JP3792780B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像信号から静止画像信号を取り込んで処理する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より動画像信号を伝送したりディジタル記録する場合、動画像を画面単位内で、例えば各フレーム内で符号化を行い、伝送媒体や記録媒体等の媒体に順次送っていく方法が用いられている。
この方法で符号化された動画像を再生中に、これらの動画像情報から静止画情報を得て、例えば印刷出力したりテレビジョン画面に出力表示したりする場合、従来は動画像を再生出力する過程でフレーム・メモリに取り込まれた1フレーム分の画像情報を抽出して、その抽出されたデータを静止画像として扱っていた。このとき、テレビジョン画像の飛び越し走査によって、表示される静止画像がフリッカによって乱れたり、画像の輪郭部分に走査線の影響が現われて滑らかでなくなったり、データ読み取りのエラーやドロップ・アウトによって静止画像が完全に再生できないなどの問題を生じていた。
【0003】
上記の問題の対策として、より整った静止画像を再生するために、動画像を伝送または記録している途中で、伝送または記録しておきたい1フレーム分の静止画像を数フレーム分のデータとして繰り返し記録する方法が用いられるようになってきている。
図8は1フレーム分の静止画像データを動画像3フレーム分の領域で伝送または記録する様子を示したものである。
図中のno.2フレームの伝送または記録中に静止画として処理したい場合が現れた時、静止画取り込みスイッチを押すことによって、no.3フレームの位置Aから静止画の処理が始まる。
【0004】
no.3フレームの画像をAの位置で取り込んで処理した後、このフレームの再生時にエラーが発生したときや、走査線の影響を受けた画像中の輪郭部の補間などに用いるための、同じ内容の予備の静止画像のデータをB、Cのフレームの位置にあたるところで再び処理していく。そしてこの3フレーム分の静止画像を処理した後、Dのフレームにあたる位置から動画像no.6フレームからの処理を再開し、引き続き動画像の処理を継続する。
【0005】
図9は上述の画像信号処理方式を実現する装置の一例を示したブロック図である。
ディジタル画像データの入力端子901から入力された動画像データは、符号化回路902でフレーム内符号化された後、フォーマット化回路903において記録フォーマットに合うようにフォーマット化され、バッファ904に送られた後、媒体905に伝送される。
この動画像情報の処理中に、静止画情報として処理しておきたいフレームのところで静止画取り込みスイッチを押すことによって、入力端子906から静止画取り込み信号が入力される。この信号に応じて、それまで動画像を処理するために入力されてきた動画像データを順次フォーマット化してバッファ904に送出していたフォーマット化回路903は図8におけるAにあたるフレームの画像データに続いてB、Cのフレームに相当する位置に同じ内容のデータを繰り返し出力して、媒体905に伝送するように成す。このようにして、連続して処理される動画像フレームに静止画像フレームを挿入して処理していく方法が用いられている。
【0006】
画像信号を符号化する場合、図10に示されるようなフレーム内符号化のシステムが用いられている。
これは、画像信号を複数の画素から成るブロックに分割するとともに、そのデータを直交変換し、上記複数のブロックで、ある範囲の符号量となるように、上記直交変換したデータを量子化および可変長符号化し、これを伝送または記録するようにした画像処理装置である。
【0007】
図10について説明する前に上記ブロック分割について説明する。
ブロックの分割の方法の一例としては、図2に示すものが考えられている。図2において、(A)は画像全体を示し、横にI:1〜Nまで分割され、さらに各分割領域を(B)のように直交変換するブロックに分割する。
このブロックをX個集めて、この複数ブロックの範囲内で固定長符号化する場合、(A)の各々のI(I:1〜N)からY個ずつの直交変換するブロックを選択してX個のブロック(X=Y×N)と成し、この集められたX個のブロックのエリアの範囲内で、符号量がある一定の値となるように、量子化および可変長符号化を行う。
この時、量子化特性は(A)の各々のIの中のY個の直交変換ブロック毎、もしくは各直交変換ブロック毎に与えられる。
【0008】
次に図10について説明する。
