JP2000095910A - 窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠 - Google Patents
窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠Info
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- JP2000095910A JP2000095910A JP10270000A JP27000098A JP2000095910A JP 2000095910 A JP2000095910 A JP 2000095910A JP 10270000 A JP10270000 A JP 10270000A JP 27000098 A JP27000098 A JP 27000098A JP 2000095910 A JP2000095910 A JP 2000095910A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐クリープ性等の強度や耐衝撃性に優れ、か
つ成形性にも優れた窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び
窓枠を提供する。 【解決手段】 重合度 900〜1100の塩化ビニルを主な構
成単位とする塩化ビニル系樹脂50〜90重量部と、重合度
600〜 800の複合塩化ビニル系共重合体50〜10重量部と
がブレンドされてなり、前記複合塩化ビニル系共重合体
が、単独重合体のガラス転移温度が-100〜-50 ℃である
アルキル(メタ)アクリレートモノマーを80重量%以上
含むアクリルモノマー 100重量部と多官能性モノマー0.
1 〜10重量部とを共重合した架橋アクリル系共重合体
に、塩化ビニル又は塩化ビニルを主成分とするビニルモ
ノマーがグラフト共重合したものである窓枠用塩化ビニ
ル系樹脂組成物、及びこの窓枠用塩化ビニル系樹脂組成
物から成形された窓枠。
つ成形性にも優れた窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び
窓枠を提供する。 【解決手段】 重合度 900〜1100の塩化ビニルを主な構
成単位とする塩化ビニル系樹脂50〜90重量部と、重合度
600〜 800の複合塩化ビニル系共重合体50〜10重量部と
がブレンドされてなり、前記複合塩化ビニル系共重合体
が、単独重合体のガラス転移温度が-100〜-50 ℃である
アルキル(メタ)アクリレートモノマーを80重量%以上
含むアクリルモノマー 100重量部と多官能性モノマー0.
1 〜10重量部とを共重合した架橋アクリル系共重合体
に、塩化ビニル又は塩化ビニルを主成分とするビニルモ
ノマーがグラフト共重合したものである窓枠用塩化ビニ
ル系樹脂組成物、及びこの窓枠用塩化ビニル系樹脂組成
物から成形された窓枠。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐衝撃性、耐クリー
プ性等の強度及び成形性に優れた窓枠用塩化ビニル系樹
脂組成物及び該組成物から成形された窓枠に関する。
プ性等の強度及び成形性に優れた窓枠用塩化ビニル系樹
脂組成物及び該組成物から成形された窓枠に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂製窓枠は、金属材料に
比べ熱伝導率が低いため冷暖房効率が高く、更に冬季に
室内側への結露が少ないという優れた特徴を有してい
る。このため、特に寒冷地においてその有用性は高い。
しかしながら、塩化ビニル系樹脂単独で成形した窓枠
は、その強度が十分とは言えず、たわみ変形やクリープ
変形を起こすという欠点を有しているため、懸かる特性
の改善が強く要望されていた。
比べ熱伝導率が低いため冷暖房効率が高く、更に冬季に
室内側への結露が少ないという優れた特徴を有してい
る。このため、特に寒冷地においてその有用性は高い。
しかしながら、塩化ビニル系樹脂単独で成形した窓枠
は、その強度が十分とは言えず、たわみ変形やクリープ
変形を起こすという欠点を有しているため、懸かる特性
の改善が強く要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、建材として用い
られる硬質塩化ビニル系樹脂成形品の耐熱性や耐衝撃性
を改善する目的で、例えば、アルキル(メタ)アクリレ
ートと多官能性単量体との共重合体に対して塩化ビニル
をグラフト共重合させてなる塩化ビニル系グラフト共重
合体が提案されており(特開平10−7862号公報参
照)、重合度1000〜1050程度の、塩化ビニル単
独重合体と塩化ビニル系グラフト重合体を併用する例が
開示されている。
られる硬質塩化ビニル系樹脂成形品の耐熱性や耐衝撃性
を改善する目的で、例えば、アルキル(メタ)アクリレ
ートと多官能性単量体との共重合体に対して塩化ビニル
をグラフト共重合させてなる塩化ビニル系グラフト共重
合体が提案されており(特開平10−7862号公報参
照)、重合度1000〜1050程度の、塩化ビニル単
独重合体と塩化ビニル系グラフト重合体を併用する例が
開示されている。
【0004】しかしながら本発明者の検討によれば、窓
枠のような異型押出成形を行う際には、樹脂の重合度に
よりその成形性が大きく左右され、上記公報に記載の程
度の重合度を有する樹脂を用いた場合は、良好な外観・
形状を保持した異型成形品の製造が困難であることが判
明した。本発明の目的は、上記従来の窓枠の欠点を解消
し、耐クリープ性等の強度や耐衝撃性に優れ、かつ成形
性にも優れた窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠を
提供することにある。
枠のような異型押出成形を行う際には、樹脂の重合度に
よりその成形性が大きく左右され、上記公報に記載の程
度の重合度を有する樹脂を用いた場合は、良好な外観・
形状を保持した異型成形品の製造が困難であることが判
明した。本発明の目的は、上記従来の窓枠の欠点を解消
し、耐クリープ性等の強度や耐衝撃性に優れ、かつ成形
性にも優れた窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、重合度900〜1100
の塩化ビニルを主な構成単位とする塩化ビニル系樹脂5
0〜90重量部と、重合度600〜800の複合塩化ビ
ニル系共重合体50〜10重量部とがブレンドされてな
り、前記複合塩化ビニル系共重合体が、単独重合体のガ
ラス転移温度が−100〜−50℃であるアルキル(メ
タ)アクリレートモノマーを80重量%以上含むアクリ
ルモノマー100重量部と多官能性モノマー0.1〜1
0重量部とを共重合した架橋アクリル系共重合体に、塩
化ビニル又は塩化ビニルを主成分とするビニルモノマー
がグラフト共重合したものであることを特徴とする窓枠
用塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。
に、請求項1記載の本発明は、重合度900〜1100
の塩化ビニルを主な構成単位とする塩化ビニル系樹脂5
0〜90重量部と、重合度600〜800の複合塩化ビ
ニル系共重合体50〜10重量部とがブレンドされてな
り、前記複合塩化ビニル系共重合体が、単独重合体のガ
ラス転移温度が−100〜−50℃であるアルキル(メ
タ)アクリレートモノマーを80重量%以上含むアクリ
ルモノマー100重量部と多官能性モノマー0.1〜1
0重量部とを共重合した架橋アクリル系共重合体に、塩
化ビニル又は塩化ビニルを主成分とするビニルモノマー
がグラフト共重合したものであることを特徴とする窓枠
用塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。
【0006】又、請求項2記載の本発明は、前記窓枠用
塩化ビニル系樹脂組成物から成形されたことを特徴とす
る窓枠を提供する。以下に本発明を詳述する。
塩化ビニル系樹脂組成物から成形されたことを特徴とす
る窓枠を提供する。以下に本発明を詳述する。
【0007】本発明で用いられる複合塩化ビニル系樹脂
組成物は、単独重合体のガラス転移温度が−100〜−
50℃であるアルキル(メタ)アクリレートモノマーを
80重量%以上含むアクリルモノマー100重量部と多
官能性モノマー0.1〜10重量部とを共重合した部分
