JP2004355311A - 商品販売データ処理装置、情報処理装置及びホスト装置 - Google Patents
商品販売データ処理装置、情報処理装置及びホスト装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避し、顧客を混乱させるような事態は生じないようにする。
【解決手段】情報処理装置から送信されたメッセージ情報を予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶し、メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合には(P12のY)、メッセージ情報をレシート発行の際に印字し(P13)、メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には(P12のN)、予め用意されている標準メッセージ情報をレシート発行の際に印字する(P14)。これにより、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避することができるので、顧客を混乱させるような事態は生じない。
【選択図】 図11
【解決手段】情報処理装置から送信されたメッセージ情報を予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶し、メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合には(P12のY)、メッセージ情報をレシート発行の際に印字し(P13)、メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には(P12のN)、予め用意されている標準メッセージ情報をレシート発行の際に印字する(P14)。これにより、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避することができるので、顧客を混乱させるような事態は生じない。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品販売データ処理装置、この商品販売データ処理装置を管理する情報処理装置及びこの情報処理装置に接続されるホスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品販売データ処理装置であるPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末等においては、印字発行するレシートを広告媒体として捉え、所定のイベント(フェア、ポイントサービス等)に応じた販促メッセージをレシートに印字することにより、各種の広告を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−191496号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般にレシートに印字される販促メッセージは、常に一定の内容であり、事前にメッセージ内容を変更することはできるが、期間毎にメッセージ内容を自動的に変更して印字するようなことはしていない。
【0005】
したがって、所定のイベントに応じた特定期間のみ有効なメッセージは、その期間が終了した時点で新しいメッセージ(または、通常のメッセージ)に切り替えなければならないが、操作者がそのメッセージの切り替えを忘れてしまうという事態が生じることがある。
【0006】
このようにメッセージの切り替えを忘れてしまったような場合には、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうことになるので、顧客を混乱させることになる。
【0007】
また、POS端末における閉店処理時には、前述したようなイベント(フェア、ポイントサービス等)情報を売上データとともに店舗から本部に送信することになるが、このイベント(フェア、ポイントサービス等)情報は手入力されており、入力ミス等が生じることがあり、有効利用されていないのが現状である。
【0008】
本発明は、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避し、顧客を混乱させるような事態は生じないようにすることを目的とする。
【0009】
本発明は、売上データとともにホスト装置に送信されるイベント情報を有効利用することができるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の商品販売データ処理装置は、情報処理装置に集中管理され、売上処理を行う商品販売データ処理装置において、前記情報処理装置から送信されたメッセージ情報を受信するメッセージ情報受信手段と、このメッセージ情報受信手段により受信したメッセージ情報を、予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶するメッセージ記憶手段と、前記メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合には前記メッセージ情報をレシート発行の際に印字し、前記メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている前記標準メッセージ情報をレシート発行の際に印字するメッセージ印字手段と、を備える。
【0011】
したがって、情報処理装置から送信されたメッセージ情報が予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶され、メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合にはメッセージ情報がレシート発行の際に印字され、メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている標準メッセージ情報がレシート発行の際に印字される。これにより、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらず、イベントの告知をしてしまうような事態を回避することが可能になる。
【0012】
請求項2記載の発明の情報処理装置は、売上処理を行う商品販売データ処理装置を集中管理し、ホスト装置に対して前記商品販売データ処理装置における売上処理に係る売上データを送信する情報処理装置において、前記ホスト装置から配信されたイベント情報を受信するイベント情報受信手段と、このイベント情報受信手段により受信したイベント情報の中から所望のイベント情報の指定を許容するイベント情報指定手段と、このイベント情報指定手段により指定された前記イベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報を設定するメッセージ設定手段と、このメッセージ設定手段により設定された前記メッセージ情報を、前記商品販売データ処理装置に送信するメッセージ情報送信手段と、前記イベント情報指定手段により指定された前記イベント情報を売上データとともに前記ホスト装置に送信するイベント情報送信手段と、を備える。
【0013】
