JP3382959B2 - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JP3382959B2
JP3382959B2 JP19128091A JP19128091A JP3382959B2 JP 3382959 B2 JP3382959 B2 JP 3382959B2 JP 19128091 A JP19128091 A JP 19128091A JP 19128091 A JP19128091 A JP 19128091A JP 3382959 B2 JP3382959 B2 JP 3382959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像符号化装置に関
し、特に画像データを離散余弦変換によって高能率符号
化する画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データを伝送したり、例えば磁気テ
ープ等の記録媒体に記録するとき、画像情報圧縮のため
に種々の符号化が採用されている。例えば所謂予測符号
化、変換符号化、ベクトル量子化等が知られている。
【0003】ところで、上記変換符号化は、画像信号の
有する相関性を利用し、標本値(以下画像データとい
う)を相互に直交する軸に変換して画像データ間の相関
を無相関化し、データ量の削減を行うものであり、所謂
基底ベクトルが互いに直交し、変換前の平均信号電力の
総和と直交変換により得られる所謂変換係数の平均電力
の総和が等しく、かつ低周波成分への電力集中度に優れ
た直交変換が採用されており、例えば所謂アダマール変
換、ハール変換、カールネン・ルーベ(K−L)変換、
離散余弦変換(以下DCT:Discrete Cosine Transfor
m という)、離散正弦変換(以下DST:Discrete Sin
e Transform という)、傾斜(スラント)変換等が知ら
れている。
【0004】ここで、上記DCTについて簡単に説明す
る。DCTは、画像を空間配置における水平・垂直方向
ともにn個(n×n)の画素からなる画像ブロックに分
割し、画像ブロック内の画像データを余弦関数を用いて
直交変換するものである。このDCTは、高速演算アル
ゴリズムが存在し、画像データの実時間変換を可能にす
る1チップの所謂LSIが実現したことにより、画像デ
ータの伝送や記録に広く用いられるようになっている。
また、DCTは、符号化効率として、効率に直接影響す
る低周波成分への電力集中度の点で最適な変換である上
記K−L変換と殆ど同等の特性を有するものである。し
たがって、DCTにより得られる変換係数を、電力が集
中する成分のみを符号化することにより、全体として情
報量の大幅な削減が可能となる。
【0005】具体的には、n×n個の画像データをDC
Tして得られる変換係数を例えばCij(i=0〜n−
1,j=0〜n−1)で表すと、変換係数C00は画像ブ
ロック内の平均輝度値を表す直流成分に対応し、その電
力は、通常、他の成分に比べてかなり大きくなる。そこ
で、この直流成分を粗く量子化した場合、視覚的に大き
な画質劣化として感じられる直交変換符号化特有の雑音
である所謂ブロック歪みが生じるところから、変換係数
00に多くのビット数(例えば8ビット以上)を割り当
てて均等量子化し、直流成分を除く他の成分(以下交流
成分という)の変換係数Cij(C00を除く)には、例え
ば視覚の空間周波数が高域では低下するという視覚特性
を利用して、高周波成分ほどビット数の割り当てを減少
させて量子化するようになっている。
【0006】また、例えば、変換係数Cijの1画像ブロ
ックに相当する領域において、値が零以外の有意変換係
数Cij(≠0)が存在する最大の行番号と列番号を検出
し、有意変換係数をこの行と列とで決定される四角形で
囲み、この囲まれた領域(以下、このような領域を単に
符号化領域という)に含まれる変換係数Cijのみを量子
化する所謂ゾーンコーディング(Zonal Coding)におい
て、画像ブロックを動きのある動画ブロックと動きのな
い静止画ブロックに分類し、動画ブロックと静止画ブロ
ックで符号化領域の大きさを変えて量子化を行い、符号
化効率を高めることが行われている。
【0007】具体的には、静止画ブロックでは、例えば
図8に示すように、変換係数Cijの画像ブロックに相当
する領域80を例えば8×8の大きさとすると、有意変
換係数Cijが低周波領域に集中する。一方、動画ブロッ
クでは、例えば図9に示すように有意変換係数Cijの低
周波領域への集中度が低くなる。
【0008】そこで、従来の装置では、2つの所謂フレ
ームメモリを備え、各画像ブロック毎にフレーム間の差
分を検出し、差分が大きい画像ブロックを動画ブロック
とし、差分が小さな画像ブロックを静止画ブロックして
画像ブロックの分類を行うようになっている。そして、
動画ブロックに対しては符号化領域を広くし、静止画ブ
ロックに対しては符号化領域を狭くして適応的に量子化
を行うことにより、データ量を削減して、符号化効率を
高めるようになっている。
【0009】そして、画像データの伝送や記録では、画
像データをDCTして得られる変換係数Cijを上述のよ
うに量子化した後、さらに圧縮を行うために所謂ハフマ
