JP2000103231A - 自動車のドアトリム構造 - Google Patents

自動車のドアトリム構造

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JP2000103231A
JP2000103231A JP10277083A JP27708398A JP2000103231A JP 2000103231 A JP2000103231 A JP 2000103231A JP 10277083 A JP10277083 A JP 10277083A JP 27708398 A JP27708398 A JP 27708398A JP 2000103231 A JP2000103231 A JP 2000103231A
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JP
Japan
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door trim
door
occupant
groove
automobile
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Pending
Application number
JP10277083A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsumura
憲司 津村
Toshiharu Nagai
俊治 永井
Haruo Fujita
春男 藤田
Yoshizumi Ishii
義純 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内スペース、コスト及び意匠に大きな制
約を与えることなく、側面衝突時の乗員の胸部の保護を
図れる自動車のドアトリム構造を提供する。 【解決手段】 自動車のドア1の車室内側に配設される
ドアトリム2の内面にオーナメント3を張設するととも
にその周縁をドアトリム2に形成した断面略コ字状のき
め込み溝4内に押し込んで接着してなるドアトリム構造
において、きめ込み溝4のドアトリム2裏面側の適所に
Vノッチ9、10等からなる薄肉部8a、8bを形成
し、衝撃荷重が作用したときにこの薄肉部8a、8bで
容易に屈折して乗員を保護するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のドアトリム
構造に関し、特にドアトリムの断面剛性を小さくして側
面衝突時の乗員の胸部の保護を図った自動車のドアトリ
ム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ドアは、鋼板製のアウタ
パネル及びインナパネルと、車室内装材のドアトリムに
て構成され、さらにそのドアトリムの表面(内面)の適
所に、オーナメント(装飾布等)を張設したものが知ら
れている。このオーナメントを有するドアトリムにおい
ては、例えば実開昭64−40722号公報に従来例と
して開示されているように、ドアトリムに断面略コ字状
のきめ込み溝を形成し、オーナメントの周縁をこのきめ
込み溝内に押し込んで接着されている。
【0003】この種のドアトリムの一例を図5を参照し
て説明する。図5において、11はフロントドア、12
はそのインナパネル、13はその車室内側に配設された
ドアトリムであり、ドアトリム13の内面の適当な範囲
にオーナメント14が張設されている。ドアトリム13
には、オーナメント14の配設範囲の周縁に沿って断面
略コ字状のきめ込み溝15が形成され、オーナメント1
4の周縁がこのきめ込み溝15内に押し込んだ状態で接
着材にて接着されている。16はドアガラス、17はド
アトリム13の上端に装着されたドアガラス16との間
のシール材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
はフロントドア11に障害物が側面衝突すると、ドアト
リム13のきめ込み溝15が乗員の胸部に当たる部位に
位置していた場合、きめ込み溝15の部分は断面剛性が
大きいため、乗員の胸部に当たって傷害を与える恐れが
あり、それに対する解消策には次のような問題点があっ
た。
【0005】即ち、ドアトリム13がクラッシュするた
めの空間を確保した場合には、大きな空間が必要となっ
てその結果車室内幅が狭くなるという問題があり、また
はドアトリムの裏面に衝撃吸収用パッドを組み付けた場
合には、大幅にコスト高になるという問題があり、また
はきめ込み溝を廃止してドアトリムの上端までオーナメ
ントで覆った構造にした場合には、意匠面の自由度が低
下するとともにオーナメントのサイズが大きくなる分コ
スト高になるという問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、車室
内スペース、コスト及び意匠に大きな制約を与えること
なく、側面衝突時の乗員の胸部の保護を図れる自動車の
ドアトリム構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車のドアト
リム構造は、自動車のドアの車室内側に配設されるドア
トリムの内面にオーナメントを張設するとともにその周
縁をドアトリムに形成した断面略コ字状のきめ込み溝内
に押し込んで接着してなるドアトリム構造において、き
め込み溝のドアトリム裏面側の適所に薄肉部を形成した
ものであり、側面衝突時にドアトリムのきめ込み溝の部
分に衝撃荷重が作用して乗員に胸部に当たる場合には、
きめ込み溝の薄肉部で断面剛性が低下しているために容
易に屈折して乗員に対する負荷荷重が低下して乗員の胸
部の保護を図ることができる。なお、薄肉部は1箇所だ
け設けてもよいが、2箇所又はそれ以上設けることによ
りその効果は格段に大きくなる。
【0008】また、薄肉部を、少なくともきめ込み溝の
底壁裏面にこれを横断する方向に形成したVノッチにて
構成すると、ドアトリムに衝撃荷重が作用したときにV
ノッチへの荷重集中によってきめ込み溝がこのVノッチ
部で円滑に屈折し、確実かつ効果的に乗員の胸部の保護
を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図4を参照して説明する。
【0010】図1、図2において、1は車体サイドのフ
ロントドアで、鋼板製のアウタパネル及びインナパネル
(図示せず)と、その内側のポリプロピレン樹脂製のド
アトリム2にて構成されている。ドアトリム2の内面下
部には、側面衝突時の衝撃荷重を吸収するための衝撃吸
収体を内蔵させるために車室内側に膨出する膨出部2a
が形成され、その前部にはスピーカ2bが配設されてい
る。ドアトリム2の内面上部には、二点鎖線で示したよ
うな適当な範囲にオーナメント3が張設されている。こ
のオーナメント3はその周縁をドアトリム2に形成され
たきめ込み溝4に押し込んで接着することによって周縁
処理が成されている。なお、きめ込み溝4のドアトリム
2の上辺に近い平行部の後部は、図1に仮想線で示すよ
