JP3304989B2 - 高能率符号化方法 - Google Patents

高能率符号化方法

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JP3304989B2
JP3304989B2 JP11809891A JP11809891A JP3304989B2 JP 3304989 B2 JP3304989 B2 JP 3304989B2 JP 11809891 A JP11809891 A JP 11809891A JP 11809891 A JP11809891 A JP 11809891A JP 3304989 B2 JP3304989 B2 JP 3304989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ブロック符号化によ
る高能率符号化方法に関し、特に可変長データ及び付加
データのデータ伝送時の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル画像データのデータ伝送
量を圧縮する場合に、2次元コサイン変換(Discrete C
osine Transform ;以下DCTという)などの直交変換
を用いる符号化方法が従来から提案されている。
【0003】DCTによる符号化方法は、1フレームの
テレビジョン信号を水平方向のn画素×垂直方向のm画
素からなる複数個の小ブロックに分割し、各ブロックに
対してDCTを施し、その結果得られた直流成分の係数
データと、複数個の交流成分の係数データを各交流成分
の出現確立に応じてビット長が異なるエントロピー符号
例えばハフマンコードに変換して伝送する。
【0004】また、本願の出願人は、コサイン変換した
結果の直流成分の係数データ及び交流成分の係数データ
をエントロピー符号化せずに圧縮符号化する方法を提案
している(特願昭62−270564号及び特願昭63
−245227号参照)。
【0005】この方法は、本願の出願人が別途提案して
いるブロック内ダイナミックレンジに適応した高能率符
号化方式(例えば、特開昭61−144990号公報、
特開昭61−144989号公報、さらに特開昭62−
92620号公報参照)とDCTとを組み合わせたもの
で、コサイン変換で得られた直流成分の係数データと交
流成分の同じ次数の係数データとのそれぞれをブロック
化し、その係数データからなるブロック毎に、そのブロ
ック内ダイナミックレンジを求め、そのダイナミックレ
ンジに適応した符号化を行うものである(以下、この符
号化方式をハイブリッド符号化方式という)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして圧縮した画像データをデジタルVTRに記録する
ことが考えられるが、このデジタルVTRでは、高速サ
ーチ動作において、できるだけ良好な再生画像が得られ
ることが好ましい。
【0007】この高速サーチ時には、回転ヘッドが複数
の記録トラックに跨がって走査するので、再生データは
断続的にしか得られない。ところが、ハフマンコードな
どのエントロピー符号はビット長が可変長で、しかも、
発生するハフマンコードは連続的に記録されることにな
るので、符号化データの高速サーチ時の復号化が困難に
なる。また、前記のハイブリッド符号化方式の場合に
は、復号化のためにはダイナミックレンジなどの付加コ
ードを検出できなければならないので、このダイナミッ
クレンジなどの情報がいずれの位置に記録されているか
判らない状態では符号化画像データの復号化はできず、
高速サーチ時に再生画像を得るのが困難である。
【0008】また、ビット長が可変のハフマンコードを
連続的に記録しているため、1つのコード中でビットエ
ラーが発生した場合、そのビットエラーの影響がそれ以
降のコードにも伝播して、コード識別ができなくなり、
例えばブロック終端コード(EOBコード)のところま
でエラーが伝播してしまう欠点がある。このため、ノー
マル再生時であっても画像の復号化において、最悪の場
合には、1ブロックの画素サンプルデータが再現できず
に欠落してしまうことがある。
【0009】この発明は、以上の問題点を解決した高能
率符号化方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による高能率符
