JP2000101972A - 映像信号記録装置及び映像信号再生装置 - Google Patents

映像信号記録装置及び映像信号再生装置

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JP2000101972A
JP2000101972A JP10266647A JP26664798A JP2000101972A JP 2000101972 A JP2000101972 A JP 2000101972A JP 10266647 A JP10266647 A JP 10266647A JP 26664798 A JP26664798 A JP 26664798A JP 2000101972 A JP2000101972 A JP 2000101972A
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video signal
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recording
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Kazuki Ookuwa
和樹 大鍬
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像有効領域内に画像無効データを含む映像
信号入力に対し、良好な画像処理を行うようにする。 【解決手段】 入力映像信号の所定の位置に、隣接画像
データを割り当てる画像仮想処理部と、画像仮想処理部
で処理された映像信号の画像有効領域内のデータを圧縮
処理する圧縮処理部と、圧縮処理部で圧縮処理された画
像データを所定の記録媒体に記録させる記録処理部とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル記
録方式でビデオテープなどの記録媒体に画像データを記
録する映像信号記録装置、及びこの記録装置で記録した
画像データの再生を行う映像信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号をデジタルデータとして
記録するデジタル映像信号記録装置では、入力映像信号
中のデータのうち画像データとして処理する領域である
画像有効領域がフォーマットにより予め定められてお
り、その画像有効領域内のデータに対して画像処理を行
って、ビデオテープなどに記録するようにしていた。な
お、フォーマットはPAL(Phase Alternating Line)
やNTSC(National Television System Committee)
などのテレビ方式の規格毎に、定められている。
【0003】即ち、外部から入力された映像信号の記録
処理が行われる際には、映像信号記録装置のフォーマッ
トで予め定められている画像有効領域内のデータを画像
データとして、画像圧縮などの様々な映像信号処理がさ
れた後、記録されるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な映像信号記録装置では、画像圧縮などの画像処理が行
われる際に、処理を行う入力映像信号の画像有効領域と
は無関係に、映像信号記録装置にフォーマットで定めら
れている画像有効領域について一律に画像処理されてい
た。
【0005】即ち、従来の映像信号記録装置では、画像
有効領域内に後述する画像無効データがある場合でも、
画像有効領域内のデータは画像データとして通常通り処
理されていた。このような画像有効領域のずれによる画
像無効データの存在とその問題点について、DV方式と
称されるデジタルビデオテープレコーダで、外部から入
力した映像信号を記録する場合の例を、垂直方向と水平
方向とに分けて以下説明する。ここでは、PAL方式の
映像信号を記録するDV方式の記録装置を例にして説明
する。
【0006】先ず、垂直方向の処理については、PAL
方式におけるデジタル映像の垂直方向の画像有効領域
は、図10のAに示す如く第1フィールドではラインH
23〜H310、図11のAに示す如く第2フィールド
ではラインH335〜H622とフォーマットで定めら
れている。しかし、アナログインターフェイスやシリア
ルデジタルインターフェイス(以下、SDIと称する)
などのベースバンドインターフェイスでの画像有効領域
は、図10のBに示す如く第1フィールドではラインH
23〜H310、図11のBに示す如く第2フィールド
ではラインH336〜H623と定められている。従っ
て、第1フィールドの画像有効領域は一致するが、第2
フィールドについては一致せず画像有効領域にずれが生
じている。
【0007】このずれのため、PALの画像有効領域で
あってベースバンドインターフェイスでの画像有効領域
でないラインH335が存在する。このため、画像有効
領域内に、画像データを持たないラインH335が存在
することとなる。このような、映像信号記録装置におけ
る画像有効領域内の画像データではないデータが画像無
効データとなる。
【0008】画像有効領域内に画像無効データを含んで
いる映像信号について、従来のように一律に画像データ
として画像処理を行うと、画像無効データと画像有効デ
ータ(画像有効領域内の画像データ、以下同じ)の間に
は相関性がないため画像圧縮などの画像処理を行うと種
々の不都合を招いていた。
【0009】即ち、ラインH335は、ベースバンドイ
ンターフェイスで処理された映像信号では画像有効領域
外のラインであるため画像データは存在しないが、PA
L方式における画像処理においては画像有効領域とな
る。このような場合に、ベースバンドインターフェイス
の出力映像信号がPAL方式の映像信号記録装置で処理
されると、図12に示す如く、相関性のない隣接ライン
データのクロマ処理において、映像信号の輝度信号Yと
2つの色差信号R−Y,B−Yを、「4:2:2コンポ
ーネント信号」から、色差信号データを間引いて「4:
2:0コンポーネント信号」にサンプリング変換する垂
直フィルタや、DCT変換(離散コサイン変換)による
