JP2003080029A - 排ガス浄化システムおよび排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化システムおよび排ガス浄化方法

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Satoshi Kurose
聡 黒瀬
Yasuyoshi Kato
泰良 加藤
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雅敏 藤澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機シリコン化合物含有排ガスに対し、より
長時間高い浄化率を維持することのできる、触媒燃焼式
排ガス浄化システムおよび排ガス浄化方法を提供する。 【解決手段】 排ガスG中の有害物質を酸化分解するた
めの触媒部4と、該触媒部4の前流側に設けた、該排ガ
ス中に含有される有機シリコン化合物を吸着するための
吸着材部2とを備えた排ガス浄化システムであって、該
吸着材部2の温度を、該吸着材部2に吸着された有機シ
リコン化合物を熱分解するのに充分な温度に加熱するた
めの加熱手段5を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場や化学プラン
トから排出される排ガスの排ガス浄化システムおよび排
ガス浄化方法に係り、特に有機シリコン化合物を含有し
た排ガス中の有害物質を触媒燃焼により浄化する排ガス
浄化システムおよび排ガス浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工場等からの排ガスには人体に悪影響を
及ぼす有機化合物や炭化水素を含む場合が多く、これら
を浄化するシステムが必要となる。特に揮発性有機化合
物(VOC)の排出規制を受けて、これを除去するシス
テムの需要が今後高まっていくものと予想される。
【0003】排ガス浄化方法には、有害物質を直接吸着
する方法と、触媒、バーナ等により燃焼して無害な物質
にする方法があり、排ガス中の有害物質の濃度や温度に
より使い分けられている。このうち触媒燃焼法は、30
0℃以下の低温から効率よく排ガス中の有害物質を酸化
することができ、低ランニングコストの浄化方法とし
て、広く使われている。
【0004】しかし、触媒燃焼法においては、ガス中に
有機シリコン化合物が含まれている場合は有機シリコン
が触媒に吸着し、排ガス分解性能が低下するという問題
がある。有機シリコン化合物に対して充分に優れた耐久
性を有する触媒の開発はなされていないのが現状であ
り、そこで触媒劣化防止のため、触媒前流に設置した吸
着材により有機シリコン化合物を吸着除去するという方
法が多用されている。
【0005】しかしながら、一般に吸着材による有機シ
リコン化合物の除去では、吸着材における吸着量が飽和
に達すると吸着材の定期的な交換または再生による吸着
物の除去が必要となり、浄化システムの必要性能を維持
するにはコスト高となるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の欠点を除き、有機シリコン化合物含有排ガス
に対し、より長時間高い浄化率を維持することのでき
る、触媒燃焼式排ガス浄化システムおよび排ガス浄化方
法を提供することである。さらに他の課題は、従来技術
における吸着材の交換、再生を不要または低減すること
により、コスト低減が可能な触媒燃焼式排ガス浄化シス
テムおよび排ガス浄化方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記課
題について鋭意検討した結果、有機シリコンの吸着によ
り劣化した触媒の高温処理による再生によって、該再生
処理回数の増加に伴い触媒活性が回復しなくなる一方、
比表面積および細孔容積が回復するとともに、有機シリ
コンの吸着量が増加することを見出し、上記課題を解決
するための手段である本発明に到達したものである。す
なわち、本願で特許請求される発明は以下のとおりであ
る。
【0008】(1)排ガス中の有害物質を酸化分解する
ための触媒部と、該触媒部の前流側に設けた、該排ガス
中に含有される有機シリコン化合物を吸着するための吸
着材部とを備えた排ガス浄化システムにおいて、該吸着
材部の温度を、該吸着材部に吸着された有機シリコン化
合物を熱分解するのに充分な温度に加熱するための加熱
手段を設けたことを特徴とする、排ガス浄化システム。
【0009】(2)前記排ガス浄化システムが、蓄熱部
