JP2000099832A - ポイントカードシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客がお店に来店しない業務形態や取引形態
を用いる商取引において、簡単に最新の累計ポイントの
情報を顧客へ知らせることができるようにすることで頻
繁に商品を購入してくれる顧客に対するポイントサービ
スの導入を図るようにしたポイントカードシステムを提
供する。 【解決手段】 商取引データに基づいてポイントを与
え、ポイントを累計してコンピュータの記憶手段に記憶
させ、記憶手段に記憶された累計ポイントをカードに表
示させ、累計ポイント内に応じたサービスを顧客に提供
するポイントカードシステムにおいて、累計ポイントを
更新可能に記憶させる累計ポイント記憶手段と、累計ポ
イント記憶手段に記憶された最新累計ポイントをカード
の表面に表示記録する表示書き込み手段とを備え、累計
ポイントが変更される毎に新たなカードの表面に最新の
累計ポイントを表示記録した後、顧客にその新たなカー
ドを発行することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種の商売におい
てその商取引の金額等に対応して顧客に対して提供され
るポイントを用いたサービス手段であるポイントカード
システムに関するものである。特に、個々の顧客宅への
宅配手段を用いる業務形態や訪問販売による取引形態を
用いる商取引に適応可能なポイントカードシステムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ポイントシステムとして各種の方
式が知られており、例えば磁気ストライプやＩＣ等の記
録部を有するカードを使用して、ポイント情報をカード
の記録部に記録するようにして、商取引の際にお客が自
分のカードをリーダーライターに入れてカードの記録部
にポイントを追加してもらったり、または記録部に記録
された累積ポイントをサービスとしてお金の代わりに商
取引に代替えすることでその使用分のポイントを累積ポ
イントから差し引いてもらったりすることで、常に最新
のポイント情報をカードの記録部に記録した状態にして
おくことで、顧客の責任において最新のポイント情報を
自己管理するポイント記録部を有するカードを用いたポ
イントカードシステムが知られている。

【０００３】また、他の例として、ポイントをカードの
記録部に記録しないカードを用いたポイントカードシス
テムもあり、この場合にはカードの表面に機械読み取り
可能な表示手段、例えばバーコード、ＯＣＲ文字等やカ
ードの記録部等に顧客の会員番号を記録させておき、店
頭等に設置された端末機によりカードに記録された顧客
の会員番号等の顧客を特定する固有情報を通信回線を介
してホストコンピュータに送ると共に顧客の商取引で生
じたポイント情報も送受信することで、ホストコンピュ
ータ側に設けられた累計ポイント記憶手段で一括管理す
ることでポイントを商取引に応じて追加または減算し、
これらの最新ポイント情報を端末機に送りカードに形成
した感熱記録表示部や磁性記録表示部等による書き換え
可能な表示記録手段により目視可能に表示記録するよう
なポイントカードシステムも知られている。

【０００４】その他にも、購入金額に応じたシールを顧
客に配布して、台紙にシールを貼付してもらい、台紙に
貼付されたシールの数に応じたポイントのサービスを顧
客に対して提供するシステムや、紙製のスタンプカード
に購入金額に応じたスタンプを押印することでスタンプ
の数に応じたポイントのサービスを顧客に対して提供す
るシステム、またレシートを使用して、レシート発行毎
にレシート上に購入金額と共にポイントを表示して各レ
シートを集めて各レシートに記載されているポイントを
合算したポイントに応じたサービスを顧客に対して提供
するポイントサービス等が知られている。

【０００５】しかしながら、上記したようなポイントシ
ステムは、そのほとんどが顧客がお店に来店する形態の
商取引に対応するためのシステムであり、顧客がお店に
来店しないで商品を発注したり、商品を配送してもらう
ような業務形態や取引形態を用いる商取引には必ずしも
適応しないものである。例えば、顧客がお店に来店しな
い業務形態や取引形態を用いる商取引の例として、宅配
サービスを行うピザ店、弁当店、すし店等や、訪問販売
を行う化粧品会社、薬品会社、下着会社等があり、これ
らの場合には配達員や営業担当者が顧客の家に出向くた
め、従来のようなポイントカードを使用するシステムを
採用しようとしても、カードにポイント情報を記録する
ために使用するための店舗に設置型のリーダーライター
等の機器を持ち歩くことも出来ないため、何度も商品を
購入してくれるようなリピーター客である優良な顧客に
対して有効なポイントカードサービスを導入することが
できなかった。