ノイズや劣化が大きくでてしまう問題があった。また、
ラインH336は画像データではあるが、画像有効領域
のため同様に相関性のない隣接ラインH335の影響で
垂直フィルタなどによるノイズがでてしまう問題があっ
た。
【0010】また、画像有効領域にワイド画像などの識
別データを管理するWSS(Wide Screen Signalling)
コードデータを有する映像信号が入力した場合には、図
13に示す如く、ラインH23にWSSコードデータが
挿入されている。このWSSコードデータも画像データ
ではないため、隣接する画像有効データとの相関性を持
たない画像無効データとなる。従って、WSSコードデ
ータを有する映像信号に画像圧縮などの画像処理をする
と、WSSと隣接画像データには相関性がないため、図
14に示す如く、サンプリング変換における垂直フィル
タやDCT処理によるノイズや劣化がWSSコードの挿
入箇所及びその隣接した箇所にでてしまう問題があっ
た。
【0011】次に、水平方向の処理について説明する
と、図15に示す如く、PAL方式で定められている水
平ライン方向の画像有効領域は、輝度信号Yが720ピ
クセルで13.5MHzとされているのに対し、ベース
バンドインターフェイスの画像有効領域は、輝度信号Y
は712ピクセルとされており、また、図16に示す如
く、PAL方式の水平方向の画像有効領域は、2つの色
差信号R−Y,B−Yは360ピクセルで6.75MH
zとされているのに対し、ベースバンドインターフェイ
スの画像有効領域は、2つの色差信号R−Y,B−Yが
356ピクセルとされているため一致していない。従っ
て、ベースバンドインターフェイスかの入力映像信号が
PAL方式の映像信号記録装置で処理される場合には、
図17に示す如く、PAL方式における水平方向の画像
有効領域内に、画像データとは異なるデータである画像
無効データを有する画像無効領域が存在してしまうこと
となっていた。
【0012】このように、水平方向にも画像無効領域が
存在しており、画像無効領域の画像無効データと画像有
効データの間には相関性がないので、一律に画像圧縮や
画像伸長などのデジタル画像処理が行われると、図18
に示す如く入力画像データのクロマ処理における、輝度
信号Yと2つの色差信号R−Y,B−Yを「4:2:2
コンポーネント信号」から、色差信号データを間引いて
「4:1:1コンポーネント信号」にサンプリング変換
する水平方向のフィルタや、DCT変換などによるノイ
ズ及び劣化が大きく出てしまう問題があった。
【0013】上述のように、画像有効領域内に画像無効
データを含んでいる場合に、一律に画像データとして処
理されると、画像無効データと画像有効データ間でその
映像信号は相関性がない画像処理となり、垂直方向及び
水平方向のフィルタや画像圧縮伸長等の処理において悪
影響を及ぼすこととなる。これにより相関性のない画像
無効データと画像データはともにデジタル画像処理にお
いてノイズや劣化がおきる問題があった。
【0014】本発明は、かかる点に鑑み、フォーマット
で定められた画像有効領域内に画像データでない画像無
効データが存在する映像信号の入力があった場合であっ
ても良好に画像データの処理を行い得るようにすること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の映像信号記録装置は、入力映像信号の所定の
位置に、隣接画像データを割り当てる画像仮想処理部
と、画像仮想処理部で処理された映像信号の画像有効領
域内のデータを圧縮処理する圧縮処理部と、圧縮処理部
で圧縮処理された画像データを所定の記録媒体に記録さ
せる記録処理部とを備えたものである。
【0016】本発明の構成としたことで、フォーマット
で定められた画像有効領域内に画像データでない画像無
効データが存在する映像信号の入力があった場合に、画
像仮想処理をして隣接画像データの相関性を持たせるこ
とができる。
【0017】また、本発明の映像信号再生装置は、所定
の記録媒体に記録された画像データを再生する再生処理
部と、再生処理部で再生した画像データを伸長処理する
伸長処理部と、伸長処理部で伸長された画像データを画
像有効領域内に配置すると共に、再生処理部で画像デー
タとは別の補助領域から再生した制御コードを、その画
像有効領域内の所定位置に配置して、所定の映像信号と
する映像出力処理部とを備えたものである。
【0018】本発明の構成としたことで、画像データと
は別に再生した制御コードを、画像有効領域内の所定位
置に配置して出力させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図9を参照して説明する。本例の映像信号記録再生
装置は、ここではPAL方式の映像信号をデジタルで磁
気テープに記録するDV方式のデジタル映像信号記録再
生装置に適用したものである。この記録再生装置に、外
部から入力する映像信号としては、アナログインターフ
ェイスを介したPAL方式のアナログ映像信号と、SD
I(シリアルデジタルインターフェイス)を介したPA
L方式のデジタル映像信号との少なくとも2種類のベー
スバンドインターフェイスが出力した映像信号が存在す
る。但し、以下の説明ではアナログ映像信号をデジタル
に変換する処理については省略してある。また、ここで
は本例の映像信号記録再生装置を、入力映像信号を画像
圧縮して記録する記録側の構成と、本例の映像信号記録
再生装置により再生した記録データを画像伸長して映像
信号出力する再生側の構成とに分けて別個に説明する。
【0020】図1は本例の映像信号記録再生装置の記録
側の構成を示す図であり、この図1に示す映像信号記録
再生装置10は、入力映像信号の記録処理を行う記録側
の構成を示すものである。以下、本例の映像信号記録再
生装置10の構成を説明すると、本例ではベースバンド
インターフェイスを介して入力した映像信号が入力端子
aにあった場合に画像無効データの存在する領域に隣接
画像有効データを仮想的に割り当てる垂直方向の画像仮
想処理を行う垂直方向画像仮想処理回路11と、本例で
は垂直方向画像仮想処理回路11が垂直方向の画像仮想
処理を施して出力した映像信号の水平方向の画像無効領
