JP2000096078A - 人体表面用徐放性芳香組成物 - Google Patents

人体表面用徐放性芳香組成物

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JP2000096078A
JP2000096078A JP28468499A JP28468499A JP2000096078A JP 2000096078 A JP2000096078 A JP 2000096078A JP 28468499 A JP28468499 A JP 28468499A JP 28468499 A JP28468499 A JP 28468499A JP 2000096078 A JP2000096078 A JP 2000096078A
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alcohol
human body
fragrance
body surface
glucoside
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English (en)
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Takeshi Ikemoto
毅 池本
Hiroko Nakatsugawa
弘子 中津川
Fumiichi Okabe
文市 岡部
Kazuo Ogino
和男 荻野
Masayoshi Inui
全良 乾
Minoru Iwamoto
実 岩本
Akira Fujita
藤田  明
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T Hasegawa Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、香りの持続性に優れた人体表面用徐
放性芳香組成物を提供する。 【解決手段】人体表面において分解されて香料を遊離す
ることにより香気を発散する、シス−3−ヘキセノー
ル、シトロネロール、ゲラニオール、メントール、ベン
ジルアルコール、クミンアルコール、2−フェニルエチ
ルアルコール、フェニルプロピルアルコール、シンナミ
ルアルコール、α−アミルシンナミルアルコール、オイ
ゲノール、バニリン、アニスアルコール、バニリルアル
コール、ピペロニルアルコール、ラズベリーケトンから
なる群より選ばれる香料化合物の1種と、グルコース、
ガラクトース、マンノース、ラムノース、キシロース、
リボース、アラビノース、グルコサミン、ガラクトサミ
ンから選ばれる単糖類とから得られる香料配糖体の1種
以上を含有し、且つ、該配糖体を分解する酸及び/又は
酵素を含有しないことを特徴とする人体表面用徐放性芳
香組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体表面用徐放性芳香組
成物に関し、さらに詳しくは香料の誘導体を配合した人
体表面に使用する徐放性芳香組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘアリキッド、ヘアムース、制汗
剤などの人体表面に使用する徐放性芳香組成物に香料を
配合する場合、液状の組成物においては油性香料をアル
コール類、プロピレングリコール、カルビトールその他
の溶剤あるいは保留剤に溶解させた水溶性香料を添加す
るか、界面活性剤を利用して油性香料を直接これら液状
化粧品中に可溶化させるか、あるいはエマルジョンの状
態で添加する方法が採用されている。また、粉体あるい
は固体状の組成物においては、これら油性香料を適宜な
賦形剤を用いて吸着、包接化合物、カプセル化あるいは
コーティングなどにより粉末状または顆粒状として配合
するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、人体表面に使用
する徐放性芳香組成物に添加された香料類は、これらの
組成物を人体に使用した瞬間から揮散し始め、経時的に
減衰して最終的には香りの効果が失われるという課題が
ある。このような、香りの散逸を防止する方法として保
留剤を添加することが行われているが、その効果は不十
分である。また、包接化合物、カプセル化物は持続性に
は優れているが香りの発現が極度に抑制されるために、
賦香料としては必ずしも満足されず、人体表面に使用す
る徐放性芳香組成物に適度な香りを長時間にわたって安
定的に放出する技術課題はいまだに解決されていない。
【0004】本発明は、香りの持続性に優れた人体表面
用徐放性芳香組成物を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意研究した結果、香料化合物を配糖
体、リン酸エステル誘導体、アミノ酸誘導体、カルボン