【０００６】また、もし上記のような宅配サービスを行
う業務形態や取引形態にカードを用いたポイントサービ
スを導入しようとする場合には、宅配用の車毎に１台づ
つのカード記録部読み取り書き込み用のハンディタイプ
のカードリーダーライター装置を積んでシステム運用を
しなければならず、初期装置導入コストがかかり、採算
上を考慮するとポイントカードシステムを導入すること
に慎重になり気軽に採用することができないのが現状で
ある。

【０００７】しかしながら、顧客がお店に来店しない業
務形態や取引形態を用いる商取引を行う店や会社におい
ては、頻繁に商品を購入してくれる顧客であるリピータ
ー客をできるだけ多く確保することが商売発展において
重要であり、このリピーター客を他社に取られないよう
にするためのサービスとしてこれらの商取引に適応する
有効なポイントカードシステムの開発が望まれるもので
ある。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を改善するために、顧客がお店に来店しない業
務形態や取引形態を用いる商取引において、頻繁に商品
を購入してくれる顧客であるリピーター客へのポイント
カードサービスの向上を図り、これらの商取引に適応す
るポイントシステムを提供するものである。特に、来店
しない顧客に対しても顧客が保有する最新の累計ポイン
トの情報を顧客へ知らせることができるポイントシステ
ムを提供するものである。また、従来のような宅配サー
ビスを行う業務形態や取引形態にカードを用いたポイン
トサービスを導入する際における、宅配用の車毎に１台
づつのカード記録部読み取り書き込み用のハンディタイ
プのカードリーダーライター装置を用意しなくてもす
み、初期装置導入コストを最小限に押さえることでポイ
ントカードシステムを導入しやすくした顧客がお店に来
店しない業務形態や取引形態を用いる商取引に適したポ
イントカードシステムを提供するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のポイントカードシステムは、商取引デー
タに基づいて顧客に対してポイントを与え、該ポイント
を累計してコンピュータの記憶手段に記憶させると共
に、該記憶手段に記憶された累計ポイントをカードに表
示させ、該累計ポイント内に応じたサービスを顧客に提
供するポイントカードシステムにおいて、前記コンピュ
ータに顧客毎に与えられている累計ポイントを更新可能
に記憶させる累計ポイント記憶手段と、該累計ポイント
記憶手段に記憶された最新累計ポイントをカードの表面
に表示記録する表示書き込み手段とを備え、商取引によ
り累計ポイントが変更される毎に新たなカードの表面に
最新の累計ポイントを表示記録した後、顧客にその新た
なカードを発行することを特徴とするものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図１乃至図７は本発明の一実施例に係り、
図１は本発明のポイントカードシステムのシステム構成
を示すシステム構成図、図２は本発明のシステム構成を
示すブロック図、図３は顧客データベースにおける顧客
情報ファイルの構成の一実施例を示す図、図４は本発明
のポイントカードシステムに使用する初回に発行するカ
ードの一実施例の平面図、図５は２回目に発行するカー
ドの一実施例の平面図、図６は複数回目に発行するカー
ドの一実施例の平面図、図７は初回の商品注文時の処理
の流れを示すフローチャート、図８は２回目の商品注文
時の処理の流れを示すフローチャートである。

【００１１】図１、図２に示すように本発明のポイント
カードシステム１は、システムソフト等の管理プログラ
ムが記憶された記憶手段２と、累計ポイント記憶手段や
個別顧客情報等を記憶した顧客データベース３と、様々
な処理情報を制御する制御手段４を備えたコンピュータ
５と、コンピュータ５の処理内容あるいは入力指示に関
する情報を必要に応じて表示するＣＲＴ表示手段６と、
顧客からの商品情報に関する情報をコンピュータ５に入
力する入力手段７ａを有する入力装置７と、顧客へ発行
するカード９の表面に累計ポイントを含む顧客情報を表
示記録する表示書き込み手段８ａを有するカード書き込
み装置８とから構成され、またこれらの装置を用いて随
時発行する累計ポイント表示用のカード９とによりシス
テム処理されるものである。また、コンピュータ５に
は、管理プログラムを記憶したり、累計ポイント等の顧
客情報をフロッピーディスク等の記憶媒体に記憶または
記憶媒体の記憶情報を読みだすことができるようにフロ
ッピーディスクドライブ（ＦＤＤ）１０を設けてもよ
い。

