JP2008218499A - 太陽電池制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池の発電効率の向上を図った太陽電池制御装置を提供すること。
【解決手段】太陽電池12の冷却を制御する太陽電池制御装置24において、冷却のために消費されるエネルギ量である冷却エネルギ量と、冷却による温度低下によって増加する発電量である発電エネルギ量とを比較して、発電エネルギ量が冷却エネルギ量より大きくなるように冷却を制御する。これにより、太陽電池の発電効率の向上を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池制御装置に関する。
従来、太陽光を用いた発電装置において、例えば冷却液を循環させて太陽電池を冷却することで、太陽電池による発電量の増加を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の冷却装置付太陽光発電システムでは、冷却液を循環させるための冷却用ポンプの消費エネルギと、その時の太陽電池セルの温度において発電可能な電力と所定の基準温度において発電可能な電力との差である変化発電エネルギとを比較し、変化発電エネルギが冷却用ポンプの消費エネルギより大きい場合にのみ冷却用ポンプを駆動させていた。
特開平10−201268号公報
上記特許文献1に記載の従来技術にあっても、発電効率の向上が図られているものの更なる発電効率の向上が望まれている。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、発電効率の向上を図った太陽電池制御装置を提供することを目的とする。
本発明による太陽電池制御装置は、太陽電池の冷却を制御する太陽電池制御装置であって、冷却のために消費されるエネルギ量である冷却エネルギ量と、冷却による温度低下によって増加する発電量である発電エネルギ量とを比較して、発電エネルギ量が冷却エネルギ量より大きくなるように冷却を制御することを特徴としている。
このような太陽電池制御装置によれば、太陽電池の冷却を制御する太陽電池制御装置であって、冷却のために消費されるエネルギ量である冷却エネルギ量と、冷却による温度低下によって増加する発電量である発電エネルギ量とを比較して、発電エネルギ量が冷却エネルギ量より大きくなるように冷却を制御することができる。これにより、冷却によって増加する発電量に見合うよう、冷却のための消費エネルギ量を調節することができるので、発電効率を向上させることができる。
ここで、供給可能な冷却エネルギ量を複数設定して、設定された冷却エネルギ量を供給した場合の発電エネルギ量を各々算出し、設定された複数の冷却エネルギ量のうち、発電エネルギ量と冷却エネルギ量との差が最大となる冷却エネルギ量を選択し、選択された冷却エネルギ量に基づいて冷却を制御することが好ましい。これにより、冷却エネルギ量を複数設定して、設定された冷却エネルギ量ごとに太陽電池の温度低下を予測し、この予測に基づいて発電エネルギ量を予測する。予測された発電エネルギ量と、設定された冷却エネルギ量とを比較して、発電エネルギ量が冷却エネルギ量より大きくなるように冷却制御を行う。また、発電エネルギ量と冷却エネルギ量との差が最大となる冷却エネルギ量を選択するので、エネルギ収支を向上させることができ、太陽電池の発電効率を一層向上させることができる。また、冷却エネルギ量を複数設定しているので、冷却エネルギ量の制御精度を向上させることができる。
また、太陽電池は移動体に搭載され、移動体の移動速度に応じて冷却エネルギ量を調節することが好ましい。移動中において外気と太陽電池との熱伝達率が向上して冷却が促進されるため、移動体の移動速度に応じて冷却エネルギ量を調節することで、制御精度を一層向上させることができる。
本発明の太陽電池制御装置によれば、冷却によって増加する発電量に見合うように、冷却ための消費エネルギ量を調節することができるので、発電効率を向上させることができる。
以下、本発明による太陽電池制御装置の好適な第1実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽電池制御システムを備えた太陽光発電システムの概略構成図である。
