JP2000096521A - 段落とし配筋既製壁式橋脚の耐震補強工法 - Google Patents
段落とし配筋既製壁式橋脚の耐震補強工法Info
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- JP2000096521A JP2000096521A JP10303133A JP30313398A JP2000096521A JP 2000096521 A JP2000096521 A JP 2000096521A JP 10303133 A JP10303133 A JP 10303133A JP 30313398 A JP30313398 A JP 30313398A JP 2000096521 A JP2000096521 A JP 2000096521A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 躯体における縦方向主鉄筋の配筋が段落とし
になっている既製壁式橋脚を炭素繊維シートで耐震補強
する工法の改良。 【手段】 躯体１のほぼ全体の外周に炭素繊維シートを
縦と横の両方向に重ねて貼り付け、その外側を間隙５を
明けて筒状の鋼鈑６で覆うとともに、間隙５にモルタル
を充填した後、躯体１の基部に橋軸方向に貫通させて設
置したＰＣ鋼材７を緊張してその両端を鋼鈑６に定着す
る。鋼鈑６がＰＣ鋼材７の緊張・定着材，炭素繊維シー
ト層４の被覆・保護材，横方向拘束材として機能し、躯
体１の耐久性が増大し、躯体１の靱性が向上する。
になっている既製壁式橋脚を炭素繊維シートで耐震補強
する工法の改良。 【手段】 躯体１のほぼ全体の外周に炭素繊維シートを
縦と横の両方向に重ねて貼り付け、その外側を間隙５を
明けて筒状の鋼鈑６で覆うとともに、間隙５にモルタル
を充填した後、躯体１の基部に橋軸方向に貫通させて設
置したＰＣ鋼材７を緊張してその両端を鋼鈑６に定着す
る。鋼鈑６がＰＣ鋼材７の緊張・定着材，炭素繊維シー
ト層４の被覆・保護材，横方向拘束材として機能し、躯
体１の耐久性が増大し、躯体１の靱性が向上する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、段落とし配筋の壁
式既製橋脚の耐震補強工法に関するものである。
式既製橋脚の耐震補強工法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】躯体における縦方向主鉄筋の配筋が段落
としになっている既製壁式橋脚の耐震補強工法におい
て、橋脚の躯体のほぼ全体の外周に炭素繊維シートを縦
と横の両方向に重ねて貼り付けて、縦方向の炭素繊維シ
ートで段落とし部の縦方向主鉄筋を補強するとともに、
横方向の炭素繊維シートで横方向の拘束効果を高めるよ
うにしたものは既知であるが、この従来例の問題点は、
炭素繊維シートが外側にあるため外力や環境の影響を受
け易く、また、橋脚躯体の巾・厚比が大きい場合には、
横方向の炭素繊維シートによる拘束効果が減少するとと
もに、縦方向の炭素繊維シートによる補強効果も減少
し、横方向の拘束効果を出すために、躯体の基部に橋軸
方向に貫通してＰＣ鋼材を設置すると、ＰＣ鋼材の緊張
・定着用のプレートで炭素繊維シートが傷つけられ切断
される恐れがあることである。
としになっている既製壁式橋脚の耐震補強工法におい
て、橋脚の躯体のほぼ全体の外周に炭素繊維シートを縦
と横の両方向に重ねて貼り付けて、縦方向の炭素繊維シ
ートで段落とし部の縦方向主鉄筋を補強するとともに、
横方向の炭素繊維シートで横方向の拘束効果を高めるよ
うにしたものは既知であるが、この従来例の問題点は、
炭素繊維シートが外側にあるため外力や環境の影響を受
け易く、また、橋脚躯体の巾・厚比が大きい場合には、
横方向の炭素繊維シートによる拘束効果が減少するとと
もに、縦方向の炭素繊維シートによる補強効果も減少
し、横方向の拘束効果を出すために、躯体の基部に橋軸
方向に貫通してＰＣ鋼材を設置すると、ＰＣ鋼材の緊張
・定着用のプレートで炭素繊維シートが傷つけられ切断
される恐れがあることである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題（本発明の目的）は、前記従来工法を改良し
て、その問題点を有効に解消するようにした段落とし配
筋壁式既製橋脚の耐震補強工法を提供することにある。
する課題（本発明の目的）は、前記従来工法を改良し
て、その問題点を有効に解消するようにした段落とし配
筋壁式既製橋脚の耐震補強工法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の工法では、縦方
向主鉄筋の配筋が段落としになっている既製壁式橋脚の
躯体のほぼ全体の外周に炭素繊維シートを縦と横の両方
向に重ねて貼り付け、その外側を間隙を明けて筒状の鋼
鈑で覆うとともに、前記間隙にモルタルを充填し、それ
から、躯体の基部に橋軸方向に貫通させて設置したＰＣ
鋼材を緊張して、その両端を前記鋼鈑に定着させるよう
にして、前記課題を解決するようにしている。
向主鉄筋の配筋が段落としになっている既製壁式橋脚の
躯体のほぼ全体の外周に炭素繊維シートを縦と横の両方
向に重ねて貼り付け、その外側を間隙を明けて筒状の鋼
鈑で覆うとともに、前記間隙にモルタルを充填し、それ
から、躯体の基部に橋軸方向に貫通させて設置したＰＣ
鋼材を緊張して、その両端を前記鋼鈑に定着させるよう
にして、前記課題を解決するようにしている。
【０００５】本発明の工法によれば、鋼鈑がＰＣ鋼材の
緊張・定着材として機能する外、炭素繊維シートの被覆