ン符号化(Huffman coding)やランレングス符号化(Ru
n Length coding )等の可変長符号化を施し、得られる
符号化データに同期信号やパリティ等を付加して伝送や
記録を行うようになっている。
【0010】さらに、例えば映像信号をディジタル信号
として磁気テープに記録するディジタルビデオテープレ
コーダ(以下単にVTRという)では、編集や変速再生
等を考慮すると1フレームあるいは1フィールドのデー
タ量が一定(固定長)であることが望ましく、また回路
規模を考慮すると、1画像ブロックの符号化データのデ
ータ量あるいは符号化データを所定の画像ブロック数分
集めた処理単位のデータ量も一定であることが望まし
い。そこで、VTRでは、量子化幅が互いに異なる複数
の量子化器を準備しておき、例えば画像ブロックのデー
タ量が所定値以下であって量子化幅が最小の量子化器を
選択して量子化を行うようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のゾー
ンコーディングにおける動き検出を伴う適応的な量子化
では、高い符号化効率を得ることができるが、動き検出
のために、上述のように2つのフレームメモリや差分を
検出するための回路等が必要となり、従来の装置では回
路規模が大きくなっていた。また、動き検出のために処
理時間が長くなっていた。
【0012】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、従来の装置に比して回路規模を小さくす
ることができると共に、処理時間を短くすることがで
き、また、動き検出を精度良く行い得、符号化効率が高
い画像符号化装置の提供を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るディジタルビデオテープレコーダの
画像符号化装置は、互いに時間差を有する2つのフィー
ルドからなる1フレーム分の画像データを空間配置にお
けるn×n個を1ブロックとするブロックに分割するブ
ロック化手段と、ブロック化手段からの各ブロックの画
像データを余弦関数を用いて、垂直方向と水平方向に直
交変換して変換係数を算出する離散余弦変換手段と、離
散余弦変換手段から供給される垂直方向と水平方向の直
交変換で得られる変換係数を量子化して量子化データを
形成し、量子化データを出力する量子化手段と、離散余
弦変換手段から供給される垂直方向の直交変換で得られ
る変換係数に基づいて、ブロックが高周波成分の変換係
数を多く含むときはブロックを動きがある動画ブロック
とし、ブロックが高周波成分の変換係数を多く含まない
ときはブロックを静止画ブロックとし、ブロックが静止
画ブロックのときは垂直方向と水平方向の直交変換で得
られる変換係数の低周波成分を量子化し、ブロックが動
画ブロックのときは垂直方向と水平方向の直交変換で得
られる変換係数の低周波成分と高周波成分を量子化する
ように量子化手段を制御する制御手段とを有する。
【0014】
【作用】本発明に係るディジタルビデオテープレコーダ
の画像符号化装置では、互いに時間差を有する2つのフ
ィールドからなる1フレーム分の画像データを空間配置
におけるn×n個を1ブロックとするブロックに分割
し、各ブロックの画像データを余弦関数を用いて、垂直
方向と水平方向に直交変換して変換係数を算出し、この
垂直方向と水平方向の直交変換で得られる変換係数を量
子化して量子化データを形成し、量子化データを出力す
る際に、垂直方向の直交変換で得られる変換係数に基づ
いて、ブロックが高周波成分の変換係数を多く含むとき
はこのブロックを動きがある動画ブロックとし、ブロッ
クが高周波成分の変換係数を多く含まないときはこのブ
ロックを静止画ブロックとし、ブロックが静止画ブロッ
クのときは垂直方向と水平方向の直交変換で得られる変
換係数の低周波成分を量子化し、ブロックが動画ブロッ
クのときは垂直方向と水平方向の直交変換で得られる変
換係数の低周波成分と高周波成分を量子化する。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る画像符号化装置の一実施
例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適
用した画像符号化装置の回路構成を示すものであり、図
2は、この画像符号化装置を適用したディジタルビデオ
テープレコーダ(以下単にVTRという)の記録系の回
路構成を示すものであり、図3は、該VTRの再生系の
回路構成を示すものである。
【0016】まず、このVTRについて説明する。この
VTRは、図2に示すように、アナログ映像信号をディ
ジタル信号に変換し、得られる画像データに所謂変換符
号化等のデータ処理を施してデータ圧縮を行った後、磁
気ヘッド21を介して磁気テープ1に記録する記録系
と、図3に示すように、磁気テープ1から磁気ヘッド3
1によって再生される再生信号を2値化すると共に、復
号化等のデータ処理を施した後、アナログ信号に変換し
てアナログ映像信号を再生する再生系とから構成され
る。
【0017】上記記録系は、上述の図2に示すように、
映像信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換して