図1に示す太陽光発電システム10は、例えば住宅の屋根等に設置され、太陽光を受けて発電する太陽電池12と、この太陽電池12を冷却する冷却装置14とを備えている。太陽電池12によって発電された電力は、太陽電池12と電気的に接続された電気機器16に供給される。また、太陽電池12には、太陽電池12の温度を検出する温度センサ(不図示)が設置されている。
冷却装置14は、冷却水(冷媒、冷却用流体)の流路形成する冷却用配管18と、冷却用配管18に接続され、冷却水を循環させる冷却水ポンプ20と、冷却用配管18に接続され、冷却水の放熱を行う放熱器22とを備えている。
冷却用配管18は、太陽電池12の裏面に配置された太陽電池冷却部18aを有している。太陽電池冷却部18aは、太陽電池12の裏面側を這うように、一定方向(図示左右方向)に往来して蛇行するように配置され、太陽電池12と熱交換可能な面積が増加されている。太陽電池冷却部18aは、太陽電池12の裏面側と当接し、太陽電池12の熱を冷却水に伝達させる。
放熱器22は、例えば放熱フィンが取り付けられた配管を有し、冷却水の放熱を行う。なお、放熱器22に向けて送風するファンを設け、この送風により放熱器22における放熱効率を向上させるようにしてもよい。そして、冷却用配管18内の冷却水は、冷却水ポンプ20によって送水されて、太陽電池冷却部18aで太陽電池12から熱を吸収し、放熱器22によって放熱されて、再び冷却水ポンプ20に戻る。
ここで、太陽光発電システム10は、太陽電池12の冷却を制御する制御手段として機能する冷却用電子制御ユニット(以下、「冷却用ECU」という。)24を備えている。この冷却用ECU24は、太陽電池12の冷却のために消費される冷却エネルギ量Q11と、太陽電池12が冷却され温度低下して増加する発電量(発電エネルギ量)Q10とを比較して、増加する発電量Q10が冷却エネルギ量Q11より大きくなるように冷却エネルギ量Q11を調節するものである。
冷却用ECU24は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。冷却用ECU24は、冷却水ポンプ20と電気的に接続され、冷却水ポンプ20へ駆動信号を送信する。冷却水ポンプ20は、冷却用ECU24により駆動制御され、消費される冷却エネルギ量が制御される。例えば、冷却水ポンプ20における回転数が制御される。
また、冷却用ECU24は、太陽電池12の温度を検出する温度センサと電気的に接続され、太陽電池12の温度を検出することができる。また、冷却用ECU24のROMには、CPUを作動させるプログラムのほかに、太陽電池12の各温度における発電量に関するデータが記憶されている。また、冷却用ECU24は、太陽電池12と電気的に接続され、太陽電池12による発電量を計測可能な構成とされている。
次に、図2を参照して、太陽電池12の発電量と冷却の有無の関係について説明する。図2は、太陽電池の発電量と冷却の有無の関係を示すグラフである。図2では、縦軸に発電量を示している。図2において、左側に示す棒グラフAは、太陽電池12を冷却していない場合の発電量Pを示すものであり、右側に示す棒グラフAは、太陽電池12を冷却した場合の発電量Pを示すものである。
図2に示すように、太陽電池12における発電量は、冷却装置14により冷却されて、発電量がPに増加する。この冷却によって増加した発電量はQ10=P−Pによって示される。このときの冷却のために消費されたエネルギ量はQ11によって示されている。したがって、エネルギ収支として、冷却によって利用可能となった増加分のエネルギ量は、Q12=Q10−Q11となる。冷却用ECU24は、冷却エネルギ量Q11と、増加した発電量Q10とを比較して、Q10>Q11の条件を満たすように、冷却エネルギ量Q11を調節する。
次に、冷却用ECU24で実行される制御処理の一例について図3のフローチャートに沿って説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る冷却用ECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。