酸エステル誘導体のいずれかの誘導体とした香料を人体
表面用徐放性芳香組成物に配合することによって、上記
のごとき課題が一挙に解決されることを見いだし本発明
を完成した。
【0006】すなわち、本発明の請求項1は、人体表面
において分解されて香料を遊離することにより香気を発
散する、シス−3−ヘキセノール、シトロネロール、ゲ
ラニオール、メントール、ベンジルアルコール、クミン
アルコール、2−フェニルエチルアルコール、フェニル
プロピルアルコール、シンナミルアルコール、α−アミ
ルシンナミルアルコール、オイゲノール、バニリン、ア
ニスアルコール、バニリルアルコール、ピペロニルアル
コール、ラズベリーケトンからなる群より選ばれる香料
化合物の1種と、グルコース、ガラクトース、マンノー
ス、ラムノース、キシロース、リボース、アラビノー
ス、グルコサミン、ガラクトサミンから選ばれる単糖類
とから得られる香料配糖体の1種以上を含有し、且つ、
該配糖体を分解する酸及び/又は酵素を含有しないこと
を特徴とする人体表面用徐放性芳香組成物である。
【0007】また、本発明の請求項2は、単糖類がグル
コースである請求項1記載の人体表面用徐放性芳香組成
物である。
【0008】さらに、本発明の請求項3は、香料配糖体
における香料化合物と糖との結合がβ−結合であること
を特徴とする請求項1又は2記載の人体表面用徐放性芳
香組成物である。
【0009】本発明の請求項4は、人体表面において分
解されて香料を遊離することにより香気を発散する、2
−フェニルエチル−α−D−グルコシド、2−フェニル
エチル−β−D−グルコシド、2−フェニルエチル−β
−D−ガラクトシド、2−フェニルエチル−β−D−キ
シロシド、オイゲニル−β−D−グルコシド、ラズベリ
ーケトン−β−D−グルコシド、ラズベリーケトン−β
−D−ガラクトシド、ラズベリーケトン−β−D−キシ
ロシド、バニリン−β−D−グルコシド、メンチル−β
−D−グルコシド、シトロネリル−β−D−グルコシド
からなる群より選ばれる香料配糖体の1種以上を含有
し、且つ、該配糖体を分解する酸及び/又は酵素を含有
しないことを特徴とする人体表面用徐放性芳香組成物で
ある。
【0010】本発明の請求項5は、人体表面用徐放性芳
香組成物が制汗剤である請求項3に記載の人体表面用徐
放性芳香組成物である。
【0011】本発明の請求項6は、人体表面において分
解されて香料を遊離することにより香気を発散する、2
−フェニルエチルリン酸ナトリウム及びキナ酸9−デセ
ニルエステルを含有し、該誘導体を分解する酸及び/又
は酵素を含有しないことを特徴とする人体表面用徐放性
芳香組成物である。
【0012】本発明において利用する香料の誘導体を配
合した人体表面用徐放性芳香組成物は、これを人体表面
に使用することによって体表面常在菌により上記のごと
き香料の誘導体が徐々に分解され、時間の経過とともに
香料化合物本来の芳香が長時間にわたって安定的に放出
される結果、極めて持続性に優れた人体表面用徐放性芳
香組成物が得られることが分かった。
【0013】今までに、香料化合物の配糖体が酵素によ
り分解されて香味が発現してくることは知られており、
たとえばチモール配糖体、シス−3−ヘキセノール配糖
体およびサリチル酸メチル配糖体から選ばれる1種以上
の配糖体を口腔組成物に配合し、これらの口腔組成物を
使用する時に唾液中のグルコシダーゼの作用により配糖
体が加水分解され、それぞれチモール、シス−3−ヘキ
セノール、サリチル酸メチルを遊離して香味を発現させ
る口腔組成物が提案されている(特開平3−90016
号公報)。
【0014】上記以外の配糖体に関して、たとえばペリ
リルアルコールなどのモノテルペン類の配糖体が天然の
植物中に存在し、他の成分が関与して薬理活性を発現す
ること、さらにこれらのモノテルペン類の配糖体は容易
に合成可能であることも開示されている(特開平3−2
87597号公報、特開平4−300889号公報)。
【0015】また、香料を糖類誘導体、リン酸エステル
誘導体、アミノ酸誘導体、カルボン酸エステル誘導体の
いずれかの誘導体とした後、人体表面用の徐放性芳香組
成物に配合し、皮膚常在菌によってこれらの誘導体を分
解して徐々にかつ長時間にわたって安定的に芳香を発生
せしめることに関しても検討がなされているが、本発明
で香料誘導体を分解し、香気を発生せしめる菌として表
皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、黄色
ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、座瘡桿菌(Pro
pionibacterium acnes )、ピチロスポルム(Pityros
porum ovale,P.orbiculare)がある。