域に隣接画像有効データを仮想的に割り当てる水平方向
の画像仮想処理を行う水平方向画像仮想処理回路12と
を備えている。
【0021】垂直方向画像仮想処理回路11は、後述す
るWSSデコーダ13での処理時間に相当する時間遅延
処理を行う遅延回路11aと、入力映像信号を1ライン
遅延する遅延回路11bと、本例では遅延回路11aか
らの出力映像信号と遅延回路11bからの出力映像信号
とを切り替えてWSSコードデータを有していたライン
や画像無効データを有するラインに隣接するラインの画
像データをはめ込み垂直方向の画像仮想処理を行った映
像信号を出力するスイッチ11cとを有している。この
垂直方向画像仮想処理回路11は、本例では、外部から
の入力映像信号中の画像無効ラインに、この画像無効ラ
インに隣接する画像有効ラインの画像データを仮想的に
割り当てる処理を行うようにしてある。また、入力映像
信号にWSSコードデータが存在している場合も同様
に、WSSコードデータを有する画像無効領域に、この
画像無効領域に隣接する画像有効領域の画像データを仮
想的に割り当てる処理を行うものである。
【0022】水平方向画像仮想処理回路12は、本例で
は所定画素数分の水平方向データに本例では1ピクセル
単位で複数段階の遅延処理を行う遅延回路12aと、遅
延処理を行わない水平方向のデータと遅延回路12aに
より複数の段階に遅延したデータを適宜切り替えること
により画像無効データである領域について、隣接する画
像データを割り当てて水平方向の画像仮想処理を行った
映像信号を出力するスイッチ12bとを有している。こ
の水平方向画像仮想処理回路12は、画像有効領域内の
水平方向に画像無効データが存在する場合に、隣接する
画像データを仮想的に割り当てる処理を行うものであ
る。
【0023】また、本例の映像信号記録再生装置10
は、入力端子aからの入力映像信号中に含まれるWSS
コードデータをデコードするWSSデコーダ13を備え
ており、入力映像信号中のWSSコードデータの存在を
認識した場合には、そのWSSコードデータをデコード
すると共に、入力映像信号中にWSSコードデータを含
んでいることを示す信号W(以下、WSS認識信号Wと
いう)の出力を行うようにしてある。なお、WSSコー
ドデータが挿入されている水平ラインはフォーマットに
より定められており、本例の場合ではラインH23に挿
入されている。
【0024】WSSコードデータは、本例では画像有効
データとは分別して管理するようにし、画像データとは
別個の処理を行うようにしている。本例では、WSSデ
コーダ13が入力映像信号からデコードしたWSSコー
ドデータを、補助領域処理部14に出力するようにして
おり、補助領域処理部14によりビデオテープ上の補助
領域(AUX領域)の記録データを管理するようにして
ある。
【0025】また、本例の映像信号記録再生装置10
は、垂直方向画像仮想処理回路11と水平方向画像仮想
処理回路12とがそれぞれ有するスイッチ11c,12
bの切り換え信号を出力するスイッチタイミング信号発
生回路15と、このスイッチタイミング信号発生回路1
5の制御を行うマイクロコンピュータ16とを備えてい
る。スイッチタイミング信号発生回路15は、図示しな
い同期信号発生回路からの同期信号に従って垂直方向と
水平方向の同期を取ると共に、本例ではWSSデコーダ
13が出力するWSS認識信号Wやマイクロコンピュー
タ16からの制御信号に従って各回路11,12のスイ
ッチ11c,12bの切り換えタイミングを制御する信
号を出力するようにしてある。
【0026】本例ではマイクロコンピュータ16に、映
像信号記録再生装置10のフォーマット(ここではPA
L方式)と、想定される入力映像信号のフォーマット
(ここではベースバンドインターフェイス方式)とを考
慮して、垂直方向の画像無効データとなるラインを予め
設定するようにしてある。従って、マイクロコンピュー
タ16は、本例ではベースバンドインターフェイスから
の映像信号入力があると、予め設定してある垂直方向の
画像無効データラインを示す信号Vをスイッチタイミン
グ信号発生回路15に出力し、スイッチタイミング信号
発生回路15の制御を行う。なお、本例の場合にはライ
ンH335が垂直方向の画像無効データラインとなるこ
とを設定してある。本例のマイクロコンピュータ16
は、入力端子aに得られる入力映像信号の同期状態を判
断できる構成としてある。
【0027】なお、本例の映像信号記録再生装置10
は、ユーザによる水平方向の画像無効領域の設定などを
行う操作部17を備えており、ユーザ操作により水平方
向の画像無効領域の範囲を画素単位で調整できるように
してある。即ち、マイクロクンピュータ16は操作部1
7によりユーザが設定した水平方向の画像無効領域の位
置情報信号Hをスイッチタイミング信号発生回路15に
出力して、スイッチタイミング信号発生回路15に水平
方向画像仮想処理回路12のスイッチ12bの切り換え
タイミング制御をさせるようにしてある。また、ユーザ
が設定した水平方向の画像無効領域の位置情報は、映像
信号処理において必要なデータであるため、本例では位
置情報信号Hをマイクロコンピュータ16が補助領域処
理部14に出力するようにして、ビデオテープ上の補助
領域で管理するようにしてある。
【0028】なお、操作部17での水平方向の画像無効
領域の設定は、例えば水平方向のスタートを基点に水平
方向画像無効データの始点と終点の位置を設定できるよ
うにしておく。
【0029】本例の映像信号記録再生装置10は、デジ
タル画像データの圧縮を行う画像圧縮処理部18を水平
方向画像仮想処理回路12の後段に備えており、DV方
式で決められたフォーマットで画像データを圧縮するよ
うにしてある。画像圧縮処理部18は、ここでは輝度信
号に比べて感度の低い色差信号についての情報の削減を
行うため、水平方向画像仮想処理回路12からの画像デ
ータを受けると、サブサンプルした信号を用いてデータ
を削減する処理をして出力するサンプリング変換回路1
8aを備えている。このサンプリング変換回路18aで
は、例えば輝度信号Yと2つの色差信号R−Y,B−Y