図10において、符号化時には、外部から供給されるディジタル入力画像信号S1の入力端子101を介して内部に導入されたディジタル画像信号S1は、まず直交変換のためのブロックを形成し、さらにそのブロックをX個集めたものからなるエリアにするためのメモリ回路102に与えられて蓄積される。
このメモリ回路102は、アドレス、および書き込み/読み出し動作がメモリ制御部103により制御されるように成されている。
【0009】
メモリ制御部103の後述する読み出し制御に基いてメモリ回路102からブロック化されて読み出された画像データS2は、次に直交変換回路104に与えられて直交変換される。この直交変換された画像データS3は、次に量子化器105に与えられ、後述する符号量計算部106からの制御に基づいた量子化データで量子化される。量子化された画像データS4は、次に可変長符号化回路107に与えられて可変長符号化される。
【0010】
上記直交変換された画像データS3は、符号量計算部106にも与えられていて、X個のブロックからなるエリア単位で量子化、可変長符号化した場合に、ある範囲の符号量となる(以下、Xブロック固定長符号化という)ような量子化テーブルが、符号量計算部106によって計算された値に基いて、量子化器105で選択される。このようにして与えられた量子化テーブルを用いて、量子化された画像データS4は、次に可変長符号化回路107に与えられて可変長符号化される。
【0011】
この可変長符号化された画像データS5は、次にデータ処理部108に与えられる。データ処理部108では、伝送媒体や記録媒体に適したデータに画像データS5を処理し、処理したデータS6を伝送媒体や記録媒体である媒体120に送る。このデータ処理を行う場合、入力端子110から静止画取り込み信号が入力されたときは、図8について説明した静止画処理が行われる。
【0012】
次に、復号化時には、媒体120を介したデータS7は、伝送媒体や記録媒体に適したデータの処理に対して復号化するデータ復号化部131に与えられ、復号化された画像データS8を可変長復号化回路132に出力する。可変長復号化回路132では、画像データS8を可変長復号化して画像データS9を出力し、次に逆量子化器133で、逆量子化を行った画像データS10を逆直交変換処理部135に与える。
【0013】
逆直交変換処理部135では、画像データS10を逆直交変換して画像データS11を各ブロック化されたデータをラスタ走査に戻すためのブロック・エリア解除メモリ136に与えて蓄積する。このブロック・エリア解除メモリ回路136は、アドレス、および書き込み/読み出し動作がメモリ制御部134により制御されるように構成されている。
【0014】
また、逆量子化器133で使用した逆量子化特性はデータS12として出力され、メモリ制御部134へ与えられる。メモリ制御部134の読み出しアドレス制御に基いて、ブロック・エリア解除メモリ回路136から読み出された画像データS13は、ディジタル出力画像信号として出力端子137から出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の画像処理装置を用いて動画像の処理の途中で静止画の処理を行った場合、図8に示されるように、静止画像を処理している間のB及びCのフレームの位置に該当する動画像no.4及びno.5フレームが伝送または記録されないために、動画像を復号化する再生時に画面の連続性が失われ、画像が乱れるという問題があった。
【0016】
また、上記の従来の画像処理装置では、動画モード/静止画モードに関係なくデータの圧縮方法が同じであるが、人間の視覚特性は静止画像の方が動画像より画質劣化が判別しやすい。このため従来の画像処理装置では、静止画モードで画質劣化が目立ちやすいという問題があった。
【0017】
本発明は上述の問題点に鑑み、静止画像を画像処理し伝送または記録する場合に、動画像の連続性を失わず、かつ動画像の中の所望の静止画像を複数画面だけ記録、伝送することができ、さらに再生される静止画像の画質劣化を目立たないようにすることのできる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、入力される符号化画像データを復号化する復号化処理手段と、上記入力される符号化画像データに存在する静止画像データを復号化した静止画像信号を保持する保持手段と、上記保持手段に保持された上記静止画像信号を指示に応じて取り出し出力する出力手段とを備えた画像処理装置であって、上記静止画像データは同一画面のものが複数枚存在し、かつ各画面において互いに異なる特定の部分が他の部分より画質が良くなるように符号