【００１２】本発明のポイントカードシステム１におい
ては、顧客からの商品注文を電話を使用して行う場合が
多く、最初の商品注文時に顧客の氏名、住所、電話番号
等の顧客情報を聞き、それらの顧客情報を入力装置７に
より顧客データベース３に入力することで登録してお
く。そして、一旦顧客データベース３に登録されている
顧客が再度電話により注文してきた時には、顧客の電話
番号だけを聞き、入力装置７に電話番号を入力して顧客
データベース３を検索することで、ＣＲＴ表示手段６に
その顧客の氏名、住所、電話番号等の顧客情報を映し出
すことで、その顧客がリピーター客（前回注文してきた
ことがある顧客）であることがわかると共に、その顧客
の配送先である住所もＣＲＴ表示手段６に表示すること
で配送先も確認することができるようになっている。

【００１３】また、顧客データベース３には、図３に示
すような構成による顧客情報ファイル１１が設けられて
おり、顧客の氏名、電話番号、住所、累計ポイント、取
引履歴データ等の個々の顧客情報を記憶できるようにな
っている。そして、顧客情報ファイル１１に記憶された
顧客情報の内から少なくとも顧客の氏名と累計ポイント
をカード９の表面に表示記録するが、その他の顧客情報
ファイル１１に記憶された情報についても必要に応じて
カード９の表面に表示記録してもよいものである。

【００１４】

【実施例】次に本発明のポイントカードシステム１を宅
配サービスを行うピザ店に活用した場合の具体的な一実
施例について図面に基づいて説明する。まず、その顧客
が初めてピザ店にピザを注文する場合の処理を説明す
る。図７のフローチャートに示すように、顧客は電話に
より商品である例えばミックスピザＳサイズを注文する
（Ｓ１）。その注文の際に、ピザ店側は顧客に対して、
顧客の氏名、電話番号、住所を聞き取り、この顧客情報
と注文商品の情報を入力装置７により顧客データベース
３に入力し、顧客情報を登録する（Ｓ２）。次に、初回
発行カード９ａをカード書き込み装置８内に挿入して、
表示書き込み手段８ａにより初回発行カード９ａの表面
に図４に示すように顧客の氏名、電話番号、注文日、注
文商品名、累計ポイント等の情報を表示記録してカード
発行の準備をする（Ｓ３）。そして、配達員が注文商品
であるミックスピザＳサイズと初回発行カード９ａを持
ってバイク等を使用して顧客宅へ行き、ミックスピザＳ
サイズと初回発行カード９ａを顧客へ渡す（Ｓ４）こと
で初回の処理を終了する。

【００１５】次に、２回目の注文を行ってきた顧客に対
する場合の処理を説明する。図８のフローチャートに示
すように、顧客は電話により商品である例えばシーフー
ドピザＭサイズを注文する（Ｓ５）。電話を受けたピザ
店店員は、顧客の電話番号を聞き、その電話番号に基づ
いて顧客データベース３を検索して検索結果の情報をＣ
ＲＴ表示手段６に表示してその顧客が既に顧客データベ
ース３に登録されているリピーター客であることを確認
する（Ｓ６）。そして、注文商品の情報を入力装置７に
より顧客データベース３に入力する（Ｓ７）。

【００１６】次に、店員は、顧客に対して累計ポイント
があることを伝えて、累計ポイントを今回の注文におけ
る代金支払いの割引サービスに使用するか否かを確認す
る（Ｓ８）。顧客が累計ポイントを割引サービスに使用
することを希望する場合には、店員は利用ポイントを入
力装置７により入力する（Ｓ９）。そして、今回の商品
の金額から利用ポイントによる割引サービス分を差し引
いた今回の支払い代金をコンピュータを算出する（Ｓ１
０）。

【００１７】次に、新たな２回目発行カード９ｂをカー
ド書き込み装置８内に挿入して、表示書き込み手段８ａ
により２回目発行カード９ｂの表面に、図５に示すよう
に顧客の氏名、電話番号、注文日、注文商品名、累計ポ
イント等の情報を表示記録して２回目発行カードの発行
準備をする（Ｓ１２）。そして、配達員が注文商品であ
るシーフードピザＭサイズと２回目発行カード９ｂを持
ってバイク等を使用して顧客宅へ行き、シーフードピザ
Ｍサイズと２回目発行カード９ｂを顧客へ渡す（Ｓ１
３）。また、前回顧客へ渡した初回カード９ａを回収す
る（Ｓ１４）。

【００１８】上記のようにして、一旦顧客データベース
３に登録された顧客情報には、過去の商品注文の履歴情
報が累積されて記憶されると共に、常に最新の累計ポイ
ント情報が追加、更新されて記憶されるものである。ま
た、ポイント情報としては、最新の累計ポイント情報の
他にも、ポイントの履歴を情報として顧客データベース
３に記憶しておいてもよい。この場合には、ポイントの
使用状況に関して、顧客から確認があった場合やトラブ
ルが生じて過去のポイント使用履歴をチェックしたい場
合に役立つものである。