まず、冷却用ECU24は、太陽電池12の発電量Pを入力する(S1)。次に、冷却用エネルギ量Q11を設定する(S2)。例えば、初期値としては、過去のデータに基づいて設定される。次に、設定された冷却用エネルギ量Q11に基づいて、冷却手段である冷却水ポンプ20を駆動させるため駆動信号を送信する。これにより、冷却水ポンプ20は、消費するエネルギ量がQ11となるように制御され、太陽電池12は循環された冷却水によって冷却され、温度低下する。
次に、冷却用ECU24は、冷却後の発電量Pを入力する(S4)。続いて、冷却用ECU24は、冷却による温度低下によって増加した発電量Q10=P−Pを算出する(S5)。次に、冷却用ECU24は、冷却用エネルギ量Q11と増加した発電量Q10との比較を行い、Q10>Q11であるか否かの判定を行う(S6)。Q10>Q11であると判定された場合には処理を終了し、Q10>Q11であると判定されなかった場合には、S1に戻る。冷却用ECU24は、S2で冷却エネルギ量Q11を再設定(調節)して、Q10>Q11となるように、S1〜S6の処理を繰り返す。
このように第1実施形態の太陽光発電システム10では、太陽電池12を冷却するために冷却水ポンプ20で消費される冷却エネルギ量Q11と、冷却による温度低下によって増加した発電量Q10とを比較して、増加した発電量Q10が冷却エネルギ量Q11より大きくなるように冷却エネルギ量Q11を調節している。これにより、冷却によって増加する発電量Q10に見合うように、冷却エネルギ量Q11を調節することで、太陽電池12の発電効率が向上される。
次に、本発明の第2実施形態に係る太陽電池制御装置について、図面を参照しながら説明する。第2実施形態では、本発明に係る太陽電池制御装置が太陽電池を備えた車両に適用された場合を例にして説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る太陽電池制御装置を備えた車両を示す斜視図である。
図4に示す車両(移動体)100は、太陽光発電システム30を搭載している。この太陽光発電システム30は、車両100の屋根部100aの外面に設置された太陽電池32と、太陽電池32を冷却する冷却装置34とを備えている。この太陽電池32によって発電された電力は、車両100のバッテリに充電され、車両100の動力や車両100の電気機器の電力として利用される。また、太陽電池32には、太陽電池32の温度を検出する温度センサ46が取り付けられている。
冷却装置34は、冷却用配管38、冷却水ポンプ40、放熱器42を備え、冷却用配管38は、太陽電池32の裏面に配置された太陽電池冷却部38aを有している。そして、冷却用配管38内の冷却水は、冷却水ポンプ40によって循環され、太陽電池冷却部38aで太陽電池32から熱を吸収し、放熱器42によって放熱される。
太陽光発電システム30は、太陽電池32の冷却のために消費される冷却エネルギ量と、太陽電池32が温度低下して増加する発電量とを比較して、増加する発電量が冷却エネルギ量より大きくなるように冷却エネルギ量を調節する制御手段としての冷却用ECU44を備えている。
この冷却用ECU44は、上述した温度センサ46の他に、車両100の車速を計測する車速センサ48、大気温を計測する外気温センサ50、日射量を計測する日射量センサ52、冷却水の温度を計測する水温センサ54と電気的に接続され、太陽電池32の温度、車両100の車速、大気温、日射量、冷却水温度に関するデータが入力される。
この冷却用ECU44では、太陽電池32を冷却する冷却手段である冷却水ポンプ40に供給可能な冷却エネルギ量を複数設定し、設定された冷却エネルギ量を冷却水ポンプ40に供給した場合の冷却能力を算出する。冷却用ECU44は、冷却水ポンプ40の性能曲線を参照し、冷却水ポンプ40の吐出流量を求め冷却能力を算出する。