うに、乗員Mの胸部に対応位置している。
【0011】ドアトリム2のきめ込み溝4は、図3に示
すように、ドアトリム2の表面(車室内側面)から裏面
側に突出成形された断面略コ字状の溝条にて構成され、
このきめ込み溝4内に接着材(図示せず)を塗布してお
いて、オーナメント3の周縁を押し込むことにより、オ
ーナメント3の周縁がきめ込み溝4内に隠された状態で
固着され、オーナメント3の周縁が見栄え良く処理され
ている。図3において、5はドア1のインナパネル、6
はドアガラス、7はドアトリム2上端に装着されたドア
ガラス6のシール材である。
【0012】きめ込み溝4には、図1、図2に示すよう
に乗員Mの胸部の側方箇所において前後に適当間隔あけ
て2箇所の位置に、ドアトリム2の裏面側に薄肉部8
a、8bが形成されている。この薄肉部8a、8bは、
本実施形態においては、図3及び図4(a)に示すよう
に、きめ込み溝4の底壁4aの裏面にきめ込み溝4を横
断する方向に形成された頂角90°のVノッチ9と、き
め込み溝の下壁4bとドアトリム2の壁面との間の接続
湾曲部4cの裏面にVノッチ9の延長のように形成され
た同じく頂角90°のVノッチ10にて構成されてい
る。図4(b)、(c)に示すように、Vノッチ9は幅
広で深く、Vノッチ10はそれより幅狭で浅く形成され
ている。
【0013】以上の構成においては、側面衝突時にドア
トリム2に衝撃荷重が作用し、全体として断面剛性の高
いきめ込み溝4の部分が乗員Mに胸部に当たった場合
に、きめ込み溝4に形成した薄肉部8a、8bで断面剛
性が低下しているために、乗員Mの胸部の前後できめ込
み溝4が容易に屈折し、そのため乗員Mに対する負荷荷
重が低下して乗員Mの胸部が確実に保護される。
【0014】特に、本実施形態では薄肉部8a、8b
を、きめ込み溝4の底壁4a裏面にこれを横断する方向
に形成したVノッチ9、及びドアトリム2の壁面との接
続湾曲部4cに形成したVノッチ10にて構成している
ので、ドアトリム2に衝撃荷重が作用したときにこれら
Vノッチ9、10に対する荷重集中によってきめ込み溝
4が円滑に屈折し、効果的に乗員Mの胸部の保護を図る
ことができる。
【0015】かくして、本実施形態によればドアトリム
2のクラッシャブルゾーンを最小限に抑えることができ
て車室内幅を確保でき、またドアトリム2の裏面側に衝
撃吸収パッドを設けることによるコストアップも防ぐこ
とができ、またオーナメント3を自由に配設できて意匠
の自由度が広がるとともにオーナメント3のサイズを小
さくできてコスト低減も図ることができる。
【0016】なお、以上の説明ではフロントドアの場合
について説明したが、リアドアの場合にも同様の作用を
奏することはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明の自動車のドアトリム構造によれ
ば、以上のようにオーナメントの周縁をドアトリムに形
成した断面略コ字状のきめ込み溝内に押し込んで接着し
てなるドアトリム構造において、きめ込み溝のドアトリ
ム裏面側の適所に薄肉部を形成したので、側面衝突時に
ドアトリムに衝撃荷重が作用してきめ込み溝の部分が乗
員の胸部に当たった場合に、きめ込み溝の薄肉部で断面
剛性が低下しているために容易に屈折して乗員に対する
負荷荷重が低下して乗員の胸部の保護を図ることがで
き、従ってドアトリムのクラッシャブルゾーンを最小限
に抑えることができて車室内幅を確保でき、また衝撃吸
収パッドを設けることによるコストアップも防ぐことが
でき、また意匠の自由度が広がるとともにオーナメント
のサイズを小さくできてコスト低減も図ることができ
る。
【0018】また、薄肉部を、少なくともきめ込み溝の
底壁裏面にこれを横断する方向に形成したVノッチにて
構成すると、ドアトリムに衝撃荷重が作用したときにV
ノッチへの荷重集中によってきめ込み溝がこのVノッチ
部で円滑に屈折し、確実かつ効果的に乗員の胸部の保護
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるドアトリムの正面
図である。
【図2】図1の部分拡大正面図である。
【図3】同実施形態におけるドアトリムの要部を示し、
(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A矢視図であ
る。
【図4】同実施形態における薄肉部の詳細を示し、
(a)はドアトリムの裏面側から見た斜視図、(b)は
(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図
である。
【図5】従来例の自動車のドアトリム構造の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 フロントドア 2 ドアトリム 3 オーナメント 4 きめ込み溝 8a、8b 薄肉部 9 Vノッチ 10 Vノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 春男 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 石井 義純 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BA07 BB08 BC01 BD03 BE03 BE09 BE15 BE17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアの車室内側に配設されるド
    アトリムの内面にオーナメントを張設するとともにその
    周縁をドアトリムに形成した断面略コ字状のきめ込み溝
    内に押し込んで接着してなるドアトリム構造において、
    きめ込み溝のドアトリム裏面側の適所に薄肉部を形成し
    たことを特徴とする自動車のドアトリム構造。
  2. 【請求項2】 薄肉部を、少なくともきめ込み溝の底壁
    裏面にこれを横断する方向に形成したVノッチにて構成
    したことを特徴する請求項1記載の自動車のドアトリム
    構造。
JP10277083A 1998-09-30 1998-09-30 自動車のドアトリム構造 Pending JP2000103231A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008132825A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Toyota Boshoku Corp 車両の内装材
JP2009062019A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Honda Motor Co Ltd 車両用ドアのドアライニング
JP2016094127A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 三菱自動車工業株式会社 車両の乗員保護構造

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