JPH10201268A - 冷却装置付太陽光発電システム - Google Patents

冷却装置付太陽光発電システム

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JPH10201268A
JPH10201268A JP9005454A JP545497A JPH10201268A JP H10201268 A JPH10201268 A JP H10201268A JP 9005454 A JP9005454 A JP 9005454A JP 545497 A JP545497 A JP 545497A JP H10201268 A JPH10201268 A JP H10201268A
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JP
Japan
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temperature
power generation
solar cell
pump
cooling
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JP9005454A
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English (en)
Inventor
Kiyohito Murata
清仁 村田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効に取り出せる発電電力を増加でき、凍結
による機器の破損が防止できるとともに必要に応じて高
温水を得ることができる冷却装置付太陽光発電システム
を提供する。 【解決手段】 太陽電池セル10の発電能力は、温度の
上昇により低下するので、ある温度において発電可能な
電力と基準温度において発電可能な電力との差である変
化発電エネルギと、ポンプ18の消費エネルギとを比較
し、変化発電エネルギがポンプの消費エネルギより大き
い場合のみポンプ18を駆動させ、冷却液を循環させて
太陽電池セル10を冷却する。また、太陽電池セル10
の温度が0℃より低下した場合には、バルブ20が切り
替わり冷却液経路内の冷却水がドレーン配管24から排
出され、凍結を防止する。さらに、保温水槽14から
は、ラジエータ16で放熱前の高温の温水を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電システ
ム、特に太陽電池を冷却するための冷却装置付太陽光発
電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、太陽電池には、その温度が上昇
すると発電量が低下する性質がある。例えば、太陽電池
素子の温度が100℃まで上昇した場合、その発電電力
は25℃の場合の約60%まで低下する。従って、従来
より太陽電池素子を冷却し、発電量の低下を抑制すると
共に、その耐久性を向上させる技術が種々提案されてい
る。このような技術の例が、特開平5−83881号公
報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の太
陽電池セルの冷却方法は、常時冷却液を循環させること
により行われており、このためのポンプを使用してい
る。従って、発電電力の一部をポンプの駆動エネルギと
して使用する必要があった。このため、エネルギ効率を
十分に向上させることができないという問題があった。
すなわち、従来の方法では、太陽電池セルを冷却する必
要がない場合にも低温の冷却液を循環させていた。この
ため、ポンプの駆動エネルギが無駄に消費される場合も
あった。
【0004】また、冷却液として水等を用いた場合に
は、冬季に水が凍結し、装置の破損が生じるおそれがあ
るという問題もあった。さらに、冷却水の温度もせいぜ
い40〜50℃程度までしか上昇させることができなか
った。このような温度では、温水として使用するには低
すぎ、冷却水として再利用するには高すぎるという中途
半端な温度であり、効率的なシステムとなっていなかっ
た。
【0005】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、有効に取り出せる発電電力を増
加でき、凍結による機器の破損が防止できるとともに必
要に応じて高温水を得ることができる冷却装置付太陽光
発電システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷却液を循環させて太陽電池セルを冷却
しながら発電を行う冷却装置付太陽光発電システムであ
って、冷却液を循環させるポンプの消費エネルギと、そ
の時の太陽電池セルの温度において発電可能な電力と基
準温度において発電可能な電力との差である変化発電エ