架橋アクリル系共重合体に、塩化ビニル又は塩化ビニル
を主成分とするビニルモノマーをグラフト共重合したも
のである。上記アルキル(メタ)アクリレートモノマー
の単独重合体のガラス転移温度は、−100〜−50℃
である。−100℃未満であると、工業的に使用される
ポリマーとして適当でなくなり、−50℃を超えると、
充分な耐衝撃性を得られなくなるため、上記範囲とされ
る。
組成物は、単独重合体のガラス転移温度が−100〜−
50℃であるアルキル(メタ)アクリレートモノマーを
80重量%以上含むアクリルモノマー100重量部と多
官能性モノマー0.1〜10重量部とを共重合した部分
架橋アクリル系共重合体に、塩化ビニル又は塩化ビニル
を主成分とするビニルモノマーをグラフト共重合したも
のである。上記アルキル(メタ)アクリレートモノマー
の単独重合体のガラス転移温度は、−100〜−50℃
である。−100℃未満であると、工業的に使用される
ポリマーとして適当でなくなり、−50℃を超えると、
充分な耐衝撃性を得られなくなるため、上記範囲とされ
る。
【0008】上記アルキル(メタ)アクリレートモノマ
ーとしては単独重合体のガラス転移温度が−100〜−
50℃であれば特に限定されず、例えばエチルアクリレ
ート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリ
レート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、
イソオクチルアクリレート、n−ノニル(メタ)アクリ
レート、イソノニルアクリレート、n−デシル(メタ)
アクリレート、ラウリル8メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキ
シエチルフタル酸の極性基含有アクリレート;スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビ
ニルモノマー;プロピオン酸ビニル等のビニルエステル
等が挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して用
いても良い。
ーとしては単独重合体のガラス転移温度が−100〜−
50℃であれば特に限定されず、例えばエチルアクリレ
ート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリ
レート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、
イソオクチルアクリレート、n−ノニル(メタ)アクリ
レート、イソノニルアクリレート、n−デシル(メタ)
アクリレート、ラウリル8メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキ
シエチルフタル酸の極性基含有アクリレート;スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビ
ニルモノマー;プロピオン酸ビニル等のビニルエステル
等が挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して用
いても良い。
【0009】上記アクリルモノマー中の上記アルキル
(メタ)アクリレートモノマーの割合は、80重量%以
上である。80重量%未満であると、成形体に充分な耐
衝撃性が付与できなくなるため、上記範囲に限定され
る。本発明においては、単独重合体のガラス転移温度が
限定された上記アルキル(メタ)アクリレートモノマー
以外のアクリルモノマーとしては、例えばエチルアクリ
レート(Tg=ー24℃、以下括弧内に温度のみを示
す)、n−プロピルアクリレート(ー37℃)、イソブ
チルアクリレート(ー24℃)、sec−ブチルアクリ
レート(ー21℃)、n−オクチルメタクリレート(ー
25℃)、イソオクチルアクリレート(ー45℃)、n
−ノニルメタクリレート(ー35℃)、n−デシルメタ
クリレート(ー45℃)、メチルアクリレート(103
℃)、メチルメタクリレート(105℃)、エチルメタ
クリレート(65℃)、n−プロピルメタクリレート
(35℃)、イソプロピルアクリレート(−6℃)、イ
ソプロピルメタクリレート(81℃)、n−ブチルメタ
クリレート(20℃)、イソブチルメタクリレート(5
3℃)、sec−ブチルメタクリレート(107℃)、
t−ブチルアクリレート(37℃)、t−ブチルメタク
リレート(107℃)、n−ヘキシルメタクリレート
(ー5℃)、シクロヘキシルアクリレート(15℃)、
シクロヘキシルメタクリレート(83℃)等が挙げら
れ、これらは単独でも2種以上併用して用いても良い。
(メタ)アクリレートモノマーの割合は、80重量%以
上である。80重量%未満であると、成形体に充分な耐
衝撃性が付与できなくなるため、上記範囲に限定され
る。本発明においては、単独重合体のガラス転移温度が
限定された上記アルキル(メタ)アクリレートモノマー
以外のアクリルモノマーとしては、例えばエチルアクリ
レート(Tg=ー24℃、以下括弧内に温度のみを示
す)、n−プロピルアクリレート(ー37℃)、イソブ
チルアクリレート(ー24℃)、sec−ブチルアクリ
レート(ー21℃)、n−オクチルメタクリレート(ー
25℃)、イソオクチルアクリレート(ー45℃)、n
−ノニルメタクリレート(ー35℃)、n−デシルメタ
クリレート(ー45℃)、メチルアクリレート(103
℃)、メチルメタクリレート(105℃)、エチルメタ
クリレート(65℃)、n−プロピルメタクリレート
(35℃)、イソプロピルアクリレート(−6℃)、イ
ソプロピルメタクリレート(81℃)、n−ブチルメタ
クリレート(20℃)、イソブチルメタクリレート(5
3℃)、sec−ブチルメタクリレート(107℃)、
t−ブチルアクリレート(37℃)、t−ブチルメタク
リレート(107℃)、n−ヘキシルメタクリレート
(ー5℃)、シクロヘキシルアクリレート(15℃)、
シクロヘキシルメタクリレート(83℃)等が挙げら
れ、これらは単独でも2種以上併用して用いても良い。
【0010】上記多官能性モノマーとしては、上記アル
キル(メタ)アクリレートモノマーと共重合可能なもの
であれば特に限定されず、例えば、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート等の多官能アクリレート類;ジアリルフタレ
ート、ジアリルマレート、トリアリルイソシアヌレート
等の多官能アリル化合物、ブタジエン等の不飽和化合物
等が挙げられる。これらは単独でも2種以上併用しても
良い。
キル(メタ)アクリレートモノマーと共重合可能なもの
であれば特に限定されず、例えば、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート等の多官能アクリレート類;ジアリルフタレ
ート、ジアリルマレート、トリアリルイソシアヌレート
等の多官能アリル化合物、ブタジエン等の不飽和化合物
等が挙げられる。これらは単独でも2種以上併用しても
良い。
【0011】本発明で用いられるアクリル系共重合体
は、上記アクリルモノマー100重量部と上記多官能性
モノマー0.1〜10重量部とを共重合した架橋アクリ
ル系共重合体である。上記多官能性モノマーが0.1重
量部未満であったり、10重量部を超えると、架橋アク
リル系共重合体がエラストマーとして機能せず、充分な
耐衝撃性を発現することができなくなるため、上記範囲
に限定される。上記アクリル系共重合体は、例えば、乳
化重合法、懸濁重合法、分散重合法等により得られる
が、なかでも樹脂粒径の制御が容易な点から乳化重合法
が好ましく用いられる。
は、上記アクリルモノマー100重量部と上記多官能性
モノマー0.1〜10重量部とを共重合した架橋アクリ
ル系共重合体である。上記多官能性モノマーが0.1重
量部未満であったり、10重量部を超えると、架橋アク
リル系共重合体がエラストマーとして機能せず、充分な
耐衝撃性を発現することができなくなるため、上記範囲
に限定される。上記アクリル系共重合体は、例えば、乳
化重合法、懸濁重合法、分散重合法等により得られる
が、なかでも樹脂粒径の制御が容易な点から乳化重合法
が好ましく用いられる。
【0012】上記乳化重合法は、従来公知の方法で行う
ことができ、例えば、必要に応じて、乳化分散剤、重合