したがって、ホスト装置から配信されたイベント情報の中から所望のイベント情報が指定され、この指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が設定されて商品販売データ処理装置に送信される。また、指定されたイベント情報は、売上データとともにホスト装置に送信される。これにより、ホスト装置から配信されたイベント情報の中から1のイベント情報が指定されて売上データとともにホスト装置に送信される。また、指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が、商品販売データ処理装置に対して送信される。
【0014】
請求項3記載の発明のホスト装置は、売上処理を行う商品販売データ処理装置を管理する情報処理装置に接続され、前記商品販売データ処理装置における売上処理に係る売上データを前記情報処理装置を介して受信するホスト装置において、イベント情報を前記情報処理装置に対して配信するイベント情報配信手段と、前記イベント情報の中から前記情報処理装置で指定されている1の前記イベント情報を、前記情報処理装置から売上データとともに受信する指定イベント情報受信手段と、を備える。
【0015】
したがって、当該ホスト装置から配信したイベント情報の中から指定された1のイベント情報が、売上データとともに受信される。これにより、イベント情報の検索、集計、分析等の処理が正確かつ簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図12に基づいて説明する。
【0017】
ここで、図1は情報処理システムAの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。図1に示すように、情報処理システムAは、複数の店舗を有する流通チェーン本部に設けられるホスト装置100と各店舗に設けられる店舗システム1とを、例えば専用回線等の通信ネットワークNで接続することにより構成されている。各店舗に設けられる店舗システム1は、概略的には、商品販売データ処理装置である複数台のPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末2とこれらのPOS端末2をLAN3によって接続して集中管理する情報処理装置であるストアコンピュータ4とで構成されている。ストアコンピュータ4は、通信ネットワークNを介して、流通チェーン本部のホスト装置100と通信可能とされている。
【0018】
[店舗システムの説明]
まず、店舗システム1について説明する。POS端末2は、店舗の精算場所に配設されてキャッシャが売上処理を行うためのものであり、図2に示すような構成とされている。POS端末2には、本体11の上面側にキーボード12が設けられており、本体11の下部側にはドロワ13が引出自在に設けられている。また、本体11の奥側には表示器14が設けられている。さらには、磁気カード(図示せず)の読み取りを行うための磁気カードリーダ15がキーボード12の脇に並設されている。さらに、POS端末2には、商品コードを光学的に読み取るためのバーコードスキャナ16も接続されている。
【0019】
このようなPOS端末2の電装系は図3に示すように構成されている。POS端末2は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるPOS制御部17を保有し、バス19を介して接続された通信インタフェース20から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
【0020】
また、POS制御部17には、バス19及びI/O機器制御部21を介して、前述したキーボード12、表示器14、磁気カードリーダ15、バーコードスキャナ16とともに、プリンタ22及びハードディスクドライブ装置(HDD)18が接続されている。プリンタ22は、POS端末2の本体11内に内蔵されたレシート/ジャーナルプリンタであり、売上処理に伴い、取引単位でレシートを発行するとともに、並行してジャーナル用紙への印字を行うものである。
【0021】
ハードディスクドライブ装置(HDD)18には、POS制御部17のCPUを動作させる制御プログラムの他、商品マスタファイルF1、POS売上ファイルF2、メッセージファイルF3等が格納されている。商品マスタファイルF1は、商品コードに対応付けて商品名や単価を記憶するものである。POS売上ファイルF2は、当該POS端末2における売上データを記憶するものである。メッセージファイルF3は、POS端末2のプリンタ22から発行されるレシートに印字されるメッセージ情報及びそのメッセージの有効期間を記憶するものである。
【0022】
POS制御部17は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)18に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、後述する各種の機能を実現する。
【0023】
一方、店舗システム1を構成するストアコンピュータ4は、店舗システム1全体の制御を受持ち、その電装系は、例えば、図4に示すような構成とされている。ストアコンピュータ4は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部23を保有し、バス25を介して接続された通信インタフェース26から、LAN3を介して複数台のPOS端末2との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、通信インタフェース26は、通信ネットワークNを介して流通チェーン本部のホスト装置100との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、制御部23にはバス25及びI/O機器制御部27を介して、キーボード28、表示器29、プリンタ30及びハードディスクドライブ装置(HDD)24が接続されている。
【0024】
ハードディスクドライブ装置(HDD)24には、制御部23のCPUを動作させる制御プログラムの他、商品マスタファイルF11、店舗売上ファイルF12、イベント情報ファイルF13等が格納されている。商品マスタファイルF11は、商品コードに対応付けて商品名や単価を記憶するものであり、POS端末2のハードディスクドライブ装置(HDD)18に格納されている商品マスタファイルF1と同一性が保たれている。店舗売上ファイルF12は、各POS端末2から送信される売上データ、及び各POS端末2から送信される売上データを集計した店舗売上データを記憶するものである。イベント情報ファイルF13は、特売等のイベント情報を記憶するものである。ここで、図5はイベント情報ファイルF13のデータ構成を模式的に示す説明図である。イベント情報ファイルF13は、図5に示すように、全店舗に共通のユニークなイベントコードに対応付けてイベント情報を記憶するものである。また、図5に示すように、イベント情報には、当該イベント情報に関連してPOS端末2のプリンタ22から発行されるレシートに印字されるメッセージ情報とそのメッセージの有効期間とが対応付けられている。詳細は後述するが、このイベント情報ファイルF13は、流通チェーン本部のホスト装置100からの指示により適宜更新される。
【0025】
制御部23は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)24に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、後述する各種の機能を実現する。
