JPH04367183A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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Publication number
JPH04367183A
JPH04367183A JP3167390A JP16739091A JPH04367183A JP H04367183 A JPH04367183 A JP H04367183A JP 3167390 A JP3167390 A JP 3167390A JP 16739091 A JP16739091 A JP 16739091A JP H04367183 A JPH04367183 A JP H04367183A
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JP
Japan
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data
circuit
image
quantization
group
Prior art date
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Pending
Application number
JP3167390A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Yanagihara
尚史 柳原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像符号化装置に関し
、特に画像データを離散余弦変換によって高能率符号化
する画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データを伝送したり、例えば磁気テ
ープ等の記録媒体に記録するとき、画像情報圧縮のため
の種々の符号化が採用されている。例えば所謂予測符号
化、変換符号化、ベクトル量子化等が知られている。
【0003】ところで、上記変換符号化は、画像信号の
有する相関性を利用し、標本値(以下画像データという
)を相互に直交する軸に変換して画像データ間の相関を
無相関化し、データ量の削減を行うものであり、所謂基
底ベクトルが互いに直交し、変換前の平均信号電力の総
和と直交変換により得られる所謂変換係数の平均電力の
総和が等しく、低周波成分への電力集中度に優れた直交
変換が採用されており、例えば所謂アダマール変換、ハ
ール変換、カールネン・ルーベ(K−L)変換、離散余
弦変換(以下DCT:Discrete Cosine
 Transform という)、離散正弦変換(以下
DST:Discrete Sine Transfo
rm という)、傾斜(スラント)変換等が知られてい
る。
【0004】ここで、上記DCTについて簡単に説明す
る。DCTは、画像を空間配置における水平・垂直方向
ともにn個(n×n)の画素からなる画像ブロックに分
割し、画像ブロック内の画像データを余弦関数を用いて
直交変換するものである。このDCTは、高速演算アル
ゴリズムが存在し、画像データの実時間変換を可能にす
る1チップの所謂LSIが実現したことにより画像デー
タの伝送や記録に広く用いられるようになっている。ま
た、DCTは、符号化効率として、効率に直接影響する
低周波成分への電力集中度の点で最適な変換である上記
K−L変換と殆ど同等の特性を有するものである。した
がって、DCTにより得られる変換係数を、電力が集中
する成分のみを符号化することにより、全体として情報
量の大幅な削減が可能となる。
【0005】具体的には、画像データをDCTして得ら
れる変換係数を例えばCij(i=0〜n−1,j=0
〜n−1)で表すと、変換係数C00は画像ブロック内
の平均輝度値を表す直流成分に対応し、その電力は、通
常、他の成分に比べてかなり大きくなる。そこで、この
直流成分を粗く量子化した場合、視覚的に大きな画質劣
化として感じられる直交変換符号化特有の雑音である所
謂ブロック歪みが生じるところから、変換係数C00に
多くのビット数(例えば8ビット以上)を割り当てて均
等量子化し、直流成分を除く他の成分(以下交流成分と
いう)の変換係数Cij(C00を除く)には、例えば
視覚の空間周波数が高域では低下するという視覚特性を
利用して、高周波成分ほどビット数の割り当てを減少さ
せて量子化するようになっている。
【0006】そして、画像データの伝送や記録では、画
像データをDCTして得られる変換係数を上述のように
量子化した後、さらに圧縮を行うために所謂ハフマン符
号化(Huffman coding)やランレングス
符号化(Run Length coding )等の
可変長符号化を施し、得られる符号化データに同期信号
やパリティ等を付加して伝送や記録を行うようになって
いる。
【0007】さらに、例えば映像信号をディジタル信号
として磁気テープに記録するディジタルビデオテープレ
コーダ(以下単にVTRという)では、編集や変速再生
等を考慮すると1フレームあるいは1フィールドのデー
タ量が一定(固定長)であることが望ましく、また回路
規模を考慮すると、符号化データを所定の画像ブロック
数分集めた処理単位も固定長であることが望ましい。そ
こで、VTRでは、量子化幅が互いに異なる複数の量子
化器を準備しておき、処理単位内の全ての画像ブロック
に対しては1つ量子化器を用いる条件下に、処理単位の
データ量が所定値以下であって量子化幅が最小の量子化
器を選択して量子化を行うようになっている。これは、
処理単位内の画像ブロック毎に量子化器を切換選択して
量子化を行うと、用いた量子化器の情報を画像ブロック
毎に伝送しなければならず、そのためにデータ量(オー