【００１９】また、上記のようにして顧客からの商品注
文に対する納品の都度、新たなポイント情報が記載され
たカードを顧客へ発行することになり、例えば今までに
複数回商品を発注してきたリピーター客に発行するカー
ドの例としては、図６に示すような商品注文の履歴情報
を注文日だけに簡略して表示した部分と、注文日と商品
名を併記して表示した部分を設けるようにして発行カー
ド９ｃへの表示情報を調整してもよく、商品注文の履歴
情報は必ずしも発行カードへ表示記録しなくてもよい。

【００２０】また、顧客に発行するカードは、そのカー
ドの表面に累計ポイント等の情報を表示記録できるよう
になっているが、表示記録手段としてはプリンターによ
るインキの印字でもよいし、その他の表示記録手段とし
て、感熱記録表示部や磁性記録表示部等による書き換え
可能な表示記録手段を用いて、１枚のカードの表面にポ
イント情報を表示記録したり消去したりして繰り返し使
用するようにしてもよく、この場合には１人の顧客に少
なくとも２枚のカードを用いて、その２枚のカードを繰
り返し交換して使用するようにしてもよい。この書き換
え可能な表示手段をカードに設けた場合には、カードの
再利用が可能であり、顧客へのカードの発行と回収を繰
り返すことで同じカードを何度も使用することができ無
駄がないものである。しかしながら、この場合には、カ
ードの表示部への表示書き込み手段として感熱記録用の
表示書き込み手段や磁性記録表示用の表示書き込み手段
をカード書き込み装置８に設ける必要があり、どの表示
記録手段を採用するのかについては、カード発行枚数や
商取引規模等により選択すればよいものである。

【００２１】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ポイントカードシステムは、顧客がお店に来店しない業
務形態や取引形態を用いる商取引において、特に頻繁に
商品を購入してくれる顧客であるリピーター客へのポイ
ントカードサービスの適応を図ることができ、また来店
しない顧客に対しても顧客が保有する最新の累計ポイン
トの情報を間違いなく顧客へ知らせることができるとい
う効果がある。従来のように、宅配用の車毎に１台づつ
のカード記憶読み取り書き込み用のハンディタイプのカ
ードリーダーライター装置を積む必要もないため、初期
装置導入コストがかからないために簡単にカードを用い
たポイントカードシステムを採用することができるもの
である。従って、顧客がお店に来店しない業務形態や取
引形態を用いる商取引に適したポイントカードシステム
である。

【００２２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のポイントカードシステムのシステム構
成を示すシステム構成図である。

【図２】本発明のシステム構成を示すブロック図であ
る。

【図３】顧客データベースにおける顧客情報ファイルの
構成の一実施例を示す図である。

【図４】本発明のポイントカードシステムに使用する初
回に発行するカードの一実施例の平面図である。

【図５】２回目に発行するカードの一実施例の平面図で
ある。

【図６】複数回目に発行するカードの一実施例の平面図
である。

【図７】初回の商品注文時の処理の流れを示すフローチ
ャートである。

【図８】２回目の商品注文時の処理の流れを示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１ ポイントカードシステム ２ 記憶手段 ３ 顧客データベース ４ 制御手段 ５ コンピュータ ６ ＣＲＴ表示手段 ７ 入力装置 ７ａ 入力手段 ８ カード書き込み装置 ８ａ 表示書き込み手段 ９ カード ９ａ 発行カード ９ｂ 発行カード ９ｃ 発行カード １０ フロッピーディスクドライブ（ＦＤＤ） １１ 顧客情報ファイル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商取引データに基づいて顧客に対してポ
   イントを与え、該ポイントを累計してコンピュータの記
   憶手段に記憶させると共に、該記憶手段に記憶された累
   計ポイントをカードに表示させ、該累計ポイント内に応
   じたサービスを顧客に提供するポイントカードシステム
   において、前記コンピュータに顧客毎に与えられている
   累計ポイントを更新可能に記憶させる累計ポイント記憶
   手段と、該累計ポイント記憶手段に記憶された最新累計
   ポイントをカードの表面に表示記録する表示書き込み手
   段とを備え、商取引により累計ポイントが変更される毎
   に新たなカードの表面に最新の累計ポイントを表示記録
   した後、顧客にその新たなカードを発行することを特徴
   とするポイントカードシステム。