【0026】
以上のようなPOS端末2とストアコンピュータ4とを主体に構成される店舗システム1の売上処理の際の動作について簡単に説明する。例えば商品に付された商品コードがPOS端末2のバーコードスキャナ16によって読み取られると、読み取られた商品コードに基づいて商品マスタファイルF1が検索され、該当する商品コードに対応した商品名や単価等が読み出されて、売上処理や表示器14への表示、またプリンタ22によりレシート発行が行われるとともに、売上データがPOS売上ファイルF2に累計される。また、POS売上ファイルF2に累計された売上データは、所定のタイミングでストアコンピュータ4に送信される。さらに、POS端末2から売上処理した売上データを送信されたストアコンピュータ4側では、各POS端末2からの売上データを店舗売上ファイルF12に記憶するとともに、各POS端末2から送信された売上データを集計した店舗売上データを店舗売上ファイルF12に記憶する。このように店舗売上ファイルF12に記憶された店舗売上データは、所定のタイミング(例えば、精算処理時)で流通チェーン本部のホスト装置100に送信される。
【0027】
[流通チェーン本部のホスト装置100]
続いて、流通チェーン本部のホスト装置100について説明する。ホスト装置100は、一般的なコンピュータと同様の構成とされているものである。ホスト装置100の電装系は、例えば、図6に示すような構成とされている。ホスト装置100は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部31を保有し、バス33を介して接続された通信インタフェース32から、通信ネットワークNを介して店舗システム1を構成するストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部31にはバス33及びI/O機器制御部34を介して、キーボード35、表示器36、プリンタ37及びハードディスクドライブ装置(HDD)38が接続されている。
【0028】
ハードディスクドライブ装置(HDD)38には、制御部31のCPUを動作させる制御プログラムの他、売上ファイルF21、イベント情報ファイルF22等が格納されている。売上ファイルF21は、各店舗のストアコンピュータ4から送信される店舗売上データを記憶するものである。イベント情報ファイルF22は、特売等のイベント情報を記憶するものであり、ストアコンピュータ4のハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13(図5参照)と同一性が保たれている。
【0029】
制御部31は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)38に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、後述する各種の機能を実現する。
【0030】
[情報処理システムAが備える特長的な機能の説明]
次に、本実施の形態の情報処理システムAが備える特長的な機能について以下において詳細に説明する。なお、従来から行われている処理と同様の処理についてはその説明を省略する。ここでは、本実施の形態の情報処理システムAが備える特長的な機能を実現するイベント情報設定処理、イベント情報選択処理、メッセージ設定処理、メッセージ印字処理及びイベント情報送信処理について説明する。
【0031】
[イベント情報設定処理の説明]
まず、イベント情報設定処理について説明する。ここで、図7は情報処理システムAにおけるイベント情報設定処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、流通チェーン本部のホスト装置100においてイベント情報ファイルF22の内容を変更するメンテナンス処理が実行されると(ステップS1)、イベント情報メンテファイルが作成され(ステップS2)、作成されたイベント情報メンテファイルが各店舗のストアコンピュータ4に送信される(ステップS3:イベント情報配信手段)。
【0032】
各店舗のストアコンピュータ4は、流通チェーン本部のホスト装置100から送信されたイベント情報メンテファイルを受信すると(ステップT1:イベント情報受信手段)、イベント情報メンテファイルに基づいてハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13を更新する(ステップT2)。これにより、流通チェーン本部のホスト装置100のハードディスクドライブ装置(HDD)38に格納されているイベント情報ファイルF22とストアコンピュータ4のハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13との同一性を保つことができる。
【0033】
[イベント情報選択処理の説明]
次に、イベント情報選択処理について説明する。ここで、図8は各店舗のストアコンピュータ4におけるイベント情報選択処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、ストアコンピュータ4のハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13の内容を表示器29に一覧表示し(ステップT11)、キーボード28等の操作により1のイベント情報の選択が有ったと判断すると(ステップT12:イベント情報指定手段)、選択されたイベント情報に対応付けられているイベントコードを制御部23のRAM等に記憶する(ステップT13)。
【0034】
加えて、イベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間が、ストアコンピュータ4からLAN3を介して接続されている各POS端末2に対して配信される(ステップT14:メッセージ設定手段、メッセージ情報送信手段)。
【0035】
このように、本実施の形態においては、全店舗に共通した名称になっているイベント情報が表示器29に一覧表示され、操作者はその表示器29に一覧表示された中から1のイベント情報を選択すれば良いので、同じイベントでも各店舗の操作者によって異なる名称になることはなく、操作者の入力作業が簡略化される。また、入力ミスが生じることも無くなる。
【0036】
[メッセージ設定処理の説明]
次に、メッセージ設定処理について説明する。ここで、図9は各店舗のPOS端末2におけるメッセージ設定処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、各POS端末2は、ストアコンピュータ4からLAN3を介して配信されたイベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間を受信すると(ステップP1のY:メッセージ情報受信手段)、受信したメッセージ情報及びメッセージ有効期間を設定する(ステップP2:メッセージ記憶手段)。ここで、図10はメッセージテーブルTのデータ構成を模式的に示す説明図である。POS端末2のハードディスクドライブ装置(HDD)18に格納されているメッセージファイルF3の内容はPOS端末2の起動時、RAMのメッセージテーブルTに書き込まれる。ストアコンピュータ4からLAN3を介して配信されたイベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間を受信した場合には、図10に示すように、メッセージテーブルTには、ストアコンピュータ4からLAN3を介して配信されたイベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間(No.1)と、企画が存在しない場合のベースのメッセージ情報及びメッセージ有効期間(No.0)とが設定されている。