を例えば「4:2:2コンポーネント信号」から「4:
2:0コンポーネント信号」に変換する処理を行い、画
像圧縮に用いる空間解像度に変換する処理を行う。
【0030】また、画像圧縮処理部18は、本例では、
サンプリング変換部18aで変換した映像信号を所定画
素数のブロックに分割して複数のブロックを合わせてマ
クロブロックを構成し、分割したデータの画面上の位置
を入れ換えるようにシャッフリングするブロック化シャ
ッフリング回路18bと、固定長にする範囲の情報量を
平均化したあとにDCT(離散コサイン変換)を施し、
動きの多い映像はフィールド内で、動きの少ない映像は
フレーム内で演算する動き検出DCT18cと、DCT
係数を量子化し、低周波成分から順にスキャニングして
1次元データに変換するジグザグスキャン回路18d
と、量子化したデータに可変長符号化(VLC)を施し
て可変長符号化したあとの符号量が所定のマクロブロッ
ク毎に一定になるようにする可変長符号化回路18eと
を備えている。
【0031】本例の映像信号記録再生装置10は、画像
圧縮処理部18で圧縮した画像データと補助領域処理部
14で管理している補助データとを記録符号化(チャネ
ルコーディング)して変調する変調回路19と、変調回
路19の出力が供給される記録ヘッド20とを備えてい
る。そして、記録ヘッド20により図示しないテープカ
セットに内蔵されたビデオテープ21に変調回路19の
出力を記録するようにしてある。
【0032】次に、本例の映像信号記録再生装置10に
おける処理について、図2に従って説明すると、入力端
子aに外部からの映像信号入力があったときに本例の処
理が開始する。外部から映像信号の入力があると、本例
ではステップS201にて、垂直方向の画像有効領域に
画像無効データがあるか否かについての判断を行う。こ
の判断は、本例ではマイクロコンピュータ16により行
う。
【0033】ステップS201にて、垂直方向に画像無
効データが存在すると判断したとき、ステップS202
にて、垂直方向の画像仮想処理を行う。垂直方向の画像
仮想処理は、画像無効データを有するラインをマイクロ
コンピュータ16にフォーマットとして設定してあるた
め、マイクロコンピュータ16がスイッチタイミング信
号発生回路15に画像無効データラインを示す信号Vの
出力を行い、この信号Vを受けたスイッチタイミング信
号発生回路15が垂直方向画像仮想処理回路11のスイ
ッチ11cの切り替えタイミングを制御することで、垂
直方向画像仮想処理回路11にて垂直方向の画像仮想処
理を行う。本例では図3に示す如く、画像無効データラ
インであるラインH335に隣接ラインH336の画像
データと同じデータを割り当てる処理を行い、ラインH
335とラインH336との間を連続した相関性のある
画像データとなるようにする。
【0034】ステップS201にて、入力映像信号の垂
直方向に画像無効データが存在しないと判断した場合
と、ステップS202にて垂直方向の画像仮想処理を行
った場合には、ステップS203にて、入力映像信号中
にWSSコードがあるか否かについての判断を行う。こ
の判断は、本例ではWSSデコーダ13が入力映像信号
中にWSSコードデータを含んでいるか否かを探索する
ことで行う。
【0035】ステップS203にて、WSSデコーダ1
3が入力映像信号にWSSコードが含まれていることを
認識した場合には、本例ではステップS204にて、W
SSコードデータをデコードし、ステップS205に
て、そのデコードしたWSSコードデータを補助領域で
管理する処理を行うと共に、ステップS206にてWS
S画像仮想処理を行う。
【0036】WSS画像仮想処理は、WSSデコーダ1
3が入力映像信号中にWSSコードを発見したことを示
す信号Wをスイッチタイミング信号発生回路15に出力
し、この信号Wを受けたスイッチタイミング信号発生回
路15が垂直方向画像仮想処理回路11のスイッチ11
cの切り換えタイミングを制御する。この制御により垂
直方向画像仮想処理回路11にて、フォーマットで定め
てある画像無効データラインのWSSコードデータを有
する領域に、隣接ラインの画像データを割り当てる処理
を行う。本例の場合には、例えば図4に示す如くライン
H23のWSSコードデータが配置されていた領域に、
隣接する有効画像データであるラインH24の画像デー
タと同じデータを割り当てる処理を行う。
【0037】ステップS203にて入力映像信号中にW
SSコードを含んでいないと判断した場合、または、ス
テップS203にて入力映像信号中にWSSコードを含
んでいると判断してステップS206でのWSS画像仮
想処理を行った場合には、ステップS207にて、映像
信号記録再生装置10の水平方向の画像有効領域に画像
無効データがあるか否かについての判断を行う。この判
断は、本例ではマイクロコンピュータ16により行う。
【0038】ステップS207にて判断した結果、入力
映像信号中に水平方向の画像無効データが存在すると判
断した場合には、ステップS208にて水平方向の画像
仮想処理を行う。即ち本例では、入力映像信号に水平方
向の画像無効データが存在している場合は、マイクロコ
ンピュータ16がユーザにより予め設定されている水平
方向の画像無効領域の始点及び終点を示す信号Hをスイ
ッチタイミング信号発生回路15に出力し、この信号H
などの制御信号に基づいてスイッチタイミング信号発生
回路15が水平方向画像仮想処理回路12のスイッチ1
2bの切り換えタイミングを調整して処理するようにし
てある。そして、水平方向画像仮想処理回路12にて、
例えば図5に示す如く、水平方向の画像無効領域に隣接
画像データを割り当てる処理を行う。
【0039】ステップS207にて入力映像信号の水平
方向データに画像無効領域がないと判断した場合、また
は、ステップS207にて入力映像信号の水平方向デー
タに画像無効領域があると判断してステップS208に
て水平方向の画像仮想処理を行った場合には、ステップ
S209にて画像圧縮処理を行う。
【0040】ステップS209にて画像圧縮処理を行う
と、本例ではステップS210にて、圧縮画像データ及
