JP3466699B2 - 二つ合わせ巻き尺ケース及びそのばね巻き芯スタッド - Google Patents
二つ合わせ巻き尺ケース及びそのばね巻き芯スタッドInfo
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- case
- spring
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は巻き尺、とくに多くの
場合に合成樹脂のモールド成形による左右分割式殻状の
ケース半部の対よりなるものとされる二つ合わせ巻き尺
ケースからメジャーテープを繰り延ばし可能とし、この
繰り延ばしの際に巻戻し用のぜんまい状ばねを巻き締め
るようにしてその復元力でメジャーテープを繰り込む形
式の巻き尺に関するものである。
場合に合成樹脂のモールド成形による左右分割式殻状の
ケース半部の対よりなるものとされる二つ合わせ巻き尺
ケースからメジャーテープを繰り延ばし可能とし、この
繰り延ばしの際に巻戻し用のぜんまい状ばねを巻き締め
るようにしてその復元力でメジャーテープを繰り込む形
式の巻き尺に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の巻き尺に関し実公昭６２−１２
９６３号公報には、ケース半部の一方に比較的小径の中
心軸を突設し、その偏心位置に切込みを、さらにこの切
込みと周側の一部が連続するねじ挿入孔をも形成するこ
とが、また実開平５−４７８０１号公報には上記ねじ挿
入孔を貫通孔とすることが開示されている。
９６３号公報には、ケース半部の一方に比較的小径の中
心軸を突設し、その偏心位置に切込みを、さらにこの切
込みと周側の一部が連続するねじ挿入孔をも形成するこ
とが、また実開平５−４７８０１号公報には上記ねじ挿
入孔を貫通孔とすることが開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術をその代表
例について見たように、ケース半部と一体に中心軸を突
設し、これによってばねの係止とケースの合体を行うた
め、合成樹脂のモールド成形によるケース強度が十分で
なく、軸径の削減による小形化の限界となっていた。
例について見たように、ケース半部と一体に中心軸を突
設し、これによってばねの係止とケースの合体を行うた
め、合成樹脂のモールド成形によるケース強度が十分で
なく、軸径の削減による小形化の限界となっていた。
【０００４】この限界を有効・適切に打開する別体の剛
性材料の軸杆をケース半部に埋込み固定することによ
り、この軸杆から極限まで贅肉を削ぎ取って一層の細径
化と強化の同時実現を図ることがこの発明の目的であ
る。
性材料の軸杆をケース半部に埋込み固定することによ
り、この軸杆から極限まで贅肉を削ぎ取って一層の細径
化と強化の同時実現を図ることがこの発明の目的であ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明はメジャーテー
プを繰り延ばし可能に巻き取るリールを、その内周に巻
戻し用のぜんまい状ばねを組込んで回転可能に収容する
左右分割式殻状のケース半部の対よりなり、ケース半部
の一方にぜんまい状ばねの内端を係止するスリットをも
つばね巻き芯スタッドを突設した二つ合わせ巻き尺ケー
スにおいて、ばね巻き芯スタッドが、ケース半部の一方
に対するインサート成形による埋込み固定を司る非円形
端部をもつ細径直状の剛性材料の軸杆より成ることを特
徴とする、二つ合わせ巻き尺ケース、また非円形端部を
もつ細径直状の剛性材料の軸杆より成り、この軸杆がそ
の母線に沿う底丸溝と底丸溝の溝底と平行に延びるスリ
ットとを有し、非円形端部には底丸溝と同心のねじ孔又
はねじ下孔をあけてあることを特徴とする巻き尺ケース
のばね巻き芯スタッドであり、このばね巻き芯スタッド
は軸杆が非円形端部に隣り合って埋殺し溝をもつ位置決
めフランジを有することがのぞましい。
プを繰り延ばし可能に巻き取るリールを、その内周に巻
戻し用のぜんまい状ばねを組込んで回転可能に収容する
左右分割式殻状のケース半部の対よりなり、ケース半部
の一方にぜんまい状ばねの内端を係止するスリットをも
つばね巻き芯スタッドを突設した二つ合わせ巻き尺ケー
スにおいて、ばね巻き芯スタッドが、ケース半部の一方
に対するインサート成形による埋込み固定を司る非円形
端部をもつ細径直状の剛性材料の軸杆より成ることを特
徴とする、二つ合わせ巻き尺ケース、また非円形端部を
もつ細径直状の剛性材料の軸杆より成り、この軸杆がそ
の母線に沿う底丸溝と底丸溝の溝底と平行に延びるスリ
ットとを有し、非円形端部には底丸溝と同心のねじ孔又
はねじ下孔をあけてあることを特徴とする巻き尺ケース
のばね巻き芯スタッドであり、このばね巻き芯スタッド
は軸杆が非円形端部に隣り合って埋殺し溝をもつ位置決
めフランジを有することがのぞましい。
【０００６】
【作用】ばね巻き芯スタッドがケース半部とは別体の、
例えばアルミニウムや亜鉛ダイカスト又は真鍮挽物の如
き金属又はガラス繊維補強によるポリアセタール樹脂
（ジュラコン，デルリン）成形体のような剛性材料の軸
杆より成ることの新規の発想により強度上の要請による
必要太さの制限を有利に逸脱して有効な贅肉の削減が図
れ、インサート成形による強固な埋込み固定の下に堅固
なばね係止とケース半部の結合が実現される。
例えばアルミニウムや亜鉛ダイカスト又は真鍮挽物の如
き金属又はガラス繊維補強によるポリアセタール樹脂
