JP3309474B2 - ディジタルビデオ信号の符号化装置 - Google Patents

ディジタルビデオ信号の符号化装置

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JP3309474B2
JP3309474B2 JP5157193A JP5157193A JP3309474B2 JP 3309474 B2 JP3309474 B2 JP 3309474B2 JP 5157193 A JP5157193 A JP 5157193A JP 5157193 A JP5157193 A JP 5157193A JP 3309474 B2 JP3309474 B2 JP 3309474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルビデオ信
号を圧縮符号化するのに適用されるディジタルビデオ信
号の符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号を例えば回転ヘッ
ドにより磁気テープに記録するディジタルVTRが知ら
れている。ディジタルビデオ信号の情報量が多いので、
その伝送データ量を圧縮するための高能率符号化が採用
されることが多い。種々の高能率符号化の中でも、DC
T(Discrete Cosine Transform)の実用化が進んでい
る。
【0003】DCTは、1フレームの画像を例えば(8
×8)のブロック構造に変換し、このブロックを直交変
換の一種であるコサイン変換処理するものである。その
結果、(8×8)の係数データが発生する。このような
係数データは、ランレングス符号、ハフマン符号等の可
変長符号化の処理を受けてから伝送される。伝送時に
は、再生側でのデータ処理を容易とするために、符号化
出力であるコード信号を一定長のシンクブロックのデー
タエリア内に挿入し、コード信号に対して同期信号、I
D信号が付加されたシンクブロックを構成するフレーム
化がなされる。
【0004】磁気テープを使用するディジタルVTR、
ディスク状記録媒体を使用するディスク記録装置等で
は、1フィールドあるいは1フレームのビデオデータが
複数個のトラックに記録されるのが普通である。しかし
ながら、上述のDCTのように、可変長出力が形成され
る時には、これらの所定期間のデータ量が変動し、それ
によりフィールドあるいはフレーム単位の編集が面倒と
なる問題があった。このため、所定期間のデータ量を目
標値以下とするための固定長化処理(バッファリング処
理と称する)がなされる。所定期間としては、1フィー
ルド、1フレームでも良いが、必要なメモリ容量を少な
くするために、より短い期間(バッファリング単位と称
する)のデータ量を制御し、結果的に1フィールド、1
フレームのデータ量を一定量としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】525/60システム
のような標準解像度ビデオ信号(SD−H信号と称す
る)に関しては、記録/再生データの伝送レートが例え
ば25MBPSとされる。若し、この伝送レートを半分
の12.5MBPSとできれば、消費するテープ量を半
分とすることが可能となる。例えば所定のトラックピッ
チで、二つの回転ヘッドにより交互にトラックを形成す
るのに対して、テープ速度を半分とし、一方の回転ヘッ
ドのみによりトラックを形成することが可能となる。さ
らに、高解像度ビデオ信号(HD信号と称する)は、S
D−H信号に対して水平方向の画素数が約2倍、水平走
査線数が約2倍であるので、その情報量がSD信号のそ
れの4倍である。かかるHD信号を記録/再生するため
には、なるべく圧縮率が高い符号化が望ましい。
【0006】圧縮率を高めるための手法の一つとして、
10〜15フレーム毎にイントラフレーム符号化を行な
い、残りのフレームは、フレーム差を符号化する方法が
知られている。しかしながら、ディジタルVTRの場合
では、編集をより短いフレームで行う必要があるので、
このような多くのフレームを単位とする符号化は不適当
である。イントラ2フレームの符号化であれば、2フレ
ーム単位の編集が可能となる。上述の符号化出力のデー
タ量の固定長化は、2フレームの期間をバッファリング
処理の対象とするものとなる。
【0007】従って、この発明の目的は、高圧縮率を達