び必要な補助データをビデオテープに記録する処理を行
う。本例では、必要な補助データとして、ステップS2
05にて補助領域処理部14で管理しているWSSコー
ドデータや、水平方向の画像仮想処理の際にマイクロコ
ンピュータ16が出力し、補助領域処理部14で管理し
ている水平方向の画像無効領域情報、例えば水平方向の
画像無効領域の始点及び終点の情報などがある。このよ
うな補助領域処理部14で管理している必要な補助デー
タと、圧縮画像データとを本例では変調回路19に出力
し、圧縮画像データと補助データとを記録符号化して変
調したあと記録ヘッド20により本例ではビデオテープ
21に記録する。この記録処理を行うとここでの処理を
終了する。
【0041】次に、本例の映像信号記録再生装置におけ
る、再生側の構成について説明する。図6は本例の映像
信号記録再生装置の再生側の構成を示す図である。
【0042】以下、本例の映像信号記録再生装置10の
再生側の構成を説明すると、ビデオテープ21の記録デ
ータを再生する再生ヘッド31と、再生ヘッド31によ
り再生されたデータを復調する復調回路32と、本例で
は映像信号記録再生装置10により圧縮された仮想的相
関性のある圧縮画像データの伸長処理をDV方式で決め
られたフォーマットで行う画像伸長処理部33とを備え
ている。
【0043】画像伸長処理部33は、圧縮画像データを
読み出してマクロブロック符号化情報を復号する可変長
復合化回路33aと、復号したDCT係数を逆量子化し
てDCT係数に復元するジグザグスキャン回路33b
と、DCT係数を画素空間データに変換する逆DCT3
3cと、マクロブロックを複合し元の入力順序に並び替
えるブロック化シャッフリング回路33dと、記録時と
逆のサンプリング変換を行うサンプリング変換回路33
eとを有している。
【0044】本例の映像信号記録再生装置10は、ビデ
オテープ21の補助領域に記録されている補助データを
復調回路32を介して読出して管理及び処理を行う補助
領域処理部34を備えている。また、補助領域処理部3
4に読出された補助データ中にWSSコードデータが存
在しているか否かを確認すると共に、補助データ中のW
SSコードデータの存在を認識した場合に、WSSコー
ドデータを含んでいることを示す信号WとWSSコード
データのエンコードを行うWSSエンコーダ35と、ビ
デオテープ21の補助領域から読出した水平方向の画像
無効領域を示す信号Hを補助領域処理部34から受けて
この信号Hに基づいて本例の処理の制御を行うマイクロ
コンピュータ36とを備えている。なお、本例ではマイ
クロコンピュータ36に、垂直方向の画像無効領域をフ
ォーマットとして設定してあり、垂直方向の画像無効領
域を示す信号Vによっても本例の処理を制御を行う。本
例の場合はラインH335を垂直方向の画像無効領域と
してマイクロコンピュータ36に設定してある。
【0045】本例の映像信号記録再生装置10は、図示
しない同期信号発生回路からの同期信号に従って垂直方
向と水平方向の同期を取ると共に、例えばWSSエンコ
ーダ35からの信号Wとマイクロクンピュータ36から
の信号H及び信号Vとに基づいて後述するスイッチの切
り替え信号を出力するスイッチタイミング信号発生回路
37を備えている。なお、スイッチタイミング信号発生
回路37は、本例ではマイクロコンピュータ36からの
信号Hに基づいて水平方向の映像信号処理タイミングを
制御する信号HTを出力し、信号Vに基づいて垂直方向
の映像信号処理タイミングを制御する信号VTを出力
し、さらにWSSエンコーダ35からの信号Wに基づい
て後述するWSS処理のタイミングを制御する信号WT
を出力する。
【0046】本例の映像信号記録再生装置10は、ビデ
オテープ21から再生した補助データにWSSコードデ
ータが含まれている場合に、画像伸長処理部33により
画像伸長した画像データにWSSコードデータをはめ込
んで映像信号として出力するWSS処理回路38を備え
ており、また、本例ではWSS処理回路38でWSSコ
ードデータのはめ込み処理を行った映像信号に、入力側
の画像仮想処理において隣接画像データを割り当てた画
像無効領域の画像データを削除して、画像無効領域にブ
ランキングデータをはめ込むブランキング処理回路39
と、ここではブランキング処理回路39が出力する映像
信号の画像有効領域とブランキング期間との境界部の信
号の立上り及び立下りをなだらかにする処理を行うソフ
トブランキング処理回路40とを備えている。
【0047】WSS処理回路38は、画像伸長処理部3
3からの画像伸長処理を行った入力画像データとWSS
エンコーダ35からの入力WSSコードデータとをスイ
ッチタイミング信号発生回路37の制御信号WTに従っ
て切り替えて出力するスイッチ38aを有しており、本
例ではスイッチ38aの切り替え処理により、例えば図
13し示すように第1フィールドのラインH23の左端
にWSSコードデータをはめ込むよう処理を行う。
【0048】ブランキング処理回路39は、本例ではW
SS処理回路38からの入力映像信号とブランキングデ
ータとを、スイッチタイミング信号発生回路37が出力
する垂直方向の制御信号VTと水平方向の制御信号HT
とをOR回路(論理和回路)41を介して受ける信号に
基づいて切り替えるスイッチ39aを有している。この
場合、ブランキングデータは例えばブランキング処理回
路39内部に有する例えばROM39bに格納しておく
ようにする。このスイッチ39aの切り替え処理によ
り、垂直及び水平方向の画像無効領域に、ブランキング
データをはめ込む処理を行って、本例ではベースバンド
インターフェイスの画像有効領域に適応する映像信号と
なる処理をして出力する処理を行う。
【0049】ソフトブランキング処理回路40は、立上
り及び立下りの急なデジタル信号の立上り及び立下りを
なだらかにするため、本例ではブランキング処理回路3
9で元信号の状態に戻した映像信号を、本例ではスイッ
チタイミング信号発生回路37が水平方向の画像無効領
域を示す信号Hに基づいて出力する水平方向における映
像信号処理のタイミング信号HTに従って、例えば各水
平ラインの両端の画像無効領域に適度な傾斜を設ける処