【0037】
[メッセージ印字処理の説明]
続いて、メッセージ印字処理について説明する。ここで、図11はPOS端末2におけるメッセージ印字処理の流れを示すフローチャートである。このメッセージ印字処理は、前述した売上処理の際のプリンタ22によるレシート発行の際に実行されるものである。図11に示すように、メッセージ印字処理は、日付及び時刻を取得した後(ステップP11)、No.1のメッセージ情報の有効期間であるか否かを判断する(ステップP12)。
【0038】
取得した日付及び時刻がNo.1のメッセージ情報の有効期間である場合には(ステップP12のY)、No.1のメッセージをプリンタ22により印字する(ステップP13)。
【0039】
一方、取得した日付及び時刻がNo.1のメッセージ情報の有効期間でない場合には(ステップP12のN)、No.0のベースメッセージをプリンタ22により印字する(ステップP14)。
【0040】
このようなステップP12〜P14の処理により、メッセージ印字手段の機能が実行される。
【0041】
ここで、図12は発行されたレシートRの一例を示す平面図である。図12に示すように、レシートRには、メッセージmが印字されている。例えば、ストアコンピュータ4で選択されたイベント情報が「バレンタインデー」に係るものであり、有効期間内である場合には、図12に示すように、“バレンタインセール実施中”というメッセージmがラインプリンタ22により印字用紙に印字される。これにより、購入者はキャンペーン実施中であることを知ることができるようになる。
【0042】
なお、ストアコンピュータ4で選択されたイベント情報が「バレンタインデー」に係るものであっても、有効期限が過ぎてしまっている場合やストアコンピュータ4で選択されたイベント情報が「イベントなし」であった場合には、No.0のベースメッセージが印字されることになる。
【0043】
[イベント情報送信処理の説明]
最後に、イベント情報送信処理について説明する。前述したように、ストアコンピュータ4の店舗売上ファイルF12に記憶された店舗売上データは、所定のタイミング(例えば、精算処理時)で流通チェーン本部のホスト装置100に送信されることになるが、本実施の形態においては、店舗売上データに加えて、ステップT13で記憶した選択されたイベント情報に対応付けられているイベントコードを流通チェーン本部のホスト装置100に送信するようにしたものである。ここに、ストアコンピュータ4におけるイベント情報送信手段の機能が実行される。
【0044】
これにより、店舗で選択したイベント情報は売上データとともに本部へと送信され、このイベント情報を受信したホスト装置100においては、売上に影響を与えた要因として各種分析に使用される。ここに、ホスト装置100における指定イベント情報受信手段の機能が実行される。また、各イベント情報には、全店舗共通のイベントコードが付加されるため、流通チェーン本部のホスト装置100における検索、集計、分析等の処理が正確かつ簡単になる。
【0045】
このように本実施の形態のストアコンピュータ4においては、ホスト装置100から配信されたイベント情報の中から所望のイベント情報が指定され、この指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が設定されてPOS端末2に送信される。また、指定されたイベント情報は、売上データとともにホスト装置100に送信される。これにより、ホスト装置100から配信されたイベント情報の中から1のイベント情報が指定されて売上データとともにホスト装置100に送信される。また、指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が、POS端末2に対して送信される。
【0046】
また、本実施の形態のホスト装置100においては、当該ホスト装置100から配信したイベント情報の中から指定された1のイベント情報が、売上データとともに受信される。これにより、イベント情報の検索、集計、分析等の処理が正確かつ簡単になるので、イベント情報を有効利用することができる。
【0047】
さらに、本実施の形態のPOS端末2においては、ストアコンピュータ4から送信されたメッセージ情報が予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶され、メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合にはメッセージ情報がレシート発行の際に印字され、メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている標準メッセージ情報がレシート発行の際に印字される。これにより、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避することができるので、顧客を混乱させるような事態は生じない。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、売上データとともにホスト装置に送信されるイベント情報を有効利用することができるとともに、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避することができるので、顧客を混乱させるような事態は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の情報処理システムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
【図2】POS端末を概略的に示す外観斜視図である。
【図3】POS端末の電装系を示すブロック図である。
【図4】ストアコンピュータの電装系を示すブロック図である。
【図5】イベント情報ファイルのデータ構成を模式的に示す説明図である。
【図6】ホスト装置の電装系を示すブロック図である。
【図7】情報処理システムにおけるイベント情報設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】ストアコンピュータにおけるイベント情報選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】POS端末におけるメッセージ設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】メッセージテーブルのデータ構成を模式的に示す説明図である。
【図11】POS端末におけるメッセージ印字処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】発行されたレシートの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