また、冷却用ECU44は、設定された冷却エネルギ量を供給した場合の太陽電池32の温度低下を予測して太陽電池32の温度を算出し、冷却後の発電量を各々算出する。そして、冷却用ECU44は、設定された複数の冷却エネルギ量のうち、冷却によって増加する発電量(予測値)と冷却エネルギ量(設定値)との差が最大となる冷却エネルギ量を選択し、選択された冷却エネルギ量に基づいて、太陽電池32の冷却を制御する。具体的には、選択された冷却エネルギ量を消費するように駆動信号を送信して冷却水ポンプ40を制御する。
次に、冷却水ポンプ40を作動させた場合の太陽電池温度の算出について説明する。図5は、太陽電池の熱計算モデルを説明するための概略図である。図5に示すように、太陽光エネルギ(日射量)Qは、太陽電池32によって変換されて電力として出力される発電エネルギPと、大気に放熱される大気放熱エネルギQと、太陽電池冷却部38aに放熱される冷却部放熱エネルギQとに分けられる。
日射量Qは、Q=Q+Q+P…(1)によって示すことができる。また、大気放熱エネルギQは、Q=hSASA(T−T)…(2)によって表現することができる。ただし、hSAは大気と太陽電池32との間の熱伝達率(大気熱伝達率)であり、大気状態、車両100の車速によって変動するものである。ASAは太陽電池32と大気との接触面積である。Tは、太陽電池32の温度であり、Tは、大気温度である。図6は、車速と大気熱伝達率との関係を示すマップの一例である。冷却用ECU44は、記憶部に記憶されたマップを参照して、車両100の車速に応じて大気熱伝達率を設定する。
冷却部放熱エネルギQは、Q=hSWSW(T−T)…(3)によって表現することができる。ただし、hSWは冷却水と太陽電池32との間の熱伝達率であり、冷却水の流速によって変動するものである。ASWは太陽電池32と太陽電池冷却部38aとの接触面積である。Tは、太陽電池32の温度であり、Tは、大気温度である。これらの式(1)〜(3)を用いて、太陽電池32の温度を算出することができる。
次に、冷却後の太陽電池の発電量P21〜P51の算出について説明する。図7は、太陽電池温度Tと太陽電池効率ηとの関係を示すマップの一例である。図7では、横軸に太陽電池温度Tを示し、縦軸に太陽電池効率ηを示し、グラフL1は、太陽電池温度Tと太陽電池効率ηとの関係を示している。例えば、Si結晶系太陽電池では、一般に、太陽電池温度が10℃上昇すると、太陽電池効率ηが約5%低下する。冷却用ECU44は、記憶部に記憶されたマップを参照し、太陽電池温度Tにおける太陽電池効率η(例えばn=2〜5)を、設定された複数の冷却エネルギ量Q21〜Q41に対応して各々決定する。冷却用ECU44は、決定された太陽電池効率ηと、日射量Qに基づいて、冷却後の太陽電池の発電量P21〜P51を算出する。冷却後の太陽電池の発電量P21〜P51は、Pn1=Q×η…(4)によって求めることができる。
次に、太陽光発電システム30におけるエネルギ収支の一例について図8を参照して説明する。図8は、冷却エネルギ量とエネルギ収支との関係を示すマップの一例である。図8では、横軸に冷却エネルギ量を示し、縦軸にエネルギ量を示している。図8のグラフL2は、太陽電池32の発電量を示し、グラフL3は、エネルギ収支(太陽電池32の発電量P21〜P51と冷却エネルギ量との差)を示している。縦軸上に示すQ21〜Q51は、設定された複数の冷却エネルギ量Q21〜Q51を示すものであり、冷却水ポンプ40に供給可能なエネルギ量である。なお、冷却エネルギ量Q21〜Q51の設定間隔は、等間隔でなくても良い。また、冷却エネルギ量の設定数を増やして、細かく設定することで、制御精度を一層向上させることができる。
図8に示すマップでは、冷却エネルギがQ41の場合に、エネルギ収支が最大となる。冷却用ECU44は、設定された複数の冷却エネルギ量Q21〜Q51のうち、エネルギ収支が最大となる冷却エネルギ量Q41を選択し、駆動信号を送信して、冷却水ポンプ40で消費される冷却エネルギ量がQ41となるように制御する。
次に、冷却用ECU44で実行される制御処理の一例について図9のフローチャートに沿って説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る冷却用ECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。
