JP2000102192A - 独立型太陽光発電システム - Google Patents

独立型太陽光発電システム

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JP2000102192A
JP2000102192A JP26915198A JP26915198A JP2000102192A JP 2000102192 A JP2000102192 A JP 2000102192A JP 26915198 A JP26915198 A JP 26915198A JP 26915198 A JP26915198 A JP 26915198A JP 2000102192 A JP2000102192 A JP 2000102192A
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JP26915198A
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Kazuya Akiyama
一也 秋山
Yosuke Nozaki
洋介 野崎
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電手段の長寿命化及び放電容量の確保を
行なうとともに、余剰電力の有効利用を図ることができ
る独立型太陽光発電システムを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 太陽光発電手段と、当該発電電力を蓄
積電力として貯える蓄電手段と、発電電力及び/又は蓄
積電力を消費する負荷と、電力配分を制御する制御手段
より構成され、発電電力量により蓄電手段への充電及び
負荷への給電・蓄積電力から負荷への給電を行なう独立
型太陽光発電システムにおいて、(ア) 蓄電手段の温度を
調節する温調手段を備え、(イ) 発電電力が消費電力と蓄
電手段への充電を行なう充電電力の和より多い場合に
は、その差分の余剰電力を、発電電力が負荷での消費電
力より多く、かつ充電電力を必要としない場合には、そ
の差分の余剰電力を、温調手段を作動させるために使用
することを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電手段で
発生した電力を負荷などに供給する独立型太陽光発電シ
ステムに関し、殊にシステムの性能維持を図ると共に発
生した電力を有効に活用することができる独立型太陽光
発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の独立型太陽光発電システムBのブ
ロック構成図を第7図に示すが、太陽光を受けて太陽電
池のような太陽光発電手段1により発生した発電電力
は、逆流阻止ダイオード7-1及び7-2を介して負荷3
(電力変換装置)に供給される。また、発電電力は、逆
流阻止ダイオード7-1及び充電器21を介して、蓄電池
よりなる蓄電手段20に供給され蓄積電力として貯えら
れる。曇りや夜間など、発電電力が負荷3の要求する消
費電力を下回る場合には、蓄積電力が、蓄電手段20か
ら逆流阻止ダイオード7-3を介して負荷3に供給され、
消費電力を満たすことになる。この構成を用いることに
より、太陽光発電手段1の発電電力が不足した場合に
も、負荷3に安定的に電力を供給する事が可能となり、
信頼性の高い独立型太陽光発電システムBを構築するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、独立型
太陽光発電システムでは、夜間もしくは長期の天候不順
の場合にも負荷3に安定した電力を供給するために、負
荷3での消費電力に比べ、太陽光発電手段1の定格発電
容量(発電電力)が格段に大きく設計してある。そのた
め、晴天の日には、太陽光発電手段1の発電電力が蓄電
手段20の充電に必要な電力(充電電力)及び負荷3へ
の供給に必要な消費電力を大きく上回り、余剰電力が発
生する。また、晴天の日が連続する場合などは、蓄電手
段20の蓄電容量が一杯となっており、充電電力が不要
になるため、さらに余剰電力が生じることになる。しか
し、従来の独立型太陽光発電システムBにおいては、こ
の余剰電力を有効に利用することができないため、シス
テム全体としては非効率的になるという問題点があっ
た。
【0004】また、蓄電手段20は屋外に設置されるこ