画像データを形成するアナログ/ディジタル変換器(以
下A/D変換器という)11と、該A/D変換器11か
らの画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロッ
クとする画像ブロックGh (h=1〜H、Hは1フレー
ムの画素数及び画像ブロックGh の画素数n2 に依存す
る)に分割すると共に、所定数の画像ブロックGhから
なる、例えばデータ処理や伝送の1単位となる処理単位
を形成するブロック化回路12と、該ブロック化回路1
2からの画像データを余弦関数を用いて直交変換(以下
DCT:Discrete Cosine Transform という)して各画
像ブロックGh の変換係数Cij(i=0〜n−1,j=
0〜n−1)を算出する離散余弦変換回路(以下DCT
回路という)13と、該DCT回路13からの変換係数
ijを量子化して量子化データを形成する量子化回路1
4と、該量子化回路14からの量子化データを、例えば
所謂可変長符号により符号化して符号化データVLCij
(i=0〜n−1,j=0〜n−1)を形成する符号化
回路15と、該符号化回路15からの符号化データVL
ijに、例えばエラー検出やエラー訂正のためのパリテ
ィを処理単位毎に付加するパリティ付加回路17と、該
パリティ付加回路17からのパリティが付加された符号
化データVLCijに、同期信号と画像ブロックGh の番
号h等を識別する識別ビット(以下IDという)を処理
単位毎に付加して伝送データを形成する同期信号挿入回
路18と、該同期信号挿入回路18からパラレルデータ
として送られてくる伝送データをシリアルデータに変換
するパラレル/シリアル(以下P/Sという)変換器1
9と、該P/S変換器19からの伝送データに記録に適
した変調処理を施して記録信号を生成し、上記磁気ヘッ
ド21に供給するチャンネルエンコーダ(以下ENCと
いう)20とから構成される。
【0018】そして、この記録系は、端子2を介してア
ナログ信号として供給される映像信号を画像データに変
換した後、互いに時間差を有する2つのフィールドから
なる1フレーム分(以下、単に1フレーム分という。)
の画像データを画像ブロックGに分割し、各画像ブロ
ックGの画像データをDCTして変換係数Cijを算
出し、この変換係数Cijを量子化して量子化データを
形成すると共に、可変長符号化により量子化データを符
号化して符号化データVLCijを形成するようになっ
ている。また、この記録系は、符号化データVLCij
に同期信号等を処理単位毎にふかして伝送データを形成
した後、この伝送データに記録に適した変調、例えばス
クランブルやNRZI変調処理を施し、磁気ヘッド21
によって磁気テープ1に記録するようになっている。
【0019】かくして、本発明に係る画像符号化装置、
すなわち上述のように構成されるVTRの要部は、上記
ブロック化回路12〜量子化回路14から構成され、具
体的には、以下のようになっている。
【0020】上記ブロック化回路12は、例えば図1に
示すように、例えば1フレーム分の記憶容量を有し、画
像データを記憶するメモリ12aと、該メモリ12aか
ら画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロック
とする画像ブロックGh に分割すると共に、1フレーム
分を複数に分割した所定数の画像ブロックGh からなる
処理単位毎に読み出すブロック化器12bとから構成さ
れる。
【0021】そして、このブロック化回路12は、端子
4を介して供給される画像データをメモリ12aに1フ
レーム毎に記憶すると共に、このメモリ12aに記憶さ
れている画像データを空間配置における例えば8×8個
を1ブロックとする画像ブロックGh に分割すると共
に、所定数の画像ブロックGh からなる処理単位毎に読
み出し、この読み出した画像データをDCT回路13に
供給するようになっている。
【0022】上記DCT回路13は、例えば所謂DSP
(Digital Signal Processor)等からなり、余弦関数を
用いて垂直方向に直交変換するDCT13aと、更に水
平方向に直交変換するDCT13bとから構成され(以
下、1方向の直交変換を1次元DCTといい、2方向の
直交変換を2次元DCTという)、ブロック化回路12
から処理単位毎に供給される画像データを2次元DCT
して変換係数Cijを算出し、この変換係数Cijを量子化
回路14に供給するようになっている。
【0023】上記量子化回路14は、同じく図1に示す
ように、上記DCT回路13からの変換係数Cijを処理
単位毎に記憶するバッファメモリ14aと、該バッファ
メモリ14aから読み出された変換係数Cijをそれぞれ
量子化して量子化データを形成する量子化器Q1
2 、Q3 と、上記DCT13aからの垂直方向の変換
係数に基づいて各画像ブロックGh の動きを検出し、こ
れらの画像ブロックGhを動きのある動画ブロックと動
きのない静止画ブロックに分類する動き検出回路50
と、該動き検出回路50からの分類情報に基づいて、上
記DCT回路13からの変換係数Cijのうち、値が零以
外の有意変換係数Cij(≠0)を、動画ブロックと静止
画ブロックで互いに異なる所定の形状で囲み、この囲ま