・保護材および横方向拘束材として機能するので、前記
従来工法の場合と比較して、橋脚躯体の耐久性が増大す
るとともに、鋼鈑とＰＣ鋼材の拘束効果の総合により躯
体の靱性が一段と向上する。
緊張・定着材として機能する外、炭素繊維シートの被覆
・保護材および横方向拘束材として機能するので、前記
従来工法の場合と比較して、橋脚躯体の耐久性が増大す
るとともに、鋼鈑とＰＣ鋼材の拘束効果の総合により躯
体の靱性が一段と向上する。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１，図２において、１は既製の
壁式橋脚の躯体、２はフーチング、３，３’は躯体１内
に埋設された縦方向主鉄筋であり、外側の縦方向主鉄筋
３は躯体１の縦方向のほぼ全長に亙って延びているが、
内側の縦方向主鉄筋３’は途中のレベルＬの位置で切れ
ており、このように躯体１の縦方向主鉄筋の配筋が段落
としになっている場合、後述のような補強をしないと、
躯体１は外力により縦方向主鉄筋の段落とし部（レベル
Ｌの部分）で破壊する。
壁式橋脚の躯体、２はフーチング、３，３’は躯体１内
に埋設された縦方向主鉄筋であり、外側の縦方向主鉄筋
３は躯体１の縦方向のほぼ全長に亙って延びているが、
内側の縦方向主鉄筋３’は途中のレベルＬの位置で切れ
ており、このように躯体１の縦方向主鉄筋の配筋が段落
としになっている場合、後述のような補強をしないと、
躯体１は外力により縦方向主鉄筋の段落とし部（レベル
Ｌの部分）で破壊する。
【０００７】前述のような縦方向主鉄筋の配筋が段落と
しになっている躯体１を本発明の工法で補強する場合
は、先ず、その準備作業として、躯体１の基部に橋軸方
向に貫通させて多数のＰＣ鋼材挿通孔を穿設し、ＰＣ鋼
材を設置するとともに、躯体１の表面に汚れ落とし等の
前処理を施す。
しになっている躯体１を本発明の工法で補強する場合
は、先ず、その準備作業として、躯体１の基部に橋軸方
向に貫通させて多数のＰＣ鋼材挿通孔を穿設し、ＰＣ鋼
材を設置するとともに、躯体１の表面に汚れ落とし等の
前処理を施す。
【０００８】それから、第１段階として、躯体１のほぼ
全体の外周に炭素繊維シートを縦と横の両方向に重ねて
貼り付け、図示のように躯体１の外側に炭素繊維シート
層４を形成するが、炭素繊維シートの貼り付けは最初が
縦方向で次が横方向という順序で行い、貼り付けには通
常はエポキシ樹脂を用いる。
全体の外周に炭素繊維シートを縦と横の両方向に重ねて
貼り付け、図示のように躯体１の外側に炭素繊維シート
層４を形成するが、炭素繊維シートの貼り付けは最初が
縦方向で次が横方向という順序で行い、貼り付けには通
常はエポキシ樹脂を用いる。
【０００９】次いで、第２段階として、前記炭素繊維シ
ート層４の外側を間隙５を明けて筒状の鋼鈑６で覆い
（（実際の作業では、炭素繊維シート層４から離して設
置した複数の単位平鋼鈑を溶接接合して筒状にする）、
かつ、間隙５にモルタル（無収縮モルタル）を充填し、
第３段階として、前述の準備作業で設置したＰＣ鋼材７
を緊張し、その両端を鋼鈑６に定着する。
ート層４の外側を間隙５を明けて筒状の鋼鈑６で覆い
（（実際の作業では、炭素繊維シート層４から離して設
置した複数の単位平鋼鈑を溶接接合して筒状にする）、
かつ、間隙５にモルタル（無収縮モルタル）を充填し、
第３段階として、前述の準備作業で設置したＰＣ鋼材７
を緊張し、その両端を鋼鈑６に定着する。
【図１】本発明説明用の橋脚の縦断面図である。
【図２】図１のＸ−Ｘ線断面図である。
１：躯体、２：フーチング、３：縦方向主鉄筋、３’：
縦方向主鉄筋、４：炭素繊維シート層、５：間隙、６：
鋼鈑、７：ＰＣ鋼材。
縦方向主鉄筋、４：炭素繊維シート層、５：間隙、６：
鋼鈑、７：ＰＣ鋼材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 健治 東京都台東区台東１−２−１ 不動建設株 式会社内 (72)発明者 山下 章 東京都台東区台東１−２−１ 不動建設株 式会社内 Ｆターム(参考） 2D059 AA03 GG01 GG40
Claims (1)
- 【請求項１】 縦方向主鉄筋の配筋が段落としになって
いる既製壁式橋脚の躯体のほぼ全体の外周に炭素繊維シ
ートを縦と横の両方向に重ねて貼り付け、その外側を間
隙を明けて筒状の鋼鈑で覆うとともに、前記間隙にモル
タルを充填し、それから、躯体の基部に橋軸方向に貫通
させて設置したＰＣ鋼材を緊張して、その両端を前記鋼
鈑に定着させることを特徴とする段落とし配筋既製壁式
橋脚の耐震補強工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10303133A JP2000096521A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 段落とし配筋既製壁式橋脚の耐震補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10303133A JP2000096521A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 段落とし配筋既製壁式橋脚の耐震補強工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000096521A true JP2000096521A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17917287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10303133A Pending JP2000096521A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 段落とし配筋既製壁式橋脚の耐震補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000096521A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007224559A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | East Japan Railway Co | 脚柱の構造 |