とが多く、夏期及び晴天の日などには蓄電手段20の温
度が上昇し、この温度上昇により図4に示す蓄電手段の
温度と寿命の関係から明らかなように、蓄電手段20の
寿命が短くなるという問題が生じる。一方、冬期には蓄
電手段20の温度が低下するため、この温度低下により
図5に示す蓄電手段の温度別放電特性の関係から明らか
なように、蓄電手段20に十分な放電容量を確保するこ
とが困難になり、システムの信頼性の低下を引き起こす
という問題も生じる。なお、図4及び図5の蓄電手段
(蓄電池)は、鉛畜電池を意味する。
【0005】本発明は、上記したような従来の問題点に
鑑みてなされたものであり、蓄電手段の長寿命化及び放
電容量の確保を行なうと共に、余剰電力の有効利用を図
ることができる独立型太陽光発電システムを提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明は、a太陽光により発電する太陽光発電手段
と、b前記発電電力を蓄積電力として貯え保持する蓄電
手段と、c前記発電電力及び/又は前記蓄積電力を消費
する負荷と、d前記蓄電手段及び前記負荷への電力配分
を制御する制御手段より構成され、前記発電電力が、前
記負荷での消費電力より多い場合には、前記発電電力を
もって前記蓄電手段への充電及び前記負荷への給電を行
ない、前記発電電力が、前記消費電力より少ない場合に
は、前記発電電力及び前記蓄積電力の双方をもって前記
負荷への給電を行ない、前記発電電力が無い場合には、
前記蓄積電力のみをもって前記負荷への給電を行なう独
立型太陽光発電システムにおいて、(ア) 前記蓄電手段の
温度を調節する温調手段を備え、(イ) 前記発電電力が前
記消費電力と前記蓄電手段への充電を行なう充電電力の
和より多い場合には、その差分の余剰電力を、前記発電
電力が前記負荷での前記消費電力より多く、かつ前記蓄
電手段への前記充電電力を必要としない場合には、その
差分の余剰電力を、前記温調手段を作動させるための電
力に使用することを特徴とした独立型太陽光発電システ
ムを提案する。これによれば、太陽光発電システムの性
能維持を図ることができると共に、必要な電力を余剰電
力により賄うので、余剰電力を有効に活用した無駄のな
いシステムを構築することができる。
【0007】また、本発明は、前記蓄電手段の温度T
が、蓄電手段の所定の性能を発揮しうる温度範囲の上限
温度Thtを上回った場合に、温調手段により蓄電手段を
冷却することを特徴とする(請求項2)。これによれ
ば、蓄電手段の特性を考慮して冷却を行なうので、確実
に蓄電手段の長寿命化を図ることができる。
【0008】また、請求項3では、前記蓄電手段の温度
Tが、蓄電手段の所定の性能を発揮しうる温度範囲の下
限温度Tltを下回った場合に、温調手段により蓄電手段
を加温することを特徴とする。これによれば、蓄電手段
の特性を考慮して加温を行なうので、蓄電手段の放電容
量の確保を確実に行なうことができる。
【0009】さらに、本発明は、前記温調手段が前記蓄
電手段の冷却を行なう冷却手段及び加温を行なう加温手
段よりなり、前記余剰電力の発生の有無によって、(ア)
前記余剰電力が発生していない場合で、前記冷却手段及
び前記加温手段が作動しているときはその作動を停止
し、作動していないときはその状態を保持し、(イ) 前記
余剰電力が発生している場合は、前記蓄電手段の温度T
が前記上限温度Thtを上回っているときは前記冷却手段
を作動し、前記蓄電手段の温度Tが前記上限温度Thtを
下回ったときは前記冷却手段を停止し、前記蓄電手段の
温度Tが前記下限温度Tltを下回っているときは前記加
温手段を作動し、前記蓄電手段の温度Tが前記下限温度
Tltを上回ったときは加温手段を停止し、前記蓄電手段
の温度を調節することを特徴とした請求項1に記載の太
陽光発電システムを提案する(請求項4)。これによれ
ば、夏暑く冬寒い場所でも、安定的かつ永続的に電力を
供給することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る独立
型太陽光発電システムを示す図である。図2は、システ
ムのブロック構成図である。また、図3は、温調手段の
動作を示すフローチャートである。次に、図4は、本発
明に用いられる蓄電手段の温度と寿命の関係を示す。図
5は、蓄電手段の温度別放電特性の関係を示す。図6
は、発電電力と気温と時刻の関係を示す。