れた領域の変換係数Cijのみを量子化する所謂ゾーンコ
ーディング(Zonal Coding)を行うために、量子化の対
象となる領域(以下符号化領域という)を決定する領域
決定回路14bと、該領域決定回路14bで決定された
符号化領域に含まれる変換係数Cijを量子化した後、所
謂ハフマン符号(Huffman code)により符号化して画像
ブロックGh のデータ量を検出すると共に、該データ量
に基づいて上記量子化器Q1 、Q2 、Q3 の量子化幅を
制御する符号量算出回路14cと、該符号量算出回路1
4cにハフマン符号の符号化則(以下テーブルという)
を与えるハフマン符号テーブル回路14dと、上記符号
量算出回路14cの制御のもとに上記量子化器Q1 、Q
2 、Q3 の出力の1つを選択するセレクタ14eとから
構成される。
【0024】さらに、上記動き検出回路50は、例えば
図4に示すように、上記DCT13aから端子55を介
して供給される垂直方向の変換係数のn列分を、高周波
成分から順に累積する累積回路51と、該累積回路51
からの累積値と所定の閾値THを比較して、累積値が閾
値THを超える行番号kを検出する比較回路52と、該
比較回路52からの検出された行番号kに基づいて、各
画像ブロックGh を動画ブロックと静止画ブロックに分
類する分類回路53とから構成される。
【0025】そして、この量子化回路14は、DCT回
路13からの変換係数Cijを、動画ブロックと静止画ブ
ロックとで異なる形状の符号化領域を用いてゾーンコー
ディングすると共に、画像ブロックGh のデータ量が所
定のデータ量以下であって量子化歪みが最小となるよう
に最小の量子化幅で(細かく)量子化して量子化データ
を形成し、この量子化データを符号化回路15に供給す
るようになっている。
【0026】具体的には、累積回路51は、DCT13
aからの画像データを垂直方向に1次元DCTして得ら
れる変換係数Dij(i=0〜n−1,j=0〜n−1)
の例えば絶対値を、垂直方向の高周波成分から順次累積
し、累積値を各行毎に出力する。例えば画像ブロックG
h の大きさを8×8とすると、各行の変換係数Dijの合
計Ti は、下記(1)式により求められる。
【0027】 Ti =|Di0|+|Di1|+|Di1|+・・・+|Di7| ・・・(1)
【0028】そして、各行の変換係数Dijの合計T
i を、下記(2)式に示すように高周波成分から順次累
積し、この累積値Sを各行毎に比較回路52に供給す
る。 Si =Si+1 +Ti (i=7〜0) ・・・(2)
【0029】比較回路52は、この累積値Si と閾値T
Hを各行毎に比較して、累積値Si が閾値THを超える
行番号kを検出し、この行番号kを分類回路53に供給
する。
【0030】分類回路53は、この行番号kを所定値、
例えば「5」と比較し、行番号kが「5」以上のとき
は、当該画像ブロックGh を動画ブロックと、行番号k
が「5」未満のときは、当該画像ブロックGh を静止画
ブロックと判別する。そして、例えば、動画ブロックで
は論理「1」と、静止画ブロックでは論理「0」を分類
情報として端子56を介して上述の図1に示す領域決定
回路14b及び上述の図2に示すパリティ付加回路17
に供給する。
【0031】かくして、動き検出回路50は、DCT1
3aからの垂直方向に1次元DCTして得られる変換係
数Dijの分布に基づいて、高周波成分が多く含まれる画
像ブロックGh を動画ブロックとし、高周波成分が多く
含まれない画像ブロックGh を静止画ブロックとして各
画像ブロックGh を分類し、分類情報を領域決定回路1
4bに供給するようになっている。
【0032】領域決定回路14bは、画像ブロックGh
が静止画ブロックのときは、例えば図5aに示すよう
に、DCT回路13からの変換係数Cijの1画像ブロッ
クGh に相当する領域60において、値が零以外である
有意変換係数Cij(≠0)を四角形で囲み、この囲まれ
た(斜線で示す)領域を符号化領域61とし、また例え
ば図5bに示すように、有意変換係数Cijを三角形で囲
み、この囲まれた領域を符号化領域62とする。一方、
画像ブロックGh が動画ブロックのときは、この領域決
定回路14bは、例えば図6aに示すように、上述の形
状が四角形の符号化領域61に加えて垂直方向の高周波
成分を含む領域を符号化領域63とし、また例えば図6
bに示すように、上述の形状が三角形の符号化領域62
に加えて垂直方向の高周波成分を含む領域を符号化領域
64とする。そして、領域決定回路14bは、符号化領
域を識別するための領域情報、例えば、静止画ブロック
では上述の図5aに示す行番号U1 と列番号V1 、ある
いは上述の図5bに示す行番号U2 と列番号V2 を符号
量算出回路14cに供給し、一方、動画ブロックでは、
上述の図6aに示す列番号v1、v2 、あるいは上述の
図6bに示す行番号u1 と列番号v2 、v3 を符号量算
出回路14cに供給する。
【0033】符号量算出回路14cは、領域決定回路1
4bからの領域情報に基づいて、符号化領域に含まれる
変換係数Cijを、低周波成分ほど小さな量子化幅で量子
化するような複数の量子化幅の組合せで画像ブロックG
h毎に量子化した後、ハフマン符号テーブル回路14d