化されており、上記出力手段は、上記保持手段における各画面から上記特定の部分を取り出し、一枚の静止画像として出力することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の画像処理装置は、入力される画像信号を符号化する符号化処理手段と、上記符号化処理手段による処理が行われているときに上記入力される画像信号から指定された画面の静止画像信号を取り込む取り込み手段と、上記取り込まれた静止画像信号を蓄積する蓄積手段と、上記符号化処理手段による上記入力される画像信号の処理が終了した後に上記蓄積手段に蓄積された静止画像信号を上記符号化処理手段に入力させる入力手段とを備えた画像処理装置であって、上記蓄積手段は取り込まれた同一画面の静止画像信号を複数画面分蓄積し、上記符号化処理手段は上記蓄積された複数画面分の静止画像信号を処理するのに際して各画面における互いに異なる特定の部分を他の部分より画質が良くなるように符号化することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の画像処理装置は、入力される画像信号を符号化する符号化処理手段と、上記符号化処理手段による処理が行われているときに上記入力される画像信号から指定された画面の静止画像信号を取り込む取り込み手段と、上記取り込まれた静止画像信号を蓄積する蓄積手段と、上記符号化処理手段による上記入力される画像信号の処理が終了した後に上記蓄積手段に蓄積された静止画像信号を上記符号化処理手段に入力させる入力手段とを有する符号化装置と、上記符号化処理手段により符号化された符号化画像データを復号化する復号化処理手段と、上記符号化画像データに存在する静止画像データを復号化した静止画像信号を保持する保持手段と、上記保持手段に保持された上記静止画像信号を指示に応じて取り出し出力する出力手段とを有する復号化装置とを備えた画像処理装置であって、上記蓄積手段は取り込まれた同一画面の静止画像信号を複数画面分蓄積し、上記符号化処理手段は上記蓄積された複数画面分の静止画像信号を処理するのに際して各画面における互いに異なる特定の部分を他の部分より画質が良くなるように符号化することを特徴とする。
【0021】
【作用】
本発明によれば、符号化処理を行いながら静止画像信号を取り込んで蓄積しておき、上記符号化処理が終了した後で蓄積された静止画像信号の符号化を行う。従って、符号化画像データの復号化時に再生画像信号の連続性が失われることがない。
【0023】
また、符号化装置において、符号化処理を行いながら静止画像信号を取り込んで蓄積しておき、上記符号化処理が終了した後で蓄積された静止画像信号の符号化を行う。復号化装置では、符号化装置で符号化された符号化画像データを復号化処理を行いながら静止画像信号を保持する。従って、復号化された再生画像信号の連続性が損なわれることがない。また任意のときに静止画像信号を出力させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による画像処理装置の実施の形態を示すブロック図である。図1における101〜108、110、120、131〜137は、図4の同一符号部分と実質的に同じ機能を有しており、重複する説明を省略する。
【0025】
動画像信号は図8について説明したように順次符号化されて媒体120に送られていき、さらに媒体120から送られてきたデータが復号化されていくが、次に本発明のポイントであるところの静止画像信号を伝送または記録するための処理を行う際に用いられるフレームメモリ制御部分について説明する。
まず、各静止画像を1フレームにつき1フレーム分のデータを媒体120に送り、複数の場面の静止画像の画面を処理するモードについて説明する。
動画像信号を取り込んで符号化を行い、媒体120に伝送している途中で、静止画像として取り込みたい画像があるとき、静止画取り込みスイッチを押すことにより入力端子110から静止画取り込み信号が入力される。また、入力端子109には、1画面につき1フレーム分のデータを媒体120に送るモードを示すモード切り換え信号が入力される。
【0026】
上記の2種類の信号を受けたメモリの切換え制御部112は、メモリ書き込み切換えスイッチ113に信号を送り、1フレームの静止画像を取り込む度にスイッチを切り換えて3つのフレームメモリFM1〜3(115〜117)に異なる3種類の場面の静止画像信号を1フレームずつ順次送り込む。
【0027】
