JP2000100414A - 電極の集電構造 - Google Patents

電極の集電構造

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JP2000100414A
JP2000100414A JP10269176A JP26917698A JP2000100414A JP 2000100414 A JP2000100414 A JP 2000100414A JP 10269176 A JP10269176 A JP 10269176A JP 26917698 A JP26917698 A JP 26917698A JP 2000100414 A JP2000100414 A JP 2000100414A
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electrode plate
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Hajime Takeshita
肇 竹下
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Toyota Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Primary Cells (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池またはキャパシタの体積および重量が大き
くなることなく、かつ安価に電極の集電構造を構成す
る。 【解決手段】 板状の集電体の表面上に活物質層が形成
され、かつ端部の一部に該活物質層の未形成部が突出し
た極板を積層して形成した電極積層体において、隣合う
ように配設された同極の該未形成部の少なくとも一部分
どうしを重ね合わせて導通させた導通部が複数設け、か
つ一の該導通部を構成する該未形成部をもつ前記極板の
層のうちの一部の層に、他の該導通部を構成する未形成
部をもたせる。この構造により、未形成部を長くするこ
となく、かつ接続部材を必要としないため、体積および
重量が大きくなることなく安価に構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池またはキャパ
シタの電極から集電するための電極の集電構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用電子機器の高性能化や電気
自動車の開発などが進み、それらのバッテリーとして、
エネルギー密度の高い電池およびキャパシタが求められ
るようになってきている。そのような要求に対して、電
池およびキャパシタの極板の層の多層化が進められ、例
えば、シート状の正極板および負極板が交互に積層され
てなる積層電極体(積層型)や、帯状の正極板および負
極板が巻回されてなる積層電極体(巻回型)などを備え
た電池またはキャパシタが多く用いられるようになって
いる。
【0003】ここに挙げた電極体はいずれも、正極板お
よび負極板が層状に交互に積層されてなる電極積層体で
ある。これらの極板には、板状の集電体の表面上に活物
質層が形成されてなるものが多く用いられている。その
活物質層の形成方法については、粉末状の活物質および
適当な結着剤が含まれる合剤をシート状の集電体の表面
上に塗布する方法が一般的となっている。
【0004】このような電極積層体を備える電池または
キャパシタにおいては、従来より、極板の各層に短冊状
のリード(タブ)を取り付け、このリードを通じて極板
の各層から集電がなされている。しかしながら、極板が
層状に多数積層されてなる電極積層体を備えるもので
は、極板の各層に取り付けるリードの数が多くなるた
め、その極板の各層にそれぞれリードをそれぞれ取り付
けるのに非常に手間がかかる。その結果、電池またはキ
ャパシタの製造コストが大きくなる問題がある。また、
リードは、電池内またはキャパシタ内に電極積層体と隣
接するスペースを確保し、そのスペース内に収納されて
いる。しかし、リードの数が多くなると、リードを収容
するスペースが大きくなって、電池の体積が大きくなっ
てしまうことがある。
【0005】そこで、次のように、極板の各層にリード
を取り付けずに極板の各層から集電する方法が検討され
ている。先ず、極板が形成されるときに、その集電体の
一端部に活物質層の未形成部を設ける。続いて、その極
板が積層されるときに、その活物質層の未形成部を電極
積層体の所定の面部(例えば、円柱状の巻回型のもので
あれば、その上面や下面が相当する)から、その面部の
全面にわたって、またはその面部の一部で突出させる。