および該蓄熱部の後流側に設けた前記触媒部とをそれぞ
れ二基ずつ備えた蓄熱式交番触媒燃焼方式によるもので
あって、前記吸着材部を該蓄熱部と該触媒部との間にそ
れぞれ一基、合計二基設けたことを特徴とする、(1)
の排ガス浄化システム。
【0010】(3)前記加熱手段が、排ガス浄化システ
ム内を搬送される排ガス中に、可燃成分を含有する物質
を添加するための可燃成分添加手段と、該可燃成分を燃
焼させるための燃焼手段とを含むものであることを特徴
とする、(1)または(2)の排ガス浄化システム。
【0011】(4)前記吸着材部が、チタニアまたはア
ルミナを主成分とするものであることを特徴とする、請
求項1ないし3のいずれかに記載の排ガス浄化システ
ム。
【0012】(5)(2)ないし(4)のいずれかの排
ガス浄化システムによる排ガス浄化方法であって、ガス
の流れる順路を、(I)一方の蓄熱部、(II)一方の吸
着材部、(III)一方の触媒部、(IV)他方の触媒部、
(V)他方の吸着材部、(VI)他方の蓄熱部の順とし、
該順路の前流側に位置する吸着材部を定期的にガスの流
れる順路の後流側に位置させることによって該二基の吸
着材部を加熱するために、定期的にガスの流れ方向を切
り替えることを特徴とする、排ガス浄化方法。
【0013】(6)前記吸着材部の温度を調節するため
に、前記ガスの流れ方向を切り替える過程におけるガス
流れ方向切り替え手段の、切り替え周期を制御すること
を特徴とする、(5)の排ガス浄化方法。
【0014】(7)前記加熱手段により吸着材部を40
0〜600℃まで加熱する工程を経ることを特徴とす
る、(5)または(6)の排ガス浄化方法。
【0015】本願発明者らの発見した、高温処理によ
る、触媒の比表面積および細孔容積の回復と、有機シリ
コン吸着量の増加は、触媒細孔内への凝縮により吸着し
た有機シリコンが高温処理により熱分解されてシリカS
iO2となり、シリカの物理的構造上に細孔が生成され
ることとなるため、触媒の比表面積と細孔容積が回復し
たものであると考えられる。つまり、比表面積および細
孔容積を回復する高温処理によってこれらの回復が可能
な限り、有機シリコンの吸着は可能であり、そのような
吸着を吸着材において可能ならしめたことにより、前記
従来技術における課題を解決することが可能となった。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
により詳細に説明する。図1は、本発明の排ガス浄化シ
ステムの概略構造を示す説明図である。図において本シ
ステムは、排ガス中の有害物質を酸化分解するための、
貴金属担持した燃焼触媒3および該触媒3を充填した触
媒層からなる触媒部4と、該触媒部4の前流側に設け
た、該排ガス中に含有される有機シリコン化合物を吸着
するための、吸着材1を充填した吸着塔からなる吸着材
部2と、該吸着材部2の温度を、該吸着材部2に吸着さ
れた有機シリコン化合物を熱分解するのに充分な温度に
加熱するための加熱手段5とから、主として構成され
る。
【0017】前記吸着材部2に充填される吸着材1は、
排ガス中の有機シリコン化合物を吸着除去することので
きる物質、たとえば、チタニアまたはアルミナを主成分
として構成される。
【0018】前記加熱手段5としては、たとえば、一時
的に吸着塔に設置した、定期的に昇温できる加熱器を用
いることができる。
【0019】図1において、VOCと有機シリコン化合
物を含有した排ガスは、まず前記吸着材1を充填した吸
着材部2に導かれ、ここでシリコン蒸気が吸着除去され
る。その後、シリコン蒸気が吸着除去された後の排ガス
は、前記触媒3を充填した触媒部4に導かれ、触媒燃焼
によりVOCが酸化分解され、排ガスは浄化される。該
吸着材部2において排ガス中から除去されたシリコン蒸
気は、該吸着材1の細孔に毛管凝縮する。細孔がシリコ
ン蒸気によりほとんど閉塞されると飽和吸着に達する
が、この時、吸着材部2を前記加熱器のような加熱手段
5によって400〜600℃に加熱させ、該吸着材1細
孔内のシリコン蒸気を酸化分解してシリカにすること
で、シリカの物理的構造上に細孔が生成されることとな
る。ここで再び排ガスを流すと、シリカに生成した細孔
に排ガス中のシリコン蒸気が凝縮し、除去される。
【0020】このように、該吸着材1が飽和吸着に近づ
いた時点で該吸着材部2を該加熱手段5により加熱し、
シリコン蒸気をシリカに酸化分解することによって、該
吸着材の吸着量を回復させることができる。
【0021】前記昇温手段5により前記吸着材部2を昇