開始剤、pH調整剤、酸化防止剤等が添加されても良
い。上記乳化分散剤としては特には限定されず、例え
ば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、部
分ケン化ポリビニルアルコール、セルロース系分散剤、
ゼラチン等が挙げられ、アニオン系界面活性剤の市販品
としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルサルフェート等が挙げられる。上記重合開始剤
としては特に限定されず、例えば、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、過酸化水素等の水溶性開始剤;ベ
ンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等の有
機系過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系
開始剤等が挙げられる。
ことができ、例えば、必要に応じて、乳化分散剤、重合
開始剤、pH調整剤、酸化防止剤等が添加されても良
い。上記乳化分散剤としては特には限定されず、例え
ば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、部
分ケン化ポリビニルアルコール、セルロース系分散剤、
ゼラチン等が挙げられ、アニオン系界面活性剤の市販品
としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルサルフェート等が挙げられる。上記重合開始剤
としては特に限定されず、例えば、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、過酸化水素等の水溶性開始剤;ベ
ンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等の有
機系過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系
開始剤等が挙げられる。
【0013】上記乳化重合法の具体的な方法としては特
に限定されず、例えば、一括重合法、モノマー滴下法、
エマルジョン滴下法等が挙げられる。上記一括重合法
は、ジャケット付重合反応器内に、純水、乳化分散剤、
重合開始剤、混合モノマー(上記アルキル(メタ)アク
リレートモノマー及び多官能性モノマー)を一括して添
加し、窒素気流加圧下で攪拌して充分乳化した後、反応
器内をジャケットで昇温し反応を開始させる方法であ
る。上記モノマー滴下法は、ジャケット付重合反応器内
に、純水、乳化分散剤、重合開始剤を入れ、窒素気流下
で反応器内を昇温した後、混合モノマー(上記アルキル
(メタ)アクリレートモノマー及び多官能性モノマー)
を、一定量ずつ滴下して重合反応を開始させる方法であ
る。
に限定されず、例えば、一括重合法、モノマー滴下法、
エマルジョン滴下法等が挙げられる。上記一括重合法
は、ジャケット付重合反応器内に、純水、乳化分散剤、
重合開始剤、混合モノマー(上記アルキル(メタ)アク
リレートモノマー及び多官能性モノマー)を一括して添
加し、窒素気流加圧下で攪拌して充分乳化した後、反応
器内をジャケットで昇温し反応を開始させる方法であ
る。上記モノマー滴下法は、ジャケット付重合反応器内
に、純水、乳化分散剤、重合開始剤を入れ、窒素気流下
で反応器内を昇温した後、混合モノマー(上記アルキル
(メタ)アクリレートモノマー及び多官能性モノマー)
を、一定量ずつ滴下して重合反応を開始させる方法であ
る。
【0014】上記エマルジョン滴下法は、混合モノマー
(上記アルキル(メタ)アクリレートモノマー及び多官
能性モノマー)、乳化分散剤、純水を攪拌して乳化モノ
マーを予め調製し、次いで、ジャケット付重合反応器内
に純水、重合開始剤を入れ、窒素気流下で反応器内を昇
温した後、上記乳化モノマーを一定量ずつ滴下して重合
反応を開始させる方法である。上記アクリル系共重合体
は、形態や構造について特に限定されないが、例えば、
樹脂粒子の表層部とは内部のモノマー形成や架橋構造が
異なるコア−シェル構造は、樹脂粒子の安定性及び成形
体の強度性能の向上が図られるので好ましく用いられ
る。
(上記アルキル(メタ)アクリレートモノマー及び多官
能性モノマー)、乳化分散剤、純水を攪拌して乳化モノ
マーを予め調製し、次いで、ジャケット付重合反応器内
に純水、重合開始剤を入れ、窒素気流下で反応器内を昇
温した後、上記乳化モノマーを一定量ずつ滴下して重合
反応を開始させる方法である。上記アクリル系共重合体
は、形態や構造について特に限定されないが、例えば、
樹脂粒子の表層部とは内部のモノマー形成や架橋構造が
異なるコア−シェル構造は、樹脂粒子の安定性及び成形
体の強度性能の向上が図られるので好ましく用いられ
る。
【0015】上記コア−シェル構造の形成方法として
は、例えば、上記コア部を構成する混合モノマー、純
水、乳化剤から調製した乳化モノマーに重合開始剤を加
えて重合反応を行い、コア部の樹脂粒子を形成する。次
いで、上記シェル部を構成する混合モノマー、純水、乳
化剤から調製した乳化モノマーを添加し、上記コア部に
グラフト共重合させる方法等が挙げられる。このように
して得られた樹脂粒子は、上記コア部の表面を上記シェ
ル部が三次元的に覆い、上記シェル部を構成する共重合
体と上記コア部を構成する共重合体とが部分的に共有結
合し、上記シェル部が三次元的な架橋構造を形成する。
上記方法において、上記シェル部のグラフト共重合は、
上記コア部の重合と同一の重合工程で連続して行っても
良い。
は、例えば、上記コア部を構成する混合モノマー、純
水、乳化剤から調製した乳化モノマーに重合開始剤を加
えて重合反応を行い、コア部の樹脂粒子を形成する。次
いで、上記シェル部を構成する混合モノマー、純水、乳
化剤から調製した乳化モノマーを添加し、上記コア部に
グラフト共重合させる方法等が挙げられる。このように
して得られた樹脂粒子は、上記コア部の表面を上記シェ
ル部が三次元的に覆い、上記シェル部を構成する共重合
体と上記コア部を構成する共重合体とが部分的に共有結
合し、上記シェル部が三次元的な架橋構造を形成する。
上記方法において、上記シェル部のグラフト共重合は、
上記コア部の重合と同一の重合工程で連続して行っても
良い。
【0016】上記コア部と上記シェル部の割合は、上記
乳化重合法においてコア部を形成する混合モノマーと、
シェル部を形成する混合モノマーとの割合を調整するこ
とによって調節可能である。
乳化重合法においてコア部を形成する混合モノマーと、
シェル部を形成する混合モノマーとの割合を調整するこ
とによって調節可能である。
【0017】上記塩化ビニルを主成分とするビニルモノ
マーとしては、塩化ビニルの他に塩化ビニルと共重合可
能なモノマーが含有されたものを使用できる。上記塩化
ビニルと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチ
レン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフィン類;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;
エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソプ
ロピルビニルエーテル、セチルビニルエーテル等のビニ
ルエーテル類;メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル
酸エステル類;メチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタクリ
ル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳
香族ビニル類;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化
ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;N−フェニルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マ
レイミド類等が挙げられる。これらは単独でも2種以上
併用して用いても良い。
マーとしては、塩化ビニルの他に塩化ビニルと共重合可