【0016】さらに、本発明者らは、人体の不快臭の原
因の大部分である、腋臭は、アポクリン腺からの排泄液
を、腋窩常在菌であるコリネバクテリウム菌(Coryneba
cterium )が分解することにより産生されることに着
目し、香料化合物をβ結合を有する配糖体とし、特に制
汗剤用徐放性芳香組成物に配合することができることが
判った。
【0017】腋臭に関与するコリネバクテリウム菌がβ
結合を有する香料配糖体から安定的に芳香を発生せしめ
ることに関しては従来の報告には全く記載がなく、本発
明者らによって初めて見いだされたものである。
【0018】以下、本発明の詳細について記載する。本
発明において、人体表面用徐放性芳香組成物の適用範囲
は、人体から発生する様々な匂いをマスキングし、さら
に積極的に快い芳香を身に纏う目的で使用されるもので
あれば特に限定されるものではない。一般的には、たと
えば、ヘアリキッド、ヘアムース、ヘアリンス、ヘアコ
ンディショナー、ポマード、育毛料などの頭髪化粧料、
液状または粉末状の制汗剤、ベビーパウダー、ボディー
用消臭スプレー、フットスプレー、看護用身体洗浄剤な
どを例示することができる。これらの徐放性芳香組成物
は人体に直接塗布またはスプレーなどの手段により接触
させるほか、たとえば生理用ナプキン、下着類、靴下、
靴などの人間の肌に直に接する衣類などへ含浸または塗
布して適用することも含まれる。
【0019】本発明に用いられる香料誘導体は、香料を
誘導体化し、芳香を抑えたものならどのようなものでも
よいが、人体表面上において皮膚常在菌等により分解さ
れて香料を遊離するものが好ましい。具体的には、配糖
体、リン酸エステル誘導体、アミノ酸誘導体およびカル
ボン酸エステル誘導体等が挙げられる。
【0020】本発明に用いられる香料の配糖体として
は、O−グルコシド結合をもつものに限定されるもので
はなく、S−グルコシド結合等の結合を持つものも挙げ
られる。
【0021】具体的には、糖部分として、単糖類(グル
コース、ガラクトース、マンノース、ラムノース、キシ
ロース、リボース、アラビノース、グルコサミン、ガラ
クトサミン等)、二糖類(ラクトース、マルトース、シ
ュークロース、セロビオース、イソマルトース、エピラ
クトース等)が挙げられる。
【0022】香料成分に相当するアグリコンとしては、
アルコール類(ペンタノール、3−メチル−ブタノー
ル、3−メチル−1−ペンタノール、2−ヘキサノー
ル、2−ヘプタノール、ウンデカノール、シス−3−ヘ
キセノール、シス−6−ノネノール、2,6−ノナジエ
ン−1−オール、9−デセノール、ゲラニオール、リナ
ロール、ネロール、シトロネロール、ヒドロキシシトロ
ネロール、ミルセノール、3,7−ジメチルオクタノー
ル、ファルネソール、ネロリドール、ラバンジュロール
などのごとき脂肪族アルコール類、メントール、ターピ
ネオール、ピペリトール、ペリラアルコール、カルベオ
ール、ミルテノール、サンタロール、セドロール、パチ
ュリアルコール、イオノール、ヒドロキシダマスコンな
どのごとき脂環族アルコール類、ベンジルアルコール、
クミンアルコール、2−フェニルエチルアルコール、フ
ェニルプロピルアルコール、シンナミルアルコール、α
−アミルシンナミルアルコールなどのごとき芳香族アル
コール類、オイゲノール,バニリン,アニスアルコー
ル、バニリルアルコール、ピペロニルアルコールなどの
フェノール類)、チオール類(メチルメルカプタン、エ
チルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、プロピ
ルメルカプタン、アリルメルカプタン、チオゲラニオー
ル、チオターピネオール、チオリナロール、チオメント
ール等)等が挙げられる。
【0023】なお、本発明でいうアグリコンとは、糖と
O−グリコシド結合、S−グリコシド結合を介して結合
している非糖部分全体を意味するものである。
【0024】アグリコンと糖の結合はα体、β体いずれ
かもしくはα体、β体の混合物でもよいが、皮膚常在菌
に分解され易いβ体の方が望ましい。
【0025】配糖体は、市販されているものも多くあり
容易に入手することができるが、公知の方法で容易に合
成することもできる。たとえば糖類と上記アルコール、
チオール類とを酸類の存在下に反応させることにより容
易に合成できる。また従来公知のKoenigs−Kn
orr反応等を用いることにより、β−体のみを合成す
ることも可能である[Chem.ber.,34,957(1901)]。さら
に、カラムクロマトなどの手段を用いてこれらの配糖体
を精製することもできる。
【0026】本発明に用いられる、香料のリン酸エステ
ルとしては、ホスフェート、ピロホスフェート等が挙げ
られ、香料成分に相当するアルキル種としてはC5〜C
15のアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル
等が挙げられる。例えば、アミル、ノニル、ゲラニル、
ネリル、リナリル、ヘキセニル、ノナジエニル、フェネ
チル、シンナミル等で、これらは側鎖に官能基を含んだ
ものでもよい。
【0027】リン酸エステル誘導体は、市販されている
ものも多くあり容易に入手することができるが、公知の
方法で容易に合成することもできる。たとえばアルキル
アルコール類、またはアルキルハロゲン化物とオキシ塩
化リン、二リン酸エステル等を用い、従来公知の方法
[J.Org.Chem.1989,54,1338-1342;Methods.Enzymol.,1
10,130(1985)等]に準じて容易に合成することができ
る。
【0028】本発明に用いられる香料のアミノ酸誘導体
としては、アミノ酸エステル類、N−アルキルアミノ酸
類、S−アルキルアミノ酸類、S−オキシドアルキルア
ミノ酸類等が挙げられる。アミノ酸誘導体を構成してい
るアミノ酸としては、システイン、アラニン、グルタミ
ン酸、グリシン、フェニルアラニン等が挙げられ、香料
成分に相当するアルキル種としては、C5〜C15まで
のアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル等が
挙げられる。例えば、アミル、ノニル、ゲラニル、ネリ
ル、リナリル、ヘキセニル、ノナジエニル、フェネチ
ル、シンナミル等で、これらは側鎖に官能基を含んだも
のでもよい。
【0029】本発明に用いられる香料のカルボン酸エス
テル誘導体としては、構成するカルボン酸としては、キ
ナ酸、カフェ酸、アスコルビン酸、グルクロン酸であ
り、香料成分に相当するアルコール類としては、脂肪族
アルコール(ペンタノール、3−メチル−ブタノール、
3−メチル−1−ペンタノール、2−ヘキサノール、2
−ヘプタノール、ウンデカノール、シス−3−ヘキセノ
ール、シス−6−ノネノール、2,6−ノナジエン−1
−オール、9−デセノール、ゲラニオール、リナロー
ル、ネロール、シトロネロール、ヒドロキシシトロネロ
ール、ミルセノール、3,7−ジメチルオクタノール、
ファルネソール、ネロリドール、ラバンジュロール)、
脂環族アルコール類(メントール、ターピネオール、ピ
ペリトール、ペリラアルコール、カルベオール、ミルテ
ノール、サンタロール、セドロール、パチュリアルコー
ル)、芳香族アルコール類(ベンジルアルコール、クミ
ンアルコール、2−フェニルエチルアルコール、フェニ
ルプロピルアルコール、シンナミルアルコール、α−ア
ミルシンナミルアルコール)、フェノール類(アニスア
ルコール、バニリルアルコール、ピペロニルアルコール
等)が挙げられ、チオール類としてはメチルメルカプタ
ン、エチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、
プロピルメルカプタン、アリルメルカプタン、チオゲラ
ニオール、チオターピネオール、チオリナロール、チオ
メントール等が挙げられる。
【0030】アミノ酸誘導体、カルボン酸エステル誘導
体は市販されているものも多くあり容易に入手すること
ができるが、公知の方法で容易に合成することもでき
る。たとえばアミノ酸またはカルボン酸類とアルコー
ル、アルキルハロゲン化物等を用いて、「日本化学会
編、新実験化学講座、14、有機化学の合成と反応(丸
善株式会社)」等に記載されている方法に準じて容易に
合成することができる。
【0031】なお、先に提案した(特開平6−0572
88号公報)に記載の方法により、上記香料誘導体を含
有する天然抽出物を得ることができる。
【0032】本発明の人体表面用徐放性芳香組成物は、
上記のような香料誘導体の一種以上を配合して製造する
ことができる。
【0033】本発明の香料誘導体は水溶性である場合が
多いため、水溶液として利用できるが、水に体する溶解
度が小さい場合、必要に応じて可溶化、乳化して用いる
ことができる。
【0034】可溶化の方法としては、香料誘導体を多量
のエタノール、グリセリン、プロピレングリコール、カ
ルビトール、ダイアセチン、トリアセチン、ソルビット
などのアルコールおよび多価アルコール、またはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル
塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベタイ
ン型、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ショ糖脂肪
酸エステルのような界面活性剤に溶解して、必要に応じ
て水に希釈して得られる。
【0035】乳化の方法としては、香料誘導体を、ショ
糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ア