理を行う。
【0050】次に、本例の映像信号記録再生装置10の
処理について図7を参照して説明する。ここでの処理
は、映像信号記録再生装置10でビデオテープ21に記
録したデータを再生ヘッド31で再生をするときに開始
し、先ずステップS701にて、本例では記録データ中
の画像データの画像伸長処理を行う。この処理は、本例
では画像伸長処理部33により行い、復調回路32で復
調した圧縮画像データを可変長復合化回路33aで読み
出してマクロブロック符号化情報を復号し、ジグザグス
キャン回路33bでDCT係数を逆量子化してDCT係
数に復元し、逆DCT33cでDCT係数を画素空間デ
ータに変換し、ブロック化シャッフリング回路33dで
マクロブロックを複合し元の入力順序に並び替えて、サ
ンプリング変換回路33eで元信号のサンプリング周波
数に戻す処理をして画像伸長を行う如くする。
【0051】ステップS701にて画像伸長処理を行う
と、本例ではステップS702にて記録データ中の補助
データの読み取り処理を行う。この処理は、本例では補
助領域処理部34で行うようにしてあり、補助データに
は例えばWSSコードデータや水平方向の画像無効領域
データなどのデータがある。なお、ここでの読み取り処
理は、本例では画像伸長処理と並行して行う。
【0052】ステップS702にて補助データの読み取
り処理を行うと、本例ではステップS703にて記録デ
ータ中にWSSコードデータが含まれているか否かの判
断を行う。この判断は本例ではWSSエンコーダ35に
より行う。即ち、本例では、WSSエンコーダ35が、
補助領域処理部34に読み出された補助領域のデータ中
にWSSコードデータが含まれているか否かを探索して
判断を行う。
【0053】ステップS703での判断で記録データに
WSSコードデータが含まれていると判断した場合に
は、本例ではステップS704にてWSSコードデータ
をエンコードするWSSエンコード処理を行う。この処
理は本例ではWSSエンコーダ35が行い、エンコード
されたWSSコードデータをWSS処理回路38に出力
する処理を行う。
【0054】ステップS704にてWSSエンコード処
理を行うと、本例ではステップS705にてWSSコー
ドデータ挿入処理を行う。この処理は本例ではWSS処
理回路38がスイッチタイミング信号発生回路37が出
力する制御信号WTに基づいて行うようにしてあり、W
SS処理回路38が画像伸長処理部33で画像伸長した
画像データの第1フィールドのラインH23に挿入する
よう処理を行う。
【0055】ステップS705でのWSSコードデータ
挿入処理を行うと、或いはステップS703にて補助領
域処理部34が読み出したデータにWSSコードデータ
が含まれていないと判断すると、本例ではステップS7
06にて、画像無効領域にブランキングデータを挿入す
るブランキング処理を行う。この処理は、本例ではブラ
ンキング処理回路39により行う。このブランキング処
理は、本例では例えばブランキング処理回路39内に有
しているROM39bにブランキングデータを格納して
おき、WSS処理回路38からの入力映像信号とROM
39bからのブランキング信号とをスイッチタイミング
信号発生回路37からOR回路41を介して送られてく
る制御信号に基づいてスイッチ39a切り替えることに
よってブランキングデータを挿入して出力する処理を行
う。
【0056】ステップS706でのブランキング処理を
行って元映像信号を復元すると、本例ではステップS7
07にて各水平ラインの両端に適当な傾斜を設けるソフ
トブランキング処理を行う。この処理は、本例ではソフ
トブランキング処理回路40により行うようにしてあ
り、例えば図8に示す如く、輝度信号Yの水平方向両端
の画像無効領域に適当な傾斜を設ける処理と、例えば図
9に示す如く、色差信号R−Y,B−Yの水平方向両端
の画像無効領域に適当な傾斜を設ける処理とを行う。そ
して、ソフトブランキング処理を施した映像信号を出力
端子bより出力してここでの処理を終了する。
【0057】以上説明したように本例の映像信号記録再
生装置10を使用して外部から入力した映像信号の記録
処理を行うことで、画像有効領域内に存在する画像無効
データと画像有効データとの間に相関性を持たせること
ができるため、画像圧縮などの画像処理例えばサンプリ
ング変換やDCT処理の際に互いに悪影響を及ぼすこと
を防止することができ、画像有効データ及び画像無効デ
ータのノイズや劣化を大幅に軽減することができる。ま
た、必要な補助データを画像データとは別にビデオテー
プ21の補助領域で管理して、画像伸長などの処理を行
ったあと補助データに基づいて再生処理するようにして
いるため、本例の映像信号記録再生装置10を使用して
ビデオテープ21に記録したデータの再生処理を行うこ
とで、再生の際のノイズや劣化をも大幅に軽減すること
ができる。特に、画像圧縮などの処理を繰り返し行う、
例えばビデオテープの記録情報を別のビデオテープに複
製するダビング処理などにおいては、更に大幅なノイズ
や劣化の軽減を図ることができ、格段にノイズや劣化を
抑制することができる。
【0058】また、本例の映像信号記録再生装置10を
使用して外部から入力したWSSコードデータを含む映
像信号の記録処理を行うことで、画像有効領域内に存在
するWSSコードデータが挿入されていたラインと隣接
するラインの画像有効データとの間に相関性を持たせる
ことができるため、画像圧縮などの映像信号記録処理例
えばサンプリング変換やDCT処理の際に互いに悪影響
を及ぼすことを防止することができ、ノイズや劣化を大
幅に軽減することができる。また、WSSコードデータ
を画像データとは別にビデオテープ21の補助領域で管
理することとしているため、本例の映像信号記録再生装
置10を使用してビデオテープ21に記録したデータの
再生処理を行うことで、WSSコードデータを元の位置
に挿入することができ、WSSコードデータを含む映像
信号を復元することができる。この場合、画像伸長など
の映像信号再生処理を行ったあとにWSSコードデータ
の挿入を行うようにしているため、再生処理においても