成することが可能であり、また、バッファリング処理を
良好に行うことが可能なディジタルビデオ信号の符号化
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
時間的に連続する第1および第2のフレームをペアとし
入力ディジタルビデオ信号のデータ量を圧縮するため
の符号化装置であって、所定の大きさの符号化ブロック
毎に変換符号化するための直交変換回路と、直交変換回
路と結合され、固定長化単位内の符号化出力のデータ量
を複数のシンクブロックのデータ領域内に収まるよう
に、制御するための適応量子化回路と、適応量子化回路
と結合された可変長符号化回路と、可変長符号化回路の
出力をシンクブロックの構成の伝送データとするための
フレーム化回路と、適応量子化回路の出力を局部復号す
るための回路と、局部復号されたデータを蓄えるための
フレームメモリと、定長化単位内でのビット割り当て
を適応制御するための符号化制御回路とからなり、 符号
化制御回路は、フレームメモリからの第1のフレームの
局部復号データと第1のフレームに引き続く第2のフレ
ームとの間のフレーム差を符号化ブロック毎に検出し、
検出されたフレーム差を第1のしきい値と、第1のしき
い値より大きい第2のしきい値と比較し、フレーム差が
第1および第2のしきい値の間に存在する第1のクラス
と、フレーム差が第2のしきい値より大きい第2のクラ
スと、フレーム差が第1のしきい値より小さい第3のク
ラスとへ符号化ブロックをクラス分けし、 第1のクラス
の符号化ブロックに関しては、フレーム差を直交変換回
路に与え、第2のクラスの符号化ブロックに関しては、
第2のフレームのデータを直交変換回路に与え、第3の
クラスの符号化ブロックを非伝送とするように制御し、
クラス分け情報に応答して次のペアの第1のフレームの
符号化出力と第2のフレームの符号化出力に対するビッ
ト割り当てを適応制御することを特徴とするディジタル
ビデオ信号の符号化装置である。
【0009】請求項記載の発明は、時間的に連続する
第1および第2のフレームをペアとして入力ディジタル
ビデオ信号のデータ量を圧縮するための符号化装置であ
って、所定の大きさの符号化ブロック毎に変換符号化す
るための直交変換回路と、直交変換回路と結合され、固
定長化単位内の符号化出力のデータ量を複数のシンクブ
ロックのデータ領域内に収まるように、制御するための
適応量子化回路と、適応量子化回路と結合された可変長
符号化回路と、可変長符号化回路の出力をシンクブロッ
クの構成の伝送データとするためのフレーム化回路と、
適応量子化回路の出力を局部復号するための回路と、局
部復号されたデータを蓄えるためのフレームメモリと、
定長化単位内でのビット割り当てを適応制御するため
の符号化制御回路とからなり、 符号化制御回路は、フレ
ームメモリからの第1のフレームの局部復号データと第
1のフレームに引き続く第2のフレームとの間のフレー
ム差を符号化ブロック毎に検出し、検出されたフレーム
差を第1のしきい値と、第1のしきい値より大きい第2
のしきい値と比較し、フレーム差が第1および第2のし
きい値の間に存在する第1のクラスと、フレーム差が第
2のしきい値より大きい第2のクラスと、フレーム差が
第1のしきい値より小さい第3のクラスとへ符号化ブロ
ックをクラス分けし、 第1のクラスの符号化ブロックに
関しては、フレーム差を直交変換回路に与え、第2のク
ラスの符号化ブロックに関しては、第2のフレームのデ
ータを直交変換回路に与え、第3のクラスの符号化ブロ
ックを非伝送とするように制御し、 クラス分け情報に応
答して次のペアの第1のフレームの符号化出力と第2の
フレームの符号化出力に対するビット割り当てを適応制
し、シーンチェンジが検出される場合には、ビット割
り当てを適応制御する状態か らビット割り当てを固定と
する状態に切り替えることを特徴とするディジタルビデ
オ信号の符号化装置である。
【0010】
【作用】イントラ2フレームの符号化によって発生する
データ量を固定長化する時に、固定長化単位内におい
て、第2フレームの発生データ量を予測して、予測結果
に応じて第2フレームに対する割り当てデータ量を決定
する。固定長化単位内の残りのデータ量を第1フレーム
に割り当てる。第2フレームの符号化出力のデータ量が
少ない時には、第1フレームに対して所定値以上のビッ
ト数が割り当てられる。このように、データ伝送期間を