ラビアガム、トラガントガム、メチルセルロース、カゼ
イン、大豆レシチン、卵黄レシチン、デンプン、アルギ
ン酸ナトリウム、ローカストビーンガム、グァーガム、
カラギーナン、ソルビット、プロピレングリコール、グ
リセリン、キサンタンガム、ペクチン、セルロース誘導
体、デンプン誘導体、サイクロデキストリン、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、サポニン、ショ糖などの乳化
剤、乳化安定剤もしくは界面活性剤の適当量と適宜組み
合わせて、コロイドミルあるいはホモゲナイザーによっ
て均質化する方法等が挙げられる。
【0036】また、所望により上述の水溶性香料あるい
は分散性香料に適当な賦形剤、たとえばデキストリン、
デンプン、加工デンプンなどを加えて、たとえば噴霧乾
燥、真空乾燥などの手段により乾燥して粉末化し、徐放
性芳香組成物としてもよい。
【0037】さらに、上記のごとくして得られた可溶化
物、乳化物および粉末化物を前記例示したごとき適当な
溶剤または担体と混合後、炭酸ガス、窒素ガス、フロン
ガスなどと共に容器に充填してエアロゾルタイプの徐放
性芳香組成物とすることもできる。
【0038】本発明の徐放性芳香組成物に対する香料誘
導体の配合濃度は、対象となる組成物の種類や、香料誘
導体を構成している香料の閾値など様々な条件によって
変化し、一概には規定できないが、一般的には香料誘導
体濃度として約0.001〜約20重量%の範囲が好ま
しく、さらに好ましくは約0.005〜約10重量%で
ある。
【0039】具体的には、たとえばヘアリキッド、ヘア
クリーム、ヘアムースなどの頭髪化粧料に対しては約
0.001〜約5重量%、制汗剤その他の肌用化粧料に
対しては、添付する場所により異なるが、約0.001
〜約10重量%程度の範囲内で添加することができる。
【0040】本発明の人体表面用徐放性芳香組成物中の
香料誘導体は、頭皮、腋窩、足などの人体表面に一般的
に存在するとされている皮膚常在菌、たとえば表皮ブド
ウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、黄色ブドウ
球菌(Staphylococcus aureus)、座瘡桿菌(Propionib
acterium acnes )、ピチロスポルム(Pityrosporumo
vale, P.orbiculare)、前記コリネバクテリウム菌な
どによって分解され、香料本来の香気が長時間にわたり
徐々に発現してくる。
【0041】したがって、従来長時間にわたる芳香強度
を維持するために香料を必要以上に多量に添加する傾向
にあった人体表面用徐放性芳香組成物の香料の添加量を
著しく減少することができ、さらに香料自体も誘導体の
形で配合されているので、従来品に比較して経時変化も
顕著に改善される。また、香りの持続性に優れ、さらに
芳香増強のほか香りの変調などに用いることもできる。
【0042】本発明の徐放性芳香組成物には、前記香料
誘導体の他に当然のことながら、一般的に使用される、
たとえばペパーミント油、スペアミント油、ローズ油、
パチュリ油、オレンジ油、ネロリ油、レモン油などの天
然精油、α−ピネン、β−ピネン、テルピノーレン、p
−サイメンなどのテルペン系炭化水素類、シス−3−ヘ
キセノール、n−ウンデシレンアルコール、n−オクチ
ルアルコールなどの脂肪族アルコール類、リナロール、
ゲラニオール、シトロネロール、l−メントール、ネロ
リドール、サンタロールどのテルペン系アルコール類、
フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、
メチルフェニルカルビノール、t−ブチルシクロヘキサ
ノールなどの芳香族アルコール類またはその誘導体、ア
ニソール、アネトール、オイゲノールなどのフェノール
類またはその誘導体、n−ヘプチルアルデヒド、ウンデ
シレンアルデヒド、2,6−ノナジエナールなどの脂肪
族アルデヒド類、シトラール、シトロネラール、ヒドロ
キシシトロネラール、ペリラアルデヒドなどのテルペン
系アルデヒド類、ベンズアルデヒド、フェニルアセトア
ルデヒド、シンナミックアルデヒド、アニスアルデヒ
ド、クミンアルデヒド、ヘリオトロピン、サイクラメン
アルデヒド、バニリンなどの芳香族アルデヒド類、メチ
ルn−アミルケトン、メチルヘプテノン、ジアセチルな
どの脂肪族ケトン類、l−カルボン、メントン、ピペリ
トン、カンファーなどのテルペン系環状ケトン類、ベン
ゾフェノン、イオノン、メチルイオノン、イロン、マル
トール、ジャスモンなどの環状ケトン類、ムスコン、シ
クロペンタデカノン、エチレンブラシレートなどの大環
状ムスク、ニトロムスク、インダンムスクなどのムスク
系香料化合物類、ローズオキサイド、リナロールオキサ