号化方法の1つは、複数の画素を単位として直交変換し
て得られた係数データを可変長符号化して伝送する方法
であって、所定情報量の伝送単位ブロックの複数個によ
りシンクブロックを構成し、前記シンクブロック毎に、
ブロック同期信号を付加するようにすると共に、前記係
数データのうちの直流成分の係数データと、レベルが最
大のものから所定個の交流成分の係数データとは、前記
伝送単位ブロックのそれぞれの予め定められた位置に配
置し、前記係数データの前記直流成分および前記レベル
が最大のものから所定個の交流成分以外のその他データ
は、前記係数データの前記直流成分および前記レベルが
最大のものから所定個の交流成分が配置されていない領
域に順次に先詰めして挿入して配置し、かつ、前記シン
クブロックの特定の位置には、前記シンクブロックにお
ける前記その他データの最初のビット位置を示すアドレ
ス信号を付加することを特徴とする。
【0011】この発明による高能率符号化方法の他の1
つは、複数の画素からなる第1ブロックを形成し、この
第1ブロックを単位として直交変換して係数データを
得、前記複数の第1ブロックからなる第2ブロック内の
直流成分の係数データ同士および前記第2ブロック内の
交流成分の係数データの次数の等しいもの同士によりそ
れぞれ第3ブロックを形成し、この第3ブロックの係数
データを、当該第3ブロック内ダイナミックレンジに適
応させてブロック符号化し、当該符号化データと前記第
3ブロック毎の付加データとを伝送するようにする方法
であって、所定情報量の伝送単位ブロックの複数個によ
りシンクブロックを構成し、前記シンクブロック毎に、
ブロック同期信号を付加するようにすると共に、前記直
流成分の係数データからなる第3ブロックについての付
加データと、前記交流成分の係数データからなる第3ブ
ロックについての付加データと、前記直流成分の係数デ
ータの重要ビットとは、前記伝送単位ブロックのそれぞ
れの予め定められた位置に配置し、前記直流成分の係数
データからなる第3ブロックについての付加データ、前
記交流成分の係数データからなる第3ブロックについて
の付加データおよび前記直流成分の係数データの重要ビ
ット以外のその他データは、前記直流成分の係数データ
からなる第3ブロックについての付加データ、前記交流
成分の係数データからなる第3ブロックについての付加
データおよび前記直流成分の係数データの重要ビットが
配置されていない領域に順次に先詰めして挿入して配置
し、かつ、前記シンクブロックの特定の位置には、前記
シンクブロックにおける前記その他データの最初のビッ
ト位置を示すアドレス信号を付加することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】前者の方法においては、所定伝送単位毎に係数
データのうちの直流成分と、重要度の最大のものから所
定個の重要交流成分とが、定まった位置に配置されて伝
送(例えば記録)されているので、例えばデジタルVT
Rの高速サーチ時においては、これらの係数データは抽
出でき、復号化できる。また、これらの係数データは、
他の係数データとは分離して定まった位置に配されるの
で、エラーの影響を受けずに復号化できる。
【0013】そして、これらの係数データは、ブロック
単位の画像データの内の重要な成分であって、これらを
復号化できれば、比較的良好な復元画像が得られ、高速
サーチ時やエラーが生じたときの復元画像の画質が向上
する。
【0014】後者の方法の場合にも、同様にして、復号
化に重要な係数データからなる第1のデータについて
は、所定伝送単位毎に定まった位置に配置されて伝送さ
れているので、これらを容易に抽出でき、デジタルVT
Rの高速サーチ時やエラー発生時の復元画像の画質の向
上を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明による高能率符号化方法を、
デジタルVTRの記録系に適用した場合の一実施例を、
図を参照しながら説明する。
【0016】[第1の実施例(DCTの場合)]図1
は、デジタルVTRの記録系の一実施例を示すものであ
る。すなわち、入力端子11を通じて入力されたラスタ
ー走査形式の画像信号が、A/Dコンバータ12に供給
され、1画素サンプルが例えば8ビットのデジタル画像