温させる際の温度は、有機シリコン化合物が酸化分解す
る温度である400℃以上が望ましい。一方、600℃
を超える高温では、前記吸着材1の比表面積の減少によ
り吸着量が低下するため、昇温は600℃以下とするこ
とが望ましい。したがって、該加熱手段5による該吸着
材部2の加熱は、400〜600℃を最終温度として行
うことが望ましく、より好ましくは500℃程度(45
0〜550℃)である。
【0022】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1 チタニアと水を混練してペースト状にし、直径約2mm
の棒状に押し出し成形した。これを12時間風乾した
後、120℃で2時間乾燥し、500℃で2時間焼成し
た後、10〜20メッシュに粉砕して、粒状のチタニア
を得た。
【0023】上記のチタニアを約1g秤量して蒸発皿に
乗せ、所定量のシリコンオイルを注入したるつぼ内に該
蒸発皿を入れて密封し、300℃での加熱を10時間保
持した。該蒸発皿をるつぼから取り出し、500℃での
加熱を2時間保持した後、チタニアのシリコン吸着量を
測定した。同じ加熱−測定操作を繰り返し計4回行い、
シリコン吸着量の変化をみた。
【0024】比較例1 実施例1において、500℃での加熱を行わず、チタニ
アを取り出した後、直ちにシリコン吸着量を測定した。
【0025】実施例2 実施例1におけるチタニアをアルミナとした以外は実施
例1と同じ条件で、同様の試験を行った。
【0026】比較例2 実施例2において、500℃での加熱を行わず、チタニ
アを取り出した後、直ちにシリコン吸着量を測定した。
【0027】
【表1】
【0028】表1は実施例1、2および比較例1、2に
おける、各測定回ごとの吸着量測定結果を示したもので
ある。シリコンオイルのシリコン蒸気を吸着したチタニ
アまたはアルミナのいずれも、500℃での加熱を行う
ことにより、吸着回数が増えても吸着量は特に低下しな
かった。すなわち吸着材を加熱することにより吸着量が
回復することが明らかとなった。
【0029】図2は、蓄熱部および該蓄熱部の後流側に
設けた触媒部とをそれぞれ二基ずつ備えた蓄熱式交番触
媒燃焼方式による排ガス浄化システムに適用した場合に
おける、本発明の排ガス浄化システムの実施例を示す説
明図である。図において本システムは、一の蓄熱部17
および該蓄熱部17の後流側に設けた一の触媒部13
と、他の蓄熱部27および該蓄熱部27の後流側に設け
た他の触媒部23と、該一の蓄熱部17と該一の触媒部
13との間に設けた一の吸着材部11と、該他の蓄熱部
27と該他の触媒部23との間に設けた他の吸着材部2
1とから、主として構成される。
【0030】前記蓄熱部17および27の前流側には蓄
熱式交番触媒燃焼方式において排ガスの流れる方向を切
り替えるためのガス流れ方向切り替え手段である分配弁
16が設けられる。
【0031】前記触媒部13と23の間には、排ガス浄
化システム内を搬送される排ガス中に、可燃成分を含有
する物質を添加するための可燃成分添加手段18と、該
可燃成分を燃焼させるための燃焼手段(図示せず)が設
けられる。
【0032】図2において、VOCと有機シリコン化合
物を含有した排ガスは、まず前記分配弁16に導かれ、
排ガスの流れる方向は、該分配弁16により、定期的に
前記一の蓄熱部17の方向GRまたは前記他の蓄熱部2
7の方向GLのいずれかに切り替えられる。排ガスの流
れる方向が該GR方向に切り替えられた場合は、排ガス
は蓄熱部17を通り、前記一の吸着材部11によって排
ガス中のシリコン蒸気が吸着除去される。シリコン蒸気
が除去された後の排ガスは前記一の触媒部13、次いで
前記他の触媒部23に導かれ、燃焼触媒により排ガス中
のVOCが酸化分解され、浄化された排ガスは前記他の
吸着材部21、前記他の蓄熱部27を通り、該分配弁1
6を通って外部に排出される。
【0033】このとき、該他の吸着材部21と該他の蓄
熱部27は、排ガスの触媒燃焼により高温となった燃焼
ガスにより加熱される。これにより、該他の吸着材部2
1の吸着材の細孔に毛管凝縮していたシリコン蒸気を酸
化分解させてシリカにするための加熱がなされ、一方該
他の蓄熱部27には、排ガスの燃焼による燃焼ガスの熱
が蓄熱される。
【0034】該他の吸着材部21の吸着材の細孔がシリ
コンにより閉塞し該吸着材が飽和吸着に近づいた時点
で、前記可燃成分添加手段18により可燃成分が搬送さ
れる排ガス中に添加され、前記図示しない燃焼手段によ
り該可燃成分が燃焼される。該可燃成分の燃焼により高