イドなどのオキサイド類、脂肪族酸類または芳香族酸類
のテルペン系アルコール、脂肪族アルコール、芳香族ア
ルコール、フェノール類などとのエステル類、含窒素香
料化合物類、硫黄含有香料化合物およびこれら例示した
如き天然精油類、香料化合物類を適宜混合して得られる
調合香料を配合することができる。
【0043】さらに、たとえばアルミニウムクロロハイ
ドロオキサイド(ACH)などの制汗剤、3,4,4’
−トリクロルカルバニリド(TCC)などの殺菌剤、ラ
ウリルメタアクリレート、ゲラニルクロトネートおよび
フラボノイド類などの消臭剤、色素類そのほかの任意の
化粧品原料を配合することができる。
【0044】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0045】
【実施例】合成例1 2−フェニルエチルグルコサイド
(β体)の合成方法 脱水剤Molecular Sieves 4A 12
5g、トリフルオロ酢酸銀(I)30.8g、dryエ
ーテル300ml中に氷水で冷却しつつ、アセトブロモグ
ルコース40g、dryエーテル100mlの溶液を滴下
した。つぎにβ−フェニルエチルアルコール12.2
g、dryエーテル30mlの溶液を滴下した。その後、
室温下に8時間反応した。反応終了後、酢酸エチルを加
え反応液をセライトろ過し、濾液を重曹水で洗い、油層
を脱水後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムによりテ
トラアセチル体を精製した。このテトラアセチル体をメ
タノール300ml、ナトリウムメチラート(NaOM
e)で室温下に脱アセチル化を行い、カラムクロマト精
製し、目的物15.3gを得た。得られた結晶の13C−
NMR測定結果において、C−1位のシグナルを10
2.0ppmに検出したことから、この構造を確認し
た。
【0046】合成例2 2−フェニルエチルグルコサイ
ド(α体)の合成方法 D−グルコース40g、2−フェニルエチルアルコール
240g、酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト15)
8gの混合物を80〜85℃で8時間反応した。反応終
了後、反応液を室温まで冷却し、セライト濾過を行っ
た。母液より過剰の2−フェニルエチルアルコールを減
圧下に除去した。得られた粗製物に3倍量の水を加えた
後、冷蔵庫に放置する事により、2−フェニルエチルグ
ルコサイド(α体)20gを白色結晶として得た。その
13C−NMR測定結果において、C−1位のシグナルを
97.7ppmに検出したことから、この構造を確認し
た。
【0047】合成例3 グルコバニリン(β体)の合成
方法 アセトブロモグルコース16gをdryクロロホルム5
0mlに溶解した溶液にバニリン5.0gの1N水酸化カ
リウム・エタノール溶液を滴下した。一時間、リフラッ
クス下に撹拌した後、室温まで冷却した。析出した無機
塩を濾別した後、母液を純水にて洗浄した。クロロホル
ム層を脱水後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムによ
りテトラアセチル体を精製した。このテトラアセチル体
をメタノール50ml、ナトリウムメチラートで室温下に
脱アセチル化を行い、カラムクロマト精製し、目的物
3.5g を得た。得られた結晶の13C−NMR測定結
果において、C−1位のシグナルを99.8ppmに検
出したことから、この構造を確認した。
【0048】(コリネバクテリウム菌の配糖体分解能試
験方法)ソイビーンカゼインダイジェスト液体培地(S
CD液体培地)に合成例1〜3の各配糖体を0.5%を
添加した。本液体培地に、先にSCD液体培地にて前培
養したコリネバクテリウムの菌液2%を接種し、32℃
にて静置培養した。培養2日および4日後に培養液を採
取し、常法により除菌した。除菌後、同量のジエチルエ
ーテルにて香気成分を抽出し、GC−MSにより香気成
分の構造を確認するとともに、GC(検出器:FID)
により生成量を測定した。
【0049】試験例1 合成例1〜3について、前記配糖体分解能試験方法の試
験結果を、表1および表2に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】表1に示した通り、β体からの2−フェニ
ルエチルアルコールの検出量はα体のそれより多かっ
た。また、表2で判るように、グルコバニリン(β体)
からはバニリンのみならずバニリルアルコールが検出さ
れた。
【0053】実施例1〜2、比較例1(制汗剤パウダー
スプレー)
【0054】実験に用いた組成を、表3に示す。なお、
数値は重量%である。
【0055】
【表3】
【0056】(評価方法1)パネル10人(24から4
5才の男性)の腋窩にボディシャンプー処理を施し、左