バヘッド)が増えるので、それを回避するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に1つの処理単位の画像ブロックに対して同一の量子化
器を用いると、交流成分の電力(Cij2 、i,j≠
0)で定義される所謂精細度(以下アクティビティとい
う)が異なる画像ブロックが同一処理単位内に混在する
と共に、アクティビティが高い画像ブロックが多くなる
と、変換係数Cijの低周波成分への集中が減り、結果
的に大きな量子化幅の量子化器が選択されることになる
。この場合、アクティビティが低い、すなわち絵柄が単
調でダイナミックレンジが小さな画像ブロックは、ダイ
ナミックレンジに対して相対的に量子化幅が大きく(粗
く)量子化されることになり、所謂量子化歪みやブロッ
ク歪みが視覚的に目立つという問題が生じる。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、精細度が高いブロックに対しては粗く量
子化し、精細度が低いブロックに対しては細かく量子化
することができ、ブロック歪みや量子化歪みを視覚的に
目立たなくし得、良好な画質を得ることができると共に
、精細度をより正確に検出することができる画像符号化
装置の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、画像データを空間配置におけるn×n
個を1ブロックとするブロックに分割するブロック化手
段と、該ブロック化手段からの各ブロックの画像データ
を離散余弦関数を用いて直交変換して変換係数を算出す
る離散余弦変換手段と、該離散余弦変換手段からの変換
係数の交流成分に基づいて各ブロックの精細度を検出す
る精細度検出手段と、上記離散余弦変換手段からの変換
係数を所定のブロック数分集めて処理単位を形成し、該
処理単位の各ブロックを上記精細度検出手段からの精細
度の大きさに基づいて複数の群に分類すると共に、各群
のブロック数を検出する分類手段と、該分類手段からの
群に分類された変換係数を各群毎に量子化する量子化手
段と、処理単位の変換係数を伝送するために許容される
所定のデータ量を上記分類手段からの各群のブロック数
に比例して各群に割り当て、上記量子化手段で量子化さ
れた変換係数の各群のデータ量がそれぞれ割り当てられ
た各群のデータ量以下となるように上記量子化手段を制
御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】また、前記精細度検出手段が前記離散余弦
変換手段からの変換係数の水平方向及び垂直方向におけ
る高周波成分の絶対値の和に基づいて精細度を検出する
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る画像符号化装置では、画像データ
を空間配置におけるn×n個を1ブロックとするブロッ
クに分割し、各ブロックの画像データを離散余弦関数を
用いて直交変換して変換係数を算出する。そして、この
変換係数の交流成分に基づいて各ブロックの精細度を検
出し、変換係数を所定のブロック数分集めて処理単位を
形成し、処理単位の各ブロックをこの精細度の大きさに
基づいて複数の群に分類すると共に、各群のブロック数
を検出する。つぎに、群に分類された変換係数を各群毎
に量子化する際に、処理単位の変換係数を伝送するため
に許容される所定のデータ量を各群のブロック数に比例
して各群に割り当て、変換係数の各群のデータ量がそれ
ぞれ割り当てられた各群のデータ量以下となるように量
子化して出力する。
【0013】また、変換係数の水平方向及び垂直方向に
おける高周波成分の絶対値の和に基づいて精細度を検出
し、処理単位の各ブロックをこの精細度の大きさに基づ
いて複数の群に分類すると共に、各群のブロック数を検
出する。つぎに、群に分類された変換係数を各群毎に量
子化する際に、変換係数の各群のデータ量がそれぞれ割
り当てられた各群のデータ量以下となるように量子化し
て出力する。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る画像符号化装置の実施例
を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用
した画像符号化装置の第1の実施例の回路構成を示すも
のであり、図2は、この画像符号化装置を適用したディ
ジタルビデオテープレコーダ(以下単にVTRという)
の記録系の回路構成を示すものであり、図3は、該VT
Rの再生系の回路構成を示すものである。
【0015】まず、このVTRについて説明する。この
VTRは、図2に示すように、アナログ映像信号をディ
ジタル信号に変換し、得られる画像データに所謂変換符
号化等のデータ処理を施してデータ圧縮を行った後、磁
気ヘッド21を介して磁気テープ1に記録する記録系と
、図3に示すように、磁気テープ1から磁気ヘッド31
によって再生される再生信号を2値化すると共に、復号
化等のデータ処理を施した後、アナログ信号に変換して
アナログ映像信号を再生する再生系とから構成される。
【0016】上記記録系は、上述の図2に示すように、
映像信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換して
画像データを形成するアナログ/ディジタル変換器(以
下A/D変換器という)11と、該A/D変換器11か
らの画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロッ
クとする画像ブロックGh (h=0〜H、Hは1フレ
ームあるいは1フィールドの画素数及び1画像ブロック
の画素数n2 に依存する)に分割するブロック化回路
12と、該ブロック化回路12からの画像データを余弦
関数を用いて直交変換(以下DCT:Discrete
 Cosine Transform という)して各
画像ブロックGh の変換係数Cij(i=0〜n−1
,j=0〜n−1)を算出する離散余弦変回路(以下D