信号に変換される。このデジタル画像信号は、ブロック
化回路13に供給される。
【0017】このブロック化回路13は、1フレーム分
のデジタル画像信号を記録できる容量のメモリを有し、
例えば、(水平方向の8画素)×(垂直方向の8画素
(8ライン))からなる領域を1画像ブロックとして、
1フレーム(1画面分)のデジタル画像信号が複数個の
画像ブロックに分割される。この場合、1画像ブロック
には64画素サンプルが含まれる。
【0018】また、このブロック化回路13では、入力
画像信号中のブランキング期間が取り除かれると共に、
有効データが連続するものとされ、データ系列中にデー
タ欠如期間が形成される。
【0019】ブロック化回路13からの各画像ブロック
のデータは、シャフリング回路14に供給される。シャ
フリング回路14では、画像ブロックの単位で、1フレ
ーム内の全ての複数の画像ブロックが、1フレーム中で
所定の規則に従って並べ換えられる処理がなされる。こ
のシャフリング処理は、メモリのアドレス制御で実行で
きる。
【0020】シャフリング回路14の出力信号は、符号
化部20のDCT変換回路21に供給される。このDC
T変換回路21では、画像ブロック毎にDCT変換処理
がなされ、このDCT変換回路21からは、複数個の、
例えばブロックサイズに対応する8×8個の係数データ
が得られる。係数データは、直流成分の係数データDC
と、複数個の交流成分の係数データACi(i=1,
2,…63)とからなる。
【0021】DCT変換回路21からの係数データはブ
ロック走査回路22に供給され、このブロック走査回路
22から、各ブロック毎の係数データが、図2A,Bに
示すように、直流成分から交流成分の周波数的に高い方
向に向かってジグザグ走査するような状態で出力され
る。図2Bにおいて、0,1,2,…と記載した数値
は、各係数データのブロック内アドレスを示すもので、
出力係数データとしては係数値(レベル)とこのアドレ
スを有しているものである。
【0022】ブロック走査回路22からの係数データ
は、再量子化回路23に供給される。この再量子化回路
23では、係数データがバッファコントロール回路27
からの量子化ステップで量子化される。
【0023】この再量子化回路23の出力信号はソーテ
ィング回路24に供給される。このソーティング回路2
4では、係数値のレベルの絶対値の順序で係数データが
ソーティングされた後、レベルとアドレスとは、それぞ
れ前の係数データのそれらとの差分が演算される。
【0024】このソーティング回路24からの差分信号
は、可変長符号化回路25に供給され、ランレングス符
号化及びハフマン符号化により、それぞれ所定ビット数
のコード信号に変換される。
【0025】可変長符号化回路25からのコード信号は
バッファメモリ26に供給される。このバッファメモリ
26は、可変長符号化回路25からのコード信号の伝送
レートが伝送路の伝送レート、すなわちこの例のデジタ
ルVTRの場合であればテープ記録再生変換系の伝送レ
ートを越えないように、レート変換するために設けられ
ている。すなわち、このバッファメモリ26の入力側の
データレートは可変であるが、出力側のデータレートは
ほぼ一定となる。
【0026】また、このバッファメモリ26において、
伝送データ量の変動が検出され、検出出力がバッファコ
ントロール回路27に供給される。バッファコントロー
ル回路27は、再量子化回路23の量子化ステップを制
御し、また、ソーティング回路24において、伝送され
る係数データが所定のデータ量となるように制御する。
この制御は、絶対値がしきい値より大きい係数データか
らしきい値を減算する演算処理によりなされる。ただ
し、直流成分の係数データは、この演算処理の対象から
除かれ、必ず、ソーティング回路24の出力信号に含ま
れるようにされている。
【0027】そして、バッファメモリ26からの出力信
号がフレーム化回路28に供給され、所定のデータ量毎
にシンクブロックが構成され、このシンクブロックが連
続するフレーム構成のデータ配列に係数データが並べ換
えられる。
【0028】図3はシンクブロックSBの構成の一例を
示す。この場合、伝送データは所定情報量毎に伝送単位
ブロックBLを形成する。この伝送単位ブロックBL
は、この例では図4に示すように10バイト(=80ビ