温となった燃焼ガスと、前記他の蓄熱部27に蓄熱され
た熱により、該他の吸着材部21は400〜600℃に
昇温させられる。これにより、該吸着材の吸着量を回復
させることができる。
【0035】排ガスの流れる方向が前記GL方向に切り
替えられた場合は、前記GR方向に切り替えられた場合
と同様の作用により、前記吸着材部11の吸着材の吸着
量を回復させることができる。
【0036】本実施例のシステムによれば、排ガスの流
れる方向が前記R方向、L方向のいずれの場合も、排ガ
スの流れる順路は、一方の蓄熱部→一方の吸着材部→一
方の触媒部→他方の触媒部→他方の吸着材部→他方の蓄
熱部となる。そして、定期的にガスの流れ方向を切り替
えることにより、該順路の前流側に位置する該一方の吸
着材部を定期的にガスの流れる順路の後流側に位置させ
ることができるため、熱の有効利用を図ることができ
る。
【0037】また、排ガス流れ方向切り替え手段である
前記分配弁16に対して、切り替え周期を制御する過程
を経ることにより、切り替え速度を変化させることがで
きる。これにより前記吸着材部11、21の温度を制御
することができる。
【0038】本実施例のシステムでは、吸着材を加熱す
るために必要な熱量を排ガスの触媒燃焼による燃焼ガス
の熱より補っている。そしてそのために必要な操作は、
可燃成分の添加と分配弁の切り替え制御のみであり、加
熱手段として加熱器の増設を行う必要がないため、ラン
ニングコストおよび設備費を大きく削減することができ
る。
【0039】図3は、実施例3において蓄熱部の代わり
に熱交換器を用いた場合の本発明の排ガス浄化システム
の概略構造を示す説明図である。図において本システム
は、一の熱交換器部37および該熱交換器部37の後流
側に設けた一の触媒部33と、他の熱交換器部47およ
び該熱交換器部47の後流側に設けた一の触媒部43
と、該一の熱交換器部37と該一の触媒部33との間に
設けた一の吸着材部31と、該他の熱交換器部47と該
他の触媒部43との間に設けた他の吸着材部41とか
ら、主として構成される。また、前記熱交換器部37お
よび47の前流側には排ガスの流れる方向を切り替える
ためのガス流れ方向切り替え手段である分配弁36が設
けられる。
【0040】図3において、VOCと有機シリコン化合
物を含有した排ガスは、まず前記分配弁36に導かれ、
排ガスの流れる方向は、該分配弁36により、定期的に
前記一の熱交換器部37の方向GR’または前記他の熱
交換器部47の方向GL’のいずれかに切り替えられ
る。排ガスの流れる方向が該GR’方向に切り替えられ
た場合は、排ガスは該一の熱交換器部37を通り熱回収
されて、前記一の吸着材部31によって排ガス中のシリ
コン蒸気が吸着除去される。シリコン蒸気が除去された
後の排ガスは、前記一の吸着材部31と前記一の触媒部
33の間に設けられた図示しないバーナ等の加熱手段に
より加熱され、次いで前記一の触媒部33および前記他
の触媒部43に導かれ、燃焼触媒により排ガス中のVO
Cが酸化分解され、浄化された高温の燃焼ガスは前記他
の吸着材部41を昇温させ、前記他の熱交換器部47を
通る際に該他の熱交換器部47により熱回収され、該分
配弁36を通って外部に排出される。
【0041】さらに、定期的に前記バーナ等の加熱手段
の出力を増加させて吸着材の温度が400〜600℃に
なるようにすることで、実施例3と同様に吸着材の吸着
量を回復させることができる。この場合、該バーナ等は
前記吸着材部31、41の前流側に設けてもよいが、加
熱する温度が高すぎると吸着材への吸着量が減少するた
め、設ける位置は吸着材部と触媒部の間が望ましい。
【0042】排ガスの流れる方向が前記GL’方向に切
り替えられた場合は、前記GR’方向に切り替えられた
場合と同様の作用により、前記吸着材部31の吸着材の
吸着量を回復させることができる。
【0043】また、排ガス流れ方向切り替え手段である
前記分配弁36に対して、切り替え周期を制御する過程
を経ることにより、切り替え速度を変化させることがで
きる。これにより前記吸着材部31、41の温度を制御
することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項記載の発明によれば、有機シリコ
ン化合物含有排ガスに対し、より長時間高い浄化率を維
持する触媒燃焼式排ガス浄化システムを提供することが
できる。さらに、従来技術の問題点である吸着材の交
換、再生が不要または低減されるので、コスト低減が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排ガス浄化システムの概略構造を示す