【0011】◎独立型太陽光発電システムの構成の説明 図1(a)により、本発明に係る独立型太陽光発電シス
テムAを説明するが、本システムは、太陽光発電手段
1、蓄電手段2、負荷3、制御手段4及び温調手段5な
どより構成される。なお、「独立型」とは、必要とする
電力を外部から受けるのではなく、自己が発電すること
により自己完結的に賄うことを意味する。
【0012】1) 太陽光発電手段1は、太陽Sよりの太
陽光Lを受けて電力を発生させるものである。例えば、
太陽光Lを直接電気に変換して発電する太陽電池であっ
たり、太陽光Lを一旦熱エネルギーに変換してから、電
熱エネルギ変換器により発電する太陽熱発電装置であっ
たりする。本発明においては、この太陽光発電手段1に
より発生した電力を発電電力とよぶ。
【0013】2) 蓄電手段2は、上記の発電電力を蓄積
する役割を果す。太陽光発電システムは、曇りの日など
には充分な発電を行なえず、夜間には全く発電を行なう
ことができないので、安定的に電力を供給するため、発
電電力を貯えて保持しておく蓄電手段2が必要になる。
この蓄電手段2としては、大容量の電力を蓄積できるも
のであれば特定のものに限定されないが、例えば鉛蓄電
池などが適している。
【0014】一般に、電池には最適の性能を発揮する温
度帯があるが、例示した鉛蓄電池にも最適な性能を発揮
する温度帯がある。例えば、図4に示す通り、鉛蓄電池
は、蓄電池の温度(以下「温度T」という)が高温にな
ればなるほど寿命割合の低下が著しくなる。この温度T
が30℃以下になるように(30℃を超える時間が極力
短くなるように)使用すれば、寿命割合の低下は抑制さ
れる。従って、30℃が所定の性能を発揮しうる温度範
囲の上限温度Tht(以下「上限温度Tht」という)にな
る。一方、鉛畜電池は図5に示す通り、温度Tが0℃を
下回ると放電容量(蓄電容量)が低下するので、0℃が
所定の性能を発揮しうる温度範囲の下限温度Tlt(以下
「下限温度Tlt」という)になる。従って、この上限温
度Thtと下限温度Tltの範囲内に温度Tを保持すること
が肝要である。
【0015】なお、本発明においては、蓄電手段2に貯
えられた電力を蓄積電力とよぶ。蓄積電力は、発電電力
が後で述べる消費電力を下回るような場合(夜間・曇り
など)に使用される。一方、この蓄積電力は、発電電力
が消費電力を上回る場合に、上回った分の一部もしくは
全部を蓄電手段2に充電することで生じる。この充電に
要する電力を充電電力とよぶ。
【0016】3) 負荷3は、発電電力及び/又は蓄積電
力を電力源として作動するものである。例えば、モータ
や電灯であったり、情報通信システムであったりする。
さらに、負荷3は、直流を交流に変換する電力変換装置
であったりもする。負荷3が電力変換装置である場合
は、電力会社への売電を行なうこともできる。
【0017】4) 制御手段4は、主として独立型太陽光
発電システムAの電力管理・蓄電手段2の温度管理を行
なう。この制御手段4は図2に例示するように、主制御
手段4a、充電制御手段4b、蓄電容量検出手段4c、
及び温度検出手段4dなどよりなる。ここで、充電制御
手段4bは太陽光発電手段1により生じた発電電力を蓄
電手段2に充電する役割を、蓄電容量検出手段4cは蓄
電手段2の蓄電容量(放電容量)を検出する役割を、温
度検出手段4dは温度T(蓄電手段の温度)を検出する
役割を、それぞれ果す。主制御手段4aは、制御手段4
の中心部であり、蓄電手段2の蓄電容量(放電容量)の
値などに基づいて本システムの電力管理を行なうととも
に、余剰電力の有無及び温度Tを検知して以下に述べる
温調手段5を制御する役割などを果す。
【0018】5) 温調手段5は、蓄電手段2の温度を調
節し、蓄電手段2の長寿命化及び放電容量の確保を行な
う。この温調手段5は、蓄電手段2を冷却する冷却手段
5a及び/又は蓄電手段2を加温する加温手段5bと、
蓄電手段2を収容する温調箱5cよりなる(図1(b)
)。温暖な場所に独立型太陽光発電システムAを設置
する場合は、温調手段5として冷却手段5aのみを有し
ていればよい。一方、寒冷な場所に設置する場合は、温
調手段5として加温手段5bのみを有していればよい。
なお、夏暑く冬寒い場所に設置する場合は、温調手段5
として冷却手段5a及び加温手段5bの双方を有してい
るのが望ましい。
【0019】ここで、冷却手段5aとしては、温調箱5
cに冷却ファンを設置して、蓄電手段2に新鮮な外気を