| JP2007239395A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | East Japan Railway Co | 脚柱の構造 |
| JP2010071003A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | East Japan Railway Co | 脚柱の段落し部の構造 |
| RU2476655C2 (ru) * | 2010-07-13 | 2013-02-27 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Сибирский государственный университет путей сообщения" (СГУПС) | Способ усиления железобетонных элементов и их сопряжений |
| JP2014088663A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Railway Technical Research Institute | 鉄筋コンクリート構造物の補強構造 |
| JP2014088664A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Railway Technical Research Institute | 鉄筋コンクリート構造物の補強構造 |
| CN107044088A (zh) * | 2017-03-15 | 2017-08-15 | 浙江水利水电学院 | 一种用于古建筑廊桥的支撑拱架及其施工方法 |
| CN107059665A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-08-18 | 桂林理工大学 | 一种利用预应力frp布加固钢筋混凝土墩柱的方法 |
| CN109024654A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-12-18 | 福建工程学院 | 一种桥墩桩基的结构及其施工方法 |
| CN109722984A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-05-07 | 福建工程学院 | 一种半装配式薄壁桥墩及其装配方法 |
| CN110629661A (zh) * | 2019-09-25 | 2019-12-31 | 广州大学 | 一种抗震性能梯度墩柱及其建造方法 |
| CN111979900A (zh) * | 2020-08-04 | 2020-11-24 | 南华大学 | 一种预制桥墩与承台的连接及施工方法 |
| CN114215266A (zh) * | 2022-01-17 | 2022-03-22 | 西交利物浦大学 | 预制非承重墙板、预制模具及制造方法 |
-
1998
- 1998-09-21 JP JP10303133A patent/JP2000096521A/ja active Pending
Cited By (18)
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| JP4711850B2 (ja) * | 2006-02-22 | 2011-06-29 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 脚柱の構造 |
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| CN107044088A (zh) * | 2017-03-15 | 2017-08-15 | 浙江水利水电学院 | 一种用于古建筑廊桥的支撑拱架及其施工方法 |
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| CN109024654A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-12-18 | 福建工程学院 | 一种桥墩桩基的结构及其施工方法 |
| CN109024654B (zh) * | 2018-08-14 | 2024-01-09 | 福建工程学院 | 一种桥墩桩基的结构及其施工方法 |
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| CN109722984B (zh) * | 2019-01-18 | 2024-02-06 | 福建工程学院 | 一种半装配式薄壁桥墩及其装配方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040127 |