることを特徴とする請求項3または4に記載の空気浄化装置。
  8. 分解工程が、ガス成分の分解温度以上に吸着材を加熱することによりガス成分を分解する方法であることを特徴とする請求項7記載の空気浄化装置。
  9. 分解工程が、吸着材に担持したガス成分を分解することができる分解触媒の作用により、分解温度より低い温度でガス成分を分解する方法であることを特徴とする請求項7記載の空気浄化装置。
  10. 分解触媒が貴金属を含む触媒であることを特徴とする請求項9記載の空気浄化装置。
  11. 再生工程で発生した排熱を熱交換し、その熱交換して加熱された空気を再生工程で用いることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の空気浄化装置。
  12. 再生工程時の通風方向に対して、加熱手段が吸着材よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の空気浄化装置。
  13. 吸着材が、ガス成分を吸着することができる吸着剤を担持したハニカム状フィルタであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の空気浄化装置。
  14. 吸着材の材質が耐熱性を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の空気浄化装置。
  15. 吸着剤が多孔性無機酸化物であることを特徴とする請求項13記載の空気浄化装置。
  16. 多孔性無機酸化物がゼオライト、シリカ、アルミナ、またはチタニアから選ばれるいずれか一種を含むことを特徴とする請求項15記載の空気浄化装置。
  17. 加熱手段がヒータであることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の空気浄化装置。
  18. 請求項1乃至13のいずれかに記載の空気浄化装置を用いて、臭気物質または揮発性有機化合物から選ばれるいずれか一種を含むガス成分を浄化することを特徴とする空気浄化方法。
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