まず、冷却用ECU44は、太陽電池32の発電量P、太陽電池温度T、車速、大気温T、日射量Qを各センサから入力する(S11)。次に、冷却用ECU44は、冷却水ポンプ40に供給可能な冷却エネルギ量Q21〜Q41を複数設定する(S12)。続いて、冷却用ECU44は、設定された複数の冷却エネルギ量Q21〜Q41を供給した場合の冷却水ポンプ40の冷却能力C〜Cを各々算出する(S13)。次に、冷却用ECU44は、冷却水ポンプ40の冷却能力C〜Cに基づいて、冷却後の太陽電池温度TS2〜TS5を算出する(S14)。
続いて、冷却用ECU44は、冷却後の太陽電池32の発電量P21〜P51を算出(予測)する(S15)。次に、冷却用ECU44は、発電増加量Q20〜Q50を算出し(S16)、エネルギ収支が最大となる冷却エネルギ量(例えばQ41)を選択する(S17)。続いて、冷却用ECU44は、S17で選択された冷却エネルギ量を設定して(S18)、冷却ポンプ40に駆動信号を送信する。以下、冷却用ECU44は、S11〜S19の処理を繰り返し、設定した冷却エネルギ量の最適化を行う。
このような第2実施形態の太陽光発電システム30では、冷却エネルギ量と冷却によって増加する発電量とを比較し、エネルギ収支が最大となるように冷却エネルギ量を制御することができる。これにより、冷却効果による発電量の増加を見込んで、冷却エネルギ量を調整することができるので、制御精度を向上させて、無駄なエネルギ消費が抑えられる。その結果、発電効率の向上が図られている。
また、第2実施形態の太陽光発電システム30では、車両100の車速を考慮して、太陽電池の温度低下を予測している。このように、車両100の走行風による冷却効果を見込んで、太陽電池温度を算出することができるので、制御精度を向上させて、無駄なエネルギ消費が抑えられる。
次に、太陽光発電システムにおけるエネルギ収支の他の例について図面を参照して説明する。図10は、冷却エネルギ量とエネルギ収支との関係を示すマップの他の例である。図10では、横軸に冷却エネルギ量を示し、縦軸にエネルギ量を示している。図10のグラフL4は、太陽電池の発電量を示し、グラフL5は、エネルギ収支を示している。図10に示すマップでは、冷却エネルギ量が0の場合に、エネルギ収支が最大であるため、冷却用ECUは、冷却装置を作動させないようにする。
次に、本発明の第3実施形態に係る太陽電池制御装置について、図面を参照しながら説明する。図11は、本発明の第3実施形態に係る太陽光発電システムを備えた車両を示す斜視図、図12は、図11中の太陽電池、及びこの太陽電池の裏面に設けられた冷却用空気流路を示す断面図である。この第3実施形態の太陽光発電システム60が第2実施形態太陽光発電システム30と違う点は、冷却水ポンプ40を有し太陽電池32を水冷する冷却装置34に代えて、ブロワ70を有し太陽電池62を空冷する冷却装置64を用いた点である。
図11に示すように、車両102に搭載された太陽光発電システム60は、車両102の屋根部102aの外面に設置された太陽電池62を冷却する冷却装置64を備えている。冷却装置64は、太陽電池62の裏面に設けられ車両102の前後方向に空気を流通させる冷却用空気流路68、ブロア70を備えている。
冷却用空気流路68は、図11及び図12に示すように、太陽電池62の裏面に隣接して形成された空間である太陽電池冷却部68a、屋根部102aの太陽電池62より前側に開口された通気口68b、屋根部102aの太陽電池62より後側に開口された排気口68cを有している。ブロア70は、排気口68cに設置されている。通気口68bから流入した外気は、太陽電池冷却部68aを通過しながら太陽電池62の裏面と熱交換して、太陽電池62を冷却する。太陽電池冷却部68aを通過した外気は、ブロア70によって送風され、通気口68bを通過して排出される。