画像有効データ及びWSSコードデータのノイズや劣化
を大幅に軽減することができる。特に、画像圧縮などの
処理を繰り返し行う、例えばビデオテープの記録情報を
別のビデオテープに複製するダビング処理などにおいて
は、更に大幅なノイズや劣化の軽減を図ることができ、
格段にノイズや劣化を抑制することができる。
【0059】さらに、本例のように構成することで、ベ
ースバンド上で画像仮想処理や補助データ処理をするこ
とができ、画像圧縮処理や画像伸長処理などを従来のD
V方式の装置と同様の処理とすることができるため、既
存の機器を流用して用いることができ、本例の映像信号
記録再生装置10を安価に実現することができる。
【0060】さらにまた、映像信号処理装置の画像有効
領域や画像圧縮伸長処理を従来と同様の構成とすること
ができるため、例えば従来の映像信号記録再生装置で記
録したビデオテープの再生をすることができ、従来の映
像信号記録再生装置との互換性を保つことができる。た
だし、本例の映像信号記録再生装置で記録したビデオテ
ープを、従来のDV方式の映像信号記録再生装置で再生
するとビデオテープの補助領域で管理している水平方向
の画像無効領域情報が反映されない。
【0061】また、水平方向の画像仮想処理で使用した
水平方向の画像無効領域の位置情報を圧縮画像データを
記録している例えばビデオテープの補助領域に記録して
おくことができ、画像伸長時においてその水平方向の画
像無効領域でのソフトブランキング処理をすることがで
き、このソフトブランキング処理により、入力した映像
信号の水平方向の画像無効領域に傾斜を設けて信号の立
上り及び立下りを緩やかにして、ノイズや劣化を軽減し
て再現することができる。
【0062】さらに、水平方向の画像無効領域をユーザ
操作により設定することができるため、ユーザが使用す
る態様に合致した水平方向両端の画像無効領域の位置を
設定することができる。即ち、水平方向の画像データ処
理を行う場合に、種々のビデオテープの規格に対応した
処理をすることができる。
【0063】なお、上述の一実施の形態では、PAL方
式の映像信号処理を行うDV方式のデジタル映像信号記
録再生装置に、ベースバンドインターフェイスを介した
入力映像信号があった場合を想定して述べたが、映像信
号記録再生装置は他のフォーマットに適合した構成とし
ても良く、入力映像信号についても他の方式の信号であ
っても良い。このように構成することで、画像有効領域
や画像圧縮及び画像伸長処理の変更をすることなく、様
々な方式の入力映像信号の処理を、ノイズや劣化を大幅
に軽減して良好に行うことができる。
【0064】また、上述の一実施の形態では、入力側と
出力側とを別個に構成して説明したが、入力側と出力側
を一体に構成しても良いことは勿論であり、この場合、
入力側と出力側の両者の処理を行う構成とすることがで
きるもの(例えばマイクロコンピュータ16とマイクロ
コンピュータ36など)については、一体として構成す
るようにすれば良い。
【0065】さらに、上述の一実施の形態では、WSS
コードデータを含んだ映像信号の記録及び再生処理につ
いて説明したが、WSSコードデータに限るものではな
く、他の制御コードデータであっても良い。
【0066】さらにまた、上述の一実施の形態における
画像圧縮方式及び画像伸長方式に限られるものではな
く、画像圧縮処理部18及び画像伸長処理部33は,デ
ジタル画像データ圧縮伸長処理を行うものであれば如何
なる構成を成していても良い。例えば、CATV(CAbl
e TeleVision)やHDTV(High Definition TeleVisi
on)などのデジタル放送画像の圧縮伸長を行う例えばM
PEG2(Motion Picture image cording Experts Gro
up2)方式などのデジタル画像データ圧縮方式を用いる
構成としても良い。
【0067】また、上述の一実施の形態では、映像信号
をデジタルで磁気テープに記録するDV方式のデジタル
映像信号記録再生装置に適用した場合を想定して説明し
たが、これに限られるものではなく、DVD(Digital
Video Disc)等の光ディスクや半導体メモリなどの記録
媒体に記録する映像信号記録再生装置に適用することが
できることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によると、画像
仮想処理を行うことで、所定の位置の入力映像信号に対
して隣接画像データとの相関性を持たせることができ、
圧縮処理などによるノイズの発生を防止できる。
【0069】請求項2に記載した発明によると、画像有
効領域内に存在する画像無効データと画像有効データと
の間に相関性を持たせることができ、画像有効データ及
び画像無効データのノイズや劣化を大幅に軽減して記録
処理することができる。
【0070】請求項3に記載した発明によると、補助領
域に記録されたデータに基づいて、再生時に画像無効デ
ータが存在する位置が容易に判り、的確な再生が行え
る。
【0071】請求項4に記載した発明によると、画像有
効領域内に存在する制御コードデータが挿入されていた
ラインと隣接するラインの画像有効データとの間に相関
性を持たせることができ、画像有効データ及び制御コー
ドデータのノイズや劣化を大幅に軽減して記録処理する
ことができる。
【0072】請求項5に記載した発明によると、制御コ
ードに関するデータを失うことなく記録処理することが
できると共に、記録処理の際のノイズや劣化を大幅に軽
減することができる。
【0073】請求項6に記載した発明によると、再生処
理の際に制御コードを所定位置に配置するようにしてい
るため、制御コードを画像有効領域内に含んだ映像信号
の再生処理を的確に行うことができる。
【0074】請求項7に記載した発明によると、画像無
効データを存在する位置のデータに基づいて画像有効領
域の設定を行うようにしているため、画像無効データを
含んだ元の映像信号を正確に復元して再生処理すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による入力側の構成の例