能なモノマーが含有されたものを使用できる。上記塩化
ビニルと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチ
レン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフィン類;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;
エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソプ
ロピルビニルエーテル、セチルビニルエーテル等のビニ
ルエーテル類;メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル
酸エステル類;メチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタクリ
ル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳
香族ビニル類;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化
ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;N−フェニルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マ
レイミド類等が挙げられる。これらは単独でも2種以上
併用して用いても良い。
【0018】上記アクリル系共重合体と塩化ビニル又は
塩化ビニルを主成分とするビニルモノマーとのグラフト
共重合時には、上記塩化ビニルに上記塩化ビニルと共重
合できるモノマーを混合して用いても良いし、塩化ビニ
ル単独で用いても良い。塩化ビニルに上記塩化ビニルと
共重合できるモノマーを混合して用いる場合、上記塩化
ビニルと共重合可能なモノマーの含有量は、20重量%
以下が好ましい。含有量が20重量%を超えると、塩化
ビニル系樹脂が持つ本来の特性を失ってしまう。
塩化ビニルを主成分とするビニルモノマーとのグラフト
共重合時には、上記塩化ビニルに上記塩化ビニルと共重
合できるモノマーを混合して用いても良いし、塩化ビニ
ル単独で用いても良い。塩化ビニルに上記塩化ビニルと
共重合できるモノマーを混合して用いる場合、上記塩化
ビニルと共重合可能なモノマーの含有量は、20重量%
以下が好ましい。含有量が20重量%を超えると、塩化
ビニル系樹脂が持つ本来の特性を失ってしまう。
【0019】上記複合塩化ビニル系樹脂組成物の重合度
は、600〜800に限定される。重合度が600未満
であると、窓枠成形体の強度が不足し、長期における耐
久性に劣り、重合度が800を超えると、成形加工性が
悪くなる。上記グラフト共重合は、定法に従い行うこと
ができる。例えば、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合
法等が挙げられるが、一般的には、乳化状態の上記アク
リル系共重合体を、塩化ビニルと懸濁重合する方法が用
いられる。上記懸濁重合法には、分散剤、重合開始剤等
が用いられる。上記分散剤としては特に限定されず、例
えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルミチルセルロース、ポリビニルアルコール及
びその部分ケン化物、ゼラチン、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、無水マレイン酸−スチレン共重合体等が
挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して用いて
も良い。
は、600〜800に限定される。重合度が600未満
であると、窓枠成形体の強度が不足し、長期における耐
久性に劣り、重合度が800を超えると、成形加工性が
悪くなる。上記グラフト共重合は、定法に従い行うこと
ができる。例えば、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合
法等が挙げられるが、一般的には、乳化状態の上記アク
リル系共重合体を、塩化ビニルと懸濁重合する方法が用
いられる。上記懸濁重合法には、分散剤、重合開始剤等
が用いられる。上記分散剤としては特に限定されず、例
えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルミチルセルロース、ポリビニルアルコール及
びその部分ケン化物、ゼラチン、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、無水マレイン酸−スチレン共重合体等が
挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して用いて
も良い。
【0020】上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシピバレート、ジイソプルピルパーオキシジカーボネ
ート、ジオクチルパーオキシジカーボネート、t−ブツ
イルパーオキシネオデカノエート、α−クミルパーオキ
シネオデカノエート等の有機パーオキサイド類;2,2
−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス2,
4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等が挙げら
れる。
例えば、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシピバレート、ジイソプルピルパーオキシジカーボネ
ート、ジオクチルパーオキシジカーボネート、t−ブツ
イルパーオキシネオデカノエート、α−クミルパーオキ
シネオデカノエート等の有機パーオキサイド類;2,2
−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス2,
4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等が挙げら
れる。
【0021】また、必要に応じて、pH調製剤、酸化防
止剤等が添加されても良い。上記懸濁重合法は具体的に
は、以下の方法が用いられる。すなわち、温度調整機及
び攪拌機付の重合器に、純水、分散剤、重合開始剤、エ
ラストマーを仕込み、真空ポンプにより重合器内から空
気を排除した後、塩化ビニルを重合器内に導入する。エ
ラストマーを塩化ビニル中に分散または溶解させた後に
昇温し、所望の重合温度で重合を開始させる。反応終了
後、残存モノマーを重合器外に排出しスラリーを得る。
脱水機で脱水した後に乾燥して、複合塩化ビニル系樹脂
組成物を得る。
止剤等が添加されても良い。上記懸濁重合法は具体的に
は、以下の方法が用いられる。すなわち、温度調整機及
び攪拌機付の重合器に、純水、分散剤、重合開始剤、エ
ラストマーを仕込み、真空ポンプにより重合器内から空
気を排除した後、塩化ビニルを重合器内に導入する。エ
ラストマーを塩化ビニル中に分散または溶解させた後に
昇温し、所望の重合温度で重合を開始させる。反応終了
後、残存モノマーを重合器外に排出しスラリーを得る。
脱水機で脱水した後に乾燥して、複合塩化ビニル系樹脂
組成物を得る。
【0022】また、本発明でブレンドに使用される塩化
ビニル単独重合体の平均重合度は900〜1100に限
定される。塩化ビニル単独重合体の平均重合度が900
未満であると、窓枠成形体の強度が不足し長期的に窓枠
形状を維持することすなわち寸法安定性が悪い。また平
均重合度が1100を超えると、成形加工性が極端に低
下する。本発明の成形体は、上記の方法で得られた複合
塩化ビニル系樹脂組成物に、必要に応じて、安定剤、安
定化助剤、滑剤、加工助剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
酸化防止剤、可塑剤、顔料、充填剤等の配合剤を添加し
て成形される。
ビニル単独重合体の平均重合度は900〜1100に限
定される。塩化ビニル単独重合体の平均重合度が900
未満であると、窓枠成形体の強度が不足し長期的に窓枠
形状を維持することすなわち寸法安定性が悪い。また平
均重合度が1100を超えると、成形加工性が極端に低
下する。本発明の成形体は、上記の方法で得られた複合