その突出させた活物質層の未形成部から集電する。その
具体的な電極の集電構造として、次に挙げる3種類が知
られている。
【0006】1つ目は、特開平9−55213号公報で
開示されている電極の集電構造である(従来例1)。こ
の電極の集電構造では、先ず、巻回型の電極積層体を形
成する際に、その上面から一方の極板の各層の集電体を
その上面の全面にわたってそれぞれ未形成部を突出させ
るとともに、その下面から他方の極板の各層の集電体を
その下面の全面にわたってそれぞれ未形成部を突出させ
る。次いで、極板が巻回される中心軸に向かってそれら
の未形成部をそれぞれ寄せ集め、互いにかつ中心軸に導
通するように接続して極板の各層から集電する。
【0007】しかし、この従来例1の電極の集電方法で
は、未形成部の突出長さを中心軸に寄せ集められる長さ
にする必要がある。電極積層体の積層厚さが大きいと、
未形成部(特に、遠心方向に位置する未形成部)には、
非常に突出長さの大きいものが必要となる。その結果、
未形成部を収容するためのスペースが多く必要となっ
て、電池の体積が大きくなってしまうことがある。
【0008】また、集電体には薄肉の金属箔が用いられ
ていることが多く、このような金属箔からなる長い未形
成部は極めて変形しやすい。このような未形成部を有す
る電極板を歩留まり良く巻回することは難しく、その結
果、電池またはキャパシタの製造コストが大きくなる問
題がある。2つ目は、特開平9−213299号公報で
開示されている電極の集電構造である(従来例2)。こ
の電極の集電構造では、先ず、積層型の電極積層体を形
成する際に、その上面から一方の極板の各層の集電体を
その上面の一部分で未形成部を突出させる。次いで、集
電端子を用いて各未形成部を接続する。
【0009】しかし、この従来例2の電極の集電構造で
は、極板の層の積層数が多くなって、電極積層体の積層
厚さが大きくなると、集電端子に大きなものが必要とな
る。その結果、集電端子の重量が大きくなって電池の重
量が大きくなることがある。また、集電端子の製造コス
トがかかり、特に、複雑な形状の集電端子が用いられる
場合には、集電端子の製造コストが大きくなってしま
う。さらに、集電端子を所定の位置に固定するための手
段にもコストがかかる。
【0010】3つ目は、特開平2−60072号公報で
開示されている電極の集電構造である(従来例3)。こ
の電極の集電構造では、先ず、巻回型または積層型の電
極積層体を形成する際に、その上面から一方の極板の各
層の集電体をその上面の全面にわたってそれぞれ未形成
部を突出させるとともに、その下面から他方の電極の集
電体をその下面の全面にわたってそれぞれ未形成部を突
出させる。次いで、それらの未形成部の端部をそれぞれ
平板状の集電板に溶接によって接合する。
【0011】この従来例3の電極の集電方法では、未形
成部の端部を集電板に突き合わせて接合するため、極板
の層の各未形成部の長さを正確に揃える必要があり、電
極積層体の形成に手間がかかる。また、十分な接合面積
を確保しにくく、極板の層の未形成部を集電板に確実に
かつ強固に接合することが難しい。これらの結果、電池
またはキャパシタの製造コストが大きくなる問題があ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであり、電池またはキャパシタの体積
および重量が大きくなることなく、かつ電池またはキャ
パシタを安価に製造するすることができる電極の集電構
造を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の電極の集電構造は、板状の集電体の表面上に活物質
層が形成され、かつ端部の一部に該活物質層の未形成部
が突出した極板を積層して形成した電極積層体が備えら
れた電池またはキャパシタの電極の集電構造であって、
隣合うように配設された同極の該未形成部の少なくとも
一部分どうしを重ね合わせて導通させた導通部が複数設
けられ、かつ一の該導通部を構成する該未形成部をもつ
前記極板の層のうちの一部の層が、他の該導通部を構成
する該未形成部をもつことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の電極の集電構造では、未
形成部を通じて極板の各層から集電することができる。
また、前記極板の層のうちの一部の層が、一の導通部を
構成する未形成部と、他の導通部を構成する未形成部と
を有する構造となっている。すなわち、複数の導通部
が、極板の一部の層に重複されて設けられることにな
る。そのため、この一部の層は、一の導通部と他の導通
部とを導通させることができる。
