JP2000097601A - 巻尺の回転ドラムとその形成方法 - Google Patents

巻尺の回転ドラムとその形成方法

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JP2000097601A
JP2000097601A JP10288835A JP28883598A JP2000097601A JP 2000097601 A JP2000097601 A JP 2000097601A JP 10288835 A JP10288835 A JP 10288835A JP 28883598 A JP28883598 A JP 28883598A JP 2000097601 A JP2000097601 A JP 2000097601A
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tape
rotary drum
winding
drum
case
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JP10288835A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hara
毅 原
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Hara Rule Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hara Rule Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属ケースの巻尺に樹脂素材の回転ドラムを装
着した場合、回転ドラムの振れ等によるケースとの摺動
磨耗によって巻尺の長期使用が難しかった。このことか
ら、金属ケースの巻尺に使用可能な重量バランスの優れ
た巻尺の回転ドラムを提供することを目的とする。 【解決手段】回転ドラム本体3をケース同様の金属から
形成すると共に、その形成を一体成型によって形成す
る。その形成方法は、金属板に適当な加工を施した後プ
レス等により回転ドラムの形状に成型し、さらに加工し
た部分の一部また全部を所望の形態に形成する。これに
より、形成後に於いても回転ドラム本体3全体の重量バ
ランスがよく、測定テープ7巻取り時の高速回転によっ
ても回転ドラム本体3が振れることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ巻取りバネを有
する巻尺の回転ドラムに関し、特にケースが金属からな
る巻尺の回転ドラムに関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】今日、巻尺の多くは、回転ドラム
に設けられている付勢手段によってテープを常に巻取り
方向に付勢している構造のものが主流であり、そして、
これは測定時にテープを付勢に抗して引き出すことによ
って、更なる巻取りエネルギーが付勢手段に蓄積される
ようになっている。また、この引き出したテープを収納
する場合は、テープを持っている手を離すことにより、
あるいは、ブレーキ機構を解除することにより、付勢手
段の巻取りエネルギーによって自動的にテープがケース
内に巻取られる。
【0003】かかる付勢手段を内蔵する回転ドラムは従
来樹脂素材で形成されており、また巻尺の小型化から可
能な限り樹脂の厚みを押さえているのである。すなわ
ち、回転ドラムの本体は薄い樹脂製なのである。このこ
とから、成形後の樹脂の平滑精度は劣るため、回転ドラ
ム全体のバランスも多少ながら劣ってしまっているので
ある。
【0004】この影響は、回転ドラムが高速回転したと
きに発生し、それは、回転ドラムの振れとなり、その振
れによって回転ドラム側部の摺動部とケース内側壁とが
摺動して、回転ドラムの樹脂磨耗が発生するのである。
また、この摺動によって発生する摺動音は、使用者から
みれば回転ドラムの回転音として聞こえ、極めて不快に
感ずる音となるのである。そして、これらのことは、ケ
ースが金属また樹脂からなる両巻尺にいえることであ
る。
【0005】特に、付加価値や長期使用に有利な金属ケ
ースの巻尺においては樹脂素材で形成した回転ドラムが
負けてしまい、耐磨耗性から回転ドラム延いては巻尺の
長期使用が難しいのである。これを解決するためにはケ
ースと同様に金属を用いて回転ドラムを形成しなければ
ならないのであるが、精密加工ができる反面、回転ドラ