ット)で構成され、直流成分の係数データDCと、重要
交流成分の係数データとが、この伝送単位ブロックBL
の定められた位置に配置される。この例の場合、重要交
流成分としては、全ての交流成分の内、レベルの最大の
最大交流成分ACaと、レベルが次に大きい第2交流成
分ACbとが選定されている。
【0029】図4の例では、直流成分の係数データDC
には9ビットが割り当てられる。そして、交流成分の係
数データACa、ACbは、ハフマンコード化され、レ
ベルとアドレスとを含むので、それぞれ最大12ビッ
ト、両方で24ビットの場合を想定している。このた
め、図の例の場合には、重要交流成分の係数データAC
a,ACbに対して48ビット(バイト)が割り当て
られている。
【0030】そして、これら以外の交流成分の係数デー
タは、図3及び図4において、斜線を付して示したその
他データ領域に順次先詰めされて挿入され配置される。
その他データには、DCT変換が施される画像ブロック
毎のデータの区切りを示すブロック終了コードEOBを
含む。
【0031】この場合、係数データACa及びACb
は、それぞれに割り当てられている24ビットを全て使
用する場合ばかりでなく、これより少ないビット数とな
ることもある。その場合には、余った分はその他データ
の領域として使用される。また、最大交流成分及び第2
交流成分の係数データACa及びACbが存在しないこ
ともあるが、その場合には、これら固定領域にはブロッ
ク終端コードEOBが配置され、その他データの領域に
はそのブロック終端コードEOBは挿入しない。したが
って、図3のデータフォーマットを取ることによって情
報量が増加することはない。
【0032】シンクブロックSBは、伝送単位ブロック
BLの複数個からなり、その先頭に、そのシンクブロッ
クのその他データの最初のビットの位置を示すアドレス
信号(以下データアドレスという)ADが付加される。
このデータアドレスADとしては、1フレーム分のデー
タをビット単位で並べ、その中で上記のように位置が固
定されているデータ及び後述のシンクブロック同期信号
等を除く各ビットに連続的に付与されたアドレスが使用
される。このデータアドレスADにより、その他データ
のハフマンコードの復号化を支障なく行うことができ
る。
【0033】なお、データアドレスADとしては、1フ
レーム内の全ての画像ブロックに対する番号と画像ブロ
ック内の係数データの全ビットの番号とからなるアドレ
ス信号を使用するようにしてもよい。
【0034】なお、図の例では、最大レベル及び第2レ
ベルの交流成分の係数データを重要交流成分としたが、
必要に応じてレベルの大きさが第3番目,第4番目,…
の交流成分の係数データを重要交流成分に含むように設
定しても勿論良い。
【0035】フレーム化回路28の出力信号は、パリテ
ィ発生回路15に供給されて、例えば積符号の構成のエ
ラー訂正用符号の符号化がシンクブロックSB毎になさ
れ、そのパリティデータが生成付加される。そして、こ
のパリティデータが付加された圧縮化画像データが、デ
ジタル変調回路16に供給されて、デジタル変調がなさ
れる。そして、デジタル変調回路16の出力信号が並列
−直列変換回路17に供給され、直列データの記録信号
とされる。
【0036】並列−直列変換回路17からの直列の記録
信号は、回転ヘッドによりテープに例えば1フレームの
データ当たり4本の斜めトラックとして磁気記録され
る。
【0037】また、図示しないが、パリティ発生回路1
5とデジタル記録変調回路16との間で、ブロック識別
信号ID(例えば2バイト)と、ブロック同期信号SY
NC(例えば2バイト)が付加される。ブロックID信
号として、1フレーム内の画像ブロックの番号と関連し
たブロック識別信号ID等が挿入される。このブロック
識別信号IDによりシンクブロックSBの最初に位置す
る直流成分及び重要交流成分の係数データDC及びAC
a,ACbに対応する画像ブロックの位置が判る。
【0038】以上のように、係数データの内の直流成分
及び交流成分の内のレベルが大きいものから所定個は、
定められた位置に記録されるので、高速サーチ時に、再
生データが断続的にしか得られなくても、これら直流成
分及び重要な交流成分の係数データを抽出することがで
き、これら係数データを復号化することにより復元画像
を得ることができる。