ネルギとを比較し、変化発電エネルギがポンプの消費エ
ネルギより大きい場合のみポンプを駆動させることを特
徴とする。
【0007】また、冷却液を循環させて太陽電池セルを
冷却しながら発電を行う冷却装置付太陽光発電システム
であって、冷却液が水であり、太陽電池セルの温度が0
℃以下の場合に冷却液経路内から冷却液を排出すること
を特徴とする。
【0008】また、冷却液を循環させて太陽電池セルを
冷却しながら発電を行い、得られた電力をバッテリに充
電する冷却装置付太陽光発電システムであって、バッテ
リの充電量を検知し、その充電量が過充電領域に近付い
たときに冷却液の循環量を低減することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0010】図1には、本発明に係る冷却装置付太陽光
発電システムの一実施形態の構成が示される。図1にお
いて、住宅の屋根等に設置された太陽電池セル10は、
冷却水配管12により供給される冷却水によって所定の
温度に冷却されている。この冷却水配管12は、保温水
槽14、ラジエータ16、ポンプ18に接続されてお
り、太陽電池セル10と共に冷却水経路を構成してい
る。この冷却水経路中の冷却水が不足した場合には、バ
ルブ20を介して冷却水供給水塔22から冷却水の補給
が行われる。他方、系内の温度が低下し、冷却水が凍結
するおそれがある場合には、バルブ20がドレーン配管
24側に切り替わり、冷却水経路内の冷却水が抜かれる
ように構成されている。また、保温水槽14には、蛇口
25が設けられており、必要に応じて保温水槽14中の
温水を取り出せるように構成されている。保温水槽14
中の温水は、ラジエータ16を経由する前のものなの
で、高温の状態で取り出すことができる。
【0011】太陽電池セル10で発電された電力は、充
放電制御装置26を介して配電盤28に供給され、配電
盤28から照明やファン等の負荷に供給される。また、
冷却液を循環させるポンプ18の駆動電力も配電盤28
から供給されている。以上に述べたポンプ18の駆動、
停止及びバルブ20の開閉は、コントローラ30により
制御される。上述したように、太陽電池セル10の温度
はポンプ18によって循環される冷却水によって制御さ
れるが、この制御方法について以下に説明する。
【0012】一般に、太陽電池セル10の発電能力は温
度の上昇と共に低下していく。この場合、太陽電池セル
の温度TempsがT℃の時の光電変換効率をηt
し、基準温度、例えば25℃における太陽電池セル10
の光電変換効率をη25とする。また、太陽電池セル10
の温度が1℃上昇することによる光電変換効率の低下率
をKη とする。この場合のηt 、η25、Kη の関係は
式1のようになる。
【0013】
【数1】 また、太陽電池セル10のT℃における発電可能な電力
と基準温度、例えば25℃における発電可能な電力との
差として定義される変化発電エネルギΔEt は、式1の
結果より、
【数2】 のようになる。ただし、式2においてE25は基準温度で
ある25℃における太陽電池セル10の発電可能な電力
である。上記式2より、太陽電池セル10の温度Tem
psと基準温度、例えば25℃との差ΔT毎にΔEt
計算した結果が図2に示される。また、ポンプ18を駆
動するために必要なエネルギもEp として図2に合わせ
て示されている。なお、図2の縦軸には電力が、横軸に
はΔTがそれぞれ示されている。
【0014】図2において、変化発電エネルギΔE
t は、基準温度まで太陽電池セル10を冷却すれば増加
が見込める発電量を表しており、ΔTすなわち太陽電池
セル10の温度Tempsと基準温度との差が大きくな
るほど太陽電池セル10で発電できる発電量が低下する
ことがわかる。ただし、太陽電池セル10を冷却するた
めにはポンプ18を駆動して冷却水を循環させなければ
ならないので、太陽電池セル10を冷却することによっ
て増加する正味の発電量Eg はEg =ΔEt −Epとな
る。従って、Eg >0の場合には、ポンプ18を作動さ
せ、太陽電池セル10を積極的に冷却した方がシステム
全体としての総発電量を増加させることができる。他
方、Eg <0である場合には、ポンプ18の駆動エネル
ギの方が太陽電池セル10を冷却することによって増加
する発電量よりも大きく、ポンプ18を作動させない方
が総発電量は多くなる。
【0015】例えば、ポンプ18の消費電力を120W
とし、基準温度25℃における太陽電池セル10の発電
能力が3kW、太陽電池セル10の温度上昇に対する光
電変換効率の低下率Kη =0.005/℃とした場
合、ポンプ18の駆動エネルギよりも冷却によって増加
が見込まれる発電量が多くなる分岐点はΔTとして8℃
の点となる。通常使用時では、正午で晴天状態の場合
に、ΔT=40〜70℃程度にはなるので、積極的に太
陽電池セル10を冷却する方が総発電量が多くなる。他