有効に利用できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明をディジタルVTRに対して
適用した一実施例について図面を参照して説明する。図
1は、ディジタルVTRの記録側に設けられるビデオデ
ータの処理回路の構成を示す。図1において、1で示す
入力端子には、ディジタルビデオ信号が供給される。こ
のディジタルビデオ信号が前処理回路2に供給され、前
処理回路2の出力信号がブロック化およびシャフリング
回路3に供給される。前処理回路2は、データレートを
下げるために設けられた間引きフィルタ、線順次化回路
等である。ブロック化およびシャフリング回路3では、
インターレス走査の順序のビデオデータが例えば(8×
8)のブロック(DCTブロック)の構造のデータに変
換されるブロック化の処理と、1フレーム内で、ビデオ
データの空間的な位置を元のものと異ならせる処理、す
なわち、シャフリングがなされる。
【0012】ブロック化およびシャフリング回路3の出
力が減算回路4に供給され、減算回路4の出力信号がD
CT(コサイン変換)回路5に供給される。DCT回路
5からは(8×8)の係数データ(すなわち、直流分D
C、交流分ACの係数データ)が発生する。DCT回路
5で発生した(8×8)の係数データの内の直流分DC
が圧縮されずに後段の回路に伝送され、その内の63個
の交流分が適応量子化回路6に供給される。
【0013】交流分の係数データは、ジグザク走査の順
で次数が低い交流分からこれが高いものに向かって順に
伝送される。また、この交流分の係数データがデータ量
見積り器7に供給される。見積り器7からの量子化ステ
ップと対応する量子化番号QNoは、量子化回路6に供
給されるとともに、記録データ中に挿入される。
【0014】量子化回路6では、係数データ内の交流分
が量子化される。すなわち、適切な量子化ステップで交
流分の係数データが割算され、その商が整数化される。
この量子化ステップが見積り器7からの量子化番号QN
oによって決定される。DCTおよび可変長符号化で発
生するデータ量は、符号化の対象の絵柄によって変化す
るので、1フィールドあるいは1フレーム期間より短い
バッファリング単位の発生データ量を目標値以下とする
ためのバッファリング処理がなされる。バッファリング
単位を短くするのは、バッファリングのためのメモリ容
量を低減するなど、バッファリング回路の簡略化のため
である。この例では、所定期間(バッファリング単位)
で発生したデータを5シンクブロック内に収まるよう
に、量子化ステップを制御している。
【0015】量子化回路6の出力が可変長符号化回路8
に供給され、ランレングス符号化、ハフマン符号化等が
なされる。例えば係数データの“0”の連続数であるラ
ンレングスと係数データの値とをROM内に格納された
ハフマンテーブルに与え、可変長コード(符号化出力)
を発生する2次元ハフマン符号化が採用される。可変長
符号化回路8からのコード信号が後段に供給される。見
積り器7は、可変長符号化回路8で参照されるのと同一
のハフマンテーブルを有している。このハフマンテーブ
ルは、可変長符号化した時の出力コードのビット数デー
タを発生する。見積り器7で最適な量子化ステップが判
定され、量子化回路6がこの量子化ステップで係数デー
タを量子化する。
【0016】図1中のDCT回路5、適応量子化回路
6、見積り器7および可変長符号化回路8は、基本的な
構成であって、DCT変換を静止ブロックと動きブロッ
クとで区別する処理、係数データの量子化ステップをブ
ロックの精細度(アクティビィティ)に応じて可変する
処理、係数データの次数によって量子化ステップを可変
する処理、HD信号の符号化を並列化する処理等が行わ
れる。動き検出の結果(動きフラグ)、アクティビィテ
ィを識別するためのアクティビィティコードも記録され
る。
【0017】上述の符号化処理で発生したデータ(直流
分データ、可変長符号化出力、量子化番号QNo、動き
フラグ、アクティビィティコード)が後段のフレーム化
回路9に供給される。フレーム化回路9において、エラ
ー訂正符号化の処理と記録データのフレーム構造への変
換の処理とトラックシャフリングとがなされる。フレー
ム化回路9の出力端子に記録データが現れる。記録デー
タは、チャンネル符号化回路、記録アンプを介して回転
ヘッドに供給され、磁気テープ上に記録される。