からのハフマン符号テーブルに基づいて符号化して画像
ブロックGh のデータ量を検出し、画像ブロックGh
データ量が所定値以下であって最小の量子化幅の(量子
化歪みが最小となる)組合せを検出する。そして、この
符号量算出回路14cは、検出された量子化幅の組合せ
を示す量子化番号mを量子化器Q1 、Q2 、Q3 に供給
し、領域情報をセレクタ14eに供給すると共に、この
量子化番号mと領域情報を端子6、7をそれぞれ介して
上述の図2に示すパリティ付加回路17に供給する。
【0034】量子化器Q1 、Q2 、Q3 は、それぞれの
量子化幅が符号量算出回路14cからの量子化番号mに
基づいて制御されるようになっており、例えば量子化番
号mが「0」(以下単にm=0という)のとき、量子化
器Q1 、Q2 、Q3 の全てが所定の量子化幅qで量子化
を行い、m=1のとき、量子化器Q1 、Q2 は量子化幅
qで量子化を行い、量子化器Q3 は量子化幅2qで量子
化を行い、m=2のとき、量子化器Q1 は量子化幅qで
量子化を行い、量子化器Q2 、Q3 は量子化幅2qで量
子化を行い、m=3のとき、量子化器Q1 、Q2 、Q3
の全てが量子化幅2qで量子化を行い・・・、すなわち
量子化番号mが小さく、また添字の番号が若い量子化器
ほど小さな量子化幅で(細かく)量子化を行うようにな
っており、バッファメモリ14aから読み出された変換
係数Cijをそれぞれ量子化して、同一の変換係数Cij
対して例えば互いに異なるデータ量の量子化データをそ
れぞれ形成し、これらの量子化データをセレクタ14e
に供給する。なお、量子化幅を2倍(例えばqに対して
2q)にする代わりに、変換係数Cij自体を1/2倍に
しても同等である。
【0035】セレクタ14eは、符号量算出回路14c
からの領域情報に基づいて量子化器Q1 、Q2 、Q3
らの量子化データを切り換え選択する。例えば図7に示
すように、セレクタ14eは、変換係数Cijの1画像ブ
ロックGh に相当する領域70を低周波成分の領域7
1、中間の周波数成分の領域72、高周波成分の領域7
3の3つの領域に分け、量子化データが、符号化領域の
うちの領域71に含まれる変換係数Cijに相当するとき
は、量子化器Q1 からの量子化データを選択し、量子化
データが、符号化領域のうちの領域72に含まれる変換
係数Cijに相当するときは、量子化器Q2 からの量子化
データを選択し、量子化データが、符号化領域のうちの
領域73に含まれる変換係数Cijに相当するときは、量
子化器Q3 からの量子化データを選択し、量子化データ
が符号化領域以外の領域の変換係数Cijに相当するとき
は、いずれの量子化器Q1 、Q2 、Q3 からの量子化デ
ータも選択せず、このようにして選択した量子化データ
を符号化回路15に供給する。
【0036】この結果、例えば上述の図7に示すよう
に、画像ブロックGhが静止画ブロックであって符号化
領域が上述の図5bに示す符号化領域62(図7では破
線で示す)であり、m=1のときは、符号化領域62の
うちの領域71に含まれる変換係数Cijが量子化幅qで
量子化され、符号化領域62のうちの領域72に含まれ
る変換係数Cijが量子化幅2qで量子化され得られる量
子化データが符号化回路15に供給される。すなわち、
画像ブロックGh を動画ブロックと静止画ブロックに分
類し、動画ブロックと静止画ブロックとで符号化領域の
形状を変え、この符号化領域において、低周波成分ほど
小さな量子化幅で(細かく)量子化されて得られる量子
化データが符号化回路15に供給される。
【0037】上記符号化回路15は、可変長符号化を行
う例えばハフマン符号器と所謂ランレングス符号(Run
Length code )器等から構成され、この符号化回路15
は、セレクタ14eからの量子化データをハフマン符号
とランレングス符号によりそれぞれ符号化して符号化デ
ータVLCijを形成し、この符号化データVLCijを端
子5を介して上述の図2に示すパリティ付加回路17に
供給するようになっている。
【0038】この結果、符号化回路15からは、画像ブ
ロックGh のデータ量が所定値以下であって量子化歪み
が最小となるように量子化されて得られる符号化データ
VLCijが出力される。そして、このとき、符号化領域
を、従来の装置のように有意変換係数Cijが存在する最
大の行及び列で囲まれる四角形の領域と一義的に決定す
るのではなく、垂直方向の1次元DCTして得られる変
換係数Dijに基づいて画像ブロックGh を動画ブロック
と静止画ブロックに分類し、動画ブロックと静止画ブロ
ックにおいて、例えば上述の図5、6に示すように、符
号化領域を互いに異なる形状の領域とすることにより、
例えば従来の技術で述べたような図8に示す静止画ブロ
ックの変換係数Cijの分布、すなわち低域集中度が高い
分布、図9に示す動画ブロックの変換係数Cijの分布、
すなわち低域集中度が低い分布にそれぞれ適合した量子
化を行うことができ、高い符号化効率を得ることができ
る。また、画像ブロックGh を動画ブロックと静止画ブ
ロックに分類するための動き検出をDCT13aからの
変換係数Dijを用いて行っており、従来の装置のよう
に、動き検出のためのフレームメモリや差分を検出する
回路等を必要とせず、回路規模をより小さくすることが