ム全体の重量のバランス取りが難しいという欠点があ
る。
【0006】
【目的】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、金属ケースの巻尺にも使用可能な重量バランスの優
れた巻尺の回転ドラムを提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、ケース内側壁の軸に回動自在に軸装され、内装す
る巻取りバネにより巻胴部に巻かれるテープを巻き取り
付勢を与える巻尺の回転ドラムにおいて、該回転ドラム
が金属からなると共に、一体成型により形成されている
ことを特徴とする巻尺の回転ドラムである。その形成方
法は、金属板に適当な加工を施した後プレス等により回
転ドラムの形状に成型し、さらに加工した部分の一部ま
た全部を所望の形態に形成するものである。加工とは切
れ込みや穴開け等を指し、また、所望の形態に形成する
とは折り曲げ等を示すものである。
【0008】回転ドラムをさらに詳しく説明すると、回
転ドラムには、ケース内側壁の軸に回動自在に軸装さ
れ、その巻胴部に巻かれる測定メモリが印刷された測定
テープを巻取り方向に付勢するコイル状の巻取りバネが
設けられており、この巻取りバネは内端をケース内側壁
に設けられている軸のほぼ中央に立設されたバネの係止
軸、あるいは回転ドラムにアッセンブリされた係止軸に
係止されその係止軸に巻取られており、また、巻取りバ
ネの外端は、回転ドラムのテープ巻胴部に臨み測定テー
プ端部に連結されている。また、回転ドラムはケース内
側壁に設けられている軸に回動自在に軸装されて、測定
テープを引き出すことによって巻取りバネに巻取りエネ
ルギーが蓄積され、収納時に測定テープを自動的にケー
ス内に巻取るようになっている。
【0009】そして、本回転ドラムは金属からなり、ま
た、それが一体成型によって形成されている。また、回
転ドラムの一方側のテープ巻胴部の巻枠部は、巻胴部の
両端に一対で延設されるが、その一方は、そのテープ巻
胴部に適当な寸法で複数箇所切り込みを入れ、その切り
込みを入れたテープ巻胴部の部分を引き起こすことによ
り形成されている。この切れ込みは、巻胴部の一部を残
して反対側にコの字、U字ないし半円形となっており、
その中の部分を引き起こすことにより形成され、プレス
成型の前またはこれと同時に形成し、プレス後に引き起
こす。
【0010】さらに、回転ドラムの開口には蓋体を設け
るのが望ましく、そして、この蓋体も回転ドラムと同様
な金属素材で形成するのがよい。素材となる金属は特に
限定するものではないが、成型の際に亀裂や皺等が発生
しない金属素材を用いなければならない。また、用いる
金属素材の肉厚等の寸法や成型方法も特に限定するもの
ではなく、適宜好適素材そして好適方法により成型すれ
ばよい。
【0011】
【作用】本発明の巻尺の回転ドラムは、一体成型によっ
て回転ドラムを形成している(金属板に適当な加工を施
した後プレス等により回転ドラムの形状に成型し、さら
に加工した部分の一部また全部を所望の形態に形成す
る)ことから、テープ巻取り時の高速回転によっても回
転ドラムが振れることなく安定した回転をする。すなわ
ち、素材が持つ重量バランスのままで回転ドラムが形成
される(溶接等による重量バランスの崩れがない)た
め、形成後においても回転ドラム全体の重量バランスが
よい。
【0012】
【実施例】本発明の巻尺の回転ドラムを図面に従って説
明すると、図1は、本発明に係わる回転ドラムを示す開
口部側の斜視図であり、3は回転ドラム本体で、31は
測定テープ7を巻回する巻胴部、32は巻枠部A33を
引き起こすために設けられる切れ込みである。この切れ
込み32は、巻胴部31の縁をわずか残して反対側にコ
の字状となっている。33、34は、測定テープ7を巻
胴部31の外周に整然と巻き取らせるガイド用の巻枠部
であり、33は巻胴部31の切れ込み32を立ち上げて
形成される複数の巻枠部、34は予め成型されている通
常の連続した偏平面を有する巻枠部である。
【0013】35は測定テープ7の端部に接続され、そ
の測定テープ7を巻取るテープ巻取りバネ5を収容する
ための開口である。そして、巻枠部33の引き起こし
は、好適方法により適宜引き起こすようにすればよい。
図2は、回転ドラムを示す反開口部側の斜視図であり、
蓋体4に設けられている軸受41と同様に軸6と嵌合す
る軸受41が設けられている。図3は、回転ドラムの蓋
体を示す斜視図であり、開口35の径に合う蓋体4でそ
の中央に軸6と嵌合する軸受41が設けられている。