2…商品販売データ処理装置、4…情報処理装置、100…ホスト装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品販売データ処理装置、この商品販売データ処理装置を管理する情報処理装置及びこの情報処理装置に接続されるホスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品販売データ処理装置であるPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末等においては、印字発行するレシートを広告媒体として捉え、所定のイベント(フェア、ポイントサービス等)に応じた販促メッセージをレシートに印字することにより、各種の広告を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−191496号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般にレシートに印字される販促メッセージは、常に一定の内容であり、事前にメッセージ内容を変更することはできるが、期間毎にメッセージ内容を自動的に変更して印字するようなことはしていない。
【0005】
したがって、所定のイベントに応じた特定期間のみ有効なメッセージは、その期間が終了した時点で新しいメッセージ(または、通常のメッセージ)に切り替えなければならないが、操作者がそのメッセージの切り替えを忘れてしまうという事態が生じることがある。
【0006】
このようにメッセージの切り替えを忘れてしまったような場合には、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうことになるので、顧客を混乱させることになる。
【0007】
また、POS端末における閉店処理時には、前述したようなイベント(フェア、ポイントサービス等)情報を売上データとともに店舗から本部に送信することになるが、このイベント(フェア、ポイントサービス等)情報は手入力されており、入力ミス等が生じることがあり、有効利用されていないのが現状である。
【0008】
本発明は、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避し、顧客を混乱させるような事態は生じないようにすることを目的とする。
【0009】
本発明は、売上データとともにホスト装置に送信されるイベント情報を有効利用することができるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の商品販売データ処理装置は、情報処理装置に集中管理され、売上処理を行う商品販売データ処理装置において、前記情報処理装置から送信されたメッセージ情報を受信するメッセージ情報受信手段と、このメッセージ情報受信手段により受信したメッセージ情報を、予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶するメッセージ記憶手段と、前記メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合には前記メッセージ情報をレシート発行の際に印字し、前記メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている前記標準メッセージ情報をレシート発行の際に印字するメッセージ印字手段と、を備える。
【0011】
したがって、情報処理装置から送信されたメッセージ情報が予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶され、メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合にはメッセージ情報がレシート発行の際に印字され、メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている標準メッセージ情報がレシート発行の際に印字される。これにより、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらず、イベントの告知をしてしまうような事態を回避することが可能になる。
【0012】
請求項2記載の発明の情報処理装置は、売上処理を行う商品販売データ処理装置を集中管理し、ホスト装置に対して前記商品販売データ処理装置における売上処理に係る売上データを送信する情報処理装置において、前記ホスト装置から配信されたイベント情報を受信するイベント情報受信手段と、このイベント情報受信手段により受信したイベント情報の中から所望のイベント情報の指定を許容するイベント情報指定手段と、このイベント情報指定手段により指定された前記イベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報を設定するメッセージ設定手段と、このメッセージ設定手段により設定された前記メッセージ情報を、前記商品販売データ処理装置に送信するメッセージ情報送信手段と、前記イベント情報指定手段により指定された前記イベント情報を売上データとともに前記ホスト装置に送信するイベント情報送信手段と、を備える。
【0013】
したがって、ホスト装置から配信されたイベント情報の中から所望のイベント情報が指定され、この指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が設定されて商品販売データ処理装置に送信される。また、指定されたイベント情報は、売上データとともにホスト装置に送信される。これにより、ホスト装置から配信されたイベント情報の中から1のイベント情報が指定されて売上データとともにホスト装置に送信される。また、指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が、商品販売データ処理装置に対して送信される。
【0014】
請求項3記載の発明のホスト装置は、売上処理を行う商品販売データ処理装置を管理する情報処理装置に接続され、前記商品販売データ処理装置における売上処理に係る売上データを前記情報処理装置を介して受信するホスト装置において、イベント情報を前記情報処理装置に対して配信するイベント情報配信手段と、前記イベント情報の中から前記情報処理装置で指定されている1の前記イベント情報を、前記情報処理装置から売上データとともに受信する指定イベント情報受信手段と、を備える。
【0015】
したがって、当該ホスト装置から配信したイベント情報の中から指定された1のイベント情報が、売上データとともに受信される。これにより、イベント情報の検索、集計、分析等の処理が正確かつ簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図12に基づいて説明する。
【0017】
ここで、図1は情報処理システムAの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。図1に示すように、情報処理システムAは、複数の店舗を有する流通チェーン本部に設けられるホスト装置100と各店舗に設けられる店舗システム1とを、例えば専用回線等の通信ネットワークNで接続することにより構成されている。各店舗に設けられる店舗システム1は、概略的には、商品販売データ処理装置である複数台のPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末2とこれらのPOS端末2をLAN3によって接続して集中管理する情報処理装置であるストアコンピュータ4とで構成されている。ストアコンピュータ4は、通信ネットワークNを介して、流通チェーン本部のホスト装置100と通信可能とされている。