このように構成された本実施形態に対して本発明の太陽電池制御装置を適用してもよい。この場合、太陽電池制御装置である冷却用ECUは、ブロア70によって消費されるエネルギ量である冷却エネルギ量と、冷却による温度低下によって増加する発電量である発電エネルギ量とを比較して、発電エネルギ量が冷却エネルギ量より大きくなるように、ブロア70による消費エネルギ量を制御する。このように構成しても第1実施形態及び第2実施形態の太陽電池制御装置と同様に、冷却によって増加する発電量に見合うように、冷却のための消費エネルギ量を調節することができるので、発電効率を向上させることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態において、太陽電池を冷却する冷却手段として、冷却水ポンプ、ファン、ブロア等を複数備える構成としてもよい。この場合、太陽電池制御装置は、ポンプ、ファン、ブロアで消費されるエネルギの合計を冷却エネルギ量として、冷却エネルギ量と増加する発電量とを比較する。
また、上記第2及び第3実施形態において、移動体を車両としているが、移動体は車両に限定されず、例えば船舶等その他の移動体に、本発明の太陽電池制御装置を適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係る太陽電池制御装置を備えた太陽光発電システムの概略構成図である。 太陽電池の発電量と冷却の有無の関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る冷却用ECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る太陽電池制御装置を備えた車両を示す斜視図である。 太陽電池の熱計算モデルを説明するための概略図である。 車速と大気熱伝達率との関係を示すマップの一例である。 太陽電池温度Tと太陽電池効率ηとの関係を示すマップの一例である。 冷却エネルギとエネルギ収支との関係を示すマップの一例である。 本発明の第2実施形態に係る冷却用ECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。 冷却エネルギ量とエネルギ収支との関係を示すマップの他の例である。 本発明の第3実施形態に係る太陽光発電システム備えた車両を示す斜視図である。 図11中の太陽電池、及びこの太陽電池の裏面に設けられた冷却用空気流路を示す断面図である。
符号の説明
10,30,60…太陽光発電システム、12,32,62…太陽電池、14,34,64…冷却装置、16…電気機器、18,38…冷却用配管、18a,38a,68a…太陽電池冷却部、20,40…冷却水ポンプ、22,42…放熱器、24,44…冷却用ECU(制御手段)、46…温度センサ、48…車速センサ、50…外気温センサ、52…日射量センサ、54…水温センサ、68b…通気口、68c…排気口、70…ブロア、100,102…車両(移動体)、100a,102a…屋根部、P…発電エネルギ、Q…日射量、Q…大気放熱エネルギ、Q…冷却部放熱エネルギ。

Claims (3)

  1. 太陽電池の冷却を制御する太陽電池制御装置であって、
    前記冷却のために消費されるエネルギ量である冷却エネルギ量と、前記冷却による温度低下によって増加する発電量である発電エネルギ量とを比較して、前記発電エネルギ量が前記冷却エネルギ量より大きくなるように前記冷却を制御することを特徴とする太陽電池制御装置。
  2. 供給可能な前記冷却エネルギ量を複数設定して、設定された前記冷却エネルギ量を供給した場合の前記発電エネルギ量を各々算出し、
    設定された複数の前記冷却エネルギ量のうち、前記発電エネルギ量と前記冷却エネルギ量との差が最大となる前記冷却エネルギ量を選択し、選択された前記冷却エネルギ量に基づいて前記冷却を制御することを特徴とする請求項1記載の太陽電池制御装置。
  3. 前記太陽電池は移動体に搭載され、
    前記移動体の移動速度に応じて前記冷却エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1又は2記載の太陽電池制御装置。
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