次に、動画像の取り込みが終了したことを示す動画処理終了信号が入力端子111から入力されると、これに応じてメモリ読み出し切り換えスイッチ114を切り換えて、静止画像信号を1フレームずつ順次読み出して、符号化を行うための回路系に信号を送る。そして、動画像符号化データに引き続き静止画像符号化データの符号化処理を動画像と同様に行い、データ処理部108において静止画像データであることを示すフラグを付加して媒体120に伝送する。
【0028】
次に、媒体120から送られてきた静止画像データを復号再生する場合は、データ復号部131において静止画像データを示すフラグを検出した信号を復号メモリ制御部134に送り、その信号に応じて復号メモリ制御部134は、メモリ書き込みスイッチ141を切り換えて、復号された静止画像信号を1フレームずつ復号フレームメモリFM4〜6(142〜144)に順次書き込んでいく。
【0029】
復号フレームメモリ142〜144に蓄えられた静止画像信号は、入力端子139から入力された静止画像読み出し信号に応じてメモリ読み出しスイッチ140のスイッチを切り換えて、動画像の読み出し中、動画像の読み出し後、または静止画像のみを読み出したい時などの必要に応じて各静止画像の希望の場面を1フレーム分ずつ読み出す。次に、各フレームメモリから読み出された静止画像信号は、ブロック・エリア解除メモリ136に送られて、メモリ制御部134の信号に応じたメモリ制御部138の制御により、複数個の直交変換ブロックを含めたエリアのデータ配列からラスタ走査に変換するような読み出しアドレス順に各フレームメモリからデータを読み出して、ディジタル画像信号出力端子137から静止画像信号を出力する。
【0030】
次に、1フレームの静止画像をNフレーム(ここでは3フレーム)分のデータとして繰り返し媒体120に送り、高画質の静止画像を処理するモードについて説明する。
動画像信号を取り込んで符号化を行い媒体120に伝送している途中で、静止画像として取り込みたい画像があるとき、静止画取り込みスイッチを押すことによって、入力端子110から静止画取り込み信号が入力される。また、入力端子109には、1画面につき3フレーム分のデータを媒体120に送るモードを示すモード切換え信号を入力する。
【0031】
上記の2種類の信号を受けたメモリ切り換え制御部112は、メモリ書き込み切り換えスイッチ113に信号を送り、スイッチをすべて閉じて、一度にフレームメモリFM1〜3(115〜117)にそれぞれ1フレーム分の同一の静止画像信号を送り込むようにする。
【0032】
次に、動画像の取り込みが終了したことを示す動画処理終了信号が入力端子111から入力されると、これに応じてメモリ読み出し切り換えスイッチ114を切り換えて、静止画像信号を1フレームずつ順次読み出して、符号化を行なう回路に信号を送り、動画像符号化データに引き続き静止画像符号化データの符号化を行い、データ処理部108において静止画像データであることを示すフラグを付加して媒体120に伝送する。
【0033】
次に、媒体120から送られてきた静止画像データを復号再生する場合は、データ復号部131において静止画像データを示すフラグを検出した信号を復号メモリ制御部134に送り、その信号に応じて復号メモリ制御部134は、メモリ書き込みスイッチ141を切り換えて、復号された静止画像信号を1フレームずつ復号フレームメモリFM4〜6(142〜144)に順次書き込んでいく。
【0034】
復号フレームメモリに蓄えられた静止画像信号は、入力端子139から入力された静止画像読み出し信号に応じてメモリ読み出しスイッチ140のスイッチを切り換えて、動画像の読み出し中、動画像の読み出し後、または静止画像のみを読み出したい時など、必要に応じて後述する要領によって高画質の1フレームの静止画像を完成させるために、必要なエリアのデータをそれぞれのフレームから順次読み出す。
【0035】
次に、フレームメモリから読み出された静止画像信号は、ブロック・エリア解除メモリ136に送られて、メモリ制御部138の制御により、複数個の直交変換ブロックを含めたエリアのデータ配列からラスタ走査に変換するような読み出しアドレス順にメモリからデータを読み出して、ディジタル画像信号出力端子137から静止画像信号を出力する。
【0036】
次に、各フレームメモリにおける制御や符号化の方法について説明する。
直交変換するブロックの分割、およびXブロック固定長符号化するエリアの選択は、上記メモリ制御部103で行っている。ブロックの分割の方法としては従来例と同様に図2に示すように行われる。図2において(A)は画像全体を示し、横にI:1〜Nまで分割され、さらに(B)のように直交変換するブロックに分割する。