【0018】
[店舗システムの説明]
まず、店舗システム1について説明する。POS端末2は、店舗の精算場所に配設されてキャッシャが売上処理を行うためのものであり、図2に示すような構成とされている。POS端末2には、本体11の上面側にキーボード12が設けられており、本体11の下部側にはドロワ13が引出自在に設けられている。また、本体11の奥側には表示器14が設けられている。さらには、磁気カード(図示せず)の読み取りを行うための磁気カードリーダ15がキーボード12の脇に並設されている。さらに、POS端末2には、商品コードを光学的に読み取るためのバーコードスキャナ16も接続されている。
【0019】
このようなPOS端末2の電装系は図3に示すように構成されている。POS端末2は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるPOS制御部17を保有し、バス19を介して接続された通信インタフェース20から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
【0020】
また、POS制御部17には、バス19及びI/O機器制御部21を介して、前述したキーボード12、表示器14、磁気カードリーダ15、バーコードスキャナ16とともに、プリンタ22及びハードディスクドライブ装置(HDD)18が接続されている。プリンタ22は、POS端末2の本体11内に内蔵されたレシート/ジャーナルプリンタであり、売上処理に伴い、取引単位でレシートを発行するとともに、並行してジャーナル用紙への印字を行うものである。
【0021】
ハードディスクドライブ装置(HDD)18には、POS制御部17のCPUを動作させる制御プログラムの他、商品マスタファイルF1、POS売上ファイルF2、メッセージファイルF3等が格納されている。商品マスタファイルF1は、商品コードに対応付けて商品名や単価を記憶するものである。POS売上ファイルF2は、当該POS端末2における売上データを記憶するものである。メッセージファイルF3は、POS端末2のプリンタ22から発行されるレシートに印字されるメッセージ情報及びそのメッセージの有効期間を記憶するものである。
【0022】
POS制御部17は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)18に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、後述する各種の機能を実現する。
【0023】
一方、店舗システム1を構成するストアコンピュータ4は、店舗システム1全体の制御を受持ち、その電装系は、例えば、図4に示すような構成とされている。ストアコンピュータ4は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部23を保有し、バス25を介して接続された通信インタフェース26から、LAN3を介して複数台のPOS端末2との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、通信インタフェース26は、通信ネットワークNを介して流通チェーン本部のホスト装置100との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、制御部23にはバス25及びI/O機器制御部27を介して、キーボード28、表示器29、プリンタ30及びハードディスクドライブ装置(HDD)24が接続されている。
【0024】
ハードディスクドライブ装置(HDD)24には、制御部23のCPUを動作させる制御プログラムの他、商品マスタファイルF11、店舗売上ファイルF12、イベント情報ファイルF13等が格納されている。商品マスタファイルF11は、商品コードに対応付けて商品名や単価を記憶するものであり、POS端末2のハードディスクドライブ装置(HDD)18に格納されている商品マスタファイルF1と同一性が保たれている。店舗売上ファイルF12は、各POS端末2から送信される売上データ、及び各POS端末2から送信される売上データを集計した店舗売上データを記憶するものである。イベント情報ファイルF13は、特売等のイベント情報を記憶するものである。ここで、図5はイベント情報ファイルF13のデータ構成を模式的に示す説明図である。イベント情報ファイルF13は、図5に示すように、全店舗に共通のユニークなイベントコードに対応付けてイベント情報を記憶するものである。また、図5に示すように、イベント情報には、当該イベント情報に関連してPOS端末2のプリンタ22から発行されるレシートに印字されるメッセージ情報とそのメッセージの有効期間とが対応付けられている。詳細は後述するが、このイベント情報ファイルF13は、流通チェーン本部のホスト装置100からの指示により適宜更新される。
【0025】
制御部23は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)24に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、後述する各種の機能を実現する。
【0026】
以上のようなPOS端末2とストアコンピュータ4とを主体に構成される店舗システム1の売上処理の際の動作について簡単に説明する。例えば商品に付された商品コードがPOS端末2のバーコードスキャナ16によって読み取られると、読み取られた商品コードに基づいて商品マスタファイルF1が検索され、該当する商品コードに対応した商品名や単価等が読み出されて、売上処理や表示器14への表示、またプリンタ22によりレシート発行が行われるとともに、売上データがPOS売上ファイルF2に累計される。また、POS売上ファイルF2に累計された売上データは、所定のタイミングでストアコンピュータ4に送信される。さらに、POS端末2から売上処理した売上データを送信されたストアコンピュータ4側では、各POS端末2からの売上データを店舗売上ファイルF12に記憶するとともに、各POS端末2から送信された売上データを集計した店舗売上データを店舗売上ファイルF12に記憶する。このように店舗売上ファイルF12に記憶された店舗売上データは、所定のタイミング(例えば、精算処理時)で流通チェーン本部のホスト装置100に送信される。
【0027】
[流通チェーン本部のホスト装置100]
続いて、流通チェーン本部のホスト装置100について説明する。ホスト装置100は、一般的なコンピュータと同様の構成とされているものである。ホスト装置100の電装系は、例えば、図6に示すような構成とされている。ホスト装置100は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部31を保有し、バス33を介して接続された通信インタフェース32から、通信ネットワークNを介して店舗システム1を構成するストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部31にはバス33及びI/O機器制御部34を介して、キーボード35、表示器36、プリンタ37及びハードディスクドライブ装置(HDD)38が接続されている。
【0028】