できる。また、動き検出を垂直方向の1次元DCTして
得られる変換係数Dijに基づいて、すなわち垂直方向の
周波数解析に基づいて行っているので、動き検出の精度
がよい。さらに、動き検出を水平方向の1次元DCTと
同時に進行して行うことができ、処理時間を短くするこ
とができる。
【0039】そして、上述の図2に示すパリティ付加回
路17と同期信号挿入回路18は、符号化回路15から
の符号化データVLCij、量子化回路14からの各画像
ブロックGh の分類情報、採用された量子化番号m及び
領域情報(行番号u1 、U1 、列番号v1 、V1 等)を
時分割多重すると共に、パリティ、同期信号を付加して
伝送データを形成する。この結果、例えば、1処理単位
が先頭から順に同期信号、ID、各画像ブロックGh
分類情報、量子化番号m及び領域情報、所定数の画像ブ
ロックGh の符号化データVLCij、パリティからなる
伝送データが出力される。なお、上述のように領域情報
を各画像ブロックGh 毎に記録しておくのは、後述する
ように再生の際に符号化領域を認識できるようにするた
めであるが、例えば画像ブロックGh の大きさを8×8
とすると、行番号u1 、U1 、列番号v1 、V1 等の値
は最大で「7」であるから、領域情報のために新たに必
要とされるビット数は6(=3×2)あるいは9(=3
×3)ビットとなり、符号化効率に対しては殆ど影響を
与えることはない。
【0040】以上のように、この画像符号化装置は、端
子4を介して供給される画像データをメモリ12aに一
旦記憶し、記憶した画像データを、空間配置におけるn
×n個を1ブロックとする画像ブロックGh に分割する
と共に、所定数の画像ブロックGh からなる処理単位毎
に読み出し、各画像ブロックGh の画像データをDCT
した後、得られる変換係数Cijを、画像ブロックGh
データ量が所定値以下であって量子化歪みが最小となる
量子化幅の組合せで量子化し、この量子化データを可変
長符号化し、得られる符号化データVLCijを端子5を
介して出力する際に、DCT13aからの垂直方向に1
次元DCTして得られる変換係数Dijに基づいて、各画
像ブロックGh を動画ブロックと静止画ブロックに分類
し、符号化領域を、静止画ブロックでは低周波成分の領
域とし、動画ブロックでは低周波成分及び高周波成分の
領域とし、符号化領域の変換係数Cijのみを量子化する
ことにより、符号化効率を高くすることができる。ま
た、動き検出を垂直方向の1次元DCTして得られる変
換係数Dijに基づいて、すなわち垂直方向の周波数解析
に基づいて行っているので、動き検出の精度がよい。さ
らに、動き検出を水平方向の1次元DCTと同時に進行
して行うことができ、処理時間を短くすることができ
る。
【0041】つぎに、このVTRの再生系について説明
する。この再生系は、上述の図3に示すように、磁気テ
ープ1から磁気ヘッド31によって再生される再生信号
にNRZI復調等の信号処理を施して伝送データを再生
するチャンネルデコーダ(以下単にDECという)32
と、該DEC32からシリアルデータとして送られてく
る伝送データをパラレルデータに変換するシリアル/パ
ラレル(以下S/Pという)変換器33と、該S/P変
換器33からの伝送データの同期を引き込むと共に、符
号化データVLCijを再生する同期信号検出回路34
と、該符号化データVLCijの再生の際に生じる時間軸
の変動を補正する時間軸補正回路(以下TBC:Time B
ase Corrector という)35と、該TBC35からの符
号化データVLCijのエラー訂正を行うと共に、エラー
訂正できなかった符号化データVLCijに対してエラー
フラグEFをセットするエラー訂正回路36と、該エラ
ー訂正回路36からの記録の際に可変長符号化された符
号化データVLCijを復号化して量子化データを再生す
る復号化回路37と、該復号化回路37からの量子化デ
ータに逆量子化の信号処理を施して変換係数Cijを再生
する逆量子化回路38と、該逆量子化回路38からの変
換係数Cijを直交変換して画像データを再生する逆離散
余弦変換回路(以下IDCT回路という)39と、該I
DCT回路39から画像ブロックGh 毎に供給される画
像データから1フレーム分の画像データを形成する逆ブ
ロック化回路40と、上記エラー訂正回路36からのエ
ラーフラグEFに基づいて上記逆ブロック化回路40か
らの画像データにエラー補正を施すエラー補正回路41
と、該エラー補正回路41からの画像データをアナログ
信号に変換して出力するディジタル/アナログ変換器
(以下D/A変換器という)42とから構成される。
【0042】つぎに、以上のように構成される再生系の
動作について説明する。DEC32は、磁気テープ1か
ら磁気ヘッド31によって再生される再生信号を2値化
した後、NRZI復調すると共に、ディスクランブル処
理を施して伝送データを再生し、この伝送データをS/
P変換器33を介して同期信号検出回路34に供給す
る。
【0043】同期信号検出回路34は、S/P変換器3
3でパラレルデータに変換された伝送データから同期信
号を検出して同期を引き込むと共に、符号化データVL
ijを再生し、この符号化データVLCijをTBC35