右それぞれに実施例と比較例の化粧料を塗布した。官能
により処理3時間、8時間後および1日後の塗布部の、
残香の強さおよび不快臭(腋臭)の強さを一対比較にし
た。結果は、官能的に残香が強いと判断された人数、体
臭がマスキングされている、と判断された人数で表し
た。結果を表4に示す。
【0057】
【表4】
【0058】表4に示した通り、残香の強さは実施例1
および2とも1日後まで持続したのに対し、比較例1は
8時間後でほとんど感じられなくなった。また、マスキ
ングの強さは実施例1および2とも1日後まで持続した
のに対し、比較例1は8時間後まで効果が認められた
が、1日後では完全に効果は失われた。
【0059】合成例4 2−フェニルエチルリン酸ナト
リウムの合成方法 β−フェニルエチルアルコール36.7g中に室温下に
オキシ塩化リン46.0gを滴下した。その後、室温下
に5時間反応後、冷水500ml中に反応液を注ぎ、5時
間反応した。エーテルを加え抽出し、濃縮後、NaOH
22.5g、エタノール600mlと反応し、トルエン5
00mlとメタノール50mlを加え析出した物を濾別し、
目的物60gを得た。この構造は13C−NMRで確認し
た。
【0060】合成例5 イソプロピルチオガラクトシド
の合成方法 イソプロピルチオトリブチリン65g、ペンタアセチル
ガラクトース50g、ジクロロエタン300mlの溶液中
に四塩化スズ43gを氷水冷却下に滴下した。その後室
温下に3時間反応し、反応液をKF水溶液中に注ぎ、析
出する結晶を濾別した。濾液を重曹水で洗浄し、脱水後
濃縮しテトラアセチル体を得た。このものをメタノール
400ml、NaOMeで脱アセチル化し目的物24gを
得た。この構造は13C−NMRで確認した。
【0061】合成例6 キナ酸9−デセニルエステルの
合成 キナ酸カリウム塩23.0gと9−デセニルクロリド1
3.8gとをN,N−ジメチルホルムアミド200ml中
で100℃で4時間反応させる。反応終了後N,N−ジ
メチルホルムアミドを減圧下に回収した。メタノールを
加え、不溶物を濾別により除去する。減圧下にメタノー
ルを回収し、目的物31.3gを得た。この構造は13
−NMRで確認した。
【0062】合成例7 ラズベリーケトングルコシドの
合成 ラズベリーケトン46g (0.28モル)、ペンタア
セチルグルコース109g (0.28モル)、脱水ト
ルエン525mlの混合物中に三フッ化ホウ素酢酸13g
(0.07モル)を加え、室温下に7時間攪拌した。
反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルを加えて分液した。有
機層を5%NaOH水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗
浄した。減圧下に溶媒を除去した後、エタノールから再
結晶し、ラズベリーケトン−テトラアセチルグルコシド
81g (収率59%)を得た。得られたラズベリーケ
トン−テトラアセチルグルコシドを常法であるナトリウ
ムメトキシドを用いて、脱アセチル化をした後、イオン
交換樹脂(アンバーライト)を用いて中和した。イオン
交換樹脂をろ別した後、減圧下に溶媒を除去し、ラズベ
リーケトングルコシド(β体)48g を得た。この構
造は13C−NMRで確認した。
【0063】合成例8 cis−3−ヘキセニルグルコ
シドの合成 D−グルコース40g 、cis−3−ヘキセノール1
50g 、酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト15)
8g の混合物を80〜85℃で8時間反応させた。反
応終了後、反応液を冷却し、セライトろ過した。母液よ
り過剰のcis−3−ヘキセノールを減圧下に除去し
た。さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:クロロホルム/メタノール=8/1)にて残存
するcis−3−ヘキセノールを除去した後、cis−
3−ヘキシニルグルコシド分画部を減圧下に濃縮し、目
的とするcis−3−ヘキセニルグルコシドを得た。こ
の組成は13C−NMR測定により、α体:β体=7:3
であることを確認した。
【0064】実施例3(ヘアートニック)
【0065】
【表5】
【0066】実施例4(ボディーパウダー)
【0067】
【表6】
【0068】実施例5(ウエットティシュ組成物)
【0069】
【表7】
【0070】(評価方法2)パネル10人(24から4
5才の男性)にシャンプーもしくはボディシャンプー処
理を施し、左右それぞれに実施例と比較例の化粧料を塗
布した。官能により処理1時間、8時間後および1日後
の塗布部の、残香の強さ、頭皮臭および体臭の強さを一
対比較により、残香が強いと判断された人数、また頭皮
臭あるいは体臭が不快と判断された人数で表した。