【0018】この発明は、圧縮率をより高くするため
に、イントラ2フレーム符号化を行う。すなわち、時間
的に連続する第1フレームIおよび第2フレームPのペ
アPOPが符号化の対象である。第1フレームIに含ま
れるブロックと第2フレームPに含まれ、フレームIの
ブロックと同一位置のブロックとのペアが符号化の単位
である。第1フレームIのブロックは、上述のようにD
CT、可変長符号化の処理で圧縮される。第1フレーム
に関する局部復号出力と第2フレームに関するビデオデ
ータとの間で、画素毎に差分が計算され、この差分の絶
対値がブロック毎に積算される。この積算値の大きさに
応じて適応的に、第2フレームPのブロックの符号化が
制御される。通常、第1フレームおよび第2フレーム間
では、画像の相関が存在し、フレーム間差の値が小さく
なる。このフレーム間差をDCT、可変長符号化する
と、符号化出力のデータ量が元のデータを符号化出力し
た時のものに比して減少する。
【0019】図1において、適応量子化回路6と接続さ
れた逆量子化回路10と逆量子化回路10と接続された
逆DCT回路11が局部復号回路を構成する。局部復号
された第1フレームIのデータがフレームメモリ12に
蓄えられる。第2フレームPのビデオデータとフレーム
メモリ12から読出され、ゲート回路13を介された復
号データとが減算回路4において減算される。
【0020】ゲート回路13は、符号化制御回路14で
生成されたコントロール信号によってオン/オフされ
る。符号化制御回路14に対して、入力ビデオデータと
フレームメモリ12からのデータとの両者が供給され
る。符号化制御回路14は、さらに、固定長化単位内に
おけるフレームIに対して割り当てられるビット数とフ
レームPに割り当てられるビット数とを制御する機能を
も有する。ビット割り当て情報がメモリ15に蓄えられ
る。現在のPOPで生成されたビット割り当て情報は、
一旦メモリ15に蓄えられ、次のPOPに関して適用さ
れる。
【0021】また、イントラ2フレーム符号化は、シー
ンチェンジが発生すると、第1および第2フレーム間の
相関がなくなり、符号化出力のデータ量を削減できで、
場合によってはデータ量がかえって増加する。シーンチ
ェンジは、検出回路16によって検出され、この検出結
果が見積り器7に供給される。入力ビデオ信号の時間的
に連続する2フレーム間のフレーム差を検出し、このフ
レーム差がある程度大きい時に、シーンチェンジが発生
したものと判定される。全画面のフレーム差を検出する
必要はなく、数ラインに関するフレーム差を検出すれば
良い。
【0022】図2を参照して符号化制御回路14の一例
について説明する。入力端子21には、フレームのデ
ータが供給され、入力端子22には、フレームの局部
復号データが供給される。減算回路23において、両フ
レームのデータが画素毎に減算され、フレーム差が生成
される。減算回路23に対して絶対値化回路24が接続
される。絶対値に変換されたフレーム差が積算回路25
に供給され、1ブロック分のフレーム差絶対値が積算さ
れる。
【0023】積算回路25の出力Efが比較回路26に
供給される。比較回路26には、しきい値Th1および
Th2(Th1<Th2)も供給される。比較回路26
は、EfとTh1,Th2との大小関係に応じて2ビッ
トのフラグ(クラス分け情報)を発生する。すなわち、
Ef≦Th1のブロックがクラスNONEに分けられ、
Th1<Ef<Th2のブロックがクラスPREDに分
けられ、Ef≧Th2のブロックがクラスINTRAに
分けられる。
【0024】このフラグが出力端子27に取り出され
る。フラグによって、図1のゲート回路13のオン/オ
フが制御される。クラスNONEの場合では、ゲート回
路13がオンあるいはオフの何れでも良い。クラスNO
NEのブロックは、積算出力Efが小さいブロック、す
なわち、フレーム差が小さいブロックである。典型的に
は、静止画の場合では、ノイズを除けば、Ef=0であ
る。かかるクラスNONEに属するフレームPのブロッ
クは、記録が省略される。再生側では、ペアPOPの他
のフレームIのブロックの復号データをフレームPのブ
ロックとして再度使用する。
【0025】クラスPREDのブロックは、フレーム差
の絶対値の積算出力Efがある程度存在するものであ
る。このブロックでは、ゲート回路13がオンされる。
従って、図1の減算回路4で生成されたフレーム差がD