CT回路という)13と、該DCT回路13からの変換
係数Cijを、所定数の画像ブロックGh からなる、
例えばデータ処理や伝送の1単位となる処理単位毎に量
子化して量子化データを形成する量子化回路14と、該
量子化回路14からの量子化データを、例えば所謂可変
長符号により符号化して符号化データVLCij(i=
0〜n−1,j=0〜n−1)を形成する符号化回路1
5と、該符号化回路15からの符号化データVLCij
に、例えばエラー検出やエラー訂正のためのパリティを
処理単位毎に付加するパリティ付加回路17と、該パリ
ティ付加回路17からのパリティが付加された符号化デ
ータVLCijに、同期信号と画像ブロックGh の番
号h等を識別する識別ビット(以下IDという)を処理
単位毎に付加して伝送データを形成する同期信号挿入回
路18と、該同期信号挿入回路18からパラレルデータ
として送られてくる伝送データをシリアルデータに変換
するパラレル/シリアル(以下P/Sという)変換器1
9と、該P/S変換器19からの伝送データに、例えば
所謂スクランブルやNRZI変調処理を施して記録信号
を生成し、上記磁気ヘッド21に供給するチャンネルエ
ンコーダ(以下ENCという)20とから構成される。
【0017】そして、この記録系は、端子2を介してア
ナログ信号として供給される映像信号を画像データに変
換した後、例えば1フレームあるいは1フィールド分の
画像データを画像ブロックGh に分割し、各画像ブロ
ックGh の画像データをDCTして変換係数Cijを
算出し、この変換係数Cijを処理単位毎に量子化して
量子化データを形成すると共に、可変長符号により量子
化データを符号化して符号化データVLCijを形成す
るようになっている。また、この記録系は、符号化デー
タVLCijに同期信号等を処理単位毎に付加して伝送
データを形成した後、この伝送データに記録に適した変
調、例えばスクランブルやNRZI変調処理を施し、磁
気ヘッド21よって磁気テープ1に記録するようになっ
ている。
【0018】かくして、本発明に係る画像符号化装置、
すなわち上述のように構成されるVTRの要部は、上記
ブロック化回路12〜量子化回路14から構成され、具
体的には、以下のようになっている。
【0019】上記ブロック化回路12は、例えば1フレ
ームあるいは1フィールド分の記録容量を有するメモリ
等から構成され、例えば図1に示すように、端子4を介
して例えば所謂輝度信号Y及び色差信号U、Vとして供
給される画像データを順次記憶し、記憶した画像データ
を上述のように空間配置におけるn×n個、例えば8×
8個を1ブロックとする画像ブロックGh に分割して
読み出し、DCT回路13に供給する。
【0020】上記DCT回路13は、例えば所謂DSP
(Digital Signal Processor
)等から構成され、ブロック化回路12から画像ブロッ
クGh 毎に供給される画像データを上述のように余弦
関数を用いて直交変換して、変換係数Cijを算出し、
この変換係数Cijを量子化回路14に供給する。
【0021】上記量子化回路14は、上述の図1に示す
ように、上記DCT回路13からの変換係数Cijの交
流成分(i,j≠0)に基づいて各画像ブロックGh 
の所謂精細度(以下アクティビティという)Ah (h
=0〜H)を算出するアクティビティ検出回路51と、
上記DCT回路13からの変換係数Cijを所定の画像
ブロック数分集めて処理単位を形成し、この処理単位の
各画像ブロックGh を上記アクティビティ検出回路5
1からのアクティビティAh の大きさに基づいて複数
のグループに分類すると共に、各グループの画像ブロッ
ク数を検出する分類回路52と、互いに異なる量子化幅
を有し、上記分類回路52からの変換係数Cijをそれ
ぞれ量子化して、同一画像ブロックGh に対して互い
に異なるデータ量の量子化データをそれぞれ形成する量
子化器Qm (m=1〜M)と、該各量子化器Qm か
らの量子化データの内の1つを選択するセレクタ54と
、処理単位の変換係数Cijを伝送するために許容され
る所定のデータ量を各グループの画像ブロック数に比例
して各グループに割り当てると共に、各グループの量子
化データのデータ量がそれぞれ各グループに割り当てら
れたデータ量以下となるように上記セレクタ54を制御
する制御回路55とから構成される。
【0022】そして、この量子化回路14は、DCT回
路13からの変換係数Cijの交流成分に基づいて各画
像ブロックGh のアクティビティAh を算出する共
に、変換係数Cijを所定の画像ブロック数分集めて処
理単位を形成し、この処理単位の各画像ブロックGh 
をアクティビティAh の大きさに基づいて複数のグル
ープに分類し、各グループの画像ブロック数を検出する
。つぎに、処理単位の変換係数Cijを伝送するために
許容される所定のデータ量を各グループの画像ブロック
数に比例して各グループに割り当てると共に、複数の量
子化器Qm において変換係数Cijをそれぞれ量子化
し、同一画像ブロックGh に対して互いに異なるデー
タ量の量子化データをそれぞれ形成する。そして、各グ
ループの量子化データのデータ量が各グループに割り当
てられたデータ量以下である量子化データを選択して出
力する。
【0023】具体的には、アクティビティ検出回路51
は、DCT回路13からの変換係数Cijの交流成分に
基づいて、例えば変換係数Cijの交流成分の分散和、
絶対値和、あるいは最大値に基づいて、その値が大きい
ときはアクティビティAh が高いものとして、各画像
ブロックGh のアクティビティAh を算出する。例
えば、アクティビティ検出回路51は、垂直方向の高周
波成分である変換係数Cij(i=6〜7,j=0〜7
)の絶対値和に基づいて、その値が大きいときはアクテ
ィビティAh が高いものとして、各画像ブロックGh
 のアクティビティAh を算出し、これらのアクティ