塩化ビニル系樹脂組成物に、必要に応じて、安定剤、安
定化助剤、滑剤、加工助剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
酸化防止剤、可塑剤、顔料、充填剤等の配合剤を添加し
て成形される。
【0023】上記安定剤としては特に限定されず、例え
ば、ジメチル錫メルカプト、ジブチル錫メルカプト、ジ
オクチル錫メルカプト、ジブチル錫マレート、ジブチル
錫マレートポリマー、ジオクチル錫マレート、ジオクチ
ル錫マレートポリマー、ジブチル錫ラウレート、ジブチ
ル錫ラウレートポリマー等の有機錫系安定剤;鉛白、塩
基性亜硫酸鉛、二塩基性亜硫酸鉛、三塩基性亜硫酸鉛
等、二塩基性亜リン酸鉛、三塩基性亜リン酸鉛、シリカ
ゲル共沈けい酸鉛、ステアリン酸鉛、安息香酸鉛、二塩
基性ステアリン酸鉛、ナフテン酸鉛等の鉛系安定剤;ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸亜鉛等の金属石鹸;カルシウム−亜鉛系安定剤、
バリウム−亜鉛系安定剤、バリウム−カドミウム系安定
剤、ハイドロタルサイド、ゼオライト等が挙げられる。
これらは単独でも2種以上併用して用いても良い。ただ
し、メルカプト基を含む安定剤と鉛系化合物を併用する
と、反応して硫化物を生成し、得られる成形体を汚染す
るので注意を要する。
ば、ジメチル錫メルカプト、ジブチル錫メルカプト、ジ
オクチル錫メルカプト、ジブチル錫マレート、ジブチル
錫マレートポリマー、ジオクチル錫マレート、ジオクチ
ル錫マレートポリマー、ジブチル錫ラウレート、ジブチ
ル錫ラウレートポリマー等の有機錫系安定剤;鉛白、塩
基性亜硫酸鉛、二塩基性亜硫酸鉛、三塩基性亜硫酸鉛
等、二塩基性亜リン酸鉛、三塩基性亜リン酸鉛、シリカ
ゲル共沈けい酸鉛、ステアリン酸鉛、安息香酸鉛、二塩
基性ステアリン酸鉛、ナフテン酸鉛等の鉛系安定剤;ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸亜鉛等の金属石鹸;カルシウム−亜鉛系安定剤、
バリウム−亜鉛系安定剤、バリウム−カドミウム系安定
剤、ハイドロタルサイド、ゼオライト等が挙げられる。
これらは単独でも2種以上併用して用いても良い。ただ
し、メルカプト基を含む安定剤と鉛系化合物を併用する
と、反応して硫化物を生成し、得られる成形体を汚染す
るので注意を要する。
【0024】本発明において上記塩化ビニル系共重合体
安定剤の配合量は、上記塩化ビニル系共重合体100重
量部に対し1〜10重量部程度が好ましい。上記配合量
が、1重量部未満では溶融成形時の熱履歴によって得ら
れる成形品に変色を与え、上記配合量が、10重量部を
超える熱安定化効果は飽和するばかりか、却って成形性
に悪影響を及ぼす。
安定剤の配合量は、上記塩化ビニル系共重合体100重
量部に対し1〜10重量部程度が好ましい。上記配合量
が、1重量部未満では溶融成形時の熱履歴によって得ら
れる成形品に変色を与え、上記配合量が、10重量部を
超える熱安定化効果は飽和するばかりか、却って成形性
に悪影響を及ぼす。
【0025】上記安定化助剤としては特に限定されず、
例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポ
キシ化テトラヒドロフタレート、エポキシ化ポリブタジ
エン、燐酸エステル等が挙げられる。これらは単独でも
2種以上併用して用いても良い。
例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポ
キシ化テトラヒドロフタレート、エポキシ化ポリブタジ
エン、燐酸エステル等が挙げられる。これらは単独でも
2種以上併用して用いても良い。
【0026】上記滑剤としては特に限定されず、例え
ば、モンタン酸ワックス、パラフィンワックス、ポリエ
チレンワックス、ステアリン酸、ステアリルアルコー
ル、ステアリン酸ブチル等が挙げられる。これらは単独
でも2種以上併用して用いても良い。上記加工助剤とし
ては特に限定されず、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、等の(メタ)アクリレート系単独重合体;
上記(メタ)アクリレート系単独重合体から選ばれた2
種以上のモノマーの共重合体;(メタ)アクリレートと
スチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル等のビニ
ルモノマーとの共重合体等が挙げられる。上記加工助剤
としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルメタクリレートの単独重
合体或いはこれらの2種以上からなる共重合体、これら
の(メタ)アクリル系モノマーを主体にし、これと共重
合し得るスチレン、α−メチルスチレン、アクリロニト
リル等のビニルモノマーと共重合した(メタ)アクリル
系共重合体が挙げられる。
ば、モンタン酸ワックス、パラフィンワックス、ポリエ
チレンワックス、ステアリン酸、ステアリルアルコー
ル、ステアリン酸ブチル等が挙げられる。これらは単独
でも2種以上併用して用いても良い。上記加工助剤とし
ては特に限定されず、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、等の(メタ)アクリレート系単独重合体;
上記(メタ)アクリレート系単独重合体から選ばれた2
種以上のモノマーの共重合体;(メタ)アクリレートと
スチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル等のビニ
ルモノマーとの共重合体等が挙げられる。上記加工助剤
としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルメタクリレートの単独重
合体或いはこれらの2種以上からなる共重合体、これら
の(メタ)アクリル系モノマーを主体にし、これと共重
合し得るスチレン、α−メチルスチレン、アクリロニト
リル等のビニルモノマーと共重合した(メタ)アクリル
系共重合体が挙げられる。
【0027】上記加工助剤に用いられる重合体もしくは
共重合体の分子量は重量平均分子量で250万〜600
万程度のものが好適に使用される。上記紫外線吸収剤と
しては特に限定されず、シアノアクリレート系等の紫外
線吸収剤等が挙げられる。
共重合体の分子量は重量平均分子量で250万〜600
万程度のものが好適に使用される。上記紫外線吸収剤と
しては特に限定されず、シアノアクリレート系等の紫外
線吸収剤等が挙げられる。
【0028】上記光安定剤としては特に限定されず、例
えば、ヒンダードアミン系の光安定剤等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、フェ
ノール系抗酸化剤等が挙げられる。上記可塑剤は、成型
時の加工性を向上させる目的で添加され、このようなも
のとしては、例えば、ジオクチルテレフタレート等の芳
香族エステル類等が挙げられる。
えば、ヒンダードアミン系の光安定剤等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、フェ
ノール系抗酸化剤等が挙げられる。上記可塑剤は、成型
時の加工性を向上させる目的で添加され、このようなも
のとしては、例えば、ジオクチルテレフタレート等の芳
香族エステル類等が挙げられる。
【0029】上記顔料としては特に限定されず、例え
ば、アゾ系、フタロシアニン系、スレン系、染料レーキ
系等の有機顔料;酸化物系、クロム酸モリブデン系、硫
化物・セレン化物系、フェロシアン化物系等の無機顔料
が挙げられる。上記充填剤としては特に限定されず、例
えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化
錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性
炭酸マグネシウム、炭酸カルし無、炭酸マグネシウム、炭
酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサ
イド、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、けい
酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナ
イト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴ
ライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリ
カ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ほう素、窒化けい
素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素
バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫
酸マグネシウム(MOS)、チタン酸ジルコニア鉛、ア
ルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化けい素、ス
テンレス繊維、ほう酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、
フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。
ば、アゾ系、フタロシアニン系、スレン系、染料レーキ
系等の有機顔料;酸化物系、クロム酸モリブデン系、硫
化物・セレン化物系、フェロシアン化物系等の無機顔料
が挙げられる。上記充填剤としては特に限定されず、例
えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化
錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性
炭酸マグネシウム、炭酸カルし無、炭酸マグネシウム、炭
酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサ
イド、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、けい
酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナ
イト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴ
ライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリ
カ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ほう素、窒化けい
素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素
バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫
酸マグネシウム(MOS)、チタン酸ジルコニア鉛、ア
ルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化けい素、ス
テンレス繊維、ほう酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、
フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。
【0030】これらの添加剤の配合量については、本発
明の目的を損なわない範囲で任意に選択することができ
る。上記各種配合剤を上記複合塩化ビニル系樹脂組成物
に混合する順序や方法は特に限定されず、任意の方法が
採用可能であり、ホットブレンドによる方法でも、コ−
ルドブレンドによる方法でも良い。
明の目的を損なわない範囲で任意に選択することができ
る。上記各種配合剤を上記複合塩化ビニル系樹脂組成物
に混合する順序や方法は特に限定されず、任意の方法が
採用可能であり、ホットブレンドによる方法でも、コ−
ルドブレンドによる方法でも良い。
【0031】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の製造工
程において、各成分の混合に使用される装置としては、
一般に公知の混合装置が使用可能であり、例えば、混合
槽中で平板型、プロペラ型、ファウドラー型等の攪拌羽
根を回転させる構造の一般的ミキサー;混合槽中で攪拌
ボールを流動させる構造のボールミルなどが挙げられる
が、製造効率や作業性の面から、混合槽に高速回転可能
な攪拌羽根を備えたヘンシェルミキサーが好ましい。
程において、各成分の混合に使用される装置としては、
一般に公知の混合装置が使用可能であり、例えば、混合
槽中で平板型、プロペラ型、ファウドラー型等の攪拌羽
根を回転させる構造の一般的ミキサー;混合槽中で攪拌
ボールを流動させる構造のボールミルなどが挙げられる
が、製造効率や作業性の面から、混合槽に高速回転可能
な攪拌羽根を備えたヘンシェルミキサーが好ましい。
【0032】上記塩化ビニル系樹脂組成物の成形には、
公知の成形方法が使用され、押出成形する場合は、押出
機として、単軸押出機、二軸押出機等が好適に用いられ
る。押出成形の場合は、成形品の品質及び作業効率の向
上のために、一旦ペレット化してから、押出成形しても
よい。成形温度はシリンダー温度として160〜200
℃、金型温度として150〜200℃が好ましい。
公知の成形方法が使用され、押出成形する場合は、押出
機として、単軸押出機、二軸押出機等が好適に用いられ
る。押出成形の場合は、成形品の品質及び作業効率の向
上のために、一旦ペレット化してから、押出成形しても
よい。成形温度はシリンダー温度として160〜200
℃、金型温度として150〜200℃が好ましい。
【0033】
【実施例】次に、本発明の効果を一層明らかとするため
に、実施例及び比較例を挙げてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
に、実施例及び比較例を挙げてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
【0034】(実施例1) [アクリル系共重合体の作成]攪拌機、還流冷却器を備
えた反応容器に、純水240重量部、アニオン系乳化分
散剤(第一工業製薬社製、ハイテノールN−08)1重
量部、過硫酸アンモニウム0.1重量部、n−ブチルア
クリレート(ガラス転移温度Tg−54℃)100重量
部、多官能性モノマーとして、トリメチロールプロパン
トリアクリレート1重量部を入れ、容器内の酸素を窒素
により置換した後、攪拌条件下で反応容器を65℃に昇
温し、5時間加熱攪拌することにより固形分濃度30%
のアクリル系共重合体ラテックスを得た。
えた反応容器に、純水240重量部、アニオン系乳化分
散剤(第一工業製薬社製、ハイテノールN−08)1重
量部、過硫酸アンモニウム0.1重量部、n−ブチルア
クリレート(ガラス転移温度Tg−54℃)100重量
部、多官能性モノマーとして、トリメチロールプロパン
トリアクリレート1重量部を入れ、容器内の酸素を窒素
により置換した後、攪拌条件下で反応容器を65℃に昇
温し、5時間加熱攪拌することにより固形分濃度30%
のアクリル系共重合体ラテックスを得た。
【0035】[複合塩化ビニル系樹脂組成物(グラフト
共重合)]次いで、攪拌機及びジャケットを備えた重合
器に、純水170重量部、上記アクリル系共重合体ラテ
ックス47重量部(アクリル系共重合体固形分14.1
重量部)、部分けん化ポリビニルアルコール(クラレ社
製、クラレポバールL−8)の3%水溶液5重量部、ヒ
ドロキシプロピルメチレセルロース(信越化学社製、メ
トローズ60SH50)の3%水溶液2.5重量部、t
−ブチルパーオキシピバレート0.03重量部、CaC
l2を0.05重量部を一括投入し、その後、真空ポン
プで重合器内の空気を排出し、更に攪拌条件下で塩化ビ
ニル100重量部を投入した。その後、ジャケット温度
の制御により重合温度64℃にてグラフト重合を開始し
た。
共重合)]次いで、攪拌機及びジャケットを備えた重合
器に、純水170重量部、上記アクリル系共重合体ラテ
ックス47重量部(アクリル系共重合体固形分14.1
重量部)、部分けん化ポリビニルアルコール(クラレ社
製、クラレポバールL−8)の3%水溶液5重量部、ヒ
ドロキシプロピルメチレセルロース(信越化学社製、メ
トローズ60SH50)の3%水溶液2.5重量部、t
−ブチルパーオキシピバレート0.03重量部、CaC
l2を0.05重量部を一括投入し、その後、真空ポン