（ジュラコン，デルリン）成形体のような剛性材料の軸
杆より成ることの新規の発想により強度上の要請による
必要太さの制限を有利に逸脱して有効な贅肉の削減が図
れ、インサート成形による強固な埋込み固定の下に堅固
なばね係止とケース半部の結合が実現される。
【０００７】また剛性材料の軸杆の底丸溝により、軸杆
の贅肉が最も効果的に削減され得て、しかもスリットの
形成に全く支障がない。
の贅肉が最も効果的に削減され得て、しかもスリットの
形成に全く支障がない。
【０００８】
【実施例】図１（ａ),（ｂ）に左右分割式殻状のケース
半部１，２の対よりなる二つ合わせ巻き尺ケース内に、
メジャーテープを繰り延ばし、繰込み可能に納めた巻き
尺をケース半部の一部を破った正面と断面とで図解し
た。
半部１，２の対よりなる二つ合わせ巻き尺ケース内に、
メジャーテープを繰り延ばし、繰込み可能に納めた巻き
尺をケース半部の一部を破った正面と断面とで図解し
た。
【０００９】図中３はメジャーテープ，４は巻戻し用の
ぜんまい状ばね，５はばね４の内端を係止するスリット
６を有するばね巻き芯スタッド，７はその底丸溝，８は
底丸溝７と同心のねじ孔又はねじ下孔であり，９は非円
形端，１０は埋殺し溝をもつ位置決めフランジであり、
１１は皿頭ビス，１２はケース半部２にあけたビス孔で
ある。
ぜんまい状ばね，５はばね４の内端を係止するスリット
６を有するばね巻き芯スタッド，７はその底丸溝，８は
底丸溝７と同心のねじ孔又はねじ下孔であり，９は非円
形端，１０は埋殺し溝をもつ位置決めフランジであり、
１１は皿頭ビス，１２はケース半部２にあけたビス孔で
ある。
【００１０】さらに１３は外周にメジャーテープ３を巻
取りかつ内周にぜんまい状ばねを組込んだリール，１４
はその回転用ボス，１５はケース半部１，２のビボット
用突起で，１６は繰り延ばし位置を保持するスライドス
トッパー，１７はテープ先金である。
取りかつ内周にぜんまい状ばねを組込んだリール，１４
はその回転用ボス，１５はケース半部１，２のビボット
用突起で，１６は繰り延ばし位置を保持するスライドス
トッパー，１７はテープ先金である。
【００１１】図２（ａ）〜（ｄ）に図示したようにばね
巻き芯スタッド５は非円形（ほぼ長方形）端部９を一端
にもつ細径直状の、例えばＡｌ合金ダイキャスト成形に
よる、好ましくは弦月状の一様断面の軸杆よりなり、よ
り詳しくいうと、その断面輪郭の半径に対しほぼ６０％
強に当る半径の偏心した円弧状をなして凹み、断面輪郭
の半ばに達する底丸溝７を、軸杆の残りの断面輪郭部で
母線と平行にのびるスリット６とともにそなえ、このス
リット６は底丸溝７と同じ向きの、図３（ｂ）にて下向
きに凸をなす湾曲をなし、また底丸溝７は非円形端部９
において底丸溝７と共通軸芯をもつねじ孔又はねじ下孔
８により開通する。
巻き芯スタッド５は非円形（ほぼ長方形）端部９を一端
にもつ細径直状の、例えばＡｌ合金ダイキャスト成形に
よる、好ましくは弦月状の一様断面の軸杆よりなり、よ
り詳しくいうと、その断面輪郭の半径に対しほぼ６０％
強に当る半径の偏心した円弧状をなして凹み、断面輪郭
の半ばに達する底丸溝７を、軸杆の残りの断面輪郭部で
母線と平行にのびるスリット６とともにそなえ、このス
リット６は底丸溝７と同じ向きの、図３（ｂ）にて下向
きに凸をなす湾曲をなし、また底丸溝７は非円形端部９
において底丸溝７と共通軸芯をもつねじ孔又はねじ下孔
８により開通する。
【００１２】非円形端部９はこれに隣り合って埋殺し溝
をもつ位置決めフランジ１０を介し上記した細径直状の
軸杆と連っている。この軸杆のつけ根の部分は極くわず
かだがやや太目をなしているのが好ましい。
をもつ位置決めフランジ１０を介し上記した細径直状の
軸杆と連っている。この軸杆のつけ根の部分は極くわず
かだがやや太目をなしているのが好ましい。
【００１３】上に軸杆の断面輪郭は円形をなす場合につ
いて図示したのに対し、だ円や長円その他方形であって
もよいが、スリット６と平行にのびる底丸溝の形成によ
る断面縮小は、細径直状の軸杆の強度低下を伴わない贅
肉の削減に役立ち、これによってぜんまい状ばねの内端
巻き付き径の低減による巻き尺ケースの小形化に寄与す
る。
いて図示したのに対し、だ円や長円その他方形であって
もよいが、スリット６と平行にのびる底丸溝の形成によ
る断面縮小は、細径直状の軸杆の強度低下を伴わない贅
肉の削減に役立ち、これによってぜんまい状ばねの内端
巻き付き径の低減による巻き尺ケースの小形化に寄与す
る。
【００１４】
【発明の効果】この発明による二つ合わせ巻き尺ケース
のぜんまい状ばねの巻き芯スタッドを、別体の細径直状
の剛性材料の軸杆のインサート成形による埋込み固定と
なすことにより、強度上の不安なしにスタッド径の極限
的な径小化を図ることができる。
のぜんまい状ばねの巻き芯スタッドを、別体の細径直状
の剛性材料の軸杆のインサート成形による埋込み固定と
なすことにより、強度上の不安なしにスタッド径の極限
的な径小化を図ることができる。
【図１】（ａ),（ｂ）は、巻き尺ケースの内部を部分で
示した正面図と、断面図である。
示した正面図と、断面図である。
【図２】（ａ),（ｂ),（ｃ）及び（ｄ）は、ばね巻き芯
スタッドの側面図と正面図と背面図及び断面図である。
スタッドの側面図と正面図と背面図及び断面図である。
１，２ 左右分割式殻状のケース半部
３ メジャーテープ
４ ぜんまい状ばね
５ ばね巻き芯スタッド
６ スリット
７ 底丸溝
８ ねじ孔又はねじ下孔