方、朝、夕においてはΔTが8℃を超えることは少ない
ため、ポンプ18を作動させない方が総発電量が多くな
る。
【0016】以上の制御の例が図3に示される。図3に
おいて、太陽電池セル10の温度Tempsが計測され
る。この測定結果はコントローラ30に入力される(S
1)。以上のようにして得られたTempsの値及びあ
らかじめ決定された基準温度Tt とから、太陽電池セル
10の温度と基準温度Tt との差ΔT=Temps−T
t の値を計算する(S2)。次に、ポンプ18の起動、
停止を決定するための基準温度差ΔTt を読み込み(S
3)、ΔTとΔTt の大小を比較する(S4)。
【0017】基準温度Tt と太陽電池セル10の温度T
empsとの温度差であるΔTが所定の基準温度差ΔT
t よりも大きい場合には、太陽電池セル10の温度Te
mpsそのものが高いということを意味している。従っ
て、図2に示されるように、冷却することによって増加
が見込まれる発電量すなわち変化発電エネルギΔEt
大きいことになる。この場合は、ポンプ18の消費エネ
ルギEp より変化発電エネルギΔEt の方が大きく、E
g =ΔEt −Ep >0となる。他方、ΔTがΔTt 以下
の場合には、太陽電池セル10の温度Tempsが低い
ことを意味している。従って、この場合には変化発電エ
ネルギΔEt が小さく、太陽電池セル10を冷却しても
増加が見込まれる発電量はさほど大きくないので、Eg
<0となる。なお、基準温度差ΔTt としては、Eg
値の正負の分岐となる点の値としてあらかじめ設定して
おけばよく、例えば上述した条件では8℃となる。
【0018】以上より、S4において、ΔTがΔTt
りも大きい場合にはポンプ18を駆動し、太陽電池セル
10の冷却を行う(S5)。他方、S4においてΔTが
ΔTt 以下の場合にはポンプ18を駆動させず、太陽電
池セル10の冷却を行わない(S6)。
【0019】以上の各ステップにより太陽電池セル10
の温度Tempsの値に応じて太陽電池セル10の冷却
を制御する。これにより、太陽電池セル10を冷却する
ことにより増加する発電量がポンプ18の消費エネルギ
より大きい場合のみポンプ18を駆動するので、システ
ム全体としての総発電量を大きくすることができる。な
お、上記制御において使用される基準温度Tt として
は、あらかじめ所定の値を設定してもよいが、外気温度
Tempaを使用してもよい。この外気温度Tempa
は、外気温度計32により計測され、この結果がコント
ローラ30に入力される。さらに、空気温度Tempa
の代わりに、ラジエータ16の出口の冷却水温度Tem
prで代用することも可能である。これらは、装置構成
等に応じて適宜選択することが可能である。
【0020】次に、冷却水の凍結防止方法について説明
する。前述したように、バルブ20は通常冷却水供給水
塔22とラジエータ16とを結ぶラインを形成してい
る。しかし、冷却水の温度が低下し、冷却水が凍結する
危険がある場合には、バルブ20がコントローラ30の
指令によって切り替わり、ドレーン配管24側にライン
をつなぎ変える。これにより冷却水経路内の冷却水が排
水され、冷却水の凍結による機器の破損等を防止するこ
とができる。なおこの際、冷却水経路の一番高い位置、
例えば住宅の屋根の上などに空気取り入れバルブ34を
設けておき、バルブ20と連動させて、バルブ20がド
レーン配管24側に切り替わるときに空気取り入れバル
ブ34も開となるように構成しておけば、冷却水経路内
の水切りを更に完全にすることができる。
【0021】以上の動作を実行させるために、太陽電池
セル10の温度Tempsを測定し、この温度に応じて
バルブ20の開閉を制御する。この場合、外気温度Te
mpaあるいは冷却水温度Temprによって制御する
ことも考えられる。しかし、外気温度Tempaで制御
を行うと、系内の温度が十分高い場合でも、外気温度が
低下したときに冷却水がドレーン排出されるので、冷却
水の損失が多くなるという問題がある。また、冷却水温
度Temprで制御する場合には、水の熱容量が大きい
ため、ドレーン排水するタイミングが遅れてしまうおそ
れがあるという問題がある。そこで、冷却水よりも比熱
が小さく、温度変化に敏感である太陽電池セル10の温
度Tempsによって制御するのが適当であると考えら
れる。
【0022】図4には、以上の制御方法を示すフローチ
ャートが示される。図4において、バルブ20の初期状
態は給水となっており、冷却水供給水塔22とラジエー
タ16とが結ばれるように切り替わっている(S1
1)。
【0023】次に太陽電池セル10の温度Tempsを
計測し(S12)、この温度が0℃より高いか低いかを
確認する(S13)。Tempsが0℃よりも高い場合
には再びS11のステップに戻り太陽電池セル10の温
度の監視を継続する。他方、Tempsが0℃以下とな