【0015】従って、本発明の電極の集電構造により、
一の導通部を構成する未形成部をもつ極板の各層と、他
の導通部を構成する未形成部をもつ極板の各層とを互い
に導通させることができる。従って、各層のうちの一層
の未形成部を外部端子と接続することにより、容易に極
板の各層から集電することができる。そのため、極板の
各層から効率的に集電することができる。
【0016】また、それらの極板の層が別の部分でつな
がっていたとしても、本発明の電極の集電構造により、
さらに互いに導通する部分を増やすことができる。その
結果、極板の各層からの集電効率を向上させることがで
きる。未形成部の突出方向の長さ(突出長さ)は、導通
部が設けられる部分が隣り合う未形成部に重ね合わせら
れるのに十分な長さをもつものであればよく、従来例1
のように長い未形成部を形成する必要はない。そのた
め、未形成部は、電池内またはキャパシタ内において体
積を大きくとることがない。
【0017】また、導通部では、従来例2のように未形
成部どうしを接続する部材(集電端子)を必要とせず、
そのような重量を大きくとりうる部材を用いなくてもよ
い。従って、本発明の電極の集電構造は、電池内または
キャパシタ内において体積および重量を大きくとること
なく構成することができる。ところで、本発明の電極の
集電構造を設けることのできる電池またはキャパシタの
種類は特に限定されるものではなく、リチウム二次電池
や、ニッケル−水素電池、電気2重層キャパシタなど、
公知のいずれの種類の電池またはキャパシタに用いるこ
とができる。
【0018】本発明の電極の集電構造が設けられる極板
の構成形態については、板状の集電体の表面上に活物質
層が形成されている他は特に限定されるものではない
が、集電体の両面に活物質層が一様な厚さで形成されて
いることが好ましい。集電体の材質および厚みはそれぞ
れ特に限定されるものではなく、公知のものと同様の形
態とすることができる。中でも、塑性変形のしやすい集
電体を用いれば、容易に未形成部どうしを重ね合わせる
ことができるようになる。
【0019】活物質層の材質および厚みもそれぞれ特に
限定されるものではなく、公知のものと同様の形態とす
ることができる。また、活物質層の形成方法についても
特に限定されるものではなく、公知の形成方法を用いる
ことができる。本発明の電極の集電構造は、両極にそれ
ぞれ設けることが好ましいが、一方の電極のみに設ける
場合には、他方の電極の極板の形態は特に限定されるも
のではなく、公知の形態とすることができる。
【0020】正極板および負極板の積層形態は特に限定
されるものではなく、公知の積層形態のいずれであって
もよいが、正極板および負極板が交互に積層されている
ことが好ましい。こうした積層形態をもつ積層電極体と
して、先述したような積層型および巻回型の他に、蛇腹
状の正極および負極が交互に折り畳たたまれたものや、
径の異なる筒状の正極および負極がそれぞれ同心的に交
互に配置されているものなどが挙げられる。正極板およ
び負極板の間にセパレータが介設されていてもよい。
【0021】一方、導通部は、次のようにして形成する
ことができる。先ず、集電体の端部の一部に活物質層を
形成せずに集電体の表面上に活物質層を形成して、活物
質層の未形成部が活物質層の形成されている部分から突
出した形態の極板を形成する。次いで、各導通部を構成
する同極の未形成部がそれぞれ隣り合うように極板を積
層する。こうして隣り合うように配設した同極の未形成
部の少なくとも一部分どうしを重ね合わせて導通させ
る。
【0022】極板を形成する際、一の導通部を構成する
未形成部と他の導通部を構成する未形成部をもつ極板の
層については、一の導通部を構成する未形成部と、他の
導通部を構成する未形成部とを一体的に設けてもよい
し、それらを別々に設けてもよい。前者の場合には、一
の導通部と他の導通部との間に、導通部の設けられない
未形成部が設けられることになる。また、後者の場合に
は、導通部が設けられる部分のみを突出させてもよい
し、導通部が設けられる部分とその近傍の部分とを突出
させてもよい。
【0023】未形成部の導通部が設けられない部分の突
出長さは任意の長さとすることができる。従って、未形
成部の突出長さは、未形成部のどの部分も一定である必
要はない。そのため、極板の一層における活物質層の未
形成部の突出長さを一定に制御する必要はない。また、
未形成部の表面どうしを重ね合わせるため、従来例3の
ように極板の各層の未形成部の端部の位置をそれぞれ揃
える必要がない。すなわち、極板の各層の突出させる未
形成部の突出長さをそれぞれ一定に制御する必要がな
い。
【0024】突出させる未形成部は、その全体を厳密に
