JP2000103867A - 熱可塑性高分子成形体 - Google Patents

熱可塑性高分子成形体

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JP2000103867A
JP2000103867A JP10274858A JP27485898A JP2000103867A JP 2000103867 A JP2000103867 A JP 2000103867A JP 10274858 A JP10274858 A JP 10274858A JP 27485898 A JP27485898 A JP 27485898A JP 2000103867 A JP2000103867 A JP 2000103867A
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crystalline polymer
liquid crystal
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Michiyuki Kyotani
陸征 京谷
Pujaschi Wiwiku
プジャスチィ ウィウィク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶性高分子を含む三成分高分子ブレンドの
押出し成形体を提供する。 【解決手段】 ポリエステル系液晶性高分子とポリエス
テル系非液晶性高分子とポリアミド系非液晶性高分子か
らなる溶融混合物の押出成形体であって、該ポリアミド
系非液晶性高分子はマトリックス相を形成し、該ポリエ
ステル系液晶性高分子と該ポリエステル系非液晶性高分
子は分散相を形成し、該ポリエステル系液晶性高分子は
該ポリエステル系非液晶性高分子によって包囲されてい
ることを特徴とする熱可塑性高分子成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3種の熱可塑性高
分子からなる押出し成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】少なくとも2種の熱可塑性高分子を混合
することによって、相互の高分子の持つ欠点が改善され
たブレンド体を得ることは知られている。しかしなが
ら、従来のブレンド体はいずれも非液晶性高分子のブレ
ンド体であって、液晶性高分子を含むブレンド体は非常
に少なく、また、通常の液晶性ブレンド体では、液晶性
高分子/非液晶性高分子の2種の高分子のブレンドであ
り、液晶性高分子の高配向性を生かすためには、ブレン
ド相手の非液晶性高分子が限定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は液晶性高分子
を含む三成分高分子ブレンドの押出し成形体を提供する
ことをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリエ
ステル系液晶性高分子とポリエステル系非液晶性高分子
とポリアミド系非液晶性高分子からなる溶融混合物の押
出成形体であって、該ポリアミド系非液晶性高分子はマ
トリックス相を形成し、該ポリエステル系液晶性高分子
と該ポリエステル系非液晶性高分子は分散相を形成し、
該ポリエステル系液晶性高分子は該ポリエステル系非液
晶性高分子によって包囲されていることを特徴とする熱
可塑性高分子成形体が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、ブレンド素材として
ポリエステル系液晶性高分子(A)を用いるが、このよ
うな高分子は従来良く知られており、例えば、エコノー
ル(住友化学)、ベクトラ(VECTRA)(ポリプラ
スチック)、ロッドラン(ユニチカ)等が挙げられる。
本発明では、そのブレンド素材としてポリエステル系非
液晶性高分子Bを用いるが、このような高分子は従来良
く知られており、例えば、ポリエチレンテレフタレート
(PET)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられ
る。本発明では、そのブレンド素材としてポリアミド系
非液晶性高分子Cを用いるが、このような高分子は従来
良く知られており、例えば、ポリ(メタキシレンアジパ
ミド)や、各種ナイロン(ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン46、ナイロン12)等が挙げられる。
【0006】本発明の押出し成形体(ブレンド体)を得
るには、前記3者の高分子A、B、Cを溶融混合し、押
出機の先端ダイスから押出し成形する。成形体の形状は
特に制約されず、繊維、ストランド、シート等の各種の
形状であることができる。前記押出し成形体を得る場
合、そのポリエステル系液晶性高分子のAの配合量は、
三者の高分子A、B、Cの合計量に対する重量比率
〔[A]/([A]+[B]+[C])〕で、5〜50
重量%、好ましくは5〜30重量%である。また、高分
子Bと高分子Cとの重量比率([B]/[C])は、4
0/60〜60/40、好ましくは45/55〜55/
45の範囲である。
【0007】本発明で用いる高分子A、B及びC相互の
融点の関係を示すと、ポリエステル系液晶性高分子Aの
融点が高く、ポリエステル系非液晶性高分子Bとポリア
ミド系非液晶性高分子Cの融点が低い。高分子Aと高分
子B及びCとの融点の差は、10〜90℃、好ましくは
20〜40℃程度である。
【0008】本発明により得られる押出し成形体は、高
分子Cからなるマトリックス相(連続相)中に高分子A
及び高分子Bが分散した状態で存在する。そして、高分
子Aと高分子Bの両者は、高分子Aが高分子Bで包囲さ
れた構造、即ち、高分子Aが芯部となり、高分子Bがそ
の周囲部(鞘部)となる芯鞘構造のフィブリルを形成す
る。この場合、芯部を形成する高分子Aの形状は円柱状
ないしフイブリル状であり、その太さ(径)は5μm以
下である。それを包囲する高分子Bの鞘部の厚さは1〜
5μm程度である。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0010】実施例1 高分子材料としては、以下に示す3種のものを用いた。 (1)高分子A ポリエステル系液晶性高分子(融点:約280℃) (2)高分子B ポリエチレンテレフタレート(融点:約250℃) (3)高分子C ポリ(メタキシレンジアミン)(融点:約240℃) 前記高分子A20重量部、高分子B40重量部及び高分
子C40重量部を約290℃(280〜300℃の範
囲)で混練機を用いて溶融混合し、約300℃(290
〜310℃の範囲)でダイスから太さ1mmのストラン
ド状に押出した。この押出し成形体において、そのマト
リックス相は高分子Cからなり、高分子Aと高分子Bと
は分散相を形成し、その高分子Aは高分子Bで包囲され
ている構造を有することが確認された。
【0011】
【発明の効果】本発明による高分子成形体は、力学的性
質や熱的性質にすぐれた液晶性高分子を含有し、すぐれ
た機械的及び熱的物性を有し、シート状、繊維状、スト
ランド状等の形状で各種の用途に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 77:00 C08L 67:02 77:00 Fターム(参考) 4F071 AA45 AA46 AA48 AA54 AA55 AF12 BA01 BB06 BC01 4F207 AA24 AA29 AC07 AG01 AG14 KA01 KA17 4J002 CF06W CF16X CF18X CL01Y CL03Y

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系液晶性高分子とポリエス
    テル系非液晶性高分子とポリアミド系非液晶性高分子か
    らなる溶融混合物の押出成形体であって、該ポリアミド
    系非液晶性高分子はマトリックス相を形成し、該ポリエ
    ステル系液晶性高分子と該ポリエステル系非液晶性高分
    子は分散相を形成し、該ポリエステル系液晶性高分子は
    該ポリエステル系非液晶性高分子によって包囲されてい
    ることを特徴とする熱可塑性高分子成形体。
  2. 【請求項2】 該ポリエステル系液晶性高分子の含有量
    [A]と該ポリエステル系非液晶性高分子の含有量
    [B]と該ポリアミド系非液晶性高分子の含有量[C]
    の合計量に対する該ポリエステル系液晶性高分子の含有
    量[A]の割合〔[A]/([A]+[B]+
    [C])〕が5〜50重量%であり、該ポリエステル系
    非液晶性高分子の含有量[B]と該ポリアミド系非液晶
    性高分子の含有量[C]との重量比([B]/[C])
    が40/60〜60/40の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1の熱可塑性高分子成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008010259A1 (en) 2006-07-18 2008-01-24 Asahi Kasei Chemicals Corporation Polyamide composition
US20080253411A1 (en) * 2004-04-16 2008-10-16 D.K. And E.L. Mc Phail Enterprises Pty Ltd. Optically Active Matrix with Void Structures

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