送風することで温度を低下させるものが簡便でよいが、
これ以外のものであってもよい。一方、加温手段5bと
しては、リボン状の電熱ヒータを蓄電手段2に直接巻き
付けて加温することで温度を上昇させるものが簡便でよ
いが、これ以外のものであってもよい。なお、温調箱5
cは、特に温暖な場所に設置する場合で、かつ冷却ファ
ンのみによって冷却するときは風通しのよい構造にする
のがよい。また、寒冷な場所に設置する場合は、断熱及
び保温作用に優れた構造にするのがよい。
【0020】6) その他、逆流防止手段7は、電流が逆
流して各機器が破壊されるのを防止すると共に、負荷3
へ供給する電力の切替をスムーズに行なう役割を果す。
逆流阻止手段7としては、ダイオードが適している。符
号8はスイッチであるが、温調手段5を作動させる役割
を果す。なお、制御手段逆流阻止手段7及びスイッチ8
は、機能的には制御手段4の構成要素に含めることがで
きる。
【0021】◎独立型太陽光発電システムの動作の説明 図2などにより、本発明に係る独立型太陽光発電システ
ムAの動作例を説明する。図2では、スイッチ8は両方
ともオフの状態になっている。
【0022】まず、太陽光発電手段1により発生した発
電電力は、逆流阻止ダイオード7-1及び7-2を介して負
荷3に供給される。充分に太陽光Lがある場合は、シス
テムの設計上、負荷3での消費電力よりも発電電力がか
なり多く発生するようになっている。
【0023】発電電力が消費電力よりも多く発生してい
る場合は、この上回った電力は逆流阻止ダイオード7-1
及び充電制御手段4bを介して蓄電手段2に充電され、
蓄積電力として貯えられる。この蓄積電力は、曇りなど
で発電電力が負荷3の求める消費電力よりも下回る場合
などに、発電電力とともに負荷3に供給され、負荷3が
要求する消費電力を満たす役割を果す。また、夜間など
発電電力が無い場合には、蓄積電力のみが負荷3に供給
され、消費電力を蓄積電力のみで満たすことになる。な
お、上記の通り、蓄電手段2に充電するための電力を充
電電力とよぶ。また、発電電力が無い場合とは、発電電
力が全く無い場合の他、電圧不足などのために負荷3に
向けて送電することができない場合などをいう。
【0024】また、晴天の日の日中など太陽光Lが豊富
にあるときは、前記の通り、発電電力が消費電力よりも
かなり大きくなるように設定されているので、発電電力
が消費電力及び充電電力の和よりも大きく上回り、余剰
電力が生じることが頻繁にある。さらに、晴天の日が連
続した場合には、蓄電手段2の蓄電容量が一杯になって
充電電力が不要となるため、一層余剰電力が生じやすく
なる。
【0025】この余剰電力の発生の有無は、余剰電力検
知手段(図に示さず)により検知され、主制御手段4a
が、温度検知手段4dにより検知した温度T(蓄電手段
の温度)と併せて温調手段5を作動させるか否かの指示
を出す。
【0026】これを図3により説明する。このフローチ
ャート(アルゴリズム)の上半分は冷却手段5aの作動
を、下半分は加温手段5bの作動を、それぞれ制御す
る。なお、ステップST1では、スイッチ8の両方とも
がオフの状態にある。
【0027】1) ステップST2において余剰電力が発
生していると判断され、かつステップST3において温
度Tが上限温度Thtを上回っている場合は、冷却スイッ
チ8-1がオンになり(ステップST4)、冷却手段5a
が蓄電手段2の冷却を開始する。蓄電手段2の長寿命化
を図るためである。この状態で、余剰電力が発生しなく
なれば(ステップST5で判断)、消費電力などを確保
するため冷却スイッチ8-1はオフになり(ステップST
6)、冷却手段5aは停止する。同様に、温度Tが上限
温度Thtを下回った場合も、冷却の目的を達成したため
冷却スイッチ8-1がオフになり(ステップST7)、冷
却手段5aは停止する。
【0028】2) 次に、ステップST2により余剰電力
が発生していると判断され、かつステップST8におい
て温度Tが下限温度Tltを下回っている場合は、加温ス
イッチ8-2がオンになり(ステップST9)、加温手段
5bが蓄電手段2の加温を開始する。蓄電手段2の放電
容量を確保するためである。この状態で、余剰電力が発
生しなくなれば(ステップST10で判断)、消費電力
を確保するため加温スイッチ8-2はオフになり(ステッ
プST11)、加温手段5bは停止する。同様に、温度
Tが下限温度Tltを上回った場合も、加温の目的を達成