ビティAh を分類回路52に供給する。
【0024】分類回路52は、DCT回路13からの変
換係数Cijを所定の画像ブロック数分集めて処理単位
を形成し、この処理単位の各画像ブロックGh をアク
ティビティ検出回路51からのアクティビティAhの大
きさに基づいて複数のグループに分類すると共に、各グ
ループの画像ブロック数を検出し、この画像ブロック数
を制御回路55に供給する。例えば、分類回路52は、
アクティビティ検出回路51からのアクティビティAh
 を2つの閾値TH1 、TH2 (TH1 <TH2
 )と比較し、Ah <TH1 の画像ブロックGh 
をグループ#1に、TH1 ≦Ah ≦TH2 の画像
ブロックGh をグループ#2に、TH2 <Ah の
画像ブロックGh をグループ#3に分類する。また、
この分類回路52は、例えば1つの処理単位に含まれる
画像ブロック数をRとすると、各グループ#1、#2、
#3にそれぞれ分類された画像ブロック数をr1 、r
2 、r3 (r1 +r2 +r3 =R)として検
出して制御回路55に供給する。
【0025】上記制御回路55は、上記分類回路52か
らの変換係数Cijをグループ毎に量子化して量子化デ
ータを形成する量子化回路55aと、該量子化回路55
aからの量子化データに基づいて、グループ毎のデータ
量を算出するデータ量算出回路55bとから構成される
。 そして、量子化回路55aは、例えば、複数の量子化幅
を有し、その内の1つの量子化幅により、分類回路52
でグループ#1、#2、#3に分類された画像ブロック
Gh をグループ毎に量子化し、量子化データをデータ
量算出回路55bに供給する。
【0026】データ量算出回路55bは、処理単位の変
換係数Cijを伝送するために許容される所定のデータ
量を各グループの画像ブロック数に比例して各グループ
に割り当てると共に、各グループの量子化データのデー
タ量が各グループに割り当てられたデータ量以下となる
ように、量子化回路55aに量子化幅を変更するフィー
ドバックをかける。そして、各グループのデータ量が割
り当て量以下であって最小の量子化幅を検出し、この量
子化幅に対応する量子化器Qm を選択するための量子
化器選択信号をグループにセレクタ54に供給する。
【0027】例えば、データ量算出回路55bは、処理
単位の変換係数Cijを伝送するために許容される所定
のデータ量をSとすると、グループ#1に対してデータ
量S×r1 /Rを割り当て、グループ#2に対してデ
ータ量S×r2 /Rを割り当て、グループ#3に対し
てデータ量S×r3 /Rを割り当てる共に、量子化回
路55aで得られる各グループの量子化データと各グル
ープに割り当てられたデータ量S×r1 /R、S×r
2 /R、S×r3 /Rをそれぞれ比較し、各グルー
プの量子化データが割り当てられたデータ量以下となる
ように、量子化回路55aにフィードバックをかけ、デ
ータ量が割り当てられたデータ量内に収まり、かつ最小
の量子化幅で量子化されてデータ量が最大となるような
量子化幅を検出する。そして、この量子化幅に対応する
量子化器Qm を選択する量子化器選択信号をグループ
毎にセレクタ54に供給する。
【0028】一方、各量子化器Qm は、互いに異なる
量子化幅を有し、分類回路52からの変換係数Cijを
それぞれ量子化し、同一画像ブロックGh に対して互
いに異なるデータ量の量子化データをそれぞれ形成し、
互いに異なるデータ量の量子化データをセレクタ54に
それぞれ供給する。
【0029】そして、セレクタ54は、上述した制御回
路55からの各グループの量子化器選択信号により量子
化器Qm の出力の1つをグループ毎に選択し、選択し
たこれらの量子化データを符号化回路15に供給する。 この結果、セレクタ54からは、各グループ#1、#2
、#3の量子化データのデータ量がそれぞれ割り当てら
れたデータ量S×r1 /R、S×r2 /R、S×r
3 /R内に収まり、かつデータ量が最大となるように
最小の量子化幅で量子化された量子化データが出力され
る。すなわち、各グループ#1、#2、#3にグループ
を構成する画像ブロック数に比例したデータ量を割り当
て、例えばアクティビティAh が低い画像ブロックG
h が含まれるグループ#1は、変換係数Cijが低周
波に集中するので、細かく量子化され、アクティビティ
Ah が高い画像ブロックGh が含まれるグループ#
3は、変換係数Cijがあまり低周波に集中せず、粗く
量子化される。換言すると、所定数の画像ブロックGh
 からなる処理単位を固定長とすると共に、アクティビ
ティAh が低い画像ブロックGh の変換係数Cij
は相対的に細かく量子化することができ、再生の際のブ
ロック歪みや量子化歪みを視覚的に目立たなくし得、良
好な画質を得ようにすることができる。
【0030】なお、上述の量子化器Qm は、具体的に
は、例えば図4に示すように、画像ブロックGh の変
換係数Cijの領域80を3つの領域81、82、83
に分割し、例えば量子化器Q1 は、3つの領域81、
82、83において所定の量子化幅qで量子化を行い、
例えば量子化器Q2 は、領域81、82において量子
化幅qで量子化を行うと共に、領域83において量子化
幅2qで量子化を行い、例えば量子化器Q3 は、領域
81において量子化幅qで量子化を行うと共に、領域8
2、83において量子化幅2qで量子化を行い、例えば
量子化器Q4 は、3つの領域81、82、83におい
て量子化幅2qで量子化を行い、・・・のようになって
おり、同一画像ブロックGh に対して互いに異なるデ
ータ量の量子化データをそれぞれ形成するようになって
いる。
【0031】上記符号化回路15は、可変長符号化を行
う例えば所謂ハフマン符号(Huffman code
)器とランレングス符号(Run Length co
de )器等から構成され、セレクタ54で選択された