に供給する。
【0044】TBC35は、符号化データVLCijの時
間軸補正を行い、再生の際に生じる時間軸の変動を吸収
し、この時間軸補正された符号化データVLCijをエラ
ー訂正回路36に供給する。
【0045】エラー訂正回路36は、符号化データVL
ijのエラー訂正を記録の際に付加されたパリティを用
いて行うと共に、エラー訂正能力を超えたエラーを有す
る符号化データVLCijに対してエラーフラグEFをセ
ットし、エラー訂正された符号化データVLCijを復号
化回路37に供給する。
【0046】復号化回路37は、記録の際にハフマン符
号及びランレングス符号により符号化されている符号化
データVLCijを復号化して量子化データを再生し、こ
の量子化データを逆量子化回路38に供給する。
【0047】逆量子化回路38は、符号化データVLC
ijと共に再生される各画像ブロックGh の分類情報、量
子化番号m及び領域情報(行番号u、U、列番号v、
V)に基づいて、記録の際に用いられた量子化幅の組合
せと符号化領域を認識する。そして、例えば、画像ブロ
ックGh が静止画ブロックであって符号化領域が上述の
図5bに示す符号化領域62であり、m=1のときは、
符号化領域62であって領域71に含まれる量子化デー
タを量子化幅qで逆量子化し、符号化領域62であって
領域72に含まれる量子化データを量子化幅2qで逆量
子化し、符号化領域62以外の領域では値を「0」とし
て変換係数Cijを再生し、この変換係数CijをIDCT
回路39に供給する。
【0048】IDCT回路39は、記録の際に用いられ
た変換行列に対応する転置行列を用いて変換係数Cij
直交変換して画像データを画像ブロックGh 毎に再生
し、この画像データを逆ブロック化回路40に供給す
る。
【0049】逆ブロック化回路40は、画像ブロックG
h 毎に再生される画像データから1フレーム分の画像デ
ータを形成してエラー補正回路41に供給する。
【0050】エラー補正回路41は、例えば、上述のエ
ラー訂正回路36においてエラー訂正できなった画像デ
ータの近隣のエラーがない画像データを用いて補間処理
を行うことにより、エラー訂正できなった画像データの
エラー補正を行い、このエラーが補正された画像データ
をD/A変換器42に供給する。
【0051】D/A変換器42は、エラー補正された画
像データをアナログ信号に変換し、端子3からアナログ
映像信号を例えば輝度信号Y及び色差信号U、Vとして
出力する。
【0052】以上のように、画像ブロックGh のデータ
量を所定値以下とし、すなわち所定数の画像ブロックG
h からなる処理単位を固定長とし、各画像ブロックGh
の画像データをDCTし、得られる変換係数Cijを量子
化して記録を行う際に、垂直方向に1次元DCTして得
られる変換係数Dijに基づいて、各画像ブロックGh
動画ブロックと静止画ブロックに分類し、符号化領域
を、静止画ブロックでは低周波成分の領域とし、動画ブ
ロックでは低周波成分及び高周波成分の領域とし、符号
化領域の変換係数Cijのみを量子化すると共に、各画像
ブロックGh の分類情報、量子化番号m及び符号化領域
を示す領域情報を記録しておき、再生の際に、これらの
分類情報、量子化番号m及び領域情報に基づいて逆量子
化を行って再生を行うことにより、記録の際に効率良く
符号化しているので、良好な画質を得ることができる。
また、処理単位が固定長であり、編集や変速再生等を簡
単に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
では、画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロ
ックとするブロックに分割し、各ブロックの画像データ
を余弦関数を用いて直交変換して変換係数を算出し、こ
の変換係数を量子化して量子化データを形成し、量子化
データを出力する際に、変換係数に基づいて、各ブロッ
クが動きがある動画ブロックか動きがない静止画ブロッ
クかを検出し、ブロックが静止画ブロックのときは変換
係数の低周波成分を量子化し、ブロックが動画ブロック
のときは変換係数の低周波成分及び高周波成分を量子化
することにより、動き検出のためのメモリや差分を検出
する回路等が不要になり、従来の装置に比して回路規模
を小さくすることができる。また、動き検出を2次元D
CTの処理と平行して行うことにより、処理時間を短く
することができる。さらに、動き検出を精度良く行い
得、符号化効率が高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像符号化装置の回路構成を
示すブロック図である。
【図2】上記画像符号化装置を適用したディジタルビデ
オテープレコーダの記録系の回路構成を示すブロック図
である。
【図3】上記画像符号化装置を適用したディジタルビデ
オテープレコーダの再生系の回路構成を示すブロック図
である。
【図4】上記画像符号化装置を構成する動き検出回路の
具体的な構成を示す図である。
【図5】静止画ブロックの符号化領域を説明するための
変換係数の領域を示す図である。
【図6】動画ブロックの符号化領域を説明するための変
換係数の領域を示す図である。
【図7】上記符号化領域の量子化幅を説明するための変