集電体のみにする必要はなく、少なくとも導通部が設け
られる部分が集電体からなればよい。従って、導通部が
設けられる部分の他の部分には、活物質層が形成されて
いてもよい。そのため、極板が形成されるときに、突出
させる未形成部においては、集電層の表面上に活物質層
が形成されないように正確に制御する必要はない。
【0025】各導通部で重ね合わせられる未形成部の枚
数は、それぞれ特に限定されるものではなく、また、そ
れぞれ同一である必要もない。従って、未形成部の突出
長さに応じて、一の導通部で重ね合わせられる未形成部
の枚数を任意に選択することができる。すなわち、隣接
する未形成部に重ね合わせることができる突出長さの範
囲において、未形成部が比較的短ければ、一の導通部で
重ねられる未形成部の枚数を少なくすればよい。未形成
部が比較的長ければ、一の導通部で重ね合わせられる未
形成部の枚数を多くすることができる。
【0026】また、一の導通部を構成する未形成部は、
複数の他の導通部を構成する未形成部を有していてもよ
い。以上のように導通部を形成することにより、電極積
層体の形成における歩留まりを向上させることができ
る。その結果、電極積層体を安価に形成できるようにな
る。
【0027】正極および負極の双方に本発明の電極の積
層構造を設ける場合には、それぞれの極板の未形成部を
突出させる場所を離して、それぞれの未形成部が重なら
ないようにすることが好ましい。また、未形成部の一部
を隣り合う未形成部に重ね合わせる際、導通部が設けら
れる部分またはその近傍の部分の任意の箇所に切れ込み
を設けて重ね合わせてもよい。
【0028】さらに、未形成部を重ね合わせて導通させ
る際、それらの未形成部どうしを接合することが好まし
い。これにより重ね合わせた未形成部どうしを確実に外
れないようにすることができる。その接合方法について
は特に限定されるものではなく、公知の溶接法や、導電
性の接着剤を用いて接着させる方法などを用いることが
できる。
【0029】未形成部の接合では、互いに重ねられる未
形成部の表面どうしを重ね合わせて接合するため、従来
例3のように未形成部の端部を平板状の集電板に突き合
わせて接合することに比べ、十分な接合面積を容易に確
保することができる。従って、未形成部どうしを確実に
かつ強固に接合することができるとともに、接合にかか
るコストを低く抑えることができる。
【0030】さらに、極板の層が積層される途中で未形
成部を重ね合わせて接合することにより、途中まで積層
した極板の層が互いにずれないようにすることができ
る。特に、セパレータのずれを防止することができる。
このように積層された極板の層の仮止めも行うことがで
きるため、さらに電極積層体の形成における歩留まりを
向上させることができる。その結果、電極積層体をさら
に安価に形成できるようになる。
【0031】以上のように、本発明の電極の集電構造に
よれば、電池またはキャパシタの体積および重量が大き
くなることなく、電池またはキャパシタを安価に製造で
きるようになる。
【0032】
【実施例】以下、積層型の電極積層体を備える電池と、
巻回型の電極積層体を備えるキャパシタとをそれぞれ例
に挙げて、本発明の電極の集電構造を具体的に説明す
る。 (実施例1)本実施例の電極の集電構造は、図1および
図2に示すように、四角板状の集電体の表面上に活物質
層が形成され、かつ端部の一部に活物質層の未形成部が
突出した極板を積層して形成した電極積層体が備えられ
た電池に設けたものである。
【0033】正極板および負極板は、それらの間にセパ
レータを介在させて交互に積層されている。正極板およ
び負極板のいずれも、図2に示されるように、集電体の
両面に端部の一部を残して活物質層が一様な厚さで形成
されている。正極板の未形成部は電極積層体の上面から
その上面全体にわたって突出するように配設されている
とともに、負極板の未形成部は電極積層体の下面からそ
の下面全体にわたって突出するように配設されている。
それらの未形成部は、導通部が設けられない部分も含め
て突出させている。
【0034】この電極の集電構造では、隣合うように配
設された同極の未形成部の一部分どうしを重ね合わせて
導通させた導通部が複数設けられ、かつ一の導通部を構
成する未形成部をもつ極板の層のうちの一部の層が、他
の導通部を構成する未形成部をもつ構造となっている。
上方から正極板の未形成部を見た様子を図3(a)に部
分的に拡大して示すように、未形成部1〜3は導通部1
で部分的に重ね合わせられて導通され、そのうちの未形
成部3は、導通部2も構成している。そのため、未形成
部1、未形成部2、未形成部4および未形成部5が、そ