量子化器Qm からの量子化データを、ハフマン符号と
ランレングス符号により符号化する。この結果、この符
号化回路15からは、処理単位のデータ量が所定量に収
まり、かつアクティビティAh が低い画像ブロックG
h の変換係数Cijは相対的に細かく量子化された符
号化データVLCijが出力される。
【0032】上記パリティ付加回路17と同期信号挿入
回路18から構成される回路は、同じく図1に示すよう
に、パリティを発生するパリティ発生器56と、同期信
号及びIDを発生する同期信号発生器57と、上記分類
回路52、セレクタ54〜同期信号発生器57からそれ
ぞれ供給される各グループを構成する画像ブロックGh
 の番号h、量子化器Qm の番号m、符号化データV
LCij、パリティ、同期信号及びIDを時分割多重す
るMUX58とから構成される。
【0033】そして、このMUX58からは、例えば、
1処理単位が先頭から順に同期信号、ID、各グループ
を構成する画像ブロックGh の番号h、各グループで
採用された量子化器Qm の番号m、所定数の画像ブロ
ックGh の符号化データVLCij、パリティからな
る伝送データが出力される。
【0034】以上のように、この画像符号化装置は、端
子4を介して供給される画像データを空間配置における
n×n個からなる画像ブロックGh に分割し、各画像
ブロックGh の画像データをDCTした後、得られる
変換係数Cijを、所定数の画像ブロックGh からな
る処理単位が固定長となると共に、許容されるデータ量
内で量子化幅が最小の量子化器Qm を用いて量子化し
、得られる量子化データを可変長符号化して伝送データ
を形成し、この伝送データを端子5を介して出力する際
に、各画像ブロックGh のアクティビティAh の大
きさに基づいて画像ブロックGh を複数のグループに
分類すると共に、各グループに画像ブロック数に比例し
たデータ量を割り当てて、各グループの変換係数Cij
を、その割り当てられたデータ量内に収まり、かつ量子
化幅が最小の量子化器Qm を用いて量子化するとによ
り、アクティビティAh が低い画像ブロックGh の
変換係数Cijを相対的に細かく量子化することができ
、再生の際のブロック歪みや量子化歪みを視覚的に目立
たなくし得、良好な画質を得ようにすることができる。
【0035】ところで、上述の実施例では、各画像ブロ
ックGh のアクティビティAh に基づいて、アクテ
ィビティAh が高い画像ブロックGh は粗く、アク
ティビティAh が低い画像ブロックGh は細かく量
子化するようにしているが、例えば図5aに示すように
、画像ブロックGh の画像データの領域90が右側の
暗い(斜線部が暗いことを表す)領域91と左側の明る
い領域92からなり、垂直方向のエッジを有する画像ブ
ロックGh の場合、変換係数Cijの水平方向の高周
波成分が多くなり、また、図5bに示すように、画像ブ
ロックGh の画像データの領域90が上側の暗い領域
93と下側の明るい領域94からなり、水平方向のエッ
ジを有する画像ブロックGh の場合は、変換係数Ci
jの垂直方向の高周波成分が多くなり、この図5a、b
に示すような単調な絵柄であっても、これらの画像ブロ
ックGh のアクティビティAh を高いものとして判
断するおそれがある。そして、単調な絵柄の画像ブロッ
クGh のアクティビティAh を高いと判断して粗く
量子化すると、所謂モスキートノイズが発生する。
【0036】そこで、アクティビティAh を、変換係
数Cijの水平及び垂直の2方向における高域成分の絶
対値の和とすることにより、例えば図5a、bに示すよ
うな単調な絵柄の画像ブロックGh のアクティビティ
Ah を高いと誤って判断することを防止することがで
きる。
【0037】具体的には、例えば図6に示すように、画
像ブロックGh の変換係数Cijの領域100の大き
さを例えば8×8とし、水平及び垂直の2方向における
高域成分の4×4からなる領域(斜線の領域)101の
絶対値の和を求め、この算出結果をアクティビティAh
 とすることにより、上述の図5a、bに示すような単
調な絵柄の画像ブロックGh をアクティビティAh 
が高いブロックとして誤検出することがなく、モスキー
トノイズの発生を阻止することができる。
【0038】なお、図5cに示すように、画像ブロック
Gh の画像データの領域90が斜め上側の暗い領域9
5と斜め下側の明るい領域96からなり、斜め方向のエ
ッジを有する画像ブロックGh では、変換係数Cij
の水平及び垂直の2方向における高域成分も大きくなり
、当該画像ブロックGh が高アクティビティAh の
ブロックとして検出されるおそれがあるが、そのように
判断されて粗く量子化されても、視覚上は斜め方向成分
は目立たない。すなわち本発明に係る画像符号化装置に
おいて、上述したような水平方向及び垂直方向における
高域成分の絶対値の和に基づくアクティビティAh の
検出手段は非常に有効なものである。
【0039】つぎに、このVTRの再生系について説明
する。この再生系は、上述の図3に示すように、磁気テ
ープ1から磁気ヘッド31によって再生される再生信号
にNRZI復調等の信号処理を施して伝送データを再生
するチャンネルデコーダ(以下単にDECという)32
と、該DEC32からシリアルデータとして送られてく
る伝送データをパラレルデータに変換するシリアル/パ
ラレル(以下S/Pという)変換器33と、該S/P変
換器33からの伝送データの同期を引き込むと共に、符
号化データVLCijを再生する同期信号検出回路34
と、該符号化データVLCijの再生の際に生じる時間
軸の変動を補正する時間軸補正回路(以下TBC:Ti
me Base Corrector という)35と
、該TBC35からの符号化データVLCijのエラー
訂正を行うと共に、エラー訂正できなかった符号化デー
タVLCijに対してエラーフラグEFをセットするエ
ラー訂正回路36と、該エラー訂正回路36からの記録