したため加温スイッチ8-2がオフになり(ステップST
12)、加温手段5bは停止する。
【0029】この図3に示すフローチャートのシステム
は、夏暑く冬寒い地域に設置する独立型太陽光発電シス
テムAに適している。冬でも暖かく、蓄電手段2を加温
する必要が無い場合は、暑さ対策のみを考えて、温調手
段5として冷却手段5aのみを設けるものでもよい。一
方、夏でもあまり暑くなく、蓄電手段2を冷却する必要
が無い場合は、寒さ対策のみを考えて、温調手段5とし
て加温手段5bのみを設けるものでもよい。
【0030】◎発電電力・気温・時刻などの関係(図6
参照) 蓄電手段2の温度が特に上昇するのは晴天の日のお昼、
気温がピークになる時間帯とほぼ一致する。また、太陽
光発電手段1による発電のピークの時間帯と気温のピー
クの時間帯は近接している。即ち、発電電力が大きく、
余剰電力が多く発生している時間帯に温度上昇が起こる
ので、蓄電手段2の冷却(暑さ対策)には余剰電力を有
効に活用することができる。一方、昼間でも蓄電手段2
を加温する必要があるような寒冷地では、寒さ対策に余
剰電力を有効に活用することができる。なお、蓄電手段
の温度Tが特に低下しやすいのは夜間や明け方であり、
余剰電力の生じていない時間帯である。しかし、この場
合でも、昼間の余剰電力を活用して上限温度Tht付近ま
で蓄電手段2を加温しておけば、熱的慣性により蓄電手
段2の温度維持を図ることができる。この際、前記のよ
うに温調箱5cの断熱及び保温をよくしておく他、熱容
量が大きく蓄熱作用のある物質よりなる蓄熱材を温調箱
5cの中に設け、昼間の余剰電力によりこれを加温して
おくと、さらに熱的慣性により温度維持を図ることがで
きる。蓄熱作用のある物質が水である場合は、凍結(融
解)潜熱を有効に活用することもできる。
【0031】なお、本発明に係る独立型太陽光発電シス
テムAにより発生する発電電力は、まず優先的に負荷3
が消費する消費電力にあてられ、次に蓄電手段2の充電
用に使われる充電電力にあてられ、最後に余剰電力とし
て温調用に充てられる。
【0032】以上、本発明の実施の形態につき説明した
が、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法に限定さ
れるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本発明
にいう効果を有する範囲において適宜に変更実施するこ
とが可能なものである。
【0033】
【実施例】太陽光発電手段1として、定格出力500W
の太陽電池を用いた。この太陽電池は、晴天の日の日中
には450Wの発電電力が得られる。負荷3の消費電力
は100Wのものを用いた。蓄電手段2として鉛蓄電池
2を使用し、これの充電電力が50Wである充電制御手
段4bを使用した。この場合、余剰電力は300Wあ
り、消費電力50Wの冷却手段5a(冷却ファン)によ
り鉛畜電池2を冷却することができ、かつ冬期などで鉛
畜電池2の温度Tが低下した場合は加温手段5b(電熱
ヒータ)によって鉛畜電池2を加熱することができた。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、蓄電
手段2の長寿命化及び放電容量の確保を図ることができ
るので、安定的な独立型太陽光発電システムAの運用を
達成することができる。しかも、太陽光発電手段1から
発生する発電電力のうち、余剰電力を用いて温度調節を
行なうので別に電源を設けるなどの必要が無く、無駄の
無いシステムを構築することができる。さらには、蓄電
手段2がの温度を検知して、所定の性能を発揮しうる温
度範囲の上限温度Thtを上回った場合に蓄電手段2の冷
却を行なうので、確実に蓄電手段2の長寿命化を図るこ
とができる(請求項2)。また、所定の性能を発揮しう
る温度範囲の下限温度Tltを下回った場合に蓄電手段2
を加温するので、効果的に蓄電池の容量低下を防ぐこと
が可能になる(請求項3)。加えて、請求項4の発明に
よれば、余剰電力により確実な蓄電手段2の温調を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る独立型太陽光発電システムを示
す図である。(a)はシステムの構成を示し、(b)は
温調手段を示す。
【図2】 本発明に係る独立型太陽光発電システムのブ
ロック構成図である。
【図3】 本発明に係る独立型太陽光発電システムの温