った場合には、ドレーン排出状態となり、バルブ20が
切り換えられてラジエータ16とドレーン配管24とが
結ばれる(S14)。これにより、冷却水経路内の冷却
水が外部に排出される。以上の各ステップにより、外気
温Tempaが低下しても冷却水の凍結を防止すること
ができる。
【0024】次に、再び太陽電池セル10の温度Tem
psが0℃よりも高くなった場合には(S13)、S1
1に戻りバルブ20の動作によって冷却水供給水塔22
とラジエータ16とが結ばれ、冷却水の供給が行われて
冷却水系統に冷却水を循環することができるようにな
る。
【0025】次に、太陽電池セル10の発電量の制御方
法について説明する。図1に示された実施形態において
は、太陽電池セル10で発電された電力のうち、各負荷
で消費しきれなかった分をバッテリ36に蓄える方式を
採用している。一般にバッテリ36は、過充電すると故
障する危険があるので、バッテリ36の充電量に応じて
太陽電池セル10の発電量を制御する必要がある。太陽
電池セル10は、その温度が上昇すると共に発電能力が
低下するので、発電量の制御は太陽電池セル10の温度
を制御することによって行うことができる。
【0026】この太陽電池セル10の温度Tempsの
制御は、図3でも説明したように、基準温度Tt と太陽
電池セル10の温度Tempsとの差であるΔT及びこ
のΔTを制御するための基準温度差ΔTt により行うこ
とができる。すなわち、太陽電池セル10の温度を高め
に制御したい場合には、ΔTt を大きく設定しておけば
基準温度Tt に対して高めの温度に太陽電池セル10の
温度が制御されることになる。逆に、太陽電池セル10
の温度を低めに制御したい場合には、ΔTt を小さく設
定しておくことにより基準温度Tt 付近の温度に制御す
ることができる。従って、バッテリ36の充電量と上記
ΔTt との関係を、例えば図5に示されるような関係と
して制御できれば、バッテリ36の充電量が多くなり、
過充電領域に近付いた時に太陽電池セル10の温度を上
昇させ、その発電量を低下させて過充電を防止すること
ができる。図5に示された制御例では、90%を超える
付近からΔTの値を上昇させるような構成となってい
る。また、この太陽電池セル10の温度制御パターンと
しては、図6に示されるように、所定の充電量例えば9
0%まで一定のΔTt に維持し、バッテリ充電量が90
%を超えると直線的にΔTt を上昇させるような制御と
してもよい。このような制御方法は、バッテリ36の容
量や温水と電力の必要量の相対的な関係あるいは系の制
御特性に基づいて適宜決定することができる。
【0027】図7には、バッテリ36の充電量に基づい
て太陽電池セル10の温度Tempsを制御する方法の
フローチャートが示される。図7において、まず太陽電
池セル10の温度Tempsを計測し(S21)、Te
mpsと基準温度Tt との差であるΔTを算出する(S
22)。
【0028】次に、バッテリ36の充電量を計測し(S
23)、図5あるいは図6の線図に基づいてバッテリ3
6の充電量に対応する基準温度差ΔTt の値を読み込む
(S24)。
【0029】次に、S22で算出したΔTとS24で読
み込んだΔTt との大小を比較する(S25)。ΔTが
ΔTt より大きい場合には、太陽電池セル10の実際の
温度Tempsが目標温度よりも高いことを意味してお
り、この場合には太陽電池セル10を冷却する必要があ
るのでポンプ18を駆動させる(S26)。他方、ΔT
がΔTt 以下の場合には(S25)、Tempsが目標
温度よりも低いことを意味しているので、太陽電池セル
10を冷却する必要がなく、ポンプ18を停止し、冷却
液の循環を止める(S27)。
【0030】以上のようにして、バッテリ36の充電量
に応じポンプ18のON,OFFを制御し、これによっ
て太陽電池セル10の温度制御を行い、バッテリ36の
過充電を防止するとともに、高温の温水を得ることがで
きる。なお、太陽電池セル10の温度の制御の方法とし
ては、ポンプ18のON,OFFに限られるものではな
く、ポンプ18の吐出量を調整し、太陽電池セル10に
流れる冷却水の量を増減させることによっても行うこと
ができる。また、基準温度Tt の代わりに外気温度Te
mpaあるいは冷却水温度Temprを使用することが
できることは図3の場合と同様である。
【0031】図8には、本発明に係る冷却装置付太陽光
発電システムの変形例が示される。図8において、図1
と異なる点は、保温水槽14からラジエータ16をバイ
パスして冷却水配管12に接続される系統が追加された
点である。これに伴い、2つのバルブ38、40が追加
されている。このような構成とすることにより、バッテ
リ36の充電量が増加した場合に、ポンプ18を停止す
るのではなく、バルブ38を開としバルブ40を閉とし
てラジエータ16をバイパスした温水を太陽電池セル1