プで重合器内の空気を排出し、更に攪拌条件下で塩化ビ
ニル100重量部を投入した。その後、ジャケット温度
の制御により重合温度64℃にてグラフト重合を開始し
た。
【0036】重合器内の圧力が5.6kgf/cm2の
圧力まで低下することで反応終了を確認し、消泡剤(東
レ社製、東レシリコンSH5510)を加圧添加した後
に反応を停止した。未反応の塩化ビニルモノマーを除去
し、更に脱水乾燥することにより複合塩化ビニル系樹脂
組成物を得た。本発明の効果を確認するために得られた
複合塩化ビニル系樹脂を用いて、下記の配合剤とともに
内容量20リットルのヘンシェルミキサー(川田工業社
製)を用いて混合し、成形体の成形に供した。
圧力まで低下することで反応終了を確認し、消泡剤(東
レ社製、東レシリコンSH5510)を加圧添加した後
に反応を停止した。未反応の塩化ビニルモノマーを除去
し、更に脱水乾燥することにより複合塩化ビニル系樹脂
組成物を得た。本発明の効果を確認するために得られた
複合塩化ビニル系樹脂を用いて、下記の配合剤とともに
内容量20リットルのヘンシェルミキサー(川田工業社
製)を用いて混合し、成形体の成形に供した。
【0037】各配合剤の添加量は平均重合度1000の
上記塩化ビニル系共重合体10重量部と平均重合度80
0の塩化ビニル系単独重合体(徳山積水工業社製、TS
−800E)90重量部をブレンドしたものに対し、安
定剤として二塩基性亜リン酸鉛(水澤化学社製、Sta
binexD)3.0重量部、ステアリン酸鉛(水澤化
学社製、StabinexNC18P)0.5重量部、
滑剤としてリケスターEW−100(理研ビタミン社
製)0.5重量部、ステアリン酸カルシウム(水澤化学
社製、NT−C1)0.3重量部、充填剤として炭酸カ
ルシウム(白石工業社製、ホワイトン305S)3重量
部、酸化チタン(タイオキサイド社製、R−TC30)
3.0重量部とした。
上記塩化ビニル系共重合体10重量部と平均重合度80
0の塩化ビニル系単独重合体(徳山積水工業社製、TS
−800E)90重量部をブレンドしたものに対し、安
定剤として二塩基性亜リン酸鉛(水澤化学社製、Sta
binexD)3.0重量部、ステアリン酸鉛(水澤化
学社製、StabinexNC18P)0.5重量部、
滑剤としてリケスターEW−100(理研ビタミン社
製)0.5重量部、ステアリン酸カルシウム(水澤化学
社製、NT−C1)0.3重量部、充填剤として炭酸カ
ルシウム(白石工業社製、ホワイトン305S)3重量
部、酸化チタン(タイオキサイド社製、R−TC30)
3.0重量部とした。
【0038】[窓枠の成形]上記配合粉を、押出成形機
(SLM−90、積水工機社製)に供給し図1に示す窓
枠材1を押し出して長さ95cmに切断した。押出条件
は、バレル部温度180〜195℃、金型部温度195
℃であった。上記窓枠材を4本を1組として熱融着によ
って、窓枠形状に組み立てた。熱融着条件は、融着温度
220〜230℃、融着時間60〜70秒であった。本
発明では、簡単なモデル試験片で確認することができる
ので、以下の実施例及び比較例ではモデル試験片を用い
て実験を行った。
(SLM−90、積水工機社製)に供給し図1に示す窓
枠材1を押し出して長さ95cmに切断した。押出条件
は、バレル部温度180〜195℃、金型部温度195
℃であった。上記窓枠材を4本を1組として熱融着によ
って、窓枠形状に組み立てた。熱融着条件は、融着温度
220〜230℃、融着時間60〜70秒であった。本
発明では、簡単なモデル試験片で確認することができる
ので、以下の実施例及び比較例ではモデル試験片を用い
て実験を行った。
【0039】(モデル試験片の作成)得られた複合塩化
ビニル系樹脂組成物を8インチロールにて180℃で混
練し、200℃でプレス成形を行うことにより、厚さ3
mmのシート状に成形し、評価用の試験片を作成した。
ビニル系樹脂組成物を8インチロールにて180℃で混
練し、200℃でプレス成形を行うことにより、厚さ3
mmのシート状に成形し、評価用の試験片を作成した。
【0040】(性能評価)上記塩化ビニル系樹脂組成物
の性能を評価するため、上記試験片について、耐衝撃性
及び引張クリープを以下に示す方法で試験した。試験結
果は表1に示す。 (1)耐衝撃性 JIS K 7111に準拠して、23℃におけるシャ
ルピー衝撃性試験を行い、衝撃強度を求めた。
の性能を評価するため、上記試験片について、耐衝撃性
及び引張クリープを以下に示す方法で試験した。試験結
果は表1に示す。 (1)耐衝撃性 JIS K 7111に準拠して、23℃におけるシャ
ルピー衝撃性試験を行い、衝撃強度を求めた。
【0041】(2)引張クリープ JIS K 7115に準拠して、30℃で150kg
f/cm2 の負荷をかけた際の破断時間を測定した。 (3)流動性 上記のプレスシートを高架式フローテスターに供給し、
直径1mm、長さ10mmのダイを用い、荷重150k
g/cm2 、温度180℃における単位時間当たりの吐
出量(cc/秒)を測定した。
f/cm2 の負荷をかけた際の破断時間を測定した。 (3)流動性 上記のプレスシートを高架式フローテスターに供給し、
直径1mm、長さ10mmのダイを用い、荷重150k
g/cm2 、温度180℃における単位時間当たりの吐
出量(cc/秒)を測定した。
【0042】(実施例2)上記塩化ビニル単独重合体8
0重量部と上記塩化ビニル系共重合体20重量部をブレ
ンドしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。そ
の結果を表1に示す。 (実施例3)上記塩化ビニル単独重合体70重量部と上
記塩化ビニル系共重合体30重量部をブレンドしたこと
以外は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表1
に示す。
0重量部と上記塩化ビニル系共重合体20重量部をブレ
ンドしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。そ
の結果を表1に示す。 (実施例3)上記塩化ビニル単独重合体70重量部と上
記塩化ビニル系共重合体30重量部をブレンドしたこと
以外は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表1
に示す。
【0043】(実施例4)上記塩化ビニル単独重合体6
0重量部と上記塩化ビニル系共重合体40重量部をブレ
ンドしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。そ
の結果を表1に示す。 (実施例5)上記塩化ビニル単独重合体50重量部と上
記塩化ビニル系共重合体50重量部をブレンドしたこと
以外は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表1
に示す。
0重量部と上記塩化ビニル系共重合体40重量部をブレ
ンドしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。そ
の結果を表1に示す。 (実施例5)上記塩化ビニル単独重合体50重量部と上
記塩化ビニル系共重合体50重量部をブレンドしたこと
以外は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表1
に示す。
【0044】(比較例1)平均重合度1000の塩化ビ
ニル単独重合体95重量部と上記塩化ビニル系共重合体
5重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と同様の試
験を行った。その結果を表1に示す。
ニル単独重合体95重量部と上記塩化ビニル系共重合体
5重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と同様の試
験を行った。その結果を表1に示す。
【0045】(比較例2)平均重合度1000の塩化ビ
ニル単独重合体40重量部と上記塩化ビニル系共重合体
60重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と同様の
試験を行った。その結果を表1に示す。 (比較例3)平均重合度800の塩化ビニル単独重合体
90重量部と上記塩化ビニル系共重合体10重量部をブ
レンドしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。
その結果を表1に示す。
ニル単独重合体40重量部と上記塩化ビニル系共重合体
60重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と同様の
試験を行った。その結果を表1に示す。 (比較例3)平均重合度800の塩化ビニル単独重合体
90重量部と上記塩化ビニル系共重合体10重量部をブ
レンドしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。
その結果を表1に示す。
【0046】(比較例4)平均重合度1200の塩化ビ
ニル単独重合体90重量部と上記塩化ビニル系共重合体
10重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と同様の
試験を行った。その結果を表1に示す。 (比較例5)平均重合度1000の塩化ビニル単独重合
体90重量部と平均重合度500の上記塩化ビニル系共
重合体10重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と
同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
ニル単独重合体90重量部と上記塩化ビニル系共重合体
10重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と同様の
試験を行った。その結果を表1に示す。 (比較例5)平均重合度1000の塩化ビニル単独重合
体90重量部と平均重合度500の上記塩化ビニル系共
重合体10重量部をブレンドしたこと以外は実施例1と
同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
【0047】(比較例6)平均重合度1000の塩化ビ
ニル単独重合体90重量部と平均重合度900の上記塩
化ビニル系共重合体10重量部をブレンドしたこと以外
は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表1に示
す。
ニル単独重合体90重量部と平均重合度900の上記塩
化ビニル系共重合体10重量部をブレンドしたこと以外
は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表1に示
す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明の窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物
は、重合度900〜1100の塩化ビニルを主な構成単
位とする塩化ビニル系樹脂50〜90重量部と、重合度
600〜800の上述の特定の複合塩化ビニル系共重合
体50〜10重量部とがブレンドされてなるものである
ので、耐衝撃性、耐クリープ性等の強度と共に成形加工
性をも備えた、従来得られなかった特性を発現し得る窓
枠用組成物である。従って、懸かる窓枠用塩化ビニル系
樹脂組成物から成形された本発明の窓枠は、例えば寒冷
地等の様に厳しい温度条件下においても、外観・形状が
良好でかつ耐衝撃性、耐クリープ性等の強度に優れてい
る。
は、重合度900〜1100の塩化ビニルを主な構成単
位とする塩化ビニル系樹脂50〜90重量部と、重合度
600〜800の上述の特定の複合塩化ビニル系共重合
体50〜10重量部とがブレンドされてなるものである
ので、耐衝撃性、耐クリープ性等の強度と共に成形加工
性をも備えた、従来得られなかった特性を発現し得る窓
枠用組成物である。従って、懸かる窓枠用塩化ビニル系
樹脂組成物から成形された本発明の窓枠は、例えば寒冷
地等の様に厳しい温度条件下においても、外観・形状が
良好でかつ耐衝撃性、耐クリープ性等の強度に優れてい
る。
【図1】本発明の窓枠の一例を示す斜視図。
1:窓枠
Claims (2)
- 【請求項1】 重合度900〜1100の塩化ビニルを
主な構成単位とする塩化ビニル系樹脂50〜90重量部
と、重合度600〜800の複合塩化ビニル系共重合体
50〜10重量部とがブレンドされてなり、前記複合塩
化ビニル系共重合体が、単独重合体のガラス転移温度が
−100〜−50℃であるアルキル(メタ)アクリレー
トモノマーを80重量%以上含むアクリルモノマー10
0重量部と多官能性モノマー0.1〜10重量部とを共
重合した架橋アクリル系共重合体に、塩化ビニル又は塩
化ビニルを主成分とするビニルモノマーがグラフト共重
合したものであることを特徴とする窓枠用塩化ビニル系
樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の窓枠用塩化ビニル系樹脂
組成物から成形されたことを特徴とする窓枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10270000A JP2000095910A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10270000A JP2000095910A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000095910A true JP2000095910A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17480166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10270000A Pending JP2000095910A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 窓枠用塩化ビニル系樹脂組成物及び窓枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000095910A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006121309A1 (en) * | 2005-05-13 | 2006-11-16 | Korea Kumho Petrochemical Co., Ltd | Synthetic styrene resin composition for enviroment-friendly window frame |
JP2018062791A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社エクセルシャノン | 樹脂サッシの製造方法 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP10270000A patent/JP2000095910A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006121309A1 (en) * | 2005-05-13 | 2006-11-16 | Korea Kumho Petrochemical Co., Ltd | Synthetic styrene resin composition for enviroment-friendly window frame |
US7838579B2 (en) | 2005-05-13 | 2010-11-23 | Korea Kumho Petrochemical Co., Ltd. | Synthetic styrene resin composition for environment-friendly window frame |
US8039533B2 (en) * | 2005-05-13 | 2011-10-18 | Korea Kumho Petrochemical Co., Ltd. | Synthetic styrene resin composition for environment-friendly window frame |
JP2018062791A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社エクセルシャノン | 樹脂サッシの製造方法 |
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