【0014】図4は、回転ドラムの巻胴部のバネ掛け穴
部を示す図であり、そのバネ掛け穴36はテープ巻胴部
31に設けられ、ここからテープ巻取りバネ5が臨み測
定テープ7の端部に連結している。また、バネ掛け穴3
6に続く開口は、巻枠部33を引き起こした後の開口で
ある。図5は、蓋体を装着した回転ドラムの斜視図であ
り、図1に示した開口35に図3に示した蓋体4が装着
された状態を示しているものである。図6は、ハーフケ
ースを外した巻尺の内部構造図であり、1は巻尺で、1
1はそのハーフケース、2はハーフケース11のケース
内側壁である。
【0015】3は本発明に係わる回転ドラムの回転ドラ
ム本体、33は巻回する測定テープ7のガイドとなる巻
枠部、5は測定テープ7を巻取るテープ巻取りバネ、6
はハーフケース11のケース内側壁2に立設された回転
ドラムの軸である。7は測定テープ、71は係止片、8
は測定テープ7を引き出した位置に固定するためのブレ
ーキの操作つまみである。図7は、巻尺の正面図であ
り、巻尺1のケースは、ハーフケース11とハーフケー
ス12が合わさり構成されている。
【0016】
【効果】本発明の巻尺の回転ドラムは以上のように、回
転ドラムが一体成型による形成であることから、形成後
においても回転ドラム全体の重量バランスがよく、テー
プ巻取り時の高速回転によっても回転ドラムが振れるこ
とがないため、回転ドラムの摺動部とケース内側壁との
摺動による磨耗、また、その摺動による摺動音の発生を
低減させることができる。
【0017】これにより、金属ケースの巻尺の回転ドラ
ムとして、巻尺自身が持つ耐用年数まで長期間に渡りそ
の使用に耐えることができる。また、巻き枠部の一方
は、巻胴の数カ所に予め切れ込みを入れ、これを引き起
こして形成されるので、製造が簡単であり、溶接などを
要しない。さらに樹脂および金属ケースの巻尺を問わ
ず、静音性に優れた回転ドラムとしてもその効果は多大
なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる回転ドラムを示す開口部側の
斜視図
【図2】 回転ドラムを示す反開口部側の斜視図
【図3】 回転ドラムの蓋体を示す斜視図
【図4】 回転ドラムのテープ巻胴部のバネ掛け穴部を
示す図
【図5】 蓋体を装着した回転ドラムの斜視図
【図6】 ハーフケースを外した巻尺の内部構造図
【図7】 巻尺の正面図
【符号の説明】
1−巻尺,11−ハーフケース,12−ハーフケース,
2−ケース内側壁,3−回転ドラム本対,31−テープ
巻胴部,32−切れ込み,33−巻枠部A,34−巻枠
部B,35−開口,36−バネ掛け穴,4−蓋体,41
−軸受,5−テープ巻取りバネ,6−軸,7−テープ,
71−係止片,8−操作つまみ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内側壁の軸に回動自在に軸装され、
    内装する巻取りバネにより巻胴部に巻かれるテープを巻
    取り付勢を与える巻尺の回転ドラムにおいて、該回転ド
    ラムが金属からなると共に、一体成型により形成されて
    いることを特徴とする巻尺の回転ドラム
  2. 【請求項2】前記回転ドラムのテープ巻胴部の両端に延
    設される一対の巻枠部のうち一方が、テープ巻胴部の複
    数の部分を予め形成された切れ込みにより立ち上げたも
    のであることを特徴とする請求項1の巻尺の回転ドラム
  3. 【請求項3】前記回転ドラムの開口に蓋体が設けられて
    いることを特徴とする請求項1の巻尺の回転ドラム
  4. 【請求項4】ケース内側壁の軸に回動自在に軸装され、
    内装する巻取りバネにより巻胴部に巻かれるテープを巻
    き取り付勢を与える巻尺の回転ドラムにおいて、金属板
    に適当な加工を施した後、プレス等により回転ドラムの
    形状に成型し、さらに加工した部分の一部また全部を所
    望の形態に形成するようにしたことを特徴とする巻尺の
    回転ドラムの形成方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101889413B1 (ko) 2018-04-06 2018-08-17 주식회사 베이글랩스 길이측정장치
WO2019194370A1 (ko) * 2018-04-06 2019-10-10 주식회사 베이글랩스 길이측정장치

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