【0071】
【表8】
【0072】表8に示した通り、各実施例の評価は全て
の項目について比較例をうわまっていた。
【0073】
【発明の効果】本発明によって得られる徐放性芳香組成
物は、それ自体極めて弱い芳香を有するのみであり、今
日の消費者の微香性または無香料指向に沿った組成物を
提供することができる。また、従来長時間にわたる芳香
強度を維持するために香料を必要以上に多量に添加する
傾向にあった人体表面用徐放性芳香組成物の香料の添加
量を著しく減少することができ、さらに香料自体も誘導
体の形で配合されているので、従来品に比較して経時安
定性も顕著に改善される。また、香りの持続性に優れ、
芳香増強のほか香りの変調などに用いることもでき、極
めてユニークな徐放性芳香組成物を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/46 375 A61K 7/46 375 395 395 411 411 (72)発明者 中津川 弘子 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 岡部 文市 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 荻野 和男 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 乾 全良 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 岩本 実 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 長谷 川香料株式会社川崎研究所内 (72)発明者 藤田 明 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 長谷 川香料株式会社川崎研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体表面において分解されて香料を遊離
    することにより香気を発散する、シス−3−ヘキセノー
    ル、シトロネロール、ゲラニオール、メントール、ベン
    ジルアルコール、クミンアルコール、2−フェニルエチ
    ルアルコール、フェニルプロピルアルコール、シンナミ
    ルアルコール、α−アミルシンナミルアルコール、オイ
    ゲノール、バニリン、アニスアルコール、バニリルアル
    コール、ピペロニルアルコール、ラズベリーケトンから
    なる群より選ばれる香料化合物の1種と、グルコース、
    ガラクトース、マンノース、ラムノース、キシロース、
    リボース、アラビノース、グルコサミン、ガラクトサミ
    ンから選ばれる単糖類とから得られる香料配糖体の1種
    以上を含有し、且つ、該配糖体を分解する酸及び/又は
    酵素を含有しないことを特徴とする人体表面用徐放性芳
    香組成物。
  2. 【請求項2】 単糖類がグルコースである請求項1記載
    の人体表面用徐放性芳香組成物。
  3. 【請求項3】 香料配糖体における香料化合物と糖との
    結合がβ−結合であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の人体表面用徐放性芳香組成物。
  4. 【請求項4】 人体表面において分解されて香料を遊離
    することにより香気を発散する、2−フェニルエチル−
    α−D−グルコシド、2−フェニルエチル−β−D−グ
    ルコシド、2−フェニルエチル−β−D−ガラクトシ
    ド、2−フェニルエチル−β−D−キシロシド、オイゲ
    ニル−β−D−グルコシド、ラズベリーケトン−β−D
    −グルコシド、ラズベリーケトン−β−D−ガラクトシ
    ド、ラズベリーケトン−β−D−キシロシド、バニリン
    −β−D−グルコシド、メンチル−β−D−グルコシ
    ド、シトロネリル−β−D−グルコシドからなる群より
    選ばれる香料配糖体の1種以上を含有し、且つ、該配糖
    体を分解する酸及び/又は酵素を含有しないことを特徴
    とする人体表面用徐放性芳香組成物。
  5. 【請求項5】 人体表面用徐放性芳香組成物が制汗剤で
    ある請求項3記載の人体表面用徐放性芳香組成物。
  6. 【請求項6】 人体表面において分解されて香料を遊離
    することにより香気を発散する、2−フェニルエチルリ
    ン酸ナトリウム及びキナ酸9−デセニルエステルを含有
    し、該誘導体を分解する酸及び/又は酵素を含有しない
    ことを特徴とする人体表面用徐放性芳香組成物。
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