CT、可変長符号化される。クラスPREDのブロック
がイントラ2フレームの処理を受けるブロックである。
クラスINTRAのブロックに関しては、ゲート回路1
3がオフされ、減算回路4からは、フレームPのデータ
自身が生じる。従って、クラスINTRAのフレームP
のデータは、フレーム内符号化の処理を受ける。クラス
INTRAは、フレーム間相関が小さく、差データを符
号化しても圧縮率の改善を期待できないクラスである。
【0026】上述のクラス分け情報を示すフラグは、固
定長化単位内のビット割り当てを決定するためにも使用
される。この実施例は、標準解像度のコンポーネントビ
デオ信号を記録/再生するものであり、フレームIの5
マクロブロックの符号化データ量とこれと同一位置のフ
レームPの5マクロブロックの符号化データ量との和が
所定の目標ビット数と等しいか、またはそれ以下となる
ように、データ量を制御している。目標ビット数は、5
個のシンクブロックに挿入できるデータ量である。ここ
で、マクロブロックは、コンポーネントビデオ信号の各
コンポーネントをブロック化した時に、Y信号の4ブロ
ックと色差信号の2ブロックとの合計6ブロックからな
る大きさの処理単位である。従って、5マクロブロック
は、30ブロックである。
【0027】図3は、この処理を説明するもので、5+
5=10マクロブロック(バッファリング単位)のデー
タ量の目標ビット数がTで表されている。フレームIの
5マクロブロックの符号化データとフレームPの5マク
ロブロックの符号化データとに対して、どのように目標
ビット数Tを割り当てるかが制御される。このビット割
り当てのモードとしては、PRE、FIX、SCHの3
個のモードが存在する。図4に示すように、PREで
は、フレームIに対してT−B(ビット)が割り当てら
れ、フレームPに対してB(ビット)が割り当てられ
る。但し、T−Bは、(3/4)T以上である。FIX
では、フレームIおよびフレームPのそれぞれに対する
ビット割り当てがT×(3/4)、T/4に固定され
る。SCHでは、フレームIおよびフレームPのそれぞ
れに対するビット割り当てがT/2、T/2に固定され
る。
【0028】ビット割り当てが適応的に制御されるモー
ドPREについて説明する。このモードでは、上述のよ
うに、フレームIに対して、少なくとも(3/4)Tが
割り当てられる。従って、残りのT/4がフレームPに
対して割り当てられたビット数である。フレームIに比
してフレームPの方が発生データ量が少ないことに照応
して、割り当てビット数の基準がこのように設定されて
いる。さらに、フレームPの符号化は、上述のように、
3個のクラス(NONE、PRED、INTRA)が存
在し、その結果、5マクロブロックの符号化データ量が
一定ではない。極端な例として、5マクロブロックの全
てがNONEのクラスであれば、発生するデータ量が0
である。従って、フレームPに対するビット割り当てが
フレームIに対するものより少なくても、フレームPが
T/4を必要としない場合がありうる。その場合る生じ
た余裕のビット数をフレームI用の(3/4)Tに対し
て加算する。フレームI用に割り当てられるビット数が
増大することは、フレームIの復号画像の画質の向上に
とって有利である。
【0029】この適応割り当ての制御が符号化制御回路
14によりなされる。図2に示すように、フラグがスラ
イス数発生回路28に供給され、クラス分け情報を示す
フラグに応じた数のスライス数が回路28から発生す
る。スライスは、ビット割り当ての適応制御のために導
入されたデータ量の単位であって、例えばT/4を30
等分したビット数が1スライスに選定される。スライス
数発生回路28は、NONEのクラスに対して0スライ
ス、PREDのクラスに対して2スライス、INTRA
のクラスに対して3スライスをそれぞれ発生する。この
スライス数は、統計的、経験的な根拠に基づいて決定さ
れた一例である。
【0030】スライス数発生回路28の出力信号が積算
回路29に供給され、5マクロブロック(=30ブロッ
ク)分積算される。積算回路29に対してクリップ回路
30が接続される。クリップ回路30は、積算されたス
ライス数を30(=T/4)でクリップする。クリップ
回路30に対してデータ変換回路31が接続される。デ
ータ変換回路31は、スライス数をビット数に変換す
る。このデータ変換回路31から出力端子32へフレー