説明図。
【図2】本発明の排ガス浄化システムの他の実施例を示
す説明図。
【図3】本発明の排ガス浄化システムのさらに他の実施
例を示す説明図。
【符号の説明】
1…吸着材、2…吸収剤部、3…触媒、4…触媒部、5
…加熱手段、11、21、31、41…吸着材部、1
3、23、33、43…触媒部、16、36…分配弁、
17、27…蓄熱部、18…可燃成分添加手段、37、
47…熱交換器、G、GR、GL、GR’、GL’…ガ
スの流れ方向、H…加熱方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 7/06 B01D 53/34 ZAB 102 53/36 G (72)発明者 藤澤 雅敏 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 Fターム(参考) 3K078 AA05 BA17 CA22 DA22 4D002 AA26 AC07 BA04 BA05 CA07 CA13 CA20 DA11 DA21 DA46 DA70 EA02 EA07 GA01 GA03 GB11 GB20 HA08 4D048 AA17 AB01 AB03 BA03X BA07X BA13X BA41X BB01 CC25 CC32 CC52 CC61 CD01 CD08 DA01 DA03 DA20 EA04 4G066 AA20B AA23B BA36 CA56 DA02 FA03 FA22 FA27 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の有害物質を酸化分解するため
    の触媒部と、該触媒部の前流側に設けた、該排ガス中に
    含有される有機シリコン化合物を吸着するための吸着材
    部とを備えた排ガス浄化システムにおいて、該吸着材部
    の温度を、該吸着材部に吸着された有機シリコン化合物
    を熱分解するのに充分な温度に加熱するための加熱手段
    を設けたことを特徴とする、排ガス浄化システム。
  2. 【請求項2】 前記排ガス浄化システムが、蓄熱部およ
    び該蓄熱部の後流側に設けた前記触媒部とをそれぞれ二
    基ずつ備えた蓄熱式交番触媒燃焼方式によるものであっ
    て、前記吸着材部を該蓄熱部と該触媒部との間にそれぞ
    れ一基、合計二基設けたことを特徴とする、請求項1記
    載の排ガス浄化システム。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段が、排ガス浄化システム内
    を搬送される排ガス中に、可燃成分を含有する物質を添
    加するための可燃成分添加手段と、該可燃成分を燃焼さ
    せるための燃焼手段とを含むものであることを特徴とす
    る、請求項1または2記載の排ガス浄化システム。
  4. 【請求項4】 前記吸着材部が、チタニアまたはアルミ
    ナを主成分とするものであることを特徴とする、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の排ガス浄化システム。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の排
    ガス浄化システムによる排ガス浄化方法であって、ガス
    の流れる順路を、(I)一方の蓄熱部、(II)一方の吸
    着材部、(III)一方の触媒部、(IV)他方の触媒部、
    (V)他方の吸着材部、(VI)他方の蓄熱部の順とし、
    該順路の前流側に位置する吸着材部を定期的にガスの流
    れる順路の後流側に位置させることによって該二基の吸
    着材部を加熱するために、定期的にガスの流れ方向を切
    り替えることを特徴とする、排ガス浄化方法。
  6. 【請求項6】 前記吸着材部の温度を調節するために、
    前記ガスの流れ方向を切り替える過程におけるガス流れ
    方向切り替え手段の、切り替え周期を制御することを特
    徴とする、請求項5記載の排ガス浄化方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段により吸着材部を400〜
    600℃まで加熱する工程を経ることを特徴とする、請
    求項5または6記載の排ガス浄化方法。
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