れぞれ導通部1、導通部2および未形成部3を介して互
いに導通している。
【0035】一方、未形成部3〜5は導通部2で部分的
に重ね合わせられて導通され、そのうちの未形成部5は
導通部3も構成している。そのため、未形成部3、未形
成部4、未形成部6および未形成部7が、それぞれ導通
部2、導通部3および未形成部5を介して互いに導通し
ている。従って、未形成部1〜7のすべての層が互いに
導通している。こうした構造が極板のすべての層につい
て設けられているため、極板の各層がすべて互いに導通
している。従って、各層のうちの一層の未形成部を外部
端子と接続することにより、容易に極板の各層から集電
することができる。
【0036】なお、本実施例では、未形成部どうしを重
ね合わせる際に、導通部を設ける部分のみを塑性変形さ
せて重ね合わせたが、図3(b)に示したように、未形
成部全体を変形させてその一部を重ね合わせてもよい。
本電極の集電構造をもつ電池は、次のようにして形成し
た。先ず、正極板および負極板を次の要領でそれぞれ所
定の枚数形成した。
【0037】金属箔よりなる四角板状の集電体を用意す
るとともに、粉末状の活物質と導電材と結着剤とを混練
してペースト状の合剤を調製した。この合剤を集電体に
塗布する際、集電体の一端部以外の面部に所定の厚さで
一様に両面において塗布した。塗布した合剤をよく乾燥
させて活物質層を形成した。また、必要に応じて、活物
質層にプレス処理を施すなどしてその密度を調節した。
こうして、活物質層の未形成部を一端部に有する極板を
形成した。
【0038】活物質層と同じ面積を有するセパレータを
用意し、正極板および負極板を、図2に示したように、
未形成部が電極積層体の上面および下面から突出するよ
うにセパレータをそれらの間に挟みながら交互に積層し
た。本実施例では、正極板および負極板がそれぞれ3枚
づつ積層されたら、仮止めも兼ねて、一の導通部が設け
られる場所で、それらの未形成部の一部分どうしを重ね
合わせて、スポット溶接法により互いに接合した。
【0039】次いで、正極板および負極板がそれぞれ2
枚積層されたら、次の導通部が設けられる場所で、同極
の2枚の極板の未形成部と、先の3枚目に積層された極
板の未形成部とで、それらの一部分どうしを重ね合わせ
て同様に接合した。続いて、正極板および負極板がそれ
ぞれ2枚積層されたら、次の接合部が設けられる場所
で、同極の2枚の極板の未形成部と、先の2枚目に積層
された極板の未形成部とで、それらの一部分どうしを重
ね合わせて同様に接合した。
【0040】このように正極板および負極板が積層され
る途中で各導通部を順次設けることにより、図1に示し
た電極の集電構造をもつ電極積層体を形成した。本実施
例においては、導通部が設けられる場所、およびその導
通部で接合される未形成部の枚数は、極板の積層前にあ
らかじめ決めておく必要はなく、極板の層が積層される
途中または積層後にそれぞれ適宜選ぶことができる。従
って、突出させた未形成部の形態に応じて、導通部が設
けられる場所、およびその導通部で接合される未形成部
の枚数を臨機応変に変えることができる。これにより、
電極積層体の形成における歩留まりをさらに向上させる
ことができる。その結果、電極積層体をさらに安価に形
成できるようになる。
【0041】こうして形成された電極積層体を所定の電
解液とともに電槽に収納して、正極および負極の各層の
うちの一層の未形成部をそれぞれ外部端子に接続した。
最後に蓋等を取り付けて電池を完成した。 (実施例2)本実施例の電極の集電構造は、図4に示す
ように、導通部が設けられる部分のみからなる未形成部
をもつ極板を用いた他は実施例1と同様である。
【0042】この未形成部は、極板を形成する際、実施
例1と同様に集電体の表面上に活物質層を形成した後
に、導通部が設けられない部分を適当な切断加工手段で
切断加工を施して切除することにより形成した。なお、
切断加工は、集電体の表面上に活物質層が形成される前
に、集電体にあらかじめ施しておいてもよい。本実施例
でも、隣合う同極の未形成部どうしを重ね合わせて、ス
ポット溶接法により互いに接合した。 (実施例3)本実施例の電極の集電構造は、上方から正
極板の未形成部を見た様子を図5に部分的に拡大して示
すように、切断加工を施していない未形成部をもつ極板
と、導通部およびその近傍の部分とからなる未形成部を
もつ極板とが用いられている他は実施例1と同様であ
る。
【0043】なお、導通部およびその近傍の部分からな
る未形成部は、極板を形成する際、実施例1と同様に集
電体の表面上に活物質層を形成した後に、不必要な部分
を適当な切断加工手段で切断加工を施して切除すること