ハードディスクドライブ装置(HDD)38には、制御部31のCPUを動作させる制御プログラムの他、売上ファイルF21、イベント情報ファイルF22等が格納されている。売上ファイルF21は、各店舗のストアコンピュータ4から送信される店舗売上データを記憶するものである。イベント情報ファイルF22は、特売等のイベント情報を記憶するものであり、ストアコンピュータ4のハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13(図5参照)と同一性が保たれている。
【0029】
制御部31は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)38に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、後述する各種の機能を実現する。
【0030】
[情報処理システムAが備える特長的な機能の説明]
次に、本実施の形態の情報処理システムAが備える特長的な機能について以下において詳細に説明する。なお、従来から行われている処理と同様の処理についてはその説明を省略する。ここでは、本実施の形態の情報処理システムAが備える特長的な機能を実現するイベント情報設定処理、イベント情報選択処理、メッセージ設定処理、メッセージ印字処理及びイベント情報送信処理について説明する。
【0031】
[イベント情報設定処理の説明]
まず、イベント情報設定処理について説明する。ここで、図7は情報処理システムAにおけるイベント情報設定処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、流通チェーン本部のホスト装置100においてイベント情報ファイルF22の内容を変更するメンテナンス処理が実行されると(ステップS1)、イベント情報メンテファイルが作成され(ステップS2)、作成されたイベント情報メンテファイルが各店舗のストアコンピュータ4に送信される(ステップS3:イベント情報配信手段)。
【0032】
各店舗のストアコンピュータ4は、流通チェーン本部のホスト装置100から送信されたイベント情報メンテファイルを受信すると(ステップT1:イベント情報受信手段)、イベント情報メンテファイルに基づいてハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13を更新する(ステップT2)。これにより、流通チェーン本部のホスト装置100のハードディスクドライブ装置(HDD)38に格納されているイベント情報ファイルF22とストアコンピュータ4のハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13との同一性を保つことができる。
【0033】
[イベント情報選択処理の説明]
次に、イベント情報選択処理について説明する。ここで、図8は各店舗のストアコンピュータ4におけるイベント情報選択処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、ストアコンピュータ4のハードディスクドライブ装置(HDD)24に格納されているイベント情報ファイルF13の内容を表示器29に一覧表示し(ステップT11)、キーボード28等の操作により1のイベント情報の選択が有ったと判断すると(ステップT12:イベント情報指定手段)、選択されたイベント情報に対応付けられているイベントコードを制御部23のRAM等に記憶する(ステップT13)。
【0034】
加えて、イベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間が、ストアコンピュータ4からLAN3を介して接続されている各POS端末2に対して配信される(ステップT14:メッセージ設定手段、メッセージ情報送信手段)。
【0035】
このように、本実施の形態においては、全店舗に共通した名称になっているイベント情報が表示器29に一覧表示され、操作者はその表示器29に一覧表示された中から1のイベント情報を選択すれば良いので、同じイベントでも各店舗の操作者によって異なる名称になることはなく、操作者の入力作業が簡略化される。また、入力ミスが生じることも無くなる。
【0036】
[メッセージ設定処理の説明]
次に、メッセージ設定処理について説明する。ここで、図9は各店舗のPOS端末2におけるメッセージ設定処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、各POS端末2は、ストアコンピュータ4からLAN3を介して配信されたイベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間を受信すると(ステップP1のY:メッセージ情報受信手段)、受信したメッセージ情報及びメッセージ有効期間を設定する(ステップP2:メッセージ記憶手段)。ここで、図10はメッセージテーブルTのデータ構成を模式的に示す説明図である。POS端末2のハードディスクドライブ装置(HDD)18に格納されているメッセージファイルF3の内容はPOS端末2の起動時、RAMのメッセージテーブルTに書き込まれる。ストアコンピュータ4からLAN3を介して配信されたイベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間を受信した場合には、図10に示すように、メッセージテーブルTには、ストアコンピュータ4からLAN3を介して配信されたイベント情報に対応付けられているメッセージ情報及びメッセージ有効期間(No.1)と、企画が存在しない場合のベースのメッセージ情報及びメッセージ有効期間(No.0)とが設定されている。
【0037】
[メッセージ印字処理の説明]
続いて、メッセージ印字処理について説明する。ここで、図11はPOS端末2におけるメッセージ印字処理の流れを示すフローチャートである。このメッセージ印字処理は、前述した売上処理の際のプリンタ22によるレシート発行の際に実行されるものである。図11に示すように、メッセージ印字処理は、日付及び時刻を取得した後(ステップP11)、No.1のメッセージ情報の有効期間であるか否かを判断する(ステップP12)。
【0038】
取得した日付及び時刻がNo.1のメッセージ情報の有効期間である場合には(ステップP12のY)、No.1のメッセージをプリンタ22により印字する(ステップP13)。
【0039】
一方、取得した日付及び時刻がNo.1のメッセージ情報の有効期間でない場合には(ステップP12のN)、No.0のベースメッセージをプリンタ22により印字する(ステップP14)。
【0040】
このようなステップP12〜P14の処理により、メッセージ印字手段の機能が実行される。
【0041】
ここで、図12は発行されたレシートRの一例を示す平面図である。図12に示すように、レシートRには、メッセージmが印字されている。例えば、ストアコンピュータ4で選択されたイベント情報が「バレンタインデー」に係るものであり、有効期間内である場合には、図12に示すように、“バレンタインセール実施中”というメッセージmがラインプリンタ22により印字用紙に印字される。これにより、購入者はキャンペーン実施中であることを知ることができるようになる。
【0042】
なお、ストアコンピュータ4で選択されたイベント情報が「バレンタインデー」に係るものであっても、有効期限が過ぎてしまっている場合やストアコンピュータ4で選択されたイベント情報が「イベントなし」であった場合には、No.0のベースメッセージが印字されることになる。