0に供給する。これにより、採取する温水の温度を上昇
させることができる。また本システムを集熱器として使
用した場合の集熱効果を大きくすることができる。
【0032】図9には、図8に示されたバルブ38、4
0の制御方法のフローチャートが示される。なお、本フ
ローチャートにおいてはバルブ38をB1としバルブ4
0をB2としている。まず、バッテリ36の充電量Jα
を読み込み(S31)、このJα と充電量の基準値J
1 との大小を比較する(S32)。
【0033】Jα がJ1 よりも大きい場合には、バッ
テリ36の充電量が多くなっているので、バルブB1を
開とし、バルブB2を閉とする。これにより太陽電池セ
ル10の温度が高くなりその発電量が減少するので、バ
ッテリ36への充電電流が減少し過充電を防止できる
(S33)。他方、Jα がJ1 以下である場合には、
バッテリ36の充電量に余裕があるので、バルブB1を
閉としバルブB2を開として、温度の低い冷却水を太陽
電池セル10に供給しその温度を下げる。これにより、
太陽電池セル10の発電量が増加し、バッテリ36への
充電電流も増加する(S34)。
【0034】以上のような制御により、バッテリ36の
充電量Jα が基準値J1 よりも大きいか小さいかによ
り太陽電池セル10へ供給する冷却水の温度を変化さ
せ、バッテリ36への充電電流を調整して過充電を防止
することができ、また高温の温水を採取することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
システム全体としての総発電量を増加させることができ
る。また、外気温が低下した場合にも、冷却水の凍結に
よる機器の破損を防止することができる。さらに、バッ
テリの充電量に応じて太陽電池セルの発電量を制御し、
バッテリの過充電を防止できるとともに高温の温水を得
ることが可能となり、さらに効率のよい装置とすること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷却装置付太陽光発電システム
の構成を示す図である。
【図2】 太陽電池セルを冷却することによって増加が
見込まれる発電量及びポンプの消費エネルギを示すグラ
フ図である。
【図3】 太陽電池セルの温度に応じて冷却水循環用の
ポンプの動作を制御するためのフロー図である。
【図4】 冷却水の凍結を防止するためのフロー図であ
る。
【図5】 バッテリの充電量と、太陽電池セルの温度を
制御するための基準温度差との関係を示す図である。
【図6】 バッテリの充電量と、太陽電池セルの温度を
制御するための基準温度差との関係を示す図である。
【図7】 バッテリの充電量に応じて太陽電池セルの温
度を制御するためのフロー図である。
【図8】 本発明に係る冷却装置付太陽光発電システム
の変形例を示す図である。
【図9】 図8においてバルブB1とバルブB2の開閉
の制御のためのフロー図である。
【符号の説明】
10 太陽電池セル、12 冷却水配管、14 保温水
槽、16 ラジエータ、18 ポンプ、20 バルブ、
22 冷却水供給水塔、24 ドレーン配管、25 蛇
口、26 充放電制御装置、28 配電盤、30 コン
トローラ、32外気温度計、34 空気取り入れバル
ブ、36 バッテリ、38,40 バルブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却液を循環させて太陽電池セルを冷却
    しながら発電を行う冷却装置付太陽光発電システムであ
    って、冷却液を循環させるポンプの消費エネルギと、そ
    の時の太陽電池セルの温度において発電可能な電力と基
    準温度において発電可能な電力との差である変化発電エ
    ネルギとを比較し、変化発電エネルギがポンプの消費エ
    ネルギより大きい場合のみポンプを駆動させることを特
    徴とする冷却装置付太陽光発電システム。
  2. 【請求項2】 冷却液を循環させて太陽電池セルを冷却
    しながら発電を行う冷却装置付太陽光発電システムであ
    って、冷却液が水であり、太陽電池セルの温度が0℃以
    下の場合に冷却液経路内から冷却液を排出することを特
    徴とする冷却装置付太陽光発電システム。
  3. 【請求項3】 冷却液を循環させて太陽電池セルを冷却
    しながら発電を行い、得られた電力をバッテリに充電す
    る冷却装置付太陽光発電システムであって、バッテリの
    充電量を検知し、その充電量が過充電領域に近付いたと
    きに冷却液の循環量を低減することを特徴とする冷却装
    置付太陽光発電システム。
JP9005454A 1997-01-16 1997-01-16 冷却装置付太陽光発電システム Pending JPH10201268A (ja)

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