ムPに対して割り当てられるビット数Bのデータが発生
する。演算回路33では、T−Bの演算がされ、出力端
子34には、フレームIに対して割り当てられるビット
数T−Bのデータが発生する。
【0031】このように生成されたビット割り当てデー
タは、図1中のメモリ15に蓄えられる。2フレームの
ペアPOPには、例えば270個のバッファリング単位
が含まれている。上述のように、バッファリング単位毎
に決定された270個のビット割り当て情報がメモリ1
5に記憶される。このメモリ15のビット割り当てデー
タが次のPOPの符号化処理時に読出され、見積り器7
に供給される。見積り器7は、各バッファリング単位の
ビット割り当てデータを参照してバッファリング処理を
行う。ビット数の代わりにスライス数で表されるビット
割り当て情報をメモリ15に記憶するようにしても良
い。
【0032】一つ前のPOPのデータによって決定され
たビット割り当て情報は、符号化を開始した時の2フレ
ームとシーンチェンジとでは、使用できない。そこで、
図4に示す3個のビット割り当てモードを用意し、場合
に応じてモードを選択する。予測モード(PRE)は、
上述した適応制御のモードであり、ノーマルモードであ
る。符号化を開始した時は、固定(FIX)モードが選
択される。このモードでは、フレームIに対して(3/
4)T(ビット)が割り当てられ、フレームPに対して
(T/4)が割り当てられる。
【0033】図5は、ビット割り当てモードを説明する
ためのもので、F1、F2、F3、・・・は、フレーム
を表し、FiとFi+1 (i=1,3,5,・・・)とに
より2フレームのペアPOPが構成される。符号化が開
始されるフレームF1、F2では、FIXのモードが採
用される。シーンチェンジは、図5Aと図5Bにそれぞ
れ示す二通りの場合で発生する。図5Aの例では、PO
Pのフレーム間でシーンチェンジが発生し、図5Bの例
では、POPと次のPOPの間でシーンチェンジが発生
している。図5Aの場合では、シーンチェンジが発生し
たPOPに対するビット割り当てモードがSCHとされ
る。これは、ビット割り当てをT/2ずつとするモード
である。図5Bの場合では、符号化の開始の場合と等価
であり、従って、シーンチェンジのあとのPOPのモー
ドがFIXとされる。
【0034】シーンチェンジ検出回路16は、これらの
二つのシーンチェンジをそれぞれ検出し、検出結果を見
積り器7に与える。見積り器7は、検出結果に応答して
モードFIXまたはSCHのビット割り当てデータを発
生し、このビット割り当てデータをメモリ15からの適
応割り当てのデータの代わりに使用する機能を有してい
る。
【0035】以上の符号化によって、1フレーム内でD
CT、可変長符号化する場合と比して、データレートを
半分の12.5Mbpsとすることができる。なお、上
述の例では、フレームIおよびPの同一場所のブロック
間で差分をとっているが、動き補償してから差分をとる
ことも可能である。これは、圧縮率をより高くすること
を可能とする。
【0036】
【発明の効果】この発明は、イントラ2フレームの符号
化を採用しているので、圧縮率をイントラ1フレームの
ものに比してより高くすることができ、また、2フレー
ム単位の編集が可能である。この発明は、2フレーム間
の発生データ量を制御するために、バッファリング単位
内の二つのフレームに対するビット割り当てを適応的に
制御するので、目標ビット数で表される制限された区間
内に効率的に符号化データを詰め込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタルVTRの符号化回路の一実施例のブ
ロック図である。
【図2】符号化制御回路の一例のブロック図である。
【図3】2フレームの符号化出力に対するビット割り当
ての適応的制御の説明のための略線図である。
【図4】ビット割り当てのモードの説明に用いる略線図
である。
【図5】ビット割り当てモードの選択の説明に用いる略
線図である。
【符号の説明】
4 減算回路 5 DCT回路 6 適応量子化回路 7 見積り器 13 ゲート回路 14 符号化制御回路 16 シーンチェンジ検出回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に連続する第1および第2のフレ
    ームをペアとして入力ディジタルビデオ信号のデータ量