【0043】
[イベント情報送信処理の説明]
最後に、イベント情報送信処理について説明する。前述したように、ストアコンピュータ4の店舗売上ファイルF12に記憶された店舗売上データは、所定のタイミング(例えば、精算処理時)で流通チェーン本部のホスト装置100に送信されることになるが、本実施の形態においては、店舗売上データに加えて、ステップT13で記憶した選択されたイベント情報に対応付けられているイベントコードを流通チェーン本部のホスト装置100に送信するようにしたものである。ここに、ストアコンピュータ4におけるイベント情報送信手段の機能が実行される。
【0044】
これにより、店舗で選択したイベント情報は売上データとともに本部へと送信され、このイベント情報を受信したホスト装置100においては、売上に影響を与えた要因として各種分析に使用される。ここに、ホスト装置100における指定イベント情報受信手段の機能が実行される。また、各イベント情報には、全店舗共通のイベントコードが付加されるため、流通チェーン本部のホスト装置100における検索、集計、分析等の処理が正確かつ簡単になる。
【0045】
このように本実施の形態のストアコンピュータ4においては、ホスト装置100から配信されたイベント情報の中から所望のイベント情報が指定され、この指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が設定されてPOS端末2に送信される。また、指定されたイベント情報は、売上データとともにホスト装置100に送信される。これにより、ホスト装置100から配信されたイベント情報の中から1のイベント情報が指定されて売上データとともにホスト装置100に送信される。また、指定されたイベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報が、POS端末2に対して送信される。
【0046】
また、本実施の形態のホスト装置100においては、当該ホスト装置100から配信したイベント情報の中から指定された1のイベント情報が、売上データとともに受信される。これにより、イベント情報の検索、集計、分析等の処理が正確かつ簡単になるので、イベント情報を有効利用することができる。
【0047】
さらに、本実施の形態のPOS端末2においては、ストアコンピュータ4から送信されたメッセージ情報が予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶され、メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合にはメッセージ情報がレシート発行の際に印字され、メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている標準メッセージ情報がレシート発行の際に印字される。これにより、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避することができるので、顧客を混乱させるような事態は生じない。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、売上データとともにホスト装置に送信されるイベント情報を有効利用することができるとともに、所定のイベント期間が終了しているにもかかわらずイベントの告知をしてしまうような事態を回避することができるので、顧客を混乱させるような事態は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の情報処理システムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
【図2】POS端末を概略的に示す外観斜視図である。
【図3】POS端末の電装系を示すブロック図である。
【図4】ストアコンピュータの電装系を示すブロック図である。
【図5】イベント情報ファイルのデータ構成を模式的に示す説明図である。
【図6】ホスト装置の電装系を示すブロック図である。
【図7】情報処理システムにおけるイベント情報設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】ストアコンピュータにおけるイベント情報選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】POS端末におけるメッセージ設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】メッセージテーブルのデータ構成を模式的に示す説明図である。
【図11】POS端末におけるメッセージ印字処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】発行されたレシートの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
2…商品販売データ処理装置、4…情報処理装置、100…ホスト装置
Claims (3)
- 情報処理装置に集中管理され、売上処理を行う商品販売データ処理装置において、
前記情報処理装置から送信されたメッセージ情報を受信するメッセージ情報受信手段と、
このメッセージ情報受信手段により受信したメッセージ情報を、予め用意されている標準のメッセージである標準メッセージ情報とともに記憶するメッセージ記憶手段と、
前記メッセージ情報が有効期間内であると判断された場合には前記メッセージ情報をレシート発行の際に印字し、前記メッセージ情報が有効期間内でないと判断された場合には予め用意されている前記標準メッセージ情報をレシート発行の際に印字するメッセージ印字手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 売上処理を行う商品販売データ処理装置を集中管理し、ホスト装置に対して前記商品販売データ処理装置における売上処理に係る売上データを送信する情報処理装置において、
前記ホスト装置から配信されたイベント情報を受信するイベント情報受信手段と、
このイベント情報受信手段により受信したイベント情報の中から所望のイベント情報の指定を許容するイベント情報指定手段と、
このイベント情報指定手段により指定された前記イベント情報に対応付けられていてレシート発行の際に印字されるメッセージ情報を設定するメッセージ設定手段と、
このメッセージ設定手段により設定された前記メッセージ情報を、前記商品販売データ処理装置に送信するメッセージ情報送信手段と、
前記イベント情報指定手段により指定された前記イベント情報を売上データとともに前記ホスト装置に送信するイベント情報送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 売上処理を行う商品販売データ処理装置を管理する情報処理装置に接続され、前記商品販売データ処理装置における売上処理に係る売上データを前記情報処理装置を介して受信するホスト装置において、
イベント情報を前記情報処理装置に対して配信するイベント情報配信手段と、
前記イベント情報の中から前記情報処理装置で指定されている1の前記イベント情報を、前記情報処理装置から売上データとともに受信する指定イベント情報受信手段と、
を備えることを特徴とするホスト装置。
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