【0039】また、ノーマル再生時、訂正できないエラ
ーが発生すると、従来は全く1フレームの再生画像が得
られなくなってしまうことがあった。すなわち、係数デ
ータは、レベルのデータとアドレスデータとを対とし
て、それぞれ別個のハフマンコードが割り当てられて記
録されるのが通常である。この場合に、1ビットエラー
が発生すると、そのエラーのため以後のコードの切り出
しが狂ってしまう。また、レベルとアドレスの対の関係
が逆転して、レベルのデータに挿入されているブロック
終端コードEOBをも、特定のアドレスとして認識して
しまい、このため、ブロックを越えてエラーが伝播して
しまうこともあり、再生画像が非常に劣化したものとな
ってしまう。
【0040】これに対して、この発明においては、上記
のように、その他データとして記録された係数データの
切り出しができなくなるような場合でも、直流成分及び
重要な交流成分の係数データは、再生データから切り出
すことができ、上記の従来に比して画質が改善された再
生画像を得ることができ、エラーに強くなる。
【0041】[第2の実施例(ハイブリッド符号化方式
の場合)]図5は、この発明をハイブリッド符号化方式
に適応した場合の符号化装置の構成の一実施例のブロッ
ク図である。
【0042】すなわち、入力端子31からのデジタル画
像信号はブロック化回路32に供給され、例えば水平方
向の4画素×垂直方向の4画素からなる画像ブロックに
分割される。このブロック化回路32の出力信号はDC
T変換回路33に供給され、2次元DCT変換がなさ
れ、このDCT変換回路33から、例えばブロックサイ
ズと対応する4×4の係数データテーブルが得られる。
【0043】そして、この係数データがブロック走査回
路34に供給され、前述と同様にして、このブロック走
査回路34から、図6Aに示すように、各ブロック毎の
直流成分の係数データDCと交流成分の係数データAC
1 〜AC15とが、その周波数的に高い方向に向かってジ
グザグ走査するような状態で出力される。出力係数デー
タとしては係数値(レベル)とアドレスを有している。
【0044】ブロック走査回路34からの係数データは
分配回路35に供給される。この分配回路35は、係数
データを直流成分と各交流成分に分離して出力する。こ
の場合、交流成分は同じ次数のものは常に同じ出力端子
から出力する。この分配回路35からの直流成分の係数
データ及び同じ次数の交流成分の係数データは、それぞ
れ再ブロック化回路36a〜36pに供給される。
【0045】なお、交流成分の各次数の係数データに関
する構成は同一であるので、図5では、直流成分の係数
データDCに関する構成と、交流成分の係数データAC
1 ,AC15に関する構成とを示し、他の交流成分の係数
データAC2 〜AC14に関する構成は省略した。
【0046】再ブロック化回路36a〜36pは、図6
Bに示すように、図6Aに示した係数テーブルが、4×
4個、集められて構成される拡大ブロックの中に含まれ
る同じ次数の係数データからなるブロックを形成する。
図6Bで、a,b,c,…,pは、空間的に近接した画
像ブロックの係数テーブルをそれぞれ示しており、例え
ば再ブロック化回路36aでは、図6Cに示すように、
aからpまでの16個の係数テーブルに含まれる直流成
分DCa〜DCpからなるブロック構造のデータを形成
する。
【0047】再ブロック化回路36aの出力データはA
DRCエンコーダ37aに供給される。このADRCエ
ンコーダ37aでは、ブロック内の係数データDCa〜
DCpの最大値MAX及び最小値MINを検出し、これ
らの差であるダイナミックレンジDRを求め、求めたダ
イナミックレンジDRに適応して係数データDCa〜D
Cpを量子化する。そして、このADRCエンコーダ3
7aから量子化データBPL と、付加データとしてダイナ
ミックレンジDR及び最小値MINが、フレーム化回路
39に供給される。
【0048】交流成分の係数データについては、例えば
再ブロック化回路36bの出力データを例にとると以下
のようになる。すなわち、再ブロック化回路36bから
の係数データAC1a〜AC1pがADRCエンコーダ37
bに供給されて、ブロック内の係数データAC1a〜AC
1pの最大値MAX及び最小値MINが検出され、これら
の差であるダイナミックレンジDRが求められる。そし