このブロックをX個(X=N×Y、ただしYは1以上の整数)でXブロック固定長符号化する場合、(A)の各々のI:1〜NからY個の直交変換するブロックを選択し、ある範囲の符号量となるように量子化および可変長符号化を行う。
【0037】
図3(A)は、図2(A)でN=3にした場合の画像全体を示すもので、横にI:1〜3まで分割されている。
Xブロック固定長符号化(X=N×Y)する場合には、各々のIの部分からY個の直交変換するブロックを選択し、ある範囲の符号量となるように、あらかじめ符号量計算部106において量子化特性を決定し、その結果に基づいて量子化及び可変長符号化を行う。
【0038】
このようにして、X個の直交変換ブロックからなるエリアごとに直交変換を行っていける順序で画像データをメモリ102から読み出していくように、メモリ制御部103からアドレスを指定する信号を発生させる。そして、読み出された動画像データはそのまま直交変換回路104に送られる。また、静止画像として処理されるデータは一旦フレームメモリFM1〜3(115〜117)に送られ、動画像の処理後に直交変換回路104に送られる。
【0039】
量子化特性は各直交変換ブロック毎、もしくは図2(A)の各々I:1〜Nに与えられ、その特性に従った量子化が量子化回路105において行われた後に、可変長符号化回路107により可変長符号化される。この可変長符号化された符号化データは、与えられた量子化特性とともにデータ処理部108に送られ処理された後、媒体120に伝送される。
【0040】
ここで、静止画像1画面をNフレーム(本実施の形態では3フレーム)分のメモリに蓄えて処理するモードにおいては、次のように量子化特性を与える。
初めに記録または伝送するためにフレームメモリFM1(115)に送られた画像データは、図3(B)の斜線部(I=1)内の各ブロックに与える量子化特性を他の領域(I=2、3)内の各ブロックに与える量子化特性よりも画質が良くなるようにする。
【0041】
次に記録または伝送するためにフレームメモリFM2(116)に送られた画像データは、図3(C)の斜線部(I=2)内の各ブロックに与える量子化特性を他の領域(I=1、3)内の各ブロックに与える量子化特性よりも画質が良くなるようにする。
さらに次に記録または伝送するためにフレームメモリFM3(117)に送られた画像データは、図3(D)の斜線部(I=3)内の各ブロックに与える量子化特性を他の領域(I=1、2)内の各ブロックに与える量子化特性よりも画質が良くなるようにする。
【0042】
上述した領域の選択は、図4(A)〜(C)に示されるように、Xブロック固定長符号化される各エリアごとに、画質が良くなる量子化特性を振り分ける方法を用いてもよい。
【0043】
上述のように選択することにより、選択されるブロックごとの水平・垂直方向の相関性が少なくなり、エラーが発生した場合でも視覚上目立たなくすることができる。
【0044】
さらに上記領域の選択は、輝度信号成分や色差信号成分の区別によって画質が良くなる量子化特性を振り分ける方法を用いてもよい。
【0045】
同じ静止画像を複数回(本実施の形態では3回)伝送または記録する場合は、以上のようにしてXブロック固定長符号化が行われる。
【0046】
次に上述のようにして伝送または記録された1画面に対してNフレーム(本実施の形態では3フレーム)分の静止画像データが媒体120から送られてきた場合の復号を行うためのメモリ制御は以下のように行われる。
媒体120から伝送されてきて可変長復号化され、逆量子化回路133において逆量子化が行なわれたときに、各データに与えられていた量子化特性も復号されて、メモリ制御部134に送られる。この信号とデータ復号処理部131において検出されたモードを示す信号とに応じてメモリ制御部134は、フレームメモリFM4〜6(142〜144)に逆直交変換された静止画像データを書き込み、さらに、複数回(3回)伝送または記録されたデータの内、いちばん画質劣化の少ない量子化特性で量子化されていた画像データを選択して、スイッチ140に切換えて出力する。
【0047】
図5(A)は時間T=1〜3に伝送または記録された画像を示し、斜線部分は量子化特性を他のブロックより画質が良くなるようにした部分である。
図5(B)はメモリ回路136に蓄積される画像データの様子を示したものである。
まず、T=1の画像データを処理した画像データをメモリ回路136へ蓄積し、次にメモリ回路136に蓄積されている画像データより画質劣化の少ない量子化特性で量子化された画像データが与えられた場合、メモリ回路136のデータを書き換え、それ以外は与えられた画像データを捨てるようにして画像全体で画質劣化の少ない画像データをメモリ回路136へ蓄積する。