により形成した。図5に示したように、未形成部1〜3
は導通部1で部分的に重ね合わせられて導通され、その
うちの未形成部2は、導通部2も構成している。従っ
て、未形成部1〜5のすべての極板の層が互いに導通し
ている。 (実施例4)本実施例の電極の集電構造は、図6に示す
ように、板状の集電体の表面上に活物質層が形成され、
かつ端部の一部に活物質層の未形成部が突出した極板を
巻回して形成した電極積層体が備えられた電池に設けた
ものである。
【0044】正極板および負極板は、それらの間にセパ
レータを介在させて、互いに重ね合わせられて巻回され
ている。正極板および負極板のいずれも、集電体の両面
に端部の一部を残して活物質層が一様な厚さで形成され
ている。正極板の未形成部は電極積層体の上面からその
上面全体にわたって突出するように配設されているとと
もに、負極板の未形成部は電極積層体の下面からその下
面全体にわたって突出するように配設されている。それ
らの未形成部は、導通部が設けられない部分も含めて突
出させている。
【0045】この電極の集電構造では、隣合うように配
設された同極の未形成部の一部分どうしを重ね合わせて
導通させた導通部が複数設けられ、かつ一の導通部を構
成する未形成部をもつ極板の層のうちの一部の層が、他
の導通部を構成する未形成部をもつ構造となっている。
こうした構造が極板のすべての層について設けられてい
るため、極板の各層がすべて互いに導通されている。従
って、各層のうちの一層の未形成部を外部端子と接続す
ることにより、容易に極板の各層から集電することがで
きる。
【0046】本電極の集電構造をもつキャパシタは、次
のようにして形成した。先ず、正極板および負極板を次
の要領でそれぞれ形成した。金属箔よりなる帯状の集電
体を用意するとともに、粉末状の活物質と導電材と結着
剤とを混練してペースト状の合剤を調製した。この合剤
を集電体に塗布する際、図7に示すように集電体の一端
部以外の面部に所定の厚さで一様に両面において塗布し
た。塗布した合剤をよく乾燥させて活物質層を形成し
た。また、必要に応じて、活物質層にプレス処理を施す
などしてその密度を調節した。こうして活物質層の未形
成部を一端部に有する極板を形成した。
【0047】活物質層と同じ面積を有するセパレータを
用意し、正極板および負極板を、それらの未形成部が電
極積層体の上面および下面からそれぞれ突出するように
セパレータをそれらの間に挟みながら巻回した。正極板
および負極板が所定の巻回数で巻回されたら、図6に示
したように所定の場所の未形成部の一部分どうしを重ね
合わせて、スポット溶接法により互いに接合した。こう
して本電極の集電構造をもつ電極積層体を形成した。こ
の電極積層体を所定の電解液とともに電槽に収納して、
正極および負極の各層のうちの一層の未形成部をそれぞ
れ外部端子に接続した。最後に蓋等を取り付けてキャパ
シタを完成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の電極の集電構造を概略的に示す電
極積層体の斜視図である。
【図2】 実施例1において、正極板および負極板が積
層されたときの電極積層体の縦断面図である。
【図3】 実施例1において、一方の極板の未形成部お
よびその未形成部に設けられた導通部をその突出方向か
ら見た様子について、部分的かつ模式的に示した未形成
部の拡大図である。
【図4】 実施例2の未形成部を概略的に示す電極積層
体の斜視図である。
【図5】 実施例3において、一方の極板の未形成部お
よびその未形成部に設けられた導通部をその突出方向か
ら見た様子について、部分的にかつ模式的に示した未形
成部の拡大図である。
【図6】 実施例4の電極の集電構造を概略的に示す電
極積層体の斜視図である。
【図7】 実施例4において、集電体に活物質層が形成
された極板の様子を示す極板の正面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の集電体の表面上に活物質層が形成
    され、かつ端部の一部に該活物質層の未形成部が突出し
    た極板を積層して形成した電極積層体が備えられた電池
    またはキャパシタの電極の集電構造であって、 隣合うように配設された同極の該未形成部の少なくとも
    一部分どうしを重ね合わせて導通させた導通部が複数設
    けられ、かつ一の該導通部を構成する該未形成部をもつ
    前記極板の層のうちの一部の層が、他の該導通部を構成
    する該未形成部をもつことを特徴とする電極の集電構
    造。
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