て、求められたダイナミックレンジDRに適応して係数
データDCa〜DCpが量子化される。この量子化デー
タBPL は、フレーム化回路39に供給される。
【0049】しかし、この例では交流成分の係数データ
については、付加データは直流成分の係数データとは異
なるようにされている。すなわち、ADRCエンコーダ
37bからのダイナミックレンジDRがビット数決定回
路38bに供給されて、量子化の割り当てビット数が決
定される。そして、この割り当てビット数のデータnが
付加データとしてフレーム化回路39に供給される。各
交流成分の係数データAC1 〜AC15は、通常、7ビッ
ト以下に量子化されるので、ビット数データnは3ビッ
トのコードである。なお、最小値MINは0とみなして
伝送されない。
【0050】フレーム化回路39では、前記の例と同様
にデジタルVTRにより記録することを考慮して、所定
のデータ量毎に複数個の伝送単位ブロックBLからなる
シンクブロックSBが構成され、このシンクブロックS
Bが連続するフレーム構成のデータ配列に係数データが
並べ換えられる。
【0051】図7は、この例の場合の伝送単位ブロック
BLのデータ配置を示す。この伝送単位ブロックBLに
おいては、直流成分の係数データDCa〜DCpの付加
データDR及びMIN(それぞれ9ビット)と、各交流
成分の係数データAC1 〜AC15の拡大ブロックについ
てのそれぞれの割り当てビット数データn(3×15=
45ビット)とを、この伝送単位ブロックBLの定めら
れた位置に配置する。また、拡大ブロック内の各直流成
分の係数データDCa〜DCpのそれぞれの上位5ビッ
ト(5×16=80ビット)と、拡大ブロック内の重要
な幾つかの交流成分の係数データ、例えば拡大ブロック
内のAC1 〜AC5 のそれぞれの最上位ビットMSBと
符号(サインビット)とを、この伝送単位ブロックBL
の定められた位置に固定的に配置する。
【0052】そして、これら以外の直流成分の係数デー
タDCa〜DCpの下位4ビットと、交流成分の係数デ
ータAC1 〜AC15の拡大ブロック内のもののそれぞれ
最上位ビットMSB以外の下位ビットは、その他データ
として、図7において斜線を付して示したその他データ
領域に順次先詰めされて挿入され配置される。その他デ
ータには、拡大ブロック毎のデータあるいは画像ブロッ
ク毎のデータの区切りを示すブロック終了コードEOB
を含む。
【0053】この例の場合も、付加データなど定められ
た位置に配置されるデータ量が少なく、領域的に余った
ときは、その余った分はその他データの領域として使用
される。したがって、図7のデータフォーマットを取る
ことによって情報量が増加することはない。
【0054】フレーム化回路39からのデータは出力端
子40に出力される。そして、デジタルVTRであれ
ば、出力端子40を通じたデータは、図1に示したパリ
ティ発生回路15、デジタル変調回路16、並列−直列
変換回路17に順次供給され、テープに記録される。
【0055】なお、付加コードは、以上の例に限られる
ものではなく、例えば、さらに付加コードを圧縮したも
のを伝送データとして配置することもできる。
【0056】なお、この発明は、デジタルVTRに適用
される場合のみでなく、種々の伝送路を用いる場合にも
適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、重要な情報は、定められた位置に配置されて伝送さ
れるので、例えばデジタルVTRにこの発明を適用した
とき、高速サーチ時に、再生データが断続的にしか得ら
れなくても、これら重要な係数データを抽出することが
でき、これら係数データを復号化することにより画質の
向上した復元画像を得ることができる。
【0058】また、ノーマル再生時、訂正できないエラ
ーが発生すると、従来は全く1フレームの再生画像が得
られなくなってしまうことがあったが、この発明におい
ては、その他データとして記録された係数データの切り
出しができなくなるような場合でも、重要な係数データ
は、再生データから切り出すことができ、エラーがあっ
ても画質の向上した再生画像を得ることができ、エラー
に強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による符号化方法の一実施例を実施す