９ 非円形端部
１０ 位置定めフランジ
１１ 皿頭ビス
１２ ビス孔
１３ リール
Claims (3)
- 【請求項１】 メジャーテープ（３）を繰り延ばし可能
に巻き取るリール（１３）を、その内周に巻戻し用のぜ
んまい状ばね（４）を組込んで回転可能に収容する左右
分割式殻状のケース半部（１),（２）の対よりなり、ケ
ース半部（１),（２）の一方（１）にぜんまい状ばね
（４）の内端を係止するスリット（６）をもつばね巻き
芯スタッド（５）を突設した二つ合わせ巻き尺ケースに
おいて、ばね巻き芯スタッド（５）が、ケース半部の一
方（１）に対するインサート成形による埋込み固定を司
る非円形端部（９）をもつ細径直状の剛性材料の軸杆よ
り成ることを特徴とする、二つ合わせ巻き尺ケース。 - 【請求項２】 非円形端部（９）をもつ細径直状の剛性
材料の軸杆より成り、この軸杆がその母線に沿う底丸溝
（７）と底丸溝（７）の溝底と平行に延びるスリット
（６）とを有し、非円形端部（９）には底丸溝（７）と
同心のねじ孔又はねじ下孔（８）をあけてあることを特
徴とする巻き尺ケースのばね巻き芯スタッド。 - 【請求項３】 軸杆が非円形端部（９）に隣り合って埋
殺し溝をもつ位置決めフランジ（１０）を有する請求項
２に記載したばね巻き芯スタッド。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08627594A JP3466699B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 二つ合わせ巻き尺ケース及びそのばね巻き芯スタッド |
| TW085208318U TW308298U (en) | 1994-04-25 | 1994-08-15 | Coupled tape measure case |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08627594A JP3466699B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 二つ合わせ巻き尺ケース及びそのばね巻き芯スタッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07294203A JPH07294203A (ja) | 1995-11-10 |
| JP3466699B2 true JP3466699B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=13882282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08627594A Expired - Fee Related JP3466699B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 二つ合わせ巻き尺ケース及びそのばね巻き芯スタッド |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3466699B2 (ja) |
| TW (1) | TW308298U (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6243964B1 (en) * | 1999-08-04 | 2001-06-12 | The Stanley Works | Rule asssembly with reduced housing size |
| JP2003014402A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Shikoku Doki:Kk | 長尺物の繰出し・巻戻し装置及び巻尺 |
| WO2020210459A1 (en) * | 2019-04-09 | 2020-10-15 | Apex Brands, Inc. | Measuring tape with improved center post |
| JP7338856B2 (ja) * | 2019-07-16 | 2023-09-05 | 株式会社Ｔｊｍデザイン | 長尺体巻取装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2514967Y2 (ja) * | 1990-06-11 | 1996-10-23 | 株式会社田島製作所 | 長尺の小型巻尺ケース |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP08627594A patent/JP3466699B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-15 TW TW085208318U patent/TW308298U/zh unknown
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07294203A (ja) | 1995-11-10 |
| TW308298U (en) | 1997-06-11 |
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Legal Events
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