【0048】
同様に図4のように、エリアごとに高画質の量子化特性を振り分けて符号化したときの復号時におけるメモリ回路136へのデータの蓄積の様子を図6に示す。
【0049】
以上のように、通常よりも特定ブロックの画質劣化の少ないデータを複数回に分けて符号化伝送または記録し、復号する場合に最も画質劣化の少ないデータを選択して1つの画像信号とするため、通常よりも画質劣化の少ない静止画像信号を伝送または記録する画像処理装置を実現できる。
なお、このシステムを用いることにより、例えばVTRのように、符号化と復号化を同じローカルな場所で行うような機器では、符号化部と復号化部を共用することができる。
【0050】
本実施の形態の説明では、1画面を1フレームの単位で扱ったが、1画面をフィールドの単位で扱ってもよい。
また、本実施の形態では、符号化方式をフレーム内符号化に限定して説明を行ったが、フレーム間符号化を用いても、フレーム間での符号化の相関が完結している単位の間で静止画像信号を扱うことにより、本実施の形態を適用することができる。
【0051】
図7は1フレーム画面を3フレーム分取り込んで静止画像として記録する場合の様子を示す。
フレームno.1〜9の動画像が入力され、これを順次符号化して記録しているとき、no.3フレームで静止画取り込みスイッチをONにすると、このno.3フレームの画面が3画面分フレームメモリに取り込まれて保持される。一方、このno.3フレームを含むno.9フレームまでの動画像が順次符号化処理されて記録される。そしてno.9フレームで記録停止スイッチがONされると、動画像の処理が終了し、次にフレームメモリから3枚のno.3フレームの静止画像が取り出されて符号化、記録される。この符号化の際に、前述したように3枚の各画面の互いに異なる特定エリアの量子化特性を制御してそこだけ高画質となるように符号化する。従って符号化時に高画質部分のみを合成することにより一枚の高画質静止画像が得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、動画像を取り込んで処理している途中で静止画像を取り込む命令を入力しても、復号化時に再生動画像の連続性を失うことなく、動画像処理後に静止画像を得るようにすることができる。
【0053】
また、動画像の符号化データを復号化処理しながら静止画像を保持し、保持した静止画像をいつでも出力させることができる。また動画像の復号化終了後に静止画像を出力させれば、動画像の連続性が失われることがない。
【0055】
また、同一画面の静止画像信号を複数画面分蓄積することで、それらを高画質を得るための補間に用いることができると共に、動画像の連続性も保たれる。
【0056】
また、複数枚の静止画像のそれぞれ高画質に符号化された部分を合成することにより、1枚の高画質静止画像を得ることができると共に、動画像の連続性も保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す画像処理装置のブロック図である。
【図2】画像処理装置において行われるXブロック固定長符号化のブロック選択法を示す構成図である。
【図3】本発明におけるXブロック固定長符号化の様子を示す構成図である。
【図4】本発明におけるXブロック固定長符号化の様子を示す構成図である。
【図5】本発明におけるXブロック固定長符号化の様子とデータを復号する場合のメモリ回路へのデータ蓄積法とを示す構成図である。
【図6】図4の場合におけるデータを復号する場合のメモリ回路へのデータ蓄積法を示す構成図である。
【図7】動画像信号の処理中に静止画像信号を処理する命令を受けたときの各画面の処理順序を示す構成図である。
【図8】動画像信号の処理中に静止画像信号を処理する命令を受けたときの従来例における各画面の処理順序を示す構成図である。
【図9】動画像信号の処理中に静止画像信号を処理する命令を受けたときに静止画像の処理を行うことのできる従来のシステムの一例を示すブロック図である。
【図10】従来例のフレーム内符号化を行う画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 ディジタル画像信号の入力端子
102 ブロック・エリア化メモリ回路
103 ブロック・エリア化メモリ制御部
104 直交変換処理部
105 量子化器
106 符号量計算部
107 可変長符号化部
108 データ処理部