の際に可変長符号化されている符号化データVLCij
を復号化して量子化データを再生する復号化回路37と
、該復号化回路37からの量子化データに逆量子化等の
信号処理を施して変換係数Cijを再生する逆量子化回
路38と、該逆量子化回路38からの変換係数Cijを
直交変換して画像データを再生する逆離散余弦変換回路
(以下IDCT回路という)39と、該IDCT回路3
9から画像ブロックGh 毎に供給される画像データか
ら1フレームあるいは1フィールド分の画像データを形
成する逆ブロック化回路40と、上記エラー訂正回路3
6からのエラーフラグEFに基づいて上記逆ブロック化
回路40からの画像データにエラー補正を施すエラー補
正回路41と、該エラー補正回路41からの画像データ
をアナログ信号に変換して出力するディジタル/アナロ
グ変換器(以下D/A変換器という)42とから構成さ
れる。
【0040】つぎに、以上のように構成される再生系の
動作について説明する。DEC32は、磁気テープ1か
ら磁気ヘッド31によって再生される再生信号を2値化
した後、NRZI復調すると共に、ディスクランブル処
理を施して伝送データを再生し、この伝送データをS/
P変換器33を介して同期信号検出回路34に供給する
【0041】同期信号検出回路34は、S/P変換器3
3でパラレルデータに変換された伝送データから同期信
号を検出して同期を引き込むと共に、符号化データVL
Cijを再生し、この符号化データVLCijをTBC
35に供給する。
【0042】TBC35は、符号化データVLCijの
時間軸補正を行い、再生の際に生じる時間軸の変動を吸
収し、この時間軸補正された符号化データVLCijを
エラー訂正回路36に供給する。
【0043】エラー訂正回路36は、符号化データVL
Cijのエラー訂正を記録の際に付加されたパリティを
用いて行うと共に、エラー訂正能力を超えたエラーを有
する符号化データVLCijに対してエラーフラグEF
をセットし、エラー訂正された符号化データVLCij
を復号化回路37に供給する。
【0044】復号化回路37は、記録の際にハフマン符
号及びランレングス符号により符号化されている符号化
データVLCijを復号化して量子化データを再生し、
この量子化データを逆量子化回路38に供給する。
【0045】逆量子化回路38は、符号化データVLC
ijと共に再生される各グループの量子化器Qm の番
号m及び各グループを構成する画像ブロックGh の番
号hに基づいて、記録の際に用いられた各グループの量
子化器Qm と各グループの画像ブロックGh を認識
し、これらの量子化器Qm に対応する量子化幅で各グ
ループの量子化データをそれぞれ逆量子化して変換係数
Cijを再生し、この変換係数CijをIDCT回路3
9に供給する。
【0046】IDCT回路39は、記録の際に用いられ
た変換行列に対応する転置行列を用いて変換係数Cij
を直交変換して画像データを画像ブロックGh 毎に再
生し、この画像データを逆ブロック化回路40に供給す
る。
【0047】逆ブロック化回路40は、画像ブロックG
h 毎に再生される画像データから1フレームあるいは
1フィールド分の画像データを形成してエラー補正回路
41に供給する。
【0048】エラー補正回路41は、例えば、上述のエ
ラー訂正回路36においてエラー訂正できなった画像デ
ータの近隣のエラーがない画像データを用いて補間処理
を行うことにより、エラー訂正できなった画像データの
エラー補正を行い、このエラーが補正された画像データ
をD/A変換器42に供給する。
【0049】D/A変換器42は、エラー補正された画
像データをアナログ信号に変換し、端子3からアナログ
映像信号を例えば輝度信号Y及び色差信号U、Vとして
出力する。
【0050】以上のように、記録の際に、処理単位内の
画像ブロックGh をアクティビティAh に基づいて
複数のグループに分類し、各グループの変換係数Cij
を、グループを構成する画像ブロック数に比例したデー
タ量に収まるように量子化し、すなわちアクティビティ
Ah が低い画像ブロックGh の変換係数Cijを相
対的に細かく量子化し、アクティビティAh が高い画
像ブロックGh の変換係数Cijを相対的に粗く量子
化して、磁気テープ1に記録すると共に、各グループを
構成する画像ブロックGh の番号hと各グループで用
いられた量子化器Qm の番号mを記録しておくことに
より、再生の際に、これらの情報を用いて上述のような
再生を行うことによって、ブロック歪みや量子化歪みが
視覚的に目立たない良好な画質の映像信号を再生するこ
とができる。
【0051】つぎに、本発明に係る画像符号化装置の第
2の実施例を説明する。この第2の実施例の画像符号化
装置は、例えば図7に示すように、画像データを記憶す
るメモリ61と、該メモリ61からの画像データを空間
配置におけるn×n個を1ブロックとする画像ブロック
Gh に分割するブロック化回路62と、該ブロック化
回路62からの各画像ブロックGh の画像データをD
CTして変換係数Cijを算出するDCT回路63と、
該DCT回路63からの変換係数Cijを記憶するバッ
ファメモリ64と、上記DCT回路63からの変換係数
Cijの交流成分に基づいて各画像ブロックGh のア
クティビティAh を検出し、アクティビティAh に
基づいて画像ブロックGh を同一の画像ブロック数か
らなる複数のグループに分類するための閾値THを算出
する制御回路70と、該バッファメモリ64から読み出
された変換係数Cijを所定の画像ブロック数分集めて
処理単位を形成し、この処理単位の各画像ブロックGh
 を上記制御回路70からの閾値THに基づいて同一の
画像ブロック数からなる複数のグループに分類する分類
回路65と、該分類回路65からの変換係数Cijをグ
ループ毎に量子化して量子化データを形成する量子化回
路66と、該量子化回路66からの量子化データを、例