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による入力側の処理の例
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態による垂直方向の画像仮
想処理の例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるWSSモードの画
像仮想処理の例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態による水平方向の画像仮
想処理の例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による出力側の構成の例
を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施の形態による出力側の処理の例
を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態による輝度信号(Y)の
ソフトブランキング処理の例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態による色差信号(R−
Y,B−Y)のソフトブランキング処理の例を示す説明
図である。
【図10】PAL方式の第1フィールドの画像有効領域
を示す説明図である。
【図11】PAL方式の第2フィールドの画像有効領域
を示す説明図である。
【図12】従来のベースバンドインターフェイスの出力
信号をPAL方式で映像信号処理したときの垂直方向の
状態の例を示す説明図である。
【図13】従来の映像信号がWSSコードデータを有し
ている状態の例を示す説明図である。
【図14】従来のWSSコードデータを有する映像信号
処理を行った状態の例を示す説明図である。
【図15】従来の輝度信号(Y)の水平方向の画像無効
領域の比較例を示す説明図である。
【図16】従来の色差信号(R−Y,B−Y)の水平方
向の画像有効領域の比較例を示す説明図である。
【図17】従来の水平方向の画像無効領域の状態の例を
示す説明図である。
【図18】従来の水平方向に画像無効領域を有する映像
信号処理を行ったときの状態の例を示す説明図である。
【符号の説明】 10…映像信号記録再生装置、11…垂直方向画像仮想
処理回路、12…水平方向画像仮想処理回路、13…W
SSデコーダ、14,34…補助領域処理部、15,3
7…スイッチタイミング信号発生回路、16,36…マ
イクロコンピュータ、17…操作部、18…画像圧縮処
理部、19…変調回路、20…記録ヘッド、21…ビデ
オテープ、・・・31…再生ヘッド、32…復調回路、
33…画像伸長処理部、35…WSSエンコーダ、38
…WSS処理回路、39…ブラッキング処理回路、40
…ソフトブランキング処理回路、41…OR回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号の所定の位置に、隣接画像
    データを割り当てる画像仮想処理部と、 該画像仮想処理部で処理された映像信号の画像有効領域
    内のデータを圧縮処理する圧縮処理部と、 該圧縮処理部で圧縮処理された画像データを所定の記録
    媒体に記録させる記録処理部とを備えた映像信号記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映像信号記録装置におい
    て、 上記所定の位置は、上記圧縮処理部で圧縮処理する画像
    有効領域内に画像無効データが存在する位置である映像
    信号記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の映像信号記録装置におい
    て、 上記画像有効領域内に画像無効データが存在する位置の
    データを、上記記録処理部で上記記録媒体の画像データ
    記録領域とは別の補助領域に記録させる映像信号記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の映像信号記録装置におい
    て、 上記所定の位置は、上記圧縮処理部で圧縮処理する画像
    有効領域内に存在する所定の制御コードが存在する位置
    である映像信号記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の映像信号記録装置におい
    て、 上記所定の制御コードは、上記記録処理部で上記記録媒
    体の画像データ記録領域とは別の領域に記録させる映像
    信号記録装置。
  6. 【請求項6】 所定の記録媒体に記録された画像データ
    を再生する再生処理部と、 該再生処理部で再生した画像データを伸長処理する伸長
    処理部と、 該伸長処理部で伸長された画像データを画像有効領域内
    に配置すると共に、上記再生処理部で画像データとは別
    の補助領域から再生した制御コードを、その画像有効領
    域内の所定位置に配置して、所定の映像信号とする映像
    出力処理部とを備えた映像信号再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の映像信号再生装置におい
    て、 上記補助領域から再生した画像無効データが存在する位
    置のデータに基づいて、上記映像信号出力処理部が画像
    有効領域の設定を行う映像信号再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002335493A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Mega Chips Corp 画像信号処理装置、端末装置、および画像配信システム
JP2010217990A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Omron Corp 画像処理装置および画像処理方法

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