109 静止画像処理モード切り換え信号の入力端子
110 静止画像取り込み信号の入力端子
111 動画像処理終了信号の入力端子
112 メモリ入力切り換えスイッチの切り換え制御部
113 静止画像符号化メモリの入力切り換えスイッチ
114 静止画像符号化メモリの出力切り換えスイッチ
115、116、117 静止画像符号化フレームメモリ
131 データ復号部
132 可変長復号化部
133 逆量子化器
134 復号化メモリ制御部
135 逆直交変換処理部
136 ブロック・エリア解除メモリ
137 ブロック・エリア解除メモリ制御部
138 ディジタル画像信号の出力端子
139 静止画像読み出し信号の入力端子
140 静止画像再生メモリの出力切り換えスイッチ
141 静止画像再生メモリの入力切り換えスイッチ
142、143、144 静止画像再生フレームメモリ

Claims (7)

  1. 入力される符号化画像データを復号化する復号化処理手段と、
    上記入力される符号化画像データに存在する静止画像データを復号化した静止画像信号を保持する保持手段と、
    上記保持手段に保持された上記静止画像信号を指示に応じて取り出し出力する出力手段とを備えた画像処理装置であって、
    上記静止画像データは同一画面のものが複数枚存在し、かつ各画面において互いに異なる特定の部分が他の部分より画質が良くなるように符号化されており、上記出力手段は、上記保持手段における各画面から上記特定の部分を取り出し、一枚の静止画像として出力することを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力される画像信号を符号化する符号化処理手段と、
    上記符号化処理手段による処理が行われているときに上記入力される画像信号から指定された画面の静止画像信号を取り込む取り込み手段と、
    上記取り込まれた静止画像信号を蓄積する蓄積手段と、
    上記符号化処理手段による上記入力される画像信号の処理が終了した後に上記蓄積手段に蓄積された静止画像信号を上記符号化処理手段に入力させる入力手段とを備えた画像処理装置であって、
    上記蓄積手段は取り込まれた同一画面の静止画像信号を複数画面分蓄積し、上記符号化処理手段は上記蓄積された複数画面分の静止画像信号を処理するのに際して各画面における互いに異なる特定の部分を他の部分より画質が良くなるように符号化することを特徴とする画像処理装置。
  3. 入力される画像信号を符号化する符号化処理手段と、上記符号化処理手段による処理が行われているときに上記入力される画像信号から指定された画面の静止画像信号を取り込む取り込み手段と、上記取り込まれた静止画像信号を蓄積する蓄積手段と、上記符号化処理手段による上記入力される画像信号の処理が終了した後に上記蓄積手段に蓄積された静止画像信号を上記符号化処理手段に入力させる入力手段とを有する符号化装置と、
    上記符号化処理手段により符号化された符号化画像データを復号化する復号化処理手段と、上記符号化画像データに存在する静止画像データを復号化した静止画像信号を保持する保持手段と、上記保持手段に保持された上記静止画像信号を指示に応じて取り出し出力する出力手段とを有する復号化装置とを備えた画像処理装置であって、
    上記蓄積手段は取り込まれた同一画面の静止画像信号を複数画面分蓄積し、上記符号化処理手段は上記蓄積された複数画面分の静止画像信号を処理するのに際して各画面における互いに異なる特定の部分を他の部分より画質が良くなるように符号化することを特徴とする画像処理装置。
  4. 上記特定の部分は、画面の水平、垂直に対して相関を持たないように選択されることを特徴とする請求項2又は3記載の画像処理装置。
  5. 上記特定の部分は、静止画像信号における輝度信号か色差信号かによって選択されることを特徴とする請求項2又は3記載の画像処理装置。
  6. 上記符号化処理手段は、直交変換、量子化、可変長符号化を行うものであり、上記特定の部分の画質をよくするために上記量子化を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の画像処理装置。
  7. 上記符号化処理手段が上記蓄積された静止画像信号を符号化した符号化画像データに対して識別情報を付加する付加手段を設けたことを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
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