るデジタルVTRの構成例を示すブロック図である。
【図2】DCT変換出力の係数データを説明するための
図である。
【図3】記録するシンクブロックの構成例を示す図であ
る。
【図4】伝送データの要部のデータ配列の一例を示す図
である。
【図5】この発明による符号化方法の他の一実施例を実
施する装置の一例を示すブロック図である。
【図6】ハイブリッド符号化方式の再ブロック化を説明
するための図である。
【図7】伝送データの要部のデータ配列の一例を示す図
である。
【符号の説明】
21 DCT変換回路 25 可変長符号化回路 28 フレーム化回路 33 DCT変換回路 35 分配回路 36a〜36p 再ブロック化回路 37a〜37p ADRCエンコーダ 39 フレーム化回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−95791(JP,A) 特開 平2−86232(JP,A) 特開 平2−162980(JP,A) 特開 平1−318479(JP,A) 特開 平3−77477(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素を単位として直交変換して得ら
    れた係数データを可変長符号化して伝送する方法であっ
    て、 所定情報量の伝送単位ブロックの複数個によりシンクブ
    ロックを構成し、前記シンクブロック毎に、ブロック同
    期信号を付加するようにすると共に、 前記係数データのうちの直流成分の係数データと、レベ
    ルが最大のものから所定個の交流成分の係数データと
    は、前記伝送単位ブロックのそれぞれの予め定められた
    位置に配置し、 前記係数データの前記直流成分および前記レベルが最大
    のものから所定個の交流成分以外のその他データは、前
    記係数データの前記直流成分および前記レベルが最大の
    ものから所定個の交流成分が配置されていない領域に順
    次に先詰めして挿入して配置し、 かつ、前記シンクブロックの特定の位置には、前記シン
    クブロックにおける前記その他データの最初のビット位
    置を示すアドレス信号を付加することを特徴とする高能
    率符号化方法。
  2. 【請求項2】複数の画素からなる第1ブロックを形成
    し、この第1ブロックを単位として直交変換して係数デ
    ータを得、 前記複数の第1ブロックからなる第2ブロック内の直流
    成分の係数データ同士および前記第2ブロック内の交流
    成分の係数データの次数の等しいもの同士によりそれぞ
    れ第3ブロックを形成し、 この第3ブロックの係数データを、当該第3ブロック内
    ダイナミックレンジに適応させてブロック符号化し、当
    該符号化データと前記第3ブロック毎の付加データとを
    伝送するようにする方法であって、 所定情報量の伝送単位ブロックの複数個によりシンクブ
    ロックを構成し、前記シンクブロック毎に、ブロック同
    期信号を付加するようにすると共に、 前記直流成分の係数データからなる第3ブロックについ
    ての付加データと、前記交流成分の係数データからなる
    第3ブロックについての付加データと、前記直流成分の
    係数データの重要ビットとは、前記伝送単位ブロックの
    それぞれの予め定められた位置に配置し、 前記直流成分の係数データからなる第3ブロックについ
    ての付加データ、前記交流成分の係数データからなる第
    3ブロックについての付加データおよび前記直流成分の
    係数データの重要ビット以外のその他データは、前記直
    流成分の係数データからなる第3ブロックについての付
    加データ、前記交流成分の係数データからなる第3ブロ
    ックについての付加データおよび前記直流成分の係数デ
    ータの重要ビットが配置されていない領域に順次に先詰
    めして挿入して配置し、 かつ、前記シンクブロックの特定の位置には、前記シン
    クブロックにおける前記その他データの最初のビット位
    置を示すアドレス信号を付加することを特徴とする高能
    率符号化方法。
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