換係数の領域を示す図である。
【図8】静止画ブロックの変換係数の分布を示す図であ
る。
【図9】動画ブロックの変換係数の分布を示す図であ
る。
【符号の説明】
12・・・ブロック化回路 13・・・DCT回路 14・・・量子化回路 14b・・・領域決定手段 14c・・・符号量算出回路 50・・・動き検出回路 Q1 、Q2 、Q3 ・・・量子化器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−214282(JP,A) 特開 昭63−246089(JP,A) 特開 平2−202270(JP,A) 特開 平1−146485(JP,A) 特開 昭63−222593(JP,A) 特開 平3−29582(JP,A) 特開 昭62−222783(JP,A) 金子正秀(他2名),”ハイブリッド 符号化における量子化対象係数範囲の決 定”,電子情報通信学会創立70周年記念 総合全国大会講演論文集,社団法人 電 子情報通信学会,1987年,P.5−33 渡邊敏明(他1名),”レート適応型 DCT符号化方式の性能改善”,1990年 テレビジョン学会年次大会講演予稿集, 社団法人 テレビジョン学会,1990年7 月,p.301−302 渡邊敏明,”レート適応型DCT符号 化方式における符号化効率の改善”, 1990年画像符号化シンポジウム(PCS J90)第5回シンポジウム資料,社団法 人 電子情報通信学会 画像工学研究専 門委員会,1990年10月,p.95−98 宮原 誠(他3名),”ゾーンを適応 化した直交変換符号化方式−輪郭部分の 再現性の改善−”,テレビジョン学会 誌,社団法人 テレビジョン学会,1985 年10月20日,Vol.39,No.10, P.898−904

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルビデオテープレコーダの画像
    符号化装置において、 互いに時間差を有する2つのフィールドからなる1フレ
    ーム分の画像データを空間配置におけるn×n個を1ブ
    ロックとするブロックに分割するブロック化手段と、 上記ブロック化手段からの各ブロックの画像データを余
    弦関数を用いて、垂直方向と水平方向に直交変換して変
    換係数を算出する離散余弦変換手段と、 上記離散余弦変換手段から供給される上記垂直方向と水
    平方向の直交変換で得られる変換係数を量子化して量子
    化データを形成し、該量子化データを出力する量子化手
    段と、 上記離散余弦変換手段から供給される上記垂直方向の直
    交変換で得られる変換係数に基づいて、ブロックが高周
    波成分の変換係数を多く含むときは該ブロックを動きが
    ある動画ブロックとし、ブロックが高周波成分の変換係
    数を多く含まないときは該ブロックを静止画ブロックと
    し、ブロックが静止画ブロックのときは上記垂直方向と
    水平方向の直交変換で得られる変換係数の低周波成分を
    量子化し、ブロックが動画ブロックのときは上記垂直方
    向と水平方向の直交変換で得られる変換係数の上記低周
    波成分と高周波成分を量子化するように上記量子化手段
    を制御する制御手段とを有する画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、 上記量子化手段から供給される垂直方向の変換係数のn
    列分を、高周波成分から順に累積する累積手段と、 上記累積手段からの累積値と所定の閾値THを比較し
    て、累積値が閾値THを超える行番号kを検出する比較
    手段と、 上記比較回路からの検出された行番号kに基づいて、ブ
    ロックを動画ブロックと静止画ブロックに分類する分類
    手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像符号
    化装置。
  3. 【請求項3】 上記累積手段は、上記量子化手段から供
    給される垂直方向の変換係数の絶対値を累積することを
    特徴とする請求項2記載の画像符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
宮原 誠(他3名),"ゾーンを適応化した直交変換符号化方式−輪郭部分の再現性の改善−",テレビジョン学会誌,社団法人 テレビジョン学会,1985年10月20日,Vol.39,No.10,P.898−904
渡邊敏明(他1名),"レート適応型DCT符号化方式の性能改善",1990年テレビジョン学会年次大会講演予稿集,社団法人 テレビジョン学会,1990年7月,p.301−302
渡邊敏明,"レート適応型DCT符号化方式における符号化効率の改善",1990年画像符号化シンポジウム(PCSJ90)第5回シンポジウム資料,社団法人 電子情報通信学会 画像工学研究専門委員会,1990年10月,p.95−98
金子正秀(他2名),"ハイブリッド符号化における量子化対象係数範囲の決定",電子情報通信学会創立70周年記念総合全国大会講演論文集,社団法人 電子情報通信学会,1987年,P.5−33

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