調手段の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に用いられる蓄電手段(蓄電池)の温
度と寿命の関係を示すグラフである。
【図5】 本発明に用いられる蓄電手段(蓄電池)の温
度別放電特性を示すグラフである。
【図6】 本発明に用いられる太陽光発電手段(太陽電
池)の発電電力と気温と時刻の関係を示すグラフであ
る。
【図7】 従来の独立型太陽光発電システムのブロック
構成図である。
【符号の説明】
1 太陽光発電手段 2 蓄電手段 3 負荷(又は電力変換装置) 4 制御手段 4a・・主制御手段 4b・・充電制御手段 4c・・蓄電容量検出手段 4d・・温度検出手段 5 温調手段 5a・・冷却手段 5b・・加温手段 5c・・温調箱 7 逆流阻止手段 7-1、7-2、7-3・・逆流阻止ダイオード(ダイオー
ド) 8 スイッチ 8-1・・冷却スイッチ(冷却手段作動スイッチ) 8-2・・加温スイッチ(加温手段作動スイッチ) 20 蓄電手段 21 充電器 A 独立型太陽光発電システム B 従来型の独立型太陽光発電システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a太陽光により発電する太陽光発電手
    段と、b前記発電により生じた発電電力を蓄積電力とし
    て貯え保持する蓄電手段と、c前記太陽光発電手段及び
    前記蓄電手段の双方に接続され前記発電電力及び/又は
    前記蓄積電力を消費する負荷と、d前記太陽光発電手
    段、前記蓄電手段及び前記負荷の間に設けられ前記蓄電
    手段及び前記負荷への電力配分を制御する制御手段より
    構成され、 前記発電電力が、前記負荷での消費電力より多い場合に
    は、前記発電電力をもって前記蓄電手段への充電及び前
    記負荷への給電を行ない、 前記発電電力が、前記消費電力より少ない場合には、前
    記発電電力及び前記蓄積電力の双方をもって前記負荷へ
    の給電を行ない、 前記発電電力が無い場合には、前記蓄積電力のみをもっ
    て前記負荷への給電を行なう独立型太陽光発電システム
    において、(ア) 前記蓄電手段の温度を調節する温調
    手段を備え、(イ) 前記発電電力が前記消費電力と前
    記蓄電手段への充電を行なう充電電力の和より多い場合
    には、その差分の余剰電力を、 前記発電電力が前記負荷での前記消費電力より多く、か
    つ前記充電電力を必要としない場合には、その差分の余
    剰電力を、 前記温調手段を作動させるための電力として使用するこ
    と、を特徴とした独立型太陽光発電システム。
  2. 【請求項2】 前記蓄電手段の温度Tが、前記蓄電手
    段の所定の性能を発揮しうる温度範囲の上限温度Thtを
    上回った場合に、前記温調手段により前記蓄電手段の冷
    却を行なうことを特徴とした請求項1に記載の独立型太
    陽光発電システム。
  3. 【請求項3】 前記蓄電手段の温度Tが、前記蓄電手
    段の所定の性能を発揮しうる温度範囲の下限温度Tltを
    下回った場合に、前記温調手段により前記蓄電手段の加
    温を行なうことを特徴とした請求項1に記載の独立型太
    陽光発電システム。
  4. 【請求項4】 前記温調手段が、前記蓄電手段の冷却
    を行なう冷却手段及び加温を行なう加温手段の双方より
    なり、 前記余剰電力の発生の有無により、(ア) 前記余剰電
    力が発生していない場合で、 前記冷却手段又は前記加温手段が作動しているときはそ
    の作動を停止し、作動していないときはその状態を保持
    し、(イ) 前記余剰電力が発生している場合は、 前記蓄電手段の温度Tが前記上限温度Thtを上回ってい
    るときは前記冷却手段を作動し、前記蓄電手段の温度T
    が前記上限温度Thtを下回ったときはその作動を停止
    し、 前記蓄電手段の温度Tが前記下限温度Tltを下回ってい
    るときは前記加温手段を作動し、前記蓄電手段の温度T
    が前記下限温度Tltを上回ったときはその作動を停止
    し、前記蓄電手段の温度を調節することを特徴とした請
    求項1に記載の太陽光発電システム。
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