えば可変長符号により符号化して符号化データVLCi
jを形成する符号化回路67とから構成される。
【0052】また、上記制御回路70は、上記DCT回
路63からの変換係数Cijの交流成分に基づいて各画
像ブロックGh のアクティビティAh を算出するア
クティビティ検出回路71と、該アクティビティ検出回
路71からのアクティビティAh に基づいて画像ブロ
ックGh を同一の画像ブロック数からなる複数のグル
ープに分類するための複数の閾値THを算出する閾値算
出回路72と、上記DCT回路63からの変換係数Ci
jを処理単位毎に量子化して量子化データを形成する量
子化回路73と、処理単位の変換係数Cijを伝送する
ために許容される所定のデータ量を各グループに均等に
割り当てると共に、各グループの量子化データのデータ
量が割り当てられたデータ量以下となるように上記量子
化回路66を制御するデータ量算出回路75とから構成
される。
【0053】また、上記量子化回路66は、互いに異な
る量子化幅を有し、上記分類回路65からの変換係数C
ijをそれぞれ量子化し、同一画像ブロックGh に対
して互いに異なるデータ量の量子化データをそれぞれ形
成する量子化器Qm (m=1〜M)と、上記制御回路
70の制御の下に、上記量子化器Qm の1つを選択す
るセレクタ66aとから構成される。
【0054】つぎに、以上のように構成される画像符号
化装置の動作について説明する。メモリ61は、例えば
1フレームあるいは1フィールド分の記録容量を有し、
端子68を介して供給される画像データを記憶する。
【0055】ブロック化回路62は、メモリ61から画
像データを、上述のように空間配置におけるn×n個、
例えば8×8個を1ブロックとする画像ブロックGh 
に分割して読み出してDCT回路63に供給する。
【0056】DCT回路63は、例えばDSP等から構
成され、DCT回路63から画像ブロックGh 毎に供
給される画像データを、上述のように余弦関数を用いて
直交変換して変換係数Cijを算出し、この変換係数C
ijをバッファメモリ64及び制御回路70に供給する
。そして、バッファメモリ64は、変換係数Cijを記
憶する。
【0057】一方、制御回路70のアクティビティ検出
回路71は、変換係数Cijの交流成分に基づいて、例
えば垂直方向の高周波成分である変換係数Cij(i=
6〜7,j=0〜7)の絶対値和に基づいて、その値が
大きいときはアクティビティAh が高いものとして、
各画像ブロックGh のアクティビティAh を算出し
、このアクティビティAh を閾値算出回路72に供給
する。
【0058】閾値算出回路72は、アクティビティ検出
回路71からのアクティビティAh に基づいて1つの
処理単位の画像ブロックGh を同一の画像ブロック数
からなる複数、例えば3つのグループに分類するための
閾値TH1 、TH2 を算出し、これらの閾値TH1
 、TH2 を分類回路65に供給する。
【0059】そして、分類回路65は、各画像ブロック
Gh のアクティビティAh を閾値TH1 、TH2
 と比較し、画像ブロックGh を3つのグループに分
類すると共に、各グループを構成する画像ブロックGh
 の番号hを端子76を介して出力する。
【0060】また、この制御回路70の量子化回路73
は、DCT回路63からの変換係数Cijをグループ毎
に量子化し、量子化データをデータ量算出回路75に供
給する。
【0061】データ量算出回路75は、この量子化デー
タに基づいて各グループのデータ量を算出し、算出結果
を量子化回路73にフィードバックする。具体的には、
グループのデータ量が所定量内に収まり、かつ最小の量
子化幅で量子化されてデータ量が最大となるような量子
化幅を検出する。そして、この量子化幅に対応する量子
化器Qm を選択するための量子化器選択信号をグルー
プ毎に量子化回路66に供給する。
【0062】一方、各量子化器Qm は、バッファメモ
リ64から読み出された変換係数Cijをそれぞれ量子
化し、同一画像ブロックGh に対して互いに異なるデ
ータ量の量子化データをそれぞれ形成し、互いに異なる
データ量の量子化データをセレクタ66aにそれぞれ供
給する。
【0063】セレクタ66aは、上述したデータ量算出
回路75からの各グループの量子化器選択信号により量
子化器Qm の出力の1つをグループ毎に選択し、選択
したこれらの量子化データを符号化回路67に供給する
。 この結果、セレクタ66aからは、各グループの量子化
データのデータ量が所定のデータ量内に収まり、かつデ
ータ量が最大となるように最小の量子化幅で量子化され
た量子化データが出力される。すなわち、各グループに
所定のデータ量を割り当て、例えばアクティビティAh
 が低い画像ブロックGh が含まれるグループは、変
換係数Cijが低周波に集中するので、細かく量子化さ
れ、アクティビティAh が高い画像ブロックGh が
含まれるグループは、変換係数Cijがあまり低周波に
集中せず、粗く量子化される。換言すると、所定数の画
像ブロックGh からなる処理単位を固定長とすると共
に、アクティビティAh が低い画像ブロックGh の
変換係数Cijは相対的に細かく量子化することができ
、再生の際のブロック歪みや量子化歪みを視覚的に目立
たなくし得、良好な画質を得ようにすることができる。
【0064】符号化回路67は、可変長符号化を行う例
えばハフマン符号器とランレングス符号器等から構成さ
れ、セレクタ66aからの量子化データを、例えばハフ
マン符号とランレングス符号によりそれぞれ符号化して
符号化データVLCijを形成し、この符号化データV
LCijを端子69を介して出力する。この結果、符号
化回路67からは、処理単位のデータ量が所定量に収ま
り、かつアクティビティAh が低い画像ブロックGh
 の変換係数Cijは相対的に細かく量子化された符号
化データVLCijが出力される。