    を圧縮するための符号化装置であって、 所定の大きさの符号化ブロック毎に変換符号化するため
    の直交変換手段と、 上記直交変換手段と結合され、固定長化単位内の符号化
    出力のデータ量を複数のシンクブロックのデータ領域内
    に収まるように、制御するための適応量子化手段と、 上記適応量子化手段と結合された可変長符号化手段と、 上記可変長符号化手段の出力を上記シンクブロックの構
    成の伝送データとするためのフレーム化手段と、 上記適応量子化手段の出力を局部復号するための手段
    と、 上記局部復号されたデータを蓄えるためのフレームメモ
    リと、 定長化単位内でのビット割り当てを適応制御するため
    の符号化制御手段とからなり、 上記符号化制御手段は、 上記フレームメモリからの第1のフレームの局部復号デ
    ータと上記第1のフレームに引き続く第2のフレームと
    の間のフレーム差を上記符号化ブロック毎に検出し、検出された上記フレーム差を第1のしきい値と、上記第
    1のしきい値より大きい第2のしきい値と比較し、上記
    フレーム差が上記第1および第2のしきい値の間に存在
    する第1のクラスと、上記フレーム差が上記第2のしき
    い値より大きい第2のクラスと、上記フレーム差が上記
    第1のしきい値より小さい第3のクラスとへ上記符号化
    ブロックをクラス分けし、 上記第1のクラスの符号化ブロックに関しては、上記フ
    レーム差を上記直交変換手段に与え、上記第2のクラス
    の符号化ブロックに関しては、上記第2のフレームのデ
    ータを上記直交変換手段に与え、上記第3のクラスの符
    号化ブロックを非伝送とするように制御し、 クラス分け情報に応答して次のペアの第1のフレームの
    符号化出力と第2のフレームの符号化出力に対するビッ
    ト割り当てを適応制御する ことを特徴とするディジタル
    ビデオ信号の符号化装置。
  2. 【請求項2】 時間的に連続する第1および第2のフレ
    ームをペアとして入力ディジタルビデオ信号のデータ量
    を圧縮するための符号化装置であって、 所定の大きさの符号化ブロック毎に変換符号化するため
    の直交変換手段と、 上記直交変換手段と結合され、固定長化単位内の符号化
    出力のデータ量を複数のシンクブロックのデータ領域内
    に収まるように、制御するための適応量子化手段と、 上記適応量子化手段と結合された可変長符号化手段と、 上記可変長符号化手段の出力を上記シンクブロックの構
    成の伝送データとするためのフレーム化手段と、 上記適応量子化手段の出力を局部復号するための手段
    と、 上記局部復号されたデータを蓄えるためのフレームメモ
    リと、 定長化単位内でのビット割り当てを適応制御するため
    の符号化制御手段とからなり、 上記符号化制御手段は、 上記フレームメモリからの第1のフレームの局部復号デ
    ータと上記第1のフレームに引き続く第2のフレームと
    の間のフレーム差を上記符号化ブロック毎に検出し、検出された上記フレーム差を第1のしきい値と、上記第
    1のしきい値より大きい第2のしきい値と比較し、上記
    フレーム差が上記第1および第2のしきい値の間に存在
    する第1のクラスと、上記フレーム差が上記第2のしき
    い値より大きい第2のクラスと、上記フレーム差が上記
    第1のしきい値より小さい第3のクラスとへ上記符号化
    ブロックをクラス分けし、 上記第1のクラスの符号化ブロックに関しては、上記フ
    レーム差を上記直交変換手段に与え、上記第2のクラス
    の符号化ブロックに関しては、上記第2のフレームのデ
    ータを上記直交変換手段に与え、上記第3のクラスの符
    号化ブロックを非伝送とするように制御し、 クラス分け情報に応答して次のペアの第1のフレームの
    符号化出力と第2のフレームの符号化出力に対するビッ
    ト割り当てを適応制御 し、シーンチェンジが検出される場合には、上記ビット割り
    当てを適応制御する状態から上記ビット割り当てを固定
    とする状態に切り替える ことを特徴とするディジタルビ
    デオ信号の符号化装置。
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