【0065】以上のように、この画像符号化装置は、端
子68を介して供給される画像データを空間配置におけ
るn×n個からなる画像ブロックGh に分割し、各画
像ブロックGh の画像データをDCTした後、得られ
る変換係数Cijを、所定数の画像ブロックGh から
なる処理単位が固定長となると共に、許容されるデータ
量内で量子化幅が最小の量子化器Qm を用いて量子化
し、得られる量子化データを可変長符号化して伝送デー
タを形成し、この伝送データを端子69を介して出力す
る際に、各画像ブロックGh のアクティビティAh 
に基づいて画像ブロックGh を同一の画像ブロック数
からなる複数のグループに分類し、各グループに許容さ
れるデータ量に収まり、かつ量子化幅が最小の量子化器
Qm を用いて量子化するとにより、上述の第1の画像
符号化装置と同様に、アクティビティAh が低い画像
ブロックGh の変換係数Cijを相対的に細かく量子
化することができ、再生の際のブロック歪みや量子化歪
みを視覚的に目立たなくし得、良好な画質を得ようにす
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
では、画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロ
ックとするブロックに分割し、分割された各ブロックの
画像データを余弦関数を用いて直交変換して変換係数を
算出すると共に、変換係数の交流成分に基づいて各ブロ
ックの精細度を検出する。そして、変換係数を所定のブ
ロック数分集めて処理単位を形成し、処理単位の各ブロ
ックを精細度の大きさに基づいて複数の群に分類すると
共に、各群のブロック数を検出する。つぎに、処理単位
の変換係数を伝送するために許容される所定のデータ量
を各群のブロック数に比例して各群に割り当て、群に分
類された変換係数を各群毎に量子化する際に、各群のデ
ータ量がそれぞれ割り当てられた各群のデータ量以下と
なるように量子化することにより、精細度が低いブロッ
クの変換係数を相対的に細かく量子化することができ、
再生の際のブロック歪みや量子化歪みを視覚的に目立た
なくし得、良好な画質を得ようにすることができる。
【0067】さらに、上記精細度を変換係数の水平方向
及び垂直方向における高周波成分の絶対値の和に基づい
て求めることにより、例えば水平方向あるいは垂直方向
の1方向のみに変換係数の高周波成分が発生するような
垂直方向あるいは水平方向にエッジを有するブロックを
、精細度が低い単調な絵柄を有するブロックと判断する
ことができ、当該ブロックを相対的に細かく量子化して
、再生の際のブロック歪みや量子化歪みを視覚的に目立
たなくし得、良好な画質を得ようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像符号化装置の第1の実施
例の回路構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像符号化装置を適用したディジタルビデ
オテープレコーダの記録系の回路構成を示すブロック図
である。
【図3】上記画像符号化装置を適用したディジタルビデ
オテープレコーダの再生系の回路構成を示すブロック図
である。
【図4】上記画像符号化装置を構成する量子化器の量子
化幅を説明するための変換係数の領域を示す図である。
【図5】エッジを有する絵柄の画像ブロックを模式的に
示す図である。
【図6】アクティビティの算出に用いられる変換係数の
領域を示す図である。
【図7】本発明を適用した画像符号化装置の第2の実施
例の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
12、62・・・ブロック化回路 13、63・・・DCT回路 14、66・・・量子化回路 Qm ・・・量子化器 51、71・・・アクティビティ検出回路52、65・
・・分類回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  画像データを空間配置におけるn×n
    個を1ブロックとするブロックに分割するブロック化手
    段と、該ブロック化手段からの各ブロックの画像データ
    を離散余弦関数を用いて直交変換して変換係数を算出す
    る離散余弦変換手段と、該離散余弦変換手段からの変換
    係数の交流成分に基づいて各ブロックの精細度を検出す
    る精細度検出手段と、上記離散余弦変換手段からの変換
    係数を所定のブロック数分集めて処理単位を形成し、該
    処理単位の各ブロックを上記精細度検出手段からの精細
    度の大きさに基づいて複数の群に分類すると共に、各群
    のブロック数を検出する分類手段と、該分類手段からの
    群に分類された変換係数を各群毎に量子化する量子化手
    段と、処理単位の変換係数を伝送するために許容される
    所定のデータ量を上記分類手段からの各群のブロック数
    に比例して各群に割り当て、上記量子化手段で量子化さ
    れた変換係数の各群のデータ量がそれぞれ割り当てられ
    た各群のデータ量以下となるように上記量子化手段を制
    御する制御手段とを有することを特徴とする画像符号化
    装置。
  2. 【請求項2】  前記精細度検出手段が前記離散余弦変
    換手段からの変換係数の水平方向及び垂直方向における
    高周波成分の絶対値の和に基づいて精細度を検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998010594A1 (en) * 1996-09-06 1998-03-12